2025年のすべての新着情報一覧
2025.01.06
人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.4~ 制作の最終日を迎えました!
人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし2023年度より「海外インターンシップ」を行っています。 海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。 4日目:制作の最終日です! 今日も現地に向かい、作業の続きをしました。1棟はカウンターと壁の制作、もう1棟は床とベンチ、屋根、壁の制作に取り掛かりました。 成功大学の学生と過ごすのは3日目なので、コミュニケーションの取り方に慣れてきて、スムーズに会話ができ、意思疎通を図りながら作業を進めることができました。 この日の昼食も、成功大学のみなさんから台湾料理のお弁当をいただきました。お弁当は色々な種類があるので、どんな味なのだろうと毎日ワクワクしながら食事をしました。 お昼休憩の後はまた作業に戻り、完成に向けた最終調整を行いました。どちらの棟も完成し、みんなで拍手をしながら喜びを分かち合いました。 完成後は、皆で記念撮影をしました。各棟やグループごとに撮影を行い、ドローンを使った撮影もあり、新鮮でとても楽しかったです。 その後はグループごとに制作した小屋の使用用途の提案を話し合いました。どのグループも良い案を出しており、様々なアイディアが生まれました。 ものを作るだけでなく、その用途をみんなで考え、実際に使用する人に提案をするという、ものづくりの大切な過程を経験することができました。将来この場がどうなっているのかがより一層楽しみになりました。 夜の自由行動では、昨日と同じくホテルの周りを散策しながら、ご飯を食べに行ったり、買い物をしたりしました。私は友達とラーメンを食べた後、服を見に行きました。台湾の服屋は、日本の服屋と少し似たような感じがありました。 小屋を完成させることができ、成功大学の学生とも最初の頃よりはコミュニケーションを取ることもスムーズにできるようになって、台湾での生活にずいぶん慣れてきました。 明日は成功大学の学生たちが台南市内を案内してくれるので、とても楽しみです!! 人間環境デザイン学科 2回生 村井彩、松原明里 関連記事 ▼ 2024年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~ 台湾に向けて出発! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~ 成功大学とのワークショップ開始! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています! ▼ 人間環境デザイン学科 「近畿学生住宅大賞」にて企業賞を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ
2025.01.06
人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.5~ みんなで台湾まちあるき!
人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし2023年度より「海外インターンシップ」を行っています。 海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。 5・6日目:様々な場所に見学へ行きました! 5日目、6日目は、まちあるきを行いました。台南市内、嘉義市、安平地区の建築物の見学や博物館の見学等、訪れたい場所が盛りだくさんです。 5日目 5日目は嘉義市にある檜意森活村、嘉義美術館の見学と、台南市にある国立故宮博物院南部院、成功大学の見学を行いました。 成功大学のみなさんが案内をしてくれたので、観光地以外のローカルな場所や食べ物も体験することができました。その地域ならではの建物や文化を楽しみながら感じることができました。 成功大学のキャンパスは驚くほど広く、建築学科の棟だけでも規模の違いに圧倒されました。印象的だったのは、キャンパス内を自由に使って作品制作をしている様子です。ワークショップに参加している学生の作品も見せてもらい、刺激的な時間を過ごすことができました。 6日目 6日目は成功大学の学生さんと一緒に過ごす最後の日です。もっとみんなと過ごしたいな…と思いながら朝の準備をしました。 この日は、台南市安平区にある安平開台天后宮、安平古堡の見学、台南市の中心地を自由にまちあるきをしました。 安平開台天后宮では、寺院の装飾の素晴らしさに驚きました。安平古堡はオランダの領事館だった場所で、台湾、ポルトガル、オランダ、中国、日本などの国際関係について学ぶことができます。街とはちがう建物の作りで、展望台からの景色などを楽しむことができました。 台南市内のまちあるきは、豆花や、牛肉スープなど現地のおすすめのお店に案内してもらい、台南を十分に堪能できました。 印象に残っているのは、映画好きの学生が案内してくれた古い映画館です。通常、映画のポスターなどは印刷されたものですが、そこの映画館は一つ一つ手書きのポスターが掲げられていました。また、有名な映画のシーンのハリウッドスターの絵などもあり、海外映画の好きな私はとても楽しめました。 そのあとは林百貨店や美術館などの有名スポットに連れて行ってもらいました。最後に思い出作りとしてプリクラを撮ろうと提案してくれました。お店にあるサングラスをかけてプリクラを撮ったりして台湾のプリクラを堪能できました。そのプリクラは私の宝物です。 送別会が催されました! 最後の夜は送別会を開催していただきました。同じグループの学生が頑張って日本語を話して司会をしていた姿が印象的で、努力が伝わり、感動しました。 最後には、成功大学の皆さんが私たち1人1人に宛てたメッセージと、前日に撮った写真がコラージュされている額縁付きの色紙をプレゼントしてくれました。そんな手の込んだものをくれるなんて思ってもおらず、みんなと出会えて良かったなと心から感じました。 私たちもお世話になった皆さんに手紙を用意していたので、急いでバスに手紙を取りに行き、渡しました。すごく喜んでくれたので夜中に時間をかけて書いた甲斐があったなと思いました。感動に浸っていると、今度は個人的に書いた手紙を渡してくれました。みんなと出会えたこと、こうして別れを惜しむ関係を築くことができた感動で、涙が止まりませんでした。他の班で仲良くしていた子たちにも個人的に手紙を渡したり写真を撮ったりしました。気がつくと周りは泣いている声や抱き合う姿でいっぱいになってしました。 みんなで一緒に過ごしたのはたった5日間でしたが、みんなと過ごして、協力して完成した小屋や、一緒に食べたもの、見たもの、触れたもの、言葉の壁がありながらもたくさん話をし、笑い合った日々は私の一生の思い出です。またすぐに会える日を心から楽しみにしています。 人間環境デザイン学科 2回生 稲原 ひろこ 関連記事 ▼ 2024年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~ 台湾に向けて出発! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~ 成功大学とのワークショップ開始! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.4~ 制作の最終日を迎えました! ▼ 人間環境デザイン学科 「近畿学生住宅大賞」にて企業賞を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 第6回エコマミ公開講座に人間環境デザイン学科 村田浩子教授と学生が参加しました!~ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
2025.01.06
令和6年度「臨地実習指導者研修会」を開催!~看護医療学科
2024年12月14日(土)13時より、看護医療学科「臨地実習指導者研修会」を行いました。この研修会は、看護医療学科の臨地実習指導者および本学教員が学生の看護実践能力の向上に向けて協働し、効果的な実習指導を行うことを目的として、また日頃の学生指導を振り返るとともに相互の交流と親睦を深める機会として年1回開催しています。 当日は朝から小雨がちらつく寒い日となりましたが、コロナ禍を経て5年ぶりの開催ということもあり、本学の実習施設・病院から77名もの臨地実習指導者の方々にご参加いただき、本学教員を含めると100名を超え、盛況となりました。 第1部 講演 「実習における発達障害傾向のある学生へのかかわり」 順天堂大学保健看護学部精神看護学領域 教授 北川 明先生 本年度は、発達障害傾向のある学生をどのように理解し、どのように支援すればよいのか、実習におけるかかわり方について考えようと研修を行いました。第1部は順天堂大学保健看護学部の北川明教授にご講演いただきました。 講演は、発達障害の定義、タイプ別の特徴といった基礎知識から発達障害傾向のある学生への支援の基本と方向性、合理的配慮の考え方へと、具体例を示しながらわかりやすくご説明くださいました。 発達障害には様々な特徴がありますが、これらは「脳機能の障害であり完治はしない。生涯を通じて適応方法を学んでいく」というお話から、発達障害傾向のある学生が特性を持ちながら社会に適応できるよう関わっていくことが大事であると理解しました。 支援の基本として、本人が何に困っているのか、何ができないのか自らの特性を理解すること、そして教員や支援者がその困りごとを本人と共有し具体的対策を一緒に考えることが挙げられました。学生の自己理解を促すことに加え、困ったときの対処や助けを求めることを教育していくことが支援の充実に繋がるということを強調され、教員としての役割を強く認識しました。 また、発達障害は二次障害の併発が多いということから、障害特性への対応だけでなくメンタルケアとしてカウンセリング的かかわり(受容)の必要性にもふれられました。 さらに、学生には教育を受ける権利を保障する、看護師には職業選択の自由を保障する観点から合理的配慮の考え方を示していただき、教育目標の到達水準を下げることなく、どうすれば目標に到達できるのか、到達する方法を工夫する必要性について改めて考えさせられました。 第2部 グループワーク 第2部では、場所を畿央カフェ「カトレア」に移し、実習指導者と本学教員で混成した小グループに分かれ、グループワークを行いました。各グループで日頃の実習指導での悩みや実践方法について振り返り、第1部の講演と関連させて、今後どのように活用していくか自由に意見交換を行いました。 いくつかのグループに意見交換の内容を共有していただきましたが、教員と指導者間での情報共有の必要性、グレーゾーンの学生の見分け方、Z世代の特徴をふまえた指導に苦慮されていることや実践されていることについて検討されたことが報告されました。 最終のグループからは「大学の間に学生自身がその特性を理解し、どんなサポートが必要かをわかっておくこと、それを教員と現場で共有することで、学生の支援ができる。また、入職してからわかってもサポートが難しいので、学生時代にそれがわかっていると、入職してからのサポートにつながる。本人のやりたいことをやらせてあげるためにも何が必要なのかを準備するためにも、本人との共有が第一である」との発表があり、素晴らしいまとめとなりました。 その後、共有された内容について北川先生に総評をいただきました。 教員と施設との情報共有において注意すべき点として、個人情報でもあることから、情報を共有してもよいか本人に承諾を得る必要があることを挙げられました。障害の診断の有無は重要ではなく、どんな困り事があるのか何がうまくいかないのかを理解し、どんなサポートがあれば困難をクリアできるのか本人と一緒に考える、アセスメントすることで対処が可能になることを改めて強調されました。 「指導する側が疲弊してしまう」という意見に対し、最も身近にいる者が陥りやすいと言われるカサンドラ症候群を防ぐためにもチームで関わることが大事であり、そのためには部署や組織全体での教育、学習、サポートが必要であることから、今回の研修内容を各自の病院・施設で是非活用してほしいことを伝えられました。 今後、障害特性のある学生や看護師は増加する傾向にあるようです。その人の特性を理解し、支援の方法や内容をチームで共有しながらよりよい支援につなげていきたいと思います。 最後に、本学看護医療学科長の河野由美教授による講評があり、楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。 研修会後のアンケートより 「発達障害に関する理解が深まった」 「学生指導だけでなく新人教育にも活用できる」 「対応のしかたを学べたことで楽になった、何か少し先が見えた気がする」 「同じように悩む人たちと情報共有できてよかった」 「安全な看護を提供するためにどうすべきかも含め職場で共有していきたい」 など多くのご意見をいただくことができました。 今後も実習指導者と教員間でコミュニケーションを図り情報共有しながら、学生を導いていけるよう努力を重ねていきたいと思います。 ご参加いただきました臨床の皆様、ご講演とご指導いただきました北川先生、ありがとうございました。 看護医療学科 基礎看護学領域 准教授 須藤聖子、小林智子 講師 中西恵理 関連記事 ボランティア活動報告!~子育て応援ボランティアサークルSmile 認知症予防講座を開催しました。~ 看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センターシンポジウム 行政・関係機関・大学連携による中小企業の健康づくり推進―広陵町における中小企業健康経営推進の取り組み―開催報告 「前向き子育てプログラム トリプルP」真美ケ丘西小学校PTA教育講演会活動報告 ~ 看護実践研究センター 安心感の輪子育てプロジェクト
2025.01.06
学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科
オープンキャンパスや進学相談会に参加いただいた方にお渡しする為、制作を進めていた畿央大学のオリジナルバッグが、ついに完成いたしました!! 普段使いできるスタイリッシュなデザイン サブバッグとしても使えるちょうどいいフィット感 オープンキャンパスなどの場面で受け取った方が、入学後もずっと使ってもらえるようにと思いを込めて作りました。 今回のバッグのロゴをデザインしてくれた人間環境デザイン学科アパレル・造形コース3回生の片岡栞さんに、最初に完成品を見ていただきました。 「文字をデザインするのは初めてでしたが、自分が起こした文字がカタチに残るものになり、いい経験ができました。手に取ったみなさんが喜んでくれたら嬉しいです!」 人間環境デザイン学科 3回生 片岡 栞 バッグは12月8日(日)に開催したオープンキャンパスでお披露目となりました。また学内の「売店Moeマート」でも数量限定で販売しておりますので、学生・教職員の皆様もぜひお買い求めください。 何度も打合せを重ねましたが、このようにカタチとして残るもの、またみなさんに長く使ってもらえるものが完成して嬉しい限りです。 次のオープンキャンパスは3月30日(日)に開催予定!皆様のご参加をお待ちしています。 イベント情報はこちら 入学センター 関連記事 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科 咲良史歌鹿(さくらしかじか)看護実習バッグを制作!~人間環境デザイン学科×看護医療学科
2025.01.06
就職レポートNo.806(民間病院/理学療法士)理学療法学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第806弾! 理学療法学科4回生 濵﨑 加奈子さん 民間病院(理学療法士) 内定 あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 私は元々おせっかいな性格で、人の世話を焼くことが好きでした。職業体験の時に、「どこに体験に行きたいか」という希望調査を出す際に、そんな自分の性格を生かせる仕事を考えました。その時、ふと中学2年生の時に、作業療法士の方に「病気を患っている人に寄り添い、能力を回復していく過程のお手伝いをする」という仕事の魅力を聞いたことを思い出しました。そこで、職業体験の際に病院で理学療法士の体験を行いました。実際に患者さんとお話をしたり、理学療法士の方にお話を聞いたりしたことでより憧れる気持ちが増したので、理学療法士になることを決めました。 畿央大学を選んだ理由としては、オープンキャンパスで学生スタッフの方が畿央大学の魅力を伝えてくださったことが一番の理由です。学生と先生方の距離が近く、すぐに質問や相談ができる関係性になれるところや、畿央大学の多くの学部が国家試験の習得を目指して学業に励んでいるため、「皆で頑張ろう」という空気感があるというところに惹かれました。また、オープンキャンパススタッフの方がとても優しくニコニコと対応してくださり、スタッフ同士も仲良く楽しそうにお仕事をされており、こんな素敵な大学生になりたいと思えたことも畿央大学を選んだ理由の一つです。 畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 私は、自分がやりたいと思ったことには全てチャレンジするようにしていました。高校生の頃から憧れていた軽音部に入部しベースを始めたり、オープンキャンパススタッフをしたり、健康支援チームTASKという団体に所属して畿央祭や地域の健康教室で健康チェックを行ったり、畿央祭の実行委員を2年間行ったり、軽音部の活動の一環として運動会の企画・実行をしたり、他にもたくさんの活動にチャレンジしました。これらの経験はとても良い思い出になったと共に、計画力や実行力、コミュニケーション能力など私自身の大きな力になったと考えています。 理学療法学科での大学生活は勉強が忙しくて、自分のやりたいこととの両立が難しかったですが、めげずにチャレンジしてきたことで悔いなく楽しい大学生活を送れたなと考えています。 就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 実習で行った際に「この環境で働きたい」と思えたのが一番の理由です。私は総合臨床実習Ⅰ期でお世話になった病院に就職するのですが、働いている職員の皆さんが熱心に自己研磨に励み、その知識を生かして患者さんに真摯に向き合い、よりよい理学療法の提供に取り組む姿が印象的でした。また、教育体制がしっかりしており、理学療法士として着実に力をつけていくにはとても良い環境だと思いました。 このように、私が一番重要視したのは、「理学療法士として成長するのに適した環境であるか」です。 就職活動を振り返っていかがでしたか? 私は面接をとても不安に思っていました。元々、緊張する場面がとても苦手で顔が真っ赤になってしまうタイプでした。それに加えて、予想していない質問がきたときに結論から言えずにだらだらと話してしまうという欠点がありました。そのため、キャリアセンターの飯山さんや友達と面接練習を繰り返し行い面接に挑みました。そうすることで、本番の面接では、病院の先生方に話すのが上手だと褒めていただけたので、練習を頑張った成果が出たかなと思っています。 履歴書や面接対策での自己分析は、自分自身で実施すると難しく、とても大変でした。しかし、家族や仲のいい友人など親しい人に聞くことで自分でも気づいていなかった自身の長所や短所を知ることができたので良かったと思っています。 筆記試験に関しては実習終了後すぐに試験があったので、過去の先輩方が残してくださった試験対策を活用しつつ、国家試験の過去問で勉強しました。 就職活動で役立ったツールを教えてください。 就活ツールではないのですが、8月に大学で開催された合同説明会で直接病院の方とお話した事やパンフレットがとても役立ったと思っています。実習中は、実習に必死で就職活動にまで手を回すことができなかったのですが、実習が終わってすぐの合同説明会で、たくさんの病院の方と直接お話をすることで、病院の雰囲気や内情など詳しく聞くことができて、良かったです。私自身、説明会の頃には3病院ぐらいに絞っていましたが、自分が考えていなかった病院の方ともお話をしたことで、新たな観点から病院を見ることができ、最終的に1つの病院を選ぶことができました。そのため、とても良い機会になったと考えています。 リフレッシュ方法としては、平日は大学で就職試験の勉強や面接練習を頑張って、土日はアルバイトと好きなことを思いっきりして、しっかりと休息するという事を心がけていました。そうすることで、メリハリをつけて途中でだらけてしまわずに、面接当日まで頑張ることができました。 後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 理学療法学科の4回生は、実習に就職活動に国家試験勉強にとても忙しい1年間になると思いますが、友達とご飯に行ったり、遊んだり、一日お家でゆっくりしたり、自分なりのリフレッシュ方法を活用して、無理せず頑張ってください!応援しています!
2025.01.06
脳卒中患者への定量的上肢活動量評価を用いた行動変容介入の効果~ニューロリハビリテーション研究センター
脳卒中患者は、中枢神経系の損傷により上肢機能障害を呈し、麻痺側上肢の使用頻度が低下することで社会参加が妨げられ、生活の質に不利益をもたらします。麻痺側上肢の使用頻度には、性格特性や脳卒中後に生じる心理的要因(自己効力感や結果期待)も影響することが分かっています。しかし、心理面や性格特性による麻痺側上肢活動の低下に着目した長期的な支援を実施した報告は散見されません。畿央大学大学院博士後期課程の南川勇二氏と森岡周教授らは、心理的要因によって麻痺側上肢の上肢活動量が低下している脳卒中患者1例に対し、上肢活動量の長期的なモニタリングに基づいた行動変容介入を行いました。その結果、上肢機能に加えて、日常生活の上肢活動量が改善しました。さらに、自己効力感が先行して改善し上肢活動量が改善することも明らかにしました。この研究成果は学術誌『作業療法』(心理的要因による脳卒中後麻痺側上肢使用に対する定量的上肢活動量評価を用いた行動変容介入の効果-症例報告-)に掲載されています。 研究概要 脳卒中患者は、中枢神経系の損傷により上肢機能障害を呈し、性格特性や心理的側面(手に対する自己効力感や結果期待)への影響から日常生活で麻痺側の上肢を使用することが困難になることがあります。これは、日常生活活動や社会参加を妨げ、生活の質の低下にもつながります。そのため、リハビリテーション専門家にとって、脳卒中患者の性格や心理的側面を考慮した上肢活動に対する包括的なアプローチが重要です。しかしながら、上肢機能に加え、心理面や性格特性による麻痺側上肢活動の低下に着目して長期的な支援した報告は散見されません。畿央大学大学院博士後期課程の南川勇二氏および森岡周教授らの研究チームは、脳卒中患者1症例に対し、入院中から退院後まで長期的にリストバンド型の加速度計を用いて日常生活にける上肢活動を分析、可視化することで麻痺側上肢の使用状況をモニタリングしました。加えて、上肢活動量の経過や症例の性格、心理面を考慮した行動変容介入を行いました。その結果、上肢機能や心理機能だけでなく、上肢活動量が改善し、日常生活活動や趣味活動の再獲得に繋がりました。また、脳卒中患者の長期的な心理的側面が先行して改善し、上肢活動量が改善することも明らかにしました。本症例報告は、入院中から退院後まで上肢活動を長期的にモニタリングして支援した報告であり、1症例ながら重要な知見といえます。 本研究のポイント ・心理的要因によって麻痺側上肢使用頻度が低下していた脳卒中患者に対し入院中から退院後まで長期的に支援した。 ・上肢使用のモニタリングにリストバンド型加速度計を用いた定量的上肢活動量評価を用いた行動変容介入を試みた結果、上肢活動量の長期的な改善を認めた。 ・1症例の介入効果を時系列分析することで、麻痺側上肢に対する主観的な認識の改善が後の上肢活動量改善に寄与した可能性が示唆された。 研究内容 本研究では、脳卒中患者1症例に対して入院中からリストバンド型の3軸加速度計を用い、日常生活にける上肢活動量を分析するとともに性格や心理面を考慮した行動変容介入を行いました。 上肢活動量は活動時間を表す各上肢の活動時間やその左右比からなる両側の使用率と、活動強度(加速度の大きさ)を表す両上肢活動強度の和、両側活動強度比を算出し、可視化することで(図1)麻痺側上肢の使用状況をモニタリングと症例へフィードバックを行いました。入院中から上肢機能と心理的側面に加えて、日常生活の上肢活動量をモニタリングしながら支援し、退院後には訪問リハビリテーションスタッフと連携することで、発症後約1年6ヶ月まで長期的な支援を行いました。その結果、Fugl-Meyer Assessmentの上肢項目やAction Research Arm Test、Motor Activity Logといった上肢機能評価や自己効力感や結果期待などの心理評価に加え、上肢活動量が長期的に改善し(図2)、日常生活活動や趣味活動の再獲得に繋がりました。加えて、本症例の上肢活動量と各上肢関連評価の時系列的関係を検証するために相互相関分析を実施しました。その結果、両上肢活動強度の和は1時点前のMALと自己効力感、両側の使用率は1時点前のARAT、自己効力感、結果期待と相関関係を認めました。つまり、脳卒中患者の長期的な上肢活動量の改善には上肢活動に対する主観的な認識や心理的側面が先行して改善することを明らかにしました。 本症例報告は、麻痺側上肢活動の向上には、心理評価と加速度計による定量的な上肢活動量のモニタリング結果による適切なフィードバック介入が重要であったことを示唆しています。一方、本報告は1事例を対象とした後方視的な検討であり、心理機能と上肢活動量評価との因果関係を明確に示す結果ではなく、解釈には注意が必要です。 図1.症例へのフィードバックに用いた図示化された上肢活動量評価と各指標の算出方法 横軸が両手動作時の麻痺側および非麻痺側の活動強度比率を表した両側活動強度比、縦軸が麻痺側と非麻痺側の活動強度を合計した両上肢活動強度の和を示し、それぞれの指標の関係が1秒毎にプロットされた症例の1日の上肢活動量を図示化したものである。プロット数が多く重なると、寒色から暖色へとプロットの色が変化する。縦軸は両上肢の活動強度を合計した値の大きさを示す。横軸は正の値(右側)にプロットされると麻痺側上肢の活動が優位であることを示し、負の値(左側)にプロットされると非麻痺側上肢の活動が有意であることを示す。横軸上の「7」と「−7」のバーは片側の加速度のみが反応した単肢での活動量を示す。縦に記載された黒線は両側活動強度比がプロットされた中心の位置を示す。 図2.上肢活動量長期的な変化 両側活動強度比:0に近付くほど左右上肢の活動強度が均等であることを示す。 両上肢活動強度の和:数値が高くなるほどより大きな両側上肢活動を行っていることを示す。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究成果は、1症例ながら、上肢活動量の向上に時間前後関係として自己効力感が先行して改善していたことは1症例ながら重要な知見であると考えます。この報告は、リハビリテーション専門家が脳卒中患者の日常生活における麻痺側上肢使用の行動変容を考える際に着目すべき点として心理的側面が重要であることを示しています。今後は、その他の要素を含めた脳卒中患者内における上肢活動量の特徴を横断的に調査していくことや、心理的要因と上肢活動量の関係を縦断的に調査する必要があります。 論文情報 南川 勇二、西 祐樹、生野 公貴、森岡 周 心理的要因による脳卒中後麻痺側上肢使用の低下に対する定量的上肢活動量評価を用いた行動変容介入の効果-症例報告- 作業療法, 2024 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp