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すべての新着情報一覧

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2021.09.01

パーキンソン病患者における長期間の理学療法の有効性-システマティックレビュー&メタアナリシス~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

パーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)の運動症状は疾患早期から認め、運動症状に対して抗PD薬や理学療法などのリハビリテーションを早期から継続して行うことが重要であることは広く認識されていますが、長期間の理学療法の効果に関するエビデンスは明らかにされていませんでした。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの岡田 洋平 准教授(健康科学部理学療法学科、大学院健康科学研究科併任)は、日本全国の研究者と共同でシステマティックレビュー、メタアナリシスを行うことにより、疾患早期から中期のPD患者に対する長期間(6か月以上)の理学療法は、運動症状を改善し、抗PD薬内服量を減少する効果があることのエビデンスを初めて示しました。この研究成果は、Journal of Parkinson’s Disease (Effectiveness of Long-Term Physiotherapy in Parkinson's Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis)に掲載されています。   研究概要 パーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)は、様々な運動症状や非運動症状を認める緩徐進行性神経変性疾患です。疾患の経過とともに、それらは徐々に進行し日常生活動作の障害が認められるようになります。抗PD薬による治療はそれらの症状を軽減しますが、疾患の進行とともにその内服量は徐々に増加します。抗PD薬の内服量の増加は、症状の日内変動や不随意運動などの副作用のリスクの増加につながります。一方、薬物療法とともに理学療法などのリハビリテーションを継続して長期間行うことが重要であることは広く認識されています。長期間の理学療法を継続して実施することにより、抗PD薬の内服量を過度に増加させることなく、運動症状の増悪を軽減できることが望ましいと考えられます。 これまで、PD患者に対する理学療法の運動症状や日常生活動作を改善する短期効果に関するエビデンスは示されておりましたが、長期間の理学療法の運動症状や抗PD薬内服量に対する効果に関するエビデンスは検証されておりませんでした。そこで、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの岡田 洋平 准教授(同 健康科学部理学療法学科、大学院健康科学研究科併任)は、日本全国の研究者と共同で、 PD患者に対する長期間の理学療法の効果に関するシステマティックレビュー、メタアナリシスを行い、長期間の理学療法は抗PD薬の薬効状態が悪い状態(オフ期)の運動症状を改善し、抗PD薬内服量を減少する効果があることのエビデンスを初めて示しました。   本研究のポイント ■ パーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)患者に対する長期間の理学療法の効果に関するシステマティックレビュー、メタアナリシスを実施した。 ■ 疾患早期から中期のPD患者に対して、長期間(6か月以上)の理学療法を行うことにより、運動症状が改善し、抗PD薬内服量を減少する効果があることのエビデンスが初めて示された。   研究内容 2020年8月までに出版されたPD患者に対する理学療法の効果に関するランダム化比較対照試験(Randomized controlled trial: RCT)を複数のデータベース(Pubmed,Cochrane Central, PEDro, CINAHL)を用いて検索しました。特定された2940件の研究を対象にペアで厳密にスクリーニングした結果、疾患早期から中期(ヤール分類1-3)のPD患者を対象に、6か月以上の理学療法を行い、運動症状、日常生活動作、抗PD薬内服量に対する効果について検証しているRCTが10件同定されました(図1)。 今回のシスティックレビューでは、抗PD薬の薬効状態による運動症状に対する効果の差異について検証するため、評価時の薬効状態が明確なRCTのみを対象としました。     図1.PRISMA声明に基づくシステマティックレビューの過程 © 2021 Yohei Okada   4つのデータベースの検索と、Narrative reviewなど他の情報源から抽出したものを合わせた2940件の研究を対象に、タイトル・抄録、全文にてスクリーニングした結果、10件のRCTが解析の対象となった。   薬効状態の良好なオン期、不良なオフ期の運動症状、日常生活動作、抗PD薬内服量に関する結果を抽出し、メタアナリシスを行いました。その結果、長期間の理学療法はオフ期の運動症状を改善し、抗PD薬内服量を減少する効果があることが明らかになりました(図2)。   図2.理学療法の効果(vs 介入なし/コントロール介入)に関するメタアナリシスの結果   長期間の理学療法が、介入なし/コントロール介入と比較して、オフ期の運動症状を改善し、抗PD薬内服量を減少する効果があることが示された。   研究グループは、PD患者は薬物療法を継続していると、薬の効果が持続せず薬を飲んでいてもオフ期に運動症状の増悪を認めることが多いため、長期間の理学療法によりオフ期の運動症状が改善することのエビデンスが明らかになったことは、PD患者にとって意義深いと考察しています。また、長期間の薬物療法に伴い、抗PD薬の内服量が増加すると、PD患者が症状の日内変動や不随意運動などの副作用が出現・増悪するリスクが高くなり、社会にとっても医療費増大につながる可能性が考えられます。したがって、長期間の理学療法により抗PD内服量が減少することは、抗PD薬内服量増加に伴う副作用の発生リスクや医療費増大の抑制に寄与する可能性があり、PD患者やその家族にとってだけでなく、社会にとっての意義が大きいとも言及しています。   本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究により、PD患者に対する長期間の理学療法が運動症状を改善し、抗PD薬内服量を減少する効果があることのエビデンスが初めて示されました。本研究成果は、PD患者が疾患早期から理学療法を継続して行う動機づけにつながり、抗PD薬内服量増加に伴う副作用出現や増悪のリスクの低下、医療費増大の抑制にも寄与することが期待されます。本研究では、介入方法による長期理学療法の効果の差異についても検討したが、研究数が少なくエビデンスの質としては十分でなかったため、今後有効な介入方法についても再度検証する予定です。また、PD患者に対するより長期間の理学療法の効果や運動療法以外の理学療法介入の効果についても研究する予定です。   論文情報 Yohei Okada, Hiroyuki Ohtsuka, Noriyuki Kamata, Satoshi Yamamoto, Makoto Sawada, Junji Nakamura, Masayuki Okamoto, Masaru Narita, Yasutaka Nikaido, Hideyuki Urakami, Tsubasa Kawasaki, Shu Morioka, Koji Shomoto, Nobutaka Hattori Effectiveness of Long-Term Physiotherapy in Parkinson’s Disease: A Systematic Review and Meta-Analysis. Journal of Parkinson’s Disease, 2021   関連ページ 本研究のPROSPERO登録   問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 岡田 洋平(オカダ ヨウヘイ)   E-mail: y.okada@kio.ac.jp Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600  

2021.09.01

ボランティアレポート~小学生の夏休みの宿題をサポート@広陵中央公民館

2021年7月27日(火)~8月6日(金)にかけて広陵中央公民館で実施された子ども向け自習室の開放に、本学学生6名が学習ボランティアとして参加しました。 期間中は事前申込をした地元の小学生の皆さんが夏休みの宿題を持参、分からないところがあると学生ボランティアがそのサポートを行いました。     参加された小学生や保護者の皆さまからは「公民館に来て勉強もできるし楽しい。畿央大学のお兄さんいつ来るの?」「先生の説明がわかりやすい」「わかりやすく教えてもらっているので子どもが喜んでいます」などの感想が公民館に寄せられたとのことです。   この様子は奈良テレビにも取材いただき、放送されました。   今回参加された学生の皆さんの感想を一部ご紹介します。   実際に触れ合うことで子どもたちとの距離感や接し方を知ることができました。子どもたちが「分かった!」と反応してくれた時はとても嬉しかったし、「先生、ありがとう。」と言われたときは教えることの楽しさを感じることができました。反省点としては、子どもたちの集中力が切れてだらだらし始めたときに、子どもたちと楽しくお話をしてしまったことです。次回は、キャンプの補助員等のボランティアをしてみたいなと考えています。また、機会があれば今回のボランティアもしてみたいです。 現代教育学科2回生   実際に小学生と関わることで、とても多くのことを学ぶことができました。話し方やリアクションなどいろいろ工夫しなければいけないのでとても大変でした。しかし、何日か行くことでみんなとの壁をなくすことができ、とても親しみをもって接してくれました。公民館の人は、また今後もやりたいと言っていたので、ぜひまた参加してみたいです。 現代教育学科2回生   小学生の元気さに驚きつつ、宿題のサポートをできて良い経験になり楽しかったです。 健康栄養学科2回生   様々な子どもと関わる事ができ、有意義な時間を過ごすことができました。また、子ども達が自分の名前を覚えてくれてとても嬉しかったです。反省点として高学年の女の子と関わることがあまりできなかったので、次からは積極的にコミュニケーションを取れるように努力したいです。 現代教育学科2回生   子どもと触れあえて、とてもいい経験になりました。 現代教育学科2回生   コロナ禍でボランティアの機会が減っていますが、課外活動で得る学びや経験も学生の皆さんにとって大切な時間です。ボランティアセンターでは今後も情報発信に努めて参ります。興味のあるボランティアが見つかったらぜひ応募してみてくださいね。   ボランティアセンター

2021.09.01

大和高田『きらきら☆ステーション』完成までの道のり~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ

人間環境デザイン学科では2・3回生合同の科目「プロジェクトゼミ」で地域の課題解決に取り組んでいます。 今回は大和高田市天神橋筋商店街の空き店舗の調査を進める過程から生まれたプロジェクトへの取り組みをご紹介します。 地域の人たちが集う場を作ろうと、三井田ゼミと清水ゼミの学生が立ち上がりました。   『きらきら☆ステーション』は大和高田さざんかホールにある空きレストランをリノベーションし、2020年3月に完成し、4月にオープンの予定で進めていましたが、新型コロナウイルスの影響を受け準備が整わず、今年7月にようやくオープンを迎えることができました。 この模様は読売新聞にも取材いただき、記事が掲載されました。     学生たちが完成までの道のりを記した活動記録があります。 この記録を見ていただければ、学生たちがどんな思いで作業に取り組んだのかわかっていただけると思いますので、是非ご覧ください。   絵本の画像をクリックすると、PDFにまとめた活動記録が開きます。   現在、きらきら☆ステーションにはいろんな絵本が並び、読み聞かせ会などが行われています。 コロナ過のため、当面は予約制となりますが、多世代の方が気軽に集まり、おしゃべりを楽しんでいただける 楽しい場所になってくれることを願っています。 みなさんもお近くに行かれた際はぜひのぞいてみてくださいね!!   オープンセレモニーの様子も次回お伝えいたします。   人間環境デザイン学科 助手 中井千織

2021.08.30

令和3年度「チーム医療ふれあい実習」レポート

畿央大学では、理学療法学科1回生、看護医療学科1回生、健康栄養学科臨床栄養コース2回生の学生が、入学後早期にチーム医療の実際にふれ、職種間の協働の重要性にについて学ぶ「チーム医療ふれあい実習」を行っています。昨年度に引き続き今年度も新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、ほとんどの学生が臨床の場で実習を行うことが困難となりました。そのため、学内という限られた環境であっても学生にとって有意義な学びの機会となるよう、各教員が工夫を凝らしたプログラムを実施しました。 今回、看護実習室を模擬病棟と見立てて、病気を体験した方やそのご家族にご協力いただき「病を持つ人へのインタビュー」を実施しましたので、ご紹介します。     事前学習として闘病記を読み、病を持つ人とはどのような人なのか、そのような人を支える医療者のあり方についてグループワークを行います。病気を体験したことがない学生にとっては、このグループワークが病気を体験した方の想いを知る機会となります。 インタビュー当日は、このグループワークでの学びや疾患について学習した内容をもとに、各グループで質問内容を考え何度もインタビューの練習を行いました。また、学生自身がベッドメイキングをし、模擬病棟として看護実習室の環境を整えました。 インタビュー前は、かなり緊張した様子の学生たちでしたが、ご協力いただいた皆様方の温かい笑顔に緊張もほぐれた様子でした。積極的に質問するだけでなく、学習したコミュニケーション技術を活用することができた反面、フェイスシールドとマスクを着用してのコミュニケーションの難しさを実感した場面もありました。また、お子さんが小児科病棟で長期入院されていた方は、入院中のお子さんの記録、看護師さんからプレゼントされたカード、「勇気のビーズ(Beads of Courage®)」を見せてくださり、医療者に励まされた体験を語ってくださいました。 どのグループも設定していた時間では足りないほど、充実したインタビューを実施できました。     参加した学生からは、以下のような感想がありました。   今回病を持つ方々にお話を聞いて、医療従事者が実際に行っていることや、視点の違いについて学ぶことができました。また、コミュニケーション能力について改めて見直すきっかけになりました。どれだけ教科書の勉強をしていてもいざ行動に移すとなると難しく、実際に体験することで感じることや学ぶことが大きかったです。今後は話を聞いて考えたことを、考えて終わりではなく、自分が何をできるのかを常に考え、行動していきたいと思います。貴重な時間をありがとうございました。 池上 真由   病をもつ方に直接お話しを聞く機会は今回が初めてでした。病気に気づいた時の気持ちや病の経験についてお話を聞くことができ、とても良い経験になりました。また、医療者に求めることについても聞くことができ、自分たちがめざすべき医療者像をイメージすることができました。貴重な時間を割いていただきありがとうございました。 上垣 穂乃佳   初めて実際に病を持つ方とお話をする機会を用意してくださり、教科書で学習するだけではわからなかった、実際の医療現場のイメージやそれぞれの患者さんが抱く思いを知ることができました。今回の実習で、立派な医療従事者になろうと改めて強く思い、頑張ろうと思うことができました。 梅澤 津柚乃   病を持つ方々から話を聞いて、自分たちが想像していたことよりももっと細かいところや、身近なところで辛さを感じていることがわかりました。私は病名を聞いた時には、その治療の際の副作用などが辛いと予想していました。しかし話を聞いて、治療の前段階や、外見での辛さなど、予想していなかった答えが返ってきました。このことから、私たちは患者さんとは違う視点で見ていることがわかりました。話を聞いて、今まで自分が見ていた視点とは違う視点から病を持つ方々の気持ちを知ることができました。そして、病を持つ方自身が前向きな気持ちでいることができるのは、身近な人の支えのおかげという話も聞かせていただきました。家族の次に患者さんの気持ちの近くにいるのは看護師であり、少しだけの会話であっても積み重ねていくと大きいものになっていくので、小さなことの積み重ねで患者さんに寄り添っていくことが大切であると思いました。今後医療従事者になるにあたって、今日お話していただいたことを生かして、患者さんから信頼してもらえるような看護師になります。 吉森 玖実     今回の実習は「学内でどれだけのことが学べるのだろうか」と、教員自身も不安を抱えながらのスタートとなりました。しかし、多くの皆様方にご協力をいただき、学生自身の「学びたい」という強い想いも相まって、実習開始時には想像もしなかったような学生の成長を見ることができました。一人ひとりの学生がしっかりと自分の役割を果たし、まさに「チーム医療」という姿を見せてもらいました。 今回の実習での学びを忘れずに、患者さんを尊重し、患者さん中心のチーム医療が提供できる医療者となってくれることを願っています。   理学療法学科 准教授 前岡浩 健康栄養学科 助教 柴田満 看護医療学科 講師 中西恵理   【関連記事】 令和元年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催!~理学療法・看護医療・健康栄養学科 平成30年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました! 平成29年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました! 平成28年度「チーム医療ふれあい実習」を終えて

2021.08.27

10/23(土),24(日)第19回畿央祭「咲~わらう~」を開催します

2021.08.25

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.86~オープンキャンパスで健康チェック!

こんにちは。TASK※(健康支援学生チーム)、理学療法学科3回生の吉田衣里です。令和3年8月14日(土)、15日(日)に行われたオープンキャンパスにて、学生さんや保護者さんを対象としたカラダチェックコーナーをTASKが担当しました。 ※TASKはThink, Action, Support for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   今回実施した測定内容は、体組成、足趾握力、骨密度、ヘモグロビンの4項目です。   ▼骨密度測定の様子 悪天候にも関わらず、多くの方がカラダチェックコーナーに足を運んでくださいました。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、換気、こまめなアルコール消毒の徹底、定員を減らしての開催となりましたが、その分来ていただいた方一人ひとりへの丁寧な対応を心がけ、またTASKスタッフ同士で連携することでスムーズな運営ができたという印象です。   測定結果のフィードバックも一人ひとり丁寧に行うように心がけ、一人でも多くの方に自身の健康状態に興味を持っていただけるような声掛けを行いました。実際、フィードバック終盤では「もう少し運動してみます!」や「どのような筋トレをすればよいですか?」という声も聞かれ、来場者さんの積極的な姿勢を見ることができて嬉しかったです。   また、学科に関する相談や大学生活に関する疑問、受験に関する悩みに対しても時間の許す限り直接お話させていただきました。スタッフからは自身の受験期を思い出すことで、モチベーションが上がったとの声もあり、私たちにとっても非常に有意義な時間になりました。   新型コロナウイルス感染症の影響で実際に測定する機会はかなり減ってしまい、今回久しぶりに実施することができてとても嬉しかったです。感覚を取り戻すまではスタッフ全員が緊張しているような雰囲気でしたが、時間が経つにつれて来場者の方との心の距離も縮まっていったような気がしました。また今回の経験は、感染対策を徹底することで活動できるという自信にもつながりました。いろいろな制約があるご時世ですが、今後もこのような活動を積極的に実施していきたいと考えています。   ▼計測の様子(体組成) ▼最後はお決まりのTASKの「T」ポーズ! さて、このコロナ禍の現在、本来のTASKの活動(測定会や勉強会、新入生歓迎会など)が行えていない状況です。TASK存続のためにも、このような勉強会に参加していただきたいです。対面とオンラインの併用も考えていますので、在学生の参加お待ちしております!  「TASKって何?」という方は、畿央大学のホームページからTASKの過去の取り組みを見てみてください! 「参加してみたい!」という方はOutlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索し、連絡してきてください。 参加申し込みだけでなく、質問もこちらのメールで受け付けています。気になったらいつでも連絡ください!   ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆Twitter @kio_TASK   理学療法学科3回生 吉田衣里   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2021.08.25

「アパレル構成実習Ⅲ」授業レポート~人間環境デザイン学科

  人間環境デザイン学科3回生対象「アパレル構成実習Ⅲ」では平面構成の学びとして浴衣の製作に取り組みました。非常勤講師の三宅恭子先生のご指導のもと、和裁の基礎知識から製作、保管方法や手入れの仕方まで学んでいます。   ▲実習室で行う授業は、十分に間隔を保って実施しています。   衣服の構成方法には平面構成(和服)と立体構成(洋服)があります。平面構成の代表で、日本の民族衣装である着物について基礎知識を学び、あわせて製作を行うことで、より構成についての理解を深めることを目標としています。   先日、15回目の授業を終え、履修生全員が浴衣を完成させることができました。これまでアパレル構成実習Ⅰ・Ⅱで学んできた洋裁との製作工程の違いに開始早々戸惑いながらも、三宅先生のご指導のもと、一つ一つ丁寧に進めていきました。     和裁では、手縫いが中心になります。これまでに習ってきた手縫いの方法とは違ったものである為、学生たちは何度も先生に確認しながら進めていきます。途中、上手くいかず、縫ってはほどいての繰り返し…という日もありましたが、なぜ上手くいかなかったのか、どうすれば上手く出来るのか、この縫い方をする意味を考えながら解決することができました。     完成した浴衣は、学生自身が選んだ生地、それぞれ自分のサイズ、世界に一つしかない作品です。最後まで自分で作った物を大切にしてほしいという想いを込めて、最終授業日にはたたみ方、着付け、手入れの仕方も教わりました。   ▲たたみ方の練習   ▲着付けを教わっている様子   コロナ禍で夏祭りや花火大会などの開催が難しく、浴衣の出番が少ない状況ですが、早くこの浴衣を着て楽しめる日が来るように願っています。     人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美   【関連記事】 「建築設計演習Ⅰ」初めての講評会!~人間環境デザイン学科 「服飾史」授業レポート~人間環境デザイン学科 キャンパス内のあちこちでデッサン!~人間環境デザイン学科「デッサンⅠ」

2021.08.25

畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶオンラインセミナー」を開催しました。

畿央大学現代教育研究所では、学校現場における教育力向上の一助になる活動の一環として、2013年から研究所研究員による解説と実践を交えたワークショップを7回重ねてきましたが、昨年は夏季を中止し、12月に時期をずらしオンラインで行いました。 本学のオンライン環境の整備も進み、今回はZoomのミーティングとブレイクアウトルームを活用し、小グループのチームで取り組めるオンラインセミナー形式で2021年8月12日(木)に開催いたしました。     チームで進めるポジティブ行動支援-行動支援計画立案を練習するためのワークショップ- 【講師】現代教育学科 教授 大久保 賢一       行動支援計画は様々な立場の人たちによって協働して作られていくという観点から職種や立場を限定せずに募集し、福祉職、心理職、特別支援学校教員、保護者など幅広い立場から76名がワークショップに参加されました。   講師の大久保教授は、大学では主に特別支援学校教員の育成に携わっていますが、学外では広く人が出会う「困り感」を軽減するにはどのような方略に効果があるかを研究し実践の場での検証に関わっています。 今回のテーマ「チームで取り組む行動支援」は、こうした研究の成果をもとにしたものです。   午前中は2時間の講義です。 「問題行動に対する罰的な対応は適切と言えるのか」という問いかけに始まり、問題行動に対する対応を考えました。人の問題行動を減らすため、「罰的な」対応がなされることが長く続いています。しかし「罰的な」対応には一時的な効果があるものの、「罰的な」対応に慣れてしまうと、より大きな問題行動を起こし、結果的に罰的な対応もエスカレートするなどの副作用を生じさせるとのことです。 そこで大久保教授が研究する「ポジティブ行動支援(Positive Behavior Support(PBS))」が紹介されました。     ポジティブ行動支援とは、アメリカで開発された、当事者のポジティブな行動(本人のQOL向上や本人が価値あると考える成果に直結する行動)をポジティブに(罰的ではない肯定的、教育的、予防的な方法で)支援するための枠組みのことです。また、ポジティブ行動支援は個人の行動のみを標的とするのではなく、その周囲の人々、あるいは周囲の人々を取り巻く様々な状況も分析とアプローチの対象と捉え、持続的な成果を生み出すための仕組みづくりをめざします。(日本ポジティブ行動支援ネットワークホームページより)   大久保教授が作成した架空事例に基づき、問題行動の間接的な要因、行動のきっかけを明らかにし、目標として、望ましい行動を設定し、結果として当事者が「やりがい」や「称賛」を得ることができる行動支援の計画の作成のプロセスが紹介されました。予めメールで配布した「問題行動となる行動の分析」を資料に、問題を具体的に分析し改善の策を具体化するものです。 詳しいことは、大久保教授による著書「3ステップで行動問題を解決するハンドブック―小・中学校で役立つ応用行動分析学 (ヒューマンケアブックス) 2019/4/25でも紹介されているそうです。 午前は大きく以上のような流れで進みました。   午後は、参加者が3人~4人程度の小グループに分かれて、行動支援計画を立案する演習が中心になりました。ここでも大久保教授が作成した架空事案が2例紹介され、予め配布した「行動支援計画の様式」に基づき少人数による検討が重ねられました。このセッションではZoomのブレイクアウトルームを使い、午前中の講義を参考にされた参加者が、それぞれのお立場から熱心に討議されていました。     以下では、セミナー終了後に参加してくださった皆様にお伺いした感想やご意見を紹介したします。50人の方がお答えくださいました。   ◯セミナー全体の満足度について 満足:48、やや満足:2   ◯今後受講したいテーマ ・新学習指導要領に関する内容:11 ・教科教育に関する内容:7 ・プログラミング教育に関する内容:8 ・最新の研究事例に関する内容:22 ・学校運営・学校教育に関する内容:8 ・特別支援教育に関する内容:38 ・その他:7   ◯ご意見、ご要望(記入数25) 「大久保先生の講義、とても分かりやすかったです」といった声をたくさんの方から頂きました。それら以外のご意見・ご要望を抜粋して紹介させていただきます。 ・ABAの理論と方法をこんなに分かりやすく聞きやすく教えていただき感謝します。PBSのよさに少し触れられた気がしました。 ・福祉関係者として、幼稚園や学校の現場で支援をするにあたって、明日からでも使える考え方や工夫を、講義やディスカッションの中でたくさん得ることができました。 ・現場での悩みごとは尽きませんが、迷ったら原点に戻り、一つひとつ丁寧に、楽しくやっていくことを基本にしていきたいと思いました。 ・この内容を無料で実施していただいたことに感謝申し上げます。関わっているお子さんの顔を思い浮かべながら、この学びを日頃の支援に活かすことを考えつつ受講できました。 ・1日とはいえ、これでも少なく感じるくらい。自分の現場にどう生かすか、落とし込んでいくかを自分の課題にしたいと思います。 ・もっともっと広まってほしいと思いました。そして広めるためにどうしたらいいのかを考えていきたいと思いました。問題行動だけに着目せずどうやったらいいのか?を学べたことはとても興味深く、通信教育があるなら入学したいと思いました。 ・日々、生徒の注意引による問題行動があります。小学部では、注意引と分かっていても、わざと騙されて声を掛る指導が主流だと思い、びっくりしています。9月から、代替行動を生徒に教えていこうと思います。 ・個別の支援計画について、講義だけでなく実践的に考えディスカッションする時間があり、その中で他職種の方とお話しすることができて大変参考になりました。 ・難しいのは承知しておりますが可能であれば数日にわけて研修会を行ってもらえるとありがたいです。参加者に支援計画をたててもらうのは非常に良いのですが、一般の方には難しく時間が足りない感じがありました。  ・オンラインでの開催で遠方より参加させていただくことができました。明日からまずは自分の関わり方を見直してみようと思います。 ・随伴性を明確にし、それぞれに対する方略を分けて考えることについて、基本のキではありますが実際に書き出すことで、介入時に想定されることとその対策について具体的に検討して準備することができるのだと改めて思いました(うまくいかないときは想定が足りないし計画と準備が足りない)。 ・事前に配布されたPDFがA4一枚に6枚が集約されたものだったが、書き込みするのに小さすぎた。文字も読みにくい。グループワークは、ちょうど良い人数で全員顔出し、声出し参加で大変活発な意見交換ができた。資料以外の内容は大変満足でした。   今回のテーマ故に、今後受講したいテーマが特別支援教育に関する内容であることは当然だと思いますが、それら以外にも様々な内容のご提案を頂き感謝いたしております。 本学教員の研究成果を教育現場の皆さまのお役に立てるよう発信してまいります。 今後とも、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。     【関連記事】 「学びを結ぶワークショップⅠ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅡ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅢ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅣ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅤ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅥ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅦ」開催報告

2021.08.24

「建築設計演習Ⅰ」初めての講評会!~人間環境デザイン学科

人間環境デザイン学科の2回生配当科目『建築設計演習Ⅰ』の課題講評会が行われました。 この科目は、建築まちづくりコースとインテリアデザインコースの特別推奨科目です。 1回生配当科目の『建築図学』で学んだ基礎知識をもとに学生自らが考え設計し、図面や模型を制作します。 今年度も60名近く履修しており、2日間かけての講評会となりました。   例年は、履修生全員が集まり、それぞれ作品を見せ合うのですが、このような状況下のため、分散して登学してもらい、1時間に6名ずつの講評会となりました。 課題は「週末住宅」と「戸建て住宅」の2課題です。   週末住宅は課題の縛りが少なく、学生の自由な発想で設計してもらいました。 地下を持つ建物や大きな橋に浮かんだ別荘、大きなテラスのある家など個性豊かな作品が並びました。     戸建て住宅は、プライバシー、日当たり、個室の確保、居心地の良さなど考えることも多く、なかなか計画がうまくいかなかった学生もいたようです。 それでも、具体的な家族像などを思い浮かべ、イラストにしてプレゼンテーションをした学生もいました。     初めての講評会で緊張している様子でしたが、それぞれ自分の作品に自信をもってプレゼンテーションをしてくれていました。     後期の『建築設計演習Ⅱ』では、幼稚園や店舗付き住宅などの課題に挑戦します。 これからどんな作品が生み出されていくのかとても楽しみです。   人間環境デザイン学科 助手 中井千織   【関連記事】 「服飾史」授業レポート~人間環境デザイン学科 キャンパス内のあちこちでデッサン!~人間環境デザイン学科「デッサンⅠ」

2021.08.18

広陵町の新型コロナウイルスワクチン集団接種に協力しました。

  令和3(2021)年8月16日(月)・17日(火)の2日間にわたって、本学が包括連携協定を結んでいる広陵町のワクチン集団接種会場を学内に設け、受付や誘導を本学の教職員が担当しました。       この取り組みは、若い世代への集団接種を本学でおこなうことでさらなる接種を推進したい広陵町に本学が連携・協力したものです。開学以来、地元広陵町と本学は医療・デザイン・教育を中心とした幅広い分野で連携協力しています。     当日の様子はNHK NEWS WEBでも紹介されています。    

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