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2016年のすべての新着情報一覧

2016.10.07

看護医療学科海外インターンシップ報告会(畿央祭)のご案内!

看護医療学科では、今年度初めて『海外インターンシップ』が、8月20日(土)~28日(日)の期間、オーストラリア(ヴィクトリア州)メルボルンにて実施され、2回生5名、4回生3名の計8名が参加し、貴重な経験をしてきました。   現地では、高齢者施設や認知症ケアに関する研修センターの訪問、ラ・トローブ大学での講義を英語で受けるなど、オーストラリアで築かれてきた保健・医療・福祉制度が日本と同様に歴史や文化・風習の影響を受けていることを学びました。 学生はグローバル化が進む社会の中で求められる看護師のスキルや役割について考える良い機会となりました。   海外インターンシップの事前学習や出発前の取り組みも合わせて、畿央祭で、看護医療学科インターンシップの様子を報告します。      看護医療学科 海外インターンシップ 報告会 -オーストラリアの保健・医療・福祉を学び考えたこと-   日 時   平成28年10月22日(土) 14:00-16:00 <畿央祭初日>   会 場   畿央大学 P棟2階 P203講義室   海外インターンシップに関心のある学生、保護者の方々を含め、畿央祭にご来場いただく皆様のご参加をお待ちしています。     【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ報告会を開催 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1

2016.10.06

イギリス短期語学留学プログラム2016振り返りレポート!vol.1

9月3日(土)から9月23日(金)にかけて、9名の畿央生がイギリスのカンタベリーでの短期語学留学プログラムに参加しました。日本に帰ってきて3週間のイギリス生活を振り返り、それぞれが学んだこと、感じたこと、経験したことをレポートにまとめてくれました。   ○理学療法学科 3回生 大佐古健太 こんにちは!今回は短期留学について僕の感じたことを書かせていただきたいと思います。短期留学のレポートを書かせていただくのはこれでカナダ、イギリス、イギリスと3回目となり、カナダとイギリスで僕が感じた違いなどを書きたいと思います。 まずは両国で通った英語学校についてです!英語学校では最初にクラスわけテストを受けます。カナダでは英作文とスピーキングテスト、イギリスでは文法テストを受けました。確かカナダでは下から3、4番目くらいのクラス、イギリスでは文法のテストが僕にあったのか、上から3番目のクラスに入ることができので、カナダとイギリスではかなり違うレベルの英語を学ぶことになりました。 カナダでは基本的には朝は簡単な文法から始まり、昼からはひたすら会話をするクラスでした。朝は簡単でしたが、昼は慣れない英語をひたすら話し、ちょいちょい僕の知らない単語も出てきて大変だった記憶があります。文法の宿題は出ましたが、一番難しい文法で現在完了といった具合で、宿題でなんら苦労はありませんでした。   しかしイギリスでは朝から文法は仮定法からはじまり、難しいイディオムやら宿題には長文読解、自由英作など中々ハードでした。だいたい宿題に20分以上はかかりました。   ざっくりと書きましたが、授業内容はイギリスのほうが確実に難しかったです。だからといってカナダのほうが簡単すぎたかといえば、そんなことはありません。 僕が2回短期留学に行って思ったのは、海外で生活していくうえでまずは文法や英作文ができるできないより、リスニングや会話ができることのほうが大事である、ということです。そしてカナダもイギリスも文法や長文はやればできましたが、会話やリスニングは正直なところ5割もできなかったかもしれません。相手の言っていることを100%理解し、満足いく答えが返せたかというと、できなかったと思います(笑)   2回行って英語が成長したかと言えばおそらくしていませんが、経験を積むことで緊張して英語が話したくない、などはなくなったと思います。間違った英語でも何かと積極的に話すことが増えたように感じます。   もう一つは、ヨーロッパ人が日本人より英語ができるのは母国語が英語のルーツに近いから納得がいきますが、お隣の韓国人や中国人の方々の方が僕たちよりも英語ができている人が多いということです。英語を学ぶ意欲面で韓国と中国の方々に日本人は負けているように感じました。これが続くと、あらゆることに影響が出てくるように思います。例えば日本の製品がいかに優れていても英語を巧みに扱って交渉ができなければ、他国に顧客をとられるわけです!僕たちも負けないように、もっと海外で生きた英語を学ばなければいけないと感じました。   次はホームステイ先や観光についてです。ホームステイ先は両国とも男性しか家にはいませんでした。両者とも非常に良い人でした。違いと言えばイギリスは2回目ということもあり、本当に色んなことをホストファーザーと話しました。さっと英語が口から出てくることもないので、手元にはスマホの日本語翻訳機を常備してはいましたが。 車の通行は、イギリスは日本と同じで右ハンドルです。ホストファーザーに聞くと基本的にはイギリスのかつての植民地は右側通行ですが、カナダやアメリカは例外で興味深いことに左ハンドルだそうです。 しかし共通していることもあります。カナダではビクトリアの州議事堂に行ってください!ビクトリア女王の像やエリザベス2世の肖像画があります。もちろんロンドンには沢山あります。これら女王がまつられているのはカナダがイギリスの連邦加盟国であることを示しています。もしもの時は第二次世界大戦のバトルオブブリテンのようにカナダとイギリスは共に戦うのです。 あとみなさんに是非考え直してほしいのは、イギリスの料理は本当に美味しくないのか?です。イギリスと言えばフィッシュアンドチップですが、私はこれを4件くらいの違う店で食べました。すると一軒一軒が少しずつ味が違い、決して悪くない気がします。元々労働者階級向けに簡単に作れて腹持ちがいいので好まれてきたイギリス食だからか味もシンプルですが、ビールとも合いおいしいです。他にイギリスの伝統料理ではありませんが、ロンドンにあるインドカレー屋は日本のインドカレーの2倍はおいしいです(笑)その他、ソーホーエリアでは世界中の美味しい食べ物が食べられるので、十分お腹も満足できます。   次はカンタベリーとロンドンについてです。カンタベリーはメインストリートなどに近代の街並みが少しは入っていますが、道は石畳で古風な雰囲気で何よりカンタベリー大聖堂があります。また目をよく配らせると川でボートに乗りカンタベリーの綺麗な自然に触れたりもできます。違う視点でこの町を見ると、どうやら子供たちが遊ぶ大型レジャー施設のようなものはないようです。町に映画館はありますが、非常に小さいです。これはカンタベリー大聖堂の宗教的な圧力もありなかなか建てられないからだそうです。しかし圧力があるからこそ古く美しい景観がいまだに残っているともいえます。 ロンドンについて少しは触れましたが、ほんとうに沢山のものがある町です。僕は歴史や絵画、映画のロケ地に興味があり、事前に少し調べていたので、飽きずに毎日朝から夜まで足がパンパンになるまで観光をしていました。趣味は人それぞれなので、サッカー、音楽、ショッピング、グルメ、お酒など何か興味が持てるものがあればもう4日間で十分に満足できるだけの場所があります。 個人的に印象に残った場所はピカソなどの絵画が展示されているテートモダンからセントポール大聖堂を見た時のほんとに綺麗な眺めでしょうか。   ▼テートモダンからみたセントポール大聖堂の眺め   あとはダイアナ元王妃の跡を辿ったり、ビートルズのアビーロードを訪れたり他にも色々な目的で観光をしました。あの4日間は本当に有意義であったように思います。 最後に海外で忘れていけないのはthank youまたcheersと言うこと、と笑顔でいることです。イギリスでは日本よりすりやぼったくりには注意はしないといけませんが、地下鉄などで地図を持って迷っていると 「どこに行きたいのですか?」とあちらの方から親切に声をかけてきて道を教えてくださる優しい人がたくさんいます。 本当に短期留学では色々なことがありますが、振り返れば本当に楽しかったという一言に尽きます。カナダ、イギリスともまた行きたいなぁと思えるような短期留学でした!   ○健康栄養学科 1回生 岩井美桜 今回私が夏季短期留学に参加したのはイギリスへの憧れと、本場の英語を生で感じてみたいという思いからでした。大学からの案内でこの留学プログラムを知り、ドキドキしながら1人で申し込んだのを思い出します。日本での準備期間中は友達が1人もいない中でのオリエンテーションになり、不安でいっぱいで何度か辞めようと思うこともありました。でもいざイギリスでの生活が始まると毎日顔を合わせ、時には慣れない生活でお互いに助け合っていくうちに自然と打ち解け、今では先輩後輩関係なく9人全員が仲良くなれました。英語の勉強が本来の目的ですが、新しい大学の友達ができたという点でもこの留学プログラムに参加してよかったなと思います。   私がイギリス生活で気づいたこと、感じたことは大きく2つあります。 1つ目は日本で勉強した英語が外国ではあまり通用しないということです。インターナショナルスクールでたくさんの外国人と共に授業を受けて痛烈に感じました。授業は主にディスカッション形式で、与えられた議題に対して自分がどう思っているか、どう考えているかを英語で話すというものでした。私は今までそういった形式の授業を受けた経験が少なく、ひたすら文法の勉強をしていただけだったのでとても戸惑いました。自分が思っていることを上手く英語で表現できず、また頭の中で文を組み立てて言葉にしようとしてもすでに次の話になっていたりします。他のクラスメイトはたくさん発言しているのに、私はほとんど言葉を発することができないという場面が多々あり、とてもくやしい思いをしました。また、外国人は授業中にどんどん質問するし、自分の意見を相手に伝えようと必死に身振り手振りを加えて話します。日本ではあまりない授業スタイルに日々刺激を受け、勉強になりました。私にとってはとても難しいことだらけだったけど、90分がとても短く感じられるほど授業を受けるのが楽しかったです。文法ももちろん大事ですが、もっと日本も外国のように話すことに重点をおいた勉強をするべきだと思いました。   2つ目は文化の違いです。1番そのことを感じられたのは食事です。私がお世話になったホームステイ先での晩御飯は、基本ワンプレートでした。マッシュやフライドされたポテトにニンジンやグリンピースなどのゆで野菜、加えてフィッシュフライやウインナー、キッシュなどが1枚のお皿に盛られて出てくることが多かったです。特にジャガイモは日本でいう米にあたる主食のようで、必ず毎晩付け合わせにありました。味に関しては、私がもっていたイギリスの食事に対するイメージ(まずい)は全くなく、全体的に薄い、もしくは味がついていないという感じでした。ホームステイ先の食卓には必ず塩コショウやケチャップ、ソースなどの調味料が置かれていて、自分のお好みで味付けをするというスタイルでした。それがイギリスの文化なのだとホストマザーに教えられ、私が日本の食事の文化は異なり、食卓にはたくさんのお皿が並ぶことを伝えると少しびっくりしていました。また、2週間の滞在で晩御飯にスープなどの汁物や生野菜のサラダが1度しか出てこなかったことにも驚き、食文化の違いを感じました。帰る頃には和食や白ご飯がすごく恋しくなり、日本食の良さを初めて肌で感じました。 食事以外にも、イギリス人はシャワーを毎日浴びないことや洗濯は5日~1週間に1回であること、外でマスクをつける人がいないことなど、日本とは異なる文化がたくさんあり、慣れないことに戸惑いながらも毎日の発見がとても面白かったです。   2週間のホームステイを終えた後のロンドン観光はとても楽しいものでした。4日間でロンドンブリッジやビッグベン、バッキンガム宮殿などたくさん有名なところを観光、大好きなハリーポッターのスタジオツアーに参加、人生で初めてのミュージカル「マンマ・ミーア」を鑑賞したりアフタヌーンティーを楽しんだりと、とても濃い4日間を過ごしました。そして実際にロンドンで歩いている人に道を尋ねたり写真をお願いしたりする際に、自分が話した英語が相手に伝わったときや、相手が話す英語が理解できたときの喜びは忘れられません。カンタベリーで勉強した2週間の成果を身をもって感じられてとても嬉しかったです。     留学を終えた今、3週間は本当に短い時間だったなと感じています。初めの1週間こそ慣れないことだらけで早く日本に帰りたいと思っていましたが、次第にイギリスでの生活にも慣れ、英語がだんだんと聞き取れるようになっていることが自分でも感じられ、充実した楽しい日々を過ごすことができました。慣れた頃にホストファミリーや学校の友達と別れ日本に帰らないといけなかったのでとても残念で悲しかったです。初めのころはまさか自分が帰りたくないという気持ちになるとは思っていなかったので驚きました。また、日本に帰ってきて家族や友達に撮ってきた写真を見せながら話をしていると、イギリスでの生活が思い出され、またすぐにでも行きたいという気持ちになっています。本場の英語を生で感じられたのももちろんですが、英語を通してイギリスの生活や文化に触れることができ、また共に学んだクラスメイトやホームステイメイトのイタリア人と友達になれたことが、私の中で大きな収穫になりました。この留学プロジェクトに参加できて本当に良かったと思っています。間違いなく今までで1番濃い経験をすることができました。この経験を忘れず、これからも英語の勉強を頑張りたいと思います。     最後に、引率をしてくださった先生、ホームステイファミリー、一緒に参加した皆、そして留学をさせてくれた両親と祖父母に感謝したいと思います。ありがとうございました。     【関連記事】 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.10~担当教員からの総括! イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.9 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.8 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.7 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.6 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.5 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.4 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.3 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.2 イギリス短期語学留学プログラム現地リポート vol.1

2016.10.06

阪和自動車道 岸和田サービスエリアで畿央生が作った「大和ポークを使った丼メニュー」が発売されます。

岸和田サービスエリアで発売される2メニューの試食会を香芝サービスエリアで実施! 10月20日(木)から販売予定!! 2016(平成28)年7月9日(土)に開催された㈱近鉄リテーリングと畿央大学の連携事業「香芝サービスエリアメニュー開発プロジェクト」コンテスト(審査会)時、特別賞を受賞したレシピが商品化されることになり、岸和田サービスエリア(以下、SA)から料理長にお越しいただきまして、学生たちと共に香芝SAで試食会が行われました。     9月30日(金)授業が終わった16時20分から、指導教員の健康栄養学科中谷友美先生、餅田尚子先生、特別賞2グループ2回生3名(池内美聡と的場萌、北島進吾)が、西名阪自動車道香芝SAまで行きました。   岸和田SAで販売予定の“二上山のトントン丼”と“1杯で2度美味しい♪一石二豚丼”を美味しくいただきました(メニュー名は変更の可能性があります)。岸和田サービスエリアの下出料理長から、どちらの料理も野菜の量を増やし、味に変化をつけるために調味料を追加したこと等説明をいただきました。    ▲二上山のトントン丼   ▲1杯で2度美味しい♪一石二豚丼(冷汁 上:冷、下:温)     試食会も終了し、岸和田SA(下り)では、10月20日(木)から発売となる予定です。阪和自動車道岸和田SAには一般道からも行くことができます(一般道からの専用駐車場もあります)。 みなさんも畿央大学生が創った大和ポークを使った丼をぜひお召し上がりください。   【関連記事】 近鉄連携 西名阪自動車道香芝サービスエリアで畿央生が作った「大和ポークを使った丼メニュー」が発売されます。 近鉄連携「近鉄香芝SAフードコート丼物メニュー開発プロジェクト」審査会を行いました。 近鉄連携「香芝サービスエリア 丼物メニュー開発」質問会を開催しました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」~第1回目プレゼンテーション会を開催! 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」がスタートしました。   【過去の商品化関連記事】 平成26年度 近鉄連携 西名阪自動車道香芝サービスエリアで畿央生が作ったカフェメニューが発売されます。 平成25年度 西名阪香芝サービスエリアで畿央生が創作した新メニュー試食会が行われました。(平成25年度)  

2016.10.05

大学院生の研究成果が神経学領域で最も権威ある雑誌「Brain」に掲載されました~健康科学研究科

脳卒中後の回復過程についての新たな発見   本学大学院健康科学研究科博士後期課程の高村優作さん(医療法人穂翔会 理学療法士)、国立障害者リハビリテーションセンター研究所運動機能系障害研究部の河島則天室長(兼 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 客員教授)、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの森岡周教授らの研究グループは、脳卒中後に生じる「半側空間無視」の回復過程での重要な特徴を発見しました。半側空間無視は、空間にある物体やできごとを認識できない不思議な現象で、症状が残存すると復職時の妨げとなったり自動車運転再開の困難を招くなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。研究グループは、半側空間無視の回復過程にある症例の多くが無視空間に注意を向けすぎる傾向があることを明確にし、脳の前頭領域を過剰に活動させる結果、疲れやすさや運動遂行の非効率化を招いていることを明らかにしました。今後の研究により、過剰に注意配分を行うことなく無視空間への気づきを高められるようなリハビリテーションを構築することで、日常生活での困難改善につながる可能性があります。この成果は9月23日付けで、神経学領域で最も権威ある雑誌『Brain』に掲載されます。   臨床と研究を両立する理学療法士の研究成果が世界的な国際雑誌であるBrainに掲載されることは極めて稀であり、快挙です。 研究概要 臨床現場での無視症状の判定には行動性無視検査(Behavioral Inattention Test:BIT)が用いられ、この検査にて基準点以上となることが無視症状の改善を推察する一つの判断基準となります。しかし、臨床経験上、基準点を上回るものの日常生活では依然として無視症状が残存し、生活に困難を持っている症例がいることも良く認識されています。そこで研究グループは、患者群を、①BITで基準点を下回る無視症状が明確な群、②基準点を上回るものの日常生活での軽微な無視が残存する群、③無視症状のない右半球損傷群に分類し、コンピューター画面上に表示されるターゲットを眼で追うような反応課題を実施し、眼球運動の特性と、課題実施時の脳活動を計測しました。その結果、無視あり群では課題実施前の視線は非無視空間である右側に傾き、左無視空間のターゲットへの反応性が低下することを確認し(従来どおりの知見)、一方、軽微な無視群では視覚刺激呈示前の時点であらかじめ、左無視空間へ視線を配分して課題に臨んでいることを確認しました。 研究内容 【図1:研究結果の概要】 患者さんはコンピュータスクリーン上の5つの●のうち、赤点灯するオブジェクトにできるだけ早く視線を移動させる課題を行います。右図のように、無視のない症例(③黒線)の場合には、刺激呈示前にはほぼ真ん中に視線を位置しており、オブジェクトの点滅に応じて、左右対称な視線移動の特徴を示します。一方、無視症状のある症例の場合(①)には刺激呈示前から右空間に視線があり、左空間にあるオブジェクトが点滅しても反応することが困難です。そして、無視症状が軽微に残存する症例(②)では、刺激呈示前の段階からあらかじめ左方向に視線を配分する結果を認めました。   上記のような左空間への視線偏向は、無視症状への認識の高まりとともに、意図的に行われる「代償」的な戦略であると予測されます。そこで、この代償戦略の背景にある脳活動を明らかにするために、USN+群,RHD群を対象として課題実施中の脳波計測を実施しました。   【図2:脳波計測結果の概要】   軽微な無視症状のある群(左)では、課題実施前の段階で前頭領域の活動が大きく、その活動量は視線の偏りと関連を持つことが明らかになりました。   冒頭に述べたように、臨床経験上、基準点を上回るものの日常生活では依然として無視症状が残存する症例が多いことが良く認識されています。今回の結果は、臨床検査で無視症状が改善したと判定される症例の多くが、無視空間への注意配分を高めることで機能低下を「代償」する戦略をとっていることを示唆するものです。脳波計測によって明らかとなった前頭領域の活動増加は、患者の多くが訴える課題実施時の易疲労性と大きく関連している可能性を示しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 軽微な無視症状の残存は、復職時の妨げとなったり、自動車運転再開の困難を招くなど、日常生活に大きな影響を及ぼします。従来より、無視症状のためには『無視』が生じていることへの気づきが重要であり、リハビリテーション現場および病棟生活においては、無視空間に注意を向けるようセラピストが言語教示による働きかけを行ったり、無視空間への注意配分を高めるような課題を実施するということは通例となっています。今回の研究成果は、無視空間に注意を向けすぎることで前頭機能の過剰な活動が生じ、結果として疲労を招く原因となる可能性を示しています。すなわち、無視症状への気づきを高めることの重要性とともに、過剰に注意を向けすぎることの弊害を認識することが重要であると考えられます。今後の研究の進展により、過剰な注意配分を要することなく、無視空間への気づきを高められるようなリハビリテーションが可能となれば、日常生活での困難を改善させる手がかりとなるかもしれません。この点に関して、同研究グループは、半側空間無視症状の改善には、従来重要視されてきた意図的な注意配分を促すようなアプローチとともに、外からの刺激に対しての反応性を促すような、外発的な注意機能を高めることが重要であると考えており、現在,症状改善のための新しいリハビリテーション方法の開発を進めています。   なお、本研究はJST(日本科学技術振興機構)研究成果最適展開支援プログラムA-STEP フィージビリティスタディ(FS ステージ:探索タイプ)の助成を受けて実施したものです。研究成果の一部は既に実用化され、製品販売されています。 関連記事 本研究成果は国立障害者リハビリテーションセンター プレスリリースにも掲載されています. 論文情報 Takamura Y, Imanishi M, Osaka M, Ohmatsu S, Tominaga T, Yamanaka K, Morioka S, Kawashima N. Intentional gaze shift to neglected space: a compensatory strategy during recovery after unilateral spatial neglect. Brain. 2016 Sep 23. (オンライン先行) 問合せ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 高村優作(タカムラ ユウサク) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: takamura0437@yahoo.co.jp   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp   国立障害者リハビリテーションセンター 研究所 運動機能系障害研究部神経筋機能障害研究室 室長 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 客員教授 河島 則天(カワシマ ノリタカ) Tel: 04-2995-3100 Fax: 04-2995-3132 E-mail: kawashima-noritaka@rehab.go.jp

2016.10.05

畿央生2名が香芝警察の「一日警察署長」に就任!

9月21日(水)、健康栄養学科の高山芹香さんと人間環境デザイン学科の中屋菜月さんが、「かぐや姫」に扮して香芝警察・一日警察署長の委嘱を受け、秋の交通安全運動のお手伝いをしました。   ※ちなみに畿央大学がある奈良県北葛城郡広陵町には「竹取公園」があり、その名の通りかぐや姫が生まれた舞台として知られています。   ▼【委嘱式の様子】香芝警察署長から委嘱状を受け取る学生   今回、二人は交通事故防止に役立てばと、学業などで忙しい中ではありましたが、快く一日署長の任を引き受けてくれました。   ▼【出発式の様子】飲酒運転根絶宣言を読み上げました。   任務は下記の通りです。  8:30  香芝警察署で、かぐや姫の衣装に着付け  9:30  一日警察署長委嘱式 10:00  秋の交通安全出発式 10:30  イズミヤにて秋の交通安全運動    ▼【出発式の様子】一日警察署長として服装点検を行いました。     【一日警察署長を経験した学生のコメント】 ☆中屋 菜月さん(写真左) ☆高山 芹香さん(写真右) 出発式では、真剣な表情の警察官の方を前に緊張しました。パトカーに乗車することも初めてのことであり、 とても新鮮でした。イズミヤでは、買い物客の方にティッシュや反射腕章を配り、交通安全の啓発を行いました。普段なかなか経験できないことを経験できる貴重な場となり、このような機会をいただけて良かったです。

2016.10.04

「RUN TOMO‐RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加!~看護医療学科

こんにちは!看護医療学科4回生 山崎ゼミ生の辻井彩香と藤井希美です! 10月2日(日)、「RUN TOMO-RROW 2016 in 広陵町」に学生ボランティアとして参加してきました。参加メンバーは小川・亀崎・辻井・藤井・星山・森本の計6名です。 このイベントは認知症になっても安心して暮らせる地域作りをめざして、認知症の人もそうでない人もみんなでタスキをつないで日本を縦断する「認知症フレンドシップ」というプロジェクトで、北海道から沖縄までの6500kmをつないでいきます!略称は「RUN伴」といいます。   私たちは、中和~西和ルートの「広陵町総合保健福祉会館(さわやかホール)から牧野古墳」の区間をお手伝いさせて頂きました。主な役割は応援、誘導、安全確保です。 スタート地点のさわやかホールには広陵町イメージキャラクターのかぐやちゃん(中には、看護医療学科4回生小川さん)も来てくれました!   ▼学生ボランティア6名   町長さんの挨拶のあとにタスキが届き、グループホームの入居者さんがまずランナーとしてタスキをつないでいきました。学生は誘導と応援を行っていたのですが、私たちの応援に笑顔で答えてくださったことが嬉しくとても印象に残っています。 その後、私たちは3地点に分かれて応援・誘導などを行いました。   ▼各地点での引継ぎシーン   各引継ぎ場所では、たくさんのスタッフの方々・施設の高齢者の皆様・ご家族の皆様が駆けつけていました!北海道から始まったみんなのタスキがつながっていく様子を間近で体験させていただき、とても素敵な気持ちになりました。   ▼(左)広陵町介護福祉課 吉田課長さんの勇走シーン(右) オレンジTシャツを着ているランナーを見かけたら是非応援の声をよろしくお願いします。   この活動がひとつのきっかけとなり、認知症への理解や地域での支援・見守りがもっともっと広まっていって欲しいと思います!   <今後のラン伴スケジュール> 10月15日(土)東大阪〜大阪〜豊中〜明石 10月16日(日)明石〜赤穂 中国や九州・沖縄方面のスケジュールはラン伴HPをご覧ください! http://runtomo.jimdo.com/   今回、当日お世話になりました広陵町介護福祉課の職員の皆様、ご参加下さいました施設の皆様、ご家族の皆様にお礼を申し上げます。ありがとうございました。   看護医療学科 4回生 辻井彩香 藤井希美

2016.10.04

ニューロリハビリテーションセミナー機能編Bを開催しました。

10月1日(土)・2日(日)にニューロリハビリテーションセミナー機能編Bが畿央大学にて開催されました。多くの方々に参加して頂き感謝致します。     1日目は「共感」「ワーキングメモリ」「道具操作」「歩行」がテーマとして挙げられました。   松尾篤先生による「共感の神経機構」では、共感の概念や構成要素を説明して頂き、ヒトが見つめ合うだけで体動が同期することなどの興味深い研究論文もご紹介して頂きました。 冷水誠先生による「ワーキングメモリの神経機構」では、ワーキングメモリの機能の1つである「衝動を抑える機能」を中心に非常に面白可笑しく解説して頂きました。 信迫悟志先生による「道具操作の神経機構」では、道具操作におけるオンライン制御・オフライン制御・系列化・技術的推論などの神経基盤をそれぞれ丁寧にご説明頂きました。 岡田洋平先生による「歩行の神経機構」では、自動的な歩行に関する神経機構、あるいは大脳皮質が歩行制御に関与しているエビデンスを網羅的に概説して頂きました。喋りかけられると立ち止まる高齢者は転倒しやすいという知見はとても興味深かったです。     1日目夕方のナイトセミナーには畿央大学ニューロリハ研究センター客員教授の樋口貴広先生(首都大学東京人間健康科学研究科 教授)にご登壇して頂き、「注意と歩行」というテーマでご講演頂きました!受講されている方々へのご配慮から動画などを多用して分かりやすくご解説して頂きました。ヒトの注意機能は様々なバイアスの影響を受けることについては臨床現場でも気を付けなければならない事項として大変勉強になりました。有難うございました!     2日目は「ボディイメージ」「運動イメージ」「痛み」「社会性」についての講義でした。   私(大住倫弘)からは「ボディイメージの神経機構」というテーマで、主に頭頂葉、島皮質の機能を中心に解説させて頂き、我々の身体のイメージがどのように形成されるのかを解説しました。 森岡先生による「運動イメージの神経機構」では、運動イメージに関わるニューラルネットワークの解説に始まり、運動イメージの評価法や様々な介入方法,そして多様な疾患における運動イメージの変容について紹介して頂きました。 前岡先生による「痛みの神経機構」では、痛みの多面的な側面、各側面に対応するニューラルネットワーク、評価法、ニューロリハビリテーション介入の成果とエビデンスについて紹介して頂きました。 松尾先生による「社会性の神経機構」では、デフォルトモード・ネットワークの社会性における役割、社会性の基盤である言語・非言語コミュニケーション、ジェスチャー、表情、視線、同調…、そして社会性の発達、文化、道徳観、利他行動など充実のラインナップになっていました。     2日間で多くの情報がご提供できたと思います。時間的制約の関係で講義スピードがやや速かったとは思いますが、配布資料だけでなく原著論文や教材にも手を伸ばして頂ければと思います。2日間どうも有難うございました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 特任助教 大住倫弘  

2016.10.04

健康栄養学科9期生、同窓会レポート!

9月24日(土)に健康栄養学科9期生の同窓会を開催しました。卒業生は20人集まり、お世話になった北田先生・岡崎先生・柴田先生も参加して下さいました! 乾杯の挨拶では、岡崎先生から「それなりにみなさん美人・男前になって…」というお褒めの言葉を頂き、みな上機嫌で宴会がスタート!     卒業して1年半が経ち、それぞれ社会人として別々の場所で働き、話の内容もお互いの仕事の話や将来の話などで「なんだか大人になったなー」と感じる一方、話せば一瞬で学生時代に戻ったようで、なんでもないささいなことでずっと笑い合っていた気がします。思い出話も盛り上がり、楽しかった学生時代を思い出すと、みんなに毎日会えていた頃にすごく戻りたくなりました。   楽しい時間はあっという間で、話足りず、ほとんどのメンバーが2次会に参加しました。1次会とはまた違ったメンバーで話したりして、さらに盛り上がっていきましたが、帰る時間がどんどん近づいてきたので、「また遊ぼう!」「今度飲みに行こう!」などといった次の約束を交わしながら解散していきました。     今回は卒業して2回目の同窓会でしたが、今後もこうやって年に1回は集まっていけたら嬉しいです。次回は今回集まったメンバーはもちろん、仕事の関係や地方にいる関係で参加できなかった人たちも参加できれば良いなと思います。また集まれることを楽しみにしています!   ●畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

2016.10.04

理学療法学科4回生 グループ模擬面接を行いました!

8月からキャリアセンター主催で実施してきた「就職対策講座」も、このグループ模擬面接の指導をもって締めくくりとなります。 当初は9月20日(火)を予定しておりましたが、台風の影響で当日休講となったため、授業の合間を縫い9月23日(金)と26日(月)の2日に分けての開催となりました。   面接会場への出入り、実際の質疑応答、そして、面接終了後のフィードバックと、キャリアセンター職員が面接官を務めて1グループ90分間みっちりと取り組みました。 既に、受験病院が決まっている人、まだこれから志望病院を絞り込んでいく人、それぞれ状況は違うものの精一杯いま現在の力を出し切っていました。     今後、受験病院の面接選考日が近づいてくると、学科担当・岡田センター長との個別面接指導に入っていきます。 これから理学療法学科の就活は、いよいよピークを迎えます。みんな自信を持って頑張れ!  

2016.10.03

健康栄養学科8期生2組、同窓会レポート!

9月17日(土)に、健康栄養学科8期生2組の11人が参加して同窓会を行いました。 まだ残暑がある中、皆でバーベキューをしてワイワイ楽しみました。     会うのは卒業式ぶり!といった面々もいましたが、顔をみれば瞬間に学生時代の感覚を思い出し、不思議と「久しぶり」という実感は、ありませんでした。何年たっても、学生時代と同じように集まり、盛り上がれる仲間がいることは素晴らしい!     話しているうちに、話題は仕事や結婚など将来のことに。 畿央大学を卒業して2年半。仕事では責任のあることをまかされ始め、自分の夢に向かって資格試験にチャレンジしたり、結婚する人がいたり…遊びの感覚は学生時代と変わりないけど、考えることは大人になったなぁ、とも感じました。     途中、お隣でバーベキューをしていたグループと仲良くなり、お子さんと遊んだり食材をいただいたりという嬉しいサプライズもありました(笑)     ●畿桜会(畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)は、一定人数以上の同窓会開催を支援しています。詳細は大学ホームページ「同窓会開催の補助」をご覧下さい。

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