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2022.04.28
恐怖文脈が身体所有感と疼痛閾値に及ぼす影響~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
身体的あるいは精神的な苦痛を有する人は「自分の身体」を自分のものと感じられなくなることがあり、 これは身体所有感(sense of ownership)が低下した状態と考えられています。身体所有感の低下は、 リハビリテーション効果を阻害するため、 身体所有感に影響する要因を検証することは重要です。 畿央大学大学院 修士課程 修了生 田中 智哉 氏 (市立福知山市民病院)と 森岡 周 教授らは、ラバーハンド錯覚実験を用いて、外傷のある偽物の腕に対して身体所有感を惹起させる際に、その腕に対して恐怖を生じさせる言語情報を与え、その影響を検証しました。その結果、主観的な身体所有感を増加させ、その増加の程度が大きい人ほど、痛みを感じやすくなることを明らかにしました。この研究成果はFrontiers in Human Neuroscience誌(Verbal suggestion modulates the sense of ownership and heat pain threshold during the “injured” rubber hand illusion)に掲載されています。 研究概要 身体的および精神的な苦痛を有する人は「自分の身体」を自分のものと感じられなくなることがあり、これは身体所有感が低下した状態と考えられています。身体所有感の低下は、リハビリテーション過程において回復を阻害する因子であると考えられていることから、身体所有感に影響を与える要因を検証することは重要です。一般的に、身体所有感は視覚、触覚、固有感覚(位置情報)といった情報など、ボトムアップ情報を統合することによって生まれると考えられています。一方で近年では、文脈などのトップダウン要因も関与することが議論されています。文脈の操作として言語情報が最も簡易に用いられますが、身体所有感に与える影響は十分に検証されていませんでした。畿央大学大学院 修士課程 修了生 田中 智哉 氏(市立福知山市民病院)と 森岡 周 教授ら の研究グループは、ラバーハンド錯覚という錯覚現象を用いて、外傷のある偽物の腕に対して身体所有感を生じさせる際に、トップダウン要因の操作として、その腕に対して恐怖を生じさせる言語情報を与えました。その結果、客観的な身体所有感には影響を与えませんでしたが、主観的な身体所有感を増加させ、その増加の程度が大きい者ほど疼痛閾値は低下し、その影響度合いには個人差があることを明らかにしました。 本研究のポイント ■ラバーハンド錯覚時に恐怖を生じさせる言語情報を与えると、偽物の手に対する主観的な身体所有感が増加しました。 ■ラバーハンド錯覚時に恐怖を生じさせる言語情報を与えると、主観的な身体所有感と疼痛閾値には有意な負の相関関係を認め、言語情報の影響には個人差があることがわかりました。 研究内容 ラバーハンド錯覚:参加者からは偽物の手のみが見えている状況(図1a)で、実験者は筆を用いて参加者の本物の手と偽物の手に対して同じタイミングで触覚刺激を加えると、参加者は徐々に偽物の手を自分自身の手であると錯覚します(錯覚条件)。一方、異なるタイミングで触覚刺激を与えると、錯覚が生じにくくなります(非錯覚条件)。本研究においても、錯覚条件と非錯覚条件の2条件が、第一実験では各偽物の手に対して、第二実験では各参加者に対して行われました。第一実験:15名の健常人が参加し、ラバーハンド錯覚によって惹起された外傷のある偽物の腕に対する身体所有感と、錯覚後の疼痛閾値の程度を、外傷を有していない健常な偽物の腕のそれらの程度と比べました(図1b)。その結果、錯覚条件における主観的な身体所有感は、外傷のある偽物の腕と健常な腕は同程度惹起されることがわかり、外傷のある偽物の腕を用いるラバーハンド錯覚は実験として成り立つことをまず確認しました。 図1:ラバーハンド錯覚の実験セット(a) と使用したラバーハンド (b) 第二実験:30名の健常人が参加し、外傷のある偽物の手のみを用いたラバーハンド錯覚を行いました。その際、参加者はランダムに「恐怖文脈あり」と「恐怖文脈なし」の2グループ(それぞれ、15名ずつ)に分けられました。「恐怖文脈あり」は、ラバーハンド錯覚を行う際に、その偽物の腕に対して恐怖文脈を生じさせる言語情報を与えました。一方、「恐怖文脈なし」は、その腕に対して恐怖文脈を引き起こさない言語情報を提示しました(図2)。 図2:言語情報の要約 釘が刺さっている腕の背景について各グループ「恐怖文脈あり」と「恐怖文脈なし」で異なる説明を行った。その結果、「恐怖文脈あり」の錯覚条件では、主観的な身体所有感を増加させ、その増加の程度が大きい参加者ほど、痛みを感じやすくなることが明らかになりました(図3b)。 図3:主観的な身体所有感 (質問紙) の結果および疼痛閾値との相関関係 ラバーハンドの所有感と痛みの感じやすさについては、「恐怖文脈あり」×錯覚条件のみ有意な負の相関関係を認めた。*p<0.05 本研究の臨床的意義および今後の展開 身体所有感と痛みに影響する要因の一つとして、言語情報が関与することがわかりました。これは、医療者による対象者への病態説明などの言語情報が、身体所有感や痛みにも影響する可能性が示唆される知見と考えています。しかし、慢性的な痛みを有する者と健常者では、ラバーハンド錯覚に対する反応が異なることが報告されています。そのため、今回明らかになったことが臨床において、そのまま応用できる訳ではありませんので、今後は、健常者と筋骨格系疼痛を有する方の身体所有感の違いに関して検証していこうと考えています。 論文情報 Tomoya Tanaka, Kazuki Hayashida, Shu Morioka Verbal Suggestion Modulates the Sense of Ownership and Heat Pain Threshold during the “Injured” Rubber Hand Illusion Frontiers in Human Neuroscience, 2022 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 教授 森岡 周 Tel:0745-54-1601 Fax:0745-54-1600 E-mail:s.morioka@kio.ac.jp
2022.04.27
2022年度新入生研修 学科別レポートvol.5~健康栄養学科
畿央大学では入学後の不安を取り除き、担任や同級生との絆を深めるため、学科ごとに新入生宿泊研修を入学式直後に行っています。コロナ禍で一昨年は中止、昨年は感染対策を講じたうえで学内での1日開催となりましたが、今年度は3年ぶりに学外・日帰りで実施しました。最後に健康栄養学科の様子をお伝えします!! 2022年4月7日(木)に健康栄養学科による新入生研修が奈良ロイヤルホテルにて行われました。新入生96名、研修のサポートを行う在学生スタッフ3名、教員6名の総勢105名が参加しました。 今年度も「充実した学生生活・楽しい大学生活を送るために」を目的に、4年間の学生生活に向けての研修が行われました。 この2年間は新型コロナウイルス感染症の影響で学外での研修が行えていませんでしたが、今年度は十分な感染対策を行ったうえで学外での研修を実施することができました。 研修のはじめでは、学科長の栢野先生からの激励がありました。 研修の注意事項や様々なお話があった後、クラスごとに分かれてのクラスアワーを行いました。 クラスアワーでは自己紹介を行い、ディスカッションなどを行いました。 あまりに盛り上がりすぎて時間が足りないくらいでした。 昼食はテーブルマナーを学びながら洋食のフルコースをいただきました。慣れない雰囲気での食事で初めは緊張している様子でしたが、美味しい料理を食べているうちに自然と会話も増え、楽しい食事の時間となりました。 食事のあとは「食支援に関わる職種に伝えたいお口の情報」について医療法人小向井歯科クリニック 院長 小向井 英記 先生が講演を行ってくださいました。 講演後は、在学生スタッフによる学生生活のお話がありました。身近な先輩の話を聞いて、より大学生活に対してより前向きになってくれたのではないかと思います! 最後に、「夢をチカラに」をテーマに作文を書きました。今回の研修を通して学生生活、管理栄養士に対する意識が変わったのではないでしょうか? 一緒にこの研修を受けた仲間とともに、有意義で充実した4年間にしていきましょう! ▼クラスごとに記念撮影!(上から順番に1組、2組、3組) ※撮影時のみマスクを外しています。 関連記事: 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.2~看護医療学科 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.3~理学療法学科 2022年度新入生研修 学科別レポートvlo.4~人間環境デザイン学科
2022.04.26
6/19(日)看護実践研究センター第7回研修会「地域で・笑顔で 生きるとは」を開催します。
畿央大学「看護実践研究センター」の認知症ケア部門では、奈良県認知症ケア専門士会と協力しながら、認知症ケアの質の向上をめざし最新の知見を習得するための機会を提供すべく活動しています。 その活動の一環である認知症ケア研修会として今回は、たとえ認知症になったとしても「地域で笑顔で生きる」ことをテーマに、日本認知症本人ワーキンググループの竹内裕氏を講師に招いて認知症とともに生きること、認知症に対する偏見の解決に向けた支援についてお話しいただきます。竹内さんからは、自身が認知症と診断されてからの生活や認知症ではないと診断されてからの活動について講演していただきます。 また、後半は意見交換の場として、コロナ禍で認知症の人をケアする専門職ならではの悩みを吐露し、同じ環境で働く者だからこそわかる辛さや苦悩について共有し日頃の自分のストレスマネージメントについて学んで頂き、専門職のメンタルヘルスサポートの一環につなげられるとよいと思っています。 職場のご友人や一般の方にも広く参加者を募集していますのでぜひ、ご参加ください。 日時 2022年6月19日(日)13:30~15:30 開催方法 Zoomによるオンライン研修 対談60分+意見交換60分 対象 認知症ケア専門士 看護職・介護職・教育関係者ほか 講師 竹内 裕 氏 特定非営利活動法人もちもちの木 地域コミュニティ支援員「たぬきクラブ」代表、DAYS BLG!副理事長代理、日本認知症本人ワーキンググループ 参加費 無料 申込方法 下記の申込ページあるいはイベントチラシ内のQRコードからお申込みください。 申込ページ イベント案内 画像をクリックすると、PDFデータが開きます。 問い合わせ先 畿央大学 看護実践研究センター 卒後教育部門 E-mail:nprc@kio.ac.jp TEL:0745-54-1600 【電話の対応時間 平日(月~金)9:00~17:00】
2022.04.25
3・4回生対象「第14回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
技術の確認をしながら、学年をこえて交流! 基礎看護学領域では、学生が既に学修した基礎看護技術の修得状況を学生自身が把握し、意欲的に自己学修に取り組むきっかけになれば…と考え、2018年4月から「基礎看護技術自己学修会」を定期的に開催していましたが、新型コロナウイルス感染症流行の影響を受け、2020年度と2021年度は開催できませんでした。 しかし、授業や実習で学生と関わる中で、新型コロナウイルス感染症防止対策の影響から学生同士の関係性が希薄になっていることや、異なる学年との交流が減少したことで、これまでであれば先輩に質問すれば解決できていた疑問が解決できず、学生の不安が増しているといった様子が見受けられました。 そこで、今年度は異なる学年同士が交流する機会になることをねらいとして、2022年4月22日(金)に「第14回 基礎看護技術自己学修会」を開催し、4年生3名と3年生5名が参加しました。 4年生1名に対して3年生が1~2名というグループ分けに緊張した様子の学生もいましたが、最初に実施したベッドメイキングで、久々の技術の実施に苦戦する3年生に4年生がアドバイスをする中で、すぐに打ち解けることができました。その後に実施したバイタルサインの観察では、4年生が実習での体験をもとに事例を設定し、3年生が観察点を考えて実施する等、臨地実習をイメージして技術練習に取り組むことができました。また、技術を実施するだけではなく、3年生が疑問に感じていることを4年生に質問し、具体的なアドバイスをもらう等して和気あいあいとした雰囲気で学修会を行うことができました。 参加した学生からは以下のような感想がありました。 ・先輩方に血圧測定の手順や実習のことなど、たくさん教えていただいて、良い機会になりました。事例を決めてバイタルサイン測定の手順を考えることもでき、「実習がんばろう」と思えました。 ・先輩に不安なことやわからないことなど色々聞けるので、とてもためになりました。バイタルサイン測定やシーツ交換も忘れているところが多かったので、復習になってよかったです。また次も参加できたらしたいです。 ・ベッドメイキングとバイタル測定の実施方法を忘れてしまっていたけれど、本日参加したことで測定できるようになり自信につながりました。先輩方にもテストや実習、その他先輩が経験した話を聞かせていただけて楽しかったです。 ・コロナ禍でサークル活動もあまり参加できておらず、後輩とのつながりが全くなかったため他学年と交流できてよかったです。楽しく技術を確認することができました。 3年生は、入学当初から新型コロナウイルス感染症防止対策として様々な制限が課される中で、大学生活を送ってきました。入学前に想像していたものとは程遠い大学生活になり、先が見えない状況が続く中で学修意欲を保つことは非常に努力を要したのではないかと思います。4年生との交流をとおして看護に対する意欲を高め、3年生後期の各看護学実習では患者さんに対してより良い看護を実践できるように、今後もサポートしていきたいと思っています。 看護医療学科 基礎看護学領域 林 有学・須藤 聖子・小林 智子・中西 恵理 【関連記事】 2回生対象「第13回基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 2・4回生対象「第12回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第10回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第9回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科 3回生対象「第8回 基礎看護技術自己学修会」を開催!~看護医療学科
2022.04.22
長期間の理学療法が脊髄損傷後の神経障害性疼痛に及ぼす影響~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
ヒトには、痛みの感受性を低下させる疼痛抑制メカニズムが備わっています。有酸素運動は疼痛抑制メカニズムを賦活することが知られており、慢性疼痛の治療にも用いられています。脊髄損傷後の神経障害性疼痛に対しても、有酸素運動により痛みが即時的に軽減することが報告されていますが、単回の介入による検討に限られています。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの 佐藤 剛介 客員准教授ら は、長期間の理学療法(有酸素運動)が脊髄損傷後の神経障害性疼痛に及ぼす影響を頚髄不全損傷の単一症例を通して検証しました。 この研究成果は、Spinal cord series and cases誌(Long-term physical therapy for neuropathic pain after cervical spinal cord injury and resting state electroencephalography: a case report)に掲載されています。 研究概要 脊髄損傷後の神経障害性疼痛は、約半数近くで認められ様々な健康指標の低下を引き起こすことが知られています。脊髄損傷後の神経障害性疼痛に対する介入として、様々なものが提唱されており、その中の一つに有酸素運動があげられます。車椅子駆動による有酸素運動は、脊髄損傷後の神経障害性疼痛に対する即時的な鎮痛効果が得られることが明らかにされています(Sato et al. J Rehabil Med, 2017)。しかし、これまでの研究では、単回の介入による即時的な効果に限局されており、長期間の介入による鎮痛効果は検討されておらず、不明瞭なままでした。 本研究では、頚髄不全損傷者一例に対して、有酸素運動を含む長期間の理学療法が脊髄損傷後の神経障害性疼痛におよぼす影響を検証しました。加えて、本研究では、鎮痛効果の機序を明らかにするために、神経障害性疼痛のバイオマーカーである安静時脳波活動から得られるPeak alpha frequency(PAF)を指標として測定しました。 本研究のポイント ■ 長期間の理学療法により頚髄不全損傷者の上肢の神経障害性疼痛が軽減された ■ 有酸素運動として集中的歩行トレーニング(体重免荷式トレッドミル歩行トレーニング)を行い、痛み強度の軽減と運動野周辺で測定したPAFの高周波域へのシフトが確認された ■ 疼痛がある部位(上肢)に直接接触することなく、他の身体部位の運動を介して疼痛強度の軽減が得られた 研究内容 C5レベル残存の頚髄不全損傷者に対して、18週間の介入を行いました。 介入は7日/週の頻度で行い、1回の介入は40分間でした。4週~10週目の間には、有酸素運動を企図して体重免荷装置を用いた集中的歩行トレーニングを実施しました。安静時脳波活動は、1チャンネル脳波計を使用して測定しました。電極は、運動野に相当する領域に配置して閉眼状態で3分間測定し、PAFを算出しました。PAFは、α帯域のピークパワーを示す周波数で、視床-大脳皮質間の神経回路の活動を反映するとされており、高周波域へシフトしている場合に痛みの感受性が低下している状態であることを指しています。アウトカムは、脊髄損傷の評価としてInternational Standards for Neurological Classification of Spinal Cord Injury (ISNCSCI)の運動スコアと感覚スコア、主観的疼痛強度と疼痛範囲、安静時脳波活動としてPAF、動作能力の指標として10m歩行テストとWalking Index for Spinal Cord Injury II (WISCIII)を2週間ごとに測定し、PAFについては入院時を基準として変化率(Δ)を求めました。 結果は、痛みの平均強度と最大強度のNRSスコアは6週間後に有意に減少し、ΔPAFは4週以降に有意に増加しました。ΔPAFの変化については、集中的な歩行トレーニングの開始と同時期に生じていました。ΔPAFは集中的歩行トレーニング期間の終了後に低周波域へのシフトを認めましたが、入院時よりも高周波域へシフトした状態が維持されていました(図1)。 図1:各評価の経時的変化 黄色で示した範囲は、集中的歩行トレーニングの期間を表しています。集中的歩行トレーニング開始後にΔPAFの増加と痛み強度の減少が認められています。さらに、集中的歩行トレーニング期間終了時にはPAFが低周波域へシフトしているものの、入院時を比べて高周波域にシフトしている状態が維持されています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究は、長期間の理学療法(有酸素運動)を行うことで頚髄不全損傷者の上肢の神経障害性疼痛が軽減できることを初めて報告しました。これは、継続した有酸素運動によって、痛みがある身体部位に直接触れることなく、痛みを軽減できることを示唆しています。さらに、有酸素運動を行っている期間は、PAFが高周波域へシフトしており、痛みの感受性が低下している状態であることを示しています。今後は、複数症例に対して長期的な有酸素運動の効果と安静時脳波活動への影響を調べるとともに、神経障害性疼痛の性質と有酸素運動による鎮痛効果との関係を詳しく検証していく必要があります。 論文情報 Sato G, Osumi M, Mikami R, Morioka S Long-term physical therapy for neuropathic pain after cervical spinal cord injury and resting state electroencephalography: a case report Spinal cord series and cases, 2022 関連論文 Sato G, Osumi M, Morioka S. Effects of wheelchair propulsion on neuropathic pain and resting electroencephalography after spinal cord injury. J Rehabil Med. 2017 Jan 31;49(2):136-143. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 客員准教授 佐藤剛介 E-mail: gpamjl@live.jp 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2022.04.19
学部卒で研究成果が「Brain Sciences」に掲載!理学療法学科13期生大西 空さんをインタビュー!
研究成果が国際誌「Brain Sciences誌」に掲載された理学療法学科13期生の大西空さん。実は学生時代は「不真面目だった」と語る大西さんに、理学療法士のやりがいや研究にのめり込んだきっかけなどについて語っていただきました! 今はどこで何を? 宝塚リハビリテーション病院で理学療法士をしています(4年目)。 どんな大学生でしたか? 特に、1-3回生の私はとても不真面目な生徒だったと思います。学校の定期試験は前日に1夜漬けして行くことが多く、日々の授業における復習も疎かにしていました。そのため、再試験となることが多く、実習先でも知識不足が原因で困ることが多々ありました。担任の前岡先生やゼミ担当の宮本先生には大変ご迷惑をおかけしたと思います。実習で実際の臨床現場を経験することを通して、理学療法士として働くやりがいや責任の重さを感じて以降、必死で勉強するようになったと思います。 ▼卒業式(宮本ゼミ) ▼卒業式(13期生) 畿央大学での思い出 国家試験や定期テストの前に自習室で同じ学科の友人と夜遅くまで勉強したことや、息抜きにエコール・マミ(大学隣のショッピングセンター)でご飯を食べたことなど、楽しい時や忙しい時を同じ学科の友人と共有しながら過ごした時間は大切な思い出です。また、ソフトボール部にも所属しており、日々の練習や食事会などを通して他学科と交流できたことも貴重な時間でした。 ▼卒業式(ソフトボール部) 理学療法士として働くやりがい 患者さんの今後の人生に関わる仕事であるため、責任も伴いますがそこが大変やりがいを感じる点だと思います。病気を発症した患者さんに対して(症状が重くても軽くても)、これほどまで身近に回復や経過を見ることができる職種は少ないかと思います。特に、入院当初は自立歩行が困難であった担当患者が、屋外を笑顔で歩くことができるようになった際などには大変やりがいを感じます。 ▼fNIRSを用いて担当患者の臨床症状を評価・ディスカッションしている時 どうして研究を? 研究に興味を持ったのは、職場の尊敬する先輩方が熱心に学会発表や研究活動に取り組んでおり、患者さんに対する介入効果や入院してから退院するまでの経過をまとめることの重要性を教えていただいたことがきっかけです。現在は、自立歩行困難な脳卒中患者(特に運動麻痺重症例)に対して、どうすれば歩行能力の回復を促進することができるのか研究を進めています。 ▼宝塚リハビリテーション病院で新しい機材の使用方法をディスカッションしている様子 臨床と研究を両立する意義とは? 臨床をしながら研究をする意義としては、患者さんの機能や活動レベルの経時的変化を最も近くで評価できることだと思います。特に、担当患者における経時的変化は臨床で働いているからこそ観察する事ができる点だと思います。また、臨床現場で働くことで、従来の研究では明らかにされていない病態やアプローチに関するヒントを見つけやすいと思います。 研究がアクセプトされた感想は? 大変嬉しいです。特に、畿央大学の森岡先生をはじめ、普段よりお世話になっている宝塚リハビリテーション病院で務める先輩方のご指導を、このように形に残せたことを大変嬉しく感じています。 ▼第19回日本神経理学療法学術大会(宝塚リハビリテーション病院スタッフ) 最後にメッセージをお願いします! これから理学療法士をめざす方へ 理学療法士は本当にやりがいを感じる仕事です。患者の機能が1日前より少し良くなった、1日前より少し笑顔になった、などの日々の少しの変化を最も近くで見ることができる仕事です。私は理学療法士になり一度も後悔したことはありません。少しでも理学療法士に興味がある方々は是非頑張って下さい。 卒業研究を控える後輩の皆さんへ 卒業研究で学ぶことは今後研究をするかどうかに関わらず、臨床に出てから非常に役に立つことだと思います。特に、一つの疑問を解決するために、論文を探すことや周りの方と議論をすることは、臨床に出てからも患者さんへのアプローチを考える際の基盤になります。卒業研究を進めていくにあたり大変なこともあるかもしれませんが、必ずいい経験になると思いますので精一杯頑張って下さい。 同じく臨床研究を進める卒業生の皆さんへ 臨床研究における研究テーマは、日々の臨床を通して見つかることが多いかと思います。特に、対象患者に対するアウトカムや研究デザインを決めた上で、患者の症状における経時的変化をしっかり評価し先行研究と比較することが重要かと思います。目の前の患者を良くすることに加えて、これからの臨床の発展に向け一緒に研究を進めていく方が増えれば幸いです。 関連記事: 両側補足運動野への経頭蓋直流刺激が重症な運動麻痺を有する脳卒中患者の下肢運動機能に及ぼす影響:症例研究 | 畿央大学
2022.04.18
理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編
2022年4月に着任した瀧口述弘先生は、理学慮法学科の5期生(2011年3月卒業生)!理学療法学科では初の卒業生教員が誕生しました。瀧口先生っていったいどんな人なのか、インタビュー形式で全3回にわたってご紹介します。Part1「学生時代」編に続いて、「臨床現場・大学院」編です! 就職活動や臨床現場での経験について 就職活動は多くの施設に見学に行き、自身の希望に最も近いところをよく探すことをおすすめします。私は医聖会というグループの八幡中央病院、学研都市病院に11年間勤務しました。私のやりたいことを支援して下さり、私を成長させてくれました。自身のやりたいことができる施設を探して下さい。施設側もそれを求めているはずです。自身のやりたいことと施設が求めているものが合致すれば、内定もいただきやすいと思います。 臨床現場では、整形外科疾患の患者様を担当させていただくことが多かったです。私は3年間臨床現場で経験を積んだ後、2016年に畿央大学大学院 健康科学研究科修士課程に入学し、庄本研究室に入りました(2019年博士後期課程修了)。 疼痛(痛み)に対する電気刺激療法の研究を臨床現場で働きながら、研究を続けてきました。 ▶瀧口先生の研究成果(リサーチマップ) ▼瀧口先生も卒業生として出演!「今の仕事のやりがいは?」理学療法士編 学会発表について 私は大学院に入学してから、毎年3回以上は学会発表をしていました。国際学会でも2回発表し、デンマークに院生仲間と行ったのはとても良い思い出です。 デンマークでは私の研究している経皮的電気神経刺激の世界的権威の先生の一人であるリーズ大学のマーク・ジョンソン先生にお会いすることができ、先生の公式Facebookアカウントに私の研究を紹介して頂くサプライズもありました! ▼マーク・ジョンソン先生との1枚 学会発表は施設外の多くの先生と知り合え、話し合える貴重な機会です。私も多くの出会いがあり、多くの刺激を頂きました。学会発表は理学療法の発展にはもちろんですが、自身の成長のためにも不可欠なものです。 ▼院生と学会発表でデンマークに行った際の1枚 仕事と研究の両立について 私は学部生の時にゼミ活動でお世話になった庄本学科長に、臨床での質問をした際に、「それはまだわかってないことだから、大学院に入って研究して明らかにしてみてはどうか?」という話から大学院入学を決めました。元々、臨床経験を積んだ後、大学院進学を考えていたので、すぐに入学を決めました。 私は病院で働きながら、臨床研究、基礎研究を実施しました。研究をするようになり、理学療法は発展途上の学問であるという認識を強く持つようになり、ますます理学療法を勉強することが楽しくなりました。 理学療法士をめざしている高校生、学部生の方も、自らが理学療法を創っていくものだと思って下さい。ますます勉強することが楽しくなると思います! 次回Part3では、教員としてスタートした現在についてご紹介します! 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 【関連記事】 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.04.15
2022年度新入生研修 学科別レポートvol.4~人間環境デザイン学科
畿央大学では入学後の不安を取り除き、担任や同級生との絆を深めるため、学科ごとに新入生宿泊研修を入学式直後に行っています。コロナ禍で一昨年は中止、昨年は感染対策を講じたうえで学内での1日開催となりましたが、今年度は3年ぶりに学外・日帰りで実施しました。新入生研修の第四弾! 当日参加した3回生5名が人間環境デザイン学科の様子をお伝えします!! 2022年4月7日(木)、3年ぶりとなる学外での新入学生研修を実施しました。 コロナ以前は宿泊での研修でしたが、今回はコロナ禍の状況をふまえて日帰りでの研修となりました。 大学での新たな友達づくり 教員とのふれあい 大学生活へのモチベーションを高める 美しい環境の中ではぐくまれた建築や街並みに触れることにより、まちと人々の生活とのつながりを考える 街並み・建築見学やレクリエーションを通して、自身のキャリアを考える ●といった5つの目的を持って新入生67名が研修へ参加しました。その他、クラス担任を含む教員6人、キャリアセンターの就職担当職員1名、そして私たち3回生5名がサポート役で同行しました。 当日は、本学の第2キャンパス駐車場に集合し、そこから大型バス3台に分かれて、班ごとにバスへ乗り込み出発しました。バスの中では、前日のオリエンテーション時に作成した自己紹介カードを見たり、これから始まる研修を前に会話が弾んでいました。 9時半頃、奈良県立民俗博物館、大和民俗公園に到着しました。現地に着くとリーダーを中心に各班に分かれて公園内の様々な民家を見学しました。事前に配布された資料を基に班の中で役割分担をして、『出入口と開口部』、『壁と間取り』、『屋根と構造部材』、『天井と内部造作』の4つの視点に着目して民家の見学を行いました。初めての仲間との共同作業に戸惑いながらも楽しく取り組む姿が見られました。建築を専門とした先生に出会えた班は先生から実物の民家を目の前に建築に関する専門的な話を聞いたり、質問したりする機会があったので、とても貴重な経験となりました。天気も良く、桜が満開だったため公園内の景色はどこを見てもきれいでした。 12時半にホテル日航奈良へと移動し、黙食を守りながら洋食弁当でお腹を満たしました。 その後スケッチに関する研修を受け、バスで最後の目的地である宝山寺 獅子閣へ向かいました。 普段は一般公開されていない重要文化財である獅子閣に入れるという貴重な体験をしました。建物はとても繊細で壁は今まで見たことのない光沢感を持つ漆喰で塗られており、初めて見る貴重な建物に新入生も興味津々でした。内装の見学を終えると外からスケッチを行いました。鉛筆だけで挑む初めてのスケッチでしたが、とてもいいスケッチを行う新入生の姿を見て、サポートとして参加していた3回生も負けじとスケッチを行いました。 16時半、解散場所ごとにバスへ乗り込み新入学生研修が終わりました。 新入生にとって学外研修は新入生同士、教員とのつながりを持つきっかけとなったはずです。また、これからの大学での学びに良い影響を与えてくれる経験となったことでしょう。皆さん、お疲れ様でした! ▼最後は手で「D」をつくって記念撮影! 人間環境デザイン学科 3回生 梶原百華、髙山凌花、永井里歩、平田晴輝、吉井亮徳 関連記事: 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.2~看護医療学科 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.3~理学療法学科
2022.04.15
理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part1~「学生時代」編
2022年4月に着任した瀧口述弘先生は、理学療法学科の5期生(2011年3月卒業生)!理学療法学科では初の卒業生教員が誕生しました。瀧口先生っていったいどんな人なのか、インタビュー形式で全3回にわたってご紹介します。Part1は「学生時代」編です! 畿央大学を受験した理由、理学療法士をめざしたきっかけは? 高校生の皆さんで進路に悩んでいる方は多くいると思います。もしくは夢があり、明確に進路が決定している方もいるでしょう。私は前者で、明確に進路を決めていたわけではなく、理学療法士を初めからめざしたわけではありませんでした。 私は理系で、医療の道に進みたいという希望はありました。恥ずかしい話、当時の私の学力では医学部をめざすことは難しかったため、薬学部をめざすことになりました。もちろん、絶対に薬学部に入りたいと考えていたわけではありません。自分の当時の学力を考えて、薬学部をめざしただけでした。しかし、センター試験の結果、薬学部をめざすことは難しいと判断し、理学療法学科に急遽変更しました。私は和歌山県出身であり、実家との距離や教育の充実度を考えた結果、畿央大学を選択し、入学しました。 このように、私は明確に理学療法士をめざし、畿央大学に入学したわけではありませんでした。私のように進路に悩んでいる学生の方もいると思います。しかし、今となっては、全く後悔はしていなく、理学療法士は私にとって天職であると確信しています。 学生時代は充実していましたし、卒業後もやりがいを持って働くことができました。興味は尽きることなく、病院で働きながら大学院に進学し、理学療法士として様々の経験をした後に、畿央大学に教員として戻ることになりました。本当に幸せな日々を過ごしております。皆様にも同じような経験をしてほしいと思っています。 学生時代の授業で印象に残っていることは? 理学療法士になるためには多くのことを学びます。人間の身体や病気のことを学ぶための解剖学、生理学、運動学、病理学、内科学など、理学療法専門分野である運動器理学療法、神経系理学療法、呼吸循環理学療法、代謝系理学療法、老年系理学療法、予防系理学療法など… こう言うと大変そうで、自分には無理だと思われるかもしれませんが、そんなことはありません。 畿央大学では各領域専門の先生がおられ、テーラーメイドで親切丁寧な指導をして頂けるため、授業についていけないということはないです。それよりも、先生方が熱い授業をして頂けたことで、授業がとても面白かったです。 当初は明確な目標もなく入学しましたが、畿央大学の授業を受けたおかげで、「絶対に先生方のような理学療法士になる!」と心に決め、朝4時に起きて自主勉強をするくらい、勉学にのめり込んでいきました。 授業以外ではどんなことを? アルバイト、サークル活動、そして友人達とよく遊んでいました。アルバイトは飲食店でしておりました。そこで他大学、他学科の友人ができ、様々な話が聞けてとても楽しかったです。サークルはSAPS(理学療法学生研究会)、軽音楽部、テニス部、バドミントン部などを掛け持ちして、広く浅く活動していました(笑)畿央大学は部活動、サークルは多いので、楽しめると思います。友人達とは食事に行ったり、買い物に行ったり、旅行に行ったりと本当によく遊んだと思います。卒業旅行ではグアムに行きました。今となっては全てかけがえのない思い出です。 理学療法士は人を相手に仕事なので、コミュニケーション能力は大事になります。机に向かっての勉強のみならず、様々な活動を通して人間性を磨いて下さい。 実習の経験を振り返って 私は実習ではくやしい思いをすることが多かったです。絶対うまくやる!と思って挑んだ臨床実習でしたが、なかなかうまくできず、悩み落ち込みました。しかし、今となっては、それは当たり前だと思っています。理学療法の学問はまだまだ発展途上の学問です。私達がこれからも創り上げていかなくてはいけない学問です。これは大学院での研究活動をすることで、より強く思うようになりました。 今でも私は完璧な理学療法を実践できておらず、勉強すべきことは沢山あります。ですので、学生時代の自分が完璧な理学療法ができるはずはありません。もちろん実習は最大限準備をして挑まなくていけませんが、完璧をめざすのではなく、現場での理学療法の実際を経験し、多くのことを感じてもらえたらと思います。 卒業研究の思い出は? 私は学科長である庄本ゼミに入りました。庄本先生と西大和リハビリテーション病院の技師長である生野公貴先生に指導を仰ぎました。学部生時代で一番楽しい時間でした。 ▼庄本先生とゼミ生の集合写真 卒業研究は臨床実習終了後に特に本腰を入れて実施しましたが、朝から夕方まで友人と研究と国家試験対策をし、夕食は友人とし、時には遊んだりもしました。理学療法士が幅広い視点を持つためにも、卒業研究を実施することは不可欠だと思います。 国家試験対策は? 国家試験本番までにいくつか模試を受けます。私は徐々に点数を上げていき、国家試験本番が最も点数が高かったです。国家試験対策勉強期間は長いので、中だるみしないことが重要だと感じています。国家試験は理学療法士になるための最後の砦です。特に4回生の皆さん!最後まで気を抜かないよう心がけていってください。 次回Part2では、就職活動を含む臨床現場での経験、大学院での経験をご紹介します! 理学療法学科 助教 瀧口 述弘 【関連記事】 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part2~「臨床現場・大学院」編 理学療法学科初の卒業生教員!瀧口先生ってどんな人?Part3~「教員」編
2022.04.13
2022年度新入生研修 学科別レポートvol.3~理学療法学科
畿央大学では入学後の不安を取り除き、担任や同級生との絆を深めるため、学科ごとに新入生宿泊研修を入学式直後に行っています。コロナ禍で一昨年は中止、昨年は感染対策を講じたうえで学内での1日開催となりましたが、今年度は3年ぶりに学外・日帰りで実施しました。新入生研修の第三弾! 理学療法学科の様子をお伝えします!! 2022年4月7日(木)に大阪ガーデンパレスにて、健康科学部 理学療法学科の令和4年度新入生研修が開催されました。この研修会は、新入学生に対し入学式直後に①様々な人々とのコミュニケーションを積極的に図り、今後の大学生活に役立てること、②理学療法士と本学の建学の精神「徳」「知」「美」との関係を考察し、理解を深めること、を目的としています。また、同じ目標に向かってこれからの学生生活を共に過ごす仲間たちと仲良くなることも大きな目的です。 今回、新入生83名、4回生2名、卒業生(13期生)2名、教職員3名が参加しました。 本来であればこの新入学生研修は一泊二日での実施になりますが、新型コロナウイルス感染症の影響により、この2年間は残念ながら中止あるいは学内で短時間での実施となっていました。しかしながら今回は、宿泊はまだ困難ですが、感染予防(検温、手指消毒、フェイスシールド、各机にパーテーション、昼食は黙食)をしっかりと行い、3年ぶりに学外で開催することができました。 研修では始めに、交流を深めるため自己紹介を行いました。学生の趣味や特技、経験したことなども聞くことができ、良い雰囲気になったかと思います。 引き続いて4回生、卒業生それぞれ2名の先輩から1回生に向けて、これからの大学生活および卒業後も「建学の精神」がいかに重要かということについて講演をしていただきました。講演では、大学での学習や部活・サークル、ボランティア活動、アルバイト、そして理学療法士としての多くの経験について、具体例を提示しながら講演していただきました。1回生にとって、これからの大学生活、そして将来の職業である理学療法士のイメージがさらに明確になったのではないかと考えます。 ▼南山智弘 先生(13期生) ▼中山明里紗 先生(13期生) ▼大石七海 さん(4回生) ▼谷口遼真 さん(4回生) 昼食後は、「建学の精神と理学療法士を考える−すてきな理学療法士になるための4年間−」について、先輩の講演内容も含め、グループワークを行いました。どのグループも積極的に意見交換し、協力して課題に取り組んでいたと思います。各グループの発表では、すてきな理学療法士になるためには「建学の精神」が重要であり、そのためにこれからの大学生活をどのように過ごしていくかについてよく考えた内容が反映されていました。また、1回生にとってはこのような発表の経験も「知をみがく」良い機会になったのではないかと考えます。 ※撮影時のみマスクを外しています 今回の新入学生研修での内容を忘れず、これからの学生生活の中で「徳をのばす」、「知をみがく」、「美をつくる」について行動に移し、“すてきな理学療法士”をめざしていただきたいと思います。 最後に、4回生は総合臨床実習の直前、卒業生は忙しい臨床業務にもかかわらず、1回生のために参加していただき、この場を借りて感謝申し上げます。 理学療法学科 教授 田平一行 理学療法学科 准教授 前岡浩 キャリアセンター 飯山知里 関連記事: 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.1~現代教育学科 2022年度新入生研修 学科別レポートvol.2~看護医療学科


