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2021.06.01

熟練助産師に学ぶ!母子のための骨盤ケア!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」

令和3年5月13日(金)中井戸明美先生に「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の授業の中で、「骨盤ケア」を教えていただきました。   中井戸先生は助産師として妊産婦さんの腰痛相談に携わっておられます。講義ではフィジカルサポート、骨盤の特徴、妊娠と骨盤の関係性について教わりました。母子のフィジカルサポートでは母と子がその人らしく妊娠・分娩・育児に適応できるように身体的特徴(姿勢や発達)をふまえたサポートを行うことをめざしています。     講義では腰痛や分娩の進行の変化(回旋異常・骨盤位・吸引分娩・帝王切開など)には骨盤の形やゆがみが大きく影響していることを教えていただきました。骨盤ケアを通して骨盤のゆがみを改善することで腰痛が緩和され、妊産婦さんのQOLの改善や出産時のスムーズなお産につながることを学びました。     その後の演習では、学生同士2人1組でお互いの立ち姿勢を観察し、肩の高さ、脇の開き具合、手を上げるスピードなどから身体のゆがみをチェックし、今まで気づかなかった自分たちの身体のゆがみに気づきました。そして、骨盤を支え、ゆがみを改善するために、さらしを巻いたり、体操を行ったりしました。また、バスタオルを使い、座ったときや寝たときの姿勢が楽になる方法も教えていただきました。     さらしで骨盤を支えると、姿勢がよくなり気持ちもスッキリしました。短い演習時間のなかで実践しただけでも、すぐに効果を実感することができました。少しでも支える位置がずれたり、強さがきつすぎたりすると、正しくケアを行うことができないため、学修を積み重ねていく必要性を感じました。 骨盤のゆがみや緩みによるトラブルを抱えている妊産褥婦さんは多いため、学んだ骨盤ケアをお母さんたちの妊娠中や産後の生活が快適になるような援助に活かしていきたいと思います。妊産褥婦さんが、正しい知識を理解して、実践することができるように、まずは助産師として接する私たち自身が、正しい知識と技術を身につけていきたいです。   助産学専攻科 桑野朋佳 辻本詩織   【関連記事】 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法!~助産学専攻科「助産診断技術学」

2021.06.01

産婦人科医に学ぶ超音波診断法~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」

令和3年5月12日(水)の「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の授業の中で、産婦人科医師である健康科学部長の植田政嗣先生に超音波検査について教えていただきました。   まず、講義で超音波診断法のビデオを見て、仕組みや方法について学びました。 演習では植田先生が超音波診断装置を用いて、装置の使い方やプローブの持ち方、児頭大横径(BPD)、腹囲(AC)、大腿骨長(FL)の測定方法、推定児体重(EFW)、妊娠週数の出し方を教えてくださりました。   その後、実際に学生が一人ずつ超音波診断を行いました。講義前は画像を見てもどこの部位か分からないだろうなと思っていましたが、植田先生の指導を受けて、どこの部位か理解できるようになり嬉しかったです。他の学生が実施している間も、実施している姿をみんなで応援したり、うまくいくとみんなで喜んだり、楽しく和やかに演習を実施することができました。 妊婦さんの立場に立つと、赤ちゃんの存在や成長を超音波の画像を通して感じることができ、大きな喜びを感じる場面だと思うので、一緒に喜びあうことが助産師の役割の一つだと考えました。 コロナ禍だとオンライン授業が多いですが、今回のように感染対策を十分に行いながら、直接演習することができる機会を大切にし、学びを深めていきたいと思います。   助産学専攻科 川﨑祐衣 山下華奈   【関連記事】 熟練助産師に学ぶ!母子のための骨盤ケア!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科

2021.05.31

【症例報告】疼痛律動性と身体活動量に焦点を当てた患者教育の効果~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

近年、日内で疼痛強度が変動する疼痛律動性の存在が報告されています。こうした疼痛律動性を把握することは、慢性疼痛への治療戦略を考えるうえで有用であり、様々な疾患で律動性の調査が行われています。しかし、これまでの研究では疼痛律動性を考慮した治療介入に関する報告はされておらず、律動性を考慮することで具体的にどのような効果があるのかは検討されていませんでした。畿央大学大学院博士後期課程 田中 陽一 氏 と森岡 周 教授 らは、慢性疼痛症例を対象に疼痛律動性、身体活動量の詳細な評価に基づいた患者教育介入を行い、介入後の疼痛律動性、身体活動量に良好な変化が得られたことを報告しました。この研究成果は、World Journal of Clinical Cases誌 (Effectiveness of patient education focusing on circadian pain rhythms: A case report and review of literature)に掲載されています。   研究概要 慢性疼痛への介入では、患者のQOLとADLの向上を目指すべきであり、疼痛管理に重点を置くことが重要である。本研究では、疼痛律動性と日中の身体活動量との関係に基づいて患者教育介入を行った。症例は約8年前から神経障害性疼痛を呈している60歳代の男性であった。日常生活活動の重要性、疼痛律動性、身体活動量について初期評価を行った結果、軽強度活動(light-intensity physical activity:LIPA)を多く行った日の方が、LIPAをあまり行わなかった日よりも日中の痛みが低いことが明らかとなった。そのため、患者教育では、午後に悪化しがちな痛みを軽減する方法を中心に説明し、午後のLIPAを維持するために、重要度評価で重要度が高かった「散歩」を具体的な手段として提示し、症例の行動変容を促した。再評価では、注目していた午後のLIPAが増加し、疼痛律動性にも変化が見られた。複合的評価に基づく患者教育は、疼痛律動性と身体活動に対し肯定的な結果を引き出すことができた。   本研究のポイント ■ 慢性疼痛を有する1症例の疼痛律動性、身体活動量を中心とした複合的評価に基づく患者教育を実施し、介入後の痛みの律動性と身体活動の変化を検討した。 ■ 本症例では、LIPAが痛みの律動性に関与していることを示した。 ■ LIPAに加え、本人が重要と感じている活動(ex. 散歩)を行動変容の具体的手段に活用することの重要性を示した。   研究内容 慢性疼痛を有する1症例を対象に、疼痛律動性と身体活動量の評価と、日常生活の重要度評価を行った。疼痛律動性は1日6時点を7日間評価した。身体活動量は7日間身体活動量計を装着し、装着時間内のMETSを算出した。初期評価の結果、LIPAが日中の疼痛強度に影響を与える可能性を示唆した(図1)。初期評価に基づいて、午後からの疼痛増悪に着目し、午後のLIPAを維持するために、重要度評価で重要度が高かった「散歩」を具体的な手段として提示し行動変容を促した。再評価では、注目していた午後のLIPAが増加し、疼痛律動性にも変化が見られた(図2、3)。   図1:軽強度活動(LIPA)の高い日と低い日における疼痛律動性の比較 LIPAが高い日の方が午後からの疼痛強度が低値を示した     図2:各時間帯における身体活動量の変化 再評価では着目していた午後からのLIPAが増加した(右図)   図3:疼痛律動性の変化 再評価では日内の痛みの最弱点が18時に変化した(右図)   本研究の意義および今後の展開 本研究成果は、慢性疼痛患者への具体的な治療介入のために、疼痛律動性を評価する意義を示したものです。そのため、今後はサンプルサイズを増やし、様々なタイプの律動性、疼痛性質を持った慢性疼痛患者においても治療介入による効果検証を進めていく予定です。   論文情報 Tanaka Y, Sato G, Imai R, Osumi M, Shigetoh H, Fujii R, Morioka S Effectiveness of patient education focusing on circadian pain rhythms: A case report and review of literature World Journal of Clinical Cases. 2021   関連する論文 田中 陽一、 大住 倫弘、 佐藤 剛介、 森岡 周. 日中の活動が慢性疼痛の日内変動に及ぼす影響 ─右腕神経叢損傷後疼痛を有する1症例での検討─. 作業療法 2019; 38: 117-122, 2019   問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 田中 陽一(タナカ ヨウイチ) E-mail: kempt_24am@yahoo.co.jp   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 森岡 周(モリオカ シュウ) E-mail: s.morioka@kio.ac.jp Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600

2021.05.31

サーマルグリル錯覚経験は、脳卒中後や脊髄損傷後に生じる痛みの性質と似ている~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

温かいモノと冷たいモノを同時に触ると、本当は熱くないはずなのに、それを「熱い」とか「痛い」と経験することがあり、この経験は “サーマルグリル錯覚” と呼ばれています。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘 准教授、森岡 周 教授らは、東京大学医学部付属病院緩和ケア診療部 住谷昌彦 准教授らと共同で、サーマルグリル錯覚での「痛みの性質」を分析し、その痛みの性質が、脳卒中後や脊髄損傷後に生じる痛みの性質と似ていることを明らかにしました。この研究成果はScand J Pain誌(Pain quality of thermal grill illusion is similar to that of central neuropathic pain rather than peripheral neuropathic pain)に掲載されています。   研究概要 “サーマルグリル錯覚” とは、温かい棒と冷たい棒が交互に並べられているグリルに手を置くと、痛みをともなう灼熱感、ズキズキする痛み、しびれたような痛みが惹起される現象です(図1)。この現象は、脊髄-大脳皮質における中枢神経メカニズムによって生じると説明されていますが、実際に、そのような中枢神経が損傷した患者さんの痛みと類似しているのかは明らかにされていませんでした。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘 准教授らは、まずは健常者137名を対象に、サーマルグリル錯覚によって生じる痛みの性質を分析し、その痛みの性質が、帯状疱疹後神経痛(PHN)、三叉神経痛(TN)、脊髄損傷後疼痛(SCI)、脳卒中後疼痛(Stroke)における痛みの性質と似ているのか/異なっているのかを調査しました。その結果、サーマルグリル錯覚における痛みの性質は、末梢神経メカニズムに起因するような帯状疱疹後神経痛(PHN)、三叉神経痛(TN)とは類似しておらず、中枢神経メカニズムに起因するような脊髄損傷後疼痛(SCI)、脳卒中後疼痛(Stroke)と類似していることが明らかになりました。この研究は、サーマルグリル錯覚が中枢神経メカニズムによって生じるという説を支持したことになります。       図1:サーマルグリル錯覚を誘発するための実験セット   本研究のポイント ■ 温かい棒と冷たい棒が交互に並べられているグリルの上に手を置くと痛みを感じる(サーマルグリル錯覚) ■ サーマルグリル錯覚における痛みの性質は、中枢神経システムに問題がある脊髄損傷後疼痛(SCI)、脳卒中後疼痛(Stroke)と類似している   研究内容 研究1:健常者137名を対象にして、サーマルグリル錯覚によって生じる痛みの性質を分析しました。 その結果、「焼けるような痛み」のほかにも、「ずきんずきん」、「うずくような」、「しびれるような」などの痛みがサーマルグリル錯覚によって経験されました。      図2:健常者がサーマルグリル錯覚で経験する痛みの種類   研究2:帯状疱疹後神経痛(PHN)131名、三叉神経痛(TN)83名、脊髄損傷後疼痛(SCI)42名、脳卒中後疼痛(Stroke)31名における痛みの性質が、研究1で抽出されたサーマルグリル錯覚によって生じる痛みの性質とどれだけ類似/相違しているのかをMultiple correspondence analysis (MCA) と cross tabulation analysisを組み合わせて分析しました。その結果、サーマルグリル錯覚に特異的な痛みの性質は、脊髄損傷後疼痛(SCI)、脳卒中後疼痛(Stroke)の性質と類似していることが明らかになりました(図3)。     図3:痛みの性質の類似性/相違性 Multiple correspondence analysis (MCA)   本研究の意義および今後の展開 サーマルグリル錯覚の痛みが、脊髄損傷後疼痛あるいは脳卒中後疼痛と類似していることが明らかになったことから、この実験的疼痛を利用して、脊髄損傷後疼痛あるいは脳卒中後疼痛の新規リハビリテーションを考案することが可能であると考えています。加えて、このような実験手続きによって、「脊髄損傷後疼痛・脳卒中後疼痛を有する方がどのような痛みを経験しているのか?」を健常者が疑似的に体験することができるため、リハビリテーション専門家と患者さんの痛みが共有されやすくなると考えています。   論文情報 Osumi M, Sumitani M, Nobusako S, Sato G, Morioka S. Pain quality of thermal grill illusion is similar to that of central neuropathic pain rather than peripheral neuropathic pain. Scand J Pain. 2021   問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 准教授 大住倫弘(オオスミ ミチヒロ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: m.ohsumi@kio.ac.jp  

2021.05.31

第3回卒後教育研修会「コロナ禍の看護の現状~やさしさをチカラに変える 現場の声から~」を開催しました。

2021年5月23日(日)14時より看護実践研究センター第3回卒後教育研修会「コロナ禍の看護の現状~やさしさをチカラに変える 現場の声から~」を開催しました。     卒後教育研修会は看護医療学科の卒業生に対するリカレント教育として畿桜会総会と同日に開催していますが、昨年度は感染拡大予防の観点により中止となり、今年度は畿桜会総会もWeb総会ということで、本研修会もZoomを使ったオンラインでの開催となりました。 今回は新型コロナウイルス感染症専用病棟で勤務する看護医療学科7期生の乾文乃さんを講師としてお招きし、新型コロナウイルス感染症患者さんのケアに携わっている現状について話していただきました。新型コロナウイルス感染症拡大の第1・2波と第3・4波の違いについて、乾さんの主観であると断ったうえで、重症化スピードの速さ、重症化患者の年齢層のピークが高齢層から壮年期へと移行していること、女性よりも男性の重症化が多いことが説明されました。 また、呼吸状態が急速に重症化するために、日中、夜間を問わずに気管挿管が行われ、その都度、看護師の勤務調整が求められること、感染症ということで看護補助者やリハビリ介入などの他職種の支援を受けにくく、そのため看護師の業務が膨大になっていること、そして、感染予防のために看護師自身の行動を制限せざるを得ず、家族と会うことも躊躇しているという厳しく過酷な状況に看護師が置かれていることが語られました。   一方で、そのような過酷な状況にあっても、患者さんとその家族へのケアに注力していることも語られました。感染予防のために家族は面会を制限されますが、なかには家族が濃厚接触者として自宅待機をせざるをえない場合もあるそうです。だからこそ、家族の気持ちを思い、患者さんの身だしなみを整え、患者さんの身体を傷つけないように細心の注意を払っているとのことでした。そして、家族への病状説明が長くなされていない場合には医師に病状説明を働きかけ、残念にも患者さんがお亡くなりになった場合は、感染予防に気をつけて可能な範囲で家族と最期のお別れができるように配慮しているということでした。 新型コロナウィルス感染症患者さんに対する看護のリアルな話は、参加者の胸に刺さるものでした。と同時に卒業生の活躍を頼もしく感じました。     講演に続いて、林田准教授(看護医療学科/看護実践研究センター)とのディスカッションにより、講演内容をさらに深めていきました。そして、参加者の方々からもチャット機能を使用して、リアルタイムで質問や感想が寄せられ、コロナ禍の看護について共有し、これからの看護に求められているものを一緒に考え、中身の濃い研修会となりました。     今回は初めてのオンライン開催ということで、不行き届きな点もあったかと思いますが、参加者の皆様からは「看護の力をフル稼働しながら頑張っていることを共有できたことは、大変よかった」「煩雑な業務の中でもお一人おひとりと大切に向き合っている様子が伝わり、大変感動した」など概ね良い評価をいただきました。 来年の今頃は新型コロナウィルス感染症も収束して対面での研修会が開催でき、皆様と膝突き合わせてディスカッションができることを期待しております。本研修会は畿桜会総会と同日の午後に開催しますので、どうぞ、来年の予定に入れておいてください。 最後になりますが、貴重なお話をしてくださいました乾さんに感謝申し上げます。   看護実践研究センター 卒後教育部門 山本 林田   【関連記事】 「畿央大学看護実践研究センター開設記念シンポジウム」を開催しました。 第2回看護医療学科卒後教育研修会を開催しました。 看護医療学科開設10年記念講演会・第1回卒後教育研修会を開催しました。

2021.05.20

健康栄養学科の学生が考案した「大和丸なすピザ」を6月5日(土)・6日(日)に販売します。

大和郡山産野菜使用「大和丸なすピザ」を ヘルスチーム菜良と岩田研究室、野原研究室が開発 イオン大和郡山店「大和郡山フェア」で試食販売!    大和郡山市、石窯焼きピッツェリア サンプーペー、イオン大和郡山店と奈良県内の管理栄養士養成課程(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)の学生で構成された食育ボランティアサークル「ヘルスチーム菜良(なら)」は、大和の伝統野菜「大和丸なす」をはじめとした大和郡山産野菜を使用したピザを各大学が共同開発し、「4大学対抗ピザバトル」と銘打ち、イオン大和郡山店「大和郡山フェア」期間中の6月5日(土)・6日(日)に販売いたします。 また、ピザバトルの対象とはなりませんが「大和丸なす」をテーマに卒業研究に取組んでいる健康栄養学科の岩田恵美子研究室、野原潤子研究室のゼミ生10名が新規開発した1種類も加えた、合計5種類のピザを食べることができます。    日 時 2021年6月5日(土)・6日(日)  イオン「大和郡山フェア」 場 所 イオン大和郡山店(大和郡山市下三橋町741)   大和郡山市で古くから栽培されている大和の伝統野菜「大和丸なす」は、東京、大阪、京都の料亭などでも用いられる高級食材として好評を得ていますが、地元奈良では販売機会が少なく、知名度アップが課題となっています。また、大和郡山市では地産地消促進計画に基づき、地産地消の推進を目指して取り組んでいます。これに加え、昨年度からのコロナ禍で県外料亭等での消費が減り、地元での消費が緊急の課題となっています。   本企画は、2017年度から、(株)イオンのイオン大和郡山店で実施される大和郡山フェアにおいて、「大和丸なす」のPRと大和郡山市産野菜の摂取量増加をめざして、継続的に大和の伝統野菜「大和丸なす」をはじめとした大和郡山市産野菜を使用したピザの開発に取り組んでおります。昨年度は商品開発に取り組んでいた中、コロナ禍の為、大和郡山フェアは中止となりました。ピザの商品開発も中断され、幻となりかけていましたが、関係者とweb等での打合せを重ね、満を持して2年がかりで各大学の商品が完成いたしました。 「4大学対抗ピザバトル」では、①大和野菜の良さを活かす ②アイディア、斬新さ③彩り、見た目 ④ネーミング ⑤作成した販促物 の5点について審査員が5~1段階評価をし、優勝ピザを決定いたします。   畿央大学からは、以下の2種類のピザを商品開発いたしました。「大和丸なす」を初めて食べる学生も多く、その大きさと美味しさに驚いていました。この美味しさを最大限に生かすため、「甘み」と「辛み」の異なったアプローチの個性的なピザを完成させました。チーズや野菜との相性も良く自信の2品です。「大和丸なす」をはじめ、大和郡山市産野菜の魅力が詰まった個性的な5種類のピザ、ぜひ一度食べ比べてお好みのピザを見つけてください。         ・畿央大学ヘルスチーム菜良:「パインと彩野菜のポテトソースピッツァ」   ポイント:マッシュしたじゃがいもが入ったホワイトソースベースに生パインの甘みと野菜の彩があざやかです。     ・健康栄養学科 岩田恵美子研究室、野原潤子研究室:「ゴロゴロ野菜の韓国風ピリ辛チキンピッツァ」 (*ピザバトル対象外)   ポイント:韓国料理のヤンニョムチキンをモチーフに、コチュジャンソースがきいた少しピリ辛味ですが、大和郡山野菜もゴロゴロ入って、大人から子供まで食べられる辛さと美味しさに仕上がっています。     【問い合わせ先】 畿央大学 健康科学部 健康栄養学科 講師 野原潤子 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1603 E-mail: j.nohara@kio.ac.jp   →イオンモール大和郡山

2021.05.19

第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でダブル受賞!!~健康科学研究科

2021年5月15日(土)、16日(日)にWebにて開催されました第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会において、西祐樹さん(博士後期課程)が最優秀賞、林田一輝さん(客員研究員)が優秀賞を受賞しました。今回は、その二人からレポートをいただきました。     第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会において、発表してまいりました。 本学会では、「難治性疼痛の挑戦」というテーマで、痛みの難治化に対する予防と対策についての適応と限界を議論し、解決すべき課題を明らかにしていくという明確なビジョンのもと、特別講演や教育講演、シンポジウムが催されました。登壇された先生方の痛みに対する病態評価に基づいた薬物療法やニューロリハビリテーション、認知行動療法等への介入の視点に感銘を受けるとともに、ポジティブな面ばかりに囚われず、評価・介入の限界点などのネガティブな面を明確化することも、次の臨床につながるのだと再考致しました。 また、一般演題は110演題が登録され、積極的なディスカッションがweb上で繰り広げられました。   私は、「慢性腰痛者における歩行時の体幹運動制御の変調は環境に依存する―非線形解析を用いて―」という演題で発表を行い、最優秀賞を受賞いたしました。カオス解析を用いて日常生活環境における歩行を質的に分析した結果を報告いたしました。数多くの演題の中から最優秀賞に選んでいただけたことは、大変光栄に思います。今後もペインリハビリテーションの発展に貢献できるよう、日々精進致します。また、当研究室の林田一輝さん(客員研究員)も「他者に強制された行為に伴う痛みは行為主体感を減弱させる」という演題で優秀賞を受賞されており、大変うれしく思います。 加えて、初の座長を務めさせていただき、様々なことに気を配りながら、的確な発言が求められ、その大変さを身に染みて感じました。座長ならではの視点で発表を聴講することができ、貴重な経験をさせていただきました。     最後になりましたが、今回の発表にあたりご指導いただきました森岡周教授と、研究室の皆さま、研究データ収集を手伝ってくださった皆様に深く感謝申し上げます。   健康科学研究科博士後期課程 西佑樹     第25回日本ペインリハビリテーション学会学術大会において研究成果を発表してまいりました。私は本学術大会には初めての発表であり、新たに触れる情報が多く新鮮な気持ちで参加することができました。   本大会は平川大会長の下、「難治性疼痛への挑戦」というテーマで開催されました。どの特別公演やシンポジウムも現場へのメッセージ性が強く、臨床にいる私にとってまだまだ勉強不足であることを痛感させられました。 一般演題においては、科学的妥当性が欠けていると質疑応答ですぐさま指摘が入り、web開催でしたが緊張感が保たれている印象を受けました。   私は「他者に強制された行為に伴う痛みは行為主体感を減弱させる」という題で発表し、優秀賞を受賞させていただくことができました。内容を簡単に述べると、運動課題を自分で選択した時と比較して他者に強制された時は、運動に伴う痛みを他者のせいにしてしまうということを実験的に明らかにしました。オンラインのため、どれだけの質問者がいるか把握できず、一つの質問にどれだけの時間をかけて答えるべきかわからない、といったオンラインならではの難しさを感じました。賞をいただくことは初めての事であり非常に嬉しく思います。   発表の準備に際してたくさんの指摘を頂いた森岡周教授ならびに研究室のメンバーには本当に感謝しています。みんなで作り上げた感じがあり、何倍も嬉しく思っております。     また、同研究室の西祐樹(博士後期課程)さんは、「慢性腰痛者における歩行時の体幹運動制御の変調は環境に依存する―非線形解析を用いて 一」という演題で最優秀賞を受賞しました。西さんは私の演題の共同演者でもあり、二冠達成は素晴らしいことだと思います。   本学術大会に参加し、発表準備を含めて非常に貴重な経験をさせていただきました。本研究領域の発展のためにも益々努力していこうと思います。   ニューロリハビリテーション研究センター 客員研究員 林田一輝

2021.05.17

2021年度 新入生学科別研修会レポート~現代教育学科

畿央大学では入学後の不安を払拭し、担任や同級生との絆を深めるため、「新入生宿泊研修」を学科ごとに入学式直後に行っています。今年度は2020年度に引き続き十分な感染対策を講じたうえで、その代わりとなる「新入生学科別研修会」を学内で開催しました。今回は現代教育学科の研修会の様子を報告します!   2021年4月7日(水)と8日(木)の2日間にわたって新入生向けの学科別研修が行われました。平時であれば、1泊2日の宿泊での研修ですが、現状ではできません。教育学部は人数も多い(193名)ので、密を避けるためにコース別に2日にわけて実施しました。時間も可能な限り圧縮して、充実した内容にすることをめざしました。     10時に集合した学生たちは、まずMicrosoft Teamsの使い方を練習しました。今後、ますます必要になってくるオンラインでのコミュニケーションが円滑に行えるようにするための練習です。最初は戸惑っている様子でしたが、さすがにデジタル・ネイティブの世代、すぐに慣れて使いこなしています。     学科別研修担当の奥田先生からの説明の後、クラスごとに別れてTeamsを使いながら自己紹介などを行います。この時間の進行は、同じコースの先輩学生が担当してくれました。同時に1回生からの、履修や大学での勉強の仕方など、さまざまな質問にも答えます。高校までとは異なる大学での勉強について不安を抱いていた1回生も、先輩の経験談やアドヴァイスを聞いて、安心して大学生活に進むことができるようです。     お昼休みは、個別に昼食をとります。先輩への質問や聞きたいことなどはまだあるようですが、会話は昼食を摂った後に行いました。感染防止のために、話をせずに食べる時間とコミュニケーションの時間を分けています。   午後は、4、5名の小グループに別れて学内で脱出ゲームを行いました。グループでクイズに答えながら、課題をクリアしていくゲームです。グループ内でのコミュニケーションを進めることと、教室をいくつか巡ることで学内の地理に親しむことも目的です。グループ内での距離や密になることに配慮しながら、知恵を出し合ってクイズを解いていきます。先輩たちはこの活動では、ヒントを出して1回生の課題のクリアを助けます。 こういった研修に先輩が参加してくれるのは畿央大学の良いところではないでしょうか。忙しい中、手伝ってくれた上級生に感謝です。     予想以上に難しい問題で、最後まで解けたグループは少なかったですが、本来の目的である1回生同士のコミュニケーションの醸成は達成できたようです。これから始まる大学生活に備えて、友人や仲間づくりの第一歩になった2日間でした。   現代教育学科 教授 竹下幸男   【関連記事】 2021年度 新入生学科別研修会レポート~健康栄養学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~理学療法学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~人間環境デザイン学科 2021年度 新入生学科別研修会レポート~看護医療学科

2021.05.17

「大和妃子鶏レシピコンテスト」で入選!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

奈良県の新型コロナウイルス感染症対策観光振興補助金「地元食材を活用したメニュー、土産物の開発」を活用した「大和肉鶏(大和妃子鶏)レシピコンテスト※1」に畿央大学ヘルスチーム菜良※2が参加しました。   (※1)大和肉鶏(大和妃子鶏)レシピコンテスト…奈良県が有する歴史・文化等の観光資源を活用した魅力ある観光地づくりを推進し、戦略的な観光施策を展開するため、奈良県飲食生活衛生同業組合主催の元、新型コロナウイルス感染症対策観光振興補助金「地元食材を活用したメニュー、土産物の開発」を活用して、地元食材である大和妃子鶏を活用した料理レシピが募集されました。   (※2)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。   畿央大学ヘルスチーム菜良からは、「爽やかソースの根菜鶏餃子」と「奈良がたっぷり包まれたシャキシャキ鶏シュウマイ」の2作品を応募し、グランプリ、準グランプリは逃したものの、「爽やかソースの根菜鶏餃子」で入選を頂くことができました!   ◎爽やかソースの根菜鶏餃子   「爽やかソースの根菜鶏餃子」は、大和野菜の宇陀金ごぼうと筒井れんこんを使用した鶏餃子です。ごぼうの鼻に抜ける香りや歯ごたえ、れんこんのシャキシャキとした食感や鶏肉をなめらかにまとめる効果に着目し、大和妃子鶏とうまく調和するように、切るサイズやフードプロセッサーを用いるなどの調理方法も試行錯誤しました。 餃子にかけるタレは、レモンを使用することで、根菜類のテクスチャーや香りをマイルドかつ爽やかに包み込んでいます。   ◎奈良がたっぷり包まれたシャキシャキ鶏シュウマイ   「奈良がたっぷり包まれたシャキシャキ鶏シュウマイ」は、大和野菜の千筋みずなや結崎ネブカといった奈良県の伝統野菜が使用されています。 大和姫子鶏と調和しながら野菜のシャキシャキとした食感を良く残すために食材の切る大きさを工夫したり、風味を良くするために大葉をシュウマイの上にのせたりしました。   本コンテストに応募するため、2020年末より、新型コロナウイルス感染拡大防止に努めながらレシピの考案や試作を繰り返してきました。面と向かって討議することが難しい情勢下ではありますが、顧問の先生方のお力添えや、メンバー同士の協力によって、レシピの完成までたどり着くことができました。   ▼試作時の様子   ヘルスチーム菜良では、このように本格的な商品開発やレシピ作成も経験することができます。今後ともヘルスチーム菜良は、様々な活動にチャレンジしていきます!   健康栄養学科3回生 次田彩音  久ノ絵莉菜   ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

2021.05.17

食育SATシステム勉強会を開催!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

2021年4月23日(金)、畿央大学で食育SAT(サッと)システム※1の勉強会を行いました。ヘルスチーム菜良※22021年度の活動から新しく加わった1回生・2回生とともに学習しました。   (※1)食育SATシステム…ICチップが入った食品模型をトレーに選び、専用のセンサーに乗せるだけで、栄養価計算とその食事のバランスがチェックできる体験型の栄養教育システムです。★1~5の5段階で評価されます。 (※2)ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。   勉強会では自分達が普段食べている昼食1食分をフードモデルから選び、食育SATシステムにのせてみました。評価を見ると、「脂質が多い」「カルシウムが足りない」といった問題点が明らかになりました。この問題点を改善するためにはどうすればよいのか、どう組み合わせると栄養バランスが良くなるのか、ということを話し合いました。     具体的には、ミートソーススパゲティ・フライドポテト・グリーンサラダを選び、食育SATシステムにのせると、結果は★1.0と悪い結果になりました。その原因は、スパゲッティとフライドポテトで食塩を摂り過ぎていたこと、サラダだけでは食物繊維やたんぱく質を補えなかったのではないかと思います。その結果を踏まえて、ポテトをやめて納豆を加えてみると、食塩の割合は減少し、たんぱく質の割合は増加するといった結果になり、改善することができました。   以上のように、料理の組み合わせによって栄養バランスがかなり違うことなどを学びました。また、全員の結果を見ていても、食塩が多すぎる食事やカルシウムが不足している食事が多く、「星5つ」の評価にするのは非常に難しいと感じました。     私たち2回生は今回初めて説明を受けましたが、5段階評価で分かりやすく、栄養バランスが一目で分かるため、食事について楽しく学ぶことができました。   コロナ禍で活動する機会も少ないですが、マスクの着用・アルコール消毒など感染防止対策に気をつけながら活動しています。 食育SATシステムはオープンキャンパスや畿央祭などで体験することができます。機会があればぜひ利用してみて下さい。皆さんのご参加をお待ちしています!     健康栄養学科2回生 福井千恵理 前川玲菜   ●ヘルスチーム菜良の情報はこちらからご覧になれます。

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