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2021.04.09
2021年度 新入生学科別研修会レポート~看護医療学科
畿央大学では入学後の不安を払拭し、担任や同級生との絆を深めるため、「新入生宿泊研修」を学科ごとに入学式直後に行っています。今年度は2020年度に引き続き十分な感染対策を講じたうえでその代わりとなる「新入生学科別研修会」を学内で開催しました。今回は看護医療学科の様子をお届けします! 看護医療学科では2021年4月8日(木)に新入生研修会を開催しました。 これまでは、高野山で宿泊研修を行ってきましたが、コロナ禍の新しい様式として、学内で心のこもった新入生のおもてなしを兼ねた研修となりました。少し緊張の面持ちが残る新入生100名は、上回生に迎えられてそれぞれのクラスで着席しました。 研修会は2回生12名・3回生2名の有志が「支援学生」として参加し、各グループの進行は2回生が担ってくれました。 新型コロナウイルス感染症の影響で十分に学校生活を満喫できなかったであろう2回生は、自分たちの分まで新入生を楽しませるために教室内も華やかに飾ってくれていて、教員も心が温まりました。彼らの成長は、本当に頼もしい限りです。 いよいよ、新入生はこれから4年間をともにするクラスメートに自己紹介を済ませ、3つのグループに別れて対抗ゲームなどを楽しみました。入学から日が浅く新入生同士のコミュニケーションも十分でないことを心配しましたが、どのグループも鮮やかなチームワークで次々と課題をクリアしていきます。 このセッションで、少し硬かった新入生の表情はやわらぎました。緊張が取れたところで、新入生100名が一同に集まり、支援学生たちの語りを聴きました。実習中に患者さんとどのように関わったのかという支援学生の経験を、新入生は関心をもって聞き入っていました。また、ご遺体をテーマにした映像を鑑賞し、「いのちが無くなっても人間として大切にされることは重要」という気づきを得たようです。 語りを聴いた新入生は、支援学生からの質問にもしっかりと答えており、この研修では、新入生と上級生のつながりも強くなったことが感じられました。短い昼休みには、感染対策を意識した「黙食」の時間を過ごしました。 午後のセッションでは、午前中の学びを各グループでディスカッションしましたが、「いのちとこころ」をテーマに、それぞれが自分の考えを言葉にして伝えあう姿、メンバーが語る言葉に耳を傾ける姿が印象的でした。ディスカッションした内容は、スライドにまとめ上げ、各グループが熱のこもった発表を行いました。 100名の新入生は、この日の研修から「患者さんに寄り添うこと」「看護の対象を理解すること」について深く考えることができていたようです。 発表会後には、学部長の植田先生より「コミュニケーションを円滑にするためには、豊かな教養が必要です」とお言葉をいただき、新入生たちはこれからの学びに向けて、気持ちを新たにしました。 発表会の後は、3回生の支援学生より新入生研修一日を通しての取り組む様子をもとにそれぞれのチームに賞が与えられました。先輩たちの心温まる気遣いに、新入生は癒されている印象でした。 忙しい中、入念に準備をしてこの研修会を盛り上げてくれた支援学生の皆さんに、担任団一同は心から感謝しています。 新1回生として入学してきた100名には、人の痛みに心を傾け、耳を澄ますことができる看護師へと成長してくれることを担任団一同、願っています。 看護医療学科 講師 大友絵利香
2021.04.06
大学院生の論文がnature系「Scientific Reports」の神経科学分野のダウンロードTOP100に選出!
大学院博士後期課程に在籍している水田直道さんが筆頭著者の論文「脳卒中患者における運動まひの重症度と歩行速度の関係性」が、nature系の雑誌「Scientific Reports」の神経科学分野のトップ100(ダウンロード)に選ばれました。2020年に3,000回以上もダウンロードされており、1750以上ある論文のうち80位にランクインしています。水田さんの研究成果が世界中でダウンロードされ、多くのセラピストや研究者に注目されていることになります。 研究の詳細については、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターのプレスリリースをご覧ください。 脳卒中患者における運動まひの重症度と歩行速度の関係性
2021.04.06
畿友会(学生自治会)だよりvol.65~入学式レポート!
皆さん、こんにちは! 畿友会(学生自治会)広報部の太田です。 先日、令和3年4月2日(金)、2021年度 畿央大学入学式が行われました。 新入生の皆様、ご入学おめでとうございます。 感染症対策として保護者の皆さまの参加はかないませんでしたが、無事に入学式ができたことを嬉しく思います。 入学式当日は、私たち畿友会も運営のサポートとして参加させていただきました。 新入生の表情は緊張や不安の中にも、期待や希望があったように思えます!早速、友達になって写真を撮る新入生の方々も見受けられました! しばらくの間は、新しい環境で慣れないことだらけの大変な日々になるかもしれませんが、畿友会でもサポートができるよう、活動してまいります。 新入生の皆様と、畿友会でともに活動できることも楽しみにしております! それでは心躍る良きキャンパスライフへ、いってらっしゃい! 畿友会 広報部 現代教育学科3回生 太田秀生
2021.04.06
畿友会(学生自治会)だよりvol.66~新入生歓迎!2回生も応援!「クラブ・サークルと繋がろう」初日レポート
新入生・新2回生向けのクラブ・サークル歓迎イベント! こんにちは!学生自治会「畿友会運営委員会」です! 今日から対面によるブース形式で、直接クラブ・サークルに所属している先輩から話が聞ける企画「クラブ・サークルと繋がろう」が始まりました。 初日の様子をご紹介します! 令和3年4月5日(月)はクラブ・サークルを合わせて14団体に参加していただきました! またのべ約500名の1、2回生が参加してくれました!! ▼ブースの様子 次回のクラブ・サークル紹介は 4/8(木)10:30~13:00 4/9(金)11:30~13:30 【参加団体一覧】 是非参加をお待ちしております!! 【場所】 サンクンガーデン(正門を入って左にあります!) C棟エントランス前 ※雨天時はサンクンガーデンとホール1F廊下を使用します。 【感染対策に関する注意事項】 ・必ずマスク着用の上、参加してください。 ・当日は参加直前の検温を実施します。検温場所を2か所(正門左とホール1階入口前)設置していますので、必ずその場所で検温してから参加してください。37.5℃以上もしくは平熱より1℃以上高い場合、参加できません。 ・備品等の共有物に触れる際は手指消毒をお願いします。 畿央大学では、クラブ・サークルをはじめとした多くの課外団体があります。コロナの関係で、2回生もクラブ・サークルについてわからないことも多いと思います。 1回生はもちろん、2回生も是非この機会にクラブ・サークルの雰囲気や様子を聞いてみませんか?? 多くの皆さんの参加をお待ちしております!! 畿友会 広報部 現代教育学科 3回生 下岸あすか
2021.04.05
令和3年度入学式を行いました。
2021(令和3)年4月2日(金)、畿央大学健康科学部331名、教育学部193名、健康科学研究科35名(修士課程27名、博士後期課程8名)、教育学研究科修士課程4名、助産学専攻科10名、臨床細胞学別科7名、あわせて580名の新しい畿央生が誕生しました。学部は午前10時、大学院・専攻科・別科は午後3時からと2部にわけて入学式を行いました。 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大予防のため一同に会しての式典形式を見合わせ、学科にわかれての開催となりました。今年度については冬木記念ホールで式典を開催し、その様子を中継して各会場から視聴・参加しました。 学部の入学式では、冬木正彦学長が学科ごとに新入生への入学許可を行いました。 つづく学長式辞では、”建学の精神である「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」を大切にしながら充実した4年間を過ごしてほしい”と力強いメッセージがありました。 新入生代表として健康栄養学科1回生見杉遼さんから入学生宣誓、在学生代表として現代教育学科3回生荒井斗子さんから歓迎のことばがあり、閉式となりました。 閉式後は、学科別に入学生ガイダンスが行われました。各会場でも手指消毒、換気などの感染予防策を徹底したうえで、1回生担任紹介や学生生活に関してのオリエンテーションが行われました。 当日はこれ以上ない晴天に恵まれ、あたたかい一日となりました。卒業式でも好評だったフォトスポットや入学式の看板の前で撮影する初々しい新入生の姿が見られました。 ※写真については撮影直前のみマスクを外し、声を出さないようにして撮影しています。 午後3時からは大学院健康科学研究科、教育学研究科、助産学専攻科および臨床細胞学別科の入学式が冬木記念ホールにて行なわれました。入学を許可された後、学長、それぞれの研究科長・専攻科長・別科長から祝辞をいただきました。 新入生の皆様、入学おめでとうございます!皆様のこれからの学生生活が実りのあるものになるよう教職員一同全力でサポートしていきます。
2021.04.03
就職レポートNo.629(ブライダル/総合職)現代教育学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第629弾! 現代教育学科12期生(21卒) Y.T さん ブライダル(総合職) 勤務 【その企業に決めた理由】 説明会や座談会の雰囲気を見て、社員の方達同士のコミュニケーションがとても取れていたり、思いを口だけではなく体現している姿を見て、信頼できる会社だと思ったからです。ここなら自分のやりたいことができ、一緒に働かせてもらうことで成長できると思いました。 また、選考で関わった人事の方の雰囲気が良く、一番自分のことを話しやすく前向きに取り組めたことも理由です。 【就職活動を振り返って】 選考が多い時には6回ほどあり、体力面もメンタル面もしんどいと感じた事がありました。同じことを何度も聞かれることがあるので話す内容は自分の中でしっかりと統一するべきだと思いました。 就職活動はできる限り早い段階でキャリアセンターへ相談しに行くことをお勧めします! 【就職活動でPRしたポイント】 学生時代の部活動、アルバイト、実習の経験です。 出来るだけ、数字や具体的な結果を入れることを意識していました。みんなで力を合わせて達成したことというより、自分の力によって得られたことやどのように力を活かしてチームに貢献したかをしっかり話す事が大切だと思います。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 とてもお世話になりました!添削してもらったり、アドバイスをもらったり、たくさんのきっかけ作りをしてもらいました。 親身になってどんな話も聞いてくれるので、とても心強かったです。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就活はよく分からないし大変そうで面倒臭いと思って後回しにしてしまいがちですが、今思えば、出来るだけ早く行動に移すべきだったととても思います。焦って書いたESやしっかり考えずに話してしまった志望動機や自己PRでは、どこかの会社に内定をもらったとしても、自分が本当に満足できる将来へ繋がる会社には就きにくいと思います。 最初は不安ですが、少しずつ誰かに頼りながらでいいので行動に移すことが大切だと思います!あとは、自分の中でこれからも大切にしたい優先順位を決め、余裕を持って納得のいく就活を送ってもらいたいです。頑張ってください!!
2021.04.02
4/18(日)看護実践研究センター研修会「コロナ禍における認知症ケア~COVID-19に認知症に人の生活はどう変わったか~」を開催します。
今回のテーマはコロナ禍における認知症ケア 2021年4月18日(日)に畿央大学看護実践研究センター主催、 奈良県認知症ケア専門士会共催での研修会を開催いたします。講師に片山禎夫氏 ( 倉敷市 片山内科クリニック院長)をお招きし、「コロナ禍における認知症ケア~COVID-19に認知症に人の生活はどう変わったか~」をテーマとした講演会を行います。 認知症ケアにおいてコロナ禍で施設や生活の場での活動が制限され、本人や家族の不安は大きいと思います。その中で、大切にしたい本人の思いを尊重したケアのあり方を共に考える機会となればと思いますので、是非ご出席ください。 開催日時 2021年4月18日(日) 13:20~15:30 講演90分・意見交換30分 開催方法 ①オンライン(Zoom)50人 ②畿央大学L101講義室(先着30名) ※視聴用のURLは後日お知らせします。 講 師 片山 禎夫氏 (倉敷市 片山内科クリニック院長) 対 象 認知症ケア専門士 看護職・介護職・教育関係者他 定 員 ①原則Zoom (50人) ②対面 畿央大学 L101講義室 (先着30人) 参 加 費 ①Zoom 無料 ②対面 会員:1,000円 非会員:2,000円 申込方法 【以下のいずれかの方法でお申し込みください。】 畿央大学での対面受講を希望されるかた:FAXでお申込み ①氏名、②職種、③施設名、住所、電話番号をチラシの裏面に明記の上、FAX 0745-54-1600までお送りください。 Zoom受講希望されるかた:専用フォームによるお申し込み 申込フォーム(下記QRコード)からお申込みください(メールアドレス必須)。 開催前に参加用URLを申込メールアドレス宛に送信します。 【QRコード】 ▼セミナーチラシPDF(画像をクリックすると、PDFデータがご覧いただけます。) 問い合わせ先 畿央大学 看護実践研究センター 山崎・上仲 E-mail:n.yamasaki@kio.ac.jp TEL:0745-54-1601 【電話の対応時間 平日(月~金)9:00~17:00】
2021.04.02
5/23(日)第3回卒後研修会「コロナ禍の看護の現状~やさしさをチカラに変える 現場の声から」を開催します。
3回目のテーマは「コロナ禍の看護の現状」 2019年4月1日に畿央大学「看護実践研究センター」が開設されました。同センター卒後教育部門は、さまざまな現場で活躍する看護医療学科卒業生たちが最先端の知識・技術を習得するための機会を提供すべく活動しています。 その活動の一環である卒後教育研修会ですが、昨年はCOVID-19の影響により残念ながら開催を断念しました。そこで、今年はオンラインで開催する運びとなりました。 今年は「コロナ禍の看護の現状~やさしさをチカラに変える 現場の声から~」をテーマに、看護医療学科卒業生の乾 文乃氏(7期生)をお迎えし、新型コロナウィルス感染症患者様への看護の体験を講演していただいた後、ワークショップを企画しています。withコロナ/afterコロナの看護について、看護医療学科の先輩・後輩・教員の枠を超え、一緒に考えてみませんか。今回はオンライン開催ですので、気軽に参加していただけます。同僚を誘っての参加も歓迎です。多くの皆様のご参加をお待ちしています。 開催日時 2021年5月23日(日) 14:00~15:30 開催方法 オンライン ※視聴用のURLは後日お知らせします。 講 師 乾 文乃氏 (畿央大学 看護医療学科7期生) 林田 麗 (畿央大学 看護医療学科 急性期看護学 准教授) 申込方法 【以下のいずれかの方法でお申し込みください。】 申込フォーム(下記QRコード) からお申込みください(メールアドレス必須)。 開催前に参加用URLを申込メールアドレス宛に送信します。 【QRコード】 ▼セミナーチラシPDF(画像をクリックすると、PDFデータがご覧いただけます。) 問い合わせ先 畿央大学 看護実践研究センター 卒後教育部門 E-mail:nprc@kio.ac.jp TEL:0745-54-1601 【電話の対応時間 平日(月~金)9:00~17:00】
2021.04.02
小児の運動の不器用さに対する確率共鳴現象の効果~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
学校生活・日常生活やスポーツ活動における様々な運動スキルに不器用さが現れることを特徴とする発達障害として発達性協調運動障害があります。発達性協調運動障害を有する児では、単に運動の不器用さに止まらず、自己肯定感・自尊心の低下や不安障害・抑うつの増加といった心理面への影響も懸念されています。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫悟志 准教授らは、中井昭夫 教授(武庫川女子大学)、嶋田総太郎 教授(明治大学)、前田貴記 講師(慶應義塾大学)らと共同で、コンパクトな確率共鳴装置を手首に装着することで、発達性協調運動障害を有する児の手先の器用さが改善することを明らかにしました。この研究成果はFrontiers in Neurology誌(Influence of stochastic resonance on manual dexterity in children with developmental coordination disorder: A double-blind interventional study)に掲載されています。 研究概要 発達性協調運動障害(Developmental Coordination Disorder:DCD)とは、麻痺はないにも関わらず、協調運動技能の獲得や遂行に著しい低下がみられる神経発達障害の一類型です。その症状は、字が綺麗に書けない、ボタンが留められないといった手の微細運動困難から、歩行中に物や人にぶつかる、上手く走れない、縄跳びができないといった粗大運動困難、片脚立ちができない、平均台の上を歩けないといったバランス障害まで多岐に渡ります。DCDの頻度は学童期小児の5-6%と非常に多く、またDCDと診断された児の過半数が青年期・成人期にも協調運動困難が残存するとされており、DCDに対する有効なハビリテーション技術の開発は、ニューロリハビリテーション研究における喫緊の課題の一つとされています。 一方で、古くから身体への微弱な機械的ランダムノイズ刺激は、感覚および運動機能を改善することが知られています。この改善は、確率共鳴(Stochastic Resonance:SR)現象と呼ばれ、例えば、感知できない程度の機械的ランダムノイズ刺激であっても、触覚感度が改善することやバランス、歩行、手指の運動といった運動機能が改善することなどが報告されています。また、このような改善は健常者だけでなく、脳卒中後片麻痺患者、パーキンソン病患者、脳性麻痺児でも観察されています。しかしながら、DCDを有する児に対するSR現象を用いた介入の報告は極めて少なく、その有効性は明確ではありませんでした。そこで畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫悟志 准教授らの研究グループは、二重盲検介入研究を行い、SR現象がDCDを有する児の手先の器用さに及ぼす影響を調査しました。その結果、SR装置によってSR現象を付与している際に、DCDを有する児の手先の器用さが有意に向上することが示されました。 本研究のポイント ■ DCDを有する児の手先の器用さに対するSRの影響を調査した。 ■ DCDを有する児の手先の器用さは、SRを付与している際に向上した。 ■ SRによる手先の器用さの改善効果は、SRの提供を止めると消失した。 研究内容 6~11歳までのDCDを有する児30名(平均年齢9.3歳、男児27名、右利き25名)が本研究に参加しました。参加児たちは、はじめにベースラインデータとして、DCDの国際標準評価法であるM-ABC2のテストを受けました。SRは子どもたちの両手首に装着された振動触覚デバイス(SRデバイス)による感覚閾値の60%の強度の振動触覚ランダムノイズ刺激によって提供されました。条件には、SRを提供するSRオン条件と、SRを提供しないSRオフ条件が設けられ、15名はSRオン⇒オフ⇒オン⇒オフの順で、残り15名はSRオフ⇒オン⇒オフ⇒オンの順で、手先の器用さテスト(微細運動機能テスト)を実施しました(図1)。 図1. 実施風景 その結果、手先の器用さテストの成績は、SRオン条件において、ベースラインデータおよびSRオフ条件と比較して、有意に向上しました(図2)。 図2. 結果 **:p<0.001,n.s.:有意差なし 本研究の意義および今後の展開 本研究結果は、SRの提供によってDCDを有する児の手先の器用さが即時的に改善することを示しました。 しかしながら一方で、SRによる改善効果は、その直後のSRオフ条件に持ち越されませんでした。したがって、今後はどのくらい長い時間装置を装着すれば、持ち越し効果が観察されるのか?さらにSR装置を装着している間、どのような運動を行えば、持ち越し効果が観察されるのか?といった持ち越し効果に関する研究が必要です。 関連する論文 ■ Nobusako S, Osumi M, Matsuo A, Fukuchi T, Nakai A, Zama T, Shimada S, Morioka S. Stochastic resonance improves visuomotor temporal integration in healthy young adults. PLoS One. 2018 Dec 14;13(12):e0209382. doi: 10.1371/journal.pone.0209382. ■ Nobusako S, Osumi M, Matsuo A, Furukawa E, Maeda T, Shimada S, Nakai A, Morioka S. Subthreshold Vibrotactile Noise Stimulation Immediately Improves Manual Dexterity in a Child With Developmental Coordination Disorder: A Single-Case Study. Front Neurol. 2019 Jul 2;10:717. doi: 10.3389/fneur.2019.00717. 論文情報 Satoshi Nobusako, Michihiro Osumi, Atsushi Matsuo, Emi Furukawa, Takaki Maeda, Sotaro Shimada, Akio Nakai, Shu Morioka Influence of Stochastic Resonance on Manual Dexterity in Children With Developmental Coordination Disorder: A Double-Blind Interventional Study Frontiers in Neurology. 2021. doi: 10.3389/fneur.2021.626608 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 准教授 信迫悟志 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.nobusako@kio.ac.jp
2021.03.31
助産学専攻科9期生、修了&国家試験全員合格レポート!
祝!!助産師国家試験全員合格!! 令和3年3月26日(金)、助産師国家試験の合格発表があり、9期生10名全員が無事に合格いたしました。 これで助産学専攻科では開設以来、9年連続合格率100%を達成し、総勢72名の学生を助産師として輩出したことになります。 今後も助産学専攻科修了生の更なる活躍を期待しております! 2021(令和3)年3月16日(火)、助産学専攻科9期生修了式が執り行われました。修了式を迎えた専攻科学生10名の想いを掲載いたします。 ◆ 伊良原日南乃 この1年本当にしんどいこともたくさんありましたが、9期生の仲間に支えられて乗り越えることができました。 ◆ 岡本悠希 自己理解の意味がはじめは分かりませんでしたが、実習を通して自分をみつめなおすことが出来ました。自己の発展につなげていきたいです。 ◆ 河野美佳 実習で出会った妊産褥婦の方や赤ちゃん、そして様々な経験や学びは一生忘れることがないと思います。 ◆ 末岐茉由 この1年、苦しい思い、辛い思いもたくさんしましたが、そんな中でも頑張り続けることが出来たのは、この9期生10人だったからだと思います。 ◆ 杉野茉由 この1年は今まで味わったことのない感情や経験にたくさん出会いました。その学びが自分自身を大きく成長させてくれました。 ◆ 田中佑歩 この1年間さまざまなことを経験して、「お母さんや子ども・家族のために考えて行動できるようになりたい」としっかり目標を言えるようになりました。 ◆ 西本真央 人生の中で1番長く、苦労し、責任の重さを深く考えた濃い1年間でした。これからは、助産師として社会人として学んだことを活かせるよう頑張っていきたいです。 ◆ 堀辺瑞月 4月からはそれぞれの場所でみんなも助産師として頑張っていると思うと、自分も頑張れる気がします!! ◆ 増田朱莉 楽しいことも辛いこともみんなで共有しながら過ごしてこれたので、今では本当に大切な仲間になりました。 ◆ 渡辺千晴 先生方が時には厳しくそして温かく見守ってご指導して下さり、また学生10人が励まし合い、助け合いながら過ごしてきたから無事に終えることができたと思います。 〈最後の講義:みんなで集合写真!〉 コロナで戸惑いからスタートした1年でした。 社会全体が混乱する中、助産学生生活も制限があったり、急遽予定が変更になったりなど、難しい場面が多くありました。 しかし、そのような中でも9期生10名は周囲への感謝を忘れず、自分自身と向き合いながら自己のめざす助産師像に向かって、一歩一歩、歩んでくれました。きっと素敵な助産師に成長していくことでしょう。 修了おめでとうございます! 助産学専攻科 教員一同