SNS
資料
請求
問合せ

すべての新着情報一覧

すべての新着情報一覧

2025.06.19

パーキンソン病の起立動作能力低下に関連する臨床症状および生体力学的特性の解明~ニューロリハビリテーション研究センター

パーキンソン病(PD)患者の起立動作(Sit-to-Stand: STS)障害は、上肢補助なしで評価することにより、時間延長、起立失敗、離臀(りでん)失敗へと段階的に進行しますが、それぞれの段階に特異的な臨床症状および生体力学的要因は明らかにされていませんでした。畿央大学大学院博士後期課程の岩井將修氏と岡田洋平教授らは、PD患者と健常者を対象に、上肢補助なしでのSTS動作を床反力計により評価しました。その結果、STS動作の段階的な進行には、体重移動能力の段階的な低下が関連することを示しました。また、STS動作の遅延は、臀部加速などの生体力学的異常と関連し、起立失敗は下肢寡動や足部の早期減速と、また離臀失敗は、姿勢制御機能の低下が強く関連することも示しました。本研究により、PD患者のSTSの障害の早期の進行に伴い、主たる関連要因が変化することが初めて明らかになりました。これらの知見は、動作障害の段階に応じた評価と予防的介入の基盤となるため、臨床的意義が極めて高いものです。本研究成果はMovement Disorders Clinical Practice誌(Clinical and Biomechanical Factors in the Sit-to-Stand Decline in Parkinson’s Disease)(IF: 4.0)に掲載されました。   本研究のポイント パーキンソン病患者の上肢補助なしの起立動作(Sit-to-Stand: STS)を、成功群・起立失敗群・離臀失敗群に分類し、床反力計による生体力学的要因の評価と臨床評価により各段階の特徴を検討した。 STS能力の段階的な低下に伴い、体重移動能力も段階的に低下することが示された。 各段階には特異的な生体力学的要因や臨床症状が関与しており、時間延長には臀部加速の低下、起立失敗には下肢寡動と足部早期減速、離臀失敗ではバランス機能の低下が特に関与することが示された。   研究概要 パーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)患者の起立(Sit-to-Stand: STS)動作の障害は、早期から段階的に進行することが知られていますが、各段階における臨床症状や生体力学的特性の違いは十分に解明されていませんでした。PD患者のSTS動作の障害の進行を予防するためには、早期の異常を的確に捉え、その関連要因について理解することは極めて重要です。 畿央大学大学院博士後期課程の岩井將修氏と岡田洋平教授らは、PD患者と健常高齢者を対象に、上肢補助なしのSTS動作を床反力計で解析しました。その結果、PD患者ではSTS動作能力が段階的に低下し、時間延長、起立失敗、離臀失敗へと進行すること、および各段階で異なる主因子が関与することを初めて明らかにしました。具体的には、STS動作の遅延には体重移動能力の低下や臀部加速の異常が、起立失敗には下肢寡動と足部早期減速が、離臀失敗にはバランス機能の低下が関連していました。本研究は、PD患者のSTS障害の進行様式とそれに関与する要因を体系的に明示した初の研究であり、段階別の個別介入設計に資する重要な知見です。   研究内容 本研究では、パーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)患者における起立動作(Sit-to-Stand: STS)の障害が、上肢補助なしの動作では、時間延長・起立失敗・離臀失敗と段階的に進行することに着目し、それぞれの段階に関連する臨床症状および生体力学的因子を明らかにすることを目的としました。本研究では、健常高齢者とPD患者を対象に上肢補助なしSTS動作の評価を床反力計上で実施し、健常高齢者群、STS動作成功群、起立失敗群、離臀失敗群の4群に分けました(図1)。     生体力学的指標としては、体重移動能力や加速、減速力やその発揮のタイミング、反復動作の頻度などを計測しました(図2)。また、臨床評価として、各運動症状(Movement Disorder Society-sponsored revision of the Unified Parkinson’s Disease Rating Scale part 3:MDS-UPDRS part3)、バランス能力(Mini-Balance Evaluation Systems Test: Mini-BESTest)、下肢筋力の評価を実施しました。     その結果、STS動作の段階的な進行には、体重移動能力の段階的な低下が関連することを示しました。また、STS動作の遅延は、臀部加速などの生体力学的異常とも関連し、起立失敗は下肢寡動や足部の早期減速と、また離臀失敗は、姿勢制御機能の低下が強く関連することも示しました(図3)。     これらの結果から、STS動作の早期の障害の段階的な進行には、臀部から足部への体重移動能力の低下が一貫して関与することが示されたが、各段階において、特異的に関連する運動力学的要因や臨床症状が存在する可能性が示唆されました。本研究結果は、PDのSTS障害の早期の異常を捉え、有効な予防介入戦略を検討する上で基盤となる重要な知見となると考えられます。   本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究結果は、PD患者のSTSの早期の障害とその変化、そして関連する臨床症状や生体力学的特性に関する理解を促す基礎的な知見となり、障害の進行を予防するための介入戦略を検討する上で極めて重要な知見である。今後は、本研究結果を踏まえたPDのSTS障害に対する介入の効果検証や着座動作の障害に対する検討も進めていく予定である。   論文情報 Masanobu Iwai, Shigeo Tanabe, Soichiro Koyama, Kazuya Takeda, Yuichi Hirakawa, Ikuo Motoya, Yuta Okuda, Yutaka Kikuchi, Hiroaki Sakurai, Yoshikiyo Kanada, Mami Kawamura, Nobutoshi Kawamura, Yohei Okada. Clinical and Biomechanical Factors in the Sit-to-Stand Decline in Parkinson’s Disease Movement Disorders Clinical Practice, 2025   問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 岩井 將修 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 岡田 洋平 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: y.okada@kio.ac.jp

2025.06.19

卒業生が食堂の看板を制作!~ 人間環境デザイン学科

人間環境デザイン学科には、木材や金属などの材料を、切断・彫刻・穴あけなどの加工をすることができるレーザー加工機が備えられています。卒業研究での模型作りや、文字の彫刻など、様々な場面で活躍中です。事前に講習を受けた学生が使用することができます。 卒業生 山田 汐音さんが食堂の看板を制作してくれました! 食堂利用者から、「食券を購入したのはいいものの、どっちの食堂を利用すれば良いのか分からない」「なごみとカトレアの違いは何?」という声が寄せられ、「なごみ」と「カトレア」の看板制作を依頼されました。   卒業生の山田 汐音さんに制作作業を依頼し、在学中に習得した技術を活用して制作してもらいました。木材の加工はレーザー加工機を活用しています。それぞれの場所にあったデザインがレーザー加工機によって彫刻され、とても素敵な看板が出来上がりました。       なごみ 「なごみ」は、和食の印象を持たせるデザインになっています。メニューに丼ものが多いことが一目でわかるようにイラストを描いてくれました。また、「なごみ」という名の通り、優しく、朗らかな印象が伝わってきます。   カトレア 「カトレア」は、カフェのような雰囲気が伝わるデザインです。レーザー加工機で彫刻するだけでなく、特徴的な模様がくっきりとうかびあがるように、加工した木材を後から貼り付ける工夫もされています。     この看板は、今年度のスタートとともにそれぞれの食堂入口に設置されました。材料として使用したヒノキの良い香りとともに、食堂を利用するみなさんをお迎えしています。     畿央大学のキャンパスには、人間環境デザイン学科の学生が制作した作品があちこちに展示され、また、実際に利用されています。   エントランスの作品展示やホール横の階段教室「Forodam(フォロダン)」など、実際に見て、触れられるものばかりです。在学生のみなさん、ぜひ、目を向けてみてください。受験生、地域のみなさん、キャンパスに来られた際はぜひご覧になってください。   人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.1~応募が完了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.2~全審査が終了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.3~表彰式を実施! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 レポート vol.5 ~完成&セレモニー開催!| 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグが完成しました!~人間環境デザイン学科 学生がデザインしたKIOオリジナルバッグを制作中!~人間環境デザイン学科

2025.06.15

7/13(日)夏休み有効活用オープンキャンパス

2025.06.15

7/20(日)夏休み有効活用オープンキャンパス

2025.06.13

「4大学対抗ピザバトル」に出場します!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

2025年6月14日(土)・15日(日)、イオンモール大和郡山にて開催される「4大学対抗ピザバトル」に、本学のヘルスチーム菜良※が出場します!   ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ4年制大学(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 ピザバトルでは、ヘルスチーム菜良に所属する4大学の学生が大和丸なすを使用したオリジナルピザの開発に取り組み、その完成度を競い合います。大和丸なすは、奈良県の伝統野菜の一つで、しっかりとした食感を楽しめるのが特徴です。しかし、その認知度はまだ低く、日常的に食べる機会が少ないという課題があります。そこで、大和丸なすの美味しさを広く知っていただくため、大和郡山市およびイオン大和郡山店様との産官学コラボ企画「ピザバトル」が始まりました。   今年、畿央大学は「梅しそ薫る 大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ」を開発しました!   販促用ポスター   ▼ 梅しそ薫る 大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ   畿央大学では、ピザ開発にあたりコンペ形式をとり、3つのグループに分かれて、それぞれピザを考案しました。開発は学生のみでなく、大和郡山市にある石窯焼きピッツェリアサンプーペー様にもご協力いただきました。また、大和郡山市およびイオンのご担当者様が4大学合同で試作&試食をする機会を設けてくださりました。ご協力くださったすべての関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。 学内試作の様子     事前に考案したコンセプトをもとに、試作を行いました。特にソースはどのグループも苦戦しましたが、グループ同士でアドバイスをし合ったり、先生からのご意見を参考にしたりしながら、理想のピザに近づけました。 石窯焼きピッツェリアサンプーペー様での試作の様子         学内試作を重ねたレシピを持参して、ピザを作り、シェフからアドバイスをいただきました。食材の良さを活かす工夫を教えていただいたり、どんな味のバランスにすれば食べた人に満足してもらえるかを一緒に検討したりしました。そうして、どのグループもワンランク上のピザに仕上げることができました。 4大学合同試作会&試食会の様子     イオン様からそれぞれのピザに対するご意見をいただき、さらに改良を加えました。また、プレゼンテーションを通して、自分たちのピザの魅力やこだわりのポイントをアピールしました。   そして後日、イオン様からのフィードバック、ピザバトルの審査項目をもとに、参加メンバー全員にどのピザが相応しいかアンケートを実施しました。その結果、「梅しそ薫る 大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ」に決定しました。 店舗試作の試食会の様子   ここで、初めて商品化されたピザの姿を見ました。自分たちのピザだけでなく、他大学様のピザも試食させていただき、意見交換を行いました。実際に見たり食べたりして感じたことや他大学様からいただいたご意見を参考に、食材や調味料の分量を最終調整しました。     これまで、お客様の手に届くことを楽しみに準備を進めてきました。 このピザは、梅、しそ、大和丸なす、ハラスといった和の食材を組み合わせ、幅広い世代の方にお楽しみいただける味わいとなっています。「ピザ=洋風」という固定観念をくつがえす、和風の新感覚ピザを、ぜひこの機会に手に取って味わっていただければ嬉しいです!     皆さまのご来場を心よりお待ちしております。 レシピ   健康栄養学科 3回生 薮田 真歩 関連記事 大阪・関西万博で万博BENTOを販売!26日の販売を終えて~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 新入生歓迎会を行いました!〜健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 万博BENTOの売れ行き好調!19日、20日を終えてのレポート~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 大阪・関西万博にて販売する万博弁当の開発に参加!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ ラジオ「FMヤマト」で、4大学対抗ピザバトルを紹介!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良

2025.06.13

教員採用試験本番に向けて

近畿の教員採用試験の一次試験がいよいよ今週末となりました。 教採・公務員対策室で実施している筆記の教採対策講座も一部を除き先日終講し、あとは筆記本番を迎えるのみ、というところまできました。最終講では、本番に向けての激励も行いました。     一次試験が終わると次は二次試験に向けて面接練習が本格化します。学生は、数多くの教員から面接の指導を受けることで、本番の面接試験で様々な質問に対して自信をもって受け答えができるようになっていきます。また、面接だけでなく、模擬授業対策や実技試験対策も並行して実施していきます。 採用試験を控えている学生の皆さん、体調に気をつけながら、頑張っていきましょう!教採・公務員対策室は皆さんを全力でサポートします!

2025.06.12

教育学部『幼保施設ガイダンス』がスタートしました!

    皆さん、こんにちは。 畿央大学では、幼稚園教諭や保育士、福祉施設への就職を目指す3回生を対象に、ガイダンスを実施しています。 このガイダンスでは、採用試験が始まる前に知っておくべき基礎知識や身に付けてほしい視点をお伝えしています。 5月16日(金)に実施した2025年度第1回ガイダンスでは、「幼保・施設職員の基礎知識とスケジュール」というテーマで、これからの進路をより具体的に捉えるきっかけをもちました。 冒頭は、今の時点での希望進路を確認しました。 自分はなぜその進路を希望するのか、改めて立ち止まって考える時間となり、進路選択において情報収集がいかに重要か学びました。     次に、公立園と私立園・施設での違いに注目して、それぞれのスケジュールと採用試験の内容について確認しました。 試験が始まる時期や最終結果が出るまでの期間、試験内容の比重についてポイントを押さえました。 改めて全体的な流れや受験の仕方、試験の特徴などの違いを理解するとともに、今から計画的に進めていくことの必要性を感じたのではないでしょうか。 また、皆さんの選択肢を広げるために、保育所以外でも保育士が活躍できる場を紹介しました。     受講者は、不安や焦りを抱えながらも、「今後の見通しが立った」「就職フェアやボランティアに参加したい」との感想が多くみられました。 皆さんはどのような計画を立て、何から取り組みますか? 前期は計5回のガイダンスを予定しており、今後はキャリアガイダンスと合同で、採用試験を突破するために必要なことを学んでいきます。ぜひ、皆さんの積極的な受講を期待しています。 キャリアセンターや教採・公務員対策室では相談にも乗りますので、もっと知りたいことや不安なことなどがありましたら、ご相談ください。 皆さんが納得できる進路を選択できるよう、応援しています。          

2025.06.11

中国の理学療法、リハビリテーション事情について~理学療法学科 第15回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」

最前線で活躍する卒業生が講演! 第15回テーマは「中国の理学療法、リハビリテーション事情について」   理学療法学科では一昨年度から「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。   2025年4月11日(金)今年度最初となる第15回は諸橋直紀さん(9期生/台州市直紀健康管理有限会社)を講師に迎え、「中国の理学療法」をテーマに講演いただきました。諸橋さんは理学療法学科を卒業後、急性期病院で理学療法士として勤務。その後中国に渡り、自費リハビリのサービスを開業しました。 諸橋さんからは、理学療法士について日本と中国を比較した説明、海外挑戦したことのご経験を説明いただきました。 様々な数字を基に説明をしていただきましたが、会場をくまなく動き会話のキャッチボールをしながら進めていただくところがとても印象的でした。       入学間もない1回生にとってはわからないことばかりだったかと思いますが、自分なりに考えを伝える姿が見受けられました、在学生にとっても日本だけで海外にも目を向ける機会になったのではないでしょうか? 全体の質疑応答だけでなく終了後に質問に来た学生とも話す様子が見られて、後輩の質問に対して真摯に向き合っていただきました。諸橋さん講演いただきありがとうございました。       諸橋さんから後輩の皆さんへのメッセージ 次世代リーダー育成セミナーにご参加いただきありがとうございました。 今回は中国でリハビリを提供して9年、その9年のうち中国で起業して4年という時間に「学んだこと、失敗したこと」をみなさんと共有させていただきました。なぜなら失敗からしか人は本当に学ぶことはできないと実感していたからです。 最初から最後までお伝えしたことですが、多くの失敗を得ても立ち向かえる人と立ち向かえない人とのは違いは困難の捉え方です。問題はいつも両側面で良いことと悪いことは表裏一体です。なので一喜一憂することはありません。長所は短所であって、短所は長所です。それをいつも忘れずに自分自身のことも患者さんのことも見えると、それは強い武器になります。 そのほか、なぜ自分が今のこの道に進んだのかを理学療法士の厳しい現状を踏まえてお話させていただきました。今回のセミナーでは理学療法士は素敵な職業だという話はなく、そもそも理学療法士になるということに疑問を持ったり、病院や地域で働くということに疑問を持ったり、学生さんが各々自分で「なぜそう考えるのか?なぜそうするのか?」と問いかけることをしてほしくお伝えしました。 私自身も大学生の時は理学療法士になることに疑問を持ち、長期実習の途中まで理学療法士にならないことを考えていた学生です。それでも結果的には理学療法士をめざすようになったのは自分が患者さんをよくできず指導者の先生は簡単に患者さんをよくしてしまう、そんな涙するほど悔しい気持ちを味わったし、患者さんをよくできず患者さんに涙させてしまった申し訳なさもあったからです。これは10年以上も理学療法士をやっててもいまだに鮮明に覚えている光景です。それくらい強烈な体験でした。私はあまりこういう表現は好きではありませんが、理学療法士は確かに多くの人の人生の一部に関われる良い職業です。 理学療法士をめざす学生としてどうすればいいか、悩んでいる人がセミナー後にみなさんのコメントを拝見してたくさんいらっしゃることがわかりました。セミナーでも言いましたが、少なくとも3年頑張って堪えてついていってください。3年続けて何も変わらなければやめてもいい。辛くても3年!です。そうすれば3年後には意外にも笑って話せる出来事かもしれません。辛いと思える環境にいることはすごく良いことです。自分が成長できている環境で、それに打ち勝とうとしているから辛いんです。ぜひその環境を諦めずに頑張ってほしいと思います。 最後にこれは私の座右の銘でもありますが、再度みなさんと共有します。成功すれば金が儲かる、失敗すれば経験が儲かる、何もせんかったら大損や!私は失敗が多いのでたくさんの経験が儲かり、その経験を使ってセミナーをしましたし、その経験を使って会社を安定させました。その経験があるからどんな失敗もどんな未来もそれほど怖いものではありません。むしろ何もせず、どんどん後退していくことの方が恐怖です。ぜひ、みなさんにも小さな一歩でいいから踏み出してほしいと思います(授業で1番前に座ってみるということだけでもいいんです)。 それでは、みなさんにとって有意義な未来を作るのは今一瞬そして今一瞬と刻々と過ぎる時間をどう過ごすかだけです。それではみなさんにとって辛くも楽しい素敵な大学4年間となりますように、心より応援しております。     【関連リンク】 理学療法学科 理学療法士としての目覚め~理学療法学科 第10回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方~理学療法学科 第9回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科  

2025.06.11

産婦人科医に学ぶ超音波診断法「助産診断技術学Ⅰ」~ 助産学専攻科

令和7年5月26日(月)に「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の授業で、産婦人科医師である、健康科学部長の植田政嗣先生から、超音波診断法の理論と実際について教えていただきました。 初めの講義では、授業資料とビデオ教材を用いて、超音波検査の仕組みや、所見からわかる胎児の状態について学びました。     次に、超音波診断装置を使い、装置の使い方やプローブの持ち方、児頭大横径(BPD)・腹囲(AC)・大腿骨長(FL)の測定方法、そして、推定児体重(EFW)と妊娠週数の算出方法を実演しながら教えていただきました。     実際に学生が一人ずつ超音波診断の練習を行いました。植田先生からプローブの持ち方や扱い方について一人ずつ丁寧にご指導いただくことで、10人全員が測定することができました。また、理論だけでは理解しにくかった測定の手技やプローブの持ち方を具体的にイメージでき、非常に実践的な学びとなりました。     測定している学生の様子を全員で見ながら、互いにアドバイスを出し合うことができました。うまく測定できたときは全員で喜び、和やかな雰囲気の中で楽しく学ぶことができました。     超音波検査は、赤ちゃんが成長していく様子を実際に見ることのできる大切な検査です。また、お母さんにとっては、赤ちゃんの存在をより実感し、成長を身近に感じられる大切な時間でもあります。
エコー画像を通して、赤ちゃんの頭や手の位置などをわかりやすく説明することで、お母さんの安心感にもつながり、赤ちゃんとのつながりをより深めることができると感じました。
助産師として、お母さんに安心してもらえる声掛けや、負担のかからない関わりができるよう、これからも知識と技術の向上に日々努めていきたいです!   助産学専攻科 14期生 前迫 もえ 関連記事 児童養護施設「飛鳥学院」を見学! ~助産学専攻科 令和7年度近畿地区助産学生交流会に参加しました!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの講義を受講しました! ~助産学専攻科~| 日本産婦人科医会性教育指導セミナー全国大会に参加しました!~助産学専攻科 2024年度 新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講!~助産学専攻科 学生主体で「マタニティクラス」を開催!~助産学専攻科

2025.06.10

【ピザを共同開発】6/14,15イオン「大和郡山フェア」にて「大和丸なす」を主役にしたピッツァ4大学対抗でのPR販売を実施。

「ピザ=洋風」という固定観念をくつがえす、 3つのこだわりがつまった和風の新感覚ピザを共同開発 イオン大和郡山店「大和郡山フェア」で販売!   奈良県内の管理栄養士養成課程(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)の学生で構成された食育ボランティアサークル「ヘルスチーム菜良(なら)」は、大和の伝統野菜「大和丸なす」を主役にしたピッツァを大和郡山市活性化検討会の依頼のもと、イオンリテール株式会社と共同開発。 「4大学対抗ピザバトル」と銘打ち、イオン大和郡山店「大和郡山フェア」期間中の6月14日(土)・15日(日)に各大学の学生が店頭に立ち、優勝をかけて自分たちが開発したピザをPR販売します。また4大学対抗ピザバトル終了後、6月16日(月)より2週間アドバイザーであるサンプーペー様でも販売いたします。   ↓クリックすると、各コンテンツに移動します。 イベント情報 4大学対抗ピザバトルについて 本学開発メニュー イベント情報(4大学対抗ピザバトル) 日時 2025年6月14日(土)・15日(日) ・プレゼン:6月14日(土)16:00~ ・表彰式:6月15日(日)17:00~ 場所 イオン大和郡山店(大和郡山市下三橋町741) イベント情報(サンプーペーでの販売) 日時 2025年6月16日(月)~30日(月)※なくなり次第終了 場所 石窯焼きピッツェリア「サンプーペー」(大和郡山市北大工町12)   4大学対抗ピザバトルについて 大和郡山市三橋地区で戦後まもなくから栽培されている大和の伝統野菜「大和丸なす」は、東京、大阪、京都の料亭などでも用いられる高級食材として好評を得ていますが、地元奈良では販売機会が少なく、知名度アップが課題となっています。また、大和郡山市では地産地消促進計画に基づき、地産地消の推進を、奈良県では特定農業振興ゾーンとして「大和丸なす」の生産地である大和郡山市三橋地区が設定され「新たなレシピ開発による個人消費(大和丸なすファン)の拡大」を目指して取り組んでいます。 本企画は、2017年度から、イオンモール大和郡山で開催される大和郡山フェアにおいて、「大和丸なす」のPRと大和郡山産野菜の摂取量増加をめざし、大和の伝統野菜「大和丸なす」や大和郡山市産野菜を使用したピッツァ開発に取り組んでおり、今回で8回目となります(2020年度はコロナ禍で中止)。4大学対抗ピザバトルでは、独創的かつ個性的、また食育における地産地消をいかに考慮されているかとして、 ①彩り・見た目(SNS映え)の「見栄え」、②新しいアイディア・斬新さ・ネーミングの工夫等の「独創性」、③大和丸なすの素材の良さを生かしているかの「大和丸なす」、④実食による味覚評価の「食味」、⑤ピザのPRの「プレゼン」、⑥「販促物」、の6点について、審査委員が試食等を行った上で採点を行い、優勝ピザを決定いたします。(昨年度の優勝は帝塚山大学) 畿央大学ヘルスチーム菜良考案メニュー 「梅しそ薫る大和丸なすとじゅわっとハラスのピッツァ」 本ピザのコンセプトは「ピザ=洋風」という固定観念をくつがえす、3つのこだわりがつまった和風の新感覚ピザです。優しい梅の甘味と酸味のバランスにこだわった「梅しそソース」、ごろっと揚げることで存在感と美味しさにこだわった「大和丸なす」、脂のうま味で食べ応えとコクにこだわった「ハラス」、この3つのこだわりで和の食材を活かしながら、ピザとしての満足感も大事にしました。「大和丸なす」を初めて食べる学生も多く、その大きさとしっかりとした食感、美味しさに驚いています。このピザは4大学対抗ピザバトル後の6月16日(月)より商品開発のご指導をいただいた石窯焼きピッツェリアサンプーペーでも販売されます。お店で作るイオンでの販売とはまた異なるバージョンのピッツァをお楽しみください。   ポスター レシピ   問い合わせ先 畿央大学 健康科学部 健康栄養学科 野原  潤子 Tel: 0745-54-1601   Fax: 0745-54-1600 E-mail: j.nohara@kio.ac.jp

1 15 16 17 18 19 727