2024年のすべての新着情報一覧
2024.08.18
森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科
2024年7月27日(土)、大学院健康科学研究科の森岡研究室を修了したメンバーで同門会を開催しました。森岡研究室の大学院は2007年に開設され、現在博士の学位を取得した方が25名、修士の学位を取得した方が115名となっています。今回、研究室ができて初めて大規模な同門会を開催することとなり、近畿地方だけでなく全国から修了生が集いました。 森岡先生もお招きして、現役生を含め49名が参加する賑やかな会になりました。 同門会は森岡先生の乾杯の発声で始まり、参加できなかった修了生のビデオレターや今年からフランスへ留学する高村氏の壮行会、修了生10名による近況や最近の研究トピックについてのトークなど多くのプログラムが行われました。森岡研究室の修了生たちは現在、病院などの臨床現場だけでなく大学教員や研究所に所属する方、起業した方など活躍が多岐に渡っており、様々な話題提供が行われました。 私(塩崎)が大学院生の頃に感じていた森岡研究室の良さとして、研究内容を発信した際に研究分野が違うメンバーからも多くの視点のサジェスチョンをもらえることでした。その結果として横のつながりだけでなく縦のつながりができ、自分の考え方が広がっていくという何事にも代えがたい経験をしました。今回の同門会でも同様で、普段だと学会やセミナーなどで講演をされているような方々が話題を提供し、その話からフロアでは多くのディスカッションが行われ新たな共同研究へ発展するような輪が広がっていました。 学会などとは違い他愛のない話や家族の近況などプライベートの話など笑い声が絶えない雰囲気を感じ、本当に素敵な仲間たちだなと思いました。私自身初めて会った先輩や後輩とも交流ができ、司会進行を忘れて話し込んでしまうほど楽しい時間となりました。同門会の次の日には多くの参加者から次はいつするのかという連絡が届き、参加してくださった皆さんにとっても心地よい場所だったのだなと嬉しく思いました。 最後の閉会のあいさつで信迫悟志先生がおっしゃっていたように、森岡先生は研究室開設時からこの光景を想像し、めざしていたものに近づいてきているのではないかと私も感じました。大学院は「知をみがく」ことが一番優先されるところではあると思いますが、修了生の多くが様々な領域の発展のために尽力し「徳をのばし」「美をつくっている」ことを知り、改めて畿央大学大学院では様々なことを学んだのだなと考えさせられました。 森岡研究室で得たものを広い世界で実践し、次に同門の仲間に会う時にまた語れるのを楽しみに日々頑張ろうと感じる一日でした。 森岡研究室 修士課程 2015年度修了生 塩崎 智之 関連記事 大学院修了生のColumbia University留学に向けた壮行会を開催!~森岡研究室 大学院生が神経リハビリテーション研究大会を再開しました!~健康科学研究科 森岡研究室 畿央大学から世界へ!修了生がコロンビア大学で研究を続けています~健康科学研究科 海外のスポーツチームでトレーナーをする卒業生が大学に帰ってきてくれました~理学療法学科 恒例の沖縄ゼミ旅行が復活!~理学療法学科 瓜谷ゼミ
2024.08.17
「若者とともに超高齢化社会を考える」 in森ノ宮医療大学 ~看護医療学科「認知症ケア論」vol.4
看護医療学科では1・2回生の選択科目として「認知症ケア論」があります。「認知症」に対する理解を深め、学生が社会の一員として正しい知識を備え、主体的に行動していく基盤を作ることが目的で、1回生の18名が受講しています。 2024年7月13日(土)、認知症ケア論の最終授業では、大阪市住之江区にある森ノ宮医療大学で開催されたシンポジウム「「若者とともに超高齢社会を考える」に参加し、履修者18名全員でプレゼンテーションを行いました。 森ノ宮医療大学に初めて行く人たちも多く、駅から大学まで少し迷ってしまいましたが、無事に全員でたどり着くことができました。とてもきれいな施設で充実しており、驚きました。 森ノ宮医療大学の先生方や学生たちに初めて会い、発表する場所もいつもの大学とは全く違う光景だったためかなり緊張しました。しかし事前に会場でリハーサルができたことで、本番は安心して発表を行うことができました。 いよいよ本番! 森ノ宮医療大学の学生や先生の発表を聞き、学生の発表では、会場にお越しいただいた地域の高齢者の方々と共にスリーA体操(コグニサイズ)を行いました。 次に畿央大学の4回生大久保 翼さんの発表を聞きました。 大久保さんは3年間、大学の認知症ケアサークル(Orange Project)を通して学んだ自身の思いを発表されました。サークルに入り、色々な人達とつながりをもち交流することで視野が広がり、今後も自分たちが出来る活動を継続していくことの大切さを述べられていました。 いよいよ私たちの出番です。 「超高齢社会に向けて私たちができること」をテーマに、認知症カフェや認知症サポーターに着目して、認知症ケア論を通して学びや感じたことを全員で発表しました。私たちは、認知症ケア論を通して、現状の課題として①認知症を正しく理解していない人が多い、②制度が当事者にとって充実したものではないことがあると考えました。 その改善策としては、認知症の正しい知識、さまざまな制度の内容を把握し、自分の周囲の人に伝える。本人が「どのように生きていきたいか」を支援することが大切だと考えました。 他にも認知症ケア論を担当されている本学の室谷 牧子准教授や森ノ宮医療大学の外村 昌子教授の講話がありました。 外村先生からは「タッチケア」を教えていただき、地域の皆さんや学生同士でハンドマッサージを行い、癒やしやコミュニケーションの技を体験しました。 シンポジウムは大変充実した時間となり、それぞれに良い学びの機会となりました。最後にみんなで集合写真を撮り閉会しました。 今回で、認知症ケア論の授業が終了しました。認知症カフェの見学や「きずなや 」のフィールドワーク、そして今回の森ノ宮医療大学との交流などを通してたくさんのことを学びました。これからは、講義での学びや考え方を大切にし、「年齢を理由に諦めざるを得ない社会ではなく、どの年齢でも自分がしたいと思うことに挑戦できる社会を作っていきたい」と思います。 看護医療学科 1回生 安田 紗那 脇阪 香蓮 関連記事 ▼「認知症ケア論」についての関連記事 フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科 外部講師による講義「若年性認知症の理解とその支援の実際」~看護医療学科「認知症ケア論」vol.2 「当事者主体で環境改善を目指す!」フィールドワークで学びを深めました~看護医療学科「認知症ケア論」vol.3 ▼「看護医療学科」についての関連記事 「認知症の人と家族の交流会 in KIO」を開催!~看護実践研究センター認知症ケア部門 「死のシミュレーション体験」から学ぶ終末期ケア~看護医療学科「終末期ケア論」vol.5 外部講師から学ぶ「薬害の実情」と「患者の人権」~看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」 緩和ケア病棟の実際―病院インターンシップ実習を経験した上級生とのディスカッション~看護医療学科「終末期ケア論」vol.4 前期の最後は高齢者疑似体験!~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.4
2024.08.16
【現代教育学科×人間環境デザイン学科】畿央大学付属広陵こども園の園児のために椅子を製作!
人間環境デザイン学科 では、後期配当「立体表現Ⅱ」の実習授業にて、2022年から 畿央大学付属広陵こども園に通う満5歳児の子どもたちのために手作りのオリジナル椅子を製作しています。 今年で4年目を迎えますが、来年度は5歳児になる子どもが多く、授業内で製作する椅子の数だけでは不足してしまうため、将来子どもの教育に携わろうと日々励んでいる現代教育学科の学生にも、子どもたちのために椅子づくりができる講座を開催しました。 2024年8月7日(水)~9日(金)、12日(月)~14日(水)の計6日間を行い、お盆休み真っ只中にも関わらず、学生23名・教員3名が参加してくれました。講師には、丹波篠山で家具職人をしている稲葉崇史先生(立体表現Ⅱの非常勤講師)をお招きしました。 1日目 教育学部長の前平先生にご挨拶いただき、早速作業に取り掛かりました。授業では、墨付け(切断線などの記入)も自分たちで行いますが、今回は事前に墨付けをした材料を使用しました。 配布された材料が椅子のどの部分の材料かを見本で把握します。 釘を使わず組み立てるため、角のみで凹ホゾ穴加工を施し、凸ホゾはのこぎりで切ります。 2~3日目 教育学部現代教育学科のムース先生、こども園で英語を教えているマリア先生が参加してくれました。 ホゾ加工が済み椅子の原型が完成しました。 世界に1つだけのオリジナル椅子です。脚や背もたれ部分のデザインを検討します。 4~5日目 だんだんと椅子の形ができあがってきました。 デザインが決定したら、バンドソーを使って足や座面、背もたれの形を切り出します。細かいところはノミやカンナで加工します。 個性のある様々なデザインの椅子が出来上がってきました。 曲線のデザインは、手作業で反台カンナやのみを使って削ります。 6日目(最終日) 椅子が組みあがってからも、椅子全体を手で撫でて、怪我の恐れがないか確認します。少しでも角があるところはヤスリを使って滑らかに仕上げていきます。最後に、口に入っても安全な保護オイル塗って完成です! 完成した椅子を手に記念撮影しました。それぞれの個性がこもった作品ばかりです! すでに椅子に愛着がわき、「持って帰りたい~」と嘆く学生の姿もありました。それほどの思いが込められた世界に1つだけの椅子が完成しました。 子どもたちにお届けするのは来年の春ですが、「椅子を手にとり喜ぶ姿が目に浮かぶね」と話す学生たちもおり、『だれかのためにモノづくりをする』ことの楽しさや難しさを改めて学ぶことができたと思います。 参加してくださったみなさん、6日間お疲れ様でした♪ 人間環境デザイン学科 助手 中井 千織 関連記事 ▼椅子づくりに関連する記事 畿央大学付属こども園の園児に手作り椅子をお届け!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 今年も畿央大学付属広陵こども園の子どもが使うスツールを製作!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」 ▼人間環境デザイン学科に関連する記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.6~学内報告会を開催! 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
2024.08.15
TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.93~オープンキャンパスに「カラダチェックコーナー」を出展!
こんにちは!健康支援学生チームTASK※の、理学療法学科3年の森岡 真優と2年の中山 紗希です。 2024年7月14日(日)、8月10日(土)、11日(日)の全3日程のオープンキャンパスにて、高校生や保護者の方を対象とした「カラダチェックコーナー」を出展いたしました。今回実施した測定項目は、ヘモグロビン、骨密度、体組成の3項目です。 ※TASKは‟Think、Action、Support for Health by Kio University”の略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。 今年度も昨年度に引き続きたくさんの方に来場していただき、特に8月は列が途切れることなく大いに盛り上がりました。当日は機器の調子が良くないときもあり、一部測定項目を減らしての対応をしましたが、予想外の出来事が起きた時もTASKスタッフみんなでお互いに助け合い、無事乗り越えることができました。カラダチェックコーナーを出展するにあたりご協力してくださった皆様に深く感謝いたします。 参加メンバーの感想 ● 私は3年目ということもあり、初めてイベントに参加するスタッフが来場者の方々と楽しく心に残るような経験ができるように、事前練習や測定結果の説明など念入りに準備を進めてきました。試験期間が重なり十分に練習期間を確保することはできませんでしたが、そのような中でもスタッフ同士で、お互いに良い声かけや説明の仕方を褒め合ったりしながら練習を重ねている姿が印象的でした。オープンキャンパス当日は、自分の経験談を交えながら来場者の方にアドバイスをする姿が見られ、この短期間でのスタッフの成長を感じられて、とてもうれしく思うと同時に、私もさらにTASKの活動を通して来場者の方や地域の方とのつながりを大切にしていきたいと感じました。初心を忘れずにこれからもTASKの活動を頑張っていきたいと思います。 理学療法学科3回生 森岡 真優 ● 今回のオープンキャンパスでは、参加者の方ひとりひとりと話すように意識して参加しました。その中でも印象に残っていることが2点あります。まず1点目は、骨密度測定を楽しみにしていたという参加者の方に出会い、自分たちの活動を楽しみにしてくださっている方がいることを知ることができました。2点目は、結果をお伝えした後、自分がやっていたスポーツや普段の生活からデータを分析し、推測している高校生とお話できたことです。TASKスタッフが説明していないデータについても質問してくださり、健康に対する意識の高さに刺激を受け、個別でのフィードバックの大切さを改めて感じることができました。また、3回生および1回生のスタッフとともに活動し、TASKならではの他学年との交流を深めることができました。 理学療法学科 2回生 中山 紗希 TASKでは、健康チェック以外にも様々な活動を企画しています!その情報も下記に載せていますので、ご確認よろしくお願いします! ◆メールアドレス task@kio.ac.jp ◆ X(Twitter) @kio_task ◆ Instagram @kio_task 理学療法学科 3回生 森岡 真優 2回生 中山 紗希 ▶TASK(健康支援学生チーム)活動レポートはこちら
2024.08.14
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.6~学内報告会を開催!
畿央大学×成功大学×高雄大学 International Workshop in Asuka 2024 人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2024年3月18日(月)から23日(土)まで、『明日香村国際ワークショップ2024』を開催しました。 旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案によって、明日香村の地域活性化へつなげることを目的とし、畿央大学(人間環境デザイン学科)の2~4回生の学生29名と教員6名、台湾の国立高雄大学の学生17名と教員6名、国立成功大学の学生22名と教員2名の計83名が明日香村に集いました。 『明日香村国際ワークショップ2024』について 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! 学内報告会を開催しました! ワークショップ開催後、参加学生自ら作成した報告書が完成し、学内にて活動報告会を開催しました。 明日香村岡地区、八釣地区の課題発見から地域活性化の提案内容の報告はもちろん、台湾の学生との交流で得た学びや発見の報告もあり、非常に充実したワークショップであったことが伝わりました。 学生の感想を紹介します! 最初は、文化の違いを共有することから始まった。台湾の学生からは、日本の文化を知りたい、理解したいという気持ちがすごく伝わってきた。 自分たちでは思いつかない案が次々と出てきた。いろんな視点で物事を見ることが大切だと感じた。 国の文化が活かされた発想(アイデアやプレゼンテーションの仕方)がたくさんあった。考えが違う中で、まずはお互いの考えをしっかり話し合い、共有していくという過程がとても勉強になった。 表現方法が多才で驚いた。特に空間の表し方が上手で、非常に参考になった。 思うように会話ができなくても、絵や図面、模型などの表現ツールを通してコミュニケーションをとることができた。自分の考えを表現することの大切さを実感した。 こうして報告会を実施することで、得た学びや、出会った人の大切さを再認識できたのではないでしょうか。報告会には、成功大学の張先生、張研究室の大学院生がオンラインで参加してくださいました。 張先生のコメントを紹介します! 「ワークショップ開催前は、日本の文化に触れることをとても楽しみにしていました。明日香村に古くからあるまちなみの良さを十分に感じ、触れることができて感動しました。昔からの場所に、今、こうして学生が関わってくれていることがとても嬉しいです。今回のワークショップをきっかけに、より良くなった明日香村に再び訪れることを楽しみにしています。 人間環境デザイン学科では、「海外インターンシップ」の一環として、11月末に『2024 Taiwan Workshop NCKU(成功大学)×Kio University』を開催予定です。今年度は、成功大学が台湾台南市にて私たちを迎え入れて下さいます。出発に向けて現在着々と準備中…!その様子はブログにて発信予定です。 また、畿央祭にて、昨年度実施した『2023 Taiwan Summer Workshop NCKU×Kio University』の活動報告ブースを設ける予定です。報告書や、現地での活動写真を紹介します。『明日香村国際ワークショップ2024』の報告書も手に取って見ていただけるように準備しますので、ぜひご覧ください。 人間環境デザイン学科 助手 中井 千織 小松 智菜美 関連記事 ▼人間環境デザイン学科に関する記事はこちら▼ 河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科 ▼『明日香村国際ワークショップ2024』に関する記事はこちら▼ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!
2024.08.14
本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科
2024年7月28日(日) 畿央大学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。ボランティアとして参加した学生のレポートとともに学会の様子をご紹介します! 2024年7月28日(日)、畿央大学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。本学理学療法学科の岡田洋平先生が学会長ということで、同じく学科教員の瀧口先生、私梶原が準備委員として参加するだけでなく、実習を終えたばかりの理学療法学科4回生の9名も運営補助のボランティアとして参加してくれました。 今回は「挑戦する理学療法:やさしさを力に未来を拓く」というテーマで開催されました。学会の特別講演ではニューロリハビリテーションセンターの信迫先生が講師を務めて下さり、他の講演や演題の発表者にも本学卒業生が参加してくれていました。 学生ボランティアは会場の設営や参加登録の案内、講師・座長への水の手配、それぞれの会場を仕切っている運営スタッフの細かなサポートなどを行ってくれました。運営の都合上、どうしても会場を離れることになるスタッフに代わり、指示に従ってテキパキと働く学生ボランティアのおかげもあり大きなトラブルなく学会を終えることができました。 ご参加いただいた参加者、当日運営スタッフ、学生ボランティアのみなさまに深く感謝申し上げます。 理学療法学科 助教 梶原 由布 ボランティア学生の学会参加レポートをご紹介 2024年7月28日(日)、第33回奈良県理学療法士学会が本学で開催されました。本学で開催ということから、理学療法学科4年生のボランティア学生9名が運営補助として参加しました。 学会の内容としては、運動器や神経、内部障害についての発表、特別講演や教育講演といったリハビリテーションの実践に関する発表などがあり、私たちこれから理学療法士として働く学生にとっても非常に有意義な1日となりました。 ボランティア学生は、初めてのことに戸惑いながらも、スタッフとして来ていただいた様々な病院の先生方と一緒に当日の会場設営や受付・誘導といった仕事を実行しました。また、当日には奈良県の理学療法士の方々が集まったため、3回生の評価実習や4回生の総合臨床実習でお世話になった方々と再会することもありました。 当日は運営補助の合間に先生方の発表や特別講演を聞くことができました。学会では、授業で学ぶことができなかった実際の臨床現場での内容や、多種多様な症例について知ることができ、多くの学びを得ることができました。また、初めてこのような学会に参加したため、会場の空気に圧倒されていましたが、学生時代から多くの理学療法士が集まる学会の空気に触れることができ、とても良い経験ができたと感じます。 「挑戦する理学療法 やさしさを力に未来を拓く」をテーマとした講演を聴取し、今後理学療法士として働くうえでどのようなスキルが必要なのか、興味ある分野への挑戦することの大切さを感じました。 今回、学会の運営補助を行ったことで、今後理学療法士として働きたいという目標から、このような学会で他の理学療法士の方々に対して発表できるように日々学びを深めていきたいという新たな目標ができました。このような機会を与えてくださった、学会運営スタッフの皆様に感謝申し上げます。 理学療法学科4回生 中尾 有結、繁地 佑果、吉村 拓磨 関連記事 7/28(日)、畿央大学で「第33回奈良県理学療法士学会」が開催されます(学生無料) 本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行! 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
2024.08.14
第3回日本老年療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科
2024年8月3日(土)~4日(日)の2日間にかけて第3回日本老年療法学会 学術集会 が札幌医科大学で開催されました。今年のテーマは「Well-beingな未来を創造する ~老年療法学の挑戦~」ということで、スピリチュアリティや老いと死、ケアに関することなどについて考える機会をいただきました。また、QOLやうつ・アパシーなどを扱った演題等も多く、大変勉強になりました。 地域リハビリテーション研究室からは、私(山本)が口述発表し、修士課程修了生の中北客員研究員はポスター発表という形式でそれぞれ発表させていただきました。 学会発表内容のご紹介 山本 泰忠:「Apathyを有する要支援・要介護高齢者に対するAcceptance&Commitment Therapyが身体活動量に及ぼす影響-ランダム化比較試験-」 本研究は、Apathy(病的な意欲低下)を有する要支援・要介護高齢者に対して、Acceptance&Commitment Therapyによる身体活動へ行動変容介入の有効性を検討したものです。結果、対照群でのみ高軽強度身体活動量(2.0~2.9METs)が低下し、介入後ACT群と比較すると対照群では、有意に低下していることが明らかになりました。Apathyを有する地域在住高齢者に対しての身体活動量に対する行動変容介入は、これまで報告されておらず、今回が初の試みになります。 中北 智士:「基本チェックリストの個別項目による新たな認知症スクリーニング法の検討」 本研究は、65~80 歳の要介護認定を受けていない高齢者に自治体などで要介護リスクの高い方々をスクリーニングするために用いられる基本チェックリスト(KCL)を含む自記式質問紙の郵送調査を実施し、認知症とより関連の強いKCL個別項目を同定し、簡便で精度の高いスクリーニング法を検討しました。結果、買い物、相談、階段昇降、客観的記憶障害、時間の見当識が抽出され、5 項目合計スコアは認知機能ドメイン、KCL 合計スコアよりも良好でありました。介護予防に関わる地域包括支援センター、保健師等の専門職、介護事業所等においても簡便で一般臨床で活用しやすく効果的なハイリスク者の抽出や認知症に対する予防的介入の一助となると考えられます。 その他、個人的には電子カルテ情報から収集された情報を基に、機械学習を用いられた身体的フレイルの予測精度についてのご報告やスポーツの参加経験の有無や種類によって男性では、孤独感と関連があることをご報告されている演題等がとても印象に残りました。 次回(2025年12月16日・17日)は、東京の一橋大学一橋講堂で第4回日本老年療法学会学術集会 が開催される予定となっています。テーマは「しんか ―深化・進化・真価―」となっております。臨床に従事されている医療職による演題も増えてきているそうです。更なる盛会を祈念し、今後も老年療法に貢献できるよう邁進してまいりたいと思います。 健康科学研究科博士後期課程3年 山本 泰忠 関連記事 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 大阪経済大学との合同研究発表会を実施!~地域リハビリテーション研究室 【快挙】本学の研究グループがパーキンソン病の姿勢障害の5因子を抽出することができました 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 第66回日本老年医学会学術集会で修了生と教員が発表しました!~健康科学研究科 チームKIOによる快挙!第28回日本ペインリハビリテーション学会学術大会でポスター演題最優秀賞を受賞!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 OARSI2024(世界関節症会議学術大会)で教員が研究成果を発表しました~理学療法学科
2024.08.13
河合町佐味田地区「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の制作活動~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
人間環境デザイン学科の陳ゼミでは、佐味田地区の皆様と河合町役場と協力して『佐味田みんなの縁側』を制作し、2023年5月12日から河合町 佐味田集会所前に設置しています。 これまで、①提案 ②製作・発表 ③住民への聞き取り調査と、計3回 ブログで紹介してきました。 今回は、2023年12月20日(水)に行った聞き取り調査をもとに、「佐味田みんなの縁側」の増設案を計画し、2024年2月23日(金)に、佐味田地区の住民と増設案の発表と意見交換会を行いました。その後、「佐味田みんなの縁側」の増設活動を行い、2024年5月18日(土)に佐味田地区で住民と共同制作を行い、増設の『佐味棚(さみだな)』(飾り棚)などを設置しました。 「佐味田みんなの縁側」増設にむけての提案・発表 2024年2月23日(金)に、24名の住民の皆様にお集まりいただき、現地にて『佐味棚』(飾り棚)の新設、おもちゃの設置、四季を描く板絵の提案発表を行いました。『佐味棚』は多世代の交流を目的とし、小物の置き場としての役割を持つだけでなく、子どもの少ない佐味田地区の子どもたちが立ち寄ってくれるようなおもちゃや板絵を設置することで、若年者と年長者の交流が増えることを願い提案しました。 ▼提案発表および聞き取り調査の様子 「佐味田みんなの縁側」増設案の制作開始! これらの提案と住民の意見を踏まえて、大学にて実際に制作を開始しました。『佐味棚』は、奈良県産の桧材を使って、くぎを使わず安全に組み立てられるように木材同士がぴったりと接合できる仕組みを施しました。季節を象徴する『板絵』は、手に取りやすいように板を小さいサイズに切断後、1つ、1つ丁寧にヤスリ掛けを行いました。それと同時に昨年から引き継いだ、『季節感を象徴した障子』も今年度より新たに作成開始しました。障子を正確なサイズに切断し、春夏秋冬それぞれを象徴したイラストを鉛筆で下書き後、油性ペンで丁寧に色付けを施しました。 ▼ 大学での制作風景 住民の方々と協力し完成・設置へ 2024年5月18日(土)に、佐味田地区の住民の方々と一緒に棚を組み立て、棚(佐味棚)を製作・完成させました。おもちゃの動物将棋や板絵も当日参加していただいた方々に描いてもらい、「佐味田みんなの縁側」の上に新たに設置することができました。また、今まで飾っていた障子もデザインを新しくし、色を使うことによりさらに縁台が華やかになったと感じます。 ▼ 住民の皆さまに棚制作をご協力いただいた様子 ▼ 住民の皆様が協力して障子のデザインを作成をする様子 今回設置した『おもちゃの動物将棋』については、動物(陸チームと海チーム)のイラストを用いることで親しみやすいおもちゃとなるようにしました。スタンプ用のゴムを彫って、様々な動物スタンプを用意し、住民たちとスタンプを押して各駒を作成しました。また駒は持ちやすくけが防止のためにも紙ヤスリを用いることによって角を丸くするなどの工夫を施しました。 ▼ 制作したおもちゃの動物将棋 『板絵』は木の板に季節の絵を自由に描いていただき、佐味棚に飾りました。今後、みんなで季節ごとの佐味棚を完成させていくことができるものとなっています。 ▼ 住民たちが描いた板絵(夏テーマ)は佐味棚に展示されています ▼ 設置後の6月7日にも板絵が落ちないようにアクリル板を裏に取り付けました 今回は3回生のみでの初めての活動で、先輩方の作品を受け継いでいくためにたくさん話し合い、準備してきました。住民の皆様もとても積極的に、前向きにご協力いただきより良い作品になったと思います。皆様の佐味田への愛がとても伝わり、我々もそのお気持ちに沿えるよう、今後さらに新しいアイデアを提案していきたいです。 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 3回生 杉山 輔、鈴木 志穏、白木 滉大 ▼ 今回の取り組みは河合町のHPでもご紹介いただいています! ▼ 畿央大学との連携事業:住民の方々が憩える場の提案について/河合町 関連記事 ▼ 陳ゼミ 河合町佐味田地区での活動についての過去の記事 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所「佐味田みんなの縁側」の活用状況調査~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ▼人間環境デザイン学科についての過去の記事 本学教員が日本繊維製品消費科学会にて「ポスターベスト発表賞」を受賞しました!~人間環境デザイン学科 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!
2024.08.13
畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅫ」を開催しました。
畿央大学現代教育研究所では、学校現場における教育力向上の一助になる活動の一環として、2013年から大学研究者による解説と実践を交えた現職教員対象のワークショップを実施しています。今年度は小学校学習指導要領の平成20年改訂の外国語活動の新設により、小中高等学校の多くの学校で学ばれている英語の学習を取り上げ、「小・中・高等学校の系統的な外国語教育をめざす指導の在り方」をテーマとし、2024年8月7日(水)に開催いたしました。 午前は、中学校とのつながりを意識した児童にわかる簡単な英語で授業をするため外国語指導について、午後は中学校とのつながりを意識した高等学校の、生徒が話したい、相手に伝えたいと意欲をもてる英語の指導についてのプログラムを行いました。午前では8名、午後には6名の参加を頂きました。 午前のプログラム:「校種連携の重要性を踏まえた、小学校外国語指導」 講師:中垣 州代(現代教育学科 准教授) 模擬授業指導者役:梅田 実佑(香芝市立旭ケ丘小学校 教諭) 初めに講師の中垣先生より、校種連携における現状と課題が伝えられました。外国語教育において、小中連携が課題であり、その課題の1つとして、指導者の英語運用があります。中学校、高等学校では英語を用いて指導することが基本となっています。しかし、小学校外国語を担当する担任の課題として英語力不足があることから、日本語による指導が多い可能性があります。そこで、日本語での指導を続けると、児童にどのような問題が生じるかについて話し合いました。英語のインプットが減ることで、児童が英語を聞く時間は少なくなり、それに伴って児童がアウトプットできる量も減り、聞いた英語を推測する力も身に付かなくなります。それが英語嫌いにつながっていくと考えられることを確認することができました。 そこで、児童にわかる簡単な英語で授業をするための指導方法として、指示はClassroom Englishを用いること、児童が既習の語彙や表現と新しい単元の言語材料を用いて発問すること、言い直す(言い換える)ことを通して理解を促すこと、画像やピクチャーカード・実物で理解を促すこと、本当の(authenticな)情報のやり取りを加えることなどが効果的であることを、入手可能な資料や事例を踏まえて紹介されました。 次に、学習指導要領の「外国語の目標」として「言語活動を通して」、「コミュニケーションを図る資質・能力」を育成することが小・中・高で共通していることから、「言語活動」「コミュニケーション」について定義を押さえ、具体の活動やその指導で大切なことをクイズ形式で考える時間を取りました。言語活動とは「実際に英語を使用して互いの考えや気持ちを伝え合う活動」であること、小学校におけるコミュニケーションとは「心を通わせたやり取り」であること、小学校ではコミュニケーションの基盤をつくることが重要であることが確認されました。そして、それを実践するためには、バックワードデザインにより、授業を構成する必要があることも示されました。 「簡単な英語で進める小学校外国語模擬授業づくり」にあたっては、「どの指導について特に知りたいですか」と参加者にその場でのデジタルアンケートを行いました。「読むこと、書くこと」「話すこと[やり取り]」の言語活動の指導との回答であったため、その要望に応えて模擬授業が展開されました。 まず、「読みたい」「書きたい」という児童の主体的な態度を重視した設定として、児童が知っている学校の先生にインタビューしたことを基にワークシートを作成すると効果的であることが紹介されました。そして、参加者が児童役となり、香芝市立旭ケ丘小学校教諭の梅田先生が模擬授業を行いました。児童が自分の力で読もうとする手立てや書くときの留意点を児童から引き出した上で児童が一人で書き写すことのできる活動を体験していただいた後、質疑応答の時間が設けられました。 「話すこと[やり取り]」としては、Small Talkの指導内容とポイントの解説と模擬授業、次に、児童が文構造に気付きながらやり取りする指導についての解説と模擬授業が行われ、その後に質疑応答の時間が設けられました。 小学校教員5名、中・高教員1名、高等学校教員2名の参加者が、ほぼ全員質問しており、内容を深め合うことができていました。活動過程の形成的評価を行い、そのフィードバックにより児童が学習改善できる手立てが重要であるとの確認がなされ、午前のプログラムが終了しました。 午後のプログラム「中学校・高校の英語授業デザイン:生徒が英語で伝える力を育むために」 講師:福島 玲枝(現代教育学科 准教授) 講師の福島先生より初めに「話す」能力に関する理論的な捉え方が紹介されました。 そうした考えのもと、学習指導要領における小学校、中学校、高校の指導事項の系統性とともに、各段階で育成を目指す言語運用能力が示され、その実現のためには、段階に応じた活動構成と指導上の工夫が必要と伝えられました。 ここで、ある映画の一場面が紹介されました。それは、英語を学ぶ者にとって「もっと話したい」「もっと分かりやすく伝えたい」という気持ちが、正確さや文法を意識することにつながるとの内容です。そのため、実際の授業では、生徒が自分の言語資源を活用して、可能な限り分かりあう努力できるように支援し、その目標を実現するために必要な指導を絞り込むことが教師の役割であるとされました。 ある単元の一部を取り上げ、高校英語の検定教科書で使われるリテリング活動を実施するための授業構成が提案されました。 始めはInputです。新しい教材への橋渡しとなる段階です。学習がどのように進むのか、学んだ成果となるOutputのモデルを提示することで、生徒が学ぶ見通しを持てるようにします。ここで大事なことは生徒が関心をもてるよう新しい教材を見せ過ぎないことです。具体的には数枚の写真を提示し、それにまつわる質問を、生徒に投げかけ、対話を行う事例が紹介されました。 次のIntakeでは、Outputの活動のために何を練習するかを生徒に提示します。 音読では、先生について読む、友達と読む、全員で読む、個別で読む等、色々な形から、講師が教材を用い、リードして全員で行う音読が紹介されました。その際「読み終わったら立ちましょう」との指示で立つのに時間がかかる生徒、指で追って読むことを指示すると指の動きが遅めの生徒が音読に抵抗を感じていることが分かり、支援が必要であると判断できることも紹介されました。 読み取った成果を確かめる、空欄がある文章を用いてあらすじを作成する方法を提示するとともに、他にもどんな指導方法があるか全員で協議する時間も取りました。ここで福島先生から、質問と応答の練習の事例として、音読、そして教師の質問に、生徒が即答することを競わせる方法も紹介されました。これは授業のはじめに学習の体制をつくることにも役立つとのことでした。 最後のOutput 活動です。何をもって話せるとするかを「複数のイラストを見て、指し示しながら内容を説明し、自分の感想や意見を述べる」活動で判断するとのことです。音読、質問と応答を繰り返しながら、話せない生徒には教師が補助質問をしたり、区切りには批評によって学習成果を生徒に返したりすることが紹介されました。更に生徒の話すことへの意欲を向上できるよう、話す内容に感想を加える(1文, 2文, and more)、自問自答を挟む、クラスメイトに質問して回答を得る、テレビショーのように2人で掛け合う、イラストの提示順序を変えるなど「やり取り」の展開に加える変化も紹介されました。 最後にパフォーマンス評価については、友達を前にして、外国語で発表するだけでも高く評価できることを基本に、活動を通して、内容、構成、話すスキル、実現した難易度など、向上したこと、面白かったことなどを教師と生徒間で褒め合いながら評価することが提案されました。 まとめとして示された「やり取りを教えるのでなく、やり取りで言葉を教える。」は、やり取りを通して言葉を使う、人と話すことを楽しむことを伝えたいこであることを伝えられ、午後の部を終えましました。 ワークショップにご参加いただたいた皆様の声(アンケート)※一部抜粋 ◯満足度について 午前、午後ともプログラムに概ね満足いただけたようです。 ◯今後に期待する内容 教科教育に関してを希望された方が多かったです。 ※理科 様々な実験をより簡素に安くできる教材教具について。 絶対数が少ないですが、ここ数年は「特別支援教育の充実」、「教育の情報化」、「教科教育の教材や授業」を順に実施しております。 今後の計画の参考にいたします。 ◯その他、自由記述 素晴らしい講座でした。中垣先生の素晴らしいお話と梅田先生の素晴らしい授業実演で今日寄せてもらえてよかったです。良い時間をありがとうございました。 実際にワークシート・ロイロ等も用意してくださり、分かりやすかったです。午後からも参加したかったです。また研修会があれば是非とも参加したいです。ありがとうございました。 貴重な実践を教えていただけて、とても勉強になりました。もっと英語を使って授業をしないといけないな、と反省しました。評価の基準なども教えてもらえたらいいな、と思いました。 ありがとうございました。楽しくなるための工夫をもっと頑張っていきたいと強く感じました。 教科の指導方法(活動内容など)たくさん教えていただき、ためになりました。2学期以降の授業で実践していきたいと思います。何より、計画の大切さを感じました。ありがとうございました。 音読がワンパターンになっているのが気になっていたので、いろんなやり方を教えていただいたので、早速2学期からやってみようと思いました。高校英語は科目が何種類にも分かれているのに似たようなオーラル系活動をしていることが多く、科目ごとの特色をどのように出していくか、今悩んでいます。 おわりに ご参加の先生方の自由記述からは、皆様が今後の授業改善に意欲を持って帰られたことが伺えます。本ワークショップの大きなの成果かと思います。 畿央大学現代教育研究所では、今後もワークショップを継続していきます。現職教員の皆様の充実した研修の場を提供できるよう努力いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。 【関連記事】 「学びを結ぶワークショップⅪ」開催報告 「学びを結ぶオンラインセミナー(2022年度)」開催報告 「学びを結ぶオンラインセミナー(2021年度)」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅦ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅥ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅤ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅣ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅢ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅡ」開催報告 「学びを結ぶワークショップⅠ」開催報告
2024.08.10
南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発出に伴う注意喚起
2024年8月8日(木)16時43分頃に日向灘を震源とするマグニチュード7.1の地震が発生したことを受け、気象庁より「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発出されました。 学生の皆さんは課外活動や帰省、旅行等に際しては関連の報道に注意し、避難場所や避難経路、家族等との連絡・安否確認方法を確認するとともに、万一の際は安全を第一に行動するよう心掛けてください。 また、SNS等で拡散される偽情報等に惑わされたりすることのないよう、冷静な行動を心がけてください。 南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)について【気象庁HP】