2024年のすべての新着情報一覧
2024.07.09
「当事者主体で環境改善を目指す!」フィールドワークで学びを深めました~看護医療学科「認知症ケア論」vol.3
看護医療学科では1・2回生の選択科目として「認知症ケア論」があります。「認知症」に対する理解を深め、学生が社会の一員として正しい知識を備え、主体的に行動していく基盤を作ることが目的で、1回生の21名が受講しています。 ▶「認知症ケア論」講義についてのブログ vol.1 vol.2 今回の認知症ケア論のフィールドワークでは「一般社団法人 SPSラボ若年認知症サポートセンターきずなや」を訪ねました。「(通称)きずなや」とは、2009年に地域で孤立する若年性認知症の人と家族に対して居場所や活動拠点をつくる目的でスタートした奈良市大和田町にある民間施設です。現在は、若年性認知症の人や若者達の孤立・孤独な環境を当事者主体で改善していくことをサポートするための、社会環境調整と具体的アクションの後方支援を目的に活動されています。 令和6年6月29日(土)、前日まで雨天が続き心配しましたが、当日は雨もあがり、どちらかというと蒸し暑い日になりました。バス停からの上り坂が続くため、学生達が無事に到着するか心配しましたが、学生達は元気いっぱいで安心しました。 学生達にとって、センター代表の若野 達也氏やピアサポーターの平井 正明氏にお会いするのは2回目。 ▶前回の講義についてのブログはこちら 初めての場所に来る緊張感もありましたが、元々民家だったお家を利用している施設のため、実家に帰ってきたような安心感を覚える、窓に広がる緑いっぱいの風景に囲まれるお部屋で若野氏のお話が始まりました。学生達は、若野氏が専門職を目指したきっかけや「きずなや」や「グループホーム(若野氏がきずなやの前に立ち上げた施設)」を始める経緯、活動を続ける中で若年性認知症だけでなく、若者世代の感じている生きづらさなどの課題に向かう姿勢などのお話を真剣に聞いていました。 今回は、追分(おいわけ)梅林やキャンプ場などの見学もさせていただきました。きすなやでは「認知症の人が働ける場所」として奈良市の追分梅林を後世に残そうと認知症の人や地元の方と活動しています。 ▼自分たちで選んだお弁当を美味しくいただきました。 ▼お昼からは、ピアサポーターの平井氏のお話とグループワークで学びを深めました。 4月から始まった「認知症ケア論」も12回目になりました。講義やフィールドワークを通して、そろそろ自己の課題を見つけることはできましたか。「認知症フレンドリー社会」を目指してこれからも、たくさんの人との出逢いを大切にして、つながっていきましょうね。 次は、まとめの発表会や森ノ宮医療大学で開催されるシンポジウムに参加します。あと少し一緒に頑張りましょうね。 参加学生の感想 ●マニュアルや教科書だけでなく、自分の目で確かめることが大切だと学ぶことができ、その人なりの暮らしを重視することが重要だと学んだ。 ●今まで何となくのイメージしかもてなかった「私ができること」が具体的に考えられて、これから何を学べば良いのか、何をどうすれば対象者の役にたてるのか、ひとつの案のようなものを学ぶことができた。 看護医療学科 助教 伊藤 千春 関連記事 フレンドリーをめざす「認知症ケア論」のご紹介!~看護医療学科 外部講師による講義「若年性認知症の理解とその支援の実際」~看護医療学科「認知症ケア論」vol.2 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 ホスピス見学実習に行きました!~看護医療学科「終末期ケア論」 vol.2 外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.1 『実習に活かす高齢者看護技術』高齢者の個別性に合わせた援助を考える~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.2 「どこでもシート」の魔力~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」vol.3
2024.07.08
【快挙】本学の研究グループがパーキンソン病の姿勢障害の5因子を抽出することができました
本学大学院研究生/西大和リハビリテーション病院の藤井 慎太郎氏らの研究グループによる成果が、Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation誌に掲載されています。 パーキンソン病には、臨床徴候や疾患進行速度などの違いから異なるサブタイプが存在し、姿勢障害の特徴にも様々なサブタイプの存在が想定されています。 パーキンソン病患者が姿勢障害における特徴分類を目的に、健常者とパーキンソン病患者に対して静止立位時の重心動揺を計測し、様々な特徴量を持つ変数に「因子分析」を行いました。その結果、姿勢障害の構成要素(因子)とした、揺れの大きさ、前後・左右・高周波(揺れの頻度)、閉ループ制御(揺れに基づく修正能力)の5つの因子を特定することができました。またそれらの因子を用いた「クラスター分析」を試みることにより、6つのサブタイプに分類可能であることを世界ではじめて見出しました。 興味深いことに、疾患重症度が同じであっても、異なるクラスターに分類されるケースが多く見られました。このことは、疾患重症度だけで姿勢制御の問題を評価するのではなく、姿勢制御を包括的に理解し、その観点から病態を捉える必要があることを示しています。 今回の研究成果は、姿勢障害のタイプに基づいた適切なリハビリテーション介入に貢献することが期待できます。今後はパーキンソン病患者で生じる体幹の前屈や側弯といった姿勢異常や筋活動特性を包含した姿勢障害の特徴分類への展開を予定しています。 関連記事 パーキンソン病患者における静止立位時の足圧中心の包括的多変量解析~ニューロリハビリテーション研究センター
2024.07.05
7/28(日)、畿央大学で「第33回奈良県理学療法士学会」が開催されます(学生無料)
2024年7月28日(日)に第33回奈良県理学療法士学会が本学で開催されます。 大会長は本学理学療法学科の岡田洋平准教授が務めるほか、学会では本学教員、修了生、院生が多数講演を行い、一般演題においても本学の卒業生、大学院生も発表する予定です。 「挑戦する理学療法:やさしさを力に未来を拓く」というテーマのもと、本学キャンパスで各分野最前線で活躍する先生方の講演を直接聞くことができる貴重な機会です。 学生は無料で参加できますので、臨床・研究に挑戦している理学療法士の姿にぜひ触れてみてください。 なお、学会参加には事前登録が必要になります(2024年7月18日まで) 参加登録 主な登壇者(本学関係者)は以下の通りです。 特別講演 9:40~10:20 子どもの運動の不器用さ(発達性協調運動障害DCD)に挑戦する 信迫 悟志氏 畿央大学健康科学研究科 准教授 健康科学研究科 修士課程修了 15:35~16:20 内部障害領域における物理療法の活用 吉田 陽亮氏 奈良県西和医療センター勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科1期生 教育講演 10:30~11:10 めまい・ふらつきに対するリハビリテーション~前庭理学療法という新たな領域~ 塩崎 智之氏 奈良県立医科大学勤務 健康科学研究科 修士課程修了 13:00~13:40 患者の想いを考慮した理学療法の実践~Shared Decision Makingという新しい同意の取り方~ 尾川 達也氏 西大和リハビリテーション病院 勤務 健康科学研究科 博士後期課程修了 理学療法学科3期生 関連リンク 学会 ホームページ 大会プログラム 関連記事 本学教員の編集した「エビデンスから身につける物理療法」第2版が発行! (尾川さん登壇)卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
2024.07.03
「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター
看護実践研究センター地域包括ケア部門は、乳幼児から高齢者までの看護分野における連携および他職種との連携と協働からのケアシステムおよびケアのあり方を探求するとともに、それらに関連する情報を提供し、健康増進に寄与することを目的とした研修会や事業活動をしています。 看護実践研究センター地域包括ケア部門は、母子分野の事業活動として、「安心感の輪子育てプロジェクト」を展開しています。 ▶「安心感の輪子育てプロジェクト」についての関連記事はこちら そのプロジェクトの一環として、6月28日(金)に奈良県社会福祉総合センターで開催されました、令和6年度奈良県児童福祉施設連盟職員研修会で「障がい児の愛着形成支援」の講師として看護医療学科の田中と前田が参加しました。児童養護施設、児童自立支援施設、乳児院、福祉型障がい児入所施設、医療型障がい児入所施設、児童発達支援センター等の職員37名のご参加がありました。 研修会では、安心感の輪子育てプログラムを用いた愛着についての説明、今までの科研費の研究で明らかになった障がい児の愛着形成支援についてお話しし、子どもとの遊びの場面でのかかわり方についてロールプレイを実施しました。 事前質問では、「他人とのコミュニケーションを取りにくい、障がいのある子の“愛着形成”ついて」「定型発達児と障がい児の“愛着形成”の違いは何か」「重度の障がいの子どもと関わっていますが、感情等の表出が少ない重度の障がいの子どもでも、毎日関わっていたら“愛着形成”はできていきますか」など様々な疑問の声をいただきました。 終了後のアンケートから、「愛着形成支援の5つのポイントや、ロールプレイが役立ちそうです」「ロールプレイを自分なりに実践し深めていき、新しい発見をしていきたい。子どもとの関係性について改めて大切さに気付いた」というお声をいただきました。 今後も、障がい児のお子様とその家族の、一人ひとりの気持ちに寄り添う支援を行い、地域全体で障がいを持っても安心して暮せる街づくりを目指していけたらと思います。 *科研費基盤研究C24K14212 の助成を受けたものです 畿央大学 看護実践研究センター 看護医療学科 准教授 田中 陽子 【関連記事】 プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。 新たな産育コミュニティをめざして「マタニティクラス」を開催しました!〜看護実践研究センター 看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました
2024.07.03
看護医療学科3回生 『医療接遇マナー講座』&『就活準備講座』
看護医療学科3回生は後期から領域別の臨地実習が始まり、実習が終了すると就職活動を迎えます。 キャリアセンターでは、看護医療学科3回生に向けた各講座を実施しましたのでご紹介します。 6月8日(土)に「医療接遇マナー講座」を開催しました。 講師はキャリア・ラボの小松先生。ホスピタリティを軸とした接遇マナーやコミュニケーションの研修を大学や病院、企業で実施しておられます。 臨地実習を前に、「医療従事者としての心構え」「実習生としての接遇マナー」を身につけることを目的に、挨拶や姿勢、表情、身だしなみ、言葉遣い、敬語表現などを具体的に学びました。 『日ごろの無意識にしている行動を意識の行動に変える。』 実習現場での患者様や職場の方々とのコミュニケーションの際に、今回学んだ内容をしっかりと意識して実践してみましょう。 続いて、6月28日(金)には「就活準備講座」を開催しました。 株式会社マイナビから講師を迎え、看護師就活の最新動向やスケジュール、今からやっておくべきことなどを伝えました。 今回の講座では、就職活動を終えたばかりの4回生の先輩2名を招き、どのように就職活動に取り組んだのか具体的に話してもらいました。3回生の皆さんにとっては、講座内で聞いた内容をよりリアルに感じる機会になったのではないでしょうか。 実習での多様な経験が自身の目指す看護師像や看護観を形成し、就職活動の軸にもなります。 皆さんの未来に繋がる充実した実習になることを願っています。
2024.07.02
ラジオ「FMヤマト」で、4大学対抗ピザバトルを紹介!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2024年6月13日(木)、「4大学対抗ピザバトル」について紹介するために本学のヘルスチーム菜良※がラジオ「FMヤマト 」に出演させていただきました。 ▶今年度の「4大学対抗ピザバトル」についての記事はこちら ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ4年制大学(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 ラジオでは、私たち畿央大学が発案した「オーロラソース使用!ごろっと大和丸なすと魚介の彩りピッツァ」の魅力やピザバトルへの意気込みをお話しさせていただきました。また、ヘルスチーム菜良の活動内容や健康栄養学科で学んでいることなどについてもご紹介させていただきました。 ▼ラジオ出演時の様子 ラジオには、FM ヤマトのパーソナリティ、和田 りつこさんのほか、イオン大和郡山店食品課長の猪口さんとも一緒に出演しました。ラジオに出演するのは初めてでしたが、和田 りつこさんの細やかなサポートやお気遣い、猪口さんの軽快で面白いトークのおかげでとても楽しくお話しすることができました。 ▼「オーロラソース使用!ごろっと大和丸なすと魚介の彩りピッツァ」 また、公開生放送ということで、現地で足を止めて話を聞いてくださる方もいらっしゃり、本当に嬉しかったです。 ラジオ放送に関わってくださった方々、そして、ラジオを聞いてくださった皆様に深く感謝申し上げます。 ●ヘルスチーム菜良の情報はこちら 健康栄養学科 2回生 薮田 真歩 【関連記事】 「4大学対抗ピザバトル」に出場しました!&サンプーペーで販売します~ 健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 【全国4位】フードスペシャリスト資格認定試験で特別表彰!~健康栄養学科 学生考案のメニューがならコープらくらくお料理パックに新登場!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 【好評につき1/22再販】ヘルスチーム菜良学食コラボメニュー 「ボロネーゼ風トマトパスタ」を製作しました!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 ヘルスチーム菜良 学食コラボメニュー“ボロネーゼ風トマトパスタ”12/7.15限定発売します!! 夏のオープンキャンパスで「一食の栄養量を調べよう!」企画に協力!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 令和5年度近畿農政局食育ネットワーク交流会で親子向け食育活動!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2024.07.01
6/21(金)ならコープとのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました!
2024年6月21日(金)畿央大学とならコープがこどもの居場所づくりに取り組むコラボ企画第4弾『こども寺子屋』がコープ真美ケ丘店で開催されました。5月17日(金)に引き続き今年度2回目の開催となります。 今回は、地元の小学生7名と畿央大学生9名が楽しく交流しました。初めの自己紹介ではお互いにやや緊張した面持ちでしたが、一緒に学習に取り組む中で次第に打ち解け、学習にも熱が入りました。学習後の「お楽しみ時間」には、絵を使った伝言ゲームで大いに盛り上がりました。畿央大生にとっても小学生のみなさんにとってもとても充実したよい体験となったと思います。 この企画は、「子どもの居場所づくり」と「保護者の負担軽減」を目的とした取り組みの一環として企画されました。近隣の皆さんにご好評いただき、次回は8月23日(金)15時30分から ならコープ 真美ケ丘店で開催予定です。 ▶次回開催についてのご案内はこちら 参加学生からの感想 ●「子どもとの接し方が分からず緊張したが、少しコツをつかむことができたので教育実習で役立てたい」 ●「子どもたちが打ち解けていくのが分かってうれしかった」 ●「接し方に迷ったが、今度はもっと積極的にいこうと思う」 このようなポジティブな感想が多く聞かれました。特に教員をめざす学生にとっては、学んだことを実践する貴重な場になりました。 地域連携センター 【関連記事】 【小学生対象】畿央大学×ならコープ「こども寺子屋」を8/23(金)に開催します。 ならコープとのコラボ「らくらくお料理パック」第1回試作会を開催!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 学生考案のメニューがならコープらくらくお料理パックに新登場!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2024.07.01
7/26(金)第1回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」を開催します~看護実践研究センター認知症ケア部門
認知症の人と家族の交流会 in Kio 昨年度、認知症基本法が施行されました。この法律の主な目的は、認知症の人も含めた国民全体で共生社会を作ることであり、認知症の人の意向を尊重することや認知症の人と家族等に対する支援が適切になされ、認知症の人が希望をもって過ごせる社会を作ることが求められています。 そこで、畿央大学看護実践研究センター認知症ケア部門では、認知症基本法の目的に沿い、「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」をテーマに、3回シリーズで交流会・講演会を開催する運びとなりました。 認知症かも?と気になっている方、認知症と診断された方、一緒に生活しているご家族の方、介護されている方、日頃の思い・知りたいことなど、同じ立場の方同士、ちょっとお話ししませんか?認知症と診断されたご本人、介護経験者、専門職も参加します。どうぞお気軽にご参加下さい。 実施要項 開催日時 2024(令和6)年7月26日(金)13:00~15:00 (12:30~受付) 場所 畿央大学L棟3階 L303講義室 ← E棟1階 E103講義室 ※部屋が変更になりました。 (奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 近鉄大阪線五位堂駅 下車徒歩約15 分 アクセス) ※公共交通機関でご来校願います。 内容 認知症の人と家族の交流会 認知症の人、介護するご家族を中心に、日々の思いや介護等の情報交換、交流をします。介護経験者の参加も歓迎です。 定員 20名(先着順) 参加費 無料 申込方法 申し込みは下記申込フォームより必要箇所を入力し、お申込みください。 申込フォーム または次の①~⑦を明記の上、m.muroya@kio.ac.jp までお申込みください。 ①氏名 ②年齢 ③所属 ④職種 ⑤連絡先電話番号 ⑥連絡先メールアドレス⑦参加希望回(例:1 回目のみ希望)。 申し込み後返信がない場合はお問い合わせ下さい。 ※定員に達しましたら締め切りますのでご了承下さい。 ▼クリックすると、チラシPDFが開きます。 お問い合わせ 畿央大学看護実践研究センター 室谷・島岡・増田 Tel:0745-54-1602
2024.07.01
【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史保存、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミにはインテリアデザインコースの学生が多く在籍し、現在3つの建築物についてその歴史的価値を見出しながら保存再生デザインする方法を模索しています。 ▶前川ゼミ プロジェクトゼミの前回記事はこちら 本日の前川ゼミは河合町にある旧豆山荘(旧河合町役場)プロジェクトから始まりました。歴史的建造物の保存再生は研究者や専門家主導で進み、価値付けや修復を経て行政が管理、一般公開されることが一般的ですが、このサイクルには「建物」と「地域社会・住民」との乖離を生むという側面があります。この課題に対し、前川ゼミでは保存再生の過程に地域住民を巻き込むことで、旧豆山荘が地域の人々にとって「まちの文化遺産」「愛着のある建物」となることをめざし、その方法を検討しています。 今回ゼミ生が検討しているのは「保存再生ワークショップ」。1回きりの保存再生ではなく持続可能な企画にするという目的のため、5つのSTEPを用意しています。その様子を少し見せてもらいました! STEP1 : 『みんなで価値を見つける!』 STEP2 : 『みんなで壊れたところを探す!』 STEP3 : 『みんなで片付ける!』 STEP4 : 『みんなでデザインする! リノベーション提案』 STEP5 : 『みんなでつくる!』 ゼミ生はこのワークショップのファシリテーターを務めます。 ワークショップの掴みとなりそうなのが、STEP1 : 『みんなで価値を見つける!』。ワークショップの参加者(地域住民や学生)ならではの視点で旧豆山荘の価値探しをするようです。 先生:「参加者は見込めると思う?」 学生:「STEP1の価値探しはピンとこないのでは…? STEP4が1番楽しいからメインにするならここではないか」 先生:「興味を持たせるにはどうしたら良いかな?」 先生からは終始『どうする?』『どうすれば良い?』と問いが続きます。 学生:「子どもなら『いいとこメガネ』はどうかな。この眼鏡をかけて旧豆山荘の良いところを探すというのは」 学生ならではのアイデアも出始めたようです。 次週は河合町役場にて経過報告を行うとのことです。良い提案はできるでしょうか。ご期待ください! プロゼミ紹介プロジェクト 【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 【20周年記念】人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.1~応募が完了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.2~全審査が終了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.3~表彰式を実施! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科
2024.07.01
【プロジェクトゼミって何するの?⑥】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.3
人間環境デザイン学科では2回生後期から3回生の1年半の間、少人数のゼミにわかれて様々な課題に取り組みます。それぞれの課題は、建築、インテリア、アパレルデザインのコースに準じた学びであることはもちろん、地域連携、歴史保存、SDGs等多岐にわたる課題解決にも取り組みます。 このブログでは、各ゼミの取り組みを紹介し、卒業研究や就職に活かせる実践力を学生がどのように身につけることができるかをご紹介します。 前川 歩先生のゼミにはインテリアデザインコース の学生が多く在籍し、複数のプロジェクトに同時に取り組んでいます。今回は前回に引き続き河合町 旧豆山荘のその歴史的価値を見出しながら、保存再生デザインするプロジェクトの様子をご紹介します。 河合町 旧豆山荘のプロジェクトについて 大正時代に建てられた建物を、地域の方がコミュニティスペースとして利用できるよう河合町へのプレゼンを準備中。地域の方とともに、DIYでリノベーションしつつ、建物の歴史的価値を活かす提案を検討しています。産官学連携の取り組みです。 ▶河合町 旧豆山荘プロジェクトについての関連記事 保存再生デザイン報告会編 プレゼン準備編 ① プレゼン準備編 ② 今回は、河合町役場で経過報告を行いました。本プロジェクトは、河合町、株式会社森本組、本学の産官学連携の取り組みとなるため、それぞれからご参加いただいての会議となりました。 ▼河合町役場 会議室にて 初めに、リノベーションを行うにあたって以前に河合町様からいただいていた条件を振り返った後、今回の提案の目的、概要を説明し、その後学生それぞれが担当する箇所についての説明を行いました。 提案の目的、概要では、コミュニティスペースにて近隣住民とともワークショップを行うことを提案し、 STEP1:〔みんなで建物の価値をみつける〕 STEP2:〔みんなで壊れたところを探し修理方法を考える〕 STEP3:〔みんなで片づける〕 STEP4:〔みんなでデザインする〕 STEP5:〔みんなでつくる〕 と段階的に行う活動を提案しました。 ▼ワークショップについて説明する様子 河合町ご担当者様からは、「参加者数、また想定される参加者像を考えておく必要がある」「参加者がDIYに参加してケガをしたときの対応方法の検討が必要」「現在提案している学生の卒業後も継続できる活動であるか」等、ワークショップ実施についてのご意見がありました。その後、学生それぞれの担当箇所【資料館、地域交流の場(DIYラボ)、宿泊】についての提案を行いました。 ▼DIYで作るインテリア家具を説明する様子 河合町、また森本組のご担当者様より、「繰り返し来館してもらうためには、展示物の工夫が必要か」「耐震調査が可能か、バリアフリー化する場合はどの程度のことが可能か」「厚さ30mmの木材を使用したインテリアは重みがありそう、接合部はどのようにするか」「様々な年代に魅力を感じてもらう施設にするにはどのようにすべきか」 といった建物やインテリアについても、具体的な場面を想定した様々なご意見がありました。本日の本学からの提案事項については、河合町ご担当者様でご検討いただくこととなりました。 ▼準備資料 説明を終え、河合町様、森本組様から様々なご意見をいただき、学生は提案を実現していくことの難しさを感じつつ、またどのようにすれば懸念事項を乗り越えられるかを考える時間となりました。提案の実現に向けて、またゼミで検討が必要になりそうです。 こうして課題にぶつかりながらもチームで考えて乗り越えていく力は、社会に出たときに必ず活きる力となります。前川ゼミの皆さんを応援しています! プロゼミ紹介プロジェクト 関連記事 【プロジェクトゼミって何するの?①】明日香村八釣地区「妙法寺」の実測調査Vol.1~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?②】SDGsの視点で地場産業を盛り上げよう~人間環境デザイン学科 村田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?③】建物の歴史的価値を活かして保存再生へ~人間環境デザイン学科 前川ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?④】4大学合同で「奈良きたまち」の地域課題に取り組む!~人間環境デザイン学科 三井田ゼミ 【プロジェクトゼミって何するの?⑤】旧豆山荘 保存再生プロジェクト~人間環境デザイン学科 前川ゼミvol.2 学生が竹テント制作で関わった明日香スタンドが「場を生むデザイン賞」最優秀賞に選出!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 地域住民と4大学が参加!「インターカレッジフォーラム2024 in 奈良きたまち」を開催します!~人間環境デザイン学科