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2022年のすべての新着情報一覧

2022.02.09

イベントプログラム「これからも『ひと』と『ロボット』は共存できるのか」を開催!~畿央大学次世代教育センター

畿央大学次世代教育センターでは、毎年度さまざまなテーマを取り上げて講座を計画しています。 21世紀に入って20年以上が経ち、携帯電話やお掃除ロボット、無人自動車など人工知能(AI)を搭載したロボットが活躍する流れは加速しています。そこで、これからの社会を担う皆さんに次世代の教養を身に付けてもらうことを目的として、今年度は「これからも『ひと』と『ロボット』は共存できるのか」をテーマとし全3回の講座制のプログラムを実施し、学科、学年をこえて28名の学生さんが参加しました。 本プログラムでは、ひともロボットも「かんちがい」することを説明した上で、お互いのかんちがいをカバーし、活用することで豊かな未来を築く可能性を探りました。また、新型コロナ感染対策のため、担当教員が各回の講義動画を配信し、一人一人の学生からの質問や感想にメールで返事をする形式で行いました。   第1回では「ひとはなぜ『かんちがい』するのか」という題名で、ひとのかんちがいのメカニズムを紹介しました。 野球のイチロー選手がアメリカで活躍したとたんに多くのスカウトが「日本には良い打者がたくさんいる」とかんちがいして日本に訪れた例などを挙げて、色々なかんちがいのパターンを説明しました。そして、かんちがいの源である先入観のメカニズムを説明しました。さらに、かんちがいを活かす新しい医療についても説明しました。 学生の皆さんからは、先入観が多く含まれている上で日常生活を営んでいることに驚いた等の意見をもらいました。また、「先入観をもつことは悪いことなのか?」という質問を受けました。このような意見は非常に興味深く、先入観は日常生活を効率化してくれるものであることも追加で説明し、そのメリット・デメリットを認識した上で考えていく必要があると議論できました。  ▲第1回:被害者のかんちがいによって犯人以外の人が逮捕された例を説明したスライド   第2回では「かんちがいするロボットたちとの付き合い方」という題名で、感情を持たないロボットも人間と同様に好奇心によって学習し、経験を基に判断すること、そして、経験と目の前の出来事の「重要な違い」を見落として、かんちがいすることを説明しました。 さらに、ガンかどうかを診断するロボットや天気予報、カーナビ、お掃除ロボットなどを例に挙げて、ロボットのかんちがいを見抜く方法を説明しました。学生の皆さんからはロボットの好奇心やかんちがいに驚き、「ロボットに頼り過ぎることの危険性を意識していきたい」等の意見をもらいました。 また、「ロボットのかんちがいは開発者のかんちがいでは?」や「ロボットに感情を持たせることは出来るのでしょうか?」そして「電気が使えなくなってロボットが動かなくなったらどうすれば?」等の質問をもらいました。 そこで、「成熟した(商品化した)ロボットのかんちがいはロボットのかんちがいであるという考え方もある」ことや「本物の感情をもつロボットはまだ実現不可能である」ことや「家族の約1か月分の生活用電気を蓄電できる電気自動車もある」こと等を追加で説明し、議論しました。   ▲第2回:ロボットが学習したデータに注目して、かんちがいしやすいロボットかどうかを見分けるためのコツを説明したスライド   そして、第3回では「ひととロボットがいかしあう未来」という題名で、現在開発されているロボットを紹介しました。 例えば、食品の2度買い防止用の携帯アプリや、ひとのかんちがいを活用したリハビリテーションシステムです。さらに、感情をもつロボットの現れる近未来における、ひととロボットの共存のルールについても言及しました。   ▲第3回:食品の2度買いを防止する携帯アプリを説明したスライド   ▲第3回:かんちがいを利用したリハビリテーションを説明したスライド   学生の皆さんからは食品ロス防止など社会問題の解決にもつながるロボット開発への期待や、ひとのかんちがいを活用する発想と技術への驚き、そしてロボットとの共存に向けてAIを学び続けたい等の意見をもらいました。 また、「バーチャルリアリティなどのデジタルツールを教育分野にも取り入れることはできるのでは?」や「ロボットのかんちがいは活用できないのでしょうか?」等の質問をもらいました。そこで、「昨今ではオープンソース(一般公開されている無料プログラム)が充実しているため、教育分野の大学生でも勉強すればシステムを構築することは可能である」ことや「ひとの想定内のかんちがいをロボットに起こさせて活用しているアプリは娯楽・文化の分野で発達してきたので、今後医療や教育分野の対話型ロボット等に生かされるだろう」こと等を回答し、議論しました。   プログラム全般を通じて、学生の皆さんからの質問や感想、アイデアは本質的、発展的であったため、我々教員も触発され、色々なことを考えながら回答し、充実したプログラムになったと考えています。 次回のイベントプログラムは2022年度に行うことを予定しています。   畿央大学大学院 健康科学研究科 冬木正紀・大住倫弘 【関連記事】 次世代型情報教養プログラム「ロボットとプログラミング」を開催しました~次世代教育センター

2022.02.07

一人称VR体験プロジェクト「高齢者住まい看取り研修」を開催しました~畿央大学看護実践センター

2022年2月1日(火)に畿央大学看護実践センターと奈良県認知症ケア専門士会の共催で、「一人称体験プロジェクト 高齢者住まい看取り研修」が開催されました。 コロナ禍のため集合研修が中止となり、残念ながらVRゴーグルの活用はできませんでしたが、オンライン(Zoom)上でVRの映像を視聴しました。参加者は、介護福祉士、看護師をはじめとする17名の参加となりました。   講師は株式会社シルバーウッドの大野彩子氏で、内容はVRを活用したケースメソッド方式を軸に、90歳の高齢者の視点で救急医療を疑似体験したり、介護職の視点で実際に起きた看取りの事例を疑似体験して、その後にディスカッションするというものでした。 看取りまでのあらゆる事態に適した最善策について、「自分だったらどうするか」「本人視点ならどうか」といった姿勢で体験者自身の考えや気づきを促す内容でした。   ▲高齢者住まい看取り研修の参加者(使用許諾の上、掲載しています)   参加者から、 「在宅での看取りのめざすところを体系的に学ぶことができた。」 「初めてのVR体験で感情移入ができた。また客観的にみることで、普段自分が行っている対応と比較できた。」 「自分の考えは間違っていない、ブレないようにしようと再確認できた。」 「ACP*というと難しいなあと感じるが、凄いことをしようと思わなくても、小さなことからチームで取り組んでみたい。」 「対話を重ねる、時間作るなど、本人はもちろん見送る側の心の準備を支援することも重要だということが再確認できた。」 など、多くの声がありました。   看取りを経験したことがない人は、看取りに対して「得体のしれない不安感・恐怖感」を抱えていることが多く、映像で本人や介護職の視点から疑似体験し、ディスカッションすることで、漠然とした不安感や恐怖感が、自分自身やチームの課題化につながるように感じました。 日本人の死亡場所の8割は病院です.医療機関では看取り期においても栄養や水分を補う点滴などの医療処置が必ずと言っていいほど行われています。しかし、病院で行われる医療には苦痛や煩わしさを伴うものも多く、高齢者住まいにおける自然な老衰死という新たな選択肢を求める声も少なくありません。「老いのプロセスを病にすり替えない」ためにも、無益な延命医療を行わない本人主体の看取りは地域社会のニーズとも言えると思います。 高齢者住まいにおける看取りとは、本人の意思や希望を確認し、家族や専門職はその意思を徹底的に支えることが重要であると学ぶことができました。   畿央大学看護実践研究センター長 山崎尚美 奈良県認知症ケア専門士会 理事 南部登志江   *ACP(アドバンスケアプランニング)とは、「将来の意思決定能力の低下に備えて、今後の医療・ケア、療養について、本人と家族など大切な人および医療・ケア提供者が本人の価値観や選好に基づき、どのように生きたいかの人生・生活の目標を共有しながら話し合うプロセス」である。 「高齢者住まい看取り研修」の公式サイト   【参考資料】ACPの手引き ※画像をクリックすると、PDFが開きます   奈良県認知症ケア専門士会 事務局 樋野 幸子 【関連記事】 「VR認知症一人称体験オンラインセミナー」を開催しました~看護実践研究センター 第15回 奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナー「〜コロナ時代におけるこれからの看取り〜」参加者レポート 奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会 講演会&VR認知症体験レポート

2022.02.07

脳卒中患者における歩行の関節運動学的特徴と筋シナジーパターン~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

脳卒中患者の歩行能力の低下には下肢筋活動パターンの異常が影響すると言われています。しかし、個々の症例毎に観察すると、異常な筋活動パターンは歩行時の立脚相または遊脚相において確認されます。畿央大学大学院 博士後期課程の水田 直道 氏と森岡 周 教授らは、歩行時における筋シナジーの異常パターンからサブタイプを特定し、サブタイプの歩行特性について検証しました。この研究成果は、PLOS ONE誌(Merged swing-muscle synergies and their relation to walking characteristics in subacute post-stroke patients: An observational study)に掲載されています。   研究概要 多くの脳卒中患者は歩行能力が低下し、日常生活や屋外での移動時にさまざまな困難さを経験します。歩行能力の低下には下肢筋活動パターンの異常が影響すると言われています。歩行時における異常な筋活動パターンは立脚相(歩行中に足が床面についている状態)または遊脚相(歩行中に足が床面から離れて前に振りだす時期)において確認され、運動学的特徴においても症例ごとに異なるパターンを示すことは臨床上明らかですが、それらの関係性は分かっていませんでした。 博士後期課程の水田 直道さんらは、歩行時における筋活動の異常パターンを筋シナジーの側面からサブタイプを特定し、サブタイプの歩行特性を明らかにしました。立脚期における筋シナジーの異常パターン(単調な筋シナジー制御)がみられるサブタイプでは、快適歩行時に麻痺側下肢伸展角度が減少した一方で、遊脚期における筋シナジーの異常パターンがみられるサブタイプでは、快適歩行時に麻痺側下肢屈曲角度が減少していることが分かりました。加えて、遊脚期における筋シナジーの異常パターンがみられるサブタイプでは、麻痺側下肢を大きく振り出す(屈曲角度の増大)ように歩くと、筋シナジーの異常パターンが即時的に改善することが分かりました。   本研究のポイント ■ 立脚期における筋シナジーの異常パターンがみられるサブタイプでは、快適歩行時に麻痺側下肢伸展角度が減少。 ■ 遊脚期における筋シナジーの異常パターンがみられるサブタイプでは、快適歩行時に麻痺側下肢屈曲角度が減少。 ■ 遊脚期における筋シナジーの異常パターンがみられるサブタイプでは、麻痺側下肢を大きく振り出すように歩くと、筋シナジーの異常パターンが即時的に改善する。   研究内容 介助なく歩行可能な脳卒中患者を対象としました。対象者は3つの歩行条件(快適歩行:cws、麻痺側下肢大股歩行:p-long、非麻痺側下肢大股歩行:np-long)で10m歩行テストを行いました。p-longおよびnp-long条件では、対象者にそれぞれの下肢を前に大きく振り出しながら歩くよう指示しました。cws条件における麻痺側下肢の筋シナジーの併合パターンに基づき、3つのサブタイプを特定しました。       図1:歩行時における筋シナジーの併合パターン 快適歩行条件における麻痺側下肢の筋シナジーの併合パターンに基づき、3つのサブタイプを特定しました。(A)歩行時における個々の筋活動波形を示します。(B)併合している筋シナジー波形と、それに含まれる筋肉の重み付けを示します。サブタイプ1では立脚前半と立脚後半、サブタイプ2では遊脚後半と立脚前半、サブタイプ3では遊脚前半と遊脚後半における筋シナジーが併合していることが確認できます。   図2:歩行条件間における運動学的パラメータおよび筋シナジーの複雑さ cws条件における下肢屈曲角度はサブタイプ3が減少している一方で、下肢伸展角度はサブタイプ1において減少していました。歩行条件間における筋シナジーの異常パターンは、サブタイプ3においてのみp-long条件で複雑に表現されました。     図3:歩行速度と筋シナジーの複雑さの関係性 全症例における歩行速度と筋シナジーの複雑さは有意な負の相関を示しました。一方で、サブタイプごとにこれらの相関関係を確認すると、サブタイプ2、3においてのみ有意な相関を示しました。   本研究の臨床的意義および今後の展開 この研究では、歩行時における筋シナジーの異常パターンからサブタイプを特定し、サブタイプの歩行特性について検証しました。結果として、筋シナジーの異常パターンは3つのサブタイプに分類され、それぞれのサブタイプに応じて快適歩行時の運動学的パラメータは異なっていました。遊脚期における筋シナジーの異常パターンを示すサブタイプにおいては、麻痺側下肢を大きく振り出すように歩くと、筋シナジーの異常パターンが即時的に改善することが分かりました。今後は、サブタイプの神経基盤を明らかにするとともに、筋シナジーの異常パターンがどのような回復過程を辿るか調査する予定です。   論文情報 Naomichi Mizuta, Naruhito Hasui, Yuki Nishi, Yasutaka Higa, Ayaka Matsunaga, Junji Deguchi, Yasutada Yamamoto, Tomoki Nakatani, Junji Taguchi, Shu Morioka. Merged swing-muscle synergies and their relation to walking characteristics in subacute post-stroke patients: An observational study. PLOS ONE 17 (2), e0263613, 2022   問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp   博士後期課程 水田 直道(ミズタ ナオミチ) 医療法人尚和会 宝塚リハビリテーション病院 E-mail: peace.pt1028_@_gmail.com(※@の前後の_を削除してお送りください)  

2022.02.04

就職レポートNo.674(病院/理学療法士)理学療法学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第674弾! 理学療法学科16期生(22卒)  Y.F  さん 病院(理学療法士) 勤務     ※撮影時のみマスクを外しています。     【その病院に決めた理由】 私は高校時代から小児の理学療法士になりたいと考えていました。その中で、内定をいただいた病院では一年目から小児の理学療法に携わることができ、小児分野についての技術と知識を高められると感じました。また、18歳までと年齢制限がなく、一人の患者様に長く関わることで、成長をご家族の方や本人様と一緒に感じることができると考え志望しました。     【就職活動を振り返って】 自分自身をこれまで深く振り返ったことが無く、自己分析にはとても時間が掛かりました。しかし、友達やキャリアセンターの方々と話している中で自分自身の新たな発見もあり、とても良い機会になったと思います。     【就職活動でPRしたポイント】 基礎となる自己PRや学生時代に力を注いだことなどは、友達や先生などに相談に乗っていただき自分自身が自信をもって伝えることができる内容を具体的に考えるようにしました。面接当日はこれらを元に、小児理学療法士になりたいという思いを伝えられるように心がけました。また、面接の際には相手の目をしっかりと見て話すことや、笑顔で明るい雰囲気で臨むことを意識しました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの方々には大変お世話になり、沢山相談にも乗っていただきました。私自身が就職の希望として考えていた小児の理学療法士は採用枠が狭く、また病院数も少ないため、病院を探すことにもとても時間が掛かりました。その際に、求人情報が出た場合にはすぐに連絡をくださり、どういった求人情報であるかなど細かく内容を教えてくださいました。また、履歴書では文を書くことが苦手な私ですが、話を聞いてもらいながら少しずつ自分自身の納得がいくものを完成させることができました。面接の練習時には、コロナ禍ということもありオンラインでの面接練習にも力を入れてくださり、また細かな内容も想定して質問してもらえたことで、より自分自身について考えることができました。 沢山のことについて相談に乗っていただき、面接前日にも「大丈夫」といった声かけをしていただき、とても安心して面接に臨むことができました。また、合格発表時にも一緒に喜んでくださったのがとても嬉しく思いました。 就職活動を始める際に、何から手を付けて良いかわからないことが沢山あると思います。その際はキャリアセンターの方々に一度相談してみると、今後の進め方などの方向性がわかり、安心して活動することができると思います。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 自分自身のしたいことが何か、時間をかけてしっかり考える時間を取ることが大切だと思います。また自己分析に加えて友達に他己分析をしてもらうことで、新たな自分自身に気づくことができる機会にもなると思います。わからないことがあれば自分だけ解決しようとせず、キャリアセンターの方々や学科の先生、友達を沢山頼ってください。焦らず、息抜きもしながら納得のいくよう頑張ってください!!  

2022.02.01

就職レポートNo.673(生命保険会社/営業職)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第673弾! 現代教育学科13期生(22卒)  W.M さん 生命保険会社(営業職) 勤務     ※撮影時のみマスクを外しています。     【その企業に決めた理由】 私の就活の軸に1番マッチしていると感じたからです。面談や面接、座談会の雰囲気を見て、社員の方々同士でしっかりとコミュニケーションを取れていたり、学生にも緊張を和らげる声掛けをしていたり、楽しく柔らかい印象を感じました。     【就職活動を振り返って】 長いようで短い時間でした。就職活動を私自身かなり楽しんでいました! 1日に複数回面接があることもあるので、スケジュールの管理が大変ですが、優先順位を考え行動することが重要だと思います。 また、1つの企業だけでも同じような質問を何度も聞かれるので、自己分析をしっかりとして、学生時代に力を注いだこと・自己PRはしっかりと深く考えた方がいいと思います。     【就職活動でPRしたポイント】 学生時代の部活動、アルバイトの経験です。しようと思った理由や実際に取り組んだこと、具体的な数字を面接官にもイメージがつきやすいように工夫して伝えました。また、企業の求める人材を意識して話せると印象が良いと思います。がめついくらいにアピールしたもの勝ちだと思います!     【キャリアセンターと就職サポートについて】 とてもお世話になりました! ES添削や面接のアドバイスから、些細な相談までしっかりと対応してくださいました。親身になってくれるし、とても褒めてくれるので自己肯定感がすごく上がります!少しでも悩みがあるなら絶対にキャリアセンターに行くべきだと思います!     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動に明確なスタートラインはないので、できるだけ早く始めたほうが良いと思います。早く始めることで余裕をもってしっかりと自己分析、ES作成ができると思います。 初めてのことで分からないことばかりで、周りの人と比較して不安になってしまうこともあると思います。しかし、周りの人と自分のしたいことは違うと思うし、あまり気にせずに些細なことでも自分を褒めまくってあげてください! 自分が満足いくまで熟考しながら取り組むと自然と自信もついてくると思います。先生や先輩、友達など頼れる人に頼りまくってもいいと思います。今後新卒のような就職活動をすることは滅多にないと思うので、自分の力を出し切って楽しんでください!  

2022.01.31

就職レポートNo.672(大阪府/支援学校教諭)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第672弾! 現代教育学科13期生(22卒) C.K さん 大阪府・支援学校教諭 勤務     【教師を目指そうと思ったきっかけ】 私は幼い頃から「子どもが好き」という思いが強くあり、教育学部に進学しました。その中でたくさんの実習をさせていただき、教師になりたいと強く思うようになりました。教師という仕事は子どもの成長を近くで支え、見守っていける、とてもやりがいのある仕事だと思います。     【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習を経験して】 私は幼・保・小・特の免許を取得予定で、たくさんの実習にいかせていただきました。1回生のときに担任の先生から「4種取得は厳しい」と言われましたが、「やってやる!」という思いで励みました。進路は特別支援学校ですが、幼稚園実習や施設実習に行ったからこそ学べたこと、活かせることもたくさんあり、自分にとって大きな力と自信になったと思います。実習での経験は、大学の学びだけでは経験できないことばかりで、たくさんのことを学びました。実習やボランティアを通して、「先生」というものへのイメージが明確になったことや、子どもと関わることの楽しさを感じたことは、教員採用試験に取り組む励みにもなったと思います。     【畿央大学での学生生活について】 畿央大学では、先生方や友達との距離が近いことがとても魅力的だと思います。教員採用試験に限らず、さまざまなことに協力して取り組んだり、相談をしたりと、たくさんの人に支えてもらって4年間を過ごすことができたと感じています。アルバイトや部活動と両立しながら、しっかり勉強にも取り組み、充実した4年間を送ることができたのは、畿央大学だったからこそだと思います。     【畿央大学の教員採用試験対策について】 教採・公務員対策室の先生方は、とても早い時期から対策講座や説明会をしてくださりました。不安な時期もありましたが、親身になって話をきいてくださったり、アドバイスをくださったりして、心の支えになりました。教採・公務員対策室の先生方の「採用試験は団体戦」という言葉。初めは試験はひとりで受けるのだから個人戦じゃないの?と思っていました。しかし教員採用試験を乗り越えた今、本当に団体戦だったなと思います。面接練習や模擬授業練習では、同じ夢を持つ友達と一緒に切磋琢磨しながら頑張ってきました。私は面接や模擬授業などがとても苦手でしたが、先生方や友達と一緒にやってきたからこそ頑張れたと思います。面接や模擬授業の対策講座は絶対に受けて欲しいです。     【理想の教師像】 私が理想とする教師像は「何事にも子どもと一緒に全力で取り組める教師」です。特別支援学校に通う子どもたちは、さまざまな障がいや特性によってたくさんの困難さを抱えています。そんな子どもたちと一緒に全力でさまざまなことに取り組むことで、「この先生と一緒なら頑張ってみよう」と子どもに思ってもらえるような教師になりたいです。     【後輩へのメッセージ】 採用試験対策ではつらいときもあるけれど、同じ夢を目指す仲間と一緒に楽しく頑張ることができました。「教師になりたい」という強い思いをもって仲間と支え合いながら最後まで頑張って合格をつかみとってください。応援しています!

2022.01.31

第4回日本産業理学療法研究会学術大会で大学院生が優秀賞を受賞!~健康科学研究科

2021年11月13日(土)にWeb開催された第8回日本予防理学療法学会学術大会(共催:第5回日本栄養・嚥下理学療法研究会学術大会、第4回日本産業理学療法研究会学術大会)において、私 藤井 廉(博士後期課程)が産業部門で発表してまいりました。 今回、私は「作業関連動作時の体幹運動を阻害する要因の分析 〜課題特異的な運動恐怖に着目して〜」という演題で口述発表を行い、優秀賞に選ばれました。発表では、腰痛を有する就労者が重い物を持ち上げる際に生じる運動制御障害の特徴と運動恐怖との関係性を調査した結果を報告しました。     私は修士課程の頃より、このような【産業理学療法】を意図した研究を行ってきたため、本学会での受賞は大変嬉しく思います。今後も、就労者における腰痛の病態解明や、効果的な介入方法の開発につながる研究を継続していけるよう、日々精進してまいります。   本研究の実施ならびに発表にあたり、指導教員である森岡 周教授をはじめとする多くの方々にご指導、ご支援を頂きました。この場を借りて、深く感謝申し上げます。   発表演題 作業関連動作時の体幹運動を阻害する要因の分析 〜課題特異的な運動恐怖に着目して〜 藤井 廉、今井 亮太、重藤 隼人、田中 慎一郎、森岡 周   健康科学研究科 博士後期課程 藤井 廉 【健康科学研究科 学会発表】 第8回日本予防理学療法学会学術大会で大学院生と客員研究員が発表!~健康科学研究科 教員・大学院生が第6回日本予防理学療法学会学術大会で発表!~健康科学研究科 大学院生がスペインのテネリフェで開催された21st ESCOPで発表!~健康科学研究科 第17回日本神経理学療法学会学術大会で大学院生が発表しました~健康科学研究科 第24回日本ペインリハビリテーション学会学術大会で院生6名が発表!~健康科学研究科

2022.01.27

「VR認知症一人称体験オンラインセミナー」を開催しました~看護実践研究センター

認知症の人の世界について理解を深めるため、奈良県認知症ケア専門士会および(株)シルバーウッドの方の協力を得て、2022年1月13日(木) 『VR認知症オンライン体験』を実施しました。本学からは看護医療学科の2回生99人が『VR認知症体験』を受講しました。 昨年に引き続き、午前中は一般の方の参加が、午後からは看護医療学科2回生99人が老年看護学援助論Ⅰの授業の一環としてオンライン下で参加しました。参加された皆さんの感想をご紹介させていただきます。   【一般の方(午前の部)】 2022年1月13日(木)に奈良県認知症ケア専門士会主催の「認知症の一人称体験プロジェクトオンライン研修」がZoomで行われました。講師は、株式会社 シルバーウッドの大谷匠先生で、動画を視聴した後に数人のグループに分かれ、①どのような経験をしたか、②どのような気持ちになったか、③他の人のかかわりをどう思ったか等について、ディスカッションをする参加型体験研修会でした。   ▲講義中のスライド   1つ目の「私たちをどうするのですか」という動画では、対象者が車から降りることに躊躇しているため、職員が「大丈夫ですよ」「つかまってください」と手を差し伸べて声をかけていました。普段よく見かける光景ですが、動画による本人の目線では、高いビルの上にいて恐怖や不安を感じている様子が体験できました。大谷先生は、「認知症の人は、空間失認障害などがある場合も多く、本人は降りるのが怖いことから介助者の手を振り払ったり、拒否するなどの行動をとっており、それがスタッフにとっては介護拒否や暴言・暴力とうつることもある」と言われていました。 私たちは認知症の人に対して、相手のペースや意思を尊重しながら援助する大切さは理解していますが、今回の研修で、本人の症状や言動からしっかり状況や気持ちをアセスメントできていないことも多いとわかりました。 2つ目の「ここはどこですか」という電車に乗っている動画では、「今、どこにいるのか」「どこで乗り換えたらよかったかな?」と不安になっていたが聞きにくい様子でした。駅員さんは笑顔で改札口などを説明してくれましたが、自分の不安や困りごとを聞いてはくれませんでした。そこに女性が「何かお困りですか?」「乗り換え口まで案内しますよ」との言葉をかけてくれて、ほっとされていました。大谷先生は「コミュニケーション不良により、BPSD(認知症の行動・心理症状)がおこることもある」と言われていましたが、当事者が疎外感を持たないようなかかわりの難しさを学びました。 今回の研修で、認知症の方の症状や基本的な対応方法についてわかっているつもりでしたが、本人の立場に立ってその思いを理解できていないままで支援していることも多いとわかりました。支援者主体の支援ではなく、本人の不安や思いに沿った援助となるようあらゆる視点から推察していくことの必要性を改めて実感することができました。   奈良県認知症ケア専門士会 南部登志江   【学生の感想(午後の部)】 学生たちの新鮮な目での感想を紹介します。 ▲VR認知症オンライン体験した学生たち(使用許諾の上、掲載しています)   認知症の方と関わる際にどう接したらいいのかわからない人が多いと思いました。私もその1人でした。でも、丹野さんの本を読み、VR体験や平井さんの話を通して、この方は認知症だから・・・と認知症だけにとらわれて関わるのではなく、普段どおりに接したらいいことを学びました。そして、危険から守るために先回りして行動を制限するのではなく、当事者の方が困っていたら手助けをしたいと思いました。 また、レビー小体型認知症の症状で幻覚があるのは知っていましたが、実際にレビー小体型認知症の視点のVR体験を通じて、消えるまで本物と見間違えるくらいとてもリアルだったり、可愛いものから怖いものまで様々なものが見えることを知りました。教科書では学べないことを知ることができました。 VR体験中のファシリテーターの方の講義の中で、当事者の家族は当事者を心配する気持ちから当事者の安全を優先し、自立や快適さを制限してしまいがちであり、当事者の自由も制限されることによるストレスからBPSDも進行してしまうことを学びました。 当事者の講義について 認知症の当事者である平井正明氏は講演の中で、BPSDを悪化させないために、出来なくなったことには固執せず素直に周りの助けを借りたり、工夫をして、自分の変化に一喜一憂せず受け入れてストレスを感じない生活を常に心がけていると話されていました。自分のやりたい事、出来る事に主体的に楽しく取り組み、出来ないところだけ助けてもらうような水平の関係性でいることはストレスを溜めないために大切なことであり、認知症になっているか、なっていないかを意識しすぎなくても良いのだということを学びました。 看護医療学科2回生 高島 さくら   看護実践研究センターでは、引き続きオンラインで、2月1日(火)13:30~16:30 に一人称体験プロジェクト 高齢者住まい看取り研修会、2月21日(火) 14:00~16:15発達障害の一人称体験研修会を予定しています。 参加費は無料ですが、事前申し込みが必要です。多数のご参加をお待ちしています。 畿央大学看護実践研究センター     【関連記事】 第15回 奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナー「〜コロナ時代におけるこれからの看取り〜」参加者レポート 奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会 講演会&VR認知症体験レポート

2022.01.27

プレティーチャーズガイダンスを実施しました。

この4月から学校や園の現場で先生になる4回生を対象に、プレティーチャーズガイダンスを実施しました。   先生という仕事は、4月に着任してすぐに担任を持つことが多く、子どもたちや保護者からは、新人の先生であってもベテランの先生と同じだけのことを期待されます。 そこで畿央大学では、教育学部教員、教採・公務員対策室教員によるプレティーチャーズガイダンスを4回生の1月に開講して、4月の着任までに準備しておくべきこと、そして着任後の業務の流れや心構え等を伝え、安心してスタートできるようにしています。     今年は1月13日(木)、17日(月)、20日(木)、21日(金)、24日(月)に実施しました。 学校教員志望者は、板書のポイントや教室掲示物作成など、幼保志望者は、保育者としての心構えやクラス通信など、実践的な内容を熱心に受講していました。4回生の後期になると履修する授業も限られており、採用試験に向けて一緒に頑張ってきた友達と教室でこうした講座を受けるのは久しぶりで、懐かしみとお互いを励ましあう姿も見られました。     4回生のみなさん、大学生活も残りわずかですが、1日1日を大事にして過ごしてください。みなさんが4月から先生として活躍されることを期待しています!

2022.01.25

就職レポートNo.671(病院/理学療法士)理学療法学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第671弾! 理学療法学科16期生(22卒)  K.I さん 病院(理学療法士) 勤務     ※撮影時のみマスクを外しています。     【その病院に決めた理由】 私が志望した病院は3病院を運営されており、急性期から回復期まで経験できる環境でした。実習自体は回復期病院に行くことが多かったですが、急性期病院でのリスク管理や幅広い症例を経験したいと以前から考えていたので志望しました。     【就職活動を振り返って】 私が内定を頂いた病院は試験日が10月下旬~11月上旬にかけてでした。友人たちの進路が決まっていくなかで、プレッシャーを感じながらの就職活動だったので終わった時の解放感がすごかったです。 小論文や履歴書を仕上げるのに苦労しましたが、キャリアセンターの先生に添削・修正をしていただきながら何とか完成させることができました。     【就職活動でPRしたポイント】 アルバイトや大学生活で学んだことを実際の臨床場面でどのように活かせるかということを意識して面接に挑みました。エピソードを丸々覚えるのではなく、自分がこれだけは面接官に伝えたいことを覚えておき、本番でしっかりと話せるように心がけていました。面接当日は緊張していましたが、これらのことを意識して臨んだので手ごたえを感じることができました。     【キャリアセンターと就職サポートについて】 キャリアセンターの先生には本当にお世話になりました。何度も履歴書や小論文の添削をしていただき、個人面接の練習もしていただきました。 また、相談にも親身になって答えてくださったのを覚えています。たくさん練習をしていただいたおかげで、試験当日はあまり緊張せず練習の成果を出すことができました。採用が決定したときも、真っ先にキャリアセンターに報告に行きました。 また、内定後の御礼状の書き方など就職活動後のフォローまで丁寧に対応していただきました。     【後輩へのアドバイス・メッセージ】 就職活動は一人では乗り切れないものだと思います。そのため、キャリアセンターの先生はもちろん、友人や家族に頼ってください。私は面接にとても不安を感じていたので、キャリアセンターの先生だけでなく、友人に面接官役をしてもらって練習していました。素直に周りに頼れば必ず助けてくれる人ばかりで、本当に周りに支えられているんだなと実感できた就職活動でした。焦らず自分のペースでしっかりと周りを頼りながら自分の納得できる進路を勝ち取ってください。応援しています。  

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