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2019.02.21
脳卒中後の上肢運動機能に関連する運動イメージ能力~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周教授らの研究グループは、両手協調運動課題(bimanual circle-line coordination task:BCT)を用いて、脳卒中片麻痺患者を対象に、運動イメージ能力、上肢運動機能、そして、日常生活における上肢の使用頻度ならびに動作の質との関係を調べました。一側上肢で直線を描きながら、反対側上肢で円を描くと、それに干渉されてしまい、直線が楕円化するといった現象が確認されています。BCTはそれをもとに開発された課題ですが、本研究では、対象者に非麻痺側上肢で直線を描いてもらいながら、麻痺側上肢で円を描くイメージを求め、その際の楕円化の程度を調べ、その楕円化の程度を運動イメージ能力の定量的指標としました。結果として、中等度〜軽度の上肢運動障害を有している脳卒中患者において、運動イメージ能力は、麻痺側上肢の日常生活における使用頻度を増大させ、その使用の際の動作の質に直接的に関係していることがわかりました。そしてそれら2つの要因を媒介し、上肢運動機能に間接的に関係することがわかりました。この成果は2月18日付けで米国科学誌『Annals of Clinical and Translational Neurology』(Motor‐imagery ability and function of hemiplegic upper limb in stroke patients)に掲載されました。 本研究のポイント ■ bimanual circle-line coordination task(BCT)は、麻痺側上肢の運動イメージ能力を定量的に評価できる手法である。 ■ 脳卒中患者における麻痺側上肢の運動イメージ能力は、日常生活における麻痺側上肢の使用頻度・動作の質に関係し、それらを媒介して上肢運動機能に関係する。 研究内容 本研究ではBCTを用いて、運動イメージ能力を定量的に調べ、運動イメージ能力が片麻痺上肢の運動機能や麻痺肢の使用頻度などに関係するかを明らかにしたものです。 対象は脳卒中片麻痺患者31名でした。BCTにはタブレット型PCを使用し、その課題は(1)unimanual-line(U-L):非麻痺側のみで直線を描く条件、(2)bimanual circle-line(B-CL):非麻痺側で直線を描き麻痺側で円を描く条件、(3)imagery circle-line(I-CL):非麻痺側で直線を描き麻痺側で円を描くイメージを行う3条件(図1)で行い、各々12秒間3セット、ランダムに実施しました。描かれた直線を記録し、その軌跡を1周期ごとに分解し、その歪みを数値化するためにovalization index(OI =[X軸データの標準偏差/Y軸データの標準偏差]×100)を算出しました。 図1: BCT課題の概要 A: 3条件の概要、U-L condition;非麻痺側上肢で直線を描く課題、B-CL condition;非麻痺側上肢で直線を描きつつ麻痺側上肢で円を描く課題、I-CL condition;非麻痺側上肢で直線を描きつつ麻痺側上肢で円を描くイメージを行う課題。B: 代表的なケースの軌跡、向かって左はU-Lの軌跡、右はI-CLの軌跡。I-CLのovalization indexからU-Lのovalization indexを減算した値をImage OI(運動イメージ能力)と定義しました。 運動麻痺の評価にはFugl-Meyer Motor Assessment(FMA)、日常生活での使用頻度にはMotor Activity Log(MAL)のAmount of Use(AOU)、動作の質にはMALのQuality of Movemen(QOM)を用いて評価しました。 OI値は、ULに対してBCLおよびICLで有意な増加を認めました。BCLとICLの間には有意差が見られず、BCLあるいはICLのOI値からULのOI値を減算したImage OI値においても、BCLとICLの間に有意差が見られませんでした。ゆえに、脳卒中片麻痺患者においても、運動イメージ能力を有していることが明らかになりました。 FMAとAOUの値を用いてクラスター分析した結果、2つのクラスター(クラスター1:10名、クラスター2 :21名)に分けられました。このうち、クラスター2のみFMAとAOUあるいはQOMに有意な相関が得られました。 クラスター2のデータを用いて媒介分析を行ったところ、媒介なしの場合ではImage OIとFMAの間に有意な相関が認められましたが、AOUあるいはQOMを媒介させると、それらの間に有意な相関が示されず、Image OIとAOUあるいはQOMの間に有意な相関、そして、AOUあるいはQOMとFMAの間に有意な相関が確認されました(図2)。 図2: 媒介分析の結果 媒介なしの場合ではImage OIとFMAの間に有意な相関をみとめましたが、AOUあるいはQOMを媒介させると有意な相関がみられなくなりました。一方、AOU媒介モデル(A)では、Image OIとAOUの間に有意な相関、AOUとFMAの間に有意な相関を認めました。他方、QOMモデル(B)においてもImage OIとQOMの間に有意な相関、QOMとFMAの間に有意な相関を認めました。AOUあるいはQOMを介したImage OIとFMAの間接効果は、ブーストラップ信頼区間(95%CI)から有意な正の効果を示すことがわかりました。 これらの結果から、脳卒中片麻痺患者において、運動イメージ能力の存在を定量的に確認することができました。一方で、運動イメージ能力は運動麻痺の程度に直接には関係しないものの、麻痺肢の使用頻度や動作の質に関係し、それらを媒介し、運動麻痺の程度に間接的に関係することが明らかになりました。 本研究の臨床意義および今後の展開 本研究結果は、脳卒中後の運動イメージ能力の向上が麻痺肢の使用頻度を増加ならびに動作の質を改善させ、それに基づき運動障害が改善することを示唆するものですが、その関係性を明確なものとするためには、縦断的調査を試みる必要があると考え、現在、それに取り組んでいます。 論文情報 Morioka S, Osumi M, Nishi Y, Ishigaki T, Ishibashi R, Sakauchi T, Takamura Y, Nobusako S. Motor‐imagery ability and function of hemiplegic upper limb in stroke patients Annals of Clinical and Translational Neurology 2019 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2019.02.20
小学校1日見学に159名が参加!~現代教育学科
小学校1日見学 -大阪教育大学附属平野小学校- 平成22年度より大阪教育大学附属小学校並びに大阪教育大学のご厚意で、「小学校1日見学」をさせていただいています。今年は、平成31年2月13日(水)附属平野小学校を見学させていただきました。参加者は159名でした。 午前の授業参観と午後の講話が主なプログラムです。 1時間目から4時間目は、1年生から6年生の配当された学級で、学習の様子を参観させていただきました。学生にとって、1つの学級で4時間たっぷり授業を観るのは今回が初めてです。小学校では、担任が全時間を指導することが基本ですから、教員の立場から1時間ごとに異なる教科の指導を目にする、とてもよい機会となりました。 昼食後は、昼休みを過ごす子どもたちと交わり、授業中とはまた違った子どもの様子を観たことでしょう。 午後は、体育館で、四辻副校長先生から講話をしていただきました。小学校教員の1日は、学習指導だけではなく、多種多様な仕事があることをていねいにお話しくださいました。また、教員としての人権感覚を重視すること、教員は学び続けなければならない仕事であること、教員は人の人生に影響を与える存在であることを自覚することなど、教師としての厳しさとやりがいについて語ってくださいました。 最後に、1日を振り返りレポートにまとめました。言葉でまとめることは簡単なことではありませんが、今日の出来事を言葉で表し、いっそう教職への思いを強くしたことでしょう。 1日の様子を写真で見てみましょう。 ▼朝 教室でのあいさつ〜授業参観 ▼休憩時間〜そうじ ▼四辻副校長先生の講話〜振り返りレポートの作成 見学を終えた学生の感想を紹介します。(一部抜粋) ●担任の先生のやり方で感じたことは、言葉数が少ないということです。先生が何でも話してそれを児童が行う場面は少なく、児童の考えで進んでいました。必要なことや注意すべきことにはその場で声をかけておられましたが、それ以外で主になっているのは児童でした。先生が進めたいように進めているように見える場面はありませんでした。これは、今、私が大学で大切だと学んでいることです。大学の講義で大切だと学んでいることを実際の教育現場で、実際の子どもを前にして見させていただくことができてとても貴重でした。 ●授業の中で最も印象に残っているのは活動ではなく、自由な発言の場を設けることが徹底されていることです。先生が「挙手」とおっしゃることは一度もなく、子どもたちは意見があればすぐに自ら手を挙げ、発言していました。また意見は“パー”、質問は“チョキ”、付け足しは“グー”と手によって自分が言いたいことの意思表示がなされていました。これが自然にできていることに驚くばかりでした。 ●全体を通して、児童が主体となった授業だと感じました。先生が教え込むという場面は一度もなく、児童の発言を受けて、それにまた問題を投げかけて、というようにキャッチボールの中でどんどん内容が深まっていきました。「道徳」では、褒められたときにどんな気持ちになるかを子どもたちに質問する場面がありました。そのときに「褒められたら嬉しい」という発言に対して、先生は「へぇ、そうなんだ。褒められたらうれしいんだ」と初めて知ったかのような反応をしていました。決めつけるのではなく、どのような子どもの発言も同じ目線で受けとって反応していたことが印象的でした。 ●自分たちが小学校で学んでいた時とは違い、タブレットを使った学習が行われている事にびっくりしました。児童がタブレットを持ち、自分が調べたいことをタブレットで調べ勉強するという雰囲気がいいなと思いました。音楽の教室に行った際に、音楽科概論で習った「生成の原理」の内容があり、どんどん小学校で使うことを学んでいるんだと感じました。 ●「音楽」の授業では、“ねらい”や“目標”、“どの部分がなぜ大切だと思ったか”をとても追求している時間だと思いました。子どもたちも他の授業よりもしっかりと集中しているな、と私は感じました。それに加えて、『めあて』を何度か提示することで、子どもたちが『めあて』を達成できるように促したり、「今から先生が話したことを何と言っていたかを後で聞いていくので答えてね」と聞いてほしいことの前に一言挟むだけで、子どもたちの注意を引きつけていることがとても上手だなと思いました。 ●今日の一日見学を振り返って、小学校の先生に益々なりたいなと感じました。昼休みやフリータイムに外で子どもたちと遊んだときに「かくれんぼ」をしました。私の知っている「かくれんぼ」は隠れていた人を見つけるというルールのものでした。でも、今日一緒に「かくれんぼ」をした子どもたちは見つけるだけではなくて、見つけてタッチをしなければならないというルールを作っていました。それから、「おにごっこ」をした時には、遊具の上なら10秒間はタッチできないというルールを作っていて、子どもの発想力に驚きました。一体、どれほどのルールを作り出すことができるのだろうと不思議な気持ちになりました。子どもが考えることは、やっぱりおもしろいし、楽しいなぁと改めて感じました。3回生で行く教育実習が待ち遠しくなったし、これから教師になれるよう勉強やボランティア活動を頑張ろうと思います。 ●昼休みに、急に何色が好きか聞かれて答え、何故そんなことを聞かれたのかを不思議に思っていると、掃除の前に、私が好きな色を使った手づくりの折り紙をプレゼントしてくれました。フリータイムには「先生、一緒に鬼ごっこしよう」など、子どもが自分に対して優しく接してくれて嬉しかったし、少し泣きそうになりました。大学のテストがしんどくて小学校の先生の免許を取ろうか迷っていたけれど、改めて小学校の先生っていいなと思ったので、4月からの授業も自分らしく頑張りたいです。 ●子どもたちが安全に安心して学校生活を送れるよう先生は様々な視点から児童たちを見る必要があります。学習面では、国・社・算・理など、多くの知識と教えるスキルを持つ必要性があり、その2つの要素をもっているときに初めて「先生」として子どもたちの前に立つことができるのだと感じました。自分にはまだ「先生」という立場に立てるほどの要素が持てていない、いや、もし3年後、4年後に「先生」として教壇に立ったとしても、これらの要素を完璧に養い、保持しているかどうかは正直わかりません。だからこそ、「常に学びつづける姿勢」をもつことが先生にとって重要なことなんだなと思いました。 本学の「小学校1日見学」にご理解ご協力をいただいた大阪教育大学附属平野小学校並びに大阪教育大学に深く感謝申し上げます。 現代教育学科 教授 西尾正寛 【関連記事】 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問!~現代教育学科 小学校一日見学に134名が参加!~現代教育学科 1回生218名が大阪教育大学附属池田小学校を見学!~現代教育学科
2019.02.20
教育学研究科×現代教育研究所 プロジェクト研究成果報告会を開催しました。
2019年2月16日(土)に畿央大学大学院教育学研究科と畿央大学現代教育研究所の合同企画として、研究成果報告会「大学の研究 学校現場の研究」を開催しました。 畿央大学大学院教育学研究科では、「生徒指導」「特別支援教育」「ICT」の3つの教育課題を中心に教育研究を進めています。今回は、「生徒指導」の分野から「特別活動」を取り上げ、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の協同問題解決能力の調査結果や韓国などの特別活動等を取り上げながら、これからの時代に求められている特別活動や集団活動の指導について報告しました。 教育学研究科 研究成果報告「今、求められている特別活動の指導」(教育学研究科 准教授 石川 裕之 ・ 教授 島 恒生) また、畿央大学現代教育研究所では、ますます変化の激しくなる社会に生きる児童生徒を育てる教育研究の視点を「特別支援教育」と「情報教育」に当て、基礎研究と実践研究からなるプロジェクト研究に取り組んできました。冒頭に西尾研究所長より、「研究所が教育現場とつながることを目指す思い」として基調提案があり、基礎研究については口頭発表を行ない、実践教育については会場を移し、イントロダクションからはじまるポスターセッション形式で報告を行ないました。 【プロジェクト研究成果報告】 基礎研究1「ダイバーシティ教育開発の基礎的研究」(教育学部 教授 渡邉 健治) 基礎研究2「教育メディア活用の在り方の基礎的研究」(教育学部 教授 西端 律子) 【イントロダクション】 実践研究1「インクルーシブ教育の視点をと仕入れた授業改善に関する実践的検討」(教育学部 教授 西尾 正寛) 実践研究2「地域・社会における教育課題に応じる教育メディア活用の在り方の研究」(健康科学部 教授 福森 貢) 【ポスターセッション】 「地平線的目標設定からの図画工作科学習の改善」(教育学部 教授 西尾 正寛) 「多様なニーズに対応する協同的な学習の実現を目指す音楽科の教材開発」(教育学部 教授 衛藤 晶子) 「双方向のコミュニケーション手段としての地図の活用を目指す小学校社会科の授業開発」(教育学部 准教授 小谷 恵津子) 「小中連携を意図した英語Can-Do Listの活用」(教育学部 准教授 竹下 幸男、准教授 深田 將揮) 「小学校国語科における読みの学習を促す板書の検討」(教育学部 講師 八木 義仁) 「情報教育及び情報科教育の連携」(教育学部 教授 西端 律子) 最後に、奈良県教育研究所研究開発部 ICT教育係長 小崎誠二先生より「学習の基盤となる資質・能力」として言語能力、問題解決能力と同様に情報活用能力が位置付けられているとの講話をいただきました。 現代教育研究科、現代教育研究所ともに現代の教育課題について研究を推進しております。今後も社会に貢献するため研究を更に深化させていきます。
2019.02.20
畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.3~出発編!その3
2019年2月16日(土)から3月7日(木)にかけて、1・2回生あわせて17名の畿央生がカナダのヴィクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第3弾をお届けします! こんにちは!健康栄養学科1回生の森田侑希です。カナダ短期語学留学の出発の様子をお伝えします。 カナダのヴィクトリアまでは、最初に伊丹空港→羽田空港まで行き、羽田→バンクーバー空港で降りてバス、フェリーに乗ってやってきました。現在のカナダはまだ少し雪が残っていて、日本に比べて気温が低いです。バンクーバー空港に着いた時点で周りから英語しか聞こえない環境になり、だんだんと緊張してきました。 これから私たちはそれぞれホストファミリーの家に送ってもらい、ホームステイ生活が始まります。今はホストファミリーに会うのがとても楽しみです。この20日間、ホストファミリーとの会話や語学学校での授業を通して英語を学び、カナダでしか味わえない体験をたくさんしたいと思います! 健康栄養学科1回生 森田侑希 【関連記事】 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.2~出発編!その2 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.1~出発編!
2019.02.19
大学業界初の「親子インタビュー動画」を同時リリースしました。
2019.02.19
畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.2~出発編!その2
2019年2月16日(土)から3月7日(木)にかけて、1・2回生あわせて17名の畿央生がカナダのヴィクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第2弾をお届けします! こんにちは。健康科学部人間環境デザイン学科1回生の山田向日葵です。出発の時、どのように過ごしていたかをお話ししたいと思います! 伊丹から羽田についてから2時間くらい自由行動があったので、夜ご飯とドリンクを買ったりしてくつろいでいました。飛行機内では、新作の映画を見たり音楽を聴いたりして楽しみました。 バンクーバーに着いてフェリー乗り場まで移動した後、時間があったので自由行動になり、近くのスーパーマーケットで過ごしました。お腹がすいていたので、マフィンのようなものを食べました。珍しいものばかりで、何もかもが可愛く見えました。自分たちの乗るフェリーが思っていたより大きかったので、とてもびっくりしました。 無事にヴィクトリアに着き、3つのグループに分かれてホームステイ先へ。 私はそのグループ内で一番先にホームステイ先に到着しました。ホストファミリーが外をちらちらと見ていてくれたみたいで、到着するとすぐに出迎えてくれました。とても親切にしてくれるファミリーで、安心しました! 入国審査やホームステイ先との顔合わせなど、緊張ばかりしていた出発でした。 人間環境デザイン学科1回生 山田向日葵 【関連記事】 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.1~出発編!
2019.02.19
韓国の認知症安心センター・認知症カフェ視察と講演レポート~看護医療学科教員
大邱保健大学病院、イソン病院・仁川市西部認知症安心センター・認知症カフェ視察と 看護医療学科教員 大邱保健大学での招聘講演! 2019年2月11日(月)~13日(水)に韓国の東大邱、大邱、仁川市内の認知症安心センター・認知症カフェを訪問しました。 日本は65歳以上の高齢者が全人口に占める割合である高齢化率が1970年に7%、1994年に14%、2007年に21%を超える超高齢社会となっています。韓国は2012年には12.0%から18年には14.3%へ上昇しています。7%から14%となる倍化年数は、日本24年、韓国18年ですが、14%から21%となる年数は、日本は12年ででしたが、韓国は高齢化への速度が速く8年と推定されています。そのため現在の韓国では、日本をはじめとする多くの国の施策を参考にしながら高齢者医療・福祉に対する様々な施策が創設、実施されています。 ▲イソン病院の玄関に到着 2月12日(火) に訪問したイソン療養病院(蔚山市)は回復期リハビリテーションを中心とした423床の病院で、回復期リハビリテーション病棟と療養病院には珍しくホスピス病棟や集中ケアユニットのある病院です。初めにソンドクヒョン病院長から韓国の医療の現状やイソン病院の概要についての説明を受けました。通訳は、病棟で勤務する国際交流チームの日本の准看護師の高橋さんでした。病院内はイ・ジョンファ経営院長や看護部長が案内してくださいました。病棟は床暖房(Ondolu)があり、広い窓、ヨーロッパ調の豪華な椅子などの設備が特徴的でした。また、高齢者にとって「食べる」ことを助けるために毎日、歯科診療を行っており食事への援助を重要視していること、4無(臭いのない、転倒予防、褥瘡予防、身体高速予防)・2脱(脱おむつや脱ベッド)という高齢者の尊厳のある生活を重視した理念を掲げていました。また、理念を具現化するために職員の福利・厚生へも力をいれていると説明されていました。 今後は高齢化や認知症支援に向けた支援(コミュニティーケア)を展開していくとのことでした。 ▲イソン病院(蔚山市)での院内説明 午後は大邱保健大学で、山崎教授が「日本の認知症施策について -奈良県北葛城郡広陵町の紹介-」というテーマで講演されました。日本における認知症の変遷や認知症ケアの現状と課題、地域コミュニティにおける認知症ケアのあり方、奈良県における認知症施策の事例紹介、特に畿央大学との共同・連携などについて講義されました。金大学総長や李教授、看護学部や福祉学部の教員、事務長が参加されており、日本の訪問看護システムや技能実習生の教育についての質問が多数ありました。さらに日韓での共同研究の提案をし、ミイン・金大学総長をはじめとする李教授らが共同研究に参画することを確認しました。 ▲大邱保健大学での講演 その後、大邱医療大学病院を見学しました。ミユング院長はじめ、整形の医師は昨年、山崎教授のコーディネートで日本の病院や施設の視察に来られていたので、再会されて話がはずんでいました。病院では、リハビリの病棟が理学療法や作業療法など病棟がいくつかに分かれていました。現在は入院や外来を対象にしているとのことでしたが、日本で訪問リハビリのことを聞き、今後は病院でも行っていきたいとのことでした。 ▲大邱保健大学病院での挨拶 3日目の2月13日(水)は、仁川市西区認知症安心センター及び認知症カフェの訪問をしました。 認知症安心センターは、相談、検査、家族支援、認知症啓発などを行っており、公立であるため利用料は無料で、食費のみの負担で毎日利用できるとのことでした。デイサービス施設の1階には認知症カフェがあり、65歳以上は無料で利用できるとのことで、何人かの利用がありました。運営は精神科の看護師が中心となり、25人前後のボランティアによってされています。韓国は、教育面でも国民生活でもボランティアをすることが推奨されており、就職や進学などのポイントとなるので、皆熱心なのだということでした。 ▲大邱保健大学病院および認知症カフェ 韓国は、高齢者を敬う儒教の思想がありますが、急激な高齢化で高齢者や認知症対策が急務に行われている現状が今回の訪問で理解できました。日本で暮らす韓国の人や日本を訪問する韓国の人は多くなると考えられるので、韓国の医療や福祉の実際、さらに文化や生活の実際を知ることは必要であると考えます。 看護医療学科准教授 南部登志江 【関連記事】 「第5回韓国老人福祉(認知症ケア)研修」を開催しました~看護医療学科 「第2回韓国老人福祉(認知症ケア)研修」開催~看護医療学科 「第1回大韓老人療養病院協会主催研修」が開催されました~看護医療学科
2019.02.18
畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ) 現地リポートvol.1~出発編!
毎年この時期に行われる、短期語学留学(春期)が始まります。行き先はカナダのヴィクトリア。西海岸の静かな街です。2019年2月16日(土)から3月7日(木)までの20日間の語学研修プログラムです。 昨年10月に募集を開始した参加者は17名。これまで5回のオリエンテーションを重ね、現地での生活(特に安全について)やホームステイ先でのマナー、緊急時の対応や現地で必要な英語表現などについて学んできました。日本で学んだことを現地で実際に使ってみる経験がこれから始まります。 これから2週間の語学研修と5日間の自由時間について参加者から順次レポートしてもらいます。 現代教育学科 准教授 竹下幸男 【学生からのレポート:出発編】 健康科学部理学療法学科1回生の近藤隆世です。 初日の空港での様子や、バンクーバーからヴィクトリアまでのフェリーでの様子を報告します。 伊丹空港から羽田空港に到着後、次のフライトまで時間があったので、空港で軽く夜ごはんを食べました。食べ終わった後は英語での自己紹介を考えたり、ホストファミリーに対する質問(洗濯を週に何回するか など)を事前にまとめたりしました。 理学療法学科からの参加が私だけだったので知っている人がいませんでしたが、他の学部の人にたくさん話しかけてもらえたので嬉しかったです。英語の知識も共有することができ、良い時間を過ごすことができました。 バンクーバー空港から車でフェリーターミナルへ行き、フェリーの乗船時間までフェリーターミナルにあるマーケットで時間を過ごしました。軽食やお土産が充実していたので、ぜひ訪れてもらいたいです。 バンクーバーからヴィクトリアまではフェリーで一時間半ほどですが、寒い中デッキに出て楽しみました。天気が曇りだったのが少し残念でしたが、またヴィクトリアからバンクーバーまで乗る機会があるので、その時は晴れるといいなと思います。とても大きなフェリーで、中にはカフェやギフトショップもあるのであっという間に時間が過ぎていきました。 不安な気持ちが大きいですが、ホストファミリーと楽しく過ごして、英語もたくさん話したいと思います! 理学療法学科1回生 近藤隆世 【関連記事】 ●過去のイギリス短期語学留学の記事はコチラから! ●過去のカナダ短期語学留学の記事はコチラから!
2019.02.18
英語スピーキング力向上力事業「レアジョブチャレンジ」インタビュー編その1~現代教育学科
こんにちは、現代教育学科4回生の刀谷直樹(レアジョブチャレンジ学生サポーター)です。 平成31年2月8日(金)、オンライン英会話を活用した英語スピーキング力向上事業、通称「レアジョブチャレンジ!」の参加者に個別インタビューを実施しました。その内容について報告させていただきます。 このプロジェクトは、2018年度畿央大学教育改革事業として大学からの支援を受けて行われており、教育学部現代教育学科の中学校・高等学校教諭一種免許状(英語)の取得を希望している1回生から3回生の学生を対象に、オンライン英会話を使って英語スピーキング力の向上をめざすというものです。参加する学生は12月中旬からの3ヶ月間、毎日25分、英語講師とマンツーマンで株式会社レアジョブが提供するオンライン英会話を行います。 過去にも関連記事をブログ投稿させていただいていますので、是非ご覧ください! 今回、インタビューに答えてくれたのは、現代教育学科2回生の矢野昌輝君です!矢野君は、小学校の先生をめざしながら、中高英語の教員免許取得もめざしているそうです。 ▲緊張した面持ちで、先生からのコールを待つ矢野君。 ▲レッスン受講中の様子。教材の内容について、先生と意見交換をしています。この日は、初めての先生で、少し緊張した様子です。 レッスンを受講した後、レアジョブや英語学習についての質問に答えてもらいました!(以下、矢野君へのインタビューを元に、刀谷がまとめさせていただきました。) Q1:毎日続けるために、どんな工夫をしていますか?(時間、場所、先生など) 大学の授業やアルバイトなど、予定が多い日でも、早朝や夜遅くのレッスンを受けています。集中してレッスンを受けられるよう、自分の部屋で受講しています。出来るだけ、お気に入りの先生のレッスンを受けられるようにしています。意見を聞きつつ、先生のことや文化も教えてくれて、英語だけでなく他のことも共有し合えるような先生がお気に入りです。英語で聞いても笑える時があり、そんな話ができる先生が理想的です。何回か同じ先生でレッスンを受けていると、親しくなり、話しやすくて、レッスンも楽しくなってきます。 Q2:教材は何を使っていますか? 普段使うことができる表現を学べる実用英会話教材や、日常英会話教材を主に使っています。先日、カリキュラムが区切りの良いところまで終了したので、ニュースを題材とした教材に変えて、試行錯誤しています。 Q3:レッスンで意識していることはなんですか? とにかく楽しもうという気持ちで、積極的に自分から話す姿勢を大切にしています。出来るだけ話そう、と思っています。英語の技能に関しては、伝えることを大切にしています。はじめは、多少間違っていても、とにかく伝えようと思っていましたが、2週間ぐらい受講してからは、「出来るだけ正確に伝えられるようになろう」と意識しています。英検の面接や教師になることを見据えて、正しい英語が大事だと考えています。 Q4:レッスンを通して気づいたことはありますか? ライティングの時には間違えないこと(例えば、三単現のsが抜けてしまうこと)が、スピーキングでは間違えてしまうことに気づきました。はじめは、指摘されてから誤りに気づいていましたが、2ヶ月ほどレッスンを受けてきて、自分で間違いに気づくようになってきました。 Q5:大学での学びとのつながりについて、教えてください。 英語で上手く表現できない場合にも、言い換えやジェスチャーによって、自分の考えや気持ちが伝わると実感しました。また、レアジョブを通して英語力が向上し、大学の授業中に先生が話す英語を聞き取る力が伸びたと実感しています。大学の授業とレアジョブを通して、英語だけでなく、異文化尊重の大切さを学びました。 Q6:レアジョブチャレンジから、教師として活かせることはありますか? ただ教材に沿って教えるのではないということ、教師自身がコミュニケーション能力を持つことで、学習者のモチベーションの維持向上ができることなど、レアジョブを通して学んだことを活かしていきたいです。 Q7:英語学習における課題や葛藤は、どんなことですか? 出来るだけ正しい発音で話すように心がけていますが、なかなか上手く発音できないことです。自分で意識せずとも、英語の強弱のリズムが話している時に作れるようになりたいです。また、語彙不足を痛感しているため、語彙力を強化していきたいです。 Q8:今後の目標について、教えてください。 3回生終了までに、英検準1級に合格したいです。3ヶ月間、ほぼ毎日英語に触れることで、スピーキング力やリスニング力が伸びたと実感しています。レアジョブチャレンジが終わっても、何らかの形で毎日、英語に触れる機会を作り続けていきたいです。 そして、小学校の先生になるために、中高英語の教員免許も取得し、教員採用試験に合格したいです。大学の授業や採用試験の勉強を、これからも頑張りたいです。 インタビューを通して、「教師になりたい!」「英語力を向上させたい!」という強い想いが、矢野君から伝わってきました。一方で、英語力の伸び悩みや、中高英語の教員免許を取得するための授業数の多さ、モチベーションの維持など、大変だと感じていることも話してくれました。 矢野君が話してくれた「英語だけでなく」「ただ教材に沿って教えるのではない」といったキーワードは、これからの英語教育に重要な観点だと思います。私は、英語教育分野で卒業研究を行いましたが、「英語を教える」だけでなく「豊かな内容面を扱う深い学びができる英語の授業」に取り組んでいきたいと考えています。インタビューを通して、私も大きな刺激をもらうことができました。 矢野君には、これまでの、そしてこれからの、レアジョブチャレンジや大学での学びを活かして、素敵な小学校教員になってほしいです! 現代教育学科4回生 刀谷直樹 【関連記事】 英語スピーキング力向上事業「レアジョブチャレンジ」中間報告会レポート~現代教育学科 英語スピーキング力向上事業「レアジョブチャレンジ」事前説明会レポート~現代教育学科
2019.02.16
冬木学園教職員対象 平成30年度「ハラスメント研修会」を開催しました。
平成31年2月14日(木)15:00より学校法人冬木学園のハラスメント研修会が開催され、関西中央高等学校、畿央大学付属幼稚園の教職員も含めて計77名の教職員が参加しました。 今年は「社内で起こったハラスメント事例の対応と解説」をテーマに、元サントリーホールディング株式会社の特定社会保険労務士をされていた三宅喜太氏にご講演いただきました。 最後には、教員から質問も飛び交って、ハラスメントの事を考える有意義な研修会となりました。 今後も毎年コツコツとこのような取り組みを続けることで、ハラスメントを許さない学園をめざしていきます。 【関連記事】 平成29年度ハラスメント研修会 平成28年度ハラスメント研修会


