2021年のすべての新着情報一覧
2021.02.25
3回生がインテリアコーディネーター・インテリアプランナーにダブル合格!~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科の学生は3大インテリア資格(インテリア設計士・インテリアコーディネーター・インテリアプランナー)を数多く受験してきました。インテリア設計士は今年度29名の合格者を出しましたが、インテリアコーディネーター、インテリアプランナーは学生にとっては大変難しく、簡単に通る試験ではありませんでした。 その中、今年3回生の橿山知花さんがインテリアコーディネーターとインテリアプランナーの両方に合格する快挙となりました。インテリアコーディネーターは6人目、インテリアプランナーは3年連続合格で3人目となりました。本当におめでとうございます。 【橿山 知花さんコメント】 この度、インテリアプランナー試験とインテリアコーディネーター試験に合格しました。どちらの試験も学科試験と設計製図試験があります。学科試験はテキストを用いて学習し、何度も復習することで広い出題範囲をカバーしました。 インテリアプランナー試験の設計製図試験は関西インテリアプランナー協会の講習を受けて対策しました。図面やパースの描き方を丁寧に教えていただいたので、たいへん分かりやすかったです。インテリアコーディネーター試験の設計製図試験はインテリアの授業で過去問を解く機会があり、何枚も描くうちにコツを掴むことができました。 勉強は大変でしたが、良い経験になったと感じています。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。 今年度はコロナ禍の為、遠隔授業の割合が増え大学に来る時間も例年よりは少なくなりました。その環境下の中、資格試験の勉強をするには多くの勉強時間を割くだけでなく、勉強を続ける精神力が必要になります。橿山さんは和歌山から通学しており、通学時間は片道2時間半近くかかりますが、学修環境の現状をポジティブにとらえて取り組んでくれました。 インテリアプランナー試験では大きなインテリアパース(着彩)を描かなければならず1級建築士でさえ、てこずる難解な試験です。また学科試験はアソシエイト・インテリアプランナーの合格者でないと本試験を受験することはできません。 インテリアコーディネーターも学科の1次を合格した者だけが2次(本試験であるプレゼンテーション試験)に挑戦することができるという高いハードル(1次、2次をあわせた全体の合格率は例年20%程度)を乗り越えてくれました。本当に素晴らしい結果であると思います。 人間環境デザイン学科 教授 加藤信喜 【関連記事】 インテリアプランナー、昨年に続いて連続合格!~人間環境デザイン学科 4回生がインテリアコーディネーター試験に合格!~人間環境デザイン学科 アソシエイト・インテリアプランナーに24名が合格!~人間環境デザイン学科 2回生が「エクステリアプランナー2級」に合格!~人間環境デザイン学科 3回生が「宅地建物取引士」に合格!~人間環境デザイン学科 「インテリア設計士2級」に29名が合格! ~人間環境デザイン学科
2021.02.25
教職員対象「令和2年度 人権教育推進委員会研修会」が開催されました。
2021年2月18日(木)、本学教職員対象の「人権教育推進委員会研修会」が開催されました。 ▲人権教育推進委員長 小谷先生による挨拶 毎年恒例となっている本研修会ですが、今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点からZoomウェビナーを使用しました。同時に学内においても感染対策を行いながら少人数が参加できる会場を設けての開催となり、約90名の教職員が参加しました。今回はハンセン病市民学会共同代表、全国人権擁護委員連合会会長でもある九州大学名誉教授の内田博文先生に「コロナ禍における人権問題について」をテーマにご講演いただきました。 ▲文先生による講師の紹介 文先生から内田先生のご紹介にあたって感染症法の前文が示され、ハンセン病・後天性免疫不全症候群等の感染症の患者等に対する、言われのない差別や偏見があったことに対する教訓が活かされていないことが紹介されました。 ▲講義配信の様子 内田先生の講義では、まず新型コロナウイルス対策に係る主な法令として感染症法と特措法が紹介され、文先生の紹介にあったようにハンセン病問題の教訓が活かされておらず、今まさしくコロナ禍差別・人権侵害が広がっていることが問題提起されました。 新型コロナウイルス感染症の感染リスクはすべての人にあり、全ての人が差別・人権侵害の被害者になり得るため、国、自治体、医療界マスメディアその他各界が差別防止に取り組んでいますが、差別加害者は「社会が必要としている正しい行動をしているのだ」と信じ込んでおり、加害者意識のない差別・人権侵害が散見されているということです。1月22日には特措法が一部改正され、偏見や差別を防止するための規程、差別防止に係る国及び地方公共団体の責務規程が設けられましたが、まだ十分と言える内容ではなく、各種の政策面も含めて日本では人権が医療、経済と並ぶ新型コロナ禍対策の柱とはなっていない問題点が指摘されました。 最後にメルケル首相の国民に向けたメッセージが紹介され、今後の人権や差別に対して私たちが果たすべき役割が提示されました。 ▲学内会場の様子 ▲質疑応答 「健康と教育のスペシャリスト」を養成する本学としては、コロナ禍において起こってしまっている差別や偏見の実態を注視し、教職員だけではなく学生に対しても、もう一度どういった人権教育をするべきなのかを考える貴重な機会となりました。 【関連記事】 令和元年度 学園ハラスメント防止委員会・畿央大学人権教育推進委員会 共催研修会「LGBT(ハラスメントと人権)~多様性を認め合う社会を目指して~」 平成29年度 人権教育推進委員会研修会「LGBTって何?-つながるための第一歩-」 平成28年度 人権教育推進委員会研修「子どもの声を聴き権利を守る-子どもアドボカシーとは-」 平成27年度 人権教育推進委員会研修「ヘイト・スピーチとは何か-だれの、何を傷つけるの?-」 平成26年度 人権教育推進委員会研修「発達障害を持つ学生への対応について」
2021.02.25
新生児蘇生法(NCPR)Aコース講習会を受講しました!~助産学専攻科
助産学専攻科の学生10名は、令和3年2月17日(水)に「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました。 NCPRとは「すべての分娩で、予期せぬ仮死に対する初期対応を、分娩に立ち会うすべての医療者が迅速かつ確実に行える」ことをめざした新生児蘇生法のことです。規定の講習を受けて試験に合格すれば、新生児蘇生法修了認定の資格を取得することができます。この資格には大きく分けて3つのコースがあり、私たちは「専門」コース(Aコース)を受けました。このコースでは、基本的な新生児蘇生法に加えて、気管挿管や薬物投与を含めたより高度な新生児蘇生法を学び、専門性の高い知識や技術を身につけることができます。 今回、私たちは「さの赤ちゃんこどもクリニック」院長で小児科・新生児科医である佐野博之先生に講習をして頂きました。ベビー人形を用いた新生児蘇生法のデモンストレーションや事例を通したシナリオ演習を行い、アルゴリズムに沿って、どのように対応するのかシミュレーションしました。事前にNCPRに向けて手技や知識を学習していましたが、実際に物品を用いたり、限られた時間の中で蘇生法を行ったりすることがとても難しく感じました。 演習では、一人が主体的に蘇生を行うよりも、チームのサポートがあることでより迅速に的確なケアを行うことができると学びました。チームの一人ひとりが、自分の役割を把握し、積極的にケアに介入していくことが、生まれてきた命を守ることにつながるのだと思いました。 新生児蘇生法は前期の授業の中でも学んでいましたが、その時点では現場をイメージすることが難しく、今回実習を終えてから講習を受けたことで、臨床での緊迫感や臨場感を思い出して演習に取り組むことができました。また、1年を通して知識を身につけることができたので、より深く「新生児の救命」に目を向けて演習できました。今回の講習や演習を通じて学んだことを、臨床で活かしていきたいと思います。 助産学専攻科 増田朱莉 【関連記事】 マタニティヨガ・ベビーマッサージの特別演習~助産学専攻科 熟練助産師から学ぶ分娩介助の応用「側方介助と肩甲難産の分娩介助方法」~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ!会陰縫合の理論と技術~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅱ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科 スペシャリストに学ぶフリースタイル分娩!~助産学専攻科 分娩介助・乳房マッサージの遠隔演習用教材を手作りしました!~助産学専攻科
2021.02.24
小学校1日見学、今年はオンラインで開催!~現代教育学科
年度はオンラインでの小学校1日見学 -大阪教育大学附属平野小学校 1回生で開講している「小学校1日見学」は主に3回生で「小学校教育実習」「養護実習」を履修するために必修の「早い時期に学校の現場を経験すること」をねらいにした畿央大学教育学部が独自に設置している科目です。 平成22年度より大阪教育大学附属小学校並びに大阪教育大学のご厚意で「小学校1日見学」を受け入れていただいてきました。平成30年まで附属天王寺小学校、翌年からは附属平野小学校(以下、平野小学校)でお世話になっています。例年は8時30分に小学校の正門に集合し、午前中は4時間の授業を参観、午後は副校長先生の教職をめざす講話を伺い、1日の学修のレポートを作成して終了というプログラムです。 今年は春からの新型コロナ感染拡大を受け一学期のうちに、平野小学校副校長 岩﨑 千佳 先生 と「11月頃の状況で実施方法を確認しましょう」と協議していました。11月には第三波と呼ばれる感染拡大が起きており、例年通りの実施は不可能と判断し、どのような方法が可能かという検討になりました。本当にありがたかったのは、この時に「今年は中止にして下さい」と仰らなかったことです。附属平野小学校は教育実習指導とともに教育研究開発校でもあり、今年は学外の研究協力員とオンラインでの授業記録動画の共有、テレビ会議による協議などに取り組まれており、その手法を応用して1日見学を実施することになりました。残念ながら1日の計画とはなりませんでしたが、実施できたことがなにより重要でした。 履修学生は実習に臨む身だしなみで9時30分までに大学の大教室に集合、最低限の距離をとった座席に着席しました。いろいろな事情で出席が叶わなかった学生には大学と自宅とをオンラインで結び受講できる環境も設定しました。 9時30分から「小学校1日見学」の目的、流れ、受講についての注意事項の説明の後、前半のプログラムである動画による授業見学を始めました。1つめは6年生の算数「ばあいの数」、2つめは1年生の未来そうぞう科「ひら小たんてい」です。未来そうぞう科とは聞き慣れませんが、平野小学校が10年後の教育を見据えて文部科学省から研究指定を受けて開発している新しい科目です。どちらも平野小学校の先生方による撮影、編集されたものです。児童が授業の初めに先生の呼びかけに応じて学習の自分の目的や進め方を決め、自分なりに学習を進め、終わりにその成果や鑑賞を述べ合う進行です。教科や学年が変わっても基本的な進め方が変わらなければ児童は安心して自分らしく学習に取り組めることが伝わってきました。 後半は岩﨑 千佳 副校長先生の講話です。 「自分がなりたい教師のイメージは?」「よい先生とは?」の問いかけで始まったお話は、「誰にとってよいのか」と展開し「子どもにとってよい」事が大事と続きます。先生をめざす者は、みな一度は「自分がなりたい先生は…」と考え、自分の理想像に子どもを組み込んでしまいがちになります。そうして先生になり子どもに接すると先生としてうまく行かないことに気付き、子どもの成長段階に見られる特徴を理解し、その時々の子どもの思いに寄り添い、実現できるようにする先生が「よい先生」であり「求められる先生」であることに気付くことを岩﨑先生はご自身の経験と未来そうぞう科の授業場面の動画を通して具体的にお話してくださいました。 加えて学級づくりは学習の指導と生活の指導の両面があること、それらを通して先生としての人権感覚を大切にすること、先生は子どもに影響をもつ存在であり時に学級の児童が担任に似てしまうこと等をお話くださいました。例え低学年の子どもでも、多くのことを考え、試み、表現する力をもっていると示されるお話には平野小学校の先生方の子どもへの温かな眼差しが表れており、学生にもきっと伝わったことだと思います。 では、学生のレポートの「振り返り」から何編かを紹介します。文字表記に関しては、学生本人の元の表現を尊重しています。短い時間で作成しましたので拙い内容も残っておりますが、ご容赦下さい。 〇算数、未来そうぞう科それぞれの授業内での工夫が多く見て取れた。算数では最初に子どもたちに算数とは関係のない質問をすることによって楽しい話題で子どもたちをひきつけたまま授業を行うことに成功していた。自分の考えをまとめ、子どもたち同志で話し合い、1つの答えに対していくつかの考え方を導き出し、全員が主体的に学んでいるように思えた。 未来そうぞう科の授業でも、子どもたちは自分たちで調べる対象を決め、積極的に取り組んでいる姿を見ることができた。難しいこと、分からないこと、できないことに先生は手を貸しすぎず「どうしたらいいかな?」「じゃあ、みんなならどうする?」と子どもたちに考えるきっかけを与えていた。それが子どもたちの新しい学びや発見、考えの育成につながっているんだと考えた。 〇6年生の算数科において、先生は児童を中心として問題をつくり、そして、児童自らが考えに励むように、あくまでサポート的役割を担っていた。考えにつまっている児童がいても、先生がヒントを与えたり、他の児童が教えたりしていて、協力している場面が多く見られた。また、学校に導入されたパワーポイントも上手に活用して、プレゼンテーションを複数人で行って、先生が直接答えを教えるのではなく、児童が出した答えを確かめあっているように感じた。 〇1年生の授業で、女の子たちが、石を一所懸命どかそうとしていました。どう見ても動きそうにないのですが、先生はできる限り石をどかそうとしていました。「石をどかすのは、やめようか。」と、先生がおっしゃるのかなと思ったのですが、「どうやったらどかせるか、考えようか。」とおっしゃいました。このように、あきらめない姿勢を自分が子どもたちに見せることも大切だと知りました。 〇授業を視聴して1番強く感じた事は、どの場面でも先生方は、児童の意見や発言を全く否定せず、全て肯定し、明るくリアクションをしたり、児童の考えを深めるために質問をしているという事です。この事を思ったまま、副校長先生のお話を聞くと、その理由がよく分かりました。私が授業視聴をして強く感じた事は、どの先生方も子どもから「学ぶ」ことをし、子どもを尊重しているから感じたのだと思います。そして、そのような先生だから児童は非常に先生方をしたい信頼しているとも感じました。この授業までは、自分の理想ばかりふくらみ、そのような教師になりたいと考えていました。しかし、そうではなく、子どもにとって良い教師を目指そうと考えを改めました。子どもをひっぱり教える存在ではなく、子どもに寄り添い、成長し続ける存在になりたいと考えます。 〇授業視聴では、小6の「算数」と小1の「未来そうぞう科」の授業形態の違いが見られた。小6の授業では、タブレットやホワイトボード、プロジェクターのように道具が多く使われているのに対して、小1の授業は、ホワイトボード、探検ボードを利用している。これは子どもの発達段階に応じて学年ごとに授業形態を変え、「分かりやすさ」を求めた授業になっていることが分かった。また、共通点は教師が子ども達の発言に否定しないことである。子ども達の発言に教師は必ずアプローチし、生徒の主体的な学びを確立しているといえる。また、最も大切なことは次につなげることだと思った。あまり思うようにできなかった子ども達に「良いアイデアだね」「次やってみよう」のように立ち止まらず、さらなる学びをつかめるためにフォローすることが大切だとわかった。 〇教師が教えるというのではなく、子どもたち自らが学ぼうとしている姿勢が印象的だった。教え合うことで、わからない子も理解できるし、分かってもらおうと説明するかや自分の考えをまとめる力も養えると感じた。ホワイトボードやタブレット、プロジェクタを効果的に使い、子どもたちが学びやすくわかりやすい授業展開になっていたと思う。また、未来そうぞう科では、子どもたち自身で考え、試行錯誤し、調べて気付き、学ぶといったサイクルが1時間の全て凝縮されていた。講話でもおっしゃっていたが、教師は子どもたちの学びをサポートする立場が全てにおいて共通する部分であったと思う。 〇副校長先生がおっしゃっていた「よい教師に欠けてはいけないもの」について、「尊重」という言葉がとても印象的でした。(中略)特に、講話内の動画で、こどもたちが飼いたい動物について様々な意見を伝えたり、考えを裏付ける根拠を探しているシーンで先生が必ず「どうしてかな」「なんでかな」「すごいね」「がんばったね」という声かけをしている所に、この「尊重」を感じました。先生が全て答えるのではなく、自分で考え、探す。そのためには、先生が全力でサポートをしたり、意見を一人一人大切にしたりすることが重要であることを今日一番感じました。 〇実際の授業の様子や、現場で働いておられる先生方の話を聞ける機会はなかったので貴重でした。一番はじめに理想のよい教師とはなにか尋ねられた時に、自分の理想を考えてしまいました。しかしこの職業は子どもがいるからこそ成り立つし、子ども中心であるべきことであるのでもう一度頭に入れ直しておきたいといました。授業の様子から先生が子どもの話を一生懸命に聞こうとしておられる姿が本当に印象的でした。一斉に話すこともありますが順番に平等に話を聞き、どんな内容であっても決して否定せずに一度は受け入れるという姿勢が非常に素敵だなと感じました。 〇小学校一日見学を通して、自分の考える理想の「よい教師」に変化があった。これまでの自分の考える理想の「よい教師」は、子どもにとっても「よい教師」ではなく、自分にとっての「よい教師」であった。授業視聴での先生の姿は、子どもたちをしっかりと観察をしながら授業を進め、疑問に思ったことに対して、自分でどんどん調べたり、考えたり、分かったことを友だちや先生と共有しながら、子どもたちだけではなく、先生も一緒に楽しみながら学習していた。この様子から、学びの主体は「子ども」ではあるものの、先生も子どもたちと一緒に学び、成長できるような教師が、子どもにとっての「よい教師」につながるのではないかと思った。 〇私は、今回の授業を受けて、「子ども達のすばらしさ」に改めて気付くことができました。どうしても低学年というと幼児期から児童期のつながりの年で、教師が「小学校」というものを教え、慣れていくような年であると思っていました。でも、子ども達は自分達の知りたい気持ちから、自分自身で行動することができ、考え、結論を出していました。そのため教師の役割は決して教えることではなく、子ども達の学ぶ気持ちをどのようにサポートするのか、であることを学びました。子ども達の世界は大人の私たちよりも広く大きく自由です。そして、それはとても重要で、その考えがあるからこそ、これからの世の中をもっと良いものにできると私は考えます。だからこそ、子ども達の考えを尊重し、子ども達にとって誇ることのできる「私」=「教師」になりたいと講話を聞いて思いました。子ども達の豊かな心を守ることができ、受け入れ、子ども達から多くのことを学べるようになりたいです。 今日の授業で私にとっての「良い教師」とは「子ども一人一人違った豊かな考えを尊重し、受け止め、子ども達と共に成長できる教師」になりました。 対面の見学であれば、授業の合間に子どもと話し、昼休みには運動場で遊び、掃除を一緒にするなどもっと多様な経験ができたはずですが、授業参観と講話の視聴と絞り込んだオンライン見学になったことで、現場体験を蒸留したような時間になりました。 2回生は、大学や自宅近隣での学校ボランティアやインターンシップに参加し、先生になるための教育実習に向けて経験を積むべき時期になります。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き、今まで夢としていた「先生になること」を「よい先生」「求められる先生」のイメージを伴った具体的な目標とできるようになることを期待して本報告を終わります。 現代教育学科 教授 西尾正寛 【関連記事】 小学校1日見学に145名が参加!~現代教育学科 大阪教育大学附属池田小学校を訪問し、「安全で安心できる学校づくり」を考える~現代教育学科 小学校1日見学に159名が参加!~現代教育学科 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問!~現代教育学科 小学校1日見学に134名が参加!~現代教育学科
2021.02.22
就職レポートNo.626(病院/管理栄養士)健康栄養学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第626弾! 健康栄養学科15期生(21卒) A.M さん 病院(管理栄養士) 勤務 【その病院に決めた理由】 食の面から治療に貢献できる病院の管理栄養士を目指していました。 この病院に決めた理由は2つあります。一つは、給食業務を委託していない直営の病院だということ。管理栄養士として、食事について栄養指導を行うときに病院食についてしっかりと理解したいと思ったため直営の病院を希望しました。 もう一つは、急性期であること。急性期は経過が早く、刻一刻と変化していく患者さんの状態を把握することが必要です。限られた時間の中で適切な栄養管理がしたいと考えました。 【就職活動を振り返って】 もともと病院の管理栄養士を目指していたのですが、3回生の臨地実習先で病院の管理栄養士がイメージしていたのと異なったため、企業のことも知りたいと思い企業インターンシップに参加しました。 企業での就業体験を通して、改めて病院への想いが強くなり、4回生になる前の春に、企業ではなく、病院1本に絞りました。企業も受けて、病院の栄養士を目指そうと思ったのですが、私の性格を考えるとどちらも中途半端になると思い、病院の一択に絞りました。 【就職活動でPRしたポイント】 大学の授業での大量調理の実習や、アルバイト、部活動のエピソードを入れてアピールしました。 様々なエピソードがあると思いますが、就職先の特色に合わせたエピソードにすると自分の伝えたいことがまとまりやすいと思いました。また、管理栄養士になってやりたいことも聞かれたので、自分の興味がある分野について話しました。 【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書の添削・面接の練習をしていただきました。何度も何度も、納得のいく文章になるまで添削していただき、とてもまとまりのある文章を書けるようになりました。 また、面接の練習も本番前のぎりぎりにお願いしてしまったのですが、練習していただき、緊張することなく面接に挑めました。 【後輩へのアドバイス・メッセージ】 自分は何をするのが好きなのか、何をしたいのか自分と向き合えるいい時なので、ゆっくりと向き合ってください。 その中でいい就職先が見つかりますように祈っています。
2021.02.22
就職レポートNo.627(長野県/中学校家庭科)人間環境デザイン学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第627弾! 人間環境デザイン学科15期生(21卒) T.K さん 長野県・中学校家庭科 勤務 【教師を目指そうと思ったきっかけ】 私が教員を目指したきっかけは、これまでの学校生活での家庭科の授業を通して、料理や裁縫の楽しさを学んだからです。学んだことを活かして料理を家族に作ったり、自分で穴の開いたズボンを直したりすることは、自分の学びが実生活に役立っていることを感じました。大人になったら、料理や裁縫の楽しさを今度は自分が伝えたいという思いがあり、教員になることを志望しました。 【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習を経験して】 学校ボランティアは大学3回生の後期12月から2月にかけて行いました。他の学生に比べてボランティア活動の期間は短いですが、実際の学校現場で様々な授業を見学し、家庭科では裁縫を生徒に教えました。先生から授業でのポイントや、子どもたちとの関係づくりで気を付けていることなどをお聞きし、はじめて知ることばかりで、貴重な体験をすることができました。 教育実習は4回生の9月に行いました。実際に授業を計画し、一人で教壇に立つことに最初は緊張しましたが、指導担当の先生が、最後まで手厚くご指導してくださったおかげで、3週間を通して大きな自信がつきました。 【畿央大学での大学生活について】 私は長野県から引っ越して、一人暮らしをしながら大学に通っていました。慣れない土地で不安ばかりでしたが、新しくできた友人や大学の先生方はとても優しく、安心して学校生活を送ることができました。1~2回生で学んだ住生活、衣生活の授業は、家庭科の教員になるうえで大切なことばかりで、教員採用試験でも役立ちました。教員免許を取得するためには、通常の授業以外に履修する授業が増えるので、1~2回生の間に沢山の授業を履修しておき、3~4回生で余裕を持たせることも大切だなと思います。 【畿央大学の教員採用試験対策について】 大学では3回生から対策講座が始まります。授業ごとにわかりやすい資料が用意され、先生方も丁寧に指導して下さったので、筆記試験で間違えやすいポイントなど対策を練ることができました。対策講座に参加することも合格への第一歩かと思います。今年はコロナウイルスの影響で、面接の対策は困難かと思いましたが、リモートで面接対策講座を開いていただきました。様々な質問をされ、始めはうまく答えることができず不安ばかりでしたが、先生方が的確なアドバイスをしてくださいます。また、他の学生の質問の返答を参考にしながら、自分の考えを整理し、面接で答えられるよう準備しました。話のスピードや表情も大切だと思います。 【理想の教師像】 私が思う理想の教員は、明るく笑顔で、信頼される教員です。信頼関係を深めるために学校では大きな声で挨拶を心掛け、日々の小さな変化に気づけるようにしたいです。授業では楽しくわかりやすい授業づくりに取り組み、教材研究をかかさず行い、学習指導要領でも重視されている主体的・対話的で深い学びを実現したいと思います。 【後輩へのメッセージ】 教採は振り返ってみるとあっという間でしたが、本当に大変だったという印象です。何度も心が折れそうになったこともありましたが、周りの仲間と協力し、お互いに切磋琢磨しながら、日々を過ごしました。コロナウイルスで対面での対策講座が無くなったことや、登校できる機会が少なく不安はありましたが、教採・公務員対策室の先生方がどんな相談にも優しく対応してくださいました。私は長野県と愛知県と高知県を受験しました。県ごとに試験内容も変わるので、対策は大変でしたが、教員になりたいという強い思いを持っている学生の方には複数県を受験することもおすすめします。最後まで粘り強く取り組むことが合格への一歩かと思います。頑張ってください。
2021.02.17
2回生が「エクステリアプランナー2級」に合格!~人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科の学生の多くは、一級、二級建築士やインテリアプランナーの資格をめざします。その他にもさまざまな資格・免許がありますが、「エクステリアプランナー」という資格もあります。そのエクステリアプランナー(2級)に2回生・藤木花歩さんが合格しました。 日本エクステリア建設業協会のHPによるとこの資格は、エクステリア工事に従事する設計、工事監理の資格を認定して、技術、知識の向上を図るとともに、エクステリア工事に対する信頼性を高め、快適で豊かな住環境や生活環境の向上に寄与することを目的として制定されたそうです。2級エクステリアプランナーは、一般住宅や共同住宅の建物廻り(外構)全般の設計に従事する基本的知識を有している者に与えられる称号です。 【藤木 花歩さんのコメント】 私は造園に興味があり、将来はそれに関する職業に就きたいと思っています。そのためには、学校での建築の勉強だけでなく、自ら学んでいく必要があると思いました。しかし、学んだ証拠を得られないと就職活動の時に証明できないので、ある一定の水準を学んでいるということを示すためのひとつの手段として資格を取得しようと決めました。 エクステリアとは、塀や門周り、駐車スペース、庭、バックヤードなどを含めた敷地の建物以外のことを指していて、エクステリアプランナー2級は、それらの基本的な知識を問われます。試験は学科試験と実地試験に分かれていて、それぞれ60点以上で合格となります。学科は教科書を読み、過去問を繰り返し解いて対策をしました。実地試験も同じく何回も練習し、そのうち何度かは陳先生にも見て頂きアドバイスをもらいました。 他の資格よりも歴史がまだ浅く、試験に関してあまり情報が無く不安でしたが、応援してくれた友達・先生のおかげで無事に合格することが出来ました!2級は基本的な内容が中心ですが、やはり学ぶ前と後では知識の量が全然違って「勉強して良かった」と思っています。やっと一歩踏み出せたと感じています。これからもこの調子で学び続けていこうと思います。 【関連記事】 畿央大学で初のエクステリアプランナー2級合格!~人間環境デザイン学科 3回生が「宅地建物取引士」に合格!~人間環境デザイン学科 「インテリア設計士2級」に29名が合格! ~人間環境デザイン学科 アソシエイト・インテリアプランナーに24名が合格!~人間環境デザイン学科
2021.02.16
令和2年度 畿桜会(同窓会)役員会をオンライン開催しました。
2021年2月13日(土)、役員46名・事務局2名が集まり令和2年度Web畿桜会役員会を行いました。 畿桜会(きおうかい)は、畿央大学・畿央大学大学院・畿央大学助産学専攻科・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会の卒業生のみなさんの同窓会です。例年、役員会は年に2回、5月の同窓会総会の直前と、総会に向けた事前協議のため2月の土曜夜に学外(大阪市内)において開催していますが、今年度はコロナ禍のため、5月総会をWeb審議、2月役員会をZoomでのオンライン開催としました。 会議ではまず事務局から、畿桜会の役割や活動、そしてコロナ禍での畿央生およびキャンパスの様子を共有しました。畿桜会の支援策として2020年度在籍生の同窓会費免除と奨学金拡充の一環として100万円を寄付したことが報告されました。 その後、ミーティング参加者48名全員による簡単な自己紹介が行われました。理学療法士、看護師、保健師、助産師、管理栄養士、一級建築士、小学校教諭、特別支援学校教諭、幼稚園教諭、リモート接客を始めたアパレルショップの店員さん、公務員に転職が決まった方、公務員から企業に転職した方、地域やまちづくりにかかわる方、大学教員・職員、子育てに奮闘中の方、なんと出産予定日が翌日の方など、学科・学年の枠をこえて卒業生同士が親睦を深めました。医療現場・教育現場に限らず新型コロナウイルスで激動の1年でしたが、それぞれの場所で元気に頑張っていることを全員で共有しました。また結婚や出産、転職などの喜ばしい近況報告もたくさんあり、お子さんも画面に登場するなど大いに盛り上がりました。飲食OKの会議だったため、音声や背景を消してバーベキューをしながら参加したり、寝かしつけに退出する卒業生もいたのはオンラインならではの光景でした。 後半は、唄大輔会長(理学療法学科2期生)が議長となり、下記の議題について話し合いました。 1.同窓会補助について 2.2021年5月23日(日)役員会・総会について 3.2021年10月23日(土)・24日(日)畿央祭ホームカミングデー(同窓会サロン)について 4.同窓会グッズの作成について(卒業生の来場記念品) 5.卒後教育の実施について 6. 2021年度の同窓会イベントスケジュールについて また、卒業生に同窓会の活動や母校に関心を持ってもらう方法、総会への集客、リカレント教育の内容、帰属意識を高めるグッズの作成…など、卒業生のため、母校のため、学生のために、同窓会としてできることを話し合い、役員同士の結束が強まっていることが見て取れました。 一方、大人数だと活発な(自由な)意見交換がしづらかったり、事前に意見をアンケートフォーム等でまとめておいた方が進行がスムーズになるなどのオンラインならではの課題も見つかりました。次回は忌憚ない意見をより出しやすい会議にしていく予定です。 ご参加いただいた卒業生役員の皆さま、ありがとうございました! 来月の卒業式では、畿桜会にまた新たに約570名の会員が加わります。次回の同窓会イベントは、2021年5月23日(日)畿桜会総会です。どのような形式で行うかは3月末に役員で再検討し、会員の皆様には4月中旬に「同窓会NEWS」でご案内させていただきます。 【関連記事】 令和元年度 第2回畿桜会(同窓会)役員会を開催しました。 令和2年度畿桜会総会(Web審議)を開催しました。
2021.02.16
令和2年度 畿桜会(同窓会)役員会をオンライン開催しました。
2021.02.16
学生広報スタッフblog vol.248~「英語科指導法Ⅱ」最終授業レポート!
こんにちは。現代教育学科学校教育コース3回生の谷野 仁美です。本日は、私の履修している「英語科指導法Ⅱ」の最終授業の様子をお伝えします! 本来なら対面授業で毎週行われる予定だった「英語科指導法Ⅰ,Ⅱ」ですが、今年度は新型コロナウイルスの影響もあり、大半がオンライン形式(一部、対面形式)で授業が行われました。授業内容としては、中学校・高等学校の英語科免許取得に向け、授業づくりの視点や評価の在り方について、模擬授業を通して実践的な指導技術をみがき、特に、「英語を学ぶ」のではなく、「英語で学ぶ」といったこれからの子どもたちが必要となる新しい英語力をどのようにつけていくかについて学んでいます。 昨年度までの対面形式であれば、大学の講義室で模擬授業を行い、学生や先生からコメントをもらえましたが、今年度はそれが叶いません。そこで、各学生は自宅で模擬授業を行い、その様子を撮影し、自らが動画投稿サイトYouTubeに投稿しました。受講生である学生は、発表者の動画を見て良いところや改善点をコメントし、「自分ならばどうするか」という授業づくりの視点を広げていきました。また、科目担当者である深田將揮先生に指導案を添削していただき、その内容をもとに再度指導案の改訂や振り返りを行うことで指導の質をさらに高めていきました。 遠隔授業となり、各自が自宅での教材研究や模擬授業の実施となりましたが、お互いがコメントで励まし合うなど、遠隔でありながらも仲間との絆はより深まりました。 【ドッキリ】鬼の深田先生に感動動画を見せたら・・・ 誰よりも厳しく、そして誰よりも優しさのある指導をしていただいた3年間。 今年度で私達の大好きな深田先生が畿央大学を去られます。深田先生の最後の授業は対面授業で行われ、全員が出席することが前もって確認できていたため、中高英語コース総勢17人から「ドッキリ」をしかけました! 1人ずつカメラに向かって、感謝の思いを…ではなく、「最後ぐらい、深田先生へ物申す!!」と今までの溜まった鬱憤を晴らしていきます(みんなビクビクしながら言いました。照) ▲「物申す」と言いながらも、結局は感謝が溢れてしまうみんな たった、4分弱の短い動画ですが、DREAMS COME TRUEさんの「何度でも」の音楽とともに流れるビデオは、作っている私達が泣いてしまう程の大切なものになりました。 ■いよいよ当日・・・ 通常授業が終わって、いよいよドッキリが動き出します。 「深田先生のこと大好きな人―!」「は-い!」 という掛け声をして突然流れ出す動画。 感謝でいっぱいとはいえ、なんせ、「あの」鬼先生に物申してしまう動画なので、 「動画見て先生怒ったらどうする?」 「機嫌悪なったらやばくない?」 「シンプルに怖い。」 「まず授業で雰囲気悪かったらやめよ。」 「今日全員、良い子にしよ。」 などと、授業が始まる直前まで全員が心配していました。しかし… ▲カメラに映らない程度に首をまわして、必死に涙我慢している「あの」鬼先生 動画を見て、涙を浮かべていた深田先生。 その姿を見てみんな泣きそうになっていたのは秘密です。 そして最後に「(涙を我慢しながら??)このサプライズ動画が欲しい。」と言ってもらえたので、ドッキリ大成功です!! 畿央大学に入学して、より熱心に勉強やクラブ活動などに取り組むようになりました。そして切磋琢磨して支え合う、かけがえのない仲間ができました。そんな私たちを育ててくれて、心から応援してくださる素敵な先生方に出会いました。畿央大学は本当に素敵な場所です。 ▲全員、深田ゼミでいいじゃない!ということでマサ先生の「M」を作ってポーズ! (前後1列あけてディスタンスを取って撮影しています!) 来年の卒業式は、17人全員で免許状3枚持って、笑顔で写真撮るぞ!!! マサ先生大好き!!!!これからもみんなで一緒に頑張るぞ~!!!! 最後まで見てくださって、ありがとうございました! 現代教育学科 中高英語コース3回生一同 現代教育学科3回生 谷野 仁美