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2018.08.30

小学生5・6年生向け「ひらめき☆ときめきサイエンス2018」を実施しました。

小学校5・6年生 24名が「運動中のからだのしくみ」について学びました。   8月25日(土)、『ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~』に、元気な小学校5・6年生24名の参加がありました。   「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、文部科学省所管の独立行政法人日本学術振興会からの助成を受けて実施されるイベントで、本学では小学校高学年の児童を対象に平成21年から毎年実施しており、本年度で9回目の開催となります。 大学は教育研究機関として、国の科学研究費の助成を受けて社会に役立つ様々な研究を行っており、その成果を子どもたちにも知ってもらい、未来の科学者を育てていくのがこのイベントの目的です。       この日のプログラムは「運動中のからだの仕組みを研究しよう〜健康を支える運動と栄養の科学〜」と題して、健康科学部健康栄養学科教員3名(永澤健教授<実施責任者>、隅蔵菜海助手、北野文理助手)と、理学療法学科教員1名(松本大輔助教)、学生19名(健康栄養学科10名、理学療法学科9名)の計23名のチームで実施しました。    まず初めにこの事業の目的と科研費についての説明を行ったあと、永澤先生から当プログラムの概要とスタッフの紹介を行いました。その後、生理機能実習室に移動し、講義と実験が行われました。まず講義で運動と食事の大切な関係性について学び、実験では、胸の上から聴診器をあてて心臓のドクドク音(拍動)を聞いてポンプの働きによって血液が全身に送られる様子を観察しました。運動をすると筋肉はたくさんの酸素を必要とするので拍動が増えます。そのメカニズムを把握するために、その場でスクワットしたりジャンプしたりと、体に負荷をかける前とかけた後に拍動数の違いについて確認しました。     その後、「筋肉の反応時間を知る=脳が筋肉へ指令を出す」メカニズムを理解するために、落ちる棒をつかむ時間を測定。また自分の腕や背中の体脂肪の厚さを測ったり、超音波を使って筋肉の量や脂肪を計測したりなど、普段小学校ではできないような珍しい実験やいろんな機器を使用して、実際に自分の“からだ”の仕組みを知ってもらいました。     約1時間の実験の後、食堂へ移動して「まごはやさしいわ」(豆、ごま、発酵食品、野菜、魚、しいたけ、いも、わかめ)という中身の食材でゴロを合わせた、特別に発注した栄養バランスのとれたお弁当を食べていただきました。1つひとつのメニューに込められている意味を噛み締めながら、食事の栄養バランスについて学んでいただきました。   ▼『まごはやさしいわ弁当』   栄養たっぷりのお弁当を食べた後は、運動効果アップの食事について学びました。主菜、副菜、デザートをバランスよく食べることで筋肉をつけ骨を太くし健康な体を作ります。たくさんのフードモデルが並ぶ【食育SATシステム(※)】を使って毎日自分が食べている食事がどのくらいのカロリー、栄養量なのか瞬時に計算します。 ※食育SATシステム…フードモデルを用いて1食分の食事バランスを各栄養価で計算し、5段階で評価されるシステム   ●本学の食育SATシステムを用いた取り組みはコチラから     また他のグループの子たちが食事バランスを学んでいる間は、各テーブルの学生スタッフとともに、テキストの中のクイズに熱心にチャレンジしている様子がみられました。   ▼クイズにチャレンジ!   その後、運動療法実習室に移動して、最後の授業は理学療法学科松本大輔先生による「体力アップのエクササイズ」。小学校5~6年生は、一生のうちで最も心や体が成長する時期の始まりと言われており、身長が急に伸びたり、内臓や骨、筋肉など体力や運動能力に関わる機能が大きく発達したりします。そのため、この時期に沢山体を動かすことは元気で丈夫な心や体を作るために必要で、現状の体力と運動スキルをチェックしました。     その次は、運動することがどれだけストレスを発散するのかの実験。ラジオ体操をしたり、反対にヨガのような軽い運動をしたりと、様々な種類の運動によってストレスを発散できるかチェックしました。締めくくりには、松本先生から、「何よりも続けることが大事です。お家でも身体を動かすことはできるので、お家の人とぜひ一緒に身体を動かしてください。」と教えていただきました。   ▼写真左:全員でヨガを体験中  写真右:特殊な機器を使ってストレス度をチェック   以上のプログラムを朝から約7時間かけて学び、無事にすべてのプログラムが終了しました。受講生一人ひとりに冬木正彦学長から修了証書(未来博士号)が授与され、後ろで見守っていた保護者の方々からは笑みと大きな拍手が響き渡りました。冬木学長からは、自身も小学生の頃は理科が好きだった話をされ、また参加者のみんなの“からだ”の中を宇宙に例え、『これからたくさんの「なぜ?」を追求し、これからの学びにつなげていってください』とのお言葉を頂戴いたしました。   ▼受講者1人ひとりに修了証書を授与   参加者からは、「楽しかった」「いろんなことについて学べました。プログラムもとてもおもしろかったです。」「体を動かすことができて楽しかった」等、有意義な一日を過ごすことができたとの感想をいただきました。今回の体験を通して、理科や科学に興味を持った子どもが増えてくれることを願っています。   「未来博士号」をもらった参加者のみなさん、また畿央大学に来てくださいね!     【過去のひらめき☆ときめきサイエンス】 2017年「運動中の体の不思議を探る~健康をつくる運動と栄養のサイエンス入門~」 2016年「運動中のからだのしくみを発見しよう~健康をたもつ運動と栄養の科学~」 2015年「運動するとからだの中はどうなる?~健康をつくる運動と食事のサイエンス~」 2014年「運動中のからだの不思議を科学する~健康を支える運動と食事を学ぼう~」 2013年「世界から注目される『日本料理』のおいしさをサイエンスするーおだしの文化の調理科学実験ー」 2012年「お母さんの手作り料理の味は一生忘れないってホント?調理科学の不思議体験」 2011年「食から環境を考える」 2010年「食べ物の『おいしさ』と『こく』をサイエンスする」 2009年「食育をサイエンスする」

2018.08.30

平成30年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました!

チーム医療ふれあい実習を終えて   チーム医療に携わる専門職としての資質や態度を養い、職種間の協働の重要性について学ぶ「チーム医療ふれあい実習」は、本学の特色ある学びの一つになっています。 今年度は平成30年8月20日(月)~24日(金)に、看護医療学科1回生、理学療法学科1回生、健康栄養学科臨床栄養コース2回生の学生総勢194名が、学科の枠を超えてグループを編成し、チーム医療が実践されている医療現場(10施設)で実習を行いました。     以下、学生たちの学びの様子を紹介します。   健康栄養学科2回生  今回の実習では、それぞれ個人及び施設ごとに実習目標を決め、実習に臨みました。 私のグループでは、『チーム医療において、患者と医療従事者、医療従事者同士のコミュニケーションのとり方について学ぶ』という目標を掲げ、施設見学や看護師のシャドウイングなどをしました。 看護師のシャドウイングをする中で、言葉のかけ方や声の大きさ、スピードなどを患者さんによって使い分け、目線はしっかりと合わせ笑顔で対応するなど、看護師ごとにコミュニケーションの図り方を工夫されている姿が印象的でした。このような細かな気配りが患者さんからの信頼に繋がり、患者さんの治療意欲も向上すると感じました。 また、昼食時には様々な形態の病院食を見せて頂き、実際に患者さんが食事を摂られている場面や食事介助の場面を見学させて頂きました。患者さんに合った食事を個別に提供するためにも、医師や看護師などと管理栄養士がしっかりと連携し、患者さんの状況を正確に把握することで、病院食の個別対応が可能になっているということを学びました。 今回の実習を通して、看護師、理学療法士、管理栄養士だけでなく様々な職種の役割や、医療におけるチームでの連携がいかに大切であるかということを学びました。さらに、病院における管理栄養士の役割を深く学ぶことができ、また管理栄養士を目指すに当たって、コミュニケーションの図り方は栄養指導の際などにも重要となるので、今回の学びをこれからの大学での学びや将来に活かしたいと思います。 今回、実習でお世話になった各施設の先生方、本当にありがとうございました。  健康栄養学科2回生 田中希穂   看護医療学科1回生 今回の実習では、薬剤科、検査科、リハビリテーション科、管理栄養科など各部署や病棟、外来での見学を通し、チーム医療やコミュニケーションの大切さを学びました。 各部署の見学では、多職種がそれぞれの役割を果たし、チーム医療として多職種と連携することで、患者さんにとって様々な視点からの治療やケアなど、最善の医療を提供できることがわかりました。また、このチーム医療に関して、看護師は患者さんと関わることが最も多く、患者さんの代弁者でありチーム医療での中心となる存在であることを知りました。 実際に、病棟や外来で患者さんやその家族と会話をし、会話が続かなくなってしまうことや、地域についての知識がなかったなど自分自身の不足している点について気づくことができました。このことより、地域などの知識を得ることや、あいづちなどの傾聴の技術を身につけることが必要だとわかりました。そして、患者さんによって性格や病状は違い、治療やコミュニケーションをその患者さんの特徴などの個別性に応じて実践することが大切ということも学びました。 この実習を通して、自分自身の知識や技術の不足点、各職種の役割・連携、コミュニケーションの重要性を知ることができたので、この学びを今後に活かし高度な技術やスキルの習得に努めていきたいです。  看護医療学科1回生 竹田愛奈   理学療法学科1回生  今回の実習では、薬剤部、栄養科、検査室、外来、リハビリテーション室、整形外科病棟、消化器外科病棟の見学をさせて頂きました。どの部門、病棟でも、多職種での連携を重視されていたのが印象的でした。自分がめざしている専門職以外の職種の役割を学び、チームとしてどのように連携していくべきか考えることができました。また、実習中に患者さんと直接お話させて頂く機会があり、その時に、入院中は、患者は常に不安を抱えているので、笑顔で、柔らかい口調で話してほしいと仰っているのを聞いて、患者さんとの接し方が、不安を少しでも和らげるのにとても大切なことであると学びました。更に認知症の方にはタッチングや非言語コミュニケーションを活用することが重要であることも学びました。そして、今回の実習を通して、患者さんの不安を和らげるようなコミュニケーション技術を身につけるという新たな課題を見つけることが出来ました。また、職種間でのコミュニケーションも、患者さんにより良い医療を提供するために重要なことだと学びました。医療現場においてのコミュニケーションは会話だけでなく、五感を使って様々な変化に気が付くことが大切だと知ることができました。そして、実際に働く理学療法士を見て、将来自分が理学療法士になったときの姿を実習前より具体的にイメージすることができるようになりました。今回の実習で学んだことを忘れずに、今後も努力し続けたいと思います。   理学療法学科 1回生 今井千智・尾上耕平・鶴岡美玖     専門職になるためには現場での実習が欠かせません。実習に向けて、4月から各学科での専門教育に加え、学科合同での「チーム医療論」という講義を通して準備してきました。講義では特に、病をもつ患者はどういう想いを持っているのか?また、患者を支えるためにチームとしてどうあるべきか?について考えてきました。 今回、初めて医療現場の裏側を目の当たりにし、患者中心の医療が提供されていることを理解し、また、実際に患者様とコミュニケーションをとる難しさを知り、講義で考えてきたことをさらに深めることができたのではないかと思います。     この場を借りて、ご協力いただきました患者様、施設・指導者の方々に感謝申し上げます。誠にありがとうございました。   理学療法学科 助教 松本大輔   【関連記事】 平成29年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました! 平成28年度「チーム医療ふれあい実習」を終えて

2018.08.27

2018年度 教職員のための夏の公開講座を開催しました。

「教職員のための夏の公開講座」は、奈良県教育研究所および大阪教育センターの依頼に基づき、夏休みの間に現場の先生方に知識を深め、また得意分野はさらに伸ばしていただくことを目的に任意に選択受講していただく講座です。   畿央大学では2018(平成30)年8月22日(水)午前(10:30~12:00)・午後(13:30~15:00)の2講座を設けました。奈良県・大阪府を中心に、多くの現職教員の皆様にご参加いただきました。   【午前の部】 『小学校地図学習「わかる」工夫とアイディア』 講師:教育学部現代教育学科 小谷 恵津子 准教授 内容:次期学習指導要領の内容に沿った地図帳の活用方法について、社会科学習で重要である「地図を読み活用する力」の育成という観点から、授業時における工夫点・アイディアについてグループワーク形式で話し合い。     受講者アンケートでは、「国土地理院地図の3D図や断面図等の活用法を知ることができて良かった。」、「新しい事が沢山知ることができ、とても楽しかったです。」、「Google Mapや国土地理院地図の活用法はとても面白いなと思いました。」などのご意見をいただきました。今回の講義では、参加者の皆様に各自1台のパソコンを準備し、実際に地図に触れ合う体験を提供させていただいたことに対して、好評なご意見を頂戴することができました。     【午後の部】 『保育における子どもの読み取り方と関わり方について』 講師:教育学部現代教育学科 永渕 泰一郎 准教授 内容:「子ども理解の仕方や保育での関わり方」をテーマに掲げ、どの年代の保育者でも自分の保育観を振り返られる、0歳の子どもから就学前の子どもの姿を対象に実践の理解を深める内容の講座。活動の進め方や環境の意図した作り方、何を大切にすればよいのかを、永渕准教授が自ら実際に保育の現場で体験した実例を挙げながら講演。     受講者からは、「先生の実際の保育の実例を具体的にわかりやすく話していただき、大変勉強になりました。」「子どもたちの『もの』との応答関係、『生き物』との応答関係で言葉を内言しているというお話が印象的でした。」といった感想をいただきました。受講された方々は、やはり保育園や幼稚園といった現場で働かれている方がほとんどで、講座で学んだことを自分自身もさっそく現場で活かしたいです、といった声が多くありました。     非常に残暑厳しい中、ご参加いただきました皆様には心より感謝申し上げます。今回の受講者アンケートを参考にさせていただき、今後とも教員のみなさんのお役に立てる講座設定に努めて参ります。   【過去の講座一覧】 2016年度 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度

2018.08.27

同窓会レポート~のほほん会(理学療法学科1・2期生)

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ) 今回は、理学療法学科1期生から届いた同窓会レポートをお届けします!   今年も恒例になっている同窓会を開催しました。理学療法学科1・2期生でのキャンプも今年で12回目です。     今回はついに!!総勢40名越えでの参加になりました。1年間同窓会を楽しみにしてくれている仲間の笑顔は晴れやかでした。前日からラインでやり取りし、今回のキャンプも皆さん待ち遠しいのがよくわかります。子どもの人数も増え、一年間で4人仲間が誕生しました。卒業生たちは良きお父さんお母さん、そしてすばらしい理学療法士に育っています。     民宿では日々の仕事の話、プライベートな話に盛り上がりました。奥様たちのママ友ラインもでき、交流の輪が広がっています。さすがに皆が30歳を超えてきただけあり、夜更かしするパワーは少しずつ減退しています。今年は山でBBQをして楽しんだり、民宿に帰ってからは子どもたちと花火をすることが出来き、大人、子ども共々楽しむことが出来ました。今年も限られた時間精一杯遊び尽くすことができました。また、来年も元気で皆に会えることが楽しみです。来年は家族が多すぎて、民宿の部屋割りに苦慮しそうです。これもまた、楽しみの一つですけど(笑)     理学療法学科1期生 中川和明

2018.08.27

同窓会レポート~健康栄養学科10期生2組

畿桜会(畿央大学・畿央大学短期大学部・桜井女子短期大学同窓会)では、卒業後の同窓生のつながりを活性化することを目的に、一定数以上集まる同窓会の開催を補助しています。 ▶同窓会開催にかかわる補助について(大学ホームページ)   今回は、健康栄養学科2016年3月卒業生(2組)から届いた同窓会レポートをお届けします!       2018年8月18日(土)、健康栄養学科10期生2組(林クラス)の同窓会を開催しました。 17人の同級生と担任をしてくださっていた林先生、餅田先生に参加していただき、懐かしくとても楽しい時間を過ごすことができました。 大学を卒業してから2年半が経ち、今年で社会人3年目になった私たち。久しぶりに会うので自己紹介と仕事、彼氏がいる・いない、といった近況報告から始まりました。結婚や出産、転職、新たな夢への挑戦などみんな様々な経験を積み、成長した姿に刺激を受けました。また学生の頃と変わらない笑い・励まし合える仲間がさらに好きになりました。   先生方には、お忙しい中にもかかわらず、来ていただいて本当にありがとうございました。 一人ひとりの近況を聞き、応援してくださる林先生は、第二のお母さんのようです。「みんな結婚式の写真送ってね」と少しプレッシャーもかけられました(笑) 餅田先生は学生の頃から私たちに寄り添ってくれるとても頼もしい先生です。今回も自己紹介をしようと提案していただき盛り上げてくださいました。     たくさん語り、笑い、元気いっぱいになり、明日から気持ちも新たに頑張れるように・・・最後は渋く一本締め。楽しいときは一瞬に過ぎ時間が足りないくらいでした。次はもっと成長した私の近況報告ができるように日々頑張ります。健康栄養学科10期生のみんな、また開催しましょうね!!   健康栄養学科10期生 山本 佳香

2018.08.27

就活レポート~就職活動の現場から~No.473(調剤薬局)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第473弾! 健康栄養学科13期生(19卒) T.Iさん 調剤薬局 勤務   【その企業に決めた理由】 地域の健康に貢献できる管理栄養士になりたかったので、調剤薬局を志望していました。まだまだ調剤薬局での管理栄養士の活動は少なく、これから自分で仕事をする環境を作り上げていくというところにも魅力を感じていました。その中でも、患者様との対話をとても大切にされているアットホームな雰囲気や自身の地元で働くことができる点から、ここに決めました。   【就職活動を振り返って】 就職活動が解禁する3月1日を迎えるまではどうなるのかとても不安でしたが、後悔しないように先手必勝だと思って行動していました。特に3月は午前午後と興味のあるないに関わらず、多くの企業の説明会に参加していました。その後は未病の分野に興味を持ったため、ドラッグストアと調剤薬局に絞って選考を進めることで、迷いなく最後まで頑張ることができたと思います。   【就職活動でPRしたポイント】 塾講師のアルバイト経験とボランティア活動を中心にアピールしていました。あとは、自信を持って目を見て笑顔で話すことを1番に心がけていました。   【キャリアセンターと就職サポートについて】 自分の考えをまとめるのが苦手だったので、就職活動が解禁する前から何度も履歴書やESの添削をしていただきました。そのおかげで自分の考えを整理し、面接でも自分の言葉で上手く話をすることができました。手厚いサポートをしていただけて、本当に感謝しています。       【後輩へのアドバイス・メッセージ】 様々な企業知り、自分のことも知ることでここだ!と思える企業はきっと見つかると思います。初めての面接は緊張で顔が引きつり、頭が真っ白になることもあると思いますが、みんな同じスタートだと思って気にしないで。きっと何度も経験すれば自分のことを知ってもらえる良いチャンス!と楽しめるようになります。就職活動中は、不安や悩みがいっぱいでてくると思います。そんな時は家族や友人、先生が支えになってくれます。誰かに相談するととてもスッキリしますよ。自分のペースで頑張って下さい。心から応援しています!!              

2018.08.27

就活レポート~就職活動の現場から~No.474(病院)

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第474弾! 看護医療学科8期生(19卒) S.Sさん 病院 (看護師)勤務   【その病院に決めた理由】 インターンシップを通して、丁寧で思いやりのある看護が実践されていることを知り、自分の理想とする看護が行える環境だと考えたためです。また、新人研修だけでなく、経年研修や認定看護師取得支援制度といった教育体制が充実しており、生涯を通して成長しながら働き続けたいと思う自身にとって、最適な環境であると感じたからです。   【就職活動を振り返って】 病院の見学会・インターンシップに参加することで、病院の雰囲気が分かり、そこで働く自分の姿をイメージすることができました。実際に働いている看護師さんからの意見を聞くこともとても参考になりました。自分が働きたい病院を見つけるために、実際に病院に足を運び、自分の目で確かめることは大切だと思います。また、見学会やインターンシップに参加する前に、自分は何を知りたいのか何を重視するのか考えメモに書いておくと、自分にとってより意味のあるものになると思います。参加中や参加後にも、気になったことや病院の方が伝えたかったこと、良いと感じたことなどメモをしておくと、後で役に立つと思います。(面接の際、インターンシップに参加したときの感想や、参加前後での印象の違いについて聞かれるなど)   【就職活動でPRしたポイント】 面接練習の時に特に声が小さいと指導があったので、声が小さくならないように自分に自信をもち、はきはきと受け答えするよう心がけました。また面接では、緊張したり予想していなかったことを聞かれましたが、笑顔ではきはきと話すようにしました。   【キャリアセンターと就職サポートについて】 履歴書の添削・面接の練習を、時間をかけて丁寧に担当の谷口さんに指導していただきました。履歴書では自分の言いたいことを限られた文字数にまとめるのに苦労しましたが、そのときは一緒に考えてくださいました。面接練習では、受け答えするときのポイントなど指導していただきました。そのおかげで自分の納得できる形で本番に臨むことができたと思います。本当にありがとうございました。       【後輩へのアドバイス・メッセージ】 キャリアセンターの方や先生のサポートが力強いので、安心して就職活動に取り組むことができます。一人で悩みすぎず誰かに相談することも大切だと思います。病院の見学会・インターンシップは日程が決められていることが多く、すぐに予約がいっぱいになり締め切りになる場合もあるので、早いうちから日程を確認しておくべきだと思います。4回生は実習も卒論もあり忙しいですが、自分のペースで就職活動に取り組んでほしいと思います。頑張ってください。  

2018.08.27

看護医療学科 海外インターンシップ2018 in オーストラリア 現地レポートvol.3

看護医療学科の海外インターンシップは、2回生2名が参加して、2018年8月18日(土)~26日(月)までオーストラリアで行われています。 海外インターンシップの目的はオーストラリアの文化に触れ、海外での医療に関する事情や課題を知ることで日本の医療に関する事情や課題と比較することです。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。 今回は、6~7日目の活動報告です!   6日目:8月23日(木) Bundoora Extended Care Centre(BECC)&Austin Hospital見学 午前中は、BECCを訪れました。Geriatric assessment 2病棟とGeriatric psychiatric 1病棟、Nursing Homeが並ぶ広大な敷地にある施設です。また、特徴の一つとして病棟はMelbourne Hospital とNorthern Hospitalという公的および私立の医療機関の両方が一つの施設を構成しています。病棟それぞれに役割があり、対象者が自宅へ帰ることができるように支援していました。     Standing Hoistというベッドから椅子へと移動するときに使い、対象者が持っている力を生かすことができるとともに、これを使用することで、看護師の負担を軽くすることができると学びました。     Geriatric psychiatric 病棟では、精神看護を実施していました。対象者の部屋は、個室になっていますが、身体を拘束するような柵などはありません。ただ対象者の安全を考え、病室の扉は半分が解放できる構造になっていました。     病棟の外には、バス停などがあり認知症の対象者が家に帰りたいと訴えた時、否定するのではなく、このバス停でバスを待ちながら、話を聞くといったサポートがなされていました。     その後、敷地内にあるナーシングホームに行きました。ここは認知症の方がリロケーションダメージを受けないようにホーム内見学はできなかったのですが、対象者が自分らしく生活できるようにチームでサポートしているそうです。     午後は、Austin Hospitalを訪れました。 その中にある緩和ケア病棟を見学しました。Olivia Newton-John氏の寄付により約5年前に新しくなった病棟であり、病棟の名前は乳がんで死亡した彼女の母親の名前にちなんでつけられています。38床のうち31床が稼働中でした。病棟や病室の環境、各部屋(各宗教に必要な物品が準備されたリフレクションルームや窓の開閉が可能な部屋、ファミリールームなど)の特徴、ウエルネスセンターという家族を含めたスピリチャルなケアも含めて代替療法が行われている施設がありました。     対象者にとって、入浴は生活の一部であるとともに、リラクゼーションや気分転換の意味をもちます。したがって、気持ちよく入浴出来る機器など工夫されていました。実習に行ったときに、その病院では立ったままシャワーを浴びていたので、足をきれいに洗うことが難しいのではないかと思っていました。しかし、このような構造であればそれらの問題を解決し、必要であれば同時にマッサージなどのセラピーを行うことができると知って、画期的だと思いました。     また、入院している対象者だけではなく、家族も対象とした看護を目標にしているため、家族と過ごせる工夫が多くなされていました。日本と比較して、Day roomやrelax room が充実していました。いつも同じ病室にいるのではなく、環境を少しでも変えることで、入院中でも生活の中での変化があれば対象者にとってよい気分転換になるだろうなと感じました。そして、ベランダには鍵が掛かっておらず、外部の風を感じ、綺麗な景色を自由に見ることができます。     さらに、家族へのケアとして、ウエルネスセンターというところで、対象者を亡くした家族に対するケアとしてピアサポートグルーブのケアやボランティアの教育も実施されていました。     また、がんと告知された患者と家族のための情報提供としてインフォメーションブースがあり、がんと告知された子どもに対するサポートなど、様々なことに関する資料がありました。     さらに、上の写真のように多民族に対応した24言語のリーフレットも準備してあり、緩和ケアやがんの種類別な医学的知識についての説明を受けられるように工夫されていたり、言葉による壁(障壁)が緩和される工夫をしていました。日本に住んでいる外国人は国民の1%程度と言われていますが、これからは増加していく傾向にあり、医療においてもこのような言語のよる障壁を緩和する工夫が必要だと思いました。 これらの施設や病院の見学によって、メルボルンの高齢者ケアと緩和ケアの実際について具体的に学ぶことが出来ました。   7日目:8月24日(金) Julie Paul氏からの講義 Ms. Julie. P氏 による講義を受けました。オーストラリアの医療制度、Palliative Care、Communicationの3つのトピックスについて学ぶことができました。     Australiaの医療制度はMedicareが基盤となっているが、民間の保険に加入しなければ罰金が課せられるなど、これらの情報を十分に理解できていないと、複雑な仕組みだと感じました。このことから、看護師を含む医療従事者が対象者に正しい知識を十分に提供できるように、制度についての知識を身に付ける必要があると学びました。 Palliative Care については、この講義を受けるまではEnd of life Careとの明確な違いがわからなかったので、Palliative Care を行うということは死に直結していると思っていました。しかし、Palliative Care はQOLに焦点を当てており、必ずしも死に直結しているわけではないことを知りました。さらに医療の現場では、対象者に緩和ケアを行いましょうというと、対象者は死を連想してしまう可能性があるとわかりました。このことから、Palliative Care とは何かについて、医療従事者がしっかりと理解をしたうえで、対象者やその家族に説明することはとても大事なことであると学びました。     Communication については、実践における質問の仕方や、どこに観点をおいてコミュニケーションを取ればよいのかを学ぶことができました。実際に実践してみて、カードや質問シートを用いて、会話のきっかけをつくり、その答えが何かに関係なく、対象者の思いに寄り添ってコミュニケーションをとることが大切であるとわかりました。また、質問の仕方については、閉じられた質問ではなく、開かれた質問で、さらに答えの範囲が広すぎないように質問する必要があると、わかりました。実際にロールプレイングをしてみると、開かれた質問であっても答えの範囲が広すぎると、答えにくいことを学びました。 これらの内容は、私たちが大学でまだ学んでいないことも含まれていたので、とても難しく、量も多かったですが、とても興味深い内容であり、break time があったので気分転換ができて最後まで集中して聴くことができました。     Ms. Julie. P氏の講義が終了したあと、La Trobe大学の学生と夕食に行きました。夜景はとてもきれいでした。学習とともに、充実した時間を過ごせました。   看護医療学科講師 對中百合 看護医療学科2回生 中道稚加   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.2

2018.08.27

看護医療学科 海外インターンシップ2018 in オーストラリア 現地レポートvol.4(教員総括)

護医療学科の海外インターンシップは、2回生2名が参加して、2018年8月18日(土)~26日(月)までオーストラリアで行われています。 海外インターンシップの目的はオーストラリアの文化に触れ、海外での医療に関する事情や課題を知ることで日本の医療に関する事情や課題と比較することです。また、グローバル化に対応するためのコミュニケーションスキルを身に付けることも目的の一つです。   最終日を迎え、全行程を振り返り、教員から総括(現地リポートvol.4)が届きました!   8日目:8月25日(土)・9日目:26日(日) 担当教員まとめ この日は、いよいよ最終日です。2人の学生は、ラトローブ大学のバディとともに市内をショッピングしたり、図書館や動物園に行ったりしました。   ▲メルボルン動物園   道中の学生との会話で、来年3月に日本の大学に留学するので、また日本で会おうと話をしたり、お互いの2回生の大学生活の会話をしたりすることで、渡航時よりかなり英語力が上達していました。   ▲メルボルン美術館   今回は、2回生2人という最少人数での渡航であったため、1人の担う責任や役割分担が多くなりましたが、最後までよく頑張りました。また、グループダイナミクスこそは発揮できなかったかもしれませんが、その分、異国ならではの個人の責任を遂行することの必要性や少ないマンパワーをいかに最大限に発揮するのか、その実際を学んできました。   ▲ナーシングホームでJulie氏に質問する学生   国内では、なかなか英語に触れる機会がなく会話を楽しむということまではできませんが、初日から自らホテルのデスクに移動手段を確認し、施設見学では質問は必ず英語で1つ以上行うという課題をクリアしていました。   また、海外インターンシップの目標だけでなく、現地の大学生との交流も、英語で畿央大学や日本を紹介するだけではなく、おりがみを持参して折り鶴を教えたり、オフの時間を活用してバディにはできるだけ英語で話すことにトライしたりしていて、この9日間でかなり英語のコミュニケーションスキルが上達していました。オーストラリアでは、18歳で飲酒が可能ですが、日本の法律との違いを学修していました。     今回は、偶然にも日本で英語教師をされていた方が日本語クラスの弁論大会の原稿の指導に参加されていて、英会話の発音や英語でのプレゼンにトライする姿勢に感激され、学生の参加姿勢をほめていただいことは、2人の学生にとっても自信につながったと考えます。 帰国時には、香港でのトランジット時に台風の影響でトラブルがあり、5時間遅れて離陸しましたが、無事に関空には18時頃到着し帰路へ向かいました。 この学びを今後の学習につなげていくことを期待しています。   なお、Julie.Pさんは2019年7月に来日し、講演予定です。 AIPEACSのHPはコチラ!    看護医療学科 教授 山崎尚美 講師 對中百合   【関連記事】 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.1 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.2 看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地レポートvol.3

2018.08.27

脳卒中後に運動ができなくなる仕組みに新たな発見~ニューロリハビリテーション研究センター

麻痺がないのにできない?「失行症」のメカニズム解明に貢献   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター教授 森岡周と同助教 信迫悟志らは、共同研究病院(村田病院,摂南総合病院,共に大阪府)、および明治大学理工学部の嶋田総太郎教授らと共同して、脳卒中後の高次脳機能障害の一つである「失行症(※)」の病態メカニズム解明をめざす研究を実施しました。この研究は、文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「脳内身体表現の変容機構の理解と制御」の支援を受けて実施されています。   ※失行症:麻痺などの運動障害やその他の認知障害(失語症や失認症)がないにも関わらず、習熟していたはずの行為が遂行できなくなる高次脳機能障害の一つ   この度、失行症を有する脳卒中患者では、自分が行った運動とその結果を比較し、誤りに気付き、運動を修正するという脳機能が低下していることを、世界で初めて明らかにしました。   この研究成果は、失行症の病態解明に貢献するだけでなく、失行症からの回復に向けたリハビリテーション技術開発の基礎的知見になるものと期待されます。具体的には、今回の研究で失行症を有する脳卒中患者で低下していることが明らかになった「自分が行った運動とその結果を比較し、間違いがあれば修正するという脳機能」を改善するリハビリテーション技術の開発をめざします。 この研究成果は、Frontiers in Neurology誌 (Distortion of Visuo-Motor Temporal Integration in Apraxia: Evidence From Delayed Visual Feedback Detection Tasks and Voxel-Based Lesion-Symptom Mapping)に掲載されています。  研究概要 失行(Limb-Apraxia)は、麻痺がないにも関わらず、使い慣れたはずの道具を操作したり、普段使用しているコミュニケーション・ジェスチャーを表出したり、他者の動作を模倣することが困難になるという、失語・失認と並ぶ代表的な高次脳機能障害の一つです。 失行の神経学的メカニズムとしては、“道具やジェスチャーを生後から繰り返し使用することで脳内に貯蔵された手続き記憶が障害されたために生じる”とする貯蔵された運動表象障害仮説(Buxbaum、 2017)や“使用したことのない道具であっても創造的に推論することによって使用方法を創発する能力が障害されたために生じる”とする技術的推論能力障害仮説(Osiurak and Badets、 2017)などが有力視されていますが、決定的な解明はなされていません。 しかしながら、運動表象障害仮説であっても技術的推論障害仮説であっても、感覚情報を統合し、意図的な行為を計画する(意図的運動結果の予測情報を形成する)ことに困難があることに共通点があります。実際、失行を有する患者では、運動イメージやインテンショナルバインディングに問題があることが明らかになっていました。また失行には運動結果の予測情報と実際の感覚フィードバックが時空間的に統合することによって生起する運動主体感(運動した際に、“この運動は自らが引き起こした運動である”という主観的意識)が障害されている可能性が示唆されていますが、それを実証した研究は存在しません。 そこで森岡周教授らの研究グループは、様々な感覚情報間(運動情報を含む)の統合を定量的・客観的に測定することで、こうした失行の病態を明確に浮き彫りにできないかと考え、失行を有する左半球脳卒中患者と失行を有さない左半球脳卒中患者との間で、感覚-感覚(視覚-触覚、視覚-固有受容覚)統合機能、感覚-運動(視覚-運動)統合機能が異なるか否かについて調べました。さらに病巣減算分析およびVoxel-based lesion symptom mapping(VLSM)を実施することで、失行と感覚-感覚/感覚-運動統合障害に共通する病巣を解析しました。その結果、失行を有する患者では、感覚-感覚(視覚-触覚、視覚-固有受容覚)統合機能は保たれているものの、感覚-運動(視覚-運動)統合機能に顕著な低下があることが示されました。感覚-運動統合に困難があるものの、感覚-感覚統合は保たれているという本研究結果は、失行には行為の結果を予測することに困難があることを強く示唆しました。また失行の重症度と感覚-運動統合障害の程度には相関関係があることも示されました。そして、失行と感覚-運動統合障害は、共通して左下前頭回と左下頭頂小葉を結ぶ左腹側-背側運動ネットワーク上の病巣に起因することが明らかになりました。   本研究のポイント ■ 失行を有する左半球脳卒中患者には、運動結果の予測情報と感覚フィードバックを統合する機能に低下がある。 ■ 失行の重症度と感覚-運動統合障害には相関関係がある。 ■ 左下前頭回と左下頭頂小葉を主領域とした左腹側-背側運動ネットワークの損傷は、運動結果の予測を障害し、失行と感覚-運動統合障害の発生を導く。   研究内容 本研究には、失行を有する左半球脳卒中患者(失行群)7名、失行と診断されるレベルではないが失行評価においてエラーが認められた左半球脳卒中患者(偽失行群)6名、失行を有さない左半球脳卒中患者(非失行群)9名が参加しました。 感覚-感覚/感覚-運動統合機能の測定には、共同研究者の嶋田総太郎教授(明治大学理工学部)が開発した視覚フィードバック遅延検出課題が使用され、この課題で抽出される遅延検出閾値と遅延検出確率曲線の勾配が統合機能を反映する指標となりました。遅延検出閾値の延長と勾配の低下は、統合機能が低いことを表します。     図1。 本研究で使用した3種類の視覚フィードバック遅延検出課題 患者は、触覚刺激・受動運動(固有受容覚刺激)・能動運動に対して、その映像(視覚フィードバック)が同期しているか非同期しているかを回答した。 左図は、触覚刺激に対する視覚フィードバックの遅延を検出する課題。 中央図は、受動運動(他者に動かされる)に対する視覚フィードバックの遅延を検出する課題。 右図は、能動運動(自分で動かす)に対する視覚フィードバックの遅延を検出する課題。     図2。 3種類の視覚フィードバック遅延検出課題の結果 検出確率曲線(赤・黄・青線)が、左方に変位し、勾配(傾き)が強いほど、統合機能が高いことを表す。 左図は、3群(赤線:失行群、黄線:偽失行群、青線:非失行群)の視覚-触覚統合課題の成績。中央図は、3群の視覚-固有受容覚統合課題の成績、右図は3群の視覚-運動統合課題の成績。 感覚-感覚(視覚-触覚、視覚-固有受容覚)統合では、3群に差が認められなかったが、視覚-運動統合において、失行群(赤線)は、偽・非失行群(黄線、青線)と比較して、著明な低下(遅延検出閾値の延長、勾配の低下)を示した。   結果、感覚-運動統合課題においてのみ、失行群は、偽・非失行群と比較して、遅延検出閾値が延長し、勾配は低下しました(図2)。このことは、失行群が、視覚-運動統合機能の歪みを有することを意味し、感覚-感覚統合には違いがなかったことから、失行では自己運動の結果を予測することが障害されている可能性が強く示唆されました。また失行の重症度と視覚-運動統合障害の程度は相関関係にありました(図3)。     図3。 失行の重症度と視覚フィードバック遅延検出課題の成績との関係 視覚フィードバック遅延検出課題で得られる遅延検出閾値が延長するほど、そして検出確率曲線の勾配が低下するほど、統合機能が低いことを表す。 左図は、失行の重症度と3課題の遅延検出閾値との相関関係を表す。視覚-運動統合課題における遅延検出閾値(赤□)が延長するほど、失行の重症度が重度となる相関関係を認めた。 右図は、失行の重症度と3課題の検出確率曲線の勾配との相関関係を表す。視覚-運動統合課題における検出確率曲線の勾配(赤□)が低下するほど、失行の重症度が重度となる相関関係を認めた。 本研究では、さらに病巣減算分析とVLSMを実施することで、失行と感覚-感覚/感覚-運動統合障害に関連する病巣解析を行いました。その結果、失行の発症と感覚-運動統合障害の発生が、左腹側-背側運動ネットワーク上の左下前頭回と左下頭頂小葉の損傷に起因することが示されました(図4)。本研究は、左下前頭回と左下頭頂小葉を主領域とした左腹側-背側運動ネットワークの損傷が、運動結果の予測を妨げ、失行と感覚-運動統合障害を導くことを明らかにしました(図5)。     図4。 病巣減算分析とVoxel-based lesion symptom mapping(VLSM)の結果 病巣減算分析とVLSMの結果は、失行と視覚-運動統合障害が共通して、左下前頭回と左下頭頂小葉を中心とした左腹側の前頭-頭頂ネットワーク上の病巣によって生じることを示した。     図5。 要約図 左腹側の前頭-頭頂ネットワークの損傷は、運動結果の予測を妨げ、失行と視覚-運動統合障害を引き起こす。   本研究の臨床的意義および今後の課題 本研究は、視覚フィードバック遅延検出課題を使用することにより、定量的かつ客観的に、失行の感覚-感覚/感覚-運動統合機能を調べました。そのことにより、失行は感覚-感覚統合機能には問題がないものの、感覚-運動統合機能に問題を生じていることを明確に示しました。そして左大脳半球の腹側の前頭-頭頂ネットワークの損傷が、失行と感覚-運動統合障害の共通した病巣であることを明らかにしました。本研究結果は、失行の病態解明に貢献するだけでなく、運動結果の予測の形成を促し、感覚-運動統合を促進する介入が、失行の改善に寄与する可能性を強く示唆しました。 しかしながら、失行は様々な形態(模倣障害、ジェスチャー障害、道具使用障害、系列動作障害など)と多様な誤反応(錯行為、保続、拙劣、誤使用、省略など)を有する複雑な症候です。今後、今回明らかにした感覚-運動統合障害と関連する失行の形態・誤反応とは何かについての横断的研究、失行と感覚-運動統合障害の回復に関する縦断的研究、そして運動結果の予測の形成を促し、感覚-運動統合を促進し、失行からの改善に導くニューロリハビリテーション開発研究を力強く推進していく必要があります。 なお本研究は、新学術領域研究『脳内身体表現の変容機構の理解と制御』のサポートを受けて実施されました。   論文情報 Nobusako S, Ishibashi R, Takamura Y, Oda E, Tanigashira Y, Kouno M, Tominaga T, Ishibashi Y, Okuno H, Nobusako K, Zama T, Osumi M, Shimada S, and Morioka S. Distortion of Visuo-Motor Temporal Integration in Apraxia: Evidence From Delayed Visual Feedback Detection Tasks and Voxel-Based Lesion-Symptom Mapping. Frontiers in Neurology. 2018.   問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 助教 信迫 悟志(ノブサコ サトシ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.nobusako@kio.ac.jp   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授/センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

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