SNS
資料
請求
問合せ

すべての新着情報一覧

すべての新着情報一覧

2025.02.21

3/26(水)春休み平日ミニオープンキャンパスを開催します。

2025.02.21

3/30(日)春のオープンキャンパスを開催します。

2025.02.21

就職レポートNo.828(公的病院/理学療法士)理学療法学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第828弾! 理学療法学科19期生(25卒)   N・Tさん 公的病院(理学療法士) 勤務     あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 理学療法士を目指したきっかけは、中学生の頃に職場体験で実際に理学療法士の仕事を体験し、とてもやりがいを感じ将来こんな職業に就きたいと考えたからです。そこで、実際に畿央大学のオープンキャンパスに参加し、レベルの高い教育制度に魅力を感じ入学を決めました。また、高校の先輩が畿央大学に入学していたこともあり、実際の学校の雰囲気などを聞くことができたことも決め手の一つとなりました。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 大学生活を通して、普段の授業、試験勉強、実習など大変なことがたくさんありましたが、その分たくさんの素晴らしい友達に出会い、たくさんの素晴らしい思い出をつくることができました。そのなかでも、特に印象に残っていることは、友人と文化祭でたこ焼きを出店したことです。当日は、忙しくとても大変でしたが、みんなと協力し無事成功を収めることができ、とても楽しかったです。           就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 学校の授業や実習で興味を持った整形疾患に強みをもつ病院を中心に就職活動を行っていました。病院見学などもたくさん申し込み、様々な病院の異なる雰囲気を見学しました。その中でも、高い目標を持ち、意識の高いスッタフが数多くいる点に惹かれ、私もこの環境で学び、成長していきたいと思い志望しました。   就職活動を振り返っていかがでしたか? 就職活動を通して、まず、どこを受けるかを迷いました。また、実際受ける病院を決めてからも小論文が苦手で何度も練習しました。その際、キャリアセンターの方が毎回添削して下さり、自信を付けて試験に臨むことができました。   就職活動で役立ったツールを教えてください。 キャリアセンターの方(飯山さん)。就職活動で困ったことがあれば、なんでも相談させていただきました。(笑)     後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 就職活動は、自分の将来について深く考えられるとてもいい機会だと思います。周りで友だちの就職先が決まり始めると焦りを感じると思いますが、自分の将来についてよく考え、自分が行きたいと思った病院を選ぶべきだと思います。大変だと思いますが、息抜きも忘れず、頑張ってください。

2025.02.20

就職レポートNo.827(委託給食会社/管理栄養士職)健康栄養学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第827弾! 健康栄養学科19期生 (25卒) T・Aさん 委託給食会社 (管理栄養士職) 勤務     あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。  これまで辛いことがあっても美味しいご飯を食べると気持ちが晴れたり、誰かと一緒に食事をしたことで仲が深まったりといった経験をし、「食にある楽しさ」でたくさんの人を元気にし、笑顔にしたいと思ったのがきっかけです。栄養に関する専門的な知識を身に付け、「食」を通してたくさんの人の健康をサポートすることで、笑顔を届けられるような管理栄養士になりたいと思い、目指すようになりました。 畿央大学を選んだ理由は、アットホームな雰囲気と先生と学生の距離が近いところです。オープンキャンパスに参加した際にスタッフの方が気さくに話しかけてくださったのがとても印象に残っています。また、先生と学生の距離が近いことで悩みや困ったことを相談しやすい環境であるところにとても惹かれました。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 勉強や遊び、アルバイト、畿央祭の実行委員など様々な経験をすることができ、たくさんの人々との関わりを広げることができた、とても充実した学生生活であったと感じています。勉強面では課題やテスト、覚えることなどがたくさんあって大変でした。しかし、友人や先生方の支えのおかげもあり、めげずに頑張ることができました。テスト前に遅くまで大学に残り、友人たちと教え合いながら一緒に勉強したことも今ではとても良い思い出です。畿央祭の実行委員として、2か月以上かけてちぎり絵の展示作品(写真)も完成させました。学部や学科の壁を越えて皆で協力することができ、楽しさと共に達成感も得ることができました。展示作品の制作は細かい作業も多かったですが、完成した時の感動は忘れられません!       就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 お客様のニーズに寄り添った食事サービスや美味しさと栄養を追求した調理法など、食を通して喜びと感動を届けたいという会社の思いに強く惹かれました。就職活動を進めるうえで重視していた「人を笑顔にする」ということを実現できると考え、自分もお客様に寄り添い、食を通して喜びと感動を届けることができるような仕事がしたいと思いました。説明会などで実際に働かれている方々から話を聞いて仕事のやりがいを知ることができたこと、会社に勤める方々の雰囲気や人柄に惹かれたのも決め手の一つです。   就職活動を振り返っていかがでしたか? 自分が伝えたい思いや経験を言葉にしてまとめるということが一番大変でした。伝えたいことをなかなか指定された文字数に収めることができず、苦労しました。一番伝えたいことは何か、どのようにすれば伝えることができるのかを日々試行錯誤していました。キャリアセンターの方に話を聞いてもらい、たくさんのアドバイスもいただきました。このように悩むこともありましたが、これまでの様々な経験の中でも一番自分の中に秘めた「思い」に向き合っていたと思います。深く考えていくほど新たな発見があり、「自分」についてもっと知ることができました。自分の話を聞いてもらうことで気づけたこともたくさんあったので、行き詰まったら誰かに話をする、聞いてもらうことも大切であると感じました。また、たくさんの人との関わりが広がり、コミュニケーション力を高めることもできたと感じています。面接では特に「笑顔」を心がけ、答えに戸惑ってしまっても切り替えて、前向きに臨むことを意識していました。これらを心がけることで、本番でも伝えたいことを伝えることができ、自然と自信もつきました!   就職活動で役立ったツールを教えてください。 マイナビやリクナビを活用して、企業の検索や詳細を調べたり、エントリーしたりしていました。また、ノートに説明会での内容や企業の詳細についてまとめるようにしていました。後で見返すことができるのでとても便利でした!リフレッシュ方法としては、友人と遊んだり、アルバイトをしたり、また趣味の時間を作ったりと自分の時間も設けるようにしていました。欲しいものや美味しものをご褒美にするとやる気がUPしました!   後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 自己分析や業界研究などすることが多くてなかなか手を付けられない、大変そうだと感じている方もいるかもしれません。しかし、その就職活動の中で得られるものもたくさんあると思います。まずは挑戦してみてください。悩んだり、苦しんだりする時は一人で悩まずに誰かに頼ることも大切です。自分なりのリフレッシュ方法を見つけて、自分の時間も大切にしてください。真剣に向き合えばみなさんの思いは伝わります!笑顔を忘れずに、みなさんの魅力を存分に伝えて、満足のいく就職活動ができるように頑張ってください!  

2025.02.17

学生ボランティア団体助成金に採択!~災害復興ボランティア部HOPEFUL~

災害復興ボランティア部HOPEFULでは、昨年10月に一般財団法人学生サポートセンターの令和6年度学生ボランティア団体助成事業「学生ボランティア団体活動レポート」に応募しました。ボランティア活動の意義や必要性を広めるとともに、社会貢献活動に積極的に取り組む学生ボランティア団体を支援することを目的として行われています。   「ボランティア活動の意義や必要性を発信したい!」「もっとボランティア活動が広がってほしい」という思いで、これまでの活動内容をレポートにまとめて応募しました。その結果優秀レポートに選ばれ、助成金をいただけることになりました!   ▼2024年6月に参加した日帰り防災キャンプの様子     HOPEFULのこれまでの活動をすべて詰め込んだ濃いレポートですが、まさか優秀レポートに選ばれるとは思っておらず、嬉しさと驚きでいっぱいです。また、2月12日(水)に、ニッセイ京都駅前ビル「ナジックセミナーホール」での表彰式に参加しました。当日の様子はまた報告させていただきます。   私たちの活動をこのように評価していただくことができ、本当に光栄に思っています。今回、このような素晴らしい賞をいただけたことを私たちの誇りとし、これからもさらに精力的に活動を続けていきたいと思います!     災害復興ボランティア部HOPEFUL 代表 人間環境デザイン学科 2回生 藤井 岳     ▶「災害復興ボランティア部 HOPEFUL」活動紹介記事はこちら  

2025.02.17

就職レポートNo.826(オフィス家具メーカー/技術職)人間環境デザイン学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第826弾! 人間環境デザイン学科19期生(25卒)   H・Sさん オフィス家具メーカー(技術職) 勤務     あなたがその就職先に決めた理由を教えてください。 入職予定の企業は3つの製造部門を有しています。主に、大型量販店向けの店舗用什器、快適なオフィス空間を作り出すパーティション、そしてロジスティクスのトータルサポートを提供する自動倉庫や物流システム機器の生産を担っています。 大学でインテリアを学んだことをきっかけに、オフィス家具メーカーを中心に就職活動を進めました。その中でも、オフィス家具メーカー3社に絞り込みました。オルガテック東京という家具の見本市を拝見した際、この企業が出展していた「未来のワークチェア」に感銘を受け、当社に強い魅力を感じました。   学生生活をどのようにアピールしましたか? 面接やエントリーシートでは、自分の強みである「地道に努力する姿勢」と「好奇心旺盛な性格」をアピールしました。大学2回生のとき、将来に対する漠然とした不安を感じ、宅建試験合格を目指しました。初めての挑戦では惜しくも1点差で不合格となり悔しい思いをしましたが、その経験を活かし、地道に努力を続け、最終的に宅建試験に合格しました。また、手話を題材にした映画を観て手話に興味を持ちましたが、テキストだけでは動きのある手話を理解するのは難しいと感じ、手話サークルに参加しました。現在も週1回通いながら、楽しく学んでいます。学生時代は勉学だけでなく、スポーツにも力を入れており、サッカーの代表選手に選ばれた経験もアピールしました。 写真は台湾での海外インターンシップです。現地の学生とともにモバイル式の茶室を組み立てました。事前に計画し、仕口や構造を入念に確認した後、言語の壁に苦労しつつも、自由時間や夜市で関係を深めました。他の班とも協力し、無事、茶室を完成させることができました。この経験を通して、大人数で協力する力を実感しました。     就職活動を振り返っていかがでしたか? 就職活動は大学3年生の夏休みからスタートし、インターンシップを5社経験しました。エントリーした企業数は4社、ES提出も同じく4社でした。1社目の内々定は2月、2社目は5月にいただきましたが、卒業制作で椅子作りを進める中でオフィス家具への関心がさらに強まり、8月から再び活動を再スタート。4度の面接を経て、9月に内々定をいただきました。就職活動を通じて、自分の興味や強み、弱みを整理し、それを言語化する力を養いました。自分をどう表現するか、相手にどう伝えるかを意識することが重要だと感じました。 キャリアサポートの面では、ガイダンスなどで社会人マナーやスーツの着こなしを学ぶことができ非常に役立ちました。特に、面接での振る舞いや自己表現についてのアドバイスが貴重でした。 写真は愛用の筆記用具です。社会人としての自覚を持つために、身なりや服装、文房具に気を遣うようになりました。特に文房具については、これまではあまり意識していませんでしたが、就職活動を機にペンを新調しました。新しい文房具を使い始めたことで、就職活動に対するモチベーションが一層高まりました。     後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 初めての就職活動で不安や心配があると思いますが、自分の考えや意見を会社に合わせることなく、素直に伝えることが大事だと思いました。就職活動をしていると、周りの人と比べることが多くなると思いますが、自分のペースで進めていってください。応援しています!  

2025.02.14

就職レポートNo.825(鉄道会社/建築職)人間環境デザイン学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第825弾! 人間環境デザイン学科19期生(25卒)   H・Tさん 鉄道会社(建築職) 勤務     あなたがその職種を志したきっかけ、その就職先に決めた理由を教えてください。 鉄道会社のプロフェッショナル職(建築職)です。主に駅舎の維持管理・メンテンナンスを行い、駅舎改良工事を行います。具体的にはトイレの美装化や、高架化工事における駅の工事、駅員が寝泊まりする宿直室のリノベーションを行います。 入学当初から3回生の夏まで公務員を目指しており、都市計画に関わる仕事や、多くの方の生活の基盤を支える仕事をしたいと考えていました。3回生の夏に公務員のインターンシップに参加し、また鉄道建築職のインターンシップ後、鉄道会社や他の民間会社に目を向けました。駅ごとに街の特色は変わり、その街の玄関口に駅舎はなっており、待ち合わせや会話など電車を使うためだけの場所ではない所に惹かれ、多くのお客様に貢献したいと考えました。社員さんとの面談やOBOG訪問も行い、会社の雰囲気や働き方を深く知ることができ、やりたいことと会社の雰囲気から決めました。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? ゼミ活動や台湾での海外インターンシップでいろんな方とコミュニケーションを取ってきたことを面接で伝えました。3回生のゼミ活動では廃校小学校の利活用提案を行うにあたり、自治体の方にヒアリング調査を行い、利活用の設計後にプレゼンしたことや、台湾では言語が違う中で、現地の方と一緒にものづくり・制作を行ったのでコミュニケーションの取り方で工夫したことを伝えました。(写真は台湾で協働制作しているところです)       就職活動を振り返っていかがでしたか? 3回生の夏休みに公務員、12月頃から2月頃まで1dayや短期のインターンシップに5社(空間デザインの会社1社、鉄道3社、高速道路1社)参加しました。説明会の参加数は13社、エントリーしたのは8社です。 面接の振り返りをしっかりすることはやっていてよかったと思います。その日どんなことを聞かれ、どのように答えたか、を覚えている範囲で大丈夫なので面接が終わった後メモを取るようにしていました。選考段階で同じような質問を聞いてくる会社もあります。本番の面接では特に緊張しますし、確かに少し難しい質問をされることもありましたが、そういった時でもしっかりと面接官の方と目を合わること、落ち着いて答えることで、しっかり評価していただけますし、印象もいいと思います。(写真はメモ用として愛用していた「就活ノート」です)       キャリアセンターのサポートについて キャリアセンターは就職活動に困った時によく利用していました。もちろんメールでも相談に乗ってくださるので、いつでも頼りになります。最初エントリーシートの書き方が分からなかったので、自分で書いてみて添削をお願いしていました。一人では進まないことも多々あると思うので、遠慮せずエントリーシートの添削や面接練習をお願いしてみてください。   後輩のみなさんへメッセージをお願いします! どんな会社を受けたらいいのか、ガクチカや自己PRは何を話したらいいのか、インターンシップはどれくらい参加した方がいいのか分からず、苦痛に感じることがあると思います。 就活を始めた当初は大変ですが、友達や家族・先生にたくさん相談して焦らずに頑張ってほしいと思います。またあまり気負わず、たくさん息抜きしながら就活を進めることが一番大切かなと就活を終えて感じています。頑張ってください!    

2025.02.14

脳卒中後の特異な空間認知障害を報告-描画時に左側を過剰に表現する症例-~ニューロリハビリテーション研究センター

脳卒中後、多くの患者さんに見られる半側空間無視は、日常生活動作に支障をきたし、リハビリテーションの大きな課題となっています。この症状が改善した後も残る空間認知の障害は、患者さんの生活の質に影響を与える可能性があります。畿央大学大学院健康科学研究科の吉川里彩氏、大住倫弘准教授、森岡周教授らの研究グループは、右視床出血後の症例を詳細に分析し、半側空間無視が改善した後も、描画時に左側の要素を過剰に表現する「Hyperschematia(空間の過剰表象)」が継続することを発見しました。さらに、詳細な画像解析により、この症状が脳の腹側視覚経路の損傷と関連している可能性を明らかにしました。この研究成果は国際学術誌Cureus(Persistent Hyperschematia With Over-Generation Following Recovery From Unilateral Spatial Neglect: A Case Report)に掲載されています。   研究概要 脳卒中後の空間認知障害の一つである半側空間無視は、脳の右側が損傷を受けた際に起こる症状です。この症状により、患者さんは左側の空間を認識することが困難となり、日常生活に大きな支障をきたします。これまでの研究から、半側空間無視には様々な特徴があることが分かっていますが、回復過程での変化については、まだ十分に解明されていない点が多く残されています。 畿央大学大学院健康科学研究科の吉川里彩氏(西大和リハビリテーション病院言語聴覚士)、南川勇二氏、大住倫弘准教授、森岡周教授らは、右視床出血後の症例を縦断的に詳細に分析しました。その結果、半側空間無視が改善した後も、描画時に左側の要素を過剰に表現する「Hyperschematia(空間の過剰表象)」という特異な症状が継続することを発見しました。例えば、星の左部分を拡大して表現したり、時計の文字盤を描く際に必要以上の数字を書いたり、花の絵を描く際に左側に余分な花びらを加えたりする現象が観察されました。 本研究の新しい発見は以下の2点です。第一に、これまで半側空間無視や身体失認に付随すると考えられていた「Hyperschematia」が、必ずしも半側空間無視の症状と同時に改善するとは限らないことを示しました。第二に、詳細な画像解析技術を用いて、この症状が脳の腹側視覚経路の損傷と関連している可能性を明らかにしました。 この成果は、脳卒中後の空間認知障害の理解を深め、より効果的なリハビリテーション方法の開発につながる重要な知見を提供しています。空間認知の障害に対して、より詳細な評価と個別化された対応の重要性を示唆する発見といえます。   本研究のポイント 右視床出血後の症例において、半側空間無視が改善した後も、描画時に左側の要素を過剰に表現する「Hyperschematia」が継続することを見出しました。  画像解析により、この症状が下前頭後頭束(IFOF)および中縦束(MdLF)という腹側視覚経路の損傷と関連している可能性を明らかにしました。 研究内容 本研究の目的は、脳卒中後の半側空間無視の回復過程における空間認知の変化を明らかにすることでした。研究では、右視床出血後の症例について、約6ヶ月間の詳細な観察を行い、従来の評価に加えて最新の脳画像解析を実施しました。     研究グループは、最新の画像解析技術を用いて脳の神経回路を詳細に分析しました。その結果、本症例では、下前頭後頭束(IFOF)および中縦束(MdLF)という腹側視覚経路に90%以上の重度な損傷があることが判明しました。 行動評価では、特徴的な「Hyperschematia」が半側空間無視の改善後も持続することが明らかになりました。下図に示すように、星の左部分を拡大して表現したり、時計描画では文字盤に必要以上の数字を書き加える、花の絵では左側に余分な要素を追加するなどの現象が観察されました。これらの症状は観察期間を通じて持続しました。   このような詳細な観察と画像解析の結果から、研究グループは以下の重要な結論に達しました: 「Hyperschematia」は、半側空間無視の改善後も残存する可能性がある。 この症状は、腹側視覚経路の損傷と関連している可能性が高い。 これらの知見は、脳卒中後の空間認知障害の評価において、従来の半側空間無視の評価に加えて、より包括的な空間認知機能の評価が必要であることを示唆しています。 このように、神経回路の損傷パターンと行動症状を詳細に対応づけた本研究は、脳卒中後の空間認知障害の理解を深め、より効果的なリハビリテーション方法の確立に向けた重要な一歩となりました。   本研究の臨床的意義および今後の展開 この症例研究では、半側空間無視の改善後も「Hyperschematia」が持続する可能性と、その症状が脳の特定の神経経路の損傷と関連している可能性を示しました。これは空間認知障害の評価において新たな視点を提供するものです。 論文情報 Yoshikawa R, Minamikawa Y, Osumi M, Morioka S. Persistent Hyperschematia With Over-Generation Following Recovery From Unilateral Spatial Neglect: A Case Report. Cureus. 2025 Jan 25;17(1):e77951.   問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

2025.02.07

英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.9 ~ お正月を2回体験しました!

2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間にわたって英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。今年度は、2回生3名が、2024年9月21日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。現地からの学生リポート第8弾です! こんにちは。教育学部 現代教育学科 英語教育コース2回生の福岡 煌大です。2月になり冬の寒さも本格的に感じるような気候になってきました。最近学校に行くような時間帯はマイナスの気温になる頻度が増え、体調管理が少し難しくなってきました。今回も前回のブログ以降に私が経験したことについて書いていこうと思います。 海外で迎えたお正月 人生で初めて国外で迎えた正月は記憶に残るものとなりました。 日本では正月におせちを食べる、初詣に行く、おみくじを引く、家族と時間を過ごすなどが一般的ですが、カナダではそういった特別なことはなく、ただ新年をカウントダウンすることは世界共通でした。新年を祝うイベントが大晦日にあり、そこではカナダの伝統料理のプーティンやホットチョコレートが売られていました。   ▼ 会場の様子   とても海外っぽいと感じたことが簡易的な観覧車が会場に設置しており、私たちも乗車してきました。一般的な観覧車とは違って少しスピード感があり海外のユニークな点を感じることができました。またその場ではアーティストの方がステージでショーを開催し、多くの人がステージ前で歌って踊っており、一種のフェスティバルのように感じました。海外の方の熱気が高く一部の人は仮装をしておりハロウィンを二度味わったような感覚でした。   学校は大晦日であるにもかかわらず授業があり、元日のみが休日でその次の日からも学校があり不思議な感覚でした。 旧正月も体験! カナダは多くの国の人々が暮らしているため、旧正月もカナダに来て経験することが出来ました。中国や韓国は日本とは暦が違い、1月1日に祝わず、1月29日に祝いました。一年で2回も正月を経験するというのは少し不思議な感覚でした。   ▼ China Town   その際にDown Townの近くにあるChina Townに行き中国の歴史について学び、中国料理もGVの友達と一緒に食べてきました。中国と韓国の友達がいたので、言語や旧正月についても教えてもらうことが出来、いい経験となりました。 Origami Activityに参加! Global Villageでは毎週アクティビティがあり、無料のものもあれば料金を払って参加するものもあります。とても魅力があり多くの生徒が参加しています。その中で折り紙を折ろうというアクティビティがあり、日本人としてこれは参加せねばと思い参加してきました。   海外の人たちは折り紙をあまり知っていなかったため、私たち日本人が教えるなどして自分の英語のスピーキングの練習にもなり、また文化交流ができたためとても楽しかったです。旧正月ということもあり、今年の干支は巳なのでみんなで蛇をおりました。他にも鶴や兜やハートなどみな興味津々で取り組んでいました。     GVでの学習は、よりコミュニケーションが流暢になり海外の友達も多くできているので日々スピーキングとリスニングが鍛えられていると実感しています。友達とご飯に行く機会や遊びに行く機会が増えてきたため日本ではなかなかできない経験ができています。     残り留学生活も一か月となり残り時間が少ないため少し焦りもありながら、後悔の無いようにより充実した留学生活にしたいと思います。ご覧いただきありがとうございました。   現代教育学科 英語教育コース 2回生 福岡 煌大 関連記事 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.1~今年は3人がカナダへ! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.2 ~ カナダに来て3週間がたちました! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.3 ~ ウィンタースポーツ観戦を楽しみました! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.4 ~ 祝日の過ごし方! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.5 ~ 誕生日を祝ってもらいました! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.6 ~ もうすぐクリスマス! 英語教育コース「セメスター留学2024」 現地リポート vol.7 ~ 新年も積極的に活動しています!|KIO Smile Blog ▶ イギリス短期語学留学2024についての記事は こちら ▶ カナダ短期語学留学2024の記事は こちら

2025.02.06

虐待防止教育に取り組む卒業生が大学に帰ってきてくれました!~現代教育学科

現代教育学科13期生(2022年3月卒)の尾上 翼さん、小松 奏楽さんが近況報告で大学に帰ってきてくれました。現在お二人は子ども虐待防止団体HeartresQ の一員として活動しています。今回はクラウドファンディングを経て一般社団法人を立ち上げた尾上さんに、大学のことや今やろうとしていることを語っていただきました。 自己紹介・略歴をお聞かせください 教育学部13期生の尾上 翼(右)です。 現代教育学科 幼児教育コース で4年間所属し、保育や教育について学んできました。2022年3月に卒業し、大阪の児童養護施設で勤めながら、クラウドファンディングで資金を調達し一般社団法人 HeartresQを設立し、代表理事に就任しました。2024年4月から法人の資金調達を行うために、個人事業を開業し現在に至ります。 なぜ、社団法人を立ち上げたのですか?   私たちHeart resQは児童虐待を防止し、子どもたち並びに子どもを持つ保護者も笑顔で溢れる社会を実現したく立ち上げました。児童虐待をなぜ防止したいと思ったのかについては、まさに畿央大学での学びの中での「気づき」からでした。私は「児童虐待」という言葉を大学2回生の時に初めて知りました。 その実態を知りたいと思い、当時の授業をしてくださったた吉原 豊先生と実際に児童養護施設へ見学に行き、その後アルバイトとして働く中で私の人生の分岐点がやってきます。   少し関わる程度であれば、虐待を受けて育ったとは思えないとても明るい子どもたちがいっぱいです。しかし長い時間過ごしていると、子ども自身の心に一生消えない傷ができて苦しんでいる姿を目の当たりにしました。その時に、 虐待についてもっと早く知りたかった 児童養護施設に早く来たかったSOSを 出せる場所が欲しかった そんな言葉を聞きました。その子どもたちの声を聴いて、私は子どもたちや子どもを支える保護者がもっと笑える社会を作るために児童虐待のない社会を作ることを決心し、団体を立ち上げました。 どのような活動をされていますか? 現在は、「虐待についてもっと早く知りたかった」「児童養護施設に早く来たかった」「SOSを出せる場所が欲しかった」という子どもの声を実際に実現すべく活動を進めています。   具体的には、児童虐待予防教育のカリキュラムを作成し、行政機関と一緒に授業を取り入れていくための協議を繰り返しています。実際に児童虐待予防教育を行なった後、子どもたちがどこにSOSを発信すればいいのかと思った時に、SOSを受信できる場所として、また子どもたちのことを支えることができるように「子どもの居場所」を開所するための準備を行なっています。   また、熱い思いを持つ児童虐待防止活動者が孤立して、活動を諦めてしまう人も多く見てきた為、自社で児童虐待防止活動者のオンラインコミュニティを立ち上げました。現在会員は15人で児童虐待のない世界に向けて活動をしています。   振り返ってみて、畿央大学での4年間はどうでしたか? 畿央大学で過ごした4年間は、本当に濃い時間でした。畿央大学に入学していなかったら、「児童虐待」という言葉も知らずに生きていて、今では全く別の活動や仕事をしていたかもしれません。また、人にも恵まれました。教育に携わる友人が多く、「児童虐待防止活動」を行う際には協力してくれる友人もいました。このような課題に取り組むことができたのも、教育学部にいたからこそだと思います。   大学のキャンパスライフとしては、とても楽しい思い出がたくさんあります。クラスの友人と毎日地下食堂で話したり、一緒に遊んだり、時には提出期限が迫っている課題を一緒にしたりと、とても濃い時間を過ごしました。 教育学部での学びは、今にどう生きていますか? 現代教育学科での学びは、私にとって最も大切な土台となっています。幼児教育コースで学んだ私は、子どもの支援を発達の段階から考えるだけでなく、環境設定や海外で取り組まれている教育の仕組みを学び、子どもへの関わり方の視点が広がりました。畿央大学の4年間で、子どもと関わる中で遊びを通して何を伝えたいかを学びました。「遊び」や「環境」など、どれひとつ取ってもこだわることで子どもへの支援方法が変わると感じています。このような基礎を学び、児童養護施設での勤務でも実践的に活かしています。   また、授業では、たくさんの質問やチャレンジしたいことを教授に尋ねる機会が多くありました。先生方はいつも「まずはやってみたらいい」「やってみないと分からない」と励ましてくれました。この経験から、「まずは一歩踏み出してみる」という精神を学びました。入学当時ピアノが弾けなかった私も、「まずはやってみないと分からない、あとは努力の数」と言われたことを鮮明に覚えています。頑張らない人に結果はついてきませんが、頑張った人には必ず何かの成果がある。そう思えるようになったのも、この4年間の経験のおかげです。   今後の目標や展望をお聞かせください 私の目標は、「笑顔で溢れる社会」の実現です。「笑顔」の作り方はたくさんあります。例えば、お笑いや美味しいご飯、友人と過ごす時間などが自然と笑みをもたらします。しかし、その中でも特に私は「児童虐待」という問題を解決することを決心しています。   児童虐待を受けた子どもたちは、心に深い傷を一生背負って生きていかなくてはなりません。助けを求めたいけれど、求めても何もしてくれなかったという喪失感や、「大人はどうせ頼りにならない」という無力感を持ちながら苦しんでいる子どもがたくさんいます。私は、そんな社会を終わりにしたいと思っています。   助けを求めて助けてもらえる、また大人を頼ればどうにかなると思ってもらえるように、SOSを発信しやすい環境を作っていきます。直近の具体的な目標としては、誰もが遊びに来られる学校外の居場所を創造することです。   地域のコミュニティが衰退してきた今、子どもの遊び場も少なくなっています。また、保護者も地域内で孤立してしまい、子育ての相談ができる人がいなくなる傾向があります。そこで、大人も子どもも気軽にほっと一息つける居場所を作っていきます。さらに、子どもたちの未来を守るための教育カリキュラム「児童虐待予防教育」も進めていき、子どもも大人も笑顔で溢れる社会を実現します。   最後に在学生や大学に向けてメッセージをお願いします! 在学生の皆さんへ   大学生活は「人生の夏休み」とよく言われています。また、大学受験する際にこんな言葉を言われませんでしたか?   「受験勉強は、夏休みが1番の山場」   世の中では、「夏休み」という期間をどう使うかそれでその後の人生が変わってくるかもしれないということです。しかも、「夏休み」が4年もあります。この時間をどう使うかで、社会人になるまでに大きく差がつきます。現に私も大学1年生の時に、他の大学で起業している人や社会で成功している同年代の方と会い、ものすごく差を感じました。正直こんなに差があったら追いつけないとも諦めかけた日もあります。諦めることは本当に簡単です。でも、諦めなければクラウドファンディングで資金調達も会社を設立することも、行政機関と連携した居場所作りをすることも必ずできます。必ずと言い切れるのは、諦めずにずっと続けるからです。僕は、とんでもないほどの負けず嫌いで、しつこいやつです。だから、居場所作りの開業も虐待予防教育の導入も必ずやり遂げます。   「夏休み」という時間をどう使うかはあなた次第です。それぞれが最高に楽しい大学生活を送ってください!応援しています!   畿央大学の皆さんへ 在学中は本当に色々なことでご迷惑をおかけしたこともたくさんあると思います。そんな中でも優しく何も知らない私に、世の中のことを教えていただきありがとうございました。畿央大学に在学していたからこそ、私は今の活動ができています。   2021年に奈良県で虐待防止イベントをする際や2022年に奈良県庁に訪問した際も本当に温かく見守ってくださり、無事に会社も設立することができました。畿央大学を卒業したことを誇りに思って今後とも活動を続けてまいりますので、今後とも何卒よろしくお願いします。     関連記事 海外のスポーツチームでトレーナーをする卒業生が大学に帰ってきてくれました~理学療法学科 【森岡准教授が読売新聞に】8/17(土)夏の無料体験講座「ひらめき☆ときめきサイエンス」予約受付中! 6/21(金)ならコープとのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.4~学校での授業実践を通じて タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.3~タイ農村部の教育的課題って? タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.2~コンケン大学でワークショップに参加! タイ ドンデーン村での教育調査レポートvol.1~現代教育学科教員が22年ぶりの再訪!

1 30 31 32 33 34 727