2018年のすべての新着情報一覧
2018.05.24
児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科
2018年5月18日(金)に「乳幼児の成長・発達」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設「飛鳥学院」の見学に行かせていただきました。 飛鳥学院では、様々な理由により家庭で生活ができない子どもたちが健やかに成長し、自立を支援することに重点をおき、子どもたちが希望をもてるよう愛情のこもった関わりを実践されていました。 施設内は全て木造で暖かく優しい木の香りで包まれており、そのなかで子どもたちがいきいきと生活していました。飛鳥学院では学力を身につけることに力を入れていらっしゃるとのことでしたが、これは単に子どもたちの学力向上のためだけでなく、頑張りに対して表彰をすることで自己効力感を高めることも期待できるとおっしゃっていました。 児童養護施設で暮らしている児童やその母親が現在に至るまでには、助産師の関わりがあったはずです。その道はつながっているという広い視点を持ちながら、助産師をめざす者として、虐待を未然に防ぐためにはどのような関わりが必要か、虐待を経験した子どもに対してどのような関わりが必要かなど、常に考えておく必要があると思いました。 そして虐待を受けつらい思いを経験する子どもが一人でも減り、大切な命を育むことができるよう地域と連携を密にとり早期介入に努め、助産師として出来る役割をしっかりと果たしていきたいと思います。 飛鳥学院院長河村先生、副院長宮崎先生、児童指導員の中山先生、そして飛鳥学院の皆さま、貴重な時間をいただき、ありがとうございました。 今回の学びは助産師をめざす者として決して忘れず、今後の様々な母子との関わりの中で活かしていきたいと思います。 助産学専攻科 津口萌恵、中本沙紀 【関連記事】 平成30年度近畿地区助産師学生交流会 参加レポート!~助産学専攻科 妊娠中期・後期向け「両親学級」の演習を行いました!~助産学専攻科
2018.05.24
第2回看護医療学科卒後教育研修会を開催しました。
2018年5月20日(日)、第2回となる「看護医療学科卒後教育研修会」を開催しました。 「患者とその家族中心のケア-インフォーマルケアギバーを支える-」をテーマとし、卒業生をゲストスピーカーとして招き、自らが提供している看護について、現場での体験に基づく語りを通してテーマについて考えました。 看護医療学科林田麗准教授の講演では、ケアギバーの多くが家族であるという現状やインフォーマルケアギバーの存在が患者を支える上で重要であること、しかし、その一方でケアギバーも問題を抱える存在であり、どのように支えるのか、そのヒントとなる考えを紹介されました。 続いて看護医療学科3期生玉置将己さん(大阪市立大学医学部附属病院 救急救命センター勤務)による講演では、患者家族との実際の関わりを事例として、危機プロセスモデルを用いて振り返りました。家族のストレスフルな状態を理解し、家族の思いやニードにタイミングよく応えることができた過程を理論により解説してくれました。 参加者からは、「先輩の話を聞けてよい刺激になった」「患者家族との関わりを大切にしたい」「今後の自分の看護に活かしていきたい」など、様々な感想が寄せられました。 講演に先立って行われた懇親会(畿桜会総会と合同開催)では、同じ学科の仲間はもちろん、他学科の仲間とも久しぶりに再会し、会話が弾んでいました。豪華景品の当たるビンゴゲームでも大いに盛り上がり、楽しいひと時となりました。 ▼冬木智子名誉学園長、冬木正彦学長を囲んで記念撮影 卒業生は、看護職として様々な現場で活躍しています。卒業生の今後のキャリアに微力ながら力になればと、このような機会をこれからも設けていきたいと思います。 【関連記事】 看護医療学科開設10年記念講演会・第1回卒後教育研修会を開催しました。
2018.05.23
妊娠中期・後期向け「両親学級」の演習を行いました!~助産学専攻科
平成30年5月11日(金)に出産を控えた両親を対象に行う「両親学級」の演習を行いました。妊娠中期向けと妊娠後期向けの2つのグループに分かれ、中期向けは「マイナートラブルと栄養」について、後期向けは「呼吸法と分娩について」の教室を開講しました。 練習できる期間は短期間でしたが、発表に向けて放課後に残って学生同士で何度も練習を重ねました。集中して全員で協力することが出来たので、先生にも褒めて頂けるクオリティに仕上げられました。また、2グループが発表したあとカンファレンスを行い、どうすればより良い教室になったか、学生同士で熱い議論を交わしました。 なかでも、集団教育の強みの生かし方、妊婦さんへの伝わり方の意識などが私達の課題だと挙がりました。これから座学、演習、実習を重ねていく中で、8人全員でさらに学びを深め合っていきたいと思います。 助産学専攻科 津口萌恵 架空の病院を設定し、その病院で出産を希望する妊婦のニーズを考えながら、両親学級を企画・運営することを通して、コミュニケーションスキル、ファシリテーター、グループダイナミクスについて学ぶことを目的としてこの演習を実施しました。 学生は、短期間で協力し合い、たくさん話し合いをして、達成することができました。実施後は、真剣に実施評価を全員でディスカッションしてよりよい運営について振り返りました。対象のニーズに対して、目的から実施評価までの一貫したプロセスを運営することの難しさを知るとともに、企画運営の面白さを体験できました。学生のパワーを感じることができこれからが楽しみです。 助産学専攻科特任講師 上原麻利 【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講し、全授業が終了!~助産学専攻科 第6回助産学専攻科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 大阪母性衛生学会学術集会・研修会 参加レポート!~助産学専攻科 ベテラン助産師による分娩介助の特別講演!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの特別講演!~助産学専攻科 日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科 児童養護施設を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」
2018.05.23
平成30年度畿桜会(同窓会)役員会・総会・懇親会を開催しました。
畿桜会(きおうかい)は、畿央大学、畿央大学短期大学部、桜井女子短期大学の卒業生約1万人のための同窓会組織です。2018(平成30)年5月20日(日)、総会および懇親会が開催され、卒業生・教職員あわせて118名が参加しました。 総会の前には役員会が行なわれ、35名の役員により、総会の議案の確認と同窓会グッズの検討、今後の畿桜会(同窓会)と畿央大学の発展のための意見が積極的に交わされました。 11時から森本綾華代表幹事(看護医療学科2期生)の議事進行のもと、畿桜会総会が畿央食堂なごみで開催されました。受付では同窓会グッズとして制作された畿桜会オリジナル付箋を配布しました。冒頭には唄畿桜会長(理学療法学科2期生)、続いて冬木正彦理事長先生のご挨拶がありました。 事業報告では、昨年度行われた同窓会関連の事業(総会・懇親会、同窓会サロン、理学・栄養・教育のリカレント教育など)が報告され、今年度の事業計画としては、10月20日(土)・21日(日)に畿央祭同窓会サロンを開催すること、全5学科で卒後教育を実施することが決議され、全ての議案が可決されました。 5月20日(日)看護医療学科卒後教育研修会 9月8日(土)健康栄養卒業生交流会 9/17(月・祝)現代教育特別講演会(仮称) 11/25(日)理学療法特別講演会 2019年3月9日(土)人間環境デザイン卒業生交流会(仮称) 最後に今年度の新任役員紹介がありました。同窓会開催補助についても、昨年同様の補助金を継続することが承認されました。詳細は同窓会開催に関わる補助についてをご覧の上、お申込みください。 総会の後、冬木智子名誉学園長を囲み、記念の集合写真を行いました。 その後、kioカフェ カトレアに会場を移して、吉村拓哉代表幹事(人間環境デザイン学科5期生)による司会のもと、冬木智子名誉学園長によるご挨拶で懇親会がスタートしました。料理は、普段から学生食堂を運営している不二家商事にお願いして美味しい食事とスイーツ・フルーツ、アルコール類も豊富に用意しました。 今回の同窓会には退職された先生方を含め、総勢33名の教職員がご出席くださいました。久しぶりの大学、恩師や旧友との再会に終始笑顔の絶えない楽しい時間を過ごしました。 懇親会恒例となっているビンゴゲームですが、今年の1等は「ダイソン掃除機」、2等「USJ年間パスポート(1名分)」、3等「東京ディズニーリゾート1DAYパス2枚」、4等~25等には家電、お酒、スタバカード、商品券、図書カード、マックカードなど、総勢27名に豪華景品が当たりました。見事ゲットされた皆さま、おめでとうございました! 来年度の総会は2019(平成31)年5月19日(日)に決定しました。多数のご参加お待ちしております。
2018.05.23
平成30年度近畿地区助産師学生交流会 参加レポート!~助産学専攻科
平成30年5月12日(土)に奈良学園大学で行われた、近畿の助産学生が一同に集まる「平成30年度近畿地区助産師学生交流会」に助産学専攻科8名が参加してきました。 今年は奈良県が会場の準備担当に当たっていたので、朝から集まって教員・学生ともに協力して会場の準備を手伝わせていただき、貴重な経験をすることができました。交流会の内容は、前半にリンゴの木さんによる「バーストラウマ」の講演をしていただきました。出産にトラウマを抱いている産婦さんたちの生の声を知ることができ、私たち助産師にどのようなケアが求められているのか、助産師としてお母さんたちにどのように関わっていかなければならないのかを考えるきっかけとなる、とても貴重なお話を伺うことができました。 後半は、グループに分かれて学生同士で交流会を行いました。他の学校の助産学生さんと、課題や就職、実習についてなど様々な話題で盛り上がりました。多くの助産学生が夢の実現に向けて頑張っていることを知り、私たちも負けていられないなと思いました。8人全員で卒業できるよう、今後もみんなで力を合わせて頑張っていきたいと思います! 助産学専攻科 瀬川文穂 【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)一次コース講習会を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)Aコースを受講し、全授業が終了!~助産学専攻科 第6回助産学専攻科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 大阪母性衛生学会学術集会・研修会 参加レポート!~助産学専攻科 ベテラン助産師による分娩介助の特別講演!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの特別講演!~助産学専攻科 日本母性看護学会学術集会 参加レポート!~助産学専攻科 児童養護施設を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」
2018.05.23
本学現代教育研究所と香芝市教育委員会の連携事業が、「教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業」に採択されました。
畿央大学現代教育研究所と香芝市教育委員会は平成29年10月3日に「現職教員の資質能力向上に関わる校内研修プロジェクト」の開発について連携協力に関する協定書を締結しました。 平成30年度のプログラム「学校教育の今日的課題の解決を基に学校づくりを目指す、研修リーダーの育成と支援からなる校内研修プログラムの開発」を独立行政法人教職員支援機構が行う「平成30年度教員の資質向上のための研修プログラム開発支援事業」に申請した結果、同機構の審査を経て採択されました。平成30年度は同事業との契約の下、委嘱経費を得て運用します。プログラム概要は畿央大学現代教育研究所のWebサイトをご覧ください。
2018.05.23
現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅥ」を開催します。
ワークショップ3「ペアレント・トレーニング指導者の基礎を学ぼう」が、定員に達したため受付を終了いたします。なお、ワークショップ1、2は募集中です。 教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに、畿央大学現代教育研究所が主催するワークショップの第6回目です。2017年、学習指導要領は新しい時代に求められる資質・能力を子どもたちに育む「社会に開かれた教育課程」の実現をめざし、学校・家庭・地域の関係者が幅広く共有し活用できる「学びの地図」としての役割を果たすことをめざして改訂されました。畿央大学現代教育研究所も、子供の未来にかかわる多くの方々と共に学び、結ばれることを期待し、「学びを結ぶワークショップ」を行ってまいりました。 2018年は、教科学習における「プログラミング」を家庭と体験する取り組み、昨年のアンケートで要望が多かった「特別の教科 道徳」の続編、子どもを育てる「保護者支援」を体験を通して学ぶ、の3つの内容を用意しました。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 【日時】平成30年8月9日(木)10:00~15:30 ワークショップ1 午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:30~15:30 【学校教員・教育教育関係者、保護者等 対象】 定員40名 速さを活用して、ロボットを思い通りに動かそう 奥田 俊詞(教育学部 教授) ワークショップ2 午前の部 10:00~12:00 午後の部 13:30~15:30 【学校教員・教育関係者 対象】 定員40名 『特別の教科 道徳』の授業づくり 島 恒生(教育学部 教授) 【満員御礼】 ワークショップ3 10:00~15:30 定員に達しましたので、受付を締切りました。 【発達障害のある子供に関わる教育関係者・支援者 対象】 定員25名 ペアレント・トレーニング指導者の基礎を学ぼう 古川 恵美(教育学部 准教授) 昼食交流会 12:10~13:20 学生食堂にて、軽食を準備いたします。 食事しながら、日頃の教育に関する話題を交流しましょう。 ※講座の詳細はPDFでご確認ください(下記画像をクリックすると、PDFが開きます)。 ※ワークショップ1・2の「午前の部」と「午後の部」は同一内容です。 ▼ワークショップ案内チラシ ▼ワークショップ詳細と申込用紙 申込方法 申し込み票に記載されている必要事項を明記の上、E-mail または FAXにて送信してください。 【送付先】 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学総務部 畿央大学現代教育研究所ワークショップ係 宛 FAX:0745-54-1600 E-mail:rime@kio.ac.jp 問合せ先 TEL:0745-54-1602 畿央大学総務部
2018.05.23
畿友会(学生自治会)だよりvol.53~新入生歓迎会を行いました!
みなさんこんにちは。新学期が始まって2か月が経とうとしています。新しい生活には慣れたでしょうか? 畿央大学の学生自治会「畿友会」では、新たに入ってくれた新1回生を迎えるために、平成30年5月20日(日)に新入生歓迎会を行いました!たくさんの1回生が畿友会に加わってくれたので、とても嬉しいです。 前半はお互いのことをより知れるように、自己紹介を含めたじゃんけん列車、人間知恵の輪、ジェスチャーゲームをしました。 ▲自己紹介をした後にじゃんけん ▲負けたら後ろに回る「じゃんけん列車」 ▲なかなか解けない「人間知恵の輪」 ▲ジェスチャーゲームのお題でーす! ▲お題:人類の進化 ここまでは、畿友会のみんなを知るための活動でした。 休憩をはさんで、ここからは4グループ対抗のゲームをしていきました。まずは各グループのリーダーと答えを合わせるクイズ。グループで1つの答えを出す時間を通して、グループの仲を深めていきました。 そして、新入生歓迎会で一番盛り上がったリレーをしました。今回は、皿にある小さい玉を箸でつまんで隣にある皿に移していくゲームです。一人一つの玉を移動させて、どこが一番早くすべての球を移し終えるのかを競い合いました。簡単そうに見えて、かなり難しかったです。 こうして、畿友会の新入生を含めた初めての活動が終わりました。これからの活動もみんなで楽しくしていきたいです。畿友会にいるみなさん。これからもよろしくお願いします! 畿友会広報部 現代教育学科2回生 加藤明 ●畿友会(学生自治会)だよりブログはコチラから!
2018.05.22
平成30年度 運動器リハビリテーションセミナー「エビデンス編」を開講しました。
平成30年5月21日(日)、平成30年度「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー(エビデンス編)」が開催されました。 今年のエビデンス編は『バイオメカニクスからみたリハビリテーション』『骨と振動刺激』『下肢関節へのメカニカルストレス』『免疫系への理学療法アプローチ』という4つのタイトルで9時から16時まで講師陣の熱い講義がありました。 私は1限目のバイオメカニクスを担当しました。 臨床の先生方から「節の運動軸の論文を読んでも臨床応用できない」「三次元動作解析の文献は意味不明」などの声を聞くことがあります。正常関節の動きを知ることで、変形性関節症者の異常な関節運動を知ることができます。また、三次元空間の表現には国際基準でのルールがあり、「論文にはその基準に従いますよ~」と書いてあるだけで一般的に詳細は表記しません。このようなちょっとしたコツでバイオメカニクスという難解な分野もぐっと臨床に近づいてきます。 他の3つの講義に関してもなかなか壮大なテーマですが、わかりやすくご講義いただきました。 2限目の峯松先生には、臨床では目にすることのない骨のミクロ構造を図や画像を用いてご講義いただきました。 3限目の瓜谷先生は昨年のオーストラリア在外研究で得た知識をご披露いただきました。 4限目の免疫に関しては、今北先生のアメリカ留学での実験をもとに、実際に唾液を用いたストレスと免疫の関係について受講者の唾液から簡単な実験をしていただきました。 今後の運動器セミナーは臨床編、臨床実践編、臨床研究編と続きます。 今年で7年目を迎える運動器セミナー、今年の臨床実践編では動物標本を用いた解剖実習や超音波エコーの使用について。臨床研究編では本学の理学療法学科に所属する統計関連ソフトの開発がご専門の福森先生にご登壇いただきます。 リカレントを主眼に置き、明日の臨床に活かせるコンテンツを揃えて各教員お待ちしておりますので今後の運動器リハビリテーションセミナーにもぜひお越しください。 理学療法学科 准教授 福本貴彦
2018.05.22
平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.2~看護医療学科
離島・へき地医療体験実習は看護医療学科4回生の必須科目です。今年は、宇陀市大宇陀、川上村、五條市大塔、野迫川村、山添村の5地域で91人が平成30年5月15日(火)~5月17日(木)の3日間にわたり実習をさせて頂いています。いずれの地域でも充実した内容の実習で終了しました。現在まとめが学内で行われています。野迫川村の実習報告第2弾、第2日目、第3日目の様子をお伝えします。 2日目(5月16日) この日の目玉は、学内準備で最も時間をかけた「いきいき広場(健康チェック)」の開催でした。今回の主な活動地域である大股地区(全世帯数13、住民票上の住民数32名)生活改善センターをお借りしました。 朝7時、地区内に「畿央大学の看護学生による健康チェック“いきいき広場”が開催されます。」と放送が流れました。しかし、受け付け開始の9時になっても人の影がない・・・(汗) 「身体が動かない人以外は皆仕事をしているから家にはおらん」という事前情報のとおり、地区内は静かでした。さぁ、どうする?と話しているとポツポツと住民の方が会場に・・よかったぁ、受付をさせて頂きます! 血圧測定、「今日の体調はいかがですか?」と優しく声をかける看護師のたまご!なかなか様になっていました。奥は骨密度測定、こちらも手際よくできていました。 長坐位前屈、正しく測定できるように背中が壁に付いているか、膝は伸びているか、そして、その姿勢で苦痛はないか、尋ねました。 足趾握力「初めて見る測定器に住民の方も興味津々」 開眼片足立ち、万が一のために両横に学生が立って見守ります。 学内準備の間に、理学療法学科の松本大輔先生にご指導を頂いたイキイキ100歳体操!も住民の方々と一緒に行いました。昨年秋から大股地区と北股地区でモデル的に導入されており、週1回のペースで生活改善センターに集まって住民主体で実施しているとのことでした。 健康に関するアンケートでは、「整形的な健康問題が多い」とオリエンテーションで保健師さんから伺っていたとおり、「腰が痛くて」「足がなぁ」という声が聞かれました。健康チェックの結果を踏まえ、食事内容や運動習慣を住民の方々と一緒に振り返りました。 いきいき広場担当学生は、午前と午後で担当を入れ替わり、小中学校、保育園、診療所、高野豆腐伝承館、野川弁天、アマゴ養殖場、そうめん工場と住民の方々の生活や野迫川村を知るべく小グループで出かけていきました。 野迫川村の伝統的産業を2つ紹介します。ひとつはそうめんです。 長箸でそうめんを捌き乾燥させます。10分程度の作業でもかなり疲れました。壁に吹き付けた水で湿度を調整するなど職人技も拝見し、誰でも引き継げるわけではない伝統的産業をいかに守るか、高齢化の進む村の産業の後継者問題を考える機会となりました。 もうひとつは、アマゴの養殖です。 アマゴ養殖を支えているのも70歳を超える地元住民(大股地区で運営している)の皆さんです。水が命、台風や大雨では、土砂崩れで山水を引くパイプが詰まらないか、寝ずの番をするそうです。病気などにも弱い智魚は屋内で育てています。餌やりを体験しました。 2日目最後のイベントは、診療所の根津医師のご講義と、診療所看護師2人も交えた意見交換会でした。学生は2日間の学びも発表しコメントを頂きました。 3日目(最終日) まず、廃校となった北今西小学校の校舎に本部を置くNPO法人結の森倶楽部の代表にお聞きしました。野迫川村を村外に広く知ってもらうための活動として、野迫川村特産品を宅配にして発送していることや、人が集まるイベントを企画運営していることなど、お話を頂きました。原木しいたけ、まつたけ、沢わさび、そうめん、アマゴの他にも、野迫川キュウリや野迫川まな、など、伝統野菜があることを知りました。 村における女性の役割や、子育て育児、女性の健康、「食」についてお話を伺うため、婦人部の方々との伝統料理を作って食べるという企画をしました。 そうめんの「節」(竿に干すので上の部分はU字になります。そこを節と言います)でサラダを作っています。 ▼野迫川産 沢わさびのすりおろし,とても香りがいい 昨年出産された女性から妊婦・出産・子育てのお話を伺いました。 「平成23年の水害後ボランティアに来ていて野迫川村が好きになった」と話してくださいました。その後、ご主人(野迫川村の方)と知り合い結婚。大股地区にご主人のご実家の隣に住んでおられるそうです。子育ての大変さは、お姑さんのサポートもあり今のところあまり感じない、集落の方々に見守られている感じだそうです。 みんなで作ったものを頂きながら、80代の方の嫁いできたころの話、50代の女性の嫁いできたときの話を伺いました。男性が強いというわけではないけれど、村の伝統的な行事(例えば集会や餅つきなど)は、男性が中心という風習はしっかり残っていることもお聞きしました。 さらなる詳細は、実習発表会で! 5月23日(水曜日)13:00から冬木記念ホールで報告会をさせて頂きます。 他学科の先生方、職員の皆様、ぜひ、発表会にお越しください。 実習に協力いただきました野迫川村の皆様に感謝申し上げます。 看護医療学科教授 堀内美由紀 【関連記事】 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.2~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(宇陀市大宇陀地区)レポートvol.1~看護医療学科 平成30年度離島・へき地医療体験実習(野迫川村)レポートvol.1~看護医療学科 学生広報スタッフblog vol.225~看護医療学科「離島・へき地医療体験実習」レポート!