SNS
資料
請求
問合せ

すべての新着情報一覧

2019年のすべての新着情報一覧

2019.02.25

畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.7~ホームステイ&放課後レポート!

2019年2月16日(土)から3月7日(木)にかけて、1・2回生あわせて17名の畿央生がカナダのヴィクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第7弾をお届けします!   健康栄養学科1回生の山越です。ヴィクトリアに着いて3日間の充実した休日を終えた後、学校が始まりました。 3日間英語を話すこと聞き取ることに精一杯だったので、「日本の友達と日本語でたくさん話せる!」とワクワクしていました。けれど学校に行くと母国語を話してはいけない、“English only”というルールがあり初日から大パニック。 授業もすべて英語で行われているため、聞き取ることに精一杯でした。初日の授業は午後だけだったのですが、とても疲れたので放課後に友達とカフェしたりと、ゆったりとした時間を過ごしました。また通学している道がとてもきれいなので、初日からたくさんヴィクトリアの街中をカメラに収めました。     English onlyにも少しずつ慣れ、英語を使って様々な国から来ている生徒と話すことが楽しくなりました。心にも余裕ができ、木曜日に初めて放課後のアクティビティとしてカーリングをしました。初めてするスポーツでとても難しく、こけてばかりでしたが、ゲームをしているうちにどんどん楽しくなって、知らない間に国籍関係なく盛り上がり、とても楽しい放課後になりました。     学校ではまだまだ英語を聞き取れないことや自分の意見をうまく伝えることができないこと、授業でつまずくことはたくさんありますが、質問をしたらわかりやすく説明してくれる先生や、困っていたら簡単な英語になおして伝えてくれる生徒がたくさんいて、とても楽しいです。学校に通い始めたことで少しずつですが英語を話すことに自信がつき、ホストファミリーと今日あった出来事や明日の予定など積極的に話すことができるようになりました。また放課後に友達とヴィクトリアの街を散策したり、ホームパーティーをしたりととても充実した1週間を過ごせています。 マクドナルドで注文をするのに15分かかったり、タピオカのお店で店員さんの言っていることがわからずタピオカ入りが飲みたかったのにタピオカが入っていなかったり、お金の種類が未だにわからず買い物がスムーズにできなかったりとまだまだ難しいことはたくさんありますが、残り1週間のヴィクトリアでの生活を楽しみたいです。     健康栄養学科1回生 山越悠衣      【関連記事】 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.6~ホームステイレポート! 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.5~ホームステイ編!その2 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.4~ホームステイ編! 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.3~出発編!その3 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.2~出発編!その2 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.1~出発編!

2019.02.25

畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.8~ホームステイレポート!その2

2019年2月16日(土)から3月7日(木)にかけて、1・2回生あわせて17名の畿央生がカナダのヴィクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第8弾をお届けします!   こんにちは。現代教育学科1回生の久保沙織です。現在、カナダのヴィクトリアに留学中です。現地での生活を報告します。 カナダでの留学が始まって1週間が経ちました。ヴィクトリアでは2週間のホームステイをし、平日は語学学校に通います。私は徒歩通学で海とヴィクトリアの街並みを満喫しながら登校しています。     初めて語学学校に登校した日は、英語だけの授業とクラスに馴染めるかという不安ばかりでしたが、クラスのみなさんが快く迎えてくれました。たくさん声をかけてくれたので抱いていた不安は一瞬にして消え、学校が居心地の良い場所となりました。 語学学校では基本的にはすべて英語なので、友達とランチを食べる間もずっと英語で話しています。最初はなかなか話したいことを話せないまま過ごしていましたが、毎日続けていくことでかなり積極的に話せるようになりました。     ホームステイ先に帰宅するとホストファミリーとティータイムを楽しみます。いつも私のことをとても大切に想ってくれる人たちで、休日の日にはドライブや買い物に連れて行ってくれます。 また、ホームシックにならないように白米を用意してくれているので本当に嬉しいです。残りの留学も楽しみながら様々なことを学んでいきたいと思います。   現代教育学科1回生 久保沙織   【関連記事】 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.7~ホームステイ&放課後レポート! 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.6~ホームステイレポート! 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.5~ホームステイ編!その2 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.4~ホームステイ編! 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.3~出発編!その3 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.2~出発編!その2 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.1~出発編!

2019.02.22

冬のスポーツ実習2019(in 白馬村)レポート vol.3

2019年2月19日(火)~22日(金)まで、長野県北安曇郡白馬村の白馬五竜スキー場にて、「スポーツ実習B・Ⅱ」が開講されています。受講する1回生116名、助力(2・3回生)24名、教員12名あわせて152名が参加しています。 実習3日目の様子を学生目線でお届けします!!   3日目:2/21(木) 昨日よりは肌寒い環境でしたが、2日目同様天気にも恵まれました!     本格的な練習が始まり、それぞれスキーやスノーボードにも慣れ、グループによってはゴンドラに乗って上からの景色を見たり、そこから滑ったりできるグループもでてきて、それぞれ自分達の成長を実感することができました。     初心者グループの私たちは、講習初日は転んでばかりでしたが、インストラクターの「れみちゃん」さんの指導のおかげでターンも出来るようになりました!コツコツ練習したら誰でもスノーボードが出来るということを実感しました!     実習前は他学部の人達と仲良くできるか不安でしたが、ストレッチの前にじゃんけん大会で盛り上がるなど、3日目にもなると皆で楽しく過ごすことができました。 実習最終日、みんなが怪我無く楽しめますように☆     理学療法学科1回生 宇野流弥、川端一穂、多賀井日菜、谷口真由香   【関連記事】 冬のスポーツ実習2019(in 白馬村)レポート vol.2 冬のスポーツ実習2019(in 白馬村)レポート vol.1

2019.02.22

畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.4~ホームステイ編!

2019年2月16日(土)から3月7日(木)にかけて、1・2回生あわせて17名の畿央生がカナダのヴィクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第4弾をお届けします!   こんにちは。春期短期留学に参加しています健康栄養学科1回生の藤井美希です。 カナダに到着しホストファミリーとの出会い、休日の様子をレポートします!   土曜日の夜に到着し、日曜日と曜日が祝日であったため、学校が始まるまで丸2日間ありました。私のホストファミリーはキリスト教信者なので、日曜日は教会に連れて行ってもらいました。初めての体験がたくさんありました。その後ベビーシッターの子どもたちと家に帰り、折り紙を教えてあげました。折り方を英語で伝えるのは難しかったですが、手裏剣やハートの折り方を教えてあげると喜んでもらえてよかったです。家の近くには海があり、観光客も大勢います。     月曜日は近くにあるBeaconHill Parkというところに連れて行ってもらいました。ここでは野生のクジャクやリスなどを見ました。日本ではあまり見ることができないので、貴重な体験でした。     ホストファミリーはわかりやすい英語で学校までの行き方も教えてくれました。たくさんのことを気にかけてくれて、とても優しいです。 1日の出来事を夕食時に話す時間がとても楽しいと感じています。   ホストファミリーとたくさんのコミュニケーションをとり、1つでも多くのことを学びたいと思います!   健康栄養学科1回生 藤井美希   【関連記事】 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.3~出発編!その3 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.2~出発編!その2 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.1~出発編!

2019.02.22

畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.5~ホームステイ編!その2

2019年2月16日(土)から3月7日(木)にかけて、1・2回生あわせて17名の畿央生がカナダのヴィクトリアでの短期語学留学プログラムに参加しています。2週間にわたりホームステイをしながら語学学校で過ごしたあと、3日間バンクーバーを観光して帰国する予定です。 参加学生からのレポート、第5弾をお届けします!   健康栄養学科1回生の水江朋香です。現在、カナダのヴィクトリアに留学しています。私はホームステイの様子について紹介したいと思います。   私のホームステイ先には5人のホストファミリーがいます。最初は英語をうまく聞き取ることができずに、会話がほとんどできない状態だったのですが、毎日英語を話すことにより、少しずつしゃべれるようになってきました。到着の次の日から車でいろんなところに連れて行ってもらい、ヴィクトリアの魅力をたくさん教えてもらっています。2日目には、ホストファミリーのいとこの誕生日会に参加させてもらい、とても楽しい時間を過ごしました。     ホストファミリーはいつも私に親切にしてくれて、会話がわからないと、わかりやすく言い換えてくれたり、説明してくれたりします。キッチンへ行くと、何か飲む?と聞いてくれたり、私の母国である日本について調べてくれたりして、とてもやさしく会話してくれます。   ホームステイに行く前は、大学の友達と離れ、一人でホームステイするのが怖くて不安でしたが、とても親切なホストファミリーで、ホームシックどころか、日本に帰りたくないほど楽しい毎日を過ごしています。     ヴィクトリアは人々がとてもやさしく、少し寒いですが、雪や山、海がある景色もきれいな街です。残り少ない留学もしっかり自分の身にできるように学びたいと思います。   健康栄養学科1回生 水江朋香   【関連記事】 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.4~ホームステイ編! 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.3~出発編!その3 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.2~出発編!その2 畿央大学短期留学プログラム2019(カナダ)現地リポートvol.1~出発編!

2019.02.21

冬のスポーツ実習2019(in 白馬村)レポート vol.1

2019年2月19日(火)~22日(金)まで、長野県北安曇郡白馬村の白馬五竜スキー場にて、「スポーツ実習B・Ⅱ」が開講されています。受講する1回生116名、助力(2・3回生)24名、教員12名あわせて152名が参加しています。 初日の様子を学生目線でお届けします!!   --------------------------------------------- 1日目:2/19(火) 出発の日は天気に恵まれず、重たい荷物を雨の中運びスタートしたスポーツ実習。 バスの時間は7時間ぐらいで、すごく長かったです。バスでは、スキーやスノボーのDVDを見たり自己紹介をしたりしてあっという間でした。     白馬村に到着し、雨が止んでなくて気持ちが沈みましたが、ウェアやブーツを着てみて明日の実習が楽しみになりました! 信州そばや紫米のおこわなど、ご当地料理でお腹いっぱいになりました。     その後、助力の先輩方が考えてくださった夜のレクリエーションで、仲が深まりました。 バスで疲れてしまって、みんなすぐに就寝しました。     現代教育学科1回生 寺田さやか、岡本愛美 健康栄養学科1回生 西山葵 理学療法学科1回生 内山紗津月     ●昨年の冬のスポーツ実習の様子はコチラから!

2019.02.21

冬のスポーツ実習2019(in 白馬村)レポート vol.2

2019年2月19日(火)~22日(金)まで、長野県北安曇郡白馬村の白馬五竜スキー場にて、「スポーツ実習B・Ⅱ」が開講されています。受講する1回生116名、助力(2・3回生)24名、教員12名あわせて152名が参加しています。 実習2日目の様子を学生目線でお届けします!!     2日目:2/20(水) 初日は大雨でしたが、僕らの強い思いがゲレンデの神様に届いて、快晴となりました☼ さぁ畿央大学がゲレンデへの駆け出します!     周りを見渡せば雪に縁のない田舎者の僕達が初めて見る大雪原でした! 初めてスキーブーツを履いたり、ボードに触れてみたり、初めての体験ばっかりでした。 担当インストラクターのいなぞうさんに、転倒の仕方を基礎の基礎からご指導いただきました! 午前中は慣れずにいた動作も、午後になれば段違いにレベルアップしました!フリー滑走でもスノボの経験のある友達に教えてもらったりして、スキルも上がりましたが友情がまた一段と深まりました。     僕達はとてつもない恩人方にささえられ、無事に2日目を生き延びることができました。 明日も楽しみながら成長して、4年後にはインカレに出場できるぐらいまで頑張りたいと思います(笑)     人間環境デザイン学科1回生 正楽仁哉、森田舜   【関連記事】 冬のスポーツ実習2019(in 白馬村)レポート vol.1

2019.02.21

脳卒中後の上肢運動機能に関連する運動イメージ能力~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター

畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周教授らの研究グループは、両手協調運動課題(bimanual circle-line coordination task:BCT)を用いて、脳卒中片麻痺患者を対象に、運動イメージ能力、上肢運動機能、そして、日常生活における上肢の使用頻度ならびに動作の質との関係を調べました。一側上肢で直線を描きながら、反対側上肢で円を描くと、それに干渉されてしまい、直線が楕円化するといった現象が確認されています。BCTはそれをもとに開発された課題ですが、本研究では、対象者に非麻痺側上肢で直線を描いてもらいながら、麻痺側上肢で円を描くイメージを求め、その際の楕円化の程度を調べ、その楕円化の程度を運動イメージ能力の定量的指標としました。結果として、中等度〜軽度の上肢運動障害を有している脳卒中患者において、運動イメージ能力は、麻痺側上肢の日常生活における使用頻度を増大させ、その使用の際の動作の質に直接的に関係していることがわかりました。そしてそれら2つの要因を媒介し、上肢運動機能に間接的に関係することがわかりました。この成果は2月18日付けで米国科学誌『Annals of Clinical and Translational Neurology』(Motor‐imagery ability and function of hemiplegic upper limb in stroke patients)に掲載されました。   本研究のポイント ■ bimanual circle-line coordination task(BCT)は、麻痺側上肢の運動イメージ能力を定量的に評価できる手法である。 ■ 脳卒中患者における麻痺側上肢の運動イメージ能力は、日常生活における麻痺側上肢の使用頻度・動作の質に関係し、それらを媒介して上肢運動機能に関係する。   研究内容  本研究ではBCTを用いて、運動イメージ能力を定量的に調べ、運動イメージ能力が片麻痺上肢の運動機能や麻痺肢の使用頻度などに関係するかを明らかにしたものです。 対象は脳卒中片麻痺患者31名でした。BCTにはタブレット型PCを使用し、その課題は(1)unimanual-line(U-L):非麻痺側のみで直線を描く条件、(2)bimanual circle-line(B-CL):非麻痺側で直線を描き麻痺側で円を描く条件、(3)imagery circle-line(I-CL):非麻痺側で直線を描き麻痺側で円を描くイメージを行う3条件(図1)で行い、各々12秒間3セット、ランダムに実施しました。描かれた直線を記録し、その軌跡を1周期ごとに分解し、その歪みを数値化するためにovalization index(OI =[X軸データの標準偏差/Y軸データの標準偏差]×100)を算出しました。     図1: BCT課題の概要 A: 3条件の概要、U-L condition;非麻痺側上肢で直線を描く課題、B-CL condition;非麻痺側上肢で直線を描きつつ麻痺側上肢で円を描く課題、I-CL condition;非麻痺側上肢で直線を描きつつ麻痺側上肢で円を描くイメージを行う課題。B: 代表的なケースの軌跡、向かって左はU-Lの軌跡、右はI-CLの軌跡。I-CLのovalization indexからU-Lのovalization indexを減算した値をImage OI(運動イメージ能力)と定義しました。   運動麻痺の評価にはFugl-Meyer Motor Assessment(FMA)、日常生活での使用頻度にはMotor Activity Log(MAL)のAmount of Use(AOU)、動作の質にはMALのQuality of Movemen(QOM)を用いて評価しました。 OI値は、ULに対してBCLおよびICLで有意な増加を認めました。BCLとICLの間には有意差が見られず、BCLあるいはICLのOI値からULのOI値を減算したImage OI値においても、BCLとICLの間に有意差が見られませんでした。ゆえに、脳卒中片麻痺患者においても、運動イメージ能力を有していることが明らかになりました。 FMAとAOUの値を用いてクラスター分析した結果、2つのクラスター(クラスター1:10名、クラスター2 :21名)に分けられました。このうち、クラスター2のみFMAとAOUあるいはQOMに有意な相関が得られました。 クラスター2のデータを用いて媒介分析を行ったところ、媒介なしの場合ではImage OIとFMAの間に有意な相関が認められましたが、AOUあるいはQOMを媒介させると、それらの間に有意な相関が示されず、Image OIとAOUあるいはQOMの間に有意な相関、そして、AOUあるいはQOMとFMAの間に有意な相関が確認されました(図2)。       図2: 媒介分析の結果 媒介なしの場合ではImage OIとFMAの間に有意な相関をみとめましたが、AOUあるいはQOMを媒介させると有意な相関がみられなくなりました。一方、AOU媒介モデル(A)では、Image OIとAOUの間に有意な相関、AOUとFMAの間に有意な相関を認めました。他方、QOMモデル(B)においてもImage OIとQOMの間に有意な相関、QOMとFMAの間に有意な相関を認めました。AOUあるいはQOMを介したImage OIとFMAの間接効果は、ブーストラップ信頼区間(95%CI)から有意な正の効果を示すことがわかりました。   これらの結果から、脳卒中片麻痺患者において、運動イメージ能力の存在を定量的に確認することができました。一方で、運動イメージ能力は運動麻痺の程度に直接には関係しないものの、麻痺肢の使用頻度や動作の質に関係し、それらを媒介し、運動麻痺の程度に間接的に関係することが明らかになりました。   本研究の臨床意義および今後の展開 本研究結果は、脳卒中後の運動イメージ能力の向上が麻痺肢の使用頻度を増加ならびに動作の質を改善させ、それに基づき運動障害が改善することを示唆するものですが、その関係性を明確なものとするためには、縦断的調査を試みる必要があると考え、現在、それに取り組んでいます。   論文情報 Morioka S, Osumi M, Nishi Y, Ishigaki T, Ishibashi R, Sakauchi T, Takamura Y, Nobusako S. Motor‐imagery ability and function of hemiplegic upper limb in stroke patients Annals of Clinical and Translational Neurology 2019   問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp  

2019.02.20

小学校1日見学に159名が参加!~現代教育学科

小学校1日見学 -大阪教育大学附属平野小学校-   平成22年度より大阪教育大学附属小学校並びに大阪教育大学のご厚意で、「小学校1日見学」をさせていただいています。今年は、平成31年2月13日(水)附属平野小学校を見学させていただきました。参加者は159名でした。 午前の授業参観と午後の講話が主なプログラムです。 1時間目から4時間目は、1年生から6年生の配当された学級で、学習の様子を参観させていただきました。学生にとって、1つの学級で4時間たっぷり授業を観るのは今回が初めてです。小学校では、担任が全時間を指導することが基本ですから、教員の立場から1時間ごとに異なる教科の指導を目にする、とてもよい機会となりました。   昼食後は、昼休みを過ごす子どもたちと交わり、授業中とはまた違った子どもの様子を観たことでしょう。 午後は、体育館で、四辻副校長先生から講話をしていただきました。小学校教員の1日は、学習指導だけではなく、多種多様な仕事があることをていねいにお話しくださいました。また、教員としての人権感覚を重視すること、教員は学び続けなければならない仕事であること、教員は人の人生に影響を与える存在であることを自覚することなど、教師としての厳しさとやりがいについて語ってくださいました。 最後に、1日を振り返りレポートにまとめました。言葉でまとめることは簡単なことではありませんが、今日の出来事を言葉で表し、いっそう教職への思いを強くしたことでしょう。   1日の様子を写真で見てみましょう。 ▼朝 教室でのあいさつ〜授業参観   ▼休憩時間〜そうじ   ▼四辻副校長先生の講話〜振り返りレポートの作成   見学を終えた学生の感想を紹介します。(一部抜粋)   ●担任の先生のやり方で感じたことは、言葉数が少ないということです。先生が何でも話してそれを児童が行う場面は少なく、児童の考えで進んでいました。必要なことや注意すべきことにはその場で声をかけておられましたが、それ以外で主になっているのは児童でした。先生が進めたいように進めているように見える場面はありませんでした。これは、今、私が大学で大切だと学んでいることです。大学の講義で大切だと学んでいることを実際の教育現場で、実際の子どもを前にして見させていただくことができてとても貴重でした。   ●授業の中で最も印象に残っているのは活動ではなく、自由な発言の場を設けることが徹底されていることです。先生が「挙手」とおっしゃることは一度もなく、子どもたちは意見があればすぐに自ら手を挙げ、発言していました。また意見は“パー”、質問は“チョキ”、付け足しは“グー”と手によって自分が言いたいことの意思表示がなされていました。これが自然にできていることに驚くばかりでした。   ●全体を通して、児童が主体となった授業だと感じました。先生が教え込むという場面は一度もなく、児童の発言を受けて、それにまた問題を投げかけて、というようにキャッチボールの中でどんどん内容が深まっていきました。「道徳」では、褒められたときにどんな気持ちになるかを子どもたちに質問する場面がありました。そのときに「褒められたら嬉しい」という発言に対して、先生は「へぇ、そうなんだ。褒められたらうれしいんだ」と初めて知ったかのような反応をしていました。決めつけるのではなく、どのような子どもの発言も同じ目線で受けとって反応していたことが印象的でした。   ●自分たちが小学校で学んでいた時とは違い、タブレットを使った学習が行われている事にびっくりしました。児童がタブレットを持ち、自分が調べたいことをタブレットで調べ勉強するという雰囲気がいいなと思いました。音楽の教室に行った際に、音楽科概論で習った「生成の原理」の内容があり、どんどん小学校で使うことを学んでいるんだと感じました。   ●「音楽」の授業では、“ねらい”や“目標”、“どの部分がなぜ大切だと思ったか”をとても追求している時間だと思いました。子どもたちも他の授業よりもしっかりと集中しているな、と私は感じました。それに加えて、『めあて』を何度か提示することで、子どもたちが『めあて』を達成できるように促したり、「今から先生が話したことを何と言っていたかを後で聞いていくので答えてね」と聞いてほしいことの前に一言挟むだけで、子どもたちの注意を引きつけていることがとても上手だなと思いました。   ●今日の一日見学を振り返って、小学校の先生に益々なりたいなと感じました。昼休みやフリータイムに外で子どもたちと遊んだときに「かくれんぼ」をしました。私の知っている「かくれんぼ」は隠れていた人を見つけるというルールのものでした。でも、今日一緒に「かくれんぼ」をした子どもたちは見つけるだけではなくて、見つけてタッチをしなければならないというルールを作っていました。それから、「おにごっこ」をした時には、遊具の上なら10秒間はタッチできないというルールを作っていて、子どもの発想力に驚きました。一体、どれほどのルールを作り出すことができるのだろうと不思議な気持ちになりました。子どもが考えることは、やっぱりおもしろいし、楽しいなぁと改めて感じました。3回生で行く教育実習が待ち遠しくなったし、これから教師になれるよう勉強やボランティア活動を頑張ろうと思います。   ●昼休みに、急に何色が好きか聞かれて答え、何故そんなことを聞かれたのかを不思議に思っていると、掃除の前に、私が好きな色を使った手づくりの折り紙をプレゼントしてくれました。フリータイムには「先生、一緒に鬼ごっこしよう」など、子どもが自分に対して優しく接してくれて嬉しかったし、少し泣きそうになりました。大学のテストがしんどくて小学校の先生の免許を取ろうか迷っていたけれど、改めて小学校の先生っていいなと思ったので、4月からの授業も自分らしく頑張りたいです。   ●子どもたちが安全に安心して学校生活を送れるよう先生は様々な視点から児童たちを見る必要があります。学習面では、国・社・算・理など、多くの知識と教えるスキルを持つ必要性があり、その2つの要素をもっているときに初めて「先生」として子どもたちの前に立つことができるのだと感じました。自分にはまだ「先生」という立場に立てるほどの要素が持てていない、いや、もし3年後、4年後に「先生」として教壇に立ったとしても、これらの要素を完璧に養い、保持しているかどうかは正直わかりません。だからこそ、「常に学びつづける姿勢」をもつことが先生にとって重要なことなんだなと思いました。     本学の「小学校1日見学」にご理解ご協力をいただいた大阪教育大学附属平野小学校並びに大阪教育大学に深く感謝申し上げます。   現代教育学科 教授 西尾正寛   【関連記事】 1回生が大阪教育大学附属池田小学校を訪問!~現代教育学科 小学校一日見学に134名が参加!~現代教育学科 1回生218名が大阪教育大学附属池田小学校を見学!~現代教育学科

2019.02.20

教育学研究科×現代教育研究所 プロジェクト研究成果報告会を開催しました。

2019年2月16日(土)に畿央大学大学院教育学研究科と畿央大学現代教育研究所の合同企画として、研究成果報告会「大学の研究 学校現場の研究」を開催しました。   畿央大学大学院教育学研究科では、「生徒指導」「特別支援教育」「ICT」の3つの教育課題を中心に教育研究を進めています。今回は、「生徒指導」の分野から「特別活動」を取り上げ、OECD生徒の学習到達度調査(PISA)の協同問題解決能力の調査結果や韓国などの特別活動等を取り上げながら、これからの時代に求められている特別活動や集団活動の指導について報告しました。   教育学研究科 研究成果報告「今、求められている特別活動の指導」(教育学研究科 准教授 石川 裕之 ・ 教授 島 恒生)       また、畿央大学現代教育研究所では、ますます変化の激しくなる社会に生きる児童生徒を育てる教育研究の視点を「特別支援教育」と「情報教育」に当て、基礎研究と実践研究からなるプロジェクト研究に取り組んできました。冒頭に西尾研究所長より、「研究所が教育現場とつながることを目指す思い」として基調提案があり、基礎研究については口頭発表を行ない、実践教育については会場を移し、イントロダクションからはじまるポスターセッション形式で報告を行ないました。   【プロジェクト研究成果報告】  基礎研究1「ダイバーシティ教育開発の基礎的研究」(教育学部 教授 渡邉 健治)  基礎研究2「教育メディア活用の在り方の基礎的研究」(教育学部 教授 西端 律子)   【イントロダクション】   実践研究1「インクルーシブ教育の視点をと仕入れた授業改善に関する実践的検討」(教育学部 教授 西尾 正寛)   実践研究2「地域・社会における教育課題に応じる教育メディア活用の在り方の研究」(健康科学部 教授 福森 貢)        【ポスターセッション】   「地平線的目標設定からの図画工作科学習の改善」(教育学部 教授 西尾 正寛)   「多様なニーズに対応する協同的な学習の実現を目指す音楽科の教材開発」(教育学部 教授 衛藤 晶子)   「双方向のコミュニケーション手段としての地図の活用を目指す小学校社会科の授業開発」(教育学部 准教授 小谷 恵津子)   「小中連携を意図した英語Can-Do Listの活用」(教育学部 准教授 竹下 幸男、准教授 深田 將揮)   「小学校国語科における読みの学習を促す板書の検討」(教育学部 講師 八木 義仁)   「情報教育及び情報科教育の連携」(教育学部 教授 西端 律子)     最後に、奈良県教育研究所研究開発部 ICT教育係長 小崎誠二先生より「学習の基盤となる資質・能力」として言語能力、問題解決能力と同様に情報活用能力が位置付けられているとの講話をいただきました。     現代教育研究科、現代教育研究所ともに現代の教育課題について研究を推進しております。今後も社会に貢献するため研究を更に深化させていきます。  

1 39 40 41 42 43 47