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2024.11.27

外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)の看護」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」

「慢性期看護学援助論Ⅰ」は、看護医療学科2年後期に必修科目として開講しています。 この授業では、臨床現場で勤務する看護師を外部講師として招き、最新の筋萎縮性側索硬化症(以下、ALS)患者の看護の実際について講義を受けるというプログラムを組み込んでいます。   令和6年11月5日(火)の授業では、講師として本学の看護医療学科7期生である富本尚寛さん(大阪急性期・総合医療センター脳外科・神経内科病棟勤務)から、ALSの病態や最新の治療法や看護および意思決定支援についてご講義いただきました。また、卒業生の視点から後輩へのアドバイスとして3年次後期からの臨床実習における心構えなども話していただきました。     ALSとは、脳や末梢神経からの命令を筋肉に伝える運動ニューロン(運動神経細胞)が侵される病気で、難病の一つに指定されています。筋肉そのものの病気ではなく、筋肉を動かし、運動をつかさどる神経が主に障害をうけるため、脳からの命令が伝わらなくなることにより、筋肉がやせていきます。その一方で、体の感覚、視力や聴力、内臓機能などはすべて保たれることが普通です。病気が進行するに伴い、コミュニケーションが取れなくなったり、嚥下ができなくなったりします。そのため、患者様やご家族様に対する意思決定支援が重要になってきます。授業では、ALSの病態、病期別のアセスメント・看護について、実際の事例をもとに講義していただきました。     ALSは看護師だけが関わるのではなく、看護師が中心となって多職種と連携を図っていくことが必要であること、難病であることから難病支援センターの職員と連携し患者支援をおこなっていくことなど、多職種連携の重要性について、実際のカンファレンス状況を通して説明していただきました。さらに、この疾患の患者様は8割以上が自宅療養となるため、退院支援が必要であり、家族指導を行うとともに多職種とのケア会議や退院前カンファレンスによって、情報の共有が必要であると説明していただきました。     検討課題として2年生に「患者が病状説明を聞いて、死ぬかもしれないと話されたとき看護師としてどのように声かけをするか」、「患者と家族の意見(希望)が違う時、どのような対応をするか」の2点について質問されました。難しい内容の質問でしたが、学生は真剣に取り組んでいました。なぜそのような話をするのか、患者様の理解が大切であること、患者様ご家族様の思いを明らかにすること、話し合いの場を作るなどお話しいただきました。     受講した2年生からは、「ALSの知識が深まり、とても興味深かった。」、「ALSについてどのような看護ができるのか、個別性に合わせて実施することが非常に重要であると理解できた。」、「伝の心など専用の機器などを使った専用のコミュニケーションの取り方を知ることができました。症状が進む中での暮らしなど難しいことが多いと思いました。」、「意識があっても自分の意思で思うように動かせない、死ぬかもしれないという否定的な感情になりやすいなど精神的苦痛が大きくなる疾患で、看護師のコミュニケーションひとつで状態が変わるため気を付けなければいけないと感じました。」などの意見がありました。     2年生は、本学の卒業生であり、臨床で活躍している先輩の今回の講義から学んだことを心に刻みケアの対象者である患者様ご家族様に丁寧に向き合い、支援できる看護師を目指してほしいと思います。   看護医療学科 教授  山本 裕子 准教授 對中 百合 助手 中谷 隆太郎 関連記事 ハンセン病療養所を訪問し「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 自助と共助で災害に備える~看護医療学科「災害看護Ⅱ」 広陵町防災訓練に参加しました!~ 看護医療学科 海外インターンシップメンバーで、畿央祭に参加!~ 看護医療学科 2024年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! ~ 看護医療学科 2024年度「地域包括ケア実習」が無事終了!~看護医療学科 2024年度「地域包括ケア実習」がはじまりました!~看護医療学科 令和6年度「チーム医療ふれあい実習」実践発表会を開催しました~看護医療学科 「若者とともに超高齢化社会を考える」 in森ノ宮医療大学 ~看護医療学科「認知症ケア論」vol.4

2024.11.27

就職レポートNo.789(兵庫県/小学校教諭)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第789弾! 現代教育学科16期生(25卒) Y.T さん 兵庫県 小学校教諭 勤務         【あなたが畿央大学を選んで入学した理由を教えてください。】 畿央大学のパンフレットやホームページなどを見て、畿央大学が就職に強い大学であることを知りました。クラス・担任制で、困ったことや就職に向けての悩みがあればすぐに先生に相談できる環境であるところに魅力を感じました。     【実際に入学して、畿央大学での学生生活はどうでしたか。】 とても充実した日々を送れたと思います。教職に向けての勉強は大変なことも多かったですが、周りの友達と支え合いながら楽しい学生生活を過ごせました。学業、ボランティア、アルバイト、遊びなどたくさんのことに挑戦できた4年間でした。     【進路について、教師を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。】 教師を目指そうと最終的に進路を決めたのは、3回生での教育実習でした。授業づくりや児童との関わりなど、実習期間中は苦戦することも多かったですが、それと同時にとてもやりがいのある仕事だと感じました。真っ直ぐひたむきに頑張る子どもたちの姿に感銘を受け、自分も教師を目指して頑張ろうと決意しました。     【教師になるために取り組んできたことについて教えてください(ボランティアなど)。】 大学3回生から、小学校での学生ボランティアをしていました。ボランティアでは、様々な学年のクラスに入り、勉強に対し苦手意識をもっている子どもへの学習サポートを行いました。また、休み時間には子どもたちと一緒に遊んだり話をしたりして、学習面だけでない子どもたちの様子を知り、支援に繋げました。実際に学校現場で子どもたちと関わることや働いておられる先生方の行動や声がけを近くで見ることができ、貴重な学びの機会となりました。     【教員採用試験対策はどのようにしていましたか。】 筆記試験の勉強は、主に教員採用試験の対策講座に参加して学習していました。そして、その時間にできなかったところや苦手な単元を明らかにして、自主学習の時間はそれらの復習の時間にあてていました。また、自分の受験する自治体の過去問題から出題傾向を知り、時間内に全ての問題を解き切れるよう時間を意識した対策をしていきました。 二次試験対策は、教採・公務員対策室や教育学部の先生方に面接や模擬授業をたくさん見ていただきました。これらに関しては、練習すればするほど上手になると思います。アドバイスをいただき、改善を繰り返すことで自分の思い通りの言葉にできるようになり、自信がつきました。         【これからどんな教師になりたいと考えていますか。】 私は、子どもたちと粘り強く関わる教師になりたいです。学校にはいろいろな子どもたちがいますが、どんな時もそのような子どもたちの理解者でありたいと思います。子どもたちの考えを理解し、時には子どもたちの背中をそっと押せるような教師を目指しています。         【後輩のみなさんへメッセージをお願いします。】 教員採用試験は準備することがたくさんあり忙しい毎日になりますが、畿央大学には同じ目標に向かって頑張る仲間がたくさんいます。お互いに支え合いながら、自分のペースで頑張ってくださいね!

2024.11.27

災害ボランティア体験談―大阪急性期・総合医療センターでの災害避難訓練― ~ 看護医療学科

2024年11月9日土曜日に大阪市東住吉区にある大阪急性期・総合医療センターでの災害避難訓練に1~3回生の学生35名と教員2名が参加しました。大阪市内で震度7の地震が発生し、電気・水道が遮断され、自家発電で経過した翌日の設定で、D-MAT(災害派遣医療チーム)である看護師から説明を受け、活動に臨みました。     ボランティア当日は、病院を使用した臨場感のある災害訓練でした。ボランティア参加者それぞれに、名前や年齢などの状況設定があり、その設定に沿って演技をするということが、ボランティアの役割でした。子供役の学生は泣きながら症状を訴えたり、保護者役はパニックとなり助けを呼んだり、精神疾患のある患者は、帰りたいと訴えたり、それぞれの設定になり切って演技をしていました。       ボランティア活動に参加した学生の感想 病院のボランティアに参加したことがなく楽しそうと思ったから、参加しました。   ボランティア活動では、赤タグの負傷者を演じ、医療スタッフの指示に従いストレッチャーにて処置を受けました。ボランティア活動の中で、負傷者の数が多く一人で待機する時間が長かったため不安に感じたことから、実際の現場でも不安の中待機している人が多くいると気づくことができました。   現場は一刻を争うため不安に寄り添うことは困難であると考えられますが、チームでのそれぞれの役割や動き方について今回のように訓練を行うことで待機時間の短縮となり不安を和らげることができると考えました。 看護医療学科 3回生 川合 望花 私は、災害看護に興味があり、被災時に看護師がどのような活動を行っているのか、また、看護師が多職種とどのような協働を行っているのかと言う疑問を持っていました。そのため、訓練の患者役という視点から医療職の活動を観察できる今回のボランティアに参加したいと考えました。   ボランティア活動では、被災後の歩行時に転倒し胸部を打撲した患者役をしました。この方は、初めは自身で病院へ来院したためトリアージは緑色でしたが、受診後増悪し、最終的にはトリアージが赤色に変わるという方でした。そのため、全てのトリアージ現場の活動を身をもって体験することができました。この体験を通して、重症患者の対応のため赤・黄エリアに人員が集中するため緑エリアでは患者が長時間待たなければならないと考えられることや看護師は患者処置の補助として医師と共に対象者のアセスメントとその意見交換を実施することで、多角的に患者の状態を把握していたことを知ることができました。   また、エリアを移動し引き継ぎを行う際には、患者一人一人に配布されているIDカードを利用して、漏れなく情報を共有している様子を知ることができました。以上のように、今回のボランティアに参加して、実際の患者の気持ちや医療職間の連携、安全な医療の提供のためのICTの利用など多くのことを学ぶことができました。 看護医療学科 3回生 橋本 心春   災害時の医療従事者の連携について実際に見てみたいと思いました。また、D-MATの方々の現場での動き方、指示の出し方などを見たいと思い参加しました。   ボランティア活動では、災害を想定して、様々な症状の患者になり、医療従事者の方々の動きや連携方法について観察しました。その際、患者役ではなく、患者の家族の役にもなりきり、家族に対するかかわりかたも訓練していました。また、患者役ではなく傍観者としてみるために現場を見学しました。   初めて災害の現場の雰囲気を見学し、医療従事者間の連携が非常に大事であることがわかりました。スマートフォンでタグを読み取ることで患者の情報がわかり、情報の共有が素早く行われていました。しかし、運ばれてから処置が完了するまでに時間を要しており、その間にも次々患者が運ばれてくるため、医師や看護師が不足しているという現状を目の当たりにしました。そのなかでも、患者が安心できるよう看護師が患者のことを気に掛ける場面があり、一人一人丁寧に関わることが重要であることがわかりました。 看護医療学科 3回生 内海 茜   今回のボランティア活動に参加した目的は、災害時における患者の心情を少しでも体験し、災害医療の現場でどのような雰囲気があるのかを知るためでした。また、看護師や医師がどのように動き、患者対応を行っているのかを間近で見て学びたいという思いもありました。   活動では、まず看護師から渡された事例を基に患者役を演じました。体育館にストレッチャーで運ばれ、全身状態の確認後にトリアージを受けました。トリアージの結果に応じて色分けされたエリアに移動し、その後は医師や看護師が患者の急変がないか様子を観察していました。また、医療スタッフは次々と運ばれてくる患者を診るため、短い時間で迅速に判断や対応をしている様子が見られました。   私は赤タグに分類されましたが、その中でも緊急性がやや低い状態とされ、他の患者より搬送準備が後回しになりました。そのため、ベッドの上で待機する時間が長く、自分がどうなるのか分からないという不安を強く感じました。この経験を通じて、災害時の患者が抱える不安や孤独感を少し体感できたように思います。また、医師や看護師は限られた時間で多くの患者に対応する必要があり、患者一人一人への対応時間が短くなりがちなことも実感しました。そうした状況下で、患者は自分がどうなるのか不安に感じやすいことを理解しました。   このボランティアを通じて、患者の立場を体験するとともに、災害医療の現場での看護師や医師の動きを学ぶ貴重な機会となりました。参加して本当に良かったと思います。   D-MATやドクターヘリなど、実際に目にすることが少ないものを見学したり、救急医療の現場を体験したりすることで、災害医療や救急医療ならびに看護について学ぶ機会になったと思います。今回の経験を今後に役立ててくれることを願います。 看護医療学科 3回生 古賀 いりあ     災害看護とは、災害が発生したときに看護師が、様々な専門職と連携しながら、知識や技術を駆使して看護活動にあたることです。災害による生命や健康への被害を最小限に留めることを目的としています。看護師は被災直後だけでなく、長期にわたり被災者のケアに携わります。昨今、地震や台風などの災害が増えている現状があります。その中で、災害看護は非常に重要であるといえます。   今回のボランティア活動で被災者である患者体験から、必要な看護を考えることができたと思います。今回の経験・学びを今後の看護に活かせることを願っています。       看護医療学科 准教授 對中 百合 助手 中谷 隆太郎 関連記事 自助と共助で災害に備える~看護医療学科「災害看護Ⅱ」 広陵町防災訓練に参加しました!~ 看護医療学科 堺市総合防災センターで体験学習をしました~看護医療学科「災害看護II」 外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)の看護」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ」 ハンセン病療養所を訪問し「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 2024年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催! ~ 看護医療学科 2024年度「地域包括ケア実習」が無事終了!~看護医療学科  

2024.11.27

第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 学術集会での医療の質特別賞を受賞 ~ 健康科学研究科

健康科学研究科 修士課程2年の城山 潤です。2024年11月15日(金)および16日(土)に名古屋で開催された第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会において、「間質性肺疾患患者の退院時の歩行能力に影響する因子の検討 - BIA指標を中心に -」というテーマで発表し、医療の質特別賞を受賞しました。   学会発表内容のご紹介 呼吸器疾患患者は多くの合併症を抱えており、これが疾患の臨床経過や患者の予後に大きな影響を与えます。近年、特にサルコペニアが注目されており、これは単なる体重減少ではなく、骨格筋量と筋力の減少を意味します。サルコペニアの有病率は健常者と比較して呼吸器疾患患者において高く(約30%)、筋肉量とその機能を維持することは、運動能力および生活の質(QOL)の維持に非常に重要です。田平研究室では、BIA法を用いた骨格筋評価の研究を進めています。   今回の発表では、間質性肺疾患患者の退院時の歩行能力に焦点を当て、入院時および退院時のBIA法による骨格筋量、浮腫値(ECW/TBW)、位相角(Phase Angle)の変化量を評価しました。結果として、急性増悪患者の退院時歩行能力には、入院時の体重、BMI、骨格筋量、ならびに入院中のPhase AngleとECW/TBWの変化量が影響を与える可能性が示唆されました。     本研究は健康科学研究科の田平 一行教授の指導のもとで進められ、この場を借りて深く感謝申し上げます。       健康科学研究科 修士課程 2年 城山 潤 関連記事 日本小児理学療法学会学術大会で大会長賞を受賞!~健康科学研究科 第22回日本神経理学療法学会学術大会へ参加しました! 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん   健康科学研究科の記事 理学療法学科の記事  

2024.11.26

2/11(火・祝)教育学研究科プロジェクト研究会「不登校の子どもの気持ちと支援」を開催します

2024.11.26

就職レポートNo.788(大阪府/小学校教諭)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第788弾! 現代教育学科16期生(25卒) M.T さん 大阪府 小学校教諭 勤務         【あなたが畿央大学を選んで入学した理由を教えてください。】 畿央大学のオープンキャンパスに参加した際、学生スタッフの方たちの雰囲気や校舎のきれいさ、こじんまりしている環境に魅力を感じたからです。また、担任制であるため、学生と先生との関係性が自然と作られて、安心して学生生活を送ることができるのではないかと思いました。そして何より、就職に強い大学であり、複数免許取得できるというところがとても魅力的でした。     【実際に入学して、畿央大学での学生生活はどうでしたか。】 畿央大学での学生生活は、勉強や部活動、遊びなどとても充実した日々でした。新型コロナウイルスの影響で、1回生の時は授業や部活動、行事に制限がありましたが、入学してすぐくらいにあったオリエンテーションで同じクラスの人たちと仲を深めることができました。また、授業はクラスで分けられることが多かったため、仲の良い友達と一緒に勉学に励むことができました。さらに、同じ夢を目指す友達がいるということがとても心強かったです。 部活動はバレーボール部に所属し、週2回ほどの活動や新入生歓迎会、運動会、合宿などのイベントがありました。部活動は学年、学部問わず自由に入ることができるため、友達が増えてとても楽しかったです。また、部活動で出会った先輩に授業の分からないことを聞いて頼らせていただいたこともたくさんありました。         【進路について、教師を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。】 教師を目指そうと思ったきっかけは、子どもが好きで少しでも長く子どもに関われる仕事がしたいと考えたからです。私には弟と妹がいて、小さい時から面倒を見たり何かを教えたりすることがとても好きでした。実際にボランティアや教育実習で子どもたちと関わる中で、一人ひとりの成長のためのアプローチを考えることや、子どもたちの一生懸命頑張る姿や「できた!」と目をキラキラ輝かせて喜ぶ姿を見ることができるところにすごくやりがいを感じました。また、毎日子どもたちからパワーをもらい、一緒に学び、成長できるところもとても魅力です。     【教師になるために取り組んできたことについて教えてください(ボランティアなど)。】 放課後の学習支援をする「スクールサポーター」や授業内での学習支援(半日/1日)をする「学校支援員」をしてきました。これらの経験から大きく分けて2つのことを学ぶことができました。 まず1つ目は、支援員は子どもと1対1で関わることが多いため、子どもの考えや実態をよく知ることができ、どのような声掛けが良いのか、どんな関わり方が良いのかなどを学ぶことができました。子どもたちが、どんなところにつまずくかを知ることは、この先授業づくりをする際にとても役に立つ材料になると考えています。 2つ目は先生方の学級経営や授業の仕方などについて学ぶことができました。ただ子どもたちの支援をしているだけでなく、先生方の子どもたちへの関わり方やアプローチの仕方、授業の工夫など、大学の授業だけでは学ぶことのできないことがたくさんあり、模擬授業や教育実習での授業、この先教師として働くときに役に立つことが得られました。         【教員採用試験対策はどのようにしていましたか。】 筆記試験の勉強は、3回生の頃から開かれていた教員採用試験対策講座を受講したり、自分が受ける自治体の問題傾向にあわせて、参考書や問題集を用いたりして勉強を進めていました。また、大学で受けることができる模試は必ず受け、自分の苦手を知る機会を作っていました。模試のやり直しは必ず行い、分からないところがあれば、先生に質問に行くなどして、苦手を克服し得意を増やすことを意識していました。 面接の対策は、教員・公務員対策室や教育学部の先生方がしてくださる面接練習をたくさん受講し、緊張感のある環境で自分をしっかりアピールできる力をつけることを意識しました。マインドマップを書くなどして自己分析を行い、自分がしてきたことに自信をもつことが大切です。     【これからどんな教師になりたいと考えていますか。】 私は、児童一人ひとりに教育的愛情をもって関わり、児童と共に成長できる教師になりたいと考えています。毎日明るく元気に、児童の目線に合わせて関わることを大切にし、児童たちが安心して学校生活を送ることができるために学習指導や学級経営に力を入れていきたいと思います。また、子どもたちの成長や新たな一面を見ることができた瞬間を大切にし、周りの人たち(児童、保護者、地域の人々、教員)と喜びを共有できるような教員でいたいです。     【後輩のみなさんへメッセージをお願いします。】 教員採用試験対策は筆記や面接、小論文などたくさんあって大変ですが、ひとりで頑張るのではなく、周りの友達や先生方など色々な人たちに頼って頑張ってください。頑張った分だけ自分の力になることは間違いないので、「あの時もっと~すればよかった」と後悔しないよう、合格した時のことを思い浮かべながら頑張ってください!健康に気を付けて、息抜きも大切にしてください。応援しています。

2024.11.25

3回生対象『畿央大学学内合同企業説明会』を開催しました!

2024年10月24日(木)・31日(木)・11月7日(木)の3日間、「業界・企業研究」の取り組みとして合同企業説明会を対面で開催しました。 3日間で15社、卒業生が活躍していたり、4回生が進路決定したりと本学とご縁の深い企業様にご参加いただきました。   ★全大会の様子★     全体説明会では、各企業様の概要など説明いただいた後、個別説明会会場に分かれました。     ★個別説明会の様子★     個別説明会会場では、企業様の紹介や仕事内容・求人情報など詳しく説明していただき、質疑応答も実施しました。       一般企業への就職を希望する3回生3日間で77名が参加しました。   説明会終了後には参加学生から「就職活動の視野を広く持つことができた」「企業様のお話を聞く ことで就職活動を進める気持ちになった」などの感想が寄せられました。   今後は、インターンシップや個別企業説明会などに積極的に参加し、就職活動を進めてください。 希望進路の実現に向けて頑張っていきましょう!

2024.11.25

人間環境デザイン学科 海外インターンシップ2024 vol.1~ 台湾に向けて出発!

人間環境デザイン学科では、以下の3点を目標とし2023年度より「海外インターンシップ」を行っています。   海外の学生と交流を深める機会をもち、人間環境デザインを学ぶ学生として、国内外の住まいや集落、人々の暮らしに関する幅広い視野をもつ。 国内外の集落における地域課題の発見と解決に向けた提案を海外の学生とともに行うためのコミュニケーションスキルを身につけている。 自ら考え自発的にとりくむ姿勢を身につけている。   2024年11月22日(金)11時55分に関西国際空港を出発しました!初めて海外に行く学生も多く、これから始まる台湾ワークショップに向けてみんなワクワクしていました!   フライト中には機内食も出て、カツカレーと鶏肉のチリソースをいただきました!     現地時間14時30分に高雄空港に着き、みんなで集合写真を撮りました♪その後空港からホテルまで、バスで1時間半ほど移動しました。ホテルに着き、荷物を置き、夕食を食べるため少し離れたレストランまで歩きました!   3卓に分かれ夕食を食べましたが、それぞれの卓で別々の料理が提供され美味しかったり少し辛かったりしましたがみんな笑顔で夕食時を過ごすことができました!     その後、スーパーに行きみんな台湾ならではのお菓子やジュースを購入しホテルに戻りました!     明日から本格的に台湾でのワークショップが始まります!ワークショップも台湾の学生との交流もとても楽しみです!   人間環境デザイン学科 3回生 上田 葵生            2回生 岩野 萌 関連記事 ▼ 2023年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~台湾でのワークショップに向けて! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~台湾でつくる屋台のデザインが進行中! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~台湾の学生とオンラインで交流、企画案をプレゼン! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.4~ついに台湾へ! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.5~台湾でのワークショップがスタート! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.6~台湾での屋台制作が本格スタート! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.7~屋台がついに完成! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.8~台南市の建築を見学! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました!   ▼ 人間環境デザイン学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 木の家設計グランプリ「銀賞」に入賞!~人間環境デザイン学科吉永ゼミ こども夢サポートプロジェクト「段ボールでつくる法隆寺五重塔」を開催しました!~畿央祭・ウェルカムキャンパス 学生視点で「畿央食堂なごみ」のリノベーション提案!! ~ 人間環境デザイン学科 李ゼミ  

2024.11.25

就職レポートNo.787(奈良県/小学校教諭)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第787弾! 現代教育学科16期生(25卒) C.S さん 奈良県 小学校教諭 勤務         【あなたが畿央大学を選んで入学した理由を教えてください。】 畿央大学を選んだ理由は、教員採用試験の合格率が高かったからです。将来小学校教員になりたいと考えていたため、とても魅力的に感じました。またダブル担任制度があり、相談しやすい制度だと感じたことも畿央大学を選んだ理由です。     【実際に入学して、畿央大学での学生生活はどうでしたか。】 とても楽しい学生生活でした。少人数の大学のため、授業のグループワークなどでたくさんの学生と仲良くなることができました。授業の空き時間にグループのメンバーと模擬授業を考えたり、教員採用試験の対策を一緒にしたりすることでより仲良くなれたと思います。また相談しやすい環境だったため、安心して過ごすことができました。         【進路について、教師を目指そうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。】 教師を目指そうと思ったきっかけは、小学校のときの担任の先生と出会ったことです。その先生は学期の終わりに児童一人ひとりの頑張っていたことを賞状にして表彰してくださいました。そのことで自分自身に自信をもつことができ、小学校の先生に憧れるようになりました。     【教師になるために取り組んできたことについて教えてください(ボランティアなど)。】 大学2回生のときから母校の学童で、大学3回生からは母校ではない小学校で学習支援ボランティアをしています。先生方がどのように児童と接しておられるのか、教育実習では1か月間という短い期間でしたが、ボランティアでは長い時間をかけて学ぶことができました。大学生の間に実際に児童と関わりながら学ぶことができるのは、とても良い経験だと思います。     【教員採用試験対策はどのようにしていましたか。】 筆記試験対策は、教員採用試験の対策講座を活用していました。たくさんの対策講座を開いてくださっているため大変に感じることもありましたが、ほとんどの講座に参加することができました。過去の問題を解き、その場で解説していただけますし、自習用の問題もくださるのでそれを用いて対策していました。またスマートフォンのアプリを使ったり、友人と質問し合ったりしていました。 面接試験対策も、大学での面接指導を中心に対策していました。自治体に合わせて対策してくださるため、本番も落ち着いて受けることができました。また他の学生の練習を見たり、友人に答え方の相談をしたりしていました。         【これからどんな教師になりたいと考えていますか。】 子どもたちの良いところや可能性を引き出し、伸ばすことができるような教師になりたいです。私自身は小学校のときの担任の先生との出会いから自分を認めることができるようになり、自己肯定感が高まりました。私も、子どもたちが自己肯定感を高め、自分自身も相手も認めることができるような教師になりたいです。     【後輩のみなさんへメッセージをお願いします。】 教員採用試験は、長い期間勉強や対策をしなければなりません。つらいことや落ち込むこともあるかもしれません。しかし、先生方や友人など相談に乗ってくれる人がたくさんいます。息抜きもしながら教員採用試験を走り抜けてください。応援しています!

2024.11.25

横断性脊髄炎1症例の異常感覚および上肢運動に対するしびれ同調経皮的電気神経刺激の効果~ニューロリハビリテーション研究センター

脊髄炎は3例/10万人の稀な炎症性神経障害であり、脊髄炎由来の疼痛や異常感覚は治療抵抗性があることが知られています。脊髄炎による神経障害性疼痛・異常感覚に対するリハビリテーションの効果は、希少疾患ゆえに十分に検証されず、症例報告の蓄積は臨床的意義があります。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターおよび長崎大学生命医科学域(保健学系)の西祐樹らは、横断性脊髄炎1症例に対してしびれ同調経皮的電気神経刺激を行うことで異常感覚および上肢活動量が改善したことを明らかにしました。この研究成果はFrontiers in Human Neuroscience誌(Case report: A novel transcutaneous electrical nerve stimulation improves dysesthesias and motor behaviors after transverse myelitis)に掲載されています。   研究概要 脊髄炎は3例/10万人の稀な炎症性神経障害であり、予後は一定せず、60%以上の患者に軽度から重度の後遺症がみられます。また、脊髄炎由来の疼痛や異常感覚は治療抵抗性があることが知られています。しびれ感に対して我々はしびれ感と一致したパラメーターの電気刺激を行うしびれ同調経皮的電気神経刺激(TENS)を開発し、その有効性を報告しています(Nishi et al., 2022)。脊髄炎による神経障害性疼痛・異常感覚に対するリハビリテーションの効果は、希少疾患ゆえに十分に検証されず、症例報告の蓄積は臨床的意義があります。そこで、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターおよび長崎大学生命医科学域(保健学系)の西祐樹らは、しびれ感およびアロディニアによりADLが阻害されている横断性脊髄炎1症例に対して、しびれ同調TENSを行いました。その結果、しびれ感、アロディニア、上肢活動量が即時的に改善しました。また、しびれ感での長期効果を示しましたが、アロディニアでは観察されませんでした。上肢活動量や上肢ADLにおいては持続効果を認め、しびれ同調TENSはしびれ感やアロディニアのみならず、ADLの改善に寄与する可能性を示しました。   本研究のポイント ・しびれ感やアロディニアを呈する横断性脊髄炎1症例に対するしびれ同調TENSの効果を検証した。 ・しびれ同調TENSによりしびれ感やアロディニアが改善したが、アロディニアに対する持ち越し効果がみられなかった。 ・主観的および客観的な上肢使用は持ち越し効果が確認された。   研究内容 本研究では、しびれ感およびアロディニアによりADLが阻害されている横断性脊髄炎1症例に対して、しびれ同調TENSを行い、その効果を検証しました。 症例はC4からTh2領域の横断性脊髄炎を診断され、左C8領域にしびれ感とアロディニアを呈していました。常に左手に手袋を着用し、左手の使用に恐怖心があり使用を避けていました。そのため、家事や仕事であるタイピングが左手で十分に行えないことに苦悩していました。介入は、A-B-A-B-Aデザインを使用し、各期は1週間としました。A期はTENS行わず、B期ではしびれ同調TENSを実施しました。しびれ同調TENSは1時間/回を2回/日行いました。症例は週2回の外来理学療法でストレッチや有酸素運動、疼痛教育を各期共通して行いました。評価項目として、しびれ感やアロディニアのNumerical rating scale(NRS)、主観的な上肢使用としてMotor Activity Log(MAL)、客観的な上肢使用として両手関節部に慣性センサを装着し、上肢活動量の左右比を算出しました。 その結果、Tau-Uおよびベイジアン未知変化点モデルにより、しびれ同調TENSのしびれ感やアロディニアへの即時効果およびしびれ感の持ち越し効果が明らかとなりました。一方、アロディニアの持ち越し効果はみられませんでしたが、主観的および客観的な左手の上肢使用は改善し、家事や仕事での左手の使用頻度が向上しました。難渋していたしびれ感やアロディニアがしびれ同調TENSによりコントロールできるようになったことが、ADLの向上に寄与したと考えられます。   図1.しびれ感やアロディニア、上肢活動量の経過 A期はTENSなし、B期はしびれ同調TENSを行った期間を示す。介入前、介入後、介入後1時間はB期のおける評価を示し、A期では同一時刻のNRSを評価した。   本研究の臨床的意義および今後の展開 しびれ同調TENSは服薬治療への抵抗性が高い異常感覚においても効果を示す可能性があり、新たな治療選択の一つとなる可能性があります。今後は、他の疾患におけるしびれ感やアロディニアに対する効果のみならず、ADL等への波及効果を検証していく予定です。 論文情報 Yuki Nishi, Koki Ikuno, Yuji Minamikawa, Michihiro Osumi, Shu Morioka Case report: A novel transcutaneous electrical nerve stimulation improves dysesthesias and motor behaviors after transverse myelitis. Frontiers in Human Neuroscience, 2024   関連論文 Nishi Y, Ikuno K, Minamikawa Y, Igawa Y, Osumi M, Morioka S. A novel form of transcutaneous electrical nerve stimulation for the reduction of dysesthesias caused by spinal nerve dysfunction: A case series. Front Hum Neurosci, 2022. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) 客員研究員 西 祐樹 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

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