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2024.06.04

痛みの概日リズムの評価は短縮可能か?-慢性疼痛を有する地域住民を対象とした研究-~ニューロリハビリテーション研究センター

痛みの概日リズムとは24時間周期の痛み感受性の変動を意味します。こうした痛みの概日リズムを把握することで、痛みによって制限を受けている日常生活活動や生活の質の改善を目的としたリハビリテーションがより効果的に進むのではないかと考えられています。しかし、痛みの概日リズムの評価期間はこれまで7日間が一般的であり、日内に数回評価する特性上、患者負担が大きいことが問題視されていました。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの田中 陽一 客員研究員と森岡 周 教授らは、痛みの概日リズムの評価期間が3日間であっても、従来の7日間の評価から得られた結果と概ね一致することを明らかにしました。この研究成果は、Journal of Pain Research誌(Can the Assessment of the Circadian Rhythm of Pain Be Shortened? A Study of Community-Dwelling Participants with Chronic Pain)に掲載されています。 研究概要 慢性疼痛患者に対し自身で痛み管理を行いながら日々の生活活動や身体運動の適正化を目標に教育的介入を行っていくことは重要であり、より具体的で効率的な教育的介入を行う為には、慢性疼痛患者の痛み概日リズムを把握する必要があります。しかしながら、従来痛みの概日リズムの評価期間は7日間が主流となっており、患者負担が大きいことから評価として定着しない現状がありました。そこで本研究では7日間評価と比較し、3日間評価の妥当性をカッパ係数を用いて検証しました。 本研究のポイント ■ 金曜から日曜の3日間が最も7日間評価との一致度が高いことがわかりました。 ■ 金曜から日曜、火曜から木曜の3日間では概ね7日間評価と一致していましたが、日曜から火曜の3日間では他の曜日と比べ7日間評価との一致度が低下していました。 研究内容 地域在住の慢性疼痛患者を対象に、痛みの概日リズムの評価として起床時、9時、12時、15時、18時、21時の6時点での痛みの評価を7日間実施しました。個々の参加者について6時点の痛みスコアを用いてクラスター分析を行い、7日間評価による分類と、各3日間評価(火曜‐木曜、金曜‐日曜、日曜‐火曜)による分類間の一致度をカッパ係数を用いて確認しました。 図1.7日間評価による痛みの概日リズムの分類 各クラスターには以下の基準が適用されました; CL1:痛みの強さは起床時に最小で、その後上昇し、正午以降はスコア0を超えた。CL2:起床時と21時にスコア0を上回り、日中は下回る。CL3:VASスコアは起床時にピークに達し、時間の経過とともに低下し、正午過ぎにはスコア0を下回った。 各3日間評価の分類を7日間評価の分類基準と照らし合わせて相違を確認し、7日間評価と各3日間評価の被験者内変動性をカッパ係数を用いて調べたところ、金曜-日曜の3日間が最も高いカッパ係数を示し(k=0.77)、次いで火曜-木曜(k=0.67)、日曜-火曜(k=0.34)という一致度であった。先行研究においてカッパ係数が0.58~0.80の間であれば、良好な一致を示すとされており、金曜-日曜、火曜-木曜の3日間評価は7日間評価の結果と一致していると考えられます。しかし、日曜日から火曜日までの3日間の一致度は低くなっており、本研究の結果は、3日間評価の有効性を示すと同時に、特定の曜日によっては一致度にばらつきが生じることも強調する結果となりました。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究で得られた知見は、3日間評価から得られた結果が、従来の7日間評価から得られた結果と一致することを示しています。痛みの概日リズムの評価を短縮できるようになれば、臨床における評価がさらに確立され、痛みのリズムを考慮した疼痛管理が容易になると考えられます。また、評価時間の短縮は早期介入につながり、患者満足度の向上にも寄与すると思われます。したがって、本研究の結果は、患者の個人差を考慮し、評価期間を短縮した痛みの概日リズム評価を確立する必要性を示唆しています。 論文情報 Tanaka Y, Fujii R, Shigetoh H, Sato G, Morioka S. Can the Assessment of the Circadian Rhythm of Pain Be Shortened? A Study of Community-Dwelling Participants with Chronic Pain. J Pain Res. 2024 May 25 ; 17 :1929-1940. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 客員研究員 田中 陽一(タナカ ヨウイチ) センター長 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp

2024.06.02

6/16(日)オープンキャンパスを開催します。

2024.05.30

6/2(日)テレビ大阪「発見‼︎“食”遺産」に健康栄養学科上地ゼミの学生が出演します!

テレビ大阪で毎週日曜日お昼12:29~放送される「発見‼︎“食”遺産」に健康栄養学科上地ゼミの学生が出演します!この番組は、地方の知られざる“おいしい料理”を見つけ出すだけでなく、その味を後世に残すべく、キッチン屋台でレシピを収録し永久保存する番組です。   今回、健康栄養学科の上地ゼミの学生は広陵町で栽培されているサラダなすを使ったレシピを4品考えました。生でも食べられるくらいの爽やかな風味を生かし、これからの季節にぴったりな料理を主演の石田靖さん、ゲストの大久保嘉人さんに食べていただきました。 またテレビ大阪が映らないエリアでも放送されますので、是非ご覧ください!   放送局ごとの日程 テレビ大阪 6/2(日)12:29~ 奈良テレビ テレビ和歌山 6/8(土)13:30~ 福井テレビ 6/8(土)10:25~       番組ホームページ

2024.05.29

産婦人科医に学ぶ超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」

令和6年5月27日(月)に助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)の授業で、産婦人科医である健康科学部長の植田政嗣先生から、超音波診断法の理論と実際について講義をしていただきました。     まずは授業資料やビデオ教材を用いて、超音波検査の原理や、所見からわかる胎児の状態について学びました。   その後実際に超音波診断装置を使い、装置の使い方やプローブの持ち方、児頭大横径(BPD)、腹囲(AC)、大腿骨長(FL)の測定方法、推定児体重(EFW)、妊娠週数の算出方法を学びました。     一人ずつ丁寧にご指導いただき、時間はかかったものの、10人全員が測定することができました。また、実際に使われている装置を用いて測定することで、妊娠週数に応じた胎児の状態をより理解できました。       超音波検査は、胎児の状態を確認できるだけでなく、お母さんが実際に目で胎児の存在を感じられる大切な機会です。助産師として、お母さんの負担にならないように検査の技術を磨き、お母さんに安心してもらえるような声かけができるように、これからも練習にはげみます。   助産学専攻科 13期生 石谷 七都、長原 穂和 【関連記事】 児童福祉の実際について学ぶ! 児童養護施設「飛鳥学院」での講義を通して ~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」 楽しみながら妊婦・育児を体験!「マタニティクラス」を開催~助産学専攻科 令和6年度近畿地区助産学生交流会に参加しました!~助産学専攻科 沐浴指導の実技テスト全員合格にむけて練習しました!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの講義を受講しました!~助産学専攻科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました!~助産学専攻科 第12期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ超音波診断法~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」

2024.05.27

『実習に活かす高齢者看護技術』高齢者の個別性に合わせた援助を考える~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」Vol.2

看護医療学科3年次配当「老年看護学援助論Ⅱ」は、高齢者看護に必要とされる生活機能の視点からのアセスメントや看護技術、紙面上の事例による看護過程の展開を行い、高齢者の日常生活の維持に必要な援助技術を演習し学修します。前回のブログでは、外部講師を迎え、摂食嚥下障害のある患者さんを支えるケアについて学んだ様子をお届けしました。今回、令和6年5月17日の授業では、実習に活かす高齢者看護技術について演習を行い、日常生活援助の活動・移動介助と身体ケア技術の安楽・リラクゼーションについて学びました。 老年看護学援助論Ⅱの授業では、ペーパーペイシェント(文章で書かれた事例の患者)を用いて看護過程を学んでいます。今回の講義は、実際の臨床現場をイメージし、看護師役・患者役・観察者などを経験し、ディスカッションを通して看護援助を考えました。   移動介助では、グループに分かれて左麻痺のある患者を想定しベッドから車いすへの移乗の演習を行いました。基礎看護学の演習ではすでに車いす移乗について学修済みですが、麻痺のある患者に介助するとなると難易度は上がります。事前学習をしてきた内容を踏まえ、「車いすの位置はここでいいの?」「右手は動かせるからどこを握ってもらったらいいかな?」「ベッドを起こした方が移動しやすくない?」など、学生たちは様々な意見を出し合いながら、ベストなケア方法を検討していきました。   その後、人形を使って自分達で考えた方法をデモンストレーションし、他のグループとの意見交換をしました。「このグループは麻痺側の腕の保護まで意識しているところがいいと思った」「患者さんへの声かけが上手で、(患者さんが)安心できると思った」など、他のグループからの学びもたくさん得られたようです。     リラクゼーションでは、まず五感(視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚)の大切さやタッチケアの効果を伝えました。実践では、オルゴール音楽が流れる中、アロマの香りや互いの手の温かさを感じながら、優しく丁寧にハンドマッサージを行いました。最初は、「触れる」ことに照れている学生もいましたが、マッサージを行っていくうちに、お互いにリラックスしていく様子がみられました。このケアは、実習先の高齢者の方だけでなく、友達や家族など身近な人にも行えるケアだと思います。是非、活用してみてください。     講義後の学生感想より ※原文を一部抜粋   ●「車いす移乗の時にどのようにすればよいのかグループで話し合い、積極的に意見を出し合って実施することができた。看護者として、患者にとってどのようにすることが一番いいのか考えることが難しかった」   ●「車いす移乗では、教科書に書いてある通りに行ってもなかなか上手くいかず、その患者さんにあった方法を探すといいのかなと思いました」   ●「みんなで試行錯誤試し、患者役の意見も聞きながら実施したことで、最後には対象者にとってより良い移乗方法をみんなで考えることができた」   ●「リラクゼーションが初めての体験で楽しかったです。リラックスできて疲労回復になるのを身体で実感できて驚きました」   ●「ハンドケアはやってもらうのも相手にするのも初めてでこんなにリラックス効果があることを知って驚いた」   ●「ハンドケアではどうすれば対象者に心地よく安楽に感じてもらえるかを考えてコミュニケーションを取りながら雰囲気よく実施できた」     これらの経験が、個別性のある看護を考える力につながりますようにと願いながら、また次の講義からも一緒に看護について考えていきましょう。   看護医療学科 助教 伊藤 千春・島岡 昌代   【参考記事】 外部講師による講義『食べたい!』を支えるケア ~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 外部講師による講義「看取りを体験した遺族に対する看護の課題」~看護医療学科「終末期ケア論」 看護学生と企画した「性教育セミナー」を高校で実施!~看護医療学科「母性看護実習」 堺市総合防災センターで体験学習をしました~看護医療学科「災害看護II」 ハンセン病療養所を訪問、当事者家族の声を聴き「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 外部講師による講義「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の看護について」~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅰ  

2024.05.27

児童福祉の実際について学ぶ! 児童養護施設「飛鳥学院」での講義を通して ~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」

2024年5月17日(金)、「ヒューマンヘルス」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設「社会福祉法人 飛鳥学院 」の見学をさせていただきました。飛鳥学院は、養護施設だけでなく、児童家庭支援センターや支援事業所、学童保育事業なども展開されており、児童福祉に幅広く特化した施設です。     前半は施設職員の方の講義を受け、児童養護施設の地域における役割や子どもたちの自立をどのように支援されているかについて教えていただきました。子どもたち一人ひとりと真摯に向き合い、それぞれの特性に合わせたかかわり方をされており、子どもたちの自立に向けて職員全体で行う支援の実際について学ぶことができました。 子どもが健やかに成長できる環境を提供することが大切であり、助産師として、生まれた瞬間だけでなく地域での生活環境にも目を向けて子どもとその家族を支援していきたいと思います。     講義のあとは、施設見学をさせていただきました。 施設内には、広々とした玄関や食堂や大浴場があり、子どもたちの部屋は男女で仕切りを作るなど、子どもたちそれぞれの発達段階に合わせた生活空間が作られていました。また、塾の設置や児童別に勉強を教える体制が整っていて、子どもたちが自主的に学習しやすい環境となっていました。 学校から帰宅した子どもが元気に遊びまわる姿を見て、飛鳥学院は子どもたちにとって本当の家のような安心できる存在であるということを実感しました。         施設見学を通して、子どもが職員と関わる過程で「自分は大切にされている存在である」ということを認識し、成長することができるということを学びました。この学びから、助産師として、子どもにとって大人からの愛情は成長にも重要であると伝えることでより良好な母子関係の構築を促すとともに、対象者の方に自己の命の大切さや自己を大切にいてくれる人は周りにいるということを伝えていける存在になりたいと感じました。     今回は、お忙しい中、学生を温かく迎えてくださった河村院長、職員の皆様、貴重な経験をさせていただき、本当にありがとうございました。   助産学専攻科13期生 岡本 真佳、中畝 小梅   【関連記事】 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「ヒューマンヘルス」 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」 楽しみながら妊婦・育児を体験!「マタニティクラス」を開催~助産学専攻科 令和6年度近畿地区助産学生交流会に参加しました!~助産学専攻科 沐浴指導の実技テスト全員合格にむけて練習しました!~助産学専攻科 ベビーマッサージとマタニティヨガの講義を受講しました!~助産学専攻科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました!~助産学専攻科 第12期生事例研究発表会を開催しました~助産学専攻科

2024.05.27

第22回畿央祭実行委員Blog Vol.3~今年の実行委員が全員集合!!

皆さんこんにちは。畿央祭統括 アリーナ部署担当の船田樹希です。 先日、2024年5月16日(木)に畿央祭実行委員の全部署が集まる「全体会議」を行いました。 実行委員になってくれた方との初の顔合わせだったので幹部もドキドキでした!   全体会議では、幹部紹介、レクリエーションの日時、夏休みの活動日、実行委員全員で着るつなぎについてなどをお話しました!     レクリエーションはそれぞれの部署だけで集まる初めての活動になるので、ぜひみなさん参加して、楽しんでくださると嬉しいです♡   また夏休みの活動は実行委員になった責任感を持ち、できるだけ活動に参加していただくようお願いします!   6月17日(月)〜21日(金)のお昼休みにつなぎの採寸を行います! 実行委員の証であるかっこいいつなぎを着ることが出来るので届くその日まで楽しみにしていてください!   最後に来てくださった皆さんと今年のポーズである「かがりびポーズ」で写真を撮り、無事に全体会議を終えることが出来ました☆   ▼こう見ると迫力がありますね!!   お昼休みの短い時間でしたが実行委員の皆さんと会えたことを嬉しく思います! 247人でこれから畿央祭を作りあげていきます! 学年、学部を越えて新しく出会った仲間と助け合い、素晴らしいものをつくることができるよう頑張っていきましょう!   畿央祭副実行委員長 統括 アリーナ部署 船田樹希   ▶畿央祭実行委員会に関連するブログ記事 畿央大学|KIO Smile Blog    

2024.05.24

ABCテレビ「やすとものいたって真剣です」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科

ABCテレビの毎週木曜日23:17~放送されている「やすとものいたって真剣です」の番組内のコーナーで人間環境デザイン学科講師の吉永先生が設計した住宅が紹介されました。   藤崎マーケットの田崎さんがマイホーム購入のために勉強するコーナー「いつかは家を買いたい田崎」の中で、一流建築士の名刺代わりになるような代表的な注文住宅を見学する中の一つとして紹介されました。   撮影当日は吉永先生が紹介し、「安くてカッコよくして」というご友人の要望に対して、元々プレハブ小屋だったものを木のぬくもりあふれる一軒家に生まれ変わらせたものです。 また吉永先生が設計する上での一番苦労した要望や、リフォームするうえでのポイント、住人が住んでみてわかったプチ後悔など、これから注文住宅をオーダーしたいと考える人にとって参考になることも含めて、余すことなく紹介いただきました。   ▼画像クリックで吉永先生のHPにリンクします       TVerやABEMAでも見逃し配信中ですので、ぜひご覧ください!     番組ホームページ   吉永講師プロフィール

2024.05.24

プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター

看護実践研究センター は、建学の精神である「徳をのばす」、「知をみがく」、「美をつくる」を基本理念に置き、保健、医療または看護を専門とする職業人、および研究者に対して、最新の看護実践に関する情報を提供し、看護実践研究を推進することを目的とし 2019年4月に開設されました。開設2年目には「その人らしく幸せに生きる」をテーマとしてプロジェクト研究の公募を行いました。     そして、2024年5月22日(水)看護実践研究センタープロジェクト研究成果発表会を開催しました。   指定研究「認知症高齢者のための意思決定支援ツールの開発(研究代表者 對中百合准教授/研究分担者 大友絵利香准教授、山崎尚美前看護実践研究センター長(現、四天王寺大学看護学部長))」が、3年間の計画でスタートしました。しかし、折しもCOVID-19の猛威によりデータ収集が難航し、1年の研究期間の延長を経て、成果発表に至りました。   今回は「軽度認知症高齢者の看取りを含めた終末期プロセスにおける意思決定支援ガイドラインの作成」について、高齢者の看護にあたる地域包括ケア病棟、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーションの看護師を対象に実施した予備調査としてのインタビュー調査、および本調査としてのグループインタービュー調査の結果に絞り、研究代表者の對中准教授より発表されました。     この調査では、軽度認知症高齢者の看取りを含めた終末期プロセスにおける意思決定支援と意思確認の手がかりが明らかとなりました。前者については①対象者の意思を尊重、②家族の意思を支援、③地域、多職種との連携、④ACP※(アドバンスケアプランニング)の普及の4カテゴリーが生成され、後者については①生活状況から意思を推測、②チームで対象者の意思を推測、共有、③対象者の言動から推測、④嗜好から意思を推測、⑤性格から意思を推測、⑥治療や看護に拒否を示す態度、⑦家族からの情報、⑧多側面からの理解、⑨今までの様子を辿る、⑩書面に残された意思表示、⑪繰り返される言葉が手掛かり、⑫示された行動の12カテゴリーが生成されたことが報告されました。また、地域包括ケア病棟、特別養護老人ホーム、訪問看護ステーションのそれぞれの施設による特徴も見出されたことが報告されました。 ※ACPとは、将来の変化に備え、将来の医療及びケアについて、 本人を主体に、そのご家族や近しい人、医療・ ケアチームが、繰り返し話し合いを行い、本人による意思決定を支援する取り組みのことです。   多死社会を迎える我が国において、死すべき運命にある人の尊厳ある死を視野に入れた『QOD(Quality of Death)』を高めるための医療の必要性が叫ばれ、その整備が喫緊の課題となる中、大変示唆に富んだ結果が示されたといえ、今後の発展に大いなる期待が寄せられます。     発表会には20名を超える教職員の参加があり、熱心に耳を傾ける姿がありました。また、発表後の質疑応答は時間を超過してもなお、質問が続くなど活発な討論がなされ、関心の高さが窺えました。     看護実践研究センターでは、看護実践にかかわる研究拠点として、研究の活性化を支援し、地域社会への還元を進めて参ります。現在、第2期プロジェクト研究も公募中です。今後とも皆様のご理解、ご協力をお願いいたします。     看護実践研究センター長 山本裕子   【関連記事】 看護実践研究センター 認知症予防講座「歌って、笑って若返り」を開催しました~看護実践研究センター認知症ケア部門 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。 看護実践研究センター第9回研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」を開催しました。 新たな産育コミュニティをめざして「マタニティクラス」を開催しました!〜看護実践研究センター 2023畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」開学20周年記念拡大版を開催!~看護医療学科 看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました

2024.05.22

畿友会(学生自治会)だよりvol.100~インスタグラムで「新入生対象 謎解き企画」を実施中!

皆さんこんにちは、畿友会です! 畿友会では2024年5月20日(月)から5月31日(金)にかけて「新入生対象!謎解き企画」を実施しております!     豪華景品もご用意しております^^ 景品にはBluetoothマウスや携帯バッテリーなどが…!是非景品をゲットして大学生活にお役立てください‼ 新入生対象!謎解き企画   【実施期間】 5月20日(月)~5月31日(金)   【参加方法】 *畿友会インスタグラムのストーリーにて毎日(土日除く)謎解きを出題します。 *24時間以内にformsにて回答してください。正答率・回答率が高いほど当選率アップ‼   厳選なる抽選のもと当選された方にはメールをお送りいたします。質問等ございましたら畿友会インスタグラムまでご気軽にご質問お願いします。また、畿友会インスタグラムは学生用掲示板(なごみから地下食堂へ降りる階段付近、なごみ・カトレアの入り口付近、L棟2階、E棟地下)にてポスターを掲示しております。   たくさんのご参加お待ちしております!^^ 畿友会 広報部 健康栄養学科3回生 稲垣 幸寿   Instagram:@kiyukai_kio X(Twitter):  @kiyukai_kio LINE:@kiyukai_kio   ▶畿友会に関連するブログ記事 畿央大学|KIO Smile Blog

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