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2023.10.18
学部生と大学院生が第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました~理学療法学科・健康科学研究科
10月13日(金)~15日(日)の3日間、福岡国際会議場で開催された、第11回日本運動器理学療法学会学術大会に参加しました。瓜谷研究室の関連では6つの研究発表を行いました。 今回は理学療法学科4回生の八色 凜汰朗さんをはじめ、5人のゼミ生が自分たちの卒業研究の成果をポスター発表しました。この研究ではバイオメカニクス研究で数々の業績を残されている、埼玉県立大学の小栢 進也准教授にもご指導いただきました。研究計画からデータ測定・データ処理、ポスター作成まで、臨床実習や国家試験対策の勉強、就職活動にも取り組みながら頑張って準備してきました。 当日は堂々とした発表ができ、また質疑応答にもしっかりと対応できていました。困ったときのために私も学生たちの横で待機していましたが、私の出る幕は全くありませんでした。質疑応答では質問だけでなく、研究についての有益なアドバイスもたくさんいただきました。 今回の学会発表に至るまで色々とご指導いただきました小栢先生をはじめ、ご協力いただきましたすべての皆様に感謝いたします。ゼミの4回生たちには今回の経験を糧に大きく成長して欲しいと思っています。 当研究室関連の研究発表は以下の通りです(氏名は筆頭演者)。 <口述発表セレクション演題> 小栢 進也(埼玉県立大学) 「変形性関節症の痛みを多面的に評価する Intermittent and Constant Osteoarthritis Pain (ICOAP)日本語版の作成」 <口述発表> 粕渕 賢志(健康科学研究科 健康科学専攻 博士後期課程3年) 「慢性足関節不安定性有症者の着地動作における前額面での下肢衝撃吸収機能の検討」 山野 宏章(健康科学研究科 健康科学専攻 博士後期課程3年) 「変形性膝関節症患者における自律神経機能の特徴」 山藤 滉己(健康科学研究科 健康科学専攻 修士課程2年) 「変形性膝関節症患者における抑うつ症状が長期的な健康関連QOLに与える影響」 <ポスター発表> 八色 凜汰朗(健康科学部 理学療法学科4回生) 「伸縮性テープの貼付が歩行時の下腿三頭筋の張力に与える影響」 佐々木 紀奈子(健康科学研究科 健康科学専攻 修士課程 修了生) 「臨床で行える方法で評価した肩甲骨運動と肩関節機能の関係」 理学療法学科・健康科学研究科 准教授 瓜谷 大輔 【関連記事】 卒業研究に向けて、瓜谷研究室が合同勉強会を実施!~理学療法学科 奈良学園大学 池田教授による質的研究勉強会を開催!~健康科学研究科 瓜谷研究室 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 瓜谷准教授の研究成果が2年連続で学会表彰されました!~健康科学研究科 「第10回日本筋骨格系徒手理学療法研究会学術大会」に教員・大学院生が参加!~健康科学研究科 変形性膝関節症の患者さんは自らの病状とどのように向き合っているのか?~理学療法学科教員 患者教育プログラムは変形性膝関節症患者さんの自己効力感の向上に有効か?~理学療法学科教員 変形性膝関節症に関する研究の途中経過が学会誌に掲載されました~理学療法学科教員
2023.10.18
生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方~理学療法学科 第9回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」
最前線で活躍する卒業生が講演! 第9回テーマは「生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方」 理学療法学科では昨年度から新たに「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催しています。 リーダーシップをもった次世代の理学療法士育成を目的にし、臨床現場はもちろん、スポーツ現場や地域リハ、教育機関など幅広い分野の第一線で活躍する卒業生がその魅力や想いを後輩のためだけに語ります。在学生にとっては入学後早期から職業理解を深め、自らのキャリアを考えることやモチベーション向上へとつなげる絶好の機会になります。 他大学に先駆けて理学療法学科を開設した畿央大学にしかできない先進的な取り組みです。 今年度は、第7回の佐藤 秀幸さん(4期生/甲南医療センター)、第8回田津原 佑介さん(3期生/貴志川リハビリテーション病院)に続き、今年度3回目となる第9回は木村 圭佑さん(7期生/(株)アールイーコンセプト 事業部長)を講師に迎え、「生活期リハビリテーションにおける理学療法士の役割と働き方」をテーマに講演いただきました。木村さんは卒業後、大阪狭山市にあるさくら会病院で理学療法士として急性期・回復期・外来リハを経験。病院でのリハビリを終えた方の生活や入院を繰り返す方の再発防止ができないかという問題意識から生活期リハビリや、予防領域への興味を持つようになり、生活期領域に関わる(株)アールイーコンセプトに入社。現在は事業部長として社内全体を統括されています。 講演では、「地域住民の医療・介護・健康づくりの拠点となる、かかりつけヘルスケアコミュティを創造する企業」という企業理念のもと、フレイル予防プロジェクト、要支援・事業対象者向けデイサービス、要介護者向けデイサービス、訪問看護ステーションという4つの事業を説明いただきました。 説明の中で、加齢、病気、ケガなど心身の状態が変わる中、継続的にかかわる為には、その状態に合った受け皿を作ることが必要とし、現在事業を複数展開していること、利用し続けてもらうためにも、もらって嬉しい計画書づくりや、コミュニケーションをとれる機会を増やす為に、データ管理やトレーニングメニュー作成を簡略化することなど、利用者の視点に立った取り組みが端々に見受けられたように感じました。 講演後の質疑応答では、1回生だけでなく、学外実習を終えた4回生からも質問があり、それぞれの疑問に対して、丁寧にご対応いただきました。 講演後も質問に来る学生の姿があり、在学生の為に時間を割いていただきありがとうございました。 木村さんから後輩の皆さんへのメッセージ セミナーに参加してくださった皆様、遅い時間にも関わらずありがとうございました。セミナーの冒頭で皆様にお尋ねした「生活期リハビリテーションのイメージ」と、セミナーを終えてからのイメージは変わりましたか? 今回セミナー後にいただいた質問に「デイサービスや訪問サービスをなかなか卒業できない場合どうするのか?」というものがありました。確かにサービスを利用しなくても生活が安定していれば、利用終了することは可能かもしれません。ですが、利用終了した後その方はどう過ごすのでしょうか?デイサービスに行かなくなったものの、その後運動せず閉じこもってしまえば、また体が弱ってしまいます。私が、生活期リハビリテーションで大事にしているのは、その人のその時に応じた受け皿を提供し、安心して自分らしい生活を送っていただくことです。今回のセミナーでもその部分を一番伝えたいと思い、お話しさせていただきました。その時に応じた受け皿を提供するために、理学療法士として、適切な評価や治療を行うスキルを磨くことはもちろん大切ですが、評価や治療の手前で、その人としっかり話をして、信頼関係を築くことはもっと大切なことだと思います。 理学療法士を目指す皆様には、これからさまざまな壁や困難があるかと思います。しんどくなることも、疲れてしまうこともあるかと思います。知識を深めるために勉強すること、適切な評価や治療のために技術練習をすることは、大切ですが大変なことです。大変な思いをしてまで何のために勉強し、技術を磨くのでしょうか?その本質は、担当する方に信頼してもらうこと、喜んでもらうことではないでしょうか。知識、技術を高めることが最終目標ではなく、その先にある担当患者様、利用者様との信頼関係や、喜んでいただくことを目標にすれば、大変なときも踏ん張れるのではないかと思います。理学療法士を目指した初心を忘れず、卒業までの大切な時間を過ごしていただき、また理学療法士として一緒にお仕事ができれば幸いです。 次回は11月29日(水)18:00〜19:30、小森 清伸さん(7期生/堺市立総合医療センター)を講師に迎え「理学療法士としての目覚め」をテーマに講演いただきます。 【関連リンク】 理学療法学科 回復期リハビリテ−ション病棟で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第8回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 急性期病院で勤務する理学療法士の魅力~理学療法学科 第7回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 「臨床・教育・研究」が揃ったスポーツ理学療法士の魅力~理学療法学科 第5回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 女性理学療法士が活躍できる場所~理学療法学科 第4回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 卒業生に学ぶチーム医療のリアル~理学療法学科 第3回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」 大学病院で働くということ~理学療法学科 第2回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催 第1回「やさしさをチカラに変える次世代リーダー育成セミナー」を開催!~理学療法学科
2023.10.17
2023年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!
2023年10月7日(土)に看護医療学科「2023年度卒業研究発表会」が開催され、看護医療学科4回生が各教員のゼミに所属し頑張って取り組んできたきた「卒業研究」(看護医療学科4年次科目)を発表しました。また3回生の学生も実習期間ではありますが、発表会に参加していました。 今年度の卒業研究発表会について、2つのゼミから学生のレポートをお届けします。 室谷ゼミより 今回、約9か月間かけて卒業研究を進めました。研究は、文献研究を中心として、これまでに講義や実習を通して学んだことが、実際にはどのように研究され、成果として公表されているのか分析し、論文としてまとめました。 就職活動や実習、国家試験の勉強など多忙な中での卒業研究で大変でしたが、そんな中、研究内容や方法について、ゼミの仲間や担当の先生と試行錯誤を繰り返し、無事に発表会を迎えることができました。 午前の部では、終末期看護、救急看護、母子看護、地域医療など幅広い研究が発表されました。その様子について、一部ではありますが報告させていただきます。 それぞれ分野の異なる発表は、非常に興味深いものばかりでした。今回の発表会で他の学生の研究を聴くことで、新しい知識を得ることもでき、とても良い機会になりました。 今回の研究で得られた経験や知識を4月から始まるそれぞれの舞台で存分に発揮し、日々精進していきたいと思います。最後にご協力いただいた方々並びにご指導頂きました先生方に厚く御礼申し上げます。 看護医療学科 室谷ゼミ 4回生 安藤 悠乃、池島 和子、藤原 瑞希、藤原 萌花 小林ゼミより ゼミの所属が1月に決まり、4月から本格的に卒業研究を行ってきました。インターンシップ実習や就職活動・試験、国家試験対策などがあり忙しい日々を送っていましたが、その間個人で進め、大学に集まって他のメンバーから意見をもらい、また先生から丁寧なアドバイスもいただき、お互いに助け合いながら作成していました。途中、何度も挫折しそうになりましたが、励まし合いながらメンバー全員が卒業研究を終わらせることができました。 私たちのゼミでは「ワークライフバランスの影響要因と改善に向けたスタッフナース・管理者の取り組みについての文献検討」、「男性看護師における性差による業務上の困難」、「早期離床を促す術前の看護援助についての文献検討」、「新人看護師のストレス要因・症状とその対処方法」というテーマについて研究し発表しました。昨年度はオンラインでの発表会でしたが、今年から対面で行うようになり、一人一人の表情が見える中で前に立って発表することに緊張しました。しかし、プレゼンテーション資料を作成して伝えたいことをまとめることで、相手に自分の研究内容を自信をもって伝えることができたと思います。 他のゼミの発表では、小児がんや脳血管疾患、高齢者や発達障害に関するものなど私たちが行ったテーマとは異なる様々な分野について研究されており、発表を聞くことで新たな知識を得ることができました。 この卒業研究で学んだことを、さらに今後の看護研究で深め、看護の実践の場で活かしていきたいと思います。 看護医療学科 小林ゼミ 4回生 安田 杏奈、辻 涼雅、小谷 明日香、綱谷 早起 【関連記事】 令和4年度 看護医療学科卒業研究発表会をオンラインで開催! 令和3年度 看護医療学科卒業研究発表会をオンライン開催! 令和2年度 看護医療学科卒業研究発表会、初めてオンラインで開催! 令和元年度 看護医療学科卒業研究発表会を開催!
2023.10.17
第21回 畿央祭実行委員Blog vol.5~学長先生に開会式のご挨拶をお願いしました!
こんにちは!第21回畿央祭副実行委員長の竹中 瑞貴です。 畿央祭開催まで残り一週間を切りました! 10月4日(水)、学長先生に再度ご挨拶に伺いました。今回は畿央祭当日の「開会式のご挨拶」を依頼するための訪問となります。 依頼を了承いただいた後は、少し歓談の時間となりました。 畿央祭準備の進捗状況や今年力をいれて取り組んでいることなどをお話しさせていただきました。思う通りに進まない部署や順調に進んでいる部署など様々ですが畿央祭当日まで実行委員217人で頑張っていきます! コロナ禍が明け制限のない畿央祭で楽しみが大きい分、不安もありますが精一杯準備を進めていきます。 是非皆様畿央祭にお越しください! 第21回畿央祭副実行委員長 健康栄養学科 2回生 竹中 瑞貴 畿央祭の詳細はコチラ Instagramアカウント 【関連リンク】 第21回 畿央祭実行委員Blog vol.4~各部署のまとめ役「統括」の仕事を紹介! 第21回 畿央祭実行委員Blog vol.3~各部署紹介! 第21回畿央祭実行委員Blog vol.2~学長先生に実行委員がご挨拶に行きました! 第21回畿央祭実行委員Blog vol.1~217名の実行委員が始動!
2023.10.17
英語教育コース「セメスター留学2023」 現地リポートvol.1~ホームステイ先に到着!
2020年度に開設された現代教育学科英語教育コースでは、6か月間英語圏で生活し語学や異なる文化・価値観を学ぶ「セメスター留学」を2回生後期に開講。今年度は、2回生3名が、2023年9月23日(土)にカナダのビクトリアに出発しました。現地からの学生リポート第1弾です! こんにちは!教育学部 現代教育学科2回生の仲林 陽水です。現在、私はカナダのビクトリアに留学中です。今から、日常生活やホームステイ先での生活をリポートしていきます。 私が住んでいるところはビクトリアのダウンタウンから車で15分ほど離れた郊外に位置しており、自然が豊かな場所です。ここで生活していると、時間がゆっくり流れているような気分になります。 休日の天気の良い日には、家族と一緒に出かけて、散歩をするついでに自然を見に行くなど、ここビクトリアの良さを存分に味わうことができています。時には、一緒に野球をしたり出掛けたりすることが多く、家族と過ごす時間をとても大切にしているのだと思いました。私は小さい頃から野球をしていて、休日も練習に時間を費やしていたため、家族で出かけるという経験があまりありませんでした。そのため、ホストファミリーと一緒に過ごす時間がとても楽しく感じます。私も日本に帰ったら、私の運転で家族とどこかに出かけようと思います。 ▲休日の過ごし方withホストファミリー 10月の第2月曜日はThanksgiving Day(感謝祭)でした。最初は収穫を祝うものとして始まりました。現在のThanksgiving Dayでは伝統的に七面鳥を食べたり、パンプキンパイを食べたりするなど、伝統的な料理を家族や友人と一緒に楽しみ、感謝の言葉を述べあったりするのだそうです。後に、語学学校の先生に教えてもらったのですが、この日になぜ七面鳥(鳥肉)を食べるのかというと、昔は鶏肉が牛や豚に比べて手に入りやすく、かつ1羽で大勢の人を満腹にすることができるため、鶏肉が使われるようになったそうです。 たくさんの会話をして、とても貴重な時間を過ごすことができました。10月はホストファミリーの息子さんと娘さんの誕生日会やハロウィンなどまだまだイベントがたくさんあるので楽しみです。 ▲Thanksgiving Dayの様子 なんとカナダにもみなさんご存じの「あのお菓子」が売っていました!ここはFUJIYAというお店で日本の食べ物が多く売っていました。お菓子以外にもカップヌードルやみそ汁、お米、寿司などさまざまな物があり、どれも恋しいものばかりでした。しかしながら…気づいている人もいるとは思いますが、値段を見てください。コアラのマーチは6.75ドル、今のレートで日本円換算するとだいたい1,000円ぐらいです。日本の物はとても高いですが、それでもそのおいしさもあってか、買いに来る人が大勢いました。日本人に限らず、現地の人も買いに来るほどで、日本の食べ物がとても人気であるということを知ることができました。 日本にずっといると、円安について考える機会があまりなかったのですが、こちらに来てからは日々円安や物価の違いに悩まされています。みなさんが留学をする際は円安がもう少しおさまっているといいですね。 ▲スーパーで日本のお菓子を発見! さて、10月といえば、どんなイベントがありますか?さまざまなイベントがあると思いますが、注目は何といっても「ハロウィン」ではないでしょうか。ここビクトリアではハロウィンが近づくと、Galey Farmsという場所でPumpukin Festivalが開催されます。 地面一面に広がるオレンジ色の物体があります。これ実はすべてパンプキンです。数えきれないほどのパンプキンがあり、本当に驚きました。多くの人はこの中から、大きなパンプキンを見つけ出し、それを買って家に持ち帰っていました。これは私の予想ですが、おそらく持ち帰ったパンプキンをくりぬいて、ランタンを作ったりするのだと思います。なんにせよ日本と比べてスケール感が違うことに驚きが隠せません。きっとハロウィン当日も間違いなく大盛り上がりするでしょう。とても楽しみです。 ▲Pumpukin Festival カナダに来て3週間が経過しましたがまだまだ英語を使って話すことには慣れません。苦労することもたくさんありますがこれからも引き続き頑張っていきたいと思います。 最後までご覧いただきありがとうございました。 現代教育学科2回生 仲林 陽水 【関連記事】 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ
2023.10.16
2023年明日香村竹テントワークショップvol.4【最終日】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
人間環境デザイン学科2・3回生対象「プロジェクトゼミ」では、学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。 人間環境デザイン学科の陳ゼミでは9月19日~21日までの3日間、竹テントワークショップに参加しました。このワークショップは、明日香村商工会、商工会青年部が中心となり、使われなくなった古民家を修復し新たな活動拠点の創造を目的とする「明日香スタンド(旧岡本邸プロジェクト)」の一環として行われたものです。 陳ゼミの学生12名は2泊3日の宿泊しながら竹テントを制作しました。今回は作業最終日の様子を報告させていただきます。 ▶前回の記事はこちら(準備編、1日目、2日目) 竹テント作り最終日!午前中は1日目・2日目に続き、2種類のテントそれぞれの骨組みの組み立てからスタートしました。 竹テントType A「座りぃなbamboo」 まずは竹テントType A「座りぃなbamboo」です。主にサンシェードの柱と竹床の制作を進めました。竹床は昨日に引き続き一本一本丁寧に結んでいきました。 サンシェードの柱は屋根の一部になる布を支える重要部分なので慎重に作業を進めました。竹が割れるなどのトラブルも多く、何度も竹を製材しなおし苦戦しました。現地の方からもたくさんアドバイスしていただきました。 また、テントが左右の揺れにも耐えられるようにしっかり補強しました。ロープを強く張るほど揺れに強くなり、ロープの強さを実感しました。 そして完成形がこちらです!竹の暖かさや香りなど、竹の良さをしっかり感じることができるテントになりました。明日香村で愛される休憩テントになったら嬉しいです。 竹テントType A「座りぃなbamboo」が完成しました。 竹テントType X「いらっしゃいbamboo」 続いて竹テントType X「いらっしゃいbamboo」です。 このテントは、骨組みが完成しましたがバランスが不安定だったので、左右に倒れないようロープで筋交いを作り強度を高めました。 午前中は雨が降ってきたので中断し、午後からは残りの骨組みの完成と机や屋根を作る作業をしました。 机は約40本の竹をロープで縛っていき、一枚の板のようにしていきます。屋根の布は大学で事前に用意していたので、それを風に飛ばされないように固定させました。 そしてついに完成!!予定通りいかず何度もやり直しましたが、みんなで協力しながら完成させたテントはとてもかっこいい形になりました! 竹テントType X「いらっしゃいbamboo」が完成しました。 学ぶこともたくさんあり、3日という短さで完成させることができるか不安でしたが、無事に完成させることが出来てよかったです。 暑かったけどとても楽しく、いい経験ができたと思います!明日香村商工会の方や竹取指導の方、ボランティアの方々や民泊の家主さんの温かさを良く感じたワークショップになりました。ありがとうございました! なお、この様子はKCN(近鉄ケーブルネットワーク)さんに取材いただき、その模様がKスタ!という番組内で放送されました。現在YouTubeでもご覧になることができますので、是非ご覧ください! また、明日香村商工会の明日香スタンド(旧岡本邸)Youtubeチャンネルでも動画として紹介していただいています。 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 3回生 川端 ひより、戸田 菜月、吉田 香葉 【関連記事】 2023年明日香村竹テントワークショップvol.3【2日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.2【1日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.1【準備編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました! 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」
2023.10.16
理学療法学科 松本大輔准教授の研究がWebメディア「Wellulu(ウェルル)」に掲載されました。
2023.10.16
発達性協調運動障害における行為と結果の規則性の知覚感度~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
発達性協調運動障害(DCD)は、脳の適応的な運動制御・運動学習システムである内部モデルの働きの先天的・発達的問題として生じるとされています。一方で、定型発達(TD)乳児は生後の発達早期に、自己の運動とその結果の繋がり、すなわち行為と結果の規則的な関係性を知覚できるとされており、この行為と結果の規則性の知覚学習は、運動の多様性や内部モデルの発達に貢献すると考えられます。したがって、DCD児においては、行為と結果の規則性の知覚にも問題が生じている可能性がありますが、DCD児における行為と結果の規則性の知覚感度を調べた研究は皆無でした。そこで、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫 悟志 准教授らは、温 文(Wen Wen) 准教授(立教大学)、中井 昭夫 教授(武庫川女子大学)らと共同で、DCD児における行為-結果の規則性の知覚感度について調査しました。この研究成果は、Journal of Autism and Developmental Disorders(Action-outcome Regularity Perceptual Sensitivity in Children with Developmental Coordination Disorder)に掲載されています。 研究概要 DCDとは、協調運動技能の獲得や遂行に著しい低下がみられる神経発達障害の一類型であり、その症状は、字が綺麗に書けない、靴紐が結べないといった微細運動困難から、歩行中に物や人にぶつかる、縄跳びができない、自転車に乗れないといった粗大運動困難、片脚立ちができない、平均台の上を歩けないといったバランス障害まで多岐に渡ります。DCDの頻度は学童期小児の5-6%と非常に多く、自閉症スペクトラム障害、注意欠如多動性障害、限局性学習障害などの他の神経発達障害とも頻繁に併存することが報告されており、近年では脳性麻痺ともリスクファクターを共有する連続体である可能性も指摘されています。またDCDと診断された児の過半数が青年期・成人期にも協調運動困難が残存するとされており、DCDの病態理解と有効なハビリテーション技術の開発は、ニューロリハビリテーション研究における喫緊の課題の一つとされています。 自分の行為と外部刺激との間の規則的な関係性を検出する能力のことを、行為と結果の規則性の知覚と呼びます。この行為と結果の規則性の知覚は、コンパレータモデル以外の運動主体感(Sense of Agency: SoA)を生成する重要な情報源として注目されており、また適応的運動学習パフォーマンスにも関与することが示されています。行為と結果の規則性の知覚は、まだ内部モデルにおける正確な順・逆モデルを持ち合わせていない生後2カ月児にも存在することが明らかとなっており、子どもは行為と結果の規則的な関係性を知覚学習することにより、運動の多様性を獲得している可能性が示唆されています。また最近の研究で、この行為と結果の規則性の知覚感度は、6~15歳と年齢が増加するのに伴い発達向上すること、そして手先の器用さが低下した児では、行為-結果の規則性の知覚感度が低下していることが明らかになっていました。したがって、発達早期からの運動の不器用さを主な特性とするDCD児においては、行為と結果の規則性の知覚にも問題が生じている可能性がありますが、それを調べた研究はありませんでした。そこで畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫悟志 准教授らは、DCD児における行為-結果の規則性の知覚感度を調べました。その結果、DCD児では、年齢と性別が一致したTD児と比較して、行為と結果の規則性の知覚感度が低下していることが明らかになりました。 本研究のポイント ■ DCD児の行為-結果規則性の知覚感度は低下しており、特に低年齢(6~10歳)DCD児で知覚感度が著しく低下していた。 ■ DCD児とTD児の両グループにおいて、年齢の増加に伴い行為-結果規則性の知覚感度は発達向上していた。 ■ DCD児における行為-結果規則性の知覚感度の低下は、いくつかの協調運動技能の低下と相関関係にあった。 ■ DCD児では発達早期の段階で行為-結果規則性の知覚感度が低下しており、そのことが運動の多様化や内部モデルの発達を阻害し、結果として協調運動技能の低下に陥っている可能性が示唆された。 研究内容 6~15歳までのDCD児20名と年齢と性別を揃えたTD児20名は、行為-結果規則性検出課題(図1)を完了しました。この課題において、子どもたちはタッチパッド上で10秒間自由に指を動かし、モニターに表示された3つのドットのうち、自分がコントロールすることができる/自分の指の動きを最も反映していると感じられたドット(検出目標ドット)を検出することが求められました。1つの検出目標ドットには、子どもが制御できる/指の動きを反映する割合に応じて、7制御条件(0、 20、 40、 50、 60、 80、 100%)が設定され、それぞれ6試行、合計で42試行ありました。他の2つのドットは0%制御のディストラクタードットになっていました。この課題の成績から、規則性検出閾値(Regularity Detection Threshold: RDT)を算出し、行為-結果の規則性の知覚感度の定量指標としました。 図1:行為-結果規則性検出課題 その結果、DCD児のRDTは、TD児と比較して高値を示し、DCD児では行為-結果の規則性の知覚感度が低下していることが明らかになりました(図2)。またDCD児とTD児の両グループにおいて、RDTの低下と年齢の増加との間には有意な相関関係が示され、DCD児においてもTD児においても、年齢の増加に伴い行為-結果の規則性の知覚感度は発達向上することが示されました。そこで、年齢を細分化して検討した結果、低年齢(6~10歳)のDCD児のRDTは、低年齢(6~10歳)および高年齢(11~15歳)のTD児と比較して、有意に高値であることが示され、特に低年齢のDCD児の行為-結果の規則性の知覚感度が低下していることが明らかになりました(図3)。またDCD児においては、RDTといくつかの協調運動技能との間に有意な相関関係が示され、行為と結果の規則性の知覚感度の低下とボールスキルなどの協調運動技能の低下との間に関連性があることが示されました。 図2:両グループにおける規則性の知覚感度度 図3:年齢を細分化した規則性の知覚感度の比較結果 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究は、DCD児における行為-結果の規則性の知覚感度が低下していることを初めて明らかにし、特にDCD児では低年齢の段階で規則性の知覚感度が著しく低下していることを示しました。このことは、DCD児では低年齢の段階で行為-結果の規則性の知覚感度が低下しており、そのことが運動の多様化や内部モデルの発達を阻害し、結果的に協調運動技能の低下に至っている可能性を示唆しました。今後、本研究で使用した行為-結果規則性検出課題と運動の多様性や内部モデルの働きを定量化する課題を併用し、縦断的に調査することで、この可能性を検証していく必要があります。 論文情報 Nobusako S, Wen W, Osumi M, Nakai A, Morioka S. Action-outcome Regularity Perceptual Sensitivity in Children with Developmental Coordination Disorder. J Autism Dev Disord. 2023 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学 大学院 健康科学研究科 准教授 信迫 悟志 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.nobusako@kio.ac.jp
2023.10.16
看護実践研究センター「親子のつどいサロン秋祭り」を開催しました
看護実践研究センター地域包括ケア部門は、乳幼児から高齢者までの看護分野における連携および他職種との連携と協働からのケアシステムおよびケアのあり方を探求するとともに、それらに関連する情報を提供し、健康増進に寄与することを目的とした研修会や事業活動をしています。 今年度は、母子分野の事業活動として、障がい児ボランティアの育成および親子のつどいサロン「安心感の輪子育てプログラム」の普及啓発を行う「安心感の輪子育てプロジェクト」を展開しています。 そのプロジェクトの一環として、10月9日(月・祝)に畿央大学アリーナで親子のつどいサロン秋祭りを開催しました。重症児放課後ディサービス・訪問看護ステーション・障がい児ボランティアサークルの学生による運営スタッフ38名で、お子様74名(医療的ケア児、重症児等含む)、保護者71名、計145名の参加がありました。 運営スタッフであるアイデルリハビリ訪問看護ステーションの皆様には、企画の段階より専門的サポートをご協力いただき、学生ボランティアも運営スタッフとして大活躍でした。 今回の秋祭りでは、安心感の輪子育てプログラムの紹介、二胡・ピアノ・ギター演奏、ゆるキャラダンス、綿あめやヨーヨー釣り等を楽しんでいただきました。 ご参加くださった方からは「障がい児が参加できるイベントは少ないですが、いろいろ工夫してくださっていたので親子で楽しめました」「将来障がい児に関わる可能性がある学生さんに一緒に遊んでもらえて良かった」とのお声をいただきました。 またお子様の様子を通して「肢体不自由の子どもが参加できるよう各ブースで工夫してくれたので子どもも楽しんでいた」「周囲の目を気にせず、広いアリーナで喜んで遊べました」との感想をいただき、障がい児のきょうだいを含めた親子で和やかに楽しく過ごせる機会となったと思います。 学生ボランティアからは「多くの子ども達と関わり楽しくボランティアをすることができました。また参加したいと思いました」という感想の声がありました。 親子のつどいサロンでは、これからも地域で障がい児とそのご家族の皆様がほっと楽しめる居場所を学生ボランティアや専門職の皆様と創っていきたいと思います。畿央生の皆さん、ぜひ一緒に活動してみませんか! ★子育て応援ボランティアSMILEではメンバー募集しています。見学も大歓迎です★ 本年度の看護実践研究センター地域包括ケア部門の活動として、以下の開催を予定しております。 10月21日(土):畿央祭がんカフェにて、産婦人科専門医による特別講演会 「子宮頸がん最新情報― HPV ワクチンによる予防と治療の進歩」 詳しくはコチラ 11月25日(土):研修会「地域共生社会の実現に向けて~様々な在留資格による外国人介護職受け入れの現状と課題~」 詳しくはコチラ こちらへのご参加をお待ちしております。 看護実践研究センター 地域包括ケア部門 看護医療学科 准教授 田中 陽子 【関連記事】 畿央大学 看護実践研究センター 看護実践研究センター第8回研修会「医療的ケア児と家族が安心して暮らせる地域づくり」を開催しました。 2022畿央祭・ウェルカムキャンパスで、がんカフェ「きらめき」 を3年ぶりに対面実施!~看護医療学科 畿央大学看護実践研究センター第7回研修会 「地域で・笑顔で 生きるとは」を開催しました。
2023.10.15
2023年明日香村竹テントワークショップvol.3【2日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ
人間環境デザイン学科2・3回生対象「プロジェクトゼミ」では、学年をこえたグループを組み、フィールドワークや学生相互の話し合いを通して、具体的な課題を見つけ出し解決策を考える力を身につける事を授業の到達目標としています。 人間環境デザイン学科の陳ゼミでは9月19日~21日までの3日間、竹テントワークショップに参加しました。このワークショップは、明日香村商工会、商工会青年部が中心となり、使われなくなった古民家を修復し新たな活動拠点の創造を目的とする「明日香スタンド(旧岡本邸プロジェクト)」の一環として行われたものです。 陳ゼミの学生12名は2泊3日の宿泊しながら竹テントを制作しました。今回は作業2日目の様子を報告させていただきます。 ▶前回の記事はこちら(準備編、1日目) 9月20日(水)、明日香竹テント作り2日目です。今日は2 回生も新たに参加しました! 竹テントType A「座りぃなbamboo」 竹テントType A「座りぃなbamboo」の班は、フレームの組み立て・竹床作りを分担して行いました。 フレームの組み立て作業では、インパクトドライバーで竹に穴を開け、ボルトや紐を使い、竹同士を接合しました。 まず、三角形のフレームを2つ組み立てました。次に、横架材を紐で接合しました。紐で結ぶ際、固く結ばないと接合部が緩んでしまうので、できるだけ固く結ぶことを意識しました。高いところの横架材は、脚立を使い結びました。 お昼休憩の際に、紐の結び方をみんなで練習したので、スムーズに作業を進めることができました。 竹床作りでは、一本一本丁寧に竹を紐で結んでいきました。竹が足りない時には、自分たちで竹を伐採し、竹の枝を鉈でカットし、製材を行いました。同じ大きさの竹を集めるのが難しかったです。 炎天下の中の作業は大変でしたが、しっかり休憩を挟み水分補給をしながら、声を掛け合い最後まで作業を頑張りました! 竹テントType A「座りぃなbamboo」のフレームを組み立てました。 竹テントType X「いらっしゃいbamboo」 竹テントType X「いらっしゃいbamboo」の班はフレームの組み立て作業を行いました。 竹に穴を開け、ボルトで竹と竹を接合します。 まずはインパクトドライバーで竹にボルトを通すための穴を開けていきます。しかし、竹が乾燥していないため、穴を開けようとすると、水が出てきて力加減が難しく、苦戦しました。 穴を開けた後は、テントの軸となるフレーム部分の組み立て作業を行いました。 この時に、両サイドの横架材が平行にならないとテントの形がアンバランスになってしまいます。なので、平行になることを意識して組み立てていきました。 しかし、メジャーでしっかり測っていたとしても、竹が歪んでいたり、穴を開ける際にインパクトドライバーが斜めになってしまっていると、うまく接合することができません。 私たちも半日以上何度も組みなおしをしました。 竹テントType X「いらっしゃいbamboo」のフレームを組み立てました。 苦戦したことが多く、集中力も低下しましたが、しっかり水分補給をし、美味しいお昼ご飯を食べたので、みんなで楽しく乗り越えることができました。 ボルトで竹を繋ぐことに苦労しましたが、2回生も一緒に手伝ってくれたので、作業も捗りにぎやかな雰囲気で進めることができました。3日目の完成に向けて、まだまだ課題はありますが、チームのみんなでコミュニケーションを取りながら頑張りたいです! 夜はBBQをして、ひと夏の思い出になりました! なお、この日の様子は明日香村商工会の明日香スタンド(旧岡本邸)Youtubeチャンネルに動画として紹介していただいています。 人間環境デザイン学科 陳ゼミ 3回生 富久 菜乃華、中谷 天音、大谷 麻結 【関連記事】 2023年明日香村竹テントワークショップvol.2【1日目】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2023年明日香村竹テントワークショップvol.1【準備編】~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.9~最終日、無事に帰国しました! 河合町佐味田の居場所計画 「佐味田みんなの縁側」制作・発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 河合町佐味田の居場所計画で「佐味田みんなの縁側」“縁台”を提案!~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園で使う子ども用スツールが完成しました!~人間環境デザイン学科「立体表現Ⅱ」