すべての新着情報一覧
2023.09.21
令和5年度「全学年症例検討会」を開催しました~理学療法学科
理学療法学科4回生が下級生とグループになって「総合臨床実習」での学びや経験を伝える「全学年症例検討会」を2023年9月14日(木)に行いました。コロナ禍の影響で、フル対面での開催が一昨年までできておらず、現4回生は去年3回生時に実施しただけで、今回は最終学年としての発表側になりました。 理学療法学科4回生は4月~7月までの期間、8週間の総合臨床実習を計16週間行います。実習先の病院で理学療法士(実習指導者)の指導のもと、様々な疾患の患者さんを対象として基本的な評価を行い、その結果に基づいて治療プログラムを立案。実際に治療をさせていただくことで、基本的な理学療法を修得していきます。学内での学習とは異なり、患者さんと直接向き合う経験を通して、4回生たちは見違えるほど大きく成長します。 現時点でも新型コロナウイルスの感染拡大が懸念され、病院実習では多くの制約を受ける中、畿央大学では実習先の皆さまのご協力のおかげで、全学生が学外での実習経験を積むことができました。 症例検討会では各学年混成の小グループに分かれて、4回生が司会進行を担当。教員はファシリテーターとして見守ります。4回生は担当した症例から学んだことをまとめ、基本的な知識を再確認し、下級生たちに説明できる能力を高めます。1~3回生は現在学んでいる基礎医学と臨床との関係を理解することで、学習へのモチベーションを高めます。 症例以外の質問やコミュニケーションも生まれ、学年をこえた「タテのつながり」が生まれる絶好の機会です。 症例検討会に参加した学生たちの感想を学年ごとに紹介します。 4回生の声(理学療法学科4回生 林 大輝) 昨年に引き続き、今年も全学年揃っての開催となり有意義なものとなったと思います。発表では1・2回生と3回生のグループに分かれ、1・2回生にはできるだけわかりやすいように内容を噛み砕き、なんとなくのイメージを持ってもらえるように意識しました。3回生にはより詳しい内容を伝え、それに対する質問もあり活発な発表会となりました。 また、発表後には実習のこと以外にも勉強や就活、学校生活についての質問も多々あり、自身の経験や考えも含めてアドバイスできてよかったと思います。 私も下級生の時に先輩方の話を聞いたことが、その後の学習意欲につながりました。1~3回生の方にはこれからの勉強や実習などをはじめ学校生活に役立てば幸いです。 3回生の声(理学療法学科3回生 武田 英晃) 今回の症例発表を聞いて、昨年度よりもわかる部分や内容があり、自分が今まで勉強してきたことが少しずつ身についていることを実感できました。また、実習のことも詳しく教えていただき、正直不安を感じていたことも、発表していただいた4回生の皆さんも去年同じ思いで聞いていたのだと知り、少し安心した部分もありました。 そして、残りの学校生活での過ごし方やアドバイスもたくさんいただき、基礎的なこと、専門的なことそれぞれをしっかり勉強していくべきなのだと改めて実感しました。 2回生の声(理学療法学科2回生 武本 遥輝) 主に実習体験やこの先の学校生活について多くのお話をしていただきました。先輩が感じた臨床での雰囲気、実習で自分に起きた変化や実習先での楽しみなどを聞くことができました。症例発表自体は、1回生のときはほぼ「話を聞いているだけ」の状態でしたが、今回は理解できる部分が少し増えました。まだわからないところも、これからの勉強で理解できると思うと楽しみです。 今回参加したことで、自分の現在地を知ることもでき、この先をどのように過ごしていくことが大切か少しわかりました。目的・目標を持ち意欲的に1日1日を過ごしていこうと思います! 1回生の声(理学療法学科1回生 高見 亮佑) 症例検討会では多くの学びがありました。4回生の実習のレポートを通して内容は難しいところもありましたが、これから自分たちがどのようなことを学んでいくのか、自分たちに必要となってくる知識は何なのかをつかむことができました。また、先輩との交流では学校生活から日常の些細なことまでとてもフランクに教えていただき、これからの学校生活の不安が取り除かれました。特に、授業や実習についての話はこれからのモチベーションにもつながり、自分の目標を立てるきっかけになりました。この症例検討会を通して得た経験を生かしてこれからの学校生活を過ごし、自分も上回生のようになれるように日々努力していきたいです。 理学療法学科 准教授 福本 貴彦 【関連記事】 令和4年度「全学年症例検討会」を開催しました~理学療法学科 平成29年度「全学年症例検討会」を開催しました~理学療法学科
2023.09.21
同窓会レポート~「健康支援学生チームTASK 卒業生勉強会」を開催しました!
2023.09.21
在学生向けに「消費者教育講習会」を実施しました。
2023年9月14日(木)、「若者を狙う悪質商法~もうけ話・マルチ商法・ネット通販に注意!」をテーマにした講習会を実施しました。 成人年齢が18歳に引き下げられたことで、今や大学生は全員成人、新1回生は新成人ということになります。保護者の同意や許可なくさまざまな契約を行えるようになることで、トラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。今回は奈良県消費生活センター職員の方をお招きし、よくあるトラブルや注意すべきポイントなどを、実例を交えて講演いただきました。2回あわせて400名をこえる在学生が参加しました。 参加した学生からは、 「クーリングオフ制度、消費者契約法など深く知ることができました」 「消費者トラブルにあったときの対策について知れて良かったです。今まで以上に注意して商品の購入や契約をしようと思いました」 「マルチや詐欺サイトには気を付けようと思いました」 「いい話に簡単についていくのはやめようと思いました。よく考えて行動していきたいです」 「騙されないように気をつけて過ごすとともに、もし困ったときには188を活用しようと思いました」 「一人暮らしで色々と不安があるため、相談できるところがあると知れて良かったです」 といった声がありました。消費者トラブルが他人事ではなく、身近に起こりうるリスクとして捉える機会にしていただければ幸いです。もちろんトラブルに遭わないことが一番ですが、困った時には消費者ホットライン「188(いやや)」に相談できますので、ぜひ覚えておいてください。 契約前にはよく確認して、SNSやネット、広告の情報を鵜吞みにせず、少しでも「変かな?」と思ったら相談して、自分の身をしっかり守りましょう!
2023.09.21
第9回畿央⼤学看護実践研究センター研修会「地域共⽣社会の実現に向けて∼外国⼈介護職受け⼊れの現状と課題」を開催します。
畿央大学看護実践研究センター地域包括ケア部門では、地域共⽣社会の実現をテーマに研修会を開催します。現在、介護をはじめ多くの分野で在留外国⼈の増加が⾒込まれています。そのため、外国⼈住⺠を地域社会の⼀員として受け⼊れ共⽣することが期待され、地域共⽣社会の構築が求められています。外国⼈介護職の受け⼊れ施設における⽀援の実際を理解するとともに、地域共⽣社会についてみんなで考えてみませんか? 実施要項 テーマ 地域共⽣社会の実現に向けて∼外国⼈介護職受け⼊れの現状と課題 開催日時 2023年11⽉25⽇(⼟)13:30∼15:00 会場 畿央大学P棟3階 P301講義室 ※現地開催およびオンライン開催を併⽤するハイブリッド開催です。オンライン開催ページのログイン⽅法は参加登録済みの⽅にご連絡します。 申込方法 11⽉18⽇(土)までに、申込フォームまたはFAX参加申込用紙よりお申込みください。 申込フォーム FAX参加申し込み用紙 参加費 無料 パネリスト 地域密着型特別養護⽼⼈ホームきいと所⻑ ⾼⼝ 誠⽒ 地域密着型特別養護⽼⼈ホームきいと ⼩菅 知⼦⽒ 特別養護⽼⼈ホーム万寿の家所⻑ ⽶⽥ 知弘⽒ NPO法⼈ガルーダ・ジャパンコミュニティ代表理事 ⻄⼝ 和寿⽒ 司会:畿央⼤学健康科学部看護医療学科 准教授 前⽥ 則⼦ 備考 ⼤学駐⾞場は使⽤できませんので、近隣駐⾞場または公共交通機関をご利⽤ください。 お問い合わせ 畿央⼤学看護実践研究センター地域包括ケア部⾨ 前⽥ 則⼦、松本 泉美、田中 陽子 Tel:0745-54-1601(代表)(平⽇9:00-17:00) FAX:0745-54-1600 E-mail:n.maeda@kio.ac.jp
2023.09.20
「東アジア・サマースクール2023」に健康栄養学科1回生が参加しました!
グローバルに活躍する人材を育成することを目的に、奈良県立大学を中心会場として8月17日(木)から13日間にわたり「東アジア・サマースクール」が開催されました。本学からは健康栄養学科1回生の大前 空夜花さんが参加しました。 今年度のサマースクールは、東アジアの「共通性」や「関係性」に気づき、幅広いリベラルアーツを学ぶを学習目標としています。 中国、韓国、台湾、ベトナムから来日した学生達と奈良県内の学生達が共に学び、グループディスカッションの後に、成果発表を行うなど相互交流を深めました。 以下、学生のコメントを紹介します。 大学のメールからこのようなプログラムがあることを知り、異文化を学ぶと同時に自分のコミュニケーション能力を高めたいと思い応募しました。自分が参加できると思っていなかったので、受講者に選ばれたときは本当に驚きました。現地で周りを見回すと、半数以上が他国の方であり、文化も価値観も異なる環境でした。自分の知人が全くいない場所で、講義を受けたり、文化的なテーマについて討論したり、成果発表に向けての準備をしたりすることは不安もありました。しかし、それ以上に好奇心の方が強く、参加している私たちの間にどんな違いがあるのか気になりました。 そこにいる様々な国や文化、年齢の異なる人たちとたくさん関わり話していると、私たちにあるのは言語の壁であって多少の価値観の違いはあっても考えていることやくだらなく感じることは変わらないことに気づき、言語の壁さえ乗り越えればどんな国の人でも仲良くなれるのではないかと思いました。私は人と話すことが大好きなので、今回出会った人たちとその国の言語で話せるのはもちろん、それ以外の国の人たちとも話せるようになるために、プログラムが終了してからはサマースクールの友達に協力してもらいながら様々な言語を勉強しています。 健康栄養学科 1回生 大前 空夜花 【関連記事】 「東アジア・サマースクール2017」で留学生と交流を深めました! 「東アジア・サマースクール2016」参加レポート!
2023.09.20
イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.4~帰国レポート!
学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今回4名の学生が2023年9月2日(土)~9月17日(日)までの15日間をイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習はもちろん、イギリスの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。ブログ第3弾では、ホストファミリーとの生活や留学先で感じた文化の違いをレポートしました。今回は語学学校での思い出とともに、2週間の留学生活を振り返ってくださいました! こんにちは、教育学部現代教育学科3回生の杉山 純旭です。2週間のイギリスのカンタベリーでの生活もいよいよ終わりを迎えるときがきました。 私はホームステイ先ではサウジアラビア出身の方と一緒に住んでおり、その中でたくさんの文化を学びました。それぞれが違った宗教や言語をもつ中、そういった壁を越えたコミュニケーションをとることができました。夕食時には、ジャケットポテトやサンデーローストなどのイギリスの伝統料理を食べながら、3人でゆっくりと会話を楽しみました。 ▲サンデーロースト 語学学校では、コミュニケーションを中心に授業を進めていくため、英語で発言することが苦手な私は、最初はなかなか授業に参加することができませんでした。しかし、先生は私が理解できていなければ、もう一度説明してくださったり、表現を変えたりして私に伝わるように努めてくださりました。そのため、間違えても気にせずとにかく発言していくといったスタイルに切り替えていくことができ、英語で話すことへのためらいが徐々になくなり、最終的には積極的に授業に参加できるようになりました。その他にも、授業の中で「イギリスではこういった考え方やイメージだけど、日本ではどうですか」などの問いに対して、それぞれの出身国でのイメージなどの意見交換を行う機会があり、英語だけでなくそれぞれの文化や考え方を学び、とても充実した授業を受けることができました。 ▲語学学校での様子 ▲学校のイベントでイギリスで最も小さな街であるFordwichに訪れました イギリスでの生活は毎日が刺激的でした。振り返ると2週間はとても短く、まだまだ滞在したかったと感じます。現地に到着した日と出発した日を比べると、大きく成長することができたと私は思います。それは、単に英語力の向上だけではなく、現地に行かないと学べないような文化や価値観を実際に生活してみることで学ぶことができました。そしてなにより、英語の勉強への強い動機づけになりました。この経験を忘れず、引き続き英語学習に励みたいと思います。貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。 ▲ホームステイ先を出発前 ▲ヒースロー空港出発前 現代教育学科 3回生 杉山 純旭 【関連記事】 イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.3~ホストファミリーとの生活をレポート! イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.2~語学学校での勉強がスタート! イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.1~イギリスに到着するまで 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ
2023.09.19
【開学20周年記念】9/9(土)健康栄養学科卒業生交流会を開催しました。
コロナ禍以来初となる交流会に約130名が集合! 2023年9月9日(土)13時から、畿央大学開学20周年記念イベントとして「健康栄養学科卒業生交流会」を開催しました。全卒業生を対象とした交流会としては2017年の第1回、2018年の第2回に続いて約5年ぶりの開催となります。今回は「健康栄養学科の20年~栄養の未来を考える~」をテーマに、特別講演とデザートビュッフェ付きの情報交換会を行いました。 2007年に卒業した1期生から今年卒業した17期生とそのご家族、退職教員と現教職員をあわせて約130名が一堂に会しました。 まず第一部では、村木悦子教授の司会進行のもと、健康栄養学科の前学科長の北田善三名誉教授と健康栄養学科の松村洋子教授による「健康栄養学科が歩んだ20年」をテーマにした記念講演からスタートしました。 小さいお子さんもいる中で、「避けては通れない話題」と新型コロナウイルスの話から講演がスタート。感染症の仕組みや歴史などをわかりやすく、北田先生らしい軽妙な語り口で説明いただきました。近くのお子さんにも「難しい話でごめんね」と配慮するなど和やかな雰囲気のなか、卒業生にとっては学生に戻って久しぶりに講義を受けているような時間になりました。 もともと健康生活学科健康栄養専攻だったところから健康栄養学科になり、入学定員も増えて3コース制になり…というこれまでの歴史を振り返ったところで、講師を松村先生にバトンタッチ。卒業アルバムなど懐かしい写真と思い出を語りながら、これまでの20年を卒業生・教職員とともに振り返りました。開学1年目から在籍し健康栄養学科のすべてを見てきた松村先生ならではのトークでした。 講演後は学生食堂カトレアに会場を移して、学科主任の永澤健教授のあいさつ、冬木啓子教授の乾杯の発声から「卒業生交流会」がスタートしました。食べるのが大好きな健康栄養学科らしくデザートビュッフェが用意され、テーブルを囲んで旧交を温めました。回数を重ねるにつれて卒業生も大人になり、お子さま連れでの参加も増えてきました。卒業しても気軽に母校に戻ってこられる関係性やアットホームさは、畿央大学の魅力の一つではないでしょうか? 病院、行政、委託給食、大学教員、食品メーカー、卸、フィットネス、ドラッグストア、施設、保育園、自営業など、さまざまな業界で活躍している1期生から17期生あわせて70名をこえる卒業生が集まり、枠をこえて交流を深める機会になりました。 参加者からは 「コロナ禍でなかなか同期でも集まる機会がなかったのでありがたい」 「卒業ぶりに大学に帰ってきた」 「先生にも久しぶりに会えて良かった」 など、喜びの声が多く聞かれました。 お開きの時間になってもなかなかおしゃべりは止まらず、夕方にさしかかったキャンパスに子どもたちの嬌声が響いていました。 開学20年を迎えましたが、畿央大学ならびに健康栄養学科はこれまでの卒業生との絆を変わらずに大切にしながら、卒後教育や同窓会活動を企画していく予定です。 なお、10月21日(土)、22日(日)の第21回畿央祭には事前申込不要、入退場自由でご参加いただけます。お子さま向けの企画もありますので、今回の交流会に参加できなかった方は母校に戻ってくる機会としてご利用ください。22日(日)には畿桜会(同窓会)総会・同窓会サロンも開催いたします。 ご参加いただいた卒業生、教職員、卒業生の皆さま、ありがとうございました。 関連リンク 2023年、畿央大学は開学20周年を迎えます。 10/21(土)・22(日) 第21回畿央祭「跳~ODORU~」を開催します。
2023.09.15
イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.3~ホストファミリーとの生活をレポート!
学科を問わず参加できる畿央大学の短期語学留学プログラム。今回4名の学生が2023年9月2日(土)~9月17日(日)までの15日間をイギリスのカンタベリーで過ごします。英語学習はもちろん、イギリスの文化に触れることができ、博物館や美術館鑑賞、コンサートなど課外アクティビティを自分で計画して、イギリスでの生活を満喫します。ブログ第2弾では、語学学校やホームステイ先での様子をレポートしました。今回はホストファミリーとの生活や留学先で感じた文化の違いをご報告します! こんにちは、教育学部現代教育学科2回生の茨田 淨子です。現在、イギリスのカンタベリーに留学中です。こちらでの生活をレポートします。 イギリスに到着するまでは、ホストファミリーや現地の方々と上手くコミュニケーションが取れるか、現地での生活が上手くいくかとても不安でした。しかし、ホストファミリーが積極的に話しかけてくださるおかげで不安は無くなり、毎日楽しく過ごすことができています。 ▲ホームステイ先の子どもたちとホストファザーのお母さん 今まで私が勉強してきた英語はアメリカ英語だったため、イギリス英語との違いに面白さを感じています。例えば、“learn”の過去形は、アメリカ英語だと“learned”ですが、イギリス英語と“learnt”になります。日本とイギリスの文化の違いだけでなく、アメリカ英語とイギリス英語の違いも楽しみながら生活しています。 ▲ホストファザーの両親の家で 先日、ウィスタブルという海辺の街で、ホストファミリーとフィッシュ&チップスを食べ、海で遊んで過ごしました。ホストファミリーの習慣に混ぜてもらいとても嬉しかったです。時間がある日は出かけたり、近くに住むホストファザーの両親とみんなでご飯を食べたりと、家族の時間をとても大切にすることが印象に残りました。 ▲ウィスタブルの街でホストファミリーと走り回っています 語学学校やホームステイを通して強く感じたことは、積極的に発言することが自分の学びに繋がることです。分からないことは積極的に質問するようにしています。語学学校の先生は、文法や単語が間違っていても優しく訂正し、分かるまで説明してくださります。また、ホストファミリーは私の英語を理解しようしてくださります。とても温かい方々に囲まれ、充実した時間を過ごしています。 イギリスでの留学も残り2日となりました。たくさんの学びとお土産話を日本に持って帰るために、残りの2日間を悔いが残らないように過ごしたいと思います。 現代教育学科 2回生 茨田 淨子 【関連記事】 イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.2~語学学校での勉強がスタート! イギリス短期語学留学2023 現地リポートvol.1~イギリスに到着するまで 短期語学留学の記事はコチラへ 現代教育学科英語教育コース セメスター留学の記事はコチラへ
2023.09.15
理学療法の意思決定場面における患者関与の実態とSDMの有用性~ニューロリハビリテーション研究センター
近年、患者の価値観を治療の意思決定に考慮する協働的意思決定(Shared Decision-Making:SDM)が注目されている一方、理学療法領域では理論的な背景が不足している状況です。畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程 尾川 達也 氏(西大和リハビリテーション病院) と 森岡 周 教授ら は、日本で理学療法を受けている患者を対象に意思決定への関与の状況とその要因について検証しました。結果、意思決定に関わる患者の希望を満たせていない実態とともに、理学療法領域においてもSDMが患者関与の一要因であることを明らかにしました。この研究成果はBMC Medical Informatics and Decision Making 誌(Shared decision-making in physiotherapy: a cross-sectional study of patient involvement factors and issues in Japan)に掲載されています。 研究概要 根拠に基づく医療(Evidence-Based Medicine:EBM)を実践する際、医療者が患者の価値観を十分に考慮していない実態が指摘されています。近年、医療者と患者が共同で治療の意思決定を進めるSDMが推奨されるようになり、理学療法領域でも注目されています。しかし、既存の情報は医師を主とした研究や数名の患者による質的研究の結果であり、理学療法領域におけるSDMの有用性に関しては理論的根拠が乏しい状況です。畿央大学大学院健康科学研究科博士後期課程 尾川 達也 氏(西大和リハビリテーション病院)、森岡 周 教授らの研究チームは、日本で理学療法を受けている患者を対象に意思決定への関与の状況とその要因について検証しました。その結果、治療の決定を「理学療法士が行っている」と認識している患者の割合が多く、意思決定に関わる患者の希望を満たせていない実態が明らかとなりました。また、意思決定への関与に関連する要因として、理学療法士によるSDMの実施状況が選択され、理学療法領域においてもSDMが患者関与の一要因であることが明らかとなりました。 本研究のポイント ■ 実際の意思決定方法とともに、患者が希望する意思決定方法も同時に評価することで、患者の希望を満たせていない実態を明らかにした。 ■ 患者の意思決定への関与に理学療法士によるSDMの実施程度が関連することを明らかにした。 研究内容 日本の入院環境や地域で理学療法を受けている277名の患者に対し調査を行いました。患者の意思決定への関与を評価するためにControl Preference Scaleを使用しました。これは実際の意思決定方法(Actual Role)と希望する意思決定方法(Preferred Role)の両方を5つのイラスト(A:most active、B:active、C:collaborative、D:passive、E:most passive)から1つ選択する評価で、今回はこの一致度を算出しました。また、SDMの評価には患者が医療者の言動を採点する9-item Shared Decision Making Questionnaireという質問紙評価を使用しました。 図1 実際の意思決定方法と希望する意思決定方法の一致度 実際と希望する意思決定方法は有意な一致度(一致率:49.8% 重みづけκ係数=0.38)を認めたもののκ係数は低かった(灰色)。また、希望よりも受動的な関与であった割合は36.5%(青色)、希望よりも能動的な関与であった割合は13.7%(赤色)であった。 図2 SDM-Q-9の投入有・無におけるロジスティック回帰分析の比較 意思決定への関与と有意に関連した要因として、1)治療環境が地域である 2)患者が意思決定への関与を希望する 3)理学療法士がSDMを実施することが選択された。一方、年齢や教育年数、歩行能力は、意思決定への関与と有意な関連を認めなかった。 結果、実際の意思決定方法と希望する意思決定方法が一致した割合は49.8%(図1の灰色)であり、希望よりも実際が受動的な関与となっていた者は36.5%(図1の青色)もいました。また、意思決定への患者関与に関連する要因として、1)治療環境が地域である、2)患者が意思決定への関与を希望する、3)理学療法士がSDMを実施することが選択され、理学療法領域においてもSDMが患者関与の一要因であることが明らかとなりました(図2)。このことから、日本の理学療法領域においても意思決定に関わる患者の希望を満たせていないといった “患者関与の問題点” を明確に示すことができました。また、他の関連要因を調整したとしても、理学療法士によるSDMの実施程度が患者関与と関連した本研究の結果は、理学療法領域におけるSDMの有用性を支持する重要な発見となりました。 本研究の臨床的意義及び今後の展開 本研究の結果から、理学療法領域の中でSDMの臨床実践を推進していく理論的根拠を示すことができました。今後は理学療法領域で頻繁に生じる意思決定場面に焦点を当て、患者側の視点を明らかにするとともに、それらの情報を統合した理学療法士に対するSDMの教育的支援も必要になると考えています。 論文情報 Tatsuya Ogawa, Shuhei Fujimoto, Kyohei Omon, Tomoya Ishigaki and Shu Morioka Shared decision-making in physiotherapy: a cross-sectional study of patient involvement factors and issues in Japan. BMC Medical Informatics and Decision Making, 2023 問合せ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 センター長/教授 森岡 周 博士後期課程 尾川 達也 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2023.09.14
修了生が「第21回日本神経理学療法学会学術大会」で奨励賞を受賞!~健康科学研究科
2023年9月9日、10日にパシフィコ横浜で行われた第21回日本神経理学療法学会学術大会において、畿央大学健康科学部理学療法学科2019年3月卒業かつ大学院健康科学研究科修士課程修了生(2023年3月修了)である私、若林汰(西大和リハビリテーション病院)が奨励賞を受賞しました。 ▲受賞の様子(写真左が、私です) 本学術大会は、特別講演、シンポジウム、関連する医学会、他領域の理学療法学会・研究会との合同企画、モーニングセミナーなどの多彩なプログラムが企画され、新しい視点やアイデアを学ぶことができ、本学会テーマである「臨床知へのあゆみ」を体現した学会内容であったと思います。 また、本学会は全面的に対面形式で行われていたため、理学療法士以外の他職種や様々な分野の研究者や臨床家が参加され、幅広い領域における発表内容の一般演題が報告されました。特に、対面ならではの活気ある意見交換や人と人とのつながりがとても印象的でした。 今回、私は「中心性頸髄損傷後のしびれ感と感覚・運動障害に対するしびれ同調経皮的電気神経刺激の効果:単一事例研究」というテーマで報告し、奨励賞に選出されました。その内容は両手に強いしびれ感と巧緻運動障害を呈した症例に対して、ニューロリハビリテーション研究センター客員研究員である西祐樹さん(長崎大学 助教)が開発されたしびれ同調TENSを用いた症例報告になります。しびれ同調TENSによるしびれ感の介入効果を得ることができれば、しびれ感によって増強している感覚障害由来の運動機能低下が改善できる可能性について報告しました。 数ある演題の中から、奨励賞に選出していただき、大変嬉しく思います。今後もしびれ感に対するリハビリテーション介入の一助となるよう研究活動・臨床に取り組んでいきたいと思います。 最後になりましたが、今回の報告にあたり、ご指導頂きました上司や先輩ならびに客員研究員の西祐樹先生をはじめとする多くの方々にご指導、ご支援をいただきました。この場を借りて深く感謝申し上げます。 西大和リハビリテーション病院 理学療法士 若林 汰 畿央大学 健康科学部 理学療法学科 2019年3月卒業 大学院 健康科学研究科 修士課程 2023年3月修了 【関連記事】 しびれ感に対する新たな経皮的神経電気刺激の効果~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 第12回IAGGアジア/オセアニア国際老年学会議および第65回日本老年医学会学術集会で教員、大学院生らが発表!〜理学療法学科・健康科学研究科 大学院生が「第33回岐阜県理学療法学会学術集会」で奨励賞に選出!~健康科学研究科 大学院生が国際学会「ESOC2023」でポスター発表!〜健康科学研究科 日本物理療法合同学術大会2023で大学院生が優秀賞を受賞!~健康科学研究科