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2026.08.01
8/30(日)面接・小論文対策講座を開催
2026.07.31
「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」
看護医療学科4年次生必修科目である「保健医療福祉システム論Ⅰ」では、医療と公衆衛生、そして社会福祉のシステムとそのあり方を学んでおります。 2026年7月20日(月)の授業では外部講師として全国薬害被害者団体連絡協議会 副代表世話人の勝村 久司氏をお招きし、「『薬害の実情』と『患者の人権』~医療倫理や患者安全について考えながら~」と題した内容について、特に陣痛促進剤による被害についてご講演いただきました。 薬害問題は、2022年度から高校「公共」の授業でも取り上げられており、医療人としても必ず知っておかなければならない問題です。勝村さんは「子どもたちを将来、薬害の被害者にも加害者にもしたくない」という強い思いから、薬害・医療被害が引き起こされた歴史やその背景を、再発防止の観点から、公教育・高等教育で伝えておられます。 勝村さんは、陣痛促進剤(子宮収縮剤)の被害に遭い、9日間しか生きられなかった娘さんのことがきっかけで、医療裁判を起こしました。インフォームドコンセントとは、患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセスである(日本看護協会)といわれています。陣痛促進剤による事故の背景には、利益優先の価値観、情報の非公開、教育の不健全があったのではないかと話されました。特に、陣痛促進剤は感受性の個人差がかなり大きく、人によって効き目が200倍異なるという特徴がありますが、そのことが十分に教育されておらず、ましてやそれに基づいたインフォームドコンセントも不十分であると話されました。 最後に、患者の人権を重視するために、「社会的弱者の視点」「消費者の視点」「市民の視点」「被害者の視点」をもち、真に患者のための医療者でいてほしいことを力強くお話しされ、講演は終わりました。 講義後の学生の感想より 学生たちは今回の講演の内容を重くそしてしっかりと受け止めていました。学生たちの感想から一部紹介したいと思います。 今回、実際に経験した当事者の方からの体験談を聞かせていただいたことにより、医療従事者側の意見だけでなく、患者側の意見を知ることができ、医療従事者の一員である看護師として、今後さまざまな患者に対して看護を提供するにあたり、求められる事柄について考えるきっかけとなりました。 私は、患者の人権の尊重や利益を守ることの大切さを改めて学ぶことができました。患者の人権を尊重するためには、インフォームドコンセントを行い、自己決定を支援することが重要であると考えました。陣痛促進剤は適切に使用しないと、児が脳性麻痺になったり、子宮破裂を引き起こしたりするリスクがあり、危険であるにもかかわらず、薬剤の作用を妊婦や家族に説明せずに投与していたという事実から、医療者は、薬剤の投与の目的や投与量、タイミングなどを十分に考え、必要性を見極めたうえで適切に投与する必要があり、投与前には妊婦・家族に説明を行い、同意してもらうことが重要であると考えました。医療者は患者を中心として最善の医療を提供していくことが必要であると考えます。 医療費や医療従事者の都合で、患者に十分な説明がなされないまま悲惨な事故が起こっていた背景を知って驚愕した。これから医療に携わる者として、医療は命を救う側面だけではなく、いつでも生命を脅かす危険性のある側面があるということを絶対に忘れずに、責任をもち続けていきたいと思った。 将来看護師として働く際には、患者や家族の声に耳を傾け、不安や疑問を丁寧に受け止めるとともに、「いつもと違う」と感じたことを見逃さず、多職種と情報共有しながら患者安全の確保に努めたいと考えた。今回の講義は、医療倫理や患者安全について深く考える貴重な機会となった。 講義を聞いて、薬害は副作用と異なり防ぐことができるという言葉が印象に残りました。患者と近い距離で関わることのできる看護師は、患者の苦痛や訴えに寄り添うこと、患者の尊厳を守るために根拠に基づいた治療や処置を十分な説明とともに行うことが重要だと改めて理解することができました。看護師になる前のこの時期にお話を聞くことができたことに意味があると感じました。 この講演には、毎日放送(MBS)の取材が来ており、学生たちが勝村さんの講演を聴く様子とインタビューが収録されました。放送日が近づきましたら追ってお知らせします。 学生たちは、あと半年で医療の現場に飛び込んでいきます。また、助産学専攻科に進学する学生もいます。学生たちの感想にもありますように、今回の勝村氏の講演は学生たちにとって非常に大きな学びとなりました。 勝村先生にはこの場を借りて改めて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。 畿央大学 健康科学部 看護医療学科では質の高い看護師、保健師、助産師を輩出できるよう、これからもたゆまぬ努力をしてまいります。 看護医療学科 教授 文 鐘聲 関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」
2026.07.28
9/19(土)畿央大学ウェルネス共創研究センター開設記念イベントを開催します。
畿央大学では、このたび「ウェルネス共創研究センター」を新たに開設しました。これを記念して、地域の皆さま、行政・企業・医療福祉関係者、学生などが集い、これからの地域づくりとウェルビーイングについて考えるイベントを開催します。 近年、少子高齢化や地域でのつながりの希薄化など、私たちの暮らす地域にはさまざまな課題があります。こうした中で、世代をこえて交流し、互いに支え合うことは、健康づくりや生きがいづくり、そして誰もが暮らしやすい地域づくりにつながる重要なテーマです。本イベントでは、東京都健康長寿医療センター研究所 副所長の藤原佳典先生をお招きし、多世代交流を通じた地域づくりの意義や実践についてご講演いただきます。 また、学生チームによる地域での取り組み紹介や、参加者同士の交流会も予定していますので、ぜひお気軽にご参加ください。 プログラム イベント名 畿央大学ウェルネス共創研究センター開設記念イベント 「多世代交流による地域づくりとウェルビーイング」 開催日 令和8年9月19日(土)13:30~17:00 (第1部 13:30~15:30、2部 講演会終了後~17:00) 第一部 記念講演「ウェルビーイングを共創する―多世代が紡ぐ「三方よし」の未来―」 【講師】東京都健康長寿医療センター研究所 副所長 藤原 佳典氏 第二部 参加者交流会 学生チーム(TASK・ヘルスチーム菜良)が、地域で実施している取り組みについてご報告いたします。また、行政・企業をはじめとする協力団体の皆様やウェルビーイングなまちづくりに興味をお持ちの地域住民の皆様と交流を深める機会といたします。 会 場 畿央大学 KB04講義室 R棟1F食堂 畿央カフェ「カトレア」 ※ご来場の際は、公共交通機関をご利用ください。 本学へのアクセス 対 象 地域住民、行政、企業、医療・福祉専門職等 定 員 100名※先着順 参加費 無料 申込方法 申込フォーム 問合せ先 畿央大学 ウェルネス共創研究センター 電話:0745-54-1602 E-mail:renkei@kio.ac.jp イベントチラシ
2026.07.28
緩和ケア病棟の実際 ー ホスピス病棟を経験した上級生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論 第14回」
第14回「終末期ケア論」の授業では、緩和ケア病棟でのインターンシップ実習を終えた上級生である4回生をゲスト講師として迎えました。学年の異なる学生たちが交流し、学びを深める機会となりました。 4回生は、緩和ケア病棟で実際に経験した人生の最終段階にある患者さんやご家族への支援、看護師の役割、多職種との連携、コミュニケーションの工夫などについて、実習での学びを交えながら分かりやすく紹介しました。 発表では、担当した患者さんから「話したくないです。このまま死んでしまうのだろうな、と考えてしまうので、そっとしておいてほしいです。」と言われた場面が紹介されました。学生は、患者さんと多くの言語的コミュニケーションを取ることが看護であると考えていましたが、患者さんの心情によっては、適切な距離を保ちながら見守る=沈黙のコミュニケーションも大切な看護であると気付いたことを学びとして発表しました。 また、患者さんやご家族への関わりをテーマとした事例を用いて、終末期におけるがん治療の継続について、「患者さんとご家族の思いが異なる場面では、看護師としてどのように支援すればよいか」をテーマに、3回生と4回生が一緒に討議を行いました。活発な意見交換が行われ、それぞれの立場から考えを深める貴重な時間となりました。 発表を担当した4回生にとっては、自身の実習での学びを振り返り、それを言葉にして伝えることで理解をさらに深める機会となりました。また、3回生にとっては、これから始まる臨地実習を具体的にイメージし、終末期における患者さんやご家族への具体的な支援について知る貴重な機会となりました。 本学では、このような上級生と下級生の学年間の交流を通して学びを深め、患者さん一人ひとりに寄り添うことのできる看護職者の育成を目指しています。 看護医療学科 教授 森岡 広美 准教授 對中 百合 助教 福田 都美恵 ▼「終末期ケア論」に関する記事 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟での実習を経験した4回生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 看取りを体験したご遺族の語り ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「死のシミュレーション体験」から学ぶ終末期ケア~看護医療学科「終末期ケア論」vol.5 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 ▼看護医療学科に関する記事 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 『認知症ケア論』で課題の成果発表プレゼンテーションを実施! ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」
2026.07.27
心停止の現場で迅速な胸骨圧迫、そして無事に社会復帰!~看護医療学科
本学の看護医療学科の酒井 啓子准教授が、救急現場に直面し、一人の尊い命を救う出来事がありました。 酒井准教授に当時の状況や救命活動を振り返っていただき、現場で感じたことや救命講習の重要性についてお話を伺いしました。 2026年6月下旬、とあるギャラリーで、突然、社員の方がバタンと大きな音を立てて倒れました。 近くにいた私は、思わず駆け寄り、呼吸なし、脈なし、意識がないことを確認し、近くの人に救急車とAEDの要請をしました。倒れて間もなく、死戦期呼吸(心停止間近あるいは心停止後数分に生じる、あえぐような呼吸)をされていたため、心停止と判断し、すぐに胸骨圧迫を開始、5分間ほど交代しながら胸骨圧迫をしていたところ、手足が動き出し、救急車が来た時には、名前を言えるまで回復されました。 病院搬送されてからは順調に回復し、無事に職場復帰されました。(心停止から職場復帰できる割合は数%と言われています)そして、ご本人様と所長様、消防署から感謝のメッセージをいただき、当事者にしかわからない心境など貴重なお話を伺うことができました。 ご本人様からのメッセージ 所長様からのメッセージ 消防署からのメッセージ 私は10数年、一般市民にBLS(心肺停止や呼吸停止に対する一次救命処置)の手技を教えるインストラクターをしており、普段は、自然にできると想定して手技を教えていますが、実際の現場では一般の方は、「何が起こったのか」という状況の認識が難しい、恐怖や戸惑い、葛藤の渦の中で、体が思うように動かないと実感しました。だからこそ、継続的な講習の受講が大切であると改めて認識しました。 ▶酒井准教授の過去のBLSの講習の様子はこちら この経験を生かして、本学の授業においても臨場感ある、リアルを伝えるように工夫していきたいと思います。 看護医療学科 准教授 酒井 啓子 関連記事 カンボジアの病院でBLS(一次救命処置)講習を実施!~ 看護医療学科教員 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」
2026.07.23
田原本町との連携を強化 -健康づくりと地域課題の解決を推進~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター
畿央大学は、2016年に田原本町と「田原本町・畿央大学との包括的な連携協力に関する協定書」を締結し、双方の人的・知的資源を生かしながら、まちづくり、健康づくり、子育て支援、教育など、幅広い分野で連携を進めてきました。 ▶2016年の包括連携協定の調印式の様子はこちら このたび、本学ウェルネス共創研究センターと田原本町との連携をさらに強化するにあたり、今後の方向性や展望を確認するため、本学の土井 剛彦教授、石垣 智也准教授が田原本町を訪問し、高江 啓史町長と意見交換を行いました。 今後は、田原本町が実施する介護予防をはじめとした各種事業について、短期的・長期的な効果を検証するとともに、住民の皆さまの健康状態や地域課題を的確に把握するためのデータ基盤の整備を進めます。得られたデータや研究成果を、より効果的な健康づくり・介護予防事業の企画や改善に生かし、田原本町とともに地域課題の解決に取り組んでいきます。 ▶今回の訪問の様子は、田原本町のFacebookにも記事が掲載されています。 地域リハビリテーション研究室 ウェルネス共創研究センター 関連記事 地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科
2026.07.23
畿央大学現代教育研究所主催 学校の先生になりたい高校生のための特別企画 「ええやん!学校の先生」
教員という職業の厳しさが注目される昨今、次世代が目を向けにくい状況となっていることを踏まえ、教職に興味がある高校生にその魅力と現実を伝えることを目的として7月19日に畿央大学現代教育研究所が開催した特別企画「ええやん!学校の先生」をレポートします。 第1部 特別講演会「ええやん!学校の先生」 【講師】東良 雅人氏 京都市総合教育センター指導室長/京都市立芸術大学客員教授/前文部科学省初等中等教育局視学官 はじめに、これからの学校の先生が向き合わないといけない問題として生成AIを取り上げられ、ご自分が子どもの頃の写真を動かして見せられました。東良先生が教師をめざしたのは一にも二にも“自分が好きな美術をしたかった”ことが理由で、“憧れの先生がおられた”や“育てたい子どもの姿をもっていた”ということではなく、なにがなんでも教師になろうという訳でもなかったとのことでした。 一方、教員として働いているうちに起きた教え子さんとのエピソードを紹介されながら、教師はたくさんの人との出会いやつながりができ、教えた子どもさんがやがて教師として同じ職場で働くようになるなど、人の生き方や喜びに出会う仕事だと考えるようになったとのことでした。 京都市で、そして文部科学省で多くの先生と子どもを見てきて、「日本の先生方は子どもの成長を願って頑張っている」と実感されたことに加え、全国のどこにいても同じ水準の教育を受けることができる点を挙げ、日本の先生方は優秀であると訴えられました。学校は社会の問題と切り離すことはできず、先生方が向き合う問題も増える傾向にありますが、学校はチームとして子どもを育てていること、学校で働く先生方が共通の学びのイメージをもち、先生方が対話をしながら課題の解決に取り組んでおられることを紹介されました。先生の仕事に不安をもっている参加者の皆さんには安心できる情報になったのではないでしょうか。 今、学校で進められている働き方の改革は、仕事の量の問題だけではなく「働きがい」や「達成感」をどう生み出すかということですが、「働きがい」は見つかるのに時間がかかるものであり、一度取り組み始めたことにはやり切るよう頑張ってほしいともおっしゃいました。子どもは口では「でけへんし」「無理やし」「もうええわ」と言うものの、そう簡単にあきらめないこと、実際にあきらめるのは周りの大人であり、先生は、子どもをあきらめさせないことが仕事であるともおっしゃいました。 最後に、近い将来の学校教育で大事にされることとして「好きを育み、得意を伸ばす」を紹介されました。東良先生が今あるのは「美術が好き」だったから。自分の「好き」を大切にし、子どもの「好き」を大切にすること、学校の先生になることだけではなく、自分の夢と希望をもち、子どもの夢と希望を大事にできる先生をめざして欲しいと参加の皆さんに伝えられ、参加の保護者の皆様へも「お子様の夢と希望を大切にしてあげてください」とのメッセージ送られてお話を終えられました。 第2部 ディスカッション「学校の先生をしている畿央大学卒業生の話を聞こう」 【講師】森 奈都美先生 奈良県内こども園勤務、橘内 爽太先生 奈良県内小学校勤務 はじめに、こども園で保育教諭として13年勤務されている森 奈都美先生のお話です。大学スタッフが保護者として登園を渋る子どもとのやりとりを演じ、そこに保育教諭としてかかわる寸劇を行い、朝の登園の様子から子どもや保護者の状況を見て取ることの大切さを紹介されました。 保育教諭をめざした理由は、子どもが好きだったこと、幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学と常に憧れの先生がいたこと、図工や音楽など正解・不正解がない学習が好きなことだったそうです。 教室でアリを発見して痛めないよう大事にする子どもや、家族みんなが幸せになるようにと家族みんなの分の四葉のクローバーを探す子どものエピソードで、先生は子どもに心を動かされる仕事であり、人として子どもに接することを大事にしていると話されました。 悩んだり壁にぶつかったりした時は一人で抱え込まないで周りの人に助けを求めることを心掛けており、子どもや保護者に助けられることも多く、家族、友人とのつながりを大切にし、いろいろな経験をすることが充実した仕事や生活をつくると話されました。 次に、小学校教員として11年勤務されている橘内 爽太先生のお話です。橘内先生の思う先生の「ええやん」として、何気ないことで思い切り笑顔で過ごせること、子どもと一緒にものごとをつくりあげることができること、子どもと感動を共にできることなどを紹介されました。卒業式でお礼の思いをしたためた手紙を保護者に手渡す感動の場面に立ち会えたことや、関係がうまくいっていないと思っていた子どもが、実は橘内先生のことを気にかけてくれていたことが後になって分かり心を動かされたことは聞いていて心があたたかくなるお話でした。 仕事に関係するご自分の時間の使い方も紹介され、工夫次第で時間のゆとりができ、働く時間の量で子どもが成長するわけではないというお考えも披露されました。教師をめざす参加者の皆さんには、「今、あたためている思いは、これからの心のお守りになる。友人と話したり遊んだりするなど、今しかできないことをし、子どもに話ができる人になって欲しい」とのメッセージを送られました。 トークコーナー 最後のプログラムはフロアからの質問に東良 雅人先生、森 奈都美先生、橘内 爽太先生が答えるトークコーナーです。 初めに司会の西端先生から、「いつ頃先生になろうと思い付きましたか」との質問では橘内先生は「高校生の時のアルバイト先の先輩の影響で」森先生は「幼稚園の時の先生へのあこがれで」と、それぞれ違うことが分かりました。フロアからの「問題を抱えている子どもを助けるにはどうしたらよいか」には、東良先生は「学校みんなで子どもを支えること。子どもが先生みんなに大事にされていると思えるようにすること。見ようとすることで子どもの困り感に気づける」と自らの経験からのお答えでした。橘内先生から「様々な困りごとに関わる仕事なので、先生は味方だと思えるようにすることが大切」との共通点のある答えがありました。 「どうして畿央大学を選んだのですか」との質問では森先生は「第一希望ではなかったが、結果的にご縁があってよかった」と。橘内先生からは「現場を経験した先生が多いと聞いていたから」を話されました。最後の質問の「理想をもって仕事を始めて、考えが変わったことがありますか」では、橘内先生は「子どもができて、仕事の大切さを改めて感じることができるようになった」とのこと。森先生から「先生はいろいろなことができないといけないと思っていたが、自分が不得意なことが多いことを生かし、子どもの得意も不得意も理解できるようになった」と。東良先生からは「担任時代のエピソードから、子どもを支えるのは子どもであり、先生を変えるのも子どもだと気づいた」ことなどが紹介されました。 最後に主催者から「どんな時代になっても教育はなくなりません。そして先生がいなくてはいけません。畿央大学に入学するかどうかに関わらず、皆さんのように、将来の自分を先生に夢見ている人たちを私達は待っています。」と伝え、全てのプログラムを終えました。 現代教育研究所 関連記事 ▼現代教育研究所に関する記事 学校の先生になりたい高校生のための特別企画「ほら、“先生”ってステキ!」を開催!~畿央大学現代教育研究所 学習会「図画工作を味わう―今までとこれから―」を開催 ~ 畿央大学 現代教育研究所 ▼現代教育学科に関する記事 小学校一日見学を実施しました 〜 現代教育学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~ 現代教育学科 その① 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~ 現代教育学科 その② 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~ 現代教育学科 その③ 【フィールドワーク】ひと味違う 神戸まち歩きvol.1~現代教育学科 岡田ゼミ 【フィールドワーク】ひと味違う 神戸まち歩きvol.2 ~ 現代教育学科岡田ゼミ 【フィールドワーク】ひと味違う 神戸まち歩きvol.3~現代教育学科岡田ゼミ オープンキャンパスは楽しい!!! ビストロ・R Y O H E Iのシェフたちによる“社会の授業レシピ ― 岡田ゼミの活動を添えて ” ~ 現代教育学科
2026.07.22
「0.5思いやり備蓄」エコバッグロゴデザインプロジェクト表彰式を開催しました ~ 人間環境デザイン学科
人間環境デザイン学科では、2026年7月9日(木)、合同会社シフト様との連携事業「0.5思いやり備蓄」エコバッグロゴデザインプロジェクト表彰式をK棟地下のForodamにて開催しました。 学生のデザインで「0.5思いやり備蓄」を広めたい 本プロジェクトは、昨年度末に香芝市にて介護事業を展開されている合同会社シフト様より「防災啓発につながるエコバッグを制作したい」とのご相談をいただいたことをきっかけにスタートしました。「0.5思いやり備蓄」とは、災害時に自分だけでなく周りの人にも少し分け合えるよう、日頃から必要な備蓄に“0.5”をプラスして備えることを提案する取り組みです。 打ち合わせを重ね、この活動をより多くの方に知っていただくため、人間環境デザイン学科の学生を対象に、実際にエコバッグに使用するロゴデザインを募集することとなりました。 4月には学生向け説明会を開催し、「0.5思いやり備蓄」の取り組みやデザイン募集の趣旨について説明しました。その結果、51作品もの応募があり、防災への思いやりを表現したもの、奈良らしさを取り入れたもの、思わず目を引くユニークなものなど、学生ならではの自由な発想が詰まった個性豊かな作品が集まりました。 応募作品は教員による選考を経て5作品に絞られ、その後、協賛企業関係者をはじめ379名による投票を実施し、最優秀賞1作品と優秀賞4作品が決定しました。最優秀賞作品は、実際に「0.5思いやり備蓄」のエコバッグデザインとして採用されました。 7月9日、Forodamで表彰式を開催 2026年7月9日(木)には、表彰式を開催し、受賞者5名へ賞状と賞金、記念品が贈呈されました。表彰式の会場となった「Forodam」は、本学人間環境デザイン学科の卒業生が企画・デザインに携わった空間です。 ▶Forodamの完成とセレモニーの様子はコチラ 本学科の卒業生がデザインに携わった場所で、現在の学生たちが生み出したデザインを表彰する、人間環境デザイン学科らしい表彰式となりました。 当日は、最優秀賞作品が実際にプリントされたエコバッグもお披露目されました。 自分たちが考えたデザインが選考・投票を経て評価され、さらに実際の製品となって地域や社会へと広がっていく――学生にとって、デザインが社会とつながることを実感できる貴重な機会となりました。 受賞した5名の作品に込めた思いと、受賞の感想をご紹介 【最優秀賞】4回生 村上 優良さん:「つながる力が、まちを守る」 作品に込めた思い このデザインには、「災害時に本当に人を支えるのは、人と人とのつながりである」という思いを込めました。年齢や立場の異なる人々が手を取り合い、支え合うことで、地域全体の防災力は高まると考えています。色とりどりの人々が輪となってつながる姿を表現し、その輪が地域全体へと広がり、助け合いの気持ちが循環していく様子をイメージしました。このエコバッグを通して、防災を身近に感じるきっかけとなり、人と人とのつながりの大切さを改めて考えていただければ嬉しいです。 受賞した感想 この度は最優秀賞に選んでいただき、大変嬉しく思います。大学生活の中で、防災という社会的に重要なテーマのプロジェクトに、自分の好きなデザインという形で携わることができ、とても貴重な経験となりました。実際にエコバッグとして形になった作品を見たときは、自分のアイデアが多くの方の手に届くものになったことを実感し、大きな喜びを感じました。改めまして、合同会社シフトの皆様、そして投票してくださった皆様に心より感謝申し上げます。 【優秀賞】2回生 徳永 紘土さん 作品に込めた思い 今回のデザインではよりキャッチーに、親しみやすいデザインを考え作成しました。この活動がより多くの人に広がり、防災について考える機会が増え、より明るい未来につながると良いなと思います。 受賞した感想 今回、ロゴバックデザインをご評価いだけたこと素直に嬉しく思います。自分自身、神戸市出身ということもあり、防災については幼い頃から関心高く考えてきました。そのような中でこの奈良県でこのような新しい防災の取り組みが始まる事を嬉しく思いますし、そのプロジェクトに関わることができ、とても光栄に思います。 【優秀賞】3回生 布施 ひらりさん 作品に込めた思い 災害時に必要なのは、物質的な「備蓄」だけではありません。大切な人と繋がるための連絡手段や避難情報もまた、命を守るための大切な備えです。日常的に使うエコバッグにこれらの情報をデザインすることで、普段の生活から防災意識が身につき、いざという時の安心に繋がれば幸いです。 受賞した感想 この度は、私のデザインを選んでいただき本当に嬉しく思っています。「災害への備えが大切」と分かっていても、「具体的に何を備蓄すればいいのか分からない」という方も多いのではないでしょうか。「0.5思いやり備蓄」を実現するためには、まずは知るところから始めることが大切だと考えたため、このデザインを考案しました。 【優秀賞】3回生 水井 鈴乃さん 作品に込めた思い 「0.5思いやり備蓄」というテーマから、普段から少し多めに備えることが、いざという時に困っている誰かを助けることにつながるという思いを表現しました。デザインには、大きなおにぎりを持ったアリと、その後ろを歩く小さなアリを描いています。大きなおにぎりは、備蓄した食べ物を困っている人と分け合う気持ちを表し、後ろの小さなアリは支援を必要としている人をイメージしています。災害時でも思いやりを持って助け合うことの大切さが伝わるように、このデザインにしました。 受賞した感想 エコバッグデザインのイベントで受賞することができ、とても嬉しかったです。他の作品もたくさん見てみたいと思いました。また、自分の作品を評価していただけたことが自信につながり、良い経験になりました。ありがとうございました。 【優秀賞】4回生 髙﨑 涼太さん 作品に込めた思い 防災備蓄用のエコバッグということで、「防災」という少し堅く、緊張感のある言葉を、少しでも身近に感じてもらえるようなデザインを考えました。「防災(ぼうさい)」という言葉から、「ぼーっとしているサイ」をモチーフにしています。言葉遊びを取り入れながら、親しみやすくかわいいデザインにすることで、防災をより身近に感じてもらえたらという思いを込めました。 受賞した感想 この度は優秀賞に選んでいただき、とても嬉しかったです。自分が考えたデザインを評価していただけたことを光栄に思います。また、表彰式にも参加させていただき、とても貴重な経験になりました。 改めまして、個性豊かな作品を応募してくださった学生の皆さん、本当にありがとうございました。51作品一つひとつに、それぞれ異なる視点や工夫があり、学生の自由な発想とデザインの力を感じるプロジェクトとなりました。 また、本プロジェクトの実施にあたり、このような貴重な機会をご提供くださった合同会社シフト様をはじめ、共催のBCP業務継続計画香芝わおん会様、後援・協力いただいた地域の店舗・団体・消防団など、多くの皆様にご協力いただきました。心より御礼申し上げます。 今回のプロジェクトを通して、学生の自由な発想やデザインの力が、防災啓発や地域貢献へとつながることを改めて実感しました。今後も地域と連携した実践的な学びを通して、学生のアイデアを社会へ発信していきます。 人間環境デザイン学科 助手 中尾 理加 関連記事 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」 西洋服飾史を学ぶ「服飾史」~ 人間環境デザイン学科 衣服の平面構成を学ぶ「アパレル構成実習Ⅲ」~ 人間環境デザイン学科 西宮市苦楽園地区コミュニティ交通の時刻表&車体ラッピングデザインを担当!~ 人間環境デザイン学科 清水研究室 畿央祭・おしごと体験2025レポート【1日目】理学療法士・ファッションデザイナー編 「いつもの場所で時を織る」—ストリート織り機から生まれたソファーカバーがお披露目されました ~ 人間環境デザイン学科 村田ゼミ 「プロジェクトゼミA・B成果発表会」を開催しました~人間環境デザイン学科 卒業研究作品展を開催しました ~ 人間環境デザイン学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~ 人間環境デザイン学科 「佐味田みんなの縁側」の掲示板「佐味板」の増設および卒業研究の発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園との連携事業 段ボール小屋積木「だんごや」の制作と組み立て遊び ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベント開催 ~人間環境デザイン学科×理学療法学科 伝統漆喰壁の補修実践ワークショップがスタートしました ― 香芝市穴虫「旧吉田家住宅」の米蔵壁面 ~ 人間環境デザイン学科 【プロジェクトゼミ 】奈良県立桜井高等学校の歴史的建築物を実測調査 ~ 人間環境デザイン学科 前川ゼミ イベント人間環境デザイン学科
2026.07.22
在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流
理学療法学科の森岡 周です。現在、研究活動のためフランスに滞在しています。2026年7月9日(木)、フランスのオルレアン大学を訪問し、理学療法教育・リハビリテーション研究に携わる教員・研究者・大学院生を対象に特別講義を行いました。 オルレアン大学キネジテラピー[1]大学校(EUK-CVL)校長のAnnabelle Couillandre先生とは、約10年前に森岡研究室を訪問されたことをきっかけに交流が始まり、その後も学会などを通じて関係を育んできました。2019年にはパリで再会し、今回の訪問は、こうした長年の交流を新たな教育・研究連携へと発展させる機会となりました。 講義のテーマは、「畿央大学におけるニューロリハビリテーション研究―臨床的問題、身体経験、そして日仏共同研究プロジェクト」です。はじめに、理学療法士、教育者、研究者としての歩みを紹介した後、畿央大学理学療法学科、大学院、森岡周研究室、ニューロリハビリテーション研究センターにおける教育・研究活動について説明しました。 [1] フランス語で理学療法。kinésithérapie(キネジテラピー) 理学療法:la kinésithérapie 理学療法士:un masseur-kinésithérapeute / une masseuse-kinésithérapeute 略称:un kiné / une kiné 臨床の問いから始まるニューロリハビリテーション研究 講義で中心に据えたのは、臨床で生じる問いを科学的に検証し、得られた知見を臨床実践と教育へ還元するという研究姿勢です。 具体的には、脳卒中後の半側空間無視、疼痛、歩行障害、上肢機能、高次脳機能障害、身体性に関する研究を紹介しました。同じ診断名や類似した症状を示す患者であっても、その背景にある原因や回復過程は一様ではありません。そこで、患者をサブタイプに分類し、一人ひとりに適した評価や介入へつなげる研究を進めています。 例えば、半側空間無視については複数の注意機能に基づく分類、脳卒中後疼痛については痛みの質に基づく分類を紹介しました。また、歩行障害については、運動麻痺や感覚障害だけでなく、自己効力感や転倒への不安などが歩行に及ぼす影響について説明しました。 さらに、運動機能や脳機能を定量的に測定するだけでなく、患者が自分の身体をどのように感じ、回復をどのように経験しているのかを理解することの重要性についてもお話ししました。身体所有感や行為主体感、「身体が重い」「思いどおりに動かない」といった身体経験、そして過去・現在・未来を結ぶ「物語的自己」を、リハビリテーションにおける重要な研究対象として捉えています。 日仏共同研究「NARRABODY」 その一環として、JST-CRESTとフランス国立研究機構(ANR)の支援を受けて進めている日仏共同研究、NARRABODYプロジェクトについても紹介しました。 このプロジェクトでは、脳卒中後の回復を身体機能の改善だけで捉えるのではなく、身体的自己と人生の物語がともに再構築されていく過程として理解しようとしています。認知神経科学、哲学・現象学、ニューロリハビリテーションの研究者が協働し、脳、身体、行為、自己、生活の関係を統合的に明らかにすることを目指しています。 講義の最後には、オルレアン大学との今後の連携に向けて二つの研究・教育構想を提示しました。 一つ目は、日本とフランスにおける神経理学療法教育の比較です。カリキュラムやシラバス、臨床実習、臨床推論、学生評価などを比較し、両国が互いの教育の特徴や強みから学ぶことを目指します。 二つ目は、地域で生活する脳卒中経験者を対象とした日仏比較研究です。身体の変化や自己イメージ、家族・社会における役割、復職などに着目し、文化的背景が脳卒中後の生活や自己認識にどのような影響を与えるのかを検討します。 湖畔での交流と今後の展開 講義後は、サッカー・ワールドカップのフランス戦(準々決勝)に伴う市街地の混雑を避け、ロワール川支流の湖畔で教員・研究者の皆さまと交流しました。日仏の理学療法教育、今後の共同研究や学生交流の可能性について意見を交わすとともに、互いの教育・研究環境や文化について、和やかな雰囲気のなかで語り合うことができました。 オルレアン大学の教員・研究者の皆さまと、ロワール川支流の湖畔にて ▲大学院生 Manel Budoさん(左)と私 今後は、10月にオルレアン大学のMatthieu Guemann 准教授を本学ニューロリハビリテーション研究センターへ迎える予定です。さらに、2027年2月からは、同大学大学院生のManel Budoさんを4か月間受け入れ、彼に対する指導や共同研究を行うことを計画しています。 今回の訪問は、畿央大学におけるニューロリハビリテーションの教育・研究活動を海外へ発信するとともに、日本とフランスの理学療法教育、臨床実践、研究を結ぶ新たな協働関係を築く貴重な機会となりました。 関連記事 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
2026.07.22
大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の夏イベント開催(2回目) 〜 人間環境デザイン学科×理学療法学科
屋外でつながる、ゆるやかな卓球の場づくり 今年4月に開催された「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の春イベントに続き、2026年7月11日(土)に畿央大学第二キャンパスにおいて、人間環境デザイン学科の陳ゼミ・清水ゼミの学生と、理学療法学科の松本先生、人間環境デザイン学科の清水先生、陳が協働し、大学キャンパスを地域に開放した「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の夏イベントを開催しました。 「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」は、卓球を通じた健康づくりと地域交流を目的に、「かつらぎの道※」に面した第二キャンパス西門前を地域へ開放し、屋外で気軽に卓球を楽しみながら、地域住民・子どもと学生・教職員が交流できる場を創出する取り組みです。 ※かつらぎの道…本学最寄駅の近鉄大阪線五位堂駅から上牧町へと続く総延長2.2kmの自転車歩行者専用の遊歩道です。 ▼かつらぎの道から見た「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の様子 春のイベントから進化した会場の様子をご紹介! 今回の夏イベントでは、「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」をさらに進化させました。春イベントよりも多くのテントやタープを設置しただけではなく、熱中症対策として会場内で打ち水と散水ミストを実施しました。さらに、より多くの方に楽しんでいただけるように、子ども向けのミニ屋外卓球台も増設し、暑い中でも子どもから大人まで、世代を超えて快適に交流できる広場づくりをめざしました。 ▼「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」夏イベントの会場 ▼屋外卓球台の上にタープの設置を試みました。 ▼散水ミスト付きの「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」夏イベントの会場 ▼親子が楽しめるミニ屋外卓球台の増設 ▼休憩場所もテントを増設しました。 当日は、地域の住民や子ども、学生、大学教職員が一緒に屋外の卓球で交流しました。 担当の学生と教員は午後2時から、会場の準備作業を行いました。 ▼熱中症を予防しながら、担当の学生と教員は会場を設営しました。 いよいよ 夏イベント スタートです! 夏イベントは午後4時から開始しました。午後6時までの2時間の間に、地域住民や子ども、学生、教職員など約21名が参加し、スタッフの学生7名、教員2名を含め、約30名による交流イベントとなりました。世代を超えて卓球を楽しみながら自然な会話が生まれ、笑顔あふれる交流の時間となりました。 ▼地域住民と学生は笑顔で交流しました。 ▼地域住民と学生と大学教員は屋外卓球を楽しめました。 ▼大学の教職員も参加して、学生との交流が行われました。時折、変わったラケットを使うこともあり、そのたびに会場は笑い声に包まれます。 ▼かつらぎの道を散歩していた方は、会場の前を通りかかったことをきっかけに、飛び入り参加しました。 ▼地域の子どもと大人との世代間交流で屋外卓球を楽しみました。 ▼夕方の時間に涼しい風が吹きながら、地域住民の親子同士の交流が行われました。 今回も「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」の屋外卓球を体験した参加者を対象に、アンケート調査を実施しました。 アンケートには、 友達と暖かく卓球ができて盛り上がって楽しかったです! とてもいい感じで、ピンポンを通じてコミュニケーションもとれて、とても楽しかったです 雰囲気もよく楽しかったし、適度な運動になりました。 参加しやすいフレンドリーな雰囲気が良いと思う。 次は子どもと一緒に来ようと思います! といった感想が寄せられ、参加者から好評をいただきました。 アンケート調査の協力者には、お礼として大学オリジナルの文房具と、人間環境デザイン学科の学生がデザインしたロゴ入りのエコバッグをプレゼントしました。 ▶人間環境デザイン学科「0.5思いやり備蓄」エコバッグロゴデザインプロジェクトの様子はコチラ 担当学生の感想 イベント当日は気温が高く、屋外での活動は大変でしたが、地域の方や子どもたちなど、想像していた以上に多くの方が参加してくださり、とても充実した時間になりました。卓球を通して、普段は関わる機会の少ない幅広い世代の方々と自然に会話が生まれ、交流を深めることができました。参加者が楽しそうに卓球している姿を見て、大学を地域に開放する大切さを実感しました。今回の経験を、今後のより良い活動づくりに生かしたいです。 人間環境デザイン学科 3回生 藤坂さん 今回スタッフとしてピンポンコモンズの運営に参加し、設営や準備には多くの工夫や役割分担があることを知りました。当日は非常に暑い中での活動でしたが、地域の方々が笑顔で卓球を楽しみ、世代を超えて交流している様子を見て、自分まで嬉しい気持ちになりました。自分たちが準備した会場で参加者が楽しんでいる姿から、運営側としてのやりがいや達成感を感じることができました。今回の経験を通して、地域と大学をつなぐ活動の大切さや、イベントを支えるスタッフの役割の重要性を学ぶことができました。 人間環境デザイン学科 3回生 千賀さん 担当教員のコメント 理学療法士の立場から見ると、卓球はボールを目で追う・タイミングを合わせるといった、身体機能と認知機能が求められるスポーツです。 しかしながら、日本では、温泉卓球と言われるように、皆さん一度は経験したことがあり、ご高齢の方はむしろ上手な方が多いです。ご参加してくださったご年配の経験者の方に、教員、学生や子どもさんが教えていただく場面もありました。まさに多世代交流です! 今回のルールは、勝負にこだわらず、協力してラリーを続けることとしたので、お互いに協力するので、自然と声掛けが生まれてきます。 また、ラケットに、フライパンやスリッパなどを準備して、面白みも加えて、楽しめる環境を作りました。卓球をプレーしている人だけでなく、観戦して応援したり、ベンチで談笑したりする姿も見られ、まさに卓球を通した交流が自然に生まれる場になりつつあることを実感しました。 さらに、このプロジェクトでは、人間環境デザイン学科と理学療法学科の協働によって、卓球台やベンチ、空間全体を「人が集まりたくなる場」としてデザインしていることも大きな特徴です。異なる専門分野が融合することで、新しい健康まちづくりの可能性が広がっています。 私たちがめざしているのは「卓球台を置くこと」ではありません。卓球をきっかけに、人が集まり、交流し、健康になり、地域とのつながりが生まれる「新しい公共空間(コモンズ)」をつくることです。この挑戦を、学生・地域・大学が一緒になって育てていきたいと思います! 理学療法学科 准教授 松本 大輔 今回の夏イベントには、暑い中にもかかわらず、多くの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。 地域の皆さまと大学との交流の場を設けることができ、また、大人・学生・子どもが世代を超えて交流する貴重な機会となりました。皆さまのご協力のおかげで、充実したイベントとなりましたことを心より感謝申し上げます。 今後の予定について 次回は、10月24日(土)11時〜16時の畿央祭にあわせて、「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」秋イベントを開催する予定です。 皆さんのご参加を心よりお待ちしております。 人間環境デザイン学科 准教授 陳 建中 関連記事 ▼真美ケ丘ピンポンコモンズに関連する記事 「スポーツ・健康まちづくりデザイン 学生コンペティション2025」デザイン部門 「優秀賞」 受賞~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベント開催 ~人間環境デザイン学科×理学療法学科 ▼人間環境デザイン学科に関連する記事 「佐味田みんなの縁側」の掲示板「佐味板」の増設および卒業研究の発表~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央大学付属広陵こども園との連携事業 段ボール小屋積木「だんごや」の制作と組み立て遊び ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 大学キャンパスを地域に開放!「真美ヶ丘ピンポンコモンズ」春イベント開催 ~人間環境デザイン学科×理学療法学科 伝統漆喰壁の補修実践ワークショップがスタートしました ― 香芝市穴虫「旧吉田家住宅」の米蔵壁面 ~ 人間環境デザイン学科 【プロジェクトゼミ 】奈良県立桜井高等学校の歴史的建築物を実測調査 ~ 人間環境デザイン学科 前川ゼミ 人間環境デザイン学科「海外インターンシップ」 台湾ワークショップ2026報告会を実施しました| 「0.5思いやり備蓄」エコバッグロゴデザインプロジェクト表彰式を開催しました ~ 人間環境デザイン学科 ▼理学療法学科に関連する記事 第68回日本老年医学会学術集会で教員・研究員が研究成果を発表しました ~ 健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター 第11回日本地域理学療法学会学術集会で大学院生と修了生(客員研究員)が発表~健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 【健康づくりで地域とつながる】無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」(クラス制)に教員・学生が協力!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 畿央大学関係者が多数関わり、第5回日本前庭理学療法学会学術大会を開催!~理学療法学科・健康科学研究科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第2回を開催しました!~ ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第3回を開催しました! 〜 ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 無印良品イオンモール橿原「あさかつ2nd」第4回を開催しました! 〜ウェルネス共創研究センター・理学療法学科 地域リハビリテーション研究室の教員・院生が第35回奈良県理学療法士学会で講演・研究成果を発表し、学会賞を受賞!~健康科学研究科・ウェルネス共創研究センター


