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2026.08.04
【ヘルスチーム菜良】学生考案レシピによるお惣菜フェアを開催!
奈良県内4大学 ヘルスチーム菜良 管理栄養士を目指す学生のアイデアが詰まった、お惣菜フェアを開催します 奈良県内の管理栄養士養成課程(畿央大学・近畿大学・帝塚山大学・奈良女子大学)の学生で構成された食育ボランティアサークル「ヘルスチーム菜良(なら)」では、奈良のうまいものプラザ協力のもと、学生が考案したレシピによる健康メニューをランチバイキングにて提供します。 奈良県産食材を使用し、栄養バランスとおいしさにこだわって学生が考案したお惣菜メニュー。 この機会に、ぜひご賞味ください。 イベント情報(奈良のうまいものプラザ ランチバイキングでのメニュー提供) 日 時 【畿央大学考案メニュー提供日】 2026年8月23日(日)11:00~ なくなり次第終了 ※上記のほか、8/22(土)帝塚山大学、8/29(土)近畿大学、8/30(日)奈良女子大学がそれぞれ考案メニューを提供します。 場 所 奈良のうまいものプラザ(JR奈良駅1階) 奈良のうまいものプラザ チラシ 問い合わせ先 畿央大学 健康科学部 健康栄養学科 野原 潤子 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: j.nohara@kio.ac.jp
2026.08.04
令和9年度科研費応募採択支援策を実施しました
科学研究費助成事業(通称:科研費)は、人文・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」を格段に発展させる独創的・先駆的な研究に対する助成を行うものです。 国内においては最大の研究支援であり、大学の研究力を表す指標のひとつと言えます。 畿央大学では、令和9年度科研費応募・採択支援の一環として、「科研費獲得セミナー」および「科研費公募説明会」を開催しました。科研費への応募意欲向上と採択率向上を目的に、採択経験者による実践的な経験共有と、科研費制度に関する理解を深める機会を提供しました。 科研費獲得セミナー 2026年7月23日(木)「科研費獲得セミナー ― 不採択からのリベンジ戦略 ―」を開催しました。 本セミナーでは、理学療法学科の瀧口助教、看護医療学科の紅林准教授、現代教育学科の大城教授、健康イノベーション教育研究センターの石垣准教授の4名が登壇し、過去の科研費申請における不採択の経験や、その後採択に至るまでの取り組みについて紹介しました。 発表では、不採択結果の分析方法や次回応募に向け立て直した戦略のポイントなど、採択に向けた実践的な知見が共有されました。また、不採択を経験しながらも研究テーマを継続して採択につなげた事例や、複数回の挑戦を通じて得られた学びなどが紹介され、参加者にとって大変参考となる内容となりました。 科研費公募説明会―畿央大学・帝塚山大学・奈良県立大学 共同SD(なら産地学官連携プラットフォーム) 2026年7月30日(木)畿央大学において、帝塚山大学・奈良県立大学との共同による「科研費公募説明会」を開催しました。 説明会では、元日本学術振興会研究事業部企画官である国立大学法人奈良国立大学機構の寺本 敏紀氏を講師としてお招きし、科研費制度の概要や審査の考え方、応募に向けたポイントについてご講演いただきました。 また、健康イノベーション教育研究センターの大住教授より、応募書類の作成に関する具体的な解説が行われ、研究計画調書作成時の留意点や効果的な記載方法について紹介されました。 科研費は研究活動の発展を支える重要な競争的資金です。畿央大学では今後も、セミナーや個別相談、申請書レビュー等を通じて、研究者の皆さまの科研費応募・採択を継続的に支援してまいります。 関連記事 研究 | 畿央大学 競争的研究費 | 畿央大学 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 | 畿央大学
2026.08.04
伝統漆喰壁の補修実践ワークショップ 第2回・第3回を実施しました ~ 人間環境デザイン学科
香芝市穴虫に位置する旧吉田家住宅の米蔵にて実施している「伝統漆喰壁の補修実践ワークショップ」。第2回(2026年6月13日(土))、第3回(2026年7月11日(土))の実習を行いました。 ▶第一回ワークショップはコチラ 第2回 荒壁付け 第2回は、第1回で学生たちがつくった荒壁土を用いて、荒壁付けを行いました。 まずは練習用の壁パネルを作ります。次に寝かせておいた土に稲わらを少量加えて調整しました。その後、鏝(こて)と鏝板の基本的な使い方を学びながら、練習用パネルで荒壁塗りを体験。十分に練習を重ねた後、実際の壁面で荒壁付けを行いました。 施工では、既存の荒壁を十分に湿らせて新しい土とのなじみを良くし、土を丁寧に塗り付けます。最後は柱際(柱チリ)を刷毛できれいに掃除し、仕上げました。 実習では、荒壁の仕組みについても学びました。表側から押し付けた土は竹小舞の隙間から裏側へ回り込み、「手」のような形となって引っ掛かることで、壁土の剥落を防いでいます。実際に施工することで、伝統土壁の構造的なメカニズムを理解することができました。 第3回 中塗り土づくり 第3回は、中塗りに使用する土づくりを行いました。 左官仕事では「材料づくりが七割」と言われるほど、土づくりは重要な工程です。 まず、荒壁用の土に水を加えて攪拌し、二段階の濾し器を用いて長い藁などを取り除きました。さらに、香芝市内の江戸時代の民家修理現場から提供していただいた古い土壁を細かく粉砕し、新しい土とブレンドした後、再び濾し作業を行いました。最後に細かなスサを加え、中塗り土を仕上げました。 土の配合は、修理前の土壁の分析結果をもとに検討しています。学生たちは、左官技術は「塗る技術」だけではなく、「材料をつくる技術」に支えられていることを学びました。 次回は、この中塗り土を用いて中塗り工程を行う予定です。 関連記事 6大学建築合同ゼミ合宿2025が三重県で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 【新刊紹介】本学教員が「韓国建築史」について分担執筆!~人間環境デザイン学科前川准教授 京都府主催「第9回Woodyコンテスト」で3回生が「佳作」に!~人間環境デザイン学科 第5回近畿学生住宅大賞で2回生が「企業賞」に!~ 人間環境デザイン学科 築56年の住宅地建替えコンペで「審査員特別賞」に!~人間環境デザイン学科 吉永ゼミ 台湾2大学との国際合同設計演習!「2026年国際木造建築設計プログラム」1日目~人間環境デザイン学科 「プロジェクトゼミA・B成果発表会」を開催しました~人間環境デザイン学科 「小さな建築をつくる」プロジェクトゼミ~人間環境デザイン学科吉永ゼミ 「屋根のある建築作品コンテスト2025」で本学教員が住宅部門「優秀賞」を受賞!~ 人間環境デザイン学科 卒業研究作品展を開催しました ~ 人間環境デザイン学科 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~ 人間環境デザイン学科 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ2026 vol.7~かけがえのない思い出を胸に ~ 【プロジェクトゼミ 】奈良県立桜井高等学校の歴史的建築物を実測調査 ~ 人間環境デザイン学科 前川ゼミ 伝統漆喰壁の補修実践ワークショップがスタートしました ― 香芝市穴虫「旧吉田家住宅」の米蔵壁面 ~ 人間環境デザイン学科
2026.08.04
母子の食育実践の授業で調理実習を実施! ~ 助産学専攻科
助産学専攻科では、母子の栄養支援や保健指導に役立てることを目的に、2026年5月26日(火)から3回にわたり調理実習を行いました。実践し、味わい、仲間と意見を共有することで、対象者の気持ちに寄り添える支援のあり方を改めて考える貴重な機会となりました。 1回目:調乳 1回目は、調乳を実践しました。哺乳瓶の煮沸消毒や調乳を体験し、消毒やミルク作りには時間や工夫が必要であることを学びました。粉ミルクには種類や味・匂いの違いがあり、アレルギー対応製品もあることを知りました。また、実際に哺乳瓶で飲むことで、人工乳首の特徴や吸い心地について理解を深めることができました。 授乳は赤ちゃんの成長にとって重要なケアです。そのため、母親が退院後も不安なく調乳できるよう支援することが助産師の役割であると考えました。今回の経験を活かし、今後は自身の実体験をもとに、母親に対して分かりやすく説明できるよう努めていきたいです。 2回目:減塩食 2回目の調理実習では、減塩食の調理方法について学びました。実習では、だしや香味野菜、香辛料を使って味に旨味を出す方法を体験しました。調理過程においても、普通食とあまり変わらないことから、育児や家事で忙しい妊産婦さんにも勧めやすいと感じました。 この学びを通して、対象者一人ひとりの生活習慣や食生活に合わせ、無理なく継続できる方法を共に考えられる助産師でありたいと感じました。また、家庭で実践できる具体的な方法を、言葉で説明するだけでなく実際に体験してもらいながら伝えることの大切さも学びました。 3回目:鉄を多く含むレシピの立案・調理 3回目は、鉄分を多く含む食材を使用したレシピを考案し、実際に調理・試食を行いました。調理を通して、鉄の吸収率を高める食材の組み合わせや、調理時間・調理方法など実践することで調理の難しさや課題に気づくことができました。 試食後にはレシピの改善点を話し合い、対象者の生活スタイルに合わせて無理なく継続できる調理方法や食材選びを一緒に考えることの重要性を理解しました。また、調理や片付けでは学生同士で協力し合い、円滑に作業を進めることができました。調理技術だけでなく、チームワークの大切さについても学ぶことができました。 助産学専攻科 15期生 加藤 真楓、向井 心優 関連記事 「地域母子保健論」で災害演習を行いました!~助産学専攻科 第39回奈良県母性衛生学会術集会プログラムに参加しました!〜 助産学専攻科 会陰縫合理論と技術を学びました!~ 助産学専攻科 畿央大学マタニティクラスを開催しました!~ 助産学専攻科 母子の食育実践の授業にて調理実習を実施しました!~ 助産学専攻科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました!~ 助産学専攻科 骨盤ケアから学んだ、母子へのフィジカルサポートの大切さ ~ 助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ超音波診断法「助産診断技術学Ⅰ」~ 助産学専攻科 近畿地区助産師交流会に参加しました!~助産学専攻科
2026.08.03
第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍!
2026年7月24日(金)から26日(日)まで、札幌コンベンションセンターにおいて「第1回日本理学療法学会連合学術総会」が開催されました。本学術総会は、日本理学療法学会連合を構成する学会・研究会が一堂に会し、理学療法学の現在と未来について領域横断的に議論する、記念すべき第1回の学術総会です。 本学術総会において、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授が、理学療法学術賞の「臨床研究学術賞」を受賞しました。 受賞記念講演では、「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」というテーマで講演しました。また、特別企画シンポジウム「日本理学療法学会連合の未来を語る」にもシンポジストとして登壇し、今後の理学療法学と学術活動の発展に向けた議論に参加しました。 ▶ 森岡 周 教授の受賞の様子はこちら 本学関係者が多数登壇 本学術総会には、計13名もの畿央大学関係者が、講師、シンポジスト、座長として登壇し活躍しました。 本学教員では、瓜谷 大輔教授が変形性膝関節症に対する徒手理学療法およびウィメンズヘルス理学療法について、岡田洋平教授がパーキンソン病の病期に応じた理学療法について講演しました。土井 剛彦教授は、サルコペニアに対する理学療法戦略に関するシンポジウムに登壇しました。石垣 智也准教授は、高齢者の社会参加と健康をテーマとする講演の座長を務め、地域の健康と理学療法をつなぐ議論を進行しました。 さらに、佐藤 剛介客員教授は脊髄損傷の再生医療と理学療法、生野 公貴客員教授は治療学に貢献する理学療法研究およびサルコペニアに対する理学療法戦略、徳田 光紀客員准教授は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激に関する企画に、それぞれシンポジストまたは座長として参画しました。中村 潤二客員准教授は、痙縮と拘縮に対する電気刺激療法および拡散型ショックウェーブ療法について講演しました。また、吉田 陽亮客員准教授は、集中治療医学領域における神経筋電気刺激の活用を扱う企画の座長を務めました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの客員研究員では、重藤 隼人氏が関節可動域制限と徒手理学療法に関する企画の座長を務めるとともに、徒手理学療法の鎮痛メカニズムについて講演しました。西 祐樹氏は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激について講演し、尾川 達也氏は生活期におけるリハビリテーション・栄養・口腔ケアの実装を扱うシンポジウムの座長を務めました。 畿央大学関係者が担当した主なプログラム ● 森岡 周 教授(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長) 理学療法学術賞受賞記念講演・臨床研究学術賞:講師 「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」 学会企画講演:座長 「脳卒中者の歩行再建と神経理学療法学会の進むべき方向性」 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「日本理学療法学会連合の未来を語る」 ●瓜谷 大輔 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「変形性膝関節症の病態に対する徒手理学療法の再考」 合同シンポジウム:シンポジスト 「ウィメンズヘルス理学療法と運動器理学療法:See the broader picture」 ●岡田 洋平 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「パーキンソン病の理学療法~病期に応じた最適な理学療法の実践をめざす~」 ●土井 剛彦 教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 合同シンポジウム:シンポジスト 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」 ●石垣 智也 准教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:座長 「高齢者の社会参加と健康:地域の健康と理学療法をつなぐ視点」 ●佐藤 剛介 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県総合医療センター) 学会企画講演1:座長 「脊髄損傷の再生医療と理学療法―機能改善効果と背景メカニズムの検証―」 ●生野 公貴 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/西大和リハビリテーション病院) 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「治療学に貢献しうる理学療法研究とは」 合同シンポジウム:座長 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」 ●徳田 光紀 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/平成記念病院) 学会企画講演:座長 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●中村 潤二 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科 客員教授/西大和リハビリテーション病院) 学会企画講演:講師 「痙縮と拘縮に対する理学療法の最前線―電気刺激療法と拡散型ショックウェーブ療法の臨床応用―」 ●吉田 陽亮 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県西和医療センター) 学会企画講演:座長 「集中治療医学領域における物理療法の新展開―ICU-AWやPICSに対する神経筋電気刺激の活用―」 ●重藤 隼人 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/京都橘大学) 合同シンポジウム:座長 「関節可動域制限の病態と徒手理学療法における適応の再考」 学会企画講演:講師 「徒手理学療法の鎮痛メカニズム」 ●西 祐樹 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/長崎大学) 学会企画講演:講師 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●尾川 達也 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/西大和リハビリテーション病院) 合同シンポジウム:座長 「『生活期におけるリハ・栄養・口腔ケアガイドライン』発刊後の実装と課題」 講演・シンポジウム・座長を務めた本学関係者の様子を一部紹介 今回の学術総会では、神経理学療法、運動器理学療法、物理療法、老年・地域理学療法など、幅広い専門領域において本学関係者が重要な役割を担いました。森岡教授の受賞はもとより、本学の教員、客員教授、客員准教授、客員研究員が、それぞれの専門分野を牽引する立場から理学療法学の発展に貢献していることを確認する機会となりました。 畿央大学 健康イノベーション教育研究センター 大学院 健康科学研究科 准教授 石垣 智也 関連記事 記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流 理学療法学科 健康科学研究科
2026.08.03
糖尿病患者さんの生活を支える看護を体験的に学びました ~ 看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅱ」
看護医療学科3回生の「慢性期看護学援助論Ⅱ」では、後期から始まる臨地実習に向けて、「セルフモニタリングが必要な患者のアセスメントと支援」をテーマに、糖尿病患者さんへの支援について実践的に学ぶ演習を行いました。 今回の授業では、糖尿病で入院中の患者さんが退院後も安心して療養生活を送れるよう、血糖自己測定(SMBG)の指導と食事療法の支援を組み合わせて学びました。 血糖自己測定の演習では、学生が患者役と看護学生役に分かれ、患者さんへの説明や手技の指導を実践しました。 学生は事前学習として、既存のパンフレットを参考にしながら、文字の大きさやイラスト、説明の順序などを工夫したオリジナルの患者指導用パンフレットを作成しました。当日は、そのパンフレットを活用しながら、患者さんに寄り添った説明を行いました。患者役の学生から「針を刺すのが怖い」、「痛いですか」といった不安の声が聞かれる場面もありましたが、看護学生役は「少し痛みはありますが、すぐに終わりますよ」、「怖いですよね」と相手の気持ちに寄り添いながら説明していました。技術だけでなく、不安を受け止め、安心につながるコミュニケーションの大切さを実感する機会となりました。 また、食事療法の学習では、糖尿病患者さんを想定した献立作成に取り組みました。食品写真を組み合わせながら楽しそうに献立を考える一方で、完成した献立を振り返ると、「カロリーだけでなく塩分や栄養バランスにも配慮が必要」、「和食は意外と塩分が多くなりやすい」など、多くの気づきが得られました。さらに、「この献立を患者さんが毎日何年も続けるとしたらどうだろう」という視点で考えることで、食事療法を継続する難しさや、患者さんやご家族の思いにも目を向けることができました。食事療法は単なる制限ではなく、その人らしい生活を大切にしながら継続できるよう支援することが重要であることを学びました。 学生からは、 パンフレットを使うことで患者さんと一緒に確認しながら説明できた。 文字の大きさや色など、患者さんに伝わりやすい工夫を考えることができた。 患者役を体験し、事前に説明を受けることで不安が軽減されることを実感した。 食事療法はカロリーだけではなく、継続しやすさや生活背景まで考える必要があることがわかった。 といった学びが聞かれました。 今回の演習を通して学生たちは、糖尿病患者さんの療養生活を支えるためには、医療技術の指導だけでなく、患者さんの不安や生活、価値観に寄り添いながら支援することの大切さを体験的に学びました。 後期からはいよいよ臨地実習が始まります。学内で培った知識や技術、そして患者さんの立場に立って考える姿勢を実際の看護実践へとつなげ、一人ひとりに寄り添う看護師へ成長してくれることを期待しています。 看護医療学科 教授 山本 裕子 准教授 對中 百合 助教 中谷 隆太郎 助手 金岡 邦枝 関連記事 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「ベッドメイキング」演習を実施しました ~ 看護医療学科「看護技術基礎論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟の実際 ー ホスピス病棟を経験した上級生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論 第14回」
2026.08.03
自分への思いやりが、ジャンクフード喫食の低さを介して 自殺念慮の低さと関連~看護医療学科
― 超加工食品の摂取頻度と自殺念慮の関連を、生活習慣精神医学の視点から検証 ― 本研究のポイント セルフコンパッションが高い人ほど、基本的心理欲求(自律性・有能感・関係性)が満たされている傾向が示されました。 基本的心理欲求が満たされている人ほど、超加工食品の摂取頻度が低い傾向が示されました。 超加工食品の摂取頻度が高い人ほど、自殺念慮が強い傾向が示されました。 これらを統合し、セルフコンパッション・日常の食行動・自殺念慮をつなぐ新しいモデルを提案しました。 本研究は、本学看護医療学科の紅林 佑介准教授による成果で、国際誌「Archives of Psychiatric Nursing」に掲載されました。 研究の背景 自殺念慮につながる要因は、心理的苦痛だけでなく、睡眠、食事、身体活動、社会的つながりなどの日常生活とも関係する可能性があります。近年、生活習慣精神医学では、こころの健康と食行動の関連が注目されています。なかでも、加工度が高く、糖・脂質・塩分を多く含みやすい超加工食品は、精神的健康との関連が報告されるようになりました。 一方で、超加工食品の摂取を単に「控えるべき行動」として扱うだけでは、なぜその行動が生じるのか、どのように支援できるのかは十分に説明できません。本研究では、困難に直面した際に、過度な自己批判を弱め、自分に思いやりを向ける心理的資源であるセルフコンパッションと呼ばれる心理特性に着目しました。さらに、自己決定理論に基づく基本的心理欲求、すなわち「自律性」「有能感」「関係性」が、セルフコンパッションと食行動をつなぐ心理的機序になり得るとも考えられました。 研究の概要 そこで、本研究では、20~59歳の成人400名を対象に、セルフコンパッション、基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度、自殺念慮の関連を横断的に検討しました。分析では、セルフコンパッションから基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度を経て自殺念慮へ至る連続的な媒介経路を検証しました。 その結果、セルフコンパッションは基本的心理欲求の充足と正に関連し、基本的心理欲求の充足は超加工食品の摂取頻度の低さと関連しました。また、超加工食品の摂取頻度は自殺念慮の高さと関連しました。さらに、セルフコンパッションと自殺念慮の関連は、基本的心理欲求を介した間接的な関連として示されました。 新知見と意義 本研究の新知見は、第一に、超加工食品の摂取頻度が自殺念慮と関連する生活習慣上の要因として示された点です。自殺念慮は多くの要因によって形成されるため、食行動だけで説明できるものではありません。しかし、日常的で修正可能な行動である食品選択が、自殺念慮という重篤な精神健康指標と関連したことは、生活習慣精神医学および精神看護学にとって重要な知見と言えます。 第二に、セルフコンパッションが基本的心理欲求を介して、超加工食品の摂取頻度の低さと関連した点です。これは、健康的な食品選択には心理状態も影響する可能性を示唆しています。つまり、健康的な食行動になるよう支援するためには、「健康的な食行動を教える」だけでなく、本人の自律性を尊重し、有能感を高め、周囲とのつながりを支える心理的サポートも必要である可能性も示唆します。 第三に、セルフコンパッション、基本的心理欲求、食行動、自殺念慮を一つのモデルで統合した点です。セルフコンパッションを高める支援は、単に気分を和らげるだけでなく、基本的心理欲求を満たし、より健康的な生活行動を選びやすくなり、結果として自殺念慮を軽減する可能性があります。 看護実践への示唆 本研究は、精神保健上の健康教育に対して、次のような示唆を与えたと言えます。自殺念慮の軽減を目指した新しい複合的看護介入、つまりセルフコンパッションや基本的心理欲求を満たす心理教育と、健康的な食事選択および食習慣改善へのサポートを組み合わせる介入の開発につなげられる可能性があります。 今後の展望 本研究は横断研究であるため、因果関係を断定することはできません。今後は、縦断研究や介入研究によって、セルフコンパッション、基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度、自殺念慮の時間的関係を検証する必要があります。 論文情報 Yusuke Kurebayashi Mapping the self-compassion–suicidal ideation link: A serial multiple mediation path analysis involving basic psychological needs and ultra-processed food intake Archives of Psychiatric Nursing. 2026 July 22;64:152186 問い合わせ先 畿央大学 健康科学部看護医療学科 大学院 健康科学研究科 准教授 紅林佑介 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 y.kurebayashi@kio.ac.jp 関連記事 看護医療学科 紅林 佑介准教授が国際学術誌 PLOS ONE のAcademic Editorに就任しました 自分を優しく思いやる心(セルフ・コンパッション)が「不眠」と「孤独感」を解消する仕組みを解明:本学看護学科による国際共同研究 — 看護医療学科 紅林准教授、国際学術誌『SAGE Open Nursing』の編集査読委員に就任
2026.08.03
記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に
2026年7月、札幌で開かれた「第1回日本理学療法学会連合学術総会」で、本学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周教授が臨床研究学術賞を受賞し、受賞記念講演を行いました。日本に理学療法士が誕生して60年、その節目に開かれた最初の学術総会での受賞であり、これまでの歴史を振り返れば、大変名誉な受賞です。 受賞の対象となったのは、「患者さんの何気ない一言」を出発点に、脳科学や心理学の手法で答えを探し続けてきた30余年の研究の積み重ねでした。以下、森岡教授にこれまでの振り返っていただきました。 「重い」という一言から、リハビリテーションの科学は始まった 「先生、この手、重いんです」脳卒中で片方の手足が麻痺した患者さんは、しばしばこう訴えます。「重い」。しかし、その腕の重さは発症前と変わっていません。では、その「重さ」はどこから来るのか。 この素朴な問いが、森岡 周教授の研究の原点でした。答えの手がかりは、脳の中にありました。私たちの脳は、身体を動かすたびに「こう動くはずだ」という予測を立て、実際に返ってきた感覚と照らし合わせています。麻痺によって身体が思うように動かないとき、脳は予測とのズレを埋めようとして指令を強めます。その「余分に力を込めた分」が、意識にのぼったものが「重さ」だった。研究はそう説明します。 感覚の問題でも、筋力の問題でもない。患者さんが感じている「重さ」は、脳が身体を推定し直そうとしている、その努力そのものだったのです。 なぜ、歩けるようになっても遅いのか 同じ視点は、臨床の見立てである病態把握を大きく変えていきます。たとえば歩行。麻痺が軽いのに歩くのが遅い患者さんがいます。従来は「麻痺のせい」と見なされてきました。しかし筋活動の同期性を解析すると、その方々は脚の筋肉を同時に緊張させ、関節を固めて歩いていることがわかりました。遅いのは障害の重さではなく、転ばないために脳が選んだ「戦略」だったのです。 見立てが変われば、支援も変わります。固さを取り除く練習が必要なのか、それとも安心して歩ける環境をつくることが先なのか。臨床の観察と神経科学の解析は、どちらか一方では足りず、往還してはじめて患者さんの像を結びます。 動きが戻ることと、暮らしが戻ること そして研究は、さらに大きな問いへと進んでいます。 機能が戻ることと、その人の生活が戻ることは、同じではありません。 リハビリテーションの現場では、手足が動くようになっても、その人が以前のように暮らし、社会に戻っていけるとは限らない、という現実にしばしば直面します。脳卒中で治療を受けている患者さんは国内で188万人を超え(厚生労働省「令和5年患者調査」)、介護が必要になる原因としても上位を占め続けています。医療が救う命が増えるほど、「その後をどう生きるか」という課題は大きくなります。医師の仕事は命を救うことですが、理学療法士の仕事は「その人がどう生きるか」を支援することです。 森岡 周教授の研究は、1) からだの感覚、2) 「自分が動かしている」という実感、そして3)「私はこれからどう生きるのか」という人生の物語、この三つの層が、脳のなかで結び直されていく過程として回復をとらえようとしています。動きの回復を、その人の生き方の再構成として理解しようとする試みです。この視点は現在、科学技術振興機構(JST)CRESTの大規模研究費の支援を受けて、フランス・リヨン神経科学研究センター(CRNL)との国際共同プロジェクト「NARRABODY」へと発展し、日仏の研究者とともに探究が続いています。 臨床家と研究者が、同じ場所にいる こうした研究を可能にしてきたのが、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターという場です。 ここには、教員と大学院生だけでなく、日々患者さんと向き合う臨床の理学療法士・作業療法士も集います。現場で生まれた「なぜ」がそのまま研究テーマになり、研究で得られた知見が翌週の臨床に返っていく。この距離の近さが、本センターの何よりの特徴です。学ぶ人と、支える人と、支えられる人が、同じテーブルで問いを分かち合う。奈良のこの場所から、国際的かつ社会に価値を生み出す研究が育ってきました。 森岡周教授は語ります。「制度や前例に縛られすぎることなく、面白いと思った問いにその都度向かい、人を集め、場をつくることができました。学問は一人では進みません。問いを持ち寄る人がいて、その人たちが安心して試行錯誤できる場があってはじめて、思いがけない発見が生まれます」。 60年目の学問へ 日本に理学療法士が誕生して60年。国家資格として制度が整い、担い手の数は大きく増えました。次の60年に問われるのは、その営みをどれだけ深い学問として育てられるか、そして、その学問がどれだけ人の生活に返っていくかです。 「これからも臨床と研究を往還しながら、理学療法学という学問の発展に少しでも寄与できるよう、歩みを進めてまいります」。受賞後、フランスへの帰路(現在、在外研究員としてリヨン神経科学研究センター・リヨン第1大学で客員教授として仕事)で森岡周教授はそう記しました。患者さんの一言から始まった問いは、いま国境を越えて広がり続けています。 関連記事 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流
2026.08.01
8/30(日)オープンキャンパスを開催します
2026.08.01
8/30(日)面接・小論文対策講座を開催


