SNS
資料
請求
問合せ

すべての新着情報一覧

すべての新着情報一覧

2026.08.04

母子の食育実践の授業で調理実習を実施! ~ 助産学専攻科

助産学専攻科では、母子の栄養支援や保健指導に役立てることを目的に、2026年5月26日(火)から3回にわたり調理実習を行いました。実践し、味わい、仲間と意見を共有することで、対象者の気持ちに寄り添える支援のあり方を改めて考える貴重な機会となりました。   1回目:調乳 1回目は、調乳を実践しました。哺乳瓶の煮沸消毒や調乳を体験し、消毒やミルク作りには時間や工夫が必要であることを学びました。粉ミルクには種類や味・匂いの違いがあり、アレルギー対応製品もあることを知りました。また、実際に哺乳瓶で飲むことで、人工乳首の特徴や吸い心地について理解を深めることができました。   授乳は赤ちゃんの成長にとって重要なケアです。そのため、母親が退院後も不安なく調乳できるよう支援することが助産師の役割であると考えました。今回の経験を活かし、今後は自身の実体験をもとに、母親に対して分かりやすく説明できるよう努めていきたいです。   2回目:減塩食 2回目の調理実習では、減塩食の調理方法について学びました。実習では、だしや香味野菜、香辛料を使って味に旨味を出す方法を体験しました。調理過程においても、普通食とあまり変わらないことから、育児や家事で忙しい妊産婦さんにも勧めやすいと感じました。 この学びを通して、対象者一人ひとりの生活習慣や食生活に合わせ、無理なく継続できる方法を共に考えられる助産師でありたいと感じました。また、家庭で実践できる具体的な方法を、言葉で説明するだけでなく実際に体験してもらいながら伝えることの大切さも学びました。   3回目:鉄を多く含むレシピの立案・調理 3回目は、鉄分を多く含む食材を使用したレシピを考案し、実際に調理・試食を行いました。調理を通して、鉄の吸収率を高める食材の組み合わせや、調理時間・調理方法など実践することで調理の難しさや課題に気づくことができました。 試食後にはレシピの改善点を話し合い、対象者の生活スタイルに合わせて無理なく継続できる調理方法や食材選びを一緒に考えることの重要性を理解しました。また、調理や片付けでは学生同士で協力し合い、円滑に作業を進めることができました。調理技術だけでなく、チームワークの大切さについても学ぶことができました。     助産学専攻科 15期生 加藤 真楓、向井 心優   関連記事 「地域母子保健論」で災害演習を行いました!~助産学専攻科 第39回奈良県母性衛生学会術集会プログラムに参加しました!〜 助産学専攻科 会陰縫合理論と技術を学びました!~ 助産学専攻科 畿央大学マタニティクラスを開催しました!~ 助産学専攻科 母子の食育実践の授業にて調理実習を実施しました!~ 助産学専攻科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」を受講しました!~ 助産学専攻科 骨盤ケアから学んだ、母子へのフィジカルサポートの大切さ ~ 助産学専攻科 産婦人科医に学ぶ超音波診断法「助産診断技術学Ⅰ」~ 助産学専攻科 近畿地区助産師交流会に参加しました!~助産学専攻科            

2026.08.03

第1回日本理学療法学会連合学術総会で森岡 周 教授が臨床研究学術賞を受賞、本学関係者が各専門領域の主要企画で活躍!

2026年7月24日(金)から26日(日)まで、札幌コンベンションセンターにおいて「第1回日本理学療法学会連合学術総会」が開催されました。本学術総会は、日本理学療法学会連合を構成する学会・研究会が一堂に会し、理学療法学の現在と未来について領域横断的に議論する、記念すべき第1回の学術総会です。 本学術総会において、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周 教授が、理学療法学術賞の「臨床研究学術賞」を受賞しました。 受賞記念講演では、「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」というテーマで講演しました。また、特別企画シンポジウム「日本理学療法学会連合の未来を語る」にもシンポジストとして登壇し、今後の理学療法学と学術活動の発展に向けた議論に参加しました。     ▶ 森岡 周 教授の受賞の様子はこちら   本学関係者が多数登壇 本学術総会には、計13名もの畿央大学関係者が、講師、シンポジスト、座長として登壇し活躍しました。 本学教員では、瓜谷 大輔教授が変形性膝関節症に対する徒手理学療法およびウィメンズヘルス理学療法について、岡田洋平教授がパーキンソン病の病期に応じた理学療法について講演しました。土井 剛彦教授は、サルコペニアに対する理学療法戦略に関するシンポジウムに登壇しました。石垣 智也准教授は、高齢者の社会参加と健康をテーマとする講演の座長を務め、地域の健康と理学療法をつなぐ議論を進行しました。 さらに、佐藤 剛介客員教授は脊髄損傷の再生医療と理学療法、生野 公貴客員教授は治療学に貢献する理学療法研究およびサルコペニアに対する理学療法戦略、徳田 光紀客員准教授は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激に関する企画に、それぞれシンポジストまたは座長として参画しました。中村 潤二客員准教授は、痙縮と拘縮に対する電気刺激療法および拡散型ショックウェーブ療法について講演しました。また、吉田 陽亮客員准教授は、集中治療医学領域における神経筋電気刺激の活用を扱う企画の座長を務めました。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの客員研究員では、重藤 隼人氏が関節可動域制限と徒手理学療法に関する企画の座長を務めるとともに、徒手理学療法の鎮痛メカニズムについて講演しました。西 祐樹氏は異常感覚に対する経皮的電気神経刺激について講演し、尾川 達也氏は生活期におけるリハビリテーション・栄養・口腔ケアの実装を扱うシンポジウムの座長を務めました。 畿央大学関係者が担当した主なプログラム ● 森岡 周 教授(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長) 理学療法学術賞受賞記念講演・臨床研究学術賞:講師 「臨床の問いから拓く理学療法学―病態把握・身体性・自己再構築へ―」 学会企画講演:座長 「脳卒中者の歩行再建と神経理学療法学会の進むべき方向性」 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「日本理学療法学会連合の未来を語る」 ●瓜谷 大輔 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「変形性膝関節症の病態に対する徒手理学療法の再考」 合同シンポジウム:シンポジスト 「ウィメンズヘルス理学療法と運動器理学療法:See the broader picture」 ●岡田 洋平 教授(畿央大学健康科学部理学療法学科/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:講師 「パーキンソン病の理学療法~病期に応じた最適な理学療法の実践をめざす~」 ●土井 剛彦 教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 合同シンポジウム:シンポジスト 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」 ●石垣 智也 准教授(畿央大学健康イノベーション教育研究センター/大学院健康科学研究科) 学会企画講演:座長 「高齢者の社会参加と健康:地域の健康と理学療法をつなぐ視点」 ●佐藤 剛介 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県総合医療センター) 学会企画講演1:座長 「脊髄損傷の再生医療と理学療法―機能改善効果と背景メカニズムの検証―」 ●生野 公貴 客員教授(畿央大学大学院健康科学研究科/西大和リハビリテーション病院) 特別企画シンポジウム:シンポジスト 「治療学に貢献しうる理学療法研究とは」 合同シンポジウム:座長 「サルコペニアに対する理学療法戦略の最前線―物理療法をどのように活用していくか?―」   ●徳田 光紀 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/平成記念病院) 学会企画講演:座長 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●中村 潤二 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科 客員教授/西大和リハビリテーション病院) 学会企画講演:講師 「痙縮と拘縮に対する理学療法の最前線―電気刺激療法と拡散型ショックウェーブ療法の臨床応用―」 ●吉田 陽亮 客員准教授(畿央大学大学院健康科学研究科/奈良県西和医療センター) 学会企画講演:座長 「集中治療医学領域における物理療法の新展開―ICU-AWやPICSに対する神経筋電気刺激の活用―」 ●重藤 隼人 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/京都橘大学) 合同シンポジウム:座長 「関節可動域制限の病態と徒手理学療法における適応の再考」 学会企画講演:講師 「徒手理学療法の鎮痛メカニズム」 ●西 祐樹 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/長崎大学) 学会企画講演:講師 「異常感覚に対する経皮的電気神経刺激の最新知見」 ●尾川 達也 客員研究員(畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター/西大和リハビリテーション病院) 合同シンポジウム:座長 「『生活期におけるリハ・栄養・口腔ケアガイドライン』発刊後の実装と課題」 講演・シンポジウム・座長を務めた本学関係者の様子を一部紹介                         今回の学術総会では、神経理学療法、運動器理学療法、物理療法、老年・地域理学療法など、幅広い専門領域において本学関係者が重要な役割を担いました。森岡教授の受賞はもとより、本学の教員、客員教授、客員准教授、客員研究員が、それぞれの専門分野を牽引する立場から理学療法学の発展に貢献していることを確認する機会となりました。 畿央大学 健康イノベーション教育研究センター 大学院 健康科学研究科 准教授 石垣 智也   関連記事 記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター  在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流 理学療法学科 健康科学研究科

2026.08.03

糖尿病患者さんの生活を支える看護を体験的に学びました ~ 看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅱ」

看護医療学科3回生の「慢性期看護学援助論Ⅱ」では、後期から始まる臨地実習に向けて、「セルフモニタリングが必要な患者のアセスメントと支援」をテーマに、糖尿病患者さんへの支援について実践的に学ぶ演習を行いました。 今回の授業では、糖尿病で入院中の患者さんが退院後も安心して療養生活を送れるよう、血糖自己測定(SMBG)の指導と食事療法の支援を組み合わせて学びました。   血糖自己測定の演習では、学生が患者役と看護学生役に分かれ、患者さんへの説明や手技の指導を実践しました。     学生は事前学習として、既存のパンフレットを参考にしながら、文字の大きさやイラスト、説明の順序などを工夫したオリジナルの患者指導用パンフレットを作成しました。当日は、そのパンフレットを活用しながら、患者さんに寄り添った説明を行いました。患者役の学生から「針を刺すのが怖い」、「痛いですか」といった不安の声が聞かれる場面もありましたが、看護学生役は「少し痛みはありますが、すぐに終わりますよ」、「怖いですよね」と相手の気持ちに寄り添いながら説明していました。技術だけでなく、不安を受け止め、安心につながるコミュニケーションの大切さを実感する機会となりました。       また、食事療法の学習では、糖尿病患者さんを想定した献立作成に取り組みました。食品写真を組み合わせながら楽しそうに献立を考える一方で、完成した献立を振り返ると、「カロリーだけでなく塩分や栄養バランスにも配慮が必要」、「和食は意外と塩分が多くなりやすい」など、多くの気づきが得られました。さらに、「この献立を患者さんが毎日何年も続けるとしたらどうだろう」という視点で考えることで、食事療法を継続する難しさや、患者さんやご家族の思いにも目を向けることができました。食事療法は単なる制限ではなく、その人らしい生活を大切にしながら継続できるよう支援することが重要であることを学びました。       学生からは、   パンフレットを使うことで患者さんと一緒に確認しながら説明できた。 文字の大きさや色など、患者さんに伝わりやすい工夫を考えることができた。 患者役を体験し、事前に説明を受けることで不安が軽減されることを実感した。 食事療法はカロリーだけではなく、継続しやすさや生活背景まで考える必要があることがわかった。 といった学びが聞かれました。       今回の演習を通して学生たちは、糖尿病患者さんの療養生活を支えるためには、医療技術の指導だけでなく、患者さんの不安や生活、価値観に寄り添いながら支援することの大切さを体験的に学びました。   後期からはいよいよ臨地実習が始まります。学内で培った知識や技術、そして患者さんの立場に立って考える姿勢を実際の看護実践へとつなげ、一人ひとりに寄り添う看護師へ成長してくれることを期待しています。   看護医療学科 教授 山本 裕子 准教授 對中 百合 助教 中谷 隆太郎 助手 金岡 邦枝   関連記事 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 「ベッドメイキング」演習を実施しました ~ 看護医療学科「看護技術基礎論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟の実際 ー ホスピス病棟を経験した上級生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論 第14回」      

2026.08.03

自分への思いやりが、ジャンクフード喫食の低さを介して 自殺念慮の低さと関連~看護医療学科

― 超加工食品の摂取頻度と自殺念慮の関連を、生活習慣精神医学の視点から検証 ― 本研究のポイント セルフコンパッションが高い人ほど、基本的心理欲求(自律性・有能感・関係性)が満たされている傾向が示されました。 基本的心理欲求が満たされている人ほど、超加工食品の摂取頻度が低い傾向が示されました。 超加工食品の摂取頻度が高い人ほど、自殺念慮が強い傾向が示されました。 これらを統合し、セルフコンパッション・日常の食行動・自殺念慮をつなぐ新しいモデルを提案しました。 本研究は、本学看護医療学科の紅林 佑介准教授による成果で、国際誌「Archives of Psychiatric Nursing」に掲載されました。 研究の背景 自殺念慮につながる要因は、心理的苦痛だけでなく、睡眠、食事、身体活動、社会的つながりなどの日常生活とも関係する可能性があります。近年、生活習慣精神医学では、こころの健康と食行動の関連が注目されています。なかでも、加工度が高く、糖・脂質・塩分を多く含みやすい超加工食品は、精神的健康との関連が報告されるようになりました。 一方で、超加工食品の摂取を単に「控えるべき行動」として扱うだけでは、なぜその行動が生じるのか、どのように支援できるのかは十分に説明できません。本研究では、困難に直面した際に、過度な自己批判を弱め、自分に思いやりを向ける心理的資源であるセルフコンパッションと呼ばれる心理特性に着目しました。さらに、自己決定理論に基づく基本的心理欲求、すなわち「自律性」「有能感」「関係性」が、セルフコンパッションと食行動をつなぐ心理的機序になり得るとも考えられました。 研究の概要 そこで、本研究では、20~59歳の成人400名を対象に、セルフコンパッション、基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度、自殺念慮の関連を横断的に検討しました。分析では、セルフコンパッションから基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度を経て自殺念慮へ至る連続的な媒介経路を検証しました。 その結果、セルフコンパッションは基本的心理欲求の充足と正に関連し、基本的心理欲求の充足は超加工食品の摂取頻度の低さと関連しました。また、超加工食品の摂取頻度は自殺念慮の高さと関連しました。さらに、セルフコンパッションと自殺念慮の関連は、基本的心理欲求を介した間接的な関連として示されました。   新知見と意義 本研究の新知見は、第一に、超加工食品の摂取頻度が自殺念慮と関連する生活習慣上の要因として示された点です。自殺念慮は多くの要因によって形成されるため、食行動だけで説明できるものではありません。しかし、日常的で修正可能な行動である食品選択が、自殺念慮という重篤な精神健康指標と関連したことは、生活習慣精神医学および精神看護学にとって重要な知見と言えます。 第二に、セルフコンパッションが基本的心理欲求を介して、超加工食品の摂取頻度の低さと関連した点です。これは、健康的な食品選択には心理状態も影響する可能性を示唆しています。つまり、健康的な食行動になるよう支援するためには、「健康的な食行動を教える」だけでなく、本人の自律性を尊重し、有能感を高め、周囲とのつながりを支える心理的サポートも必要である可能性も示唆します。 第三に、セルフコンパッション、基本的心理欲求、食行動、自殺念慮を一つのモデルで統合した点です。セルフコンパッションを高める支援は、単に気分を和らげるだけでなく、基本的心理欲求を満たし、より健康的な生活行動を選びやすくなり、結果として自殺念慮を軽減する可能性があります。     看護実践への示唆 本研究は、精神保健上の健康教育に対して、次のような示唆を与えたと言えます。自殺念慮の軽減を目指した新しい複合的看護介入、つまりセルフコンパッションや基本的心理欲求を満たす心理教育と、健康的な食事選択および食習慣改善へのサポートを組み合わせる介入の開発につなげられる可能性があります。 今後の展望 本研究は横断研究であるため、因果関係を断定することはできません。今後は、縦断研究や介入研究によって、セルフコンパッション、基本的心理欲求、超加工食品の摂取頻度、自殺念慮の時間的関係を検証する必要があります。 論文情報 Yusuke Kurebayashi Mapping the self-compassion–suicidal ideation link: A serial multiple mediation path analysis involving basic psychological needs and ultra-processed food intake Archives of Psychiatric Nursing. 2026 July 22;64:152186   問い合わせ先 畿央大学 健康科学部看護医療学科 大学院 健康科学研究科 准教授 紅林佑介 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 y.kurebayashi@kio.ac.jp 関連記事 看護医療学科 紅林 佑介准教授が国際学術誌 PLOS ONE のAcademic Editorに就任しました  自分を優しく思いやる心(セルフ・コンパッション)が「不眠」と「孤独感」を解消する仕組みを解明:本学看護学科による国際共同研究 — 看護医療学科 紅林准教授、国際学術誌『SAGE Open Nursing』の編集査読委員に就任

2026.08.03

記念講演を終えて~森岡周教授が第1回日本理学療法学会連合学術総会「臨床研究学術賞」に

2026年7月、札幌で開かれた「第1回日本理学療法学会連合学術総会」で、本学ニューロリハビリテーション研究センター長の森岡 周教授が臨床研究学術賞を受賞し、受賞記念講演を行いました。日本に理学療法士が誕生して60年、その節目に開かれた最初の学術総会での受賞であり、これまでの歴史を振り返れば、大変名誉な受賞です。 受賞の対象となったのは、「患者さんの何気ない一言」を出発点に、脳科学や心理学の手法で答えを探し続けてきた30余年の研究の積み重ねでした。以下、森岡教授にこれまでの振り返っていただきました。 「重い」という一言から、リハビリテーションの科学は始まった 「先生、この手、重いんです」脳卒中で片方の手足が麻痺した患者さんは、しばしばこう訴えます。「重い」。しかし、その腕の重さは発症前と変わっていません。では、その「重さ」はどこから来るのか。 この素朴な問いが、森岡 周教授の研究の原点でした。答えの手がかりは、脳の中にありました。私たちの脳は、身体を動かすたびに「こう動くはずだ」という予測を立て、実際に返ってきた感覚と照らし合わせています。麻痺によって身体が思うように動かないとき、脳は予測とのズレを埋めようとして指令を強めます。その「余分に力を込めた分」が、意識にのぼったものが「重さ」だった。研究はそう説明します。 感覚の問題でも、筋力の問題でもない。患者さんが感じている「重さ」は、脳が身体を推定し直そうとしている、その努力そのものだったのです。 なぜ、歩けるようになっても遅いのか 同じ視点は、臨床の見立てである病態把握を大きく変えていきます。たとえば歩行。麻痺が軽いのに歩くのが遅い患者さんがいます。従来は「麻痺のせい」と見なされてきました。しかし筋活動の同期性を解析すると、その方々は脚の筋肉を同時に緊張させ、関節を固めて歩いていることがわかりました。遅いのは障害の重さではなく、転ばないために脳が選んだ「戦略」だったのです。 見立てが変われば、支援も変わります。固さを取り除く練習が必要なのか、それとも安心して歩ける環境をつくることが先なのか。臨床の観察と神経科学の解析は、どちらか一方では足りず、往還してはじめて患者さんの像を結びます。 動きが戻ることと、暮らしが戻ること そして研究は、さらに大きな問いへと進んでいます。 機能が戻ることと、その人の生活が戻ることは、同じではありません。   リハビリテーションの現場では、手足が動くようになっても、その人が以前のように暮らし、社会に戻っていけるとは限らない、という現実にしばしば直面します。脳卒中で治療を受けている患者さんは国内で188万人を超え(厚生労働省「令和5年患者調査」)、介護が必要になる原因としても上位を占め続けています。医療が救う命が増えるほど、「その後をどう生きるか」という課題は大きくなります。医師の仕事は命を救うことですが、理学療法士の仕事は「その人がどう生きるか」を支援することです。   森岡 周教授の研究は、1) からだの感覚、2) 「自分が動かしている」という実感、そして3)「私はこれからどう生きるのか」という人生の物語、この三つの層が、脳のなかで結び直されていく過程として回復をとらえようとしています。動きの回復を、その人の生き方の再構成として理解しようとする試みです。この視点は現在、科学技術振興機構(JST)CRESTの大規模研究費の支援を受けて、フランス・リヨン神経科学研究センター(CRNL)との国際共同プロジェクト「NARRABODY」へと発展し、日仏の研究者とともに探究が続いています。   臨床家と研究者が、同じ場所にいる こうした研究を可能にしてきたのが、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターという場です。 ここには、教員と大学院生だけでなく、日々患者さんと向き合う臨床の理学療法士・作業療法士も集います。現場で生まれた「なぜ」がそのまま研究テーマになり、研究で得られた知見が翌週の臨床に返っていく。この距離の近さが、本センターの何よりの特徴です。学ぶ人と、支える人と、支えられる人が、同じテーブルで問いを分かち合う。奈良のこの場所から、国際的かつ社会に価値を生み出す研究が育ってきました。 森岡周教授は語ります。「制度や前例に縛られすぎることなく、面白いと思った問いにその都度向かい、人を集め、場をつくることができました。学問は一人では進みません。問いを持ち寄る人がいて、その人たちが安心して試行錯誤できる場があってはじめて、思いがけない発見が生まれます」。         60年目の学問へ 日本に理学療法士が誕生して60年。国家資格として制度が整い、担い手の数は大きく増えました。次の60年に問われるのは、その営みをどれだけ深い学問として育てられるか、そして、その学問がどれだけ人の生活に返っていくかです。 「これからも臨床と研究を往還しながら、理学療法学という学問の発展に少しでも寄与できるよう、歩みを進めてまいります」。受賞後、フランスへの帰路(現在、在外研究員としてリヨン神経科学研究センター・リヨン第1大学で客員教授として仕事)で森岡周教授はそう記しました。患者さんの一言から始まった問いは、いま国境を越えて広がり続けています。       関連記事 令和8年度 在外研究員 研究計画説明会を開催しました。 第1回日本理学療法学会連合学術総会において、森岡 周センター長が「臨床研究学術賞」を受賞します NARRA BODY-NARRATIVE EMBODIMENT PROJECT〜ナラティブ・エンボディメント〜 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。 2023年度 戦略的創造研究推進事業(CREST)新規採択課題・総括総評 国立研究開発法人学術技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業(CREST) 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター  在外研究員レポート~オルレアン大学における特別講義と学術交流

2026.08.01

8/30(日)オープンキャンパスを開催します

2026.08.01

8/30(日)面接・小論文対策講座を開催

2026.07.31

「薬害の実情」と「患者の人権」-医療倫理や患者安全を学ぶ ~ 看護医療学科「保健医療福祉システム論Ⅰ」

看護医療学科4年次生必修科目である「保健医療福祉システム論Ⅰ」では、医療と公衆衛生、そして社会福祉のシステムとそのあり方を学んでおります。 2026年7月20日(月)の授業では外部講師として全国薬害被害者団体連絡協議会 副代表世話人の勝村 久司氏をお招きし、「『薬害の実情』と『患者の人権』~医療倫理や患者安全について考えながら~」と題した内容について、特に陣痛促進剤による被害についてご講演いただきました。     薬害問題は、2022年度から高校「公共」の授業でも取り上げられており、医療人としても必ず知っておかなければならない問題です。勝村さんは「子どもたちを将来、薬害の被害者にも加害者にもしたくない」という強い思いから、薬害・医療被害が引き起こされた歴史やその背景を、再発防止の観点から、公教育・高等教育で伝えておられます。   勝村さんは、陣痛促進剤(子宮収縮剤)の被害に遭い、9日間しか生きられなかった娘さんのことがきっかけで、医療裁判を起こしました。インフォームドコンセントとは、患者・家族が病状や治療について十分に理解し、また、医療職も患者・家族の意向や様々な状況や説明内容をどのように受け止めたか、どのような医療を選択するか、患者・家族、医療職、ソーシャルワーカーやケアマネジャーなど関係者と互いに情報共有し、皆で合意するプロセスである(日本看護協会)といわれています。陣痛促進剤による事故の背景には、利益優先の価値観、情報の非公開、教育の不健全があったのではないかと話されました。特に、陣痛促進剤は感受性の個人差がかなり大きく、人によって効き目が200倍異なるという特徴がありますが、そのことが十分に教育されておらず、ましてやそれに基づいたインフォームドコンセントも不十分であると話されました。   最後に、患者の人権を重視するために、「社会的弱者の視点」「消費者の視点」「市民の視点」「被害者の視点」をもち、真に患者のための医療者でいてほしいことを力強くお話しされ、講演は終わりました。 講義後の学生の感想より 学生たちは今回の講演の内容を重くそしてしっかりと受け止めていました。学生たちの感想から一部紹介したいと思います。   今回、実際に経験した当事者の方からの体験談を聞かせていただいたことにより、医療従事者側の意見だけでなく、患者側の意見を知ることができ、医療従事者の一員である看護師として、今後さまざまな患者に対して看護を提供するにあたり、求められる事柄について考えるきっかけとなりました。 私は、患者の人権の尊重や利益を守ることの大切さを改めて学ぶことができました。患者の人権を尊重するためには、インフォームドコンセントを行い、自己決定を支援することが重要であると考えました。陣痛促進剤は適切に使用しないと、児が脳性麻痺になったり、子宮破裂を引き起こしたりするリスクがあり、危険であるにもかかわらず、薬剤の作用を妊婦や家族に説明せずに投与していたという事実から、医療者は、薬剤の投与の目的や投与量、タイミングなどを十分に考え、必要性を見極めたうえで適切に投与する必要があり、投与前には妊婦・家族に説明を行い、同意してもらうことが重要であると考えました。医療者は患者を中心として最善の医療を提供していくことが必要であると考えます。 医療費や医療従事者の都合で、患者に十分な説明がなされないまま悲惨な事故が起こっていた背景を知って驚愕した。これから医療に携わる者として、医療は命を救う側面だけではなく、いつでも生命を脅かす危険性のある側面があるということを絶対に忘れずに、責任をもち続けていきたいと思った。 将来看護師として働く際には、患者や家族の声に耳を傾け、不安や疑問を丁寧に受け止めるとともに、「いつもと違う」と感じたことを見逃さず、多職種と情報共有しながら患者安全の確保に努めたいと考えた。今回の講義は、医療倫理や患者安全について深く考える貴重な機会となった。 講義を聞いて、薬害は副作用と異なり防ぐことができるという言葉が印象に残りました。患者と近い距離で関わることのできる看護師は、患者の苦痛や訴えに寄り添うこと、患者の尊厳を守るために根拠に基づいた治療や処置を十分な説明とともに行うことが重要だと改めて理解することができました。看護師になる前のこの時期にお話を聞くことができたことに意味があると感じました。   この講演には、毎日放送(MBS)の取材が来ており、学生たちが勝村さんの講演を聴く様子とインタビューが収録されました。放送日が近づきましたら追ってお知らせします。   学生たちは、あと半年で医療の現場に飛び込んでいきます。また、助産学専攻科に進学する学生もいます。学生たちの感想にもありますように、今回の勝村氏の講演は学生たちにとって非常に大きな学びとなりました。 勝村先生にはこの場を借りて改めて厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。   畿央大学 健康科学部 看護医療学科では質の高い看護師、保健師、助産師を輩出できるよう、これからもたゆまぬ努力をしてまいります。   看護医療学科 教授 文 鐘聲   関連記事 「海外インターンシップ」発表会を実施しました ~ 看護医療学科 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 地域の方々を大学へご招待!看護学生との交流会を開催しました~ 看護医療学科「認知症ケア論」 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」  

2026.07.28

9/19(土)畿央大学ウェルネス共創研究センター開設記念イベントを開催します。

畿央大学では、このたび「ウェルネス共創研究センター」を新たに開設しました。これを記念して、地域の皆さま、行政・企業・医療福祉関係者、学生などが集い、これからの地域づくりとウェルビーイングについて考えるイベントを開催します。 近年、少子高齢化や地域でのつながりの希薄化など、私たちの暮らす地域にはさまざまな課題があります。こうした中で、世代をこえて交流し、互いに支え合うことは、健康づくりや生きがいづくり、そして誰もが暮らしやすい地域づくりにつながる重要なテーマです。本イベントでは、東京都健康長寿医療センター研究所 副所長の藤原佳典先生をお招きし、多世代交流を通じた地域づくりの意義や実践についてご講演いただきます。 また、学生チームによる地域での取り組み紹介や、参加者同士の交流会も予定していますので、ぜひお気軽にご参加ください。 プログラム イベント名 畿央大学ウェルネス共創研究センター開設記念イベント 「多世代交流による地域づくりとウェルビーイング」 開催日 令和8年9月19日(土)13:30~17:00 (第1部 13:30~15:30、2部 講演会終了後~17:00) 第一部 記念講演「ウェルビーイングを共創する―多世代が紡ぐ「三方よし」の未来―」 【講師】東京都健康長寿医療センター研究所 副所長 藤原 佳典氏 第二部 参加者交流会 学生チーム(TASK・ヘルスチーム菜良)が、地域で実施している取り組みについてご報告いたします。また、行政・企業をはじめとする協力団体の皆様やウェルビーイングなまちづくりに興味をお持ちの地域住民の皆様と交流を深める機会といたします。 会 場 畿央大学 KB04講義室 R棟1F食堂 畿央カフェ「カトレア」 ※ご来場の際は、公共交通機関をご利用ください。 本学へのアクセス 対 象 地域住民、行政、企業、医療・福祉専門職等 定 員 100名※先着順 参加費 無料 申込方法 申込フォーム 問合せ先 畿央大学 ウェルネス共創研究センター  電話:0745-54-1602 E-mail:renkei@kio.ac.jp イベントチラシ  

2026.07.28

緩和ケア病棟の実際 ー ホスピス病棟を経験した上級生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論 第14回」

第14回「終末期ケア論」の授業では、緩和ケア病棟でのインターンシップ実習を終えた上級生である4回生をゲスト講師として迎えました。学年の異なる学生たちが交流し、学びを深める機会となりました。   4回生は、緩和ケア病棟で実際に経験した人生の最終段階にある患者さんやご家族への支援、看護師の役割、多職種との連携、コミュニケーションの工夫などについて、実習での学びを交えながら分かりやすく紹介しました。   発表では、担当した患者さんから「話したくないです。このまま死んでしまうのだろうな、と考えてしまうので、そっとしておいてほしいです。」と言われた場面が紹介されました。学生は、患者さんと多くの言語的コミュニケーションを取ることが看護であると考えていましたが、患者さんの心情によっては、適切な距離を保ちながら見守る=沈黙のコミュニケーションも大切な看護であると気付いたことを学びとして発表しました。   また、患者さんやご家族への関わりをテーマとした事例を用いて、終末期におけるがん治療の継続について、「患者さんとご家族の思いが異なる場面では、看護師としてどのように支援すればよいか」をテーマに、3回生と4回生が一緒に討議を行いました。活発な意見交換が行われ、それぞれの立場から考えを深める貴重な時間となりました。   発表を担当した4回生にとっては、自身の実習での学びを振り返り、それを言葉にして伝えることで理解をさらに深める機会となりました。また、3回生にとっては、これから始まる臨地実習を具体的にイメージし、終末期における患者さんやご家族への具体的な支援について知る貴重な機会となりました。   本学では、このような上級生と下級生の学年間の交流を通して学びを深め、患者さん一人ひとりに寄り添うことのできる看護職者の育成を目指しています。 看護医療学科 教授 森岡 広美 准教授 對中 百合 助教 福田 都美恵   ▼「終末期ケア論」に関する記事 在宅における終末期看護の実際~ 看護医療学科「終末期ケア論」 緩和ケア病棟での実習を経験した4回生とのディスカッション ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 看取りを体験したご遺族の語り ~ 看護医療学科「終末期ケア論」 「死のシミュレーション体験」から学ぶ終末期ケア~看護医療学科「終末期ケア論」vol.5 第13回 危篤・臨終・死亡時の看護の実際 ー エンゼルケア演習 ~ 看護医療学科「終末期ケア論」   ▼看護医療学科に関する記事 2026年度 新入学生研修 学科別レポート ~看護医療学科 「その人らしさ」を支える看護の可視化「生活機能関連図」作成演習~看護医療学科「老年看護学援助論Ⅱ」 2026年度「へき地医療体験実習」実践報告会 ~ 看護医療学科 『認知症ケア論』で課題の成果発表プレゼンテーションを実施! ~ 看護医療学科 「基礎看護技術自己学修会」を実施しました ③ ~ 看護医療学科 『国際看護学Ⅰ』世界を知り、自分を見つめる― 海外インターンシップ報告会で広がる看護の可能性 ~ 看護医療学科 フィールドワークを実施しました。 ~ 看護医療学科「認知症ケア論」    

1 2 3 4 762