2013.04.09
平成25年度 畿央大学運動器リハビリテーションセミナーのご案内
運動器リハビリテーションに必要不可欠な解剖学・生理学・運動学などの基礎知識は、養成校での低学年時に習得することが常で、卒後のリカレント教育(再教育)の機会が少ないのが現状です。しかしこれらの基礎分野は近年の科学進歩に伴い、10年~20年前には未知であったことが既知の事実として証明されたり、事実として習った事柄が修正されたりしています。また、臨床現場での評価ツールの進歩も目覚ましく、計測不可能であったものが客観的データとしてあらわされ、多くの学会や研究会で報告されています。しかし、データを読むための解析は難しく、膨大なデータを未知の解析法により変換され強引に納得させられている感が否めません。
そこで、断片的な情報をまとめ、運動器リハビリテーションに必要な知識を基礎から実践まで系統的に学べるプログラムが必要と考え、我々は「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー」を企画いたしました。「畿央大学運動器リハビリテーションセミナー」は運動器リハに必要な基礎知識を学べる『基礎編』、基礎知識をもとに基本的な運動療法に活かせる『応用編』、我々が対象とすることの多い疾患・障害に焦点を当てた『臨床編』、データの解析手法を学ぶとともに、実際に計測機器を使用することで体の動きを捉え、臨床研究を体験することにより運動器リハ研究への創造をする『実践編』の四つで構成しています。
運動器リハビリテーションに対する基礎から実践までの幅広い知識の涵養を目的として、それらの内容について比較的精通した畿央大学の教育研究者が情報提供したいと考えています。皆様の受講を心よりお待ち申し上げております。
畿央大学
准教授 福本貴彦
基礎編 |
平成25年6月2日(日) 詳細 定員70名 / 受講料 7,000円 |
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応用編 |
平成25年8月4日(日) 詳細 定員70名 / 受講料 7,000円 |
臨床編 |
平成25年10月27日(日) 詳細 定員70名 / 受講料 7,000円 |
実践編 |
平成26年2月2日(日) 詳細 定員 30名 / 受講料 10,000円 |
会場
畿央大学(〒635-0832奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2) アクセス
最寄駅:近鉄大阪線「五位堂駅」
講師
- 畿央大学 理学療法学科 教 授 今北 英高
教 授 峯松 亮
准教授 福本 貴彦
助 教 瓜谷 大輔 他
申込方法 |
畿央大学HPにて平成25年4月10日(水)正午より受付開始申込には下記13項目の情報が必要です。(※は必須) |
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締 切 | 各講座、定員になり次第締め切り | |
受講者の選考 | 原則、先着順 | |
注意事項 |
※受付開始時間を過ぎても申込フォームへのリンクボタンが表示されない場合はページの再読込、またはF5ボタンを押してください。 |
基礎編
日時 平成25年6月2日(日)
場所 L101講義室
定員 70名
受講料 7,000円
内容 運動器リハビリテーションの基礎となる解剖学・運動学を学ぶことから正常な運動器の構造と治癒過程について学ぶ。また、養成校で学んだ知識のリカレント教育にとどまらず、運動器に関連する基礎研究について近年の研究知見を紹介する。
プログラム
6/2(日) | |
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9:30~9:40 | 開会式 |
9:40~11:10 | 運動器リハに役立つ骨の知識 |
11:20~12:50 | 運動器リハに役立つ筋の知識 |
13:40~15:10 | 運動器リハに役立つ関節の知識 |
15:20~16:50 | 運動器リハに役立つ神経の知識 |
16:50~17:00 | 閉会式 |
応用編
日時 平成25年8月4日(日)
場所 L101講義室
定員 70名
受講料 7,000円
内容 運動器リハビリテーションの基盤となる基本的な運動療法についての基礎的知見および近年の研究知見について学ぶ。
プログラム
8/4(日) | |
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9:30~9:40 | 開会式 |
9:40~11:10 | 運動器リハのためのバイオメカニクスの基礎と最新知見 |
11:20~12:50 | 筋力強化の基礎と最新知見 |
13:40~15:10 | 関節モビライゼーションの基礎と最新知見 |
15:20~16:50 | ROMエクササイズの基礎と最新知見 |
16:50~17:00 | 閉会式 |
臨床編
日時 平成25年10月27日(日)
場所 L101講義室
定員 70名
受講料 7,000円
内容 我々が臨床で多く遭遇する疾患・障害に焦点を当て、根拠となる病態・病理をもとに運動器リハビリテーションの実際について学ぶ。また、日本整形外科学会が提唱するロコモティブシンドロームの概念と予防について学ぶ。
プログラム
10/27(日) | |
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9:30~9:40 | 開会式 |
9:40~11:10 | locomotive syndromeと運動器リハビリテーション |
11:20~12:50 | 膝関節外傷に対するリハビリテーション |
13:40~15:10 | 心理社会的視点からの体幹機能障害のリハビリテーション |
15:20~16:50 | 最新の知見に基づく肩関節障害のリハビリテーション |
16:50~17:00 | 閉会式 |
実践編
日時 平成26年2月2日(日)
場所 L102講義室、運動機能実習室、生理機能実習室、運動療法実習室など
定員 30名
受講料 10,000円
- 内容 運動器研究の読解、実践、応用を目標としてデータ解析の基礎を学び、加速度計・トルクマシン・筋電計・3次元動作解析装置等の機器を実際に使用した体験学習を行う。
プログラム
2/2(日) | |
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8:50~9:00 | 開会式 |
9:00~10:00 | 臨床で使えるデータ解析の基礎(講義) |
10:10~11:10 | 加速度測定の実践(体験実習) |
11:20~12:20 | 筋力測定の実践(体験実習) |
13:30~14:30 | 筋電測定の実践(体験実習) |
14:40~15:40 | 3次元動作解析の実践(体験実習) |
15:50~16:50 | 床反力・重心動揺測定の実践(体験実習) |
16:50~17:00 | 閉会式 |