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2013.08.28

2013ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~を開催しました。

小学校5・6年の受講生・保護者26組が夏休み最後の楽しい思い出づくりイベントに参加!

 

 

2013(平成25)年8月25日(日)、独立行政法人日本学術振興会への応募採択事業「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~「世界から注目される『日本料理』のおいしさをサイエンスする―おだしの文化の調理科学体験―」を実施しました。
大阪府はじめ、奈良県内からは御所市、橿原市、葛城市、大和高田市、三郷町、そして畿央大学近隣の広陵町、香芝市、上牧町、三郷町などから、元気な26名の小学校5・6年生に調理科学と運動科学を学ぶため参加していただきました。このイベントは2009(平成21)年から5年連続で実施しており、毎年8月子どもたちの夏休みに親子の楽しい思い出づくりとして好評を博しています。

 

ひらめきときめき

 ▲冬木智子学長(前列中央)を囲んで受講生・保護者、実施教員、協力学生全員で記念撮影

 

 

午前10時から開校式(ご挨拶・オリエンテーション)、本事業の説明に続いて、第1限目は畿央大学健康栄養学科山本隆教授による「世界の“うま味”と日本料理のおだしの文化について」の講義がありました。日本料理は“かつお”と“こんぶ”の出汁(だし)がうま味のベースになっていて、1907年東京大学理学部池田菊苗教授が、甘味,酸味,塩味,苦味に次ぐ第五の味と言われるおいしさの素“グルタミン酸ナトリウム”を発見しました。世界の国・地域のうま味のもとはこのグルタミン酸やイノシン酸が含まれていて地域の食材を活かした料理がつくられているのです。 

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2限目は、健康栄養学科上地加容子准教授による実験「味覚の測定方法」。山本先生から教えていただいた五味について薄い溶液からだんだん濃い溶液を口に含んでみてどの時点で味として感じることができるかを実験してみました。年齢や食生活、家庭環境、体調によっても大きく異なるそうで、これをレーダーチャート化して個人の味覚グラフを作りました。味覚には個人差があって当然だそうです。 

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3限目は、いよいよお楽しみの、健康栄養学科上地加容子准教授、冨岡華代助手、餅田尚子助手による「調理をサイエンスする」実習です。6つの班に分かれた子どもたちが今日のお昼ごはんになる素麺のトッピング具材の切り分けを行い、健康栄養学科の学部生10名がサポートしました。調理実習室の後ろには保護者のみなさんが見守るなか、家庭でもお母さんの手伝いをよくやっている包丁使いが上手な子どもたちも見受けられました。 

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そして、調理班ごとに分かれて保護者と一緒に学生食堂でランチタイム! 子どもが作ったものを食べるなんて家庭ではめったにありません。お母さん、お父さん方は大喜びでした!! 

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食後の4限目は、上地先生による「味覚測定」結果のお話です。2限目に行った味覚測定でのレーダーチャート化された結果についてもう少し踏み込んだ解説です。うま味のもとであるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸には具体的な食材としてどのようなものがあるのか、料理とだしの関係、西洋料理・中華料理も日本料理と同じように“うま味の相乗効果”によっておいしく食べられることを学びました。 

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5限目の授業は、理学療法学科松本大輔助教による「胃腸の機能を整える健康体操」です。この授業には理学療法学科の学生8名が子どもたちのサポートをしてくれました。健康でいるためには、胃腸の機能を整えること、それには規則正しい生活、バランスのとれた食事と定期的で適度な運動が必要です。激しい運動をする場合は食後1時間くらいは休憩をとったあとにする、など基本的なことを学びました。また、腹筋運動(複式呼吸、身体のひねり運動)などを毎日続けることが肝心です。 

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最後は、畿央大学の冬木智子学長先生から全員に「未来博士号」の修了証書授与式と講話があり、そのあと、冬木記念ホール前に集まり小学生・保護者・教職員・学部生スタッフ全員で記念写真を撮りました。 

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身体にとって栄養と運動は欠かせないものです。畿央大学健康栄養学科と理学療法学科の先生方、協力学生にとってこの「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」は本学にマッチしたプログラムを地域の小学生のみなさまにご提供できるものであり、5年もの間続けてご好評いただいています。参加してくれた小学生たちから、博士が育ってくれることを期待したいと思います。

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