2018.01.04
平成29年度消防訓練(教職員対象)を実施しました。
平成29年12月27日(水)に教職員を対象にした消防訓練を行いました。
まずはR棟食堂の厨房からの出火を想定した「避難・通報訓練」から。火災報知器の作動からスタートし → 出火確認 → 初期消火 → 避難誘導 → 消防署へ通報 → 避難 → 最後に消防署への避難状況報告及び引継ぎ、という流れで一連の訓練が進みました。師走の寒い中でしたが多くの教職員が参加し、無事に全員の避難が完了しました。
なお119番通報は「どこで」「何が発生し」「現在どのような状況なのか」そして「誰が通報しているのか」を伝えることが重要です。普段の生活で遭遇するかもしれない災害や救急の場面でも慌てずに伝えられるよう、覚えておきたいところです。
▼避難訓練の様子
引き続き、「避難器具取扱訓練」を実施しました。大学構内には、「救助袋」と「緩降機」という2種類の避難器具がありますが、今回は「緩降機」について、消防署の方から使用方法の説明と実演をしていただきました。緩降機とは、使用者が自重により自動的に連続交互に降下することのできる機械です。体重の重い人でもゆっくり降下するので、正しい使い方をすれば一人でも安全に避難することができます。消防署の方はさすが、難なくスルリと降りられました。でも私たちが実際に使用するとなると、少し勇気がいるかもしれません。
▼消防署員による降下の様子
▼大学からはN先生がチャレンジ!無事に着地できました。
普段はなかなか意識することのない避難器具ですが、もし火災に巻き込まれた場合は命を守ってくれる存在です。避難器具には使用方法が表示されていますので、確認してみてください。
▼避難器具「緩降機」の説明
最後に、消防署の方から伺った話をご紹介させていただきます。
避難器具は万が一の場合の避難手段となりますが、火災避難の原則は「階段」による避難であり、それが何より有効な避難方法です。日常的に使用する建物の場合は、いつでも安全に通行できるよう階段に荷物などを置かないことが大切です。また、旅行などで初めて訪れる宿泊施設などでは、どこに階段があり、どのように避難するのか、「避難方法」「避難経路」を確認しておくことで素早い避難が可能となります。日頃の確認、事前の確認が安心安全につながります。
今回の訓練で学んだこともふまえ、高い防災意識をもって安心・安全な学校運営に努めてまいります。