2024.03.12
健康科学研究所プロジェクト研究成果報告会を開催しました。
2024年3月7日(木)、健康科学研究所プロジェクト研究成果報告会を実施しました。
健康科学研究所は2007年に開設し、心身の健康に関する特色ある研究プロジェクトを策定し、意欲ある研究者が結集してその解明にあたっています。
開学10周年記念プロジェクト研究として「心豊かな生活をおくるための健康科学」「質の高い健康寿命をめざす健康科学」の2つの研究領域において3年にわたる事業を展開し、多くの成果を挙げてきました。平成27年度には10周年記念プロジェクト研究をさらに掘り下げた、第2期プロジェクト研究「質の高い長寿をめざす健康科学」(H27-H29)、平成30年度には第3期プロジェクト研究「健康長寿延伸に向けての基盤研究」(H30-R2)に取り組みました。
これらの成果を更に深化させることを目的とし、若手研究者、女性研究者を積極的に登用するとして「健康長寿に向けての総合的研究」をテーマに立ち上げられたのが、第4期プロジェクト研究です。
冒頭に今年度末でご退職される健康科学研究所所長の山本 隆教授からご挨拶がありました。
本年度が第4期プロジェクト研究の最終年度であり、畿央大学開学20周年記念でもありましたので、特別講演として、元健康科学部長および健康科学研究科長である金子 章道栄誉教授をお迎えして「大学と私 -半世紀を超えた私の大学生活を振り返って-」をテーマに講演会が行われました。ご自身の生い立ちから、網膜神経細胞から記録されていたさまざまな光応答がそれぞれどういった神経細胞起源のものであるのか、これまでの研究活動の軌跡をお話いただきました。
また、畿央大学の建学の精神「徳をのばす、知をみがく、美をつくる」の「美をつくる」について自身の見解を述べられ、大学の役割とは「人の幸せを創る」ことで創造したものを次世代へ継承することが大切であると、研究者である先生方にエールを送られました。
その後、各研究代表者より約40分間にわたり、これまでの研究成果を発表され、約80名の教職員に参加いただきました。
第4期プロジェクト研究テーマ
「健康長寿に向けての総合的研究」
【研究期間】令和3年度~令和5年度
研究領域1 「おいしい食べ物の開発に向けての基礎的および実践的研究」
研究代表者
健康栄養学科 准教授 岩田 惠美子
研究分担者
健康栄養学科 教授 山本 隆
健康栄養学科 教授 上地 加容子
健康栄養学科 准教授 米田 武志
健康栄養学科 准教授 熊本 登司子
健康栄養学科 講師 野原 潤子
研究領域2 「適切な運動の方法を解明する生理学的研究」
研究代表者
健康栄養学科 教授 永澤 健
研究分担者
理学療法学科 教授 田平 一行
理学療法学科 准教授 福本 貴彦
理学療法学科 准教授 松本 大輔
研究領域3 「身体活動量低下による腸内細菌叢の変化が高齢者疾患に及ぼす影響について」
研究代表者
健康栄養学科 准教授 村木 悦子
研究分担者
健康栄養学科 准教授 中谷 友美
健康栄養学科 助教 柴田 満
現代教育学科 講師 藤井 克哉
健康栄養学科 教授 根津 智子
健康栄養学科 教授 前原 佳代子
3つのプロジェクト研究グループが着実に積み上げてきた研究成果が発表され、発表後には活発な質疑応答や意見交換が行われ、本学の先生方の研究への熱意が感じとられました。
最後に、健康科学研究科長・健康科学部長の植田 政嗣教授より講評をいただきました。
なお、研究の成果の詳細については、『ニュースレター』でも公表させていただきます。
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