2023.06.08
2023年度 教職課程FD研修会を開催しました。
2023年6月1日、教職課程FD※研修会を開催し、80名を超える教職員が参加しました。今回は奈良県教育委員会教育長 吉田育弘先生を講師としてお招きし、「今、求められる教員」をテーマにご講話いただきました。
※教職課程を有する大学が行うFD(ファカルティ・ディベロップメント:教員が授業内容や方法を改善し、向上させるための取り組み)です。
はじめに、今後の県内教員採用予定数と今後の教員に求められるであろうことについてお話がありました。小学校、中学校、高等学校の各校種では、学級数、教員採用数が少子化により右肩下がりである中、特別支援学校の需要は今後も伸び、学級数、教員採用数は大きな変動がない予測であるとのことでした
そして、小学校についてはインクルーシブ教育の充実が、中学校、高等学校についてはすべての教科の教員を各学校に効率的に配置することが重要になってくるとのお話がありました。
続いて、今問題となっている教員の勤務の状況について、「学校における働き方改革推進プラン」についてのご説明がありました。教員が過重な負担なく子どもと向き合う時間を確保し、教育の質の向上を図ることを目的とし、勤務時間の割振りが可能な対象業務の拡大、休日の学校部活動の段階的な地域移行、教育研究所に「メンタルヘルス推進室」を設置する等により、教員をサポートできる体制づくりをすすめておられることが紹介されました。
最後に、これからの教員に求められる資質について、県内学校で実施している「人権を確かめあうアンケート」の回答内容を示され、教員として一番大事なことは「想像力」、すなわち目先の事象だけを見るのではなく、その先のことをイメージして子どもたちと接していく力であるとのお話がありました。
研修を受講した教職員からは、
- 奈良県教育のリーダーである教育長が、10年先を見据えて考えていることを直接伺うことができ、AIに負けない想像力のある教員を養成していきたいと思いました。
- 奈良県の教育行政のトップから、奈良県学校教育の現在の状況や求められる教員の姿を伺うことができて、業務内容の参考になりました。
等の感想が寄せられました。
ご講話くださいました吉田先生に、厚く御礼申し上げます。
畿央大学では、「生命への畏敬の念と子どもに対する深い理解と愛情を持ち、専門的な知識と実践力を備えた『タフで元気な教員』を養成する」という目標を掲げています。今後は、本日お話しいただいた「時代が要請する教員像」をもしっかりと認識し、豊かな「想像力」をもち、さまざまな現場で、より高い実践力を発揮できる教員の養成を推し進めてまいります。
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