すべて
2024.08.07
10/19(土)・20(日) 第22回畿央祭「燎~かがりび~」を開催します。
↓クリックすると、各コンテンツに移動します。 第22回畿央祭について 会場MAP プログラム一覧 鈴木伸之さんトークショー【10/19(土)】 吉本お笑いライブ【10/20(日)】 こども向け企画 おしごと体験企画 地域の皆さま向け 実行委員長からのメッセージ 関連リンク 今年も畿央祭に向けて200人をこえる実行委員が準備を進めています。プログラムや企画等の詳細祭が決まり次第、このページで随時更新していきます。幅広い年代の方が誰でも楽しめる企画をたくさんご用意して、皆様のご来場をお待ちしています! 第22回畿央祭について イベント 第22回畿央祭「燎~かがりび~」 開催日時 2024年10月19日(土) 10:00~17:00 2024年10月20日(日) 10:00~16:00 会 場 畿央大学 アクセス方法 ご来場の際は公共交通機関をご利用ください。 近隣の商業施設等への駐車はご遠慮ください。 同時開催 ウェルカムキャンパス(地域の皆さま対象) ミニオープンキャンパス(高校生・受験生対象) 同窓会総会・同窓会サロン(卒業生対象) 最新情報 実行委員のSNSやブログをご覧ください! インスタグラム 実行委員ブログ(KIO Smile Blog) 会場MAP※画像をクリックするとPDFが開きます プログラム 畿央祭初のトークショーを開催! 【10/19(土)】 19日(土)は俳優の鈴木伸之さんが畿央大学にやってきます! ▶詳細・申込はこちらから(有料・事前予約制) 吉本お笑いライブ 【10/20(日)11:30~12:30】 2日目に畿央祭恒例のお笑いライブも開催(事前予約不要)! 木尾モデル(MC)、ジョックロック、セルライトスパ、ラニーノーズ、ラフ次元の過去最多5組の芸人が畿央大学へ! こども向け企画(アリーナ企画) こどもが楽しめる企画をアリーナ(体育館)に多数準備!昨年好評だったボールプールや射的のほか、たくさんの楽しい遊びやイベントがあるのでご参加ください! 発見!未来のワタシ-小学生対象おしごと体験企画! 身体を動かしたり制作をしながら理学療法士・建築士のお仕事体験ができる新企画がスタート! ▶詳細・申込はこちらから(無料・事前予約制) 地域の皆さま向け「ウェルカムキャンパス」も開催! 大学の学びや研究を実感できたりおしごと体験ができる新企画や、人気の健康・栄養チェックコーナーなど、さまざまなプログラムが目白押し!詳細はウェルカムキャンパスをご覧ください!(画像チェックでPDFが開きます) 10/19(土)職業体験企画「理学療法士」はこちら 10/20(日)職業体験企画「建築士」はこちら 実行委員長からのメッセージ 2024年度 第22回畿央祭を開催できることを心から嬉しく思います。今年のテーマは「燎〜かがりび」です。これまで畿央祭を通して紡がれてきた想いの灯を絶やすことなく受け継ぎ、一人一人が情熱を燃やしてほしいという思いを込めました。この2日間に向けて多くの学生が一層パワーアップした畿央祭を作るために試行錯誤を重ねてきました。沢山の方々のご協力のもと、実行委員247名一同、燃えるような熱量で作り上げてきた第22回畿央祭、ぜひ大いにお楽しみください!! 2024年度畿央祭実行委員長 今中 涼香 関連リンク 畿央祭・ウェルカムキャンパス2024チラシ(PDF) 【昨年の様子】第21回 畿央【祭・ウェルカムキャンパスを開催しました。 実行委員がつくり上げる畿央祭ってどんな感じ?(1分でわかる畿央大学ムービー)
2024.07.31
高所などの怖い場所でのバランス制御メカニズムを調査~ニューロリハビリテーション研究センター
高所などpostural threat (姿勢脅威) を生じる環境では静止立位時の足圧中心(center of pressure: COP)の周波数が高く、振幅が小さくなることが知られています。このメカニズムとして、postural threatにより身体内部に注意が向くためと考えられていました。畿央大学大学院 客員准教授の植田耕造氏、森岡周教授らは、身体内部に注意を向ける課題(意識的なバランス処理課題)と比べて、できる限り動揺しないように随意的に制御する課題(随意的制御課題)の方がCOP動揺の平均パワー周波数が高く、postural threat下の姿勢制御と類似することを明らかにしました。この研究成果はNeuroscience Letters誌 に掲載されています。 本研究はpostural threatが姿勢制御を変調するメカニズム解明の一助となる研究です。 研究概要 過去の姿勢制御の基礎研究において、postural threat(姿勢脅威)が姿勢制御を変調することが報告されてきました。Postural threatとは、直立姿勢の制御に影響を与える要因のひとつであり、具体的には自分の身の安全に対し認識された脅威(threat)のことです。Postural threat(姿勢脅威)は高所で床面の端に立つなどの状況で生じ、静止立位時の足圧中心(center of pressure: COP)動揺の平均パワー周波数が高く、振幅が小さくなることが知られています。このメカニズムとして、postural threatにより身体内部に注意が向くためと考えられていました。しかし近年、身体内部(自己の足圧の移動)へ注意を向けておく課題(意識的なバランス処理課題)は簡単な認知課題を行う課題と比べ静止立位時の平均パワー周波数は高くなく、postural threatにより平均パワー周波数が高くなるメカニズムとなり得ないことが示されました。一方、植田 耕造 客員准教授 らは、できる限り動揺しないように随意的に制御する課題(随意的制御)において、リラックスした課題や難しい認知課題を行う課題と比べ静止立位時のCOP動揺の平均パワー周波数が高く、振幅が小さいことを報告しています(当リリースはこちら)。 そこで、畿央大学大学院客員准教授/JCHO滋賀病院の植田 耕造氏(責任著者)、森岡 周教授、畿央大学大学院の修了生である菅沼惇一氏(筆頭著者:中部学院大学)、中西康二氏(京丹後市立弥栄病院)らの研究グループは、健常若年者に対し、静止立位時の随意的制御課題と意識的なバランス処理課題を比較し、随意的制御課題の方がpostural threat下と類似した姿勢制御になるかを検証しました。その結果、意識的なバランス処理課題と比べ随意的制御課題の方が静止立位時のCOP動揺の平均パワー周波数が高く、postural threat下とより類似していることを明らかにしました。 本研究のポイント 静止立位時に身体内部に注意を向けるよりも、できる限り動揺しないように随意的に制御する方がCOP動揺の平均パワー周波数が高くなることが判明しました。 研究内容 本研究では健常若年者27名を対象に、下記の3条件で各30秒間の静止立位時のCOP動揺を2回ずつ測定しました。 ①リラックス条件:リラックスして立つよう指示 ②意識的なバランス処理条件:立位中の足圧の移動に注意を向けるよう指示 ③随意的制御条件:できる限り動揺を小さく制御するように指示 その結果、左右方向の平均パワー周波数や高周波帯域において、随意的制御条件で意識的なバランス処理条件よりも高値を示しました。一方で、RMS(root mean square)で表されるCOP動揺の平均振幅に差はありませんでした。 高所条件でpostural threatを引き起こしている過去の研究では、全ての研究で平均パワー周波数の増加を認めており、本研究の結果から、意識的なバランス処理条件よりも随意的制御条件の方がpostural threat下の姿勢制御と類似していることが示されました。このことから、postural threat下では注意が身体内部へ向くだけでなく、随意的な動揺の制御が行われていると考えられます。そのため本研究結果は、postural threatが姿勢制御を変調するメカニズムの概念的枠組みの一部の修正が必要であることを提案します。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究では、動揺を随意的に制御しようとした時にpostural threat下と類似した姿勢制御となることが示されました。臨床において、立つことが不安定で恐怖心を感じている症例の中には、随意的制御により姿勢制御が変調している対象者も存在する可能性があります。今後は随意的制御の方法の違いによる姿勢制御への影響を検証する必要があります。 論文情報 Suganuma J, Ueta K, Nakanishi K, Ikeda Y, Morioka S. Difference between voluntary control and conscious balance processing during quiet standing. Neurosci Lett. 2024 Jul 15;837:137900. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 客員准教授 植田耕造 教授・センター長 森岡 周 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2024.07.30
2024年度 「教職課程 FD研修会」を開催しました。
2024年7月4日(木)、教職課程FD研修会※を開催し、約60名の教職員が参加しました。 今回の研修会は、「学校現場におけるICT活用の現状」をテーマに、西端律子教授(本学教育学部、教育学研究科)にご講話いただきました。 ※教職課程を有する大学が行うFD(ファカルティ・ディベロップメント)とは、教員が授業内容や方法を善し、向上させるための取り組みです。 今回の研修はICT活用がテーマであることから、受講者は各自のPCを持参し、事前にデータにて配付された資料をwebで閲覧しながら受講しました。また冒頭で西端先生より、研修会中の質問等はwebを利用したチャットルームにて行うとの指示がありました。受講した多くの教職員は、チャットルームという新しい授業の方法に触れることとなりました。 まず、「学習指導要領と情報活用能力」の小題のもと、昭和62年および平成20年に情報教育についての告示があったことの紹介があり、当時の学校現場におけるコンピュータの導入、活用状況について説明がありました。平成20年当時、小学校の器械運動の授業において、マット運動を撮影した動画を数秒遅らせて流し、児童が自らの動作を確認しながら運動するといった活用が既になされていたそうです。 次に学校現場のICT活用が大きく前進することとなる、GIGAスクール構想についてお話がありました。令和元年度の時点では、令和4年度までに児童、生徒が1人1台の端末を持つこととネットワーク整備が予定されていましたが、コロナ禍により前倒しして整備が進んだそうです。 また、小学校における情報活用能力の指導は、児童の成長に沿って段階的に行われている様子が紹介され、小学校低学年からプレゼンテーションについての指導を受けていることに驚きの声がありました。学習指導要領の改定に伴い、高等学校では、「情報Ⅰ」が必修化されており、令和7年度の大学入学共通テストからは受験科目に追加されます。講話中に回覧された「情報Ⅰ」の教科書を手に取った参加者からは、「難しい内容を学んでいる」といった驚きの声が上がっていました。 そのほか障害のある児童生徒等に対するICTによる合理的配慮の可能性として、UDデジタル教科書体と他フォントを比較して読みやすさを確認し、また、デジタル教科書では文字と背景色を反転させたり、拡大・縮小、フォントの選択等を実際に見比べたりする等、さまざまな事例が紹介され、学習者によってカスタマイズできる、最新の状況を知ることになりました。 最後に、今後のICT教育で議論となるであろう事項についての紹介があり、特に「生成AI」については、高等教育だけでなく、初等中等教育でも議論されていることについて触れられ、講話を閉じられました。 講話中、「●●についてどのように思われますか?チャットに入力してください。」という投げかけがあり、受講者は各自、自身の意見を入力しました。入力した意見は即座にチャットルームに反映され、受講者全員に共有されます。他の方の意見が瞬時に反映され、自分と同じ意見、違った視点の意見を知ることができるのは、新鮮で興味深いものでした。この方法は既に教育現場でも活用されているそうで、西端先生ご自身も講義で積極的に用いられているそうです。 受講者のアンケートをご紹介します(一部抜粋) ● 大学に入学してくる学生たちが、ICTに関する教育をどのように受けているか、丁寧なご講義によって理解が深まりました。ありがとうございました。 ● 意見の吸い上げということで、あのような質問フォームがあると、意見を書き込みやすいと感じました。これから情報を履修した学生が来ることは頼もしくもありますが、自身が情報について知識を増やしておく必要についても痛感しました。メリットとデメリットを考えられるようにしたいと思いました。 ● 教育現場に出たときに、今後ますますICTの活用力が求められることから、大学においても教育現場で使っているアプリを使用できる環境を整えていく必要があるのではないかと痛感しました。データや写真等、またチャットルームの活用によって、わかりやすく関心の持続する研修会でした。チャットルームは授業でも活用してみたいと思いました。 今回の研修会では、初等中等教育のICT活用の状況を知ることができ、これを習得した児童生徒が何年後に高等教育を受けることになることを考える機会になったほか、資料のデータ配付、チャットルームの活用等、ICTをテーマとした講義ならではの今回の研修方法は、今後の学内での研修や会議においても活用できそうです。お話しいただきました西端律子教授に厚く御礼申し上げます。 【関連記事】 「障がい児の愛着形成支援」について研修会を開催!~看護実践研究センター プロジェクト研究成果発表会を開催しました!~看護実践研究センター 看護実践研究センター認知症ケア部門主催「高齢者看護・ケアに活かすホリスティック・ナーシング」講演会を開催しました。
2024.07.24
基本チェックリストを用いた新たな認知症スクリーニングモデルの検討~地域リハビリテーション研究室
認知症は世界的な課題であり、今後、わが国でも認知症高齢者が増加すると推計されています。各地方自治体において、要介護状態のリスクが高い高齢者を抽出するために基本チェックリスト*が用いられています。基本チェックリストの認知機能項目への該当状況は、認知症の発症に有用であることが報告されています。しかし、認知症の初期症状は記憶障害だけでなく、日常生活のあらゆる場面に問題が生じることが多く、基本チェックリストの認知機能項目だけでは、ハイリスク者を十分に抽出できていない可能性があります。 本学大学院健康科学研究科客員研究員の中北智士、健康科学研究科の松本大輔 准教授、高取克彦 教授は、基本チェックリストの全25項目のうち、5項目が1年間の新規認知症発症に関連し、5項目の合計スコアが、基本チェックリストの認知機能項目や総得点よりも予測精度が優れていることを明らかにしました。 この研究成果は、Geriatrics & Gerontology International誌に掲載されています。認知症に対する早期発見・治療の可能性を高め、認知症に対する予防的介入の一助になることが期待されます。 *基本チェックリスト:二次予防事業対象者の選定のために厚生労働省が作成した。全25項目7つのドメイン(生活機能、運動機能、栄養状態、口腔機能、閉じこもり、認知機能、抑うつ)で構成されている。 研究概要 A市在住の要介護認定を受けていない65~80歳の高齢者を1年間追跡し、死亡者を除外した6,476名を対象に、新規認知症発症(認知症高齢者のに日常生活自立度Ⅱa以上)に関連する基本チェックリストの個別項目を検討しました。 本研究のポイント • 1年間の認知症発症は40名(0.6%)でした。年齢、性別、家族構成、主観的健康感、ウォーカビリティ、身体活動、近所づきあい、社会参加を調整しても、基本チェックリストの#2買い物、#5相談、#6階段昇降、#18物忘れ、#20時間的方向性の5項目が新規認知症発症に関連することが明らかとなりました(図1)。 図1:基本チェックリストの個別項目と認知症発症との関連 また、5項目の合計スコアは、感度55.0%、特異度84.1%、AUC 0.76(カットオフ値 2点)と認知機能項目や基本チェックリスト合計スコアよりも有意に精度が高いことが示されました(図2)。 図2:5項目の合計スコア、認知機能項目、基本チェックリスト合計スコアの認知症発症の予測精度の比較 本研究の結論および意義 本研究は基本チェックリストの個別項目と認知症発症との関連性を示した数少ない研究です。基本チェックリストの認知機能項目以外の項目であっても1年間の認知症発症の予測に有用であることが示唆されました。本研究で示した5項目の合計スコアは、介護予防に関わる地域包括支援センター、保健師等の専門職、介護事業所等においても簡便で一般臨床で活用しやすく、効果的なハイリスク者の抽出や認知症に対する予防的介入の一助となると考えられます。今後は、このスクリーニングモデルが長期的な認知症発症の予測にも有用であるかを検証していく予定です。 謝辞 研究にご協力いただきました住民の皆様,役場の方々に感謝申し上げます。 論文情報 Nakakita S, Matsumoto D, Takatori K. Development of a new screening model for predicting dementia using individual items of the Kihon Checklist in community-dwelling older adults. Geriatr Gerontol Int. 2024. First published:17 July 2024. 問合せ先 畿央大学健康科学部理学療法学科 准教授 松本 大輔 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: d.matsumoto@kio.ac.jp 地域リハビリテーション研究室ホームページ
2024.07.16
8/10(土)・11(日)オープンキャンパスを開催します。
2024.07.12
人工膝関節全置換術後の長引く痛みと関連する疼痛の性質~ニューロリハビリテーション研究センター
人工膝関節全置換術(TKA)の施行によって歩行や階段動作といった日常生活の問題が改善される一方で、およそ2割の患者は長引く痛みを経験しています。畿央大学大学院 博士後期課程の 古賀 優之 氏、森岡 周 教授らは、TKA術前・術後において患者が訴える疼痛の性質において、とりわけ術後2週の「ひきつるような」という疼痛の性質が、術後3ヵ月・6ヵ月まで長引く痛みの存在に関連していることを明らかにしました。この研究成果は、Scientific Reports誌(Description of pain associated with persistent postoperative pain after total knee arthroplasty)に掲載されています。疼痛の性質は痛みの病態を反映しており、術後遷延痛に対して、より具体的なリハビリテーション介入選択の一助になることが期待されます。 研究概要 TKA術前・術後の疼痛強度は長引く痛みの関連因子ですが、その要因は様々です。疼痛の性質は痛みの病態を理解するために重要な情報を提供するため、本研究では、術前・術後に患者が訴える疼痛の性質に着目し、術後3ヵ月・6ヵ月の疼痛強度との関連性を分析しました。 本研究のポイント ■「ずきんずきん」や「鋭い」、「うずくような」といった関節炎に由来するような疼痛の性質は、術前から術後2週で(すなわちTKAの施行によって)改善されていることがわかりました。 ■ 術前の「ビーンと走る」、「うずく」、「軽く触れるだけで痛い」、「しびれ」、術後2週の「ひきつるような」といった疼痛の性質は術後3ヵ月の疼痛強度と関連しましたが、とりわけ「ひきつるような」は、術後3ヵ月・6ヵ月の遷延痛の存在(NRS≧3)と関連していることが分かりました。 研究内容 TKA患者52名を対象に、術前と術後2週の疼痛強度(Numerical Rating Scale: NRS)と様々な疼痛の性質(Short Form McGill Pain Questionnaire – 2: SFMPQ2)を評価し、それぞれが比較されました。その結果、関節炎に由来するような「ずきんずきん」や「鋭い」、「うずくような」といった疼痛の性質はTKAの施行後に改善されていることが分かりました(図1)。 図1:術前と術後2週における疼痛の性質 「ずきんずきん」や「鋭い」、「うずくような」、「疲れてくたくたになるような」といった疼痛の性質は、術前と比べて術後2週で有意に改善しました。また、「さわると痛い」や「むずがゆい」といった疼痛の性質はわずかに悪化しました。 続いて、マルコフ連鎖モンテカルロ法による事後分布推定を用いたベイズアプローチによって、術前・術後2週における疼痛の性質と、術後3ヵ月・6ヵ月時点における疼痛強度の関連性を分析した結果、いくつかの術前(「ビーンと走る」、「うずくような」、「軽く触れると痛い」、「しびれ」)と、術後2週(「ひきつるような」)の性質が、術後3ヵ月の疼痛強度と関連していることがわかりました。また、これらの性質と術後3ヵ月および6ヵ月における遷延痛の存在(NRS≧3)の関連性を分析したところ、術後2週における「ひきつるような」のみが関連していることがわかりました(図2)。 図2:疼痛の性質と術後遷延痛の関連性 いくつかの疼痛の性質(術前:「ビーンと走る」、「うずく」、「軽く触れるだけで痛い」、「しびれ」、術後2週:「ひきつるような」)は、術後3ヵ月の疼痛強度と関連していました。さらに、術後2週の「ひきつるような」といった疼痛の性質のみが術後3ヵ月、6ヵ月における遷延痛(NRS≧3)の存在と関連していました。 本研究の臨床的意義および今後の展開 TKA術後遷延痛の予防において、周術期の疼痛管理で特に焦点を当てるべき疼痛の性質が明らかとなり、痛みの病態に基づいた介入戦略選択の一助になると考えられます。今後はこのような疼痛の性質の背景にある運動障害や末梢/中枢神経制御のメカニズムを検証していく予定です。 論文情報 Koga M, Maeda A, Morioka S. Description of pain associated with persistent postoperative pain after total knee arthroplasty. Sci Rep. 2024 Jul 2;14(1):15217. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 古賀優之 教授・センター長 森岡 周 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2024.07.11
8/7(水)「学びを結ぶワークショップⅫ」を開催します。~現代教育研究所
2024.07.01
7/26(金)第1回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」を開催します~看護実践研究センター認知症ケア部門
認知症の人と家族の交流会 in Kio 昨年度、認知症基本法が施行されました。この法律の主な目的は、認知症の人も含めた国民全体で共生社会を作ることであり、認知症の人の意向を尊重することや認知症の人と家族等に対する支援が適切になされ、認知症の人が希望をもって過ごせる社会を作ることが求められています。 そこで、畿央大学看護実践研究センター認知症ケア部門では、認知症基本法の目的に沿い、「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」をテーマに、3回シリーズで交流会・講演会を開催する運びとなりました。 認知症かも?と気になっている方、認知症と診断された方、一緒に生活しているご家族の方、介護されている方、日頃の思い・知りたいことなど、同じ立場の方同士、ちょっとお話ししませんか?認知症と診断されたご本人、介護経験者、専門職も参加します。どうぞお気軽にご参加下さい。 実施要項 開催日時 2024(令和6)年7月26日(金)13:00~15:00 (12:30~受付) 場所 畿央大学L棟3階 L303講義室 ← E棟1階 E103講義室 ※部屋が変更になりました。 (奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 近鉄大阪線五位堂駅 下車徒歩約15 分 アクセス) ※公共交通機関でご来校願います。 内容 認知症の人と家族の交流会 認知症の人、介護するご家族を中心に、日々の思いや介護等の情報交換、交流をします。介護経験者の参加も歓迎です。 定員 20名(先着順) 参加費 無料 申込方法 申し込みは下記申込フォームより必要箇所を入力し、お申込みください。 申込フォーム または次の①~⑦を明記の上、m.muroya@kio.ac.jp までお申込みください。 ①氏名 ②年齢 ③所属 ④職種 ⑤連絡先電話番号 ⑥連絡先メールアドレス⑦参加希望回(例:1 回目のみ希望)。 申し込み後返信がない場合はお問い合わせ下さい。 ※定員に達しましたら締め切りますのでご了承下さい。 ▼クリックすると、チラシPDFが開きます。 お問い合わせ 畿央大学看護実践研究センター 室谷・島岡・増田 Tel:0745-54-1602
2024.07.01
【小学生対象】畿央大学×ならコープ「こども寺子屋」を8/23(金)に開催します。
ならコープと畿央大学の学生が 「子どもの居場所づくり」に取り組みます ならコープと畿央⼤学のコラボで、「こども寺子屋」を開催します!畿央大学の学⽣と一緒に宿題をしたり、レクリエーションをしたりしながら、楽しく交流できるチャンスです。ぜひご参加ください! 実施要項 受講対象 小学生 開催日 2024年8月23日(金) 15:30~18:00 会場 ならコープ真美ケ丘店 2階会議室(香芝市真美ケ丘1丁目14-5) 申込方法 申込フォームは準備中です。 参加費 無料 持ち物 宿題等の勉強できるものと筆記用具 問い合わせ先 ならコープ真美ケ丘店 ※申込フォーム内にてお問い合わせください。
2024.06.30
【小5・6/中学生対象】夏の無料体験講座(ひらめき☆ときめきサイエンス)を開催します。
みなさん、夏休みに私といっしょに絵本の研究をしませんか? みなさんは絵本のかくされた効果を知っていますか?小さい子どもは絵本を読むことで、実はたくさんのことを学んでいます。絵本によって、子どもは文字を覚えたり、感情を豊かにしたり、世の中のルールや価値観や文化を知ることができます。 このプログラムでは、絵本から昔の文化、なかでもジェンダー(男の子らしさ・女の子らしさ)を発見することを目的としています。授業や体験学習から昔の男の子、女の子の文化(ジェンダー)を発見したいと思います。また、保育所や学校の先生をめざす大学生と楽しく交流することもできます。皆さんと会えることをとても楽しみにしています。 実施要項 テーマ 戦時期の絵本をみんなで分析! ー歴史とジェンダー(男の子らしさ、女の子らしさ)ー 日時 2024年8月17日(土)13:20~16:25(受付13:00) 会場 畿央大学 P棟3階 P301講義室 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 ▶アクセス 講師 畿央大学 教育学部 現代教育学科 准教授 森岡 伸枝 対象 小学5・6年生と中学生 *参加者は、保護者の同意が必要 *小学生は、保護者同伴 定員 15名(参加無料) *応募多数の場合は、抽選となります。8月9日(金)までに登録いただいたメールアドレスに連絡します。 持ち物 筆記用具 申込方法・ 期間 8月12日(月)に申込受付を終了いたしました。 問い合わせ先 畿央大学教育推進部 ひらめき☆ときめきサイエンス係 E-mail: info@kio.ac.jp 備考 ※本プログラムは「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~KAKENHI」(独立行政法人日本学術復興会)科研費24HT0156の助成を受け実施するものです。 ※申込みをした後で参加できなくなった場合は、必ず(info@kio.ac.jp)に連絡してください。無断キャンセルはしないでください。 ※ご提供いただいた個人情報は、本イベントでのみ使用いたします。 チラシPDF