トピックス
2026.02.24
教職員対象「2025年度 FD研修会」を開催しました。
2026年2月12日(木)14:00より本学教職員(非常勤講師を含む)を対象とするFD研修会を開催し、93名の皆様にご参加いただきました。今年度は「多様化する学生への初年次教育について」をテーマとし、理学療法学科の福本 貴彦教授と健康栄養学科の前原 佳代子教授にそれぞれ話題提供していただいた後、グループディスカッションを行い、最後にその内容を共有する形式をとりました。 まず福本教授からは、現在ご担当いただいているリメディアル科目「PTへの物理」の授業内容を中心に、特に大学入学前に「物理」を履修してきた学生とそうでない学生との間に生まれる基礎学力の二分化等の現状をお話いただきました。そのうえで、この授業で最近特に先生が重視しておられる「社会人基礎力」という観点――ただ単に「物理」の知識を身につけるだけでなく将来、理学療法士として働く際にその知識を小学生やお年寄りにもわかりやすく説明する力、それを皆で話し合いながら考えていく力を、グループワークを通して涵養しようとされていることが紹介されました。 次いで前原教授からは、こちらも現在ご担当いただいている1年次配当の「解剖生理学Ⅰ・Ⅱ」において、ともすれば受け身になりがちな履修者に対して、どうすれば主体的な学びを促すことができるかを考え、OpenCEASを駆使した反転学習のプログラムを構築されていることが説明されました。 受講する学生にとっては厳しさもありますが、授業アンケートの回答等からは多くの学生がその意味を正しく理解してくれている様子がうかがえること、また、実際に成績評価にもその成果が反映されつつあり、さらに継続的な検証を行っていきたいこと等が述べられました。また、開講前オリエンテーション時に実施する学科独自の「学びのオリエンテーション」からリメディアル科目「管理栄養士へのベーシックサイエンス」への効果的な接続を図る取り組みについても紹介されました。 話題提供の後は、全参加者を10グループに分けてのグループディスカッションが行われました。研修会の参加者は各学科の専任教員のみならず有志でご参加いただいた非常勤講師の先生方、そして事務職員まで多岐にわたりましたが、先生方は日頃の授業や担任業務、事務職員は窓口における対応など、それぞれの職掌に応じた場面で感じておられることを中心に、積極的な意見交換がなされました。初めて顔を合わせる参加者も多く、多くのグループでは自己紹介からのスタートとなりましたが、短時間ながらも非常に活発なディスカッションとなり、話題提供でもグループワークの際の課題の1つに挙げられた「フリーライダー」の姿はほとんど見られませんでした。 最後に司会者の田平 一行教授(理学療法学科、FD・授業改善専門部会長)より指名を受けたいくつかのグループから意見交換の内容についての発表がありました。話題提供をいただいたお二方の丁寧な授業運営やフィードバックに対する敬意が示されるとともに、卒業後の進路イメージを明確にし、そのために今何が必要かをイメージさせることによって学生のモチベーションを高めることの大切さ等にも言及されました。あるいは、そういった取り組みは時として空振りに終わることもあり、矛盾を感じることも少なからずあるものの、一つ一つ手さぐりでも進めていかなければならないという意見も示されました。 時間の都合上、すべてのグループに発表してもらうことはできませんでしたが、各グループのディスカッション内容は後日、チームサイトにまとめて共有させていただくこととしています。 お忙しい中、ご参加いただいた多数の先生方、職員の皆様に改めて感謝申し上げます。貴重な時間を共有させていただき、ありがとうございました。 FD・授業改善専門部会 関連記事 教職員対象「令和6年度 FD研修会」を開催しました。 2024年度 「教職課程 FD研修会」を開催しました。 教職員対象「令和5年度 FD研修会」を開催しました。 2023年度 教職課程FD研修会を開催しました。 教職員対象「令和4年度 FD研修会」を開催しました。 令和4年度SD研修を実施しました。 令和2年度 遠隔授業説明会(研修会)を開催しました。
2026.02.18
平地の歩きから不整地の不安定さを予測 -ウェアラブルセンサーと機械学習で解析- ~ニューロリハビリテーションセンター
脳卒中者は、不整地を含む屋外の地域社会での歩行で安定性が低下し、転倒リスクが上昇します。ただし、脳卒中者の不整地での安定性に関する知見は不足しており、臨床的には平地歩行パラメータから予測できることは重要です。畿央大学大学院 博士後期課程の乾 康浩氏と森岡 周教授らは、脳卒中者の不整地歩行に特徴的な安定性指標を腰部に取り付けたウェアラブルセンサーから特定し、さらにそれらを平地歩行パラメータから予測できるかについて機械学習を用いて検証しました。 脳卒中者は不整地歩行中に、上下の動揺、前後の規則性、前後のリズムに課題を抱えることが明らかとなりました。また、平地歩行速度0.8m/s未満になると不整地での上下の動揺が大きく、平地歩行での足関節の動きが不整地歩行での前後の規則性に影響を与え、平地歩行でのリズムが不整地歩行でのリズムに影響を与えることが示されました。 この研究成果はScientific Reports誌(Identifying and predicting gait stability metrics in people with stroke in uneven-surface walking using machine learning)に掲載されています。 本研究のポイント 腰部に取り付けたウェアラブルセンサーから脳卒中者の不整地歩行に特徴的な安定性指標を抽出した。 脳卒中者は、健常者と比較して不整地歩行で上下の動揺の増加、前後の不規則性の増加、前後のリズムの低下を示すことが明らかとなった。 平地歩行速度0.8m/s未満になると不整地歩行での上下の動揺が大きく、平地歩行での足関節の動きが不整地歩行での前後の不規則性に影響を与え、平地歩行でのリズムが不整地歩行でのリズムに影響を与えることが示された。 研究概要 脳卒中者は、不整地を含む屋外の地域社会での歩行で安定性が低下し、転倒リスクが上昇します。ただし、脳卒中者の不整地での安定性に関する知見は不足しており、臨床的には平地歩行パラメータから予測できることは重要です。 畿央大学大学院博士後期課程の乾 康浩氏と森岡 周教授らの研究チームは、自作の予測困難な摂動が生じる不整地路を用いて脳卒中者の不整地歩行に特徴的な安定性指標を腰部に取り付けたウェアラブルセンサーから特定し、さらにそれらを平地歩行パラメータから予測できるかについて機械学習を用いて検証しました。脳卒中者は不整地歩行中に、上下の動揺、前後の規則性、前後のリズムに課題を抱えることが明らかとなり、平地歩行速度0.8m/s未満になると不整地での上下の動揺が大きく、平地歩行での足関節の動きが不整地歩行での前後の規則性に影響を与え、平地歩行でのリズムが不整地歩行でのリズムに影響を与えることが示されました。 本研究は、脳卒中者の不整地歩行に特徴的な安定性指標を特定し、平地歩行パラメータから予測した初めての研究です。 研究内容 脳卒中者は、不整地を含む屋外の地域社会での歩行で安定性が低下し、転倒リスクが上昇します。ただし、脳卒中者の不整地での安定性に関する知見は不足しており、臨床的には平地歩行パラメータから予測できることは重要です。 本研究では、腰部にウェアラブルセンサーを装着して自作の不整地路を歩行し(図1)、得られた加速度データから線形・非線形指標19項目を算出した。これらの指標を入力として複数の機械学習分類モデルを構築し、脳卒中者と健常者の分類を行った。さらに、SHAP(SHapley Additive ExPlanations)分析により、分類に寄与する指標を特定した。さらに特定された安定性指標を平地歩行パラメータか予測できるかについて機械学習回帰モデルを用いて検証しました。 図1.不整地路とウェアラブルセンサー 機械学習分類モデルの結果からは、複数のモデルで95%以上の識別精度があり(図2)、SHAP分析の結果、脳卒中者は不整地歩行中に、垂直方向の動揺を示すRoot Mean Squareの高さ、前後の不規則性を示すSample Entropyの高さ、前後のリズムを示すHarmonic Ratioの低さの寄与度が高いことが明らかとなりました(図3)。 図2.不整地歩行における脳卒中者と健常者の分類性能(ROC曲線) GAN1000: Generative Adversarial Network(GAN)を用いてデータ数を 1000 に拡張したモデル;ctGAN200: Conditional Tabular GANを用いてデータ数を200に拡張したモデル;ctGAN1000: Conditional Tabular GANを用いてデータ数を10000に拡張したモデル 図3.機械学習分類モデルにおける特徴量の寄与(SHAP分析) 各安定性指標が脳卒中者と健常者の分類にどれだけ貢献しているかを示すSHAP値をプロットしており、横軸がSHAP value(寄与度)を表しています。 また、機械学習回帰モデルの結果からは、平地歩行速度0.8m/s未満になると不整地歩行での垂直方向のRoot Mean Squareが大きく、平地歩行での足関節の動きが不整地歩行での前後のSample Entropyに影響を与え、平地歩行でのHarmonic Ratioが不整地歩行でのHarmonic Ratioに影響を与えることが示されました(図4)。 図4.機械学習回帰モデルにおける特徴量の寄与(SHAP分析) 不整地歩行における各安定性指標の予測に対して平地歩行パラメータがどれだけ貢献しているかを示すSHAP値をプロットしており、横軸がSHAP value(寄与度)を表しています。 RMS: Root Mean Square; EMG: Electromyography; BF: Biceps Femoris; HR: Harmonic Ratio; SampEn: Sample Entropy;BBS: Berg Balance Scale: IC: Initial Contact;RQA: Recurrence Quantification Analysis;sLE: short-time Lyapunov Exponent 研究グループは、これらの結果から、機械学習を用いて、 ウェアラブルセンサーの計測結果から不整地歩行の安定性を多面的に評価できる可能性を示唆しています。また、平地歩行パラメータから不整地歩行での安定性を予測できる可能性があることは、屋外歩行獲得に向けた個別化されたリハビリテーションの開発に貢献すると考察しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究成果は、予測困難な摂動が生じる不整地を歩く際の脳卒中者の安定性低下について、健常者との違いを明らかにしており、リハビリテーション専門家が屋外歩行での安定性を捉える際に着目すべき点を示しています。さらに、不整地を安定して歩行するための平地歩行パラメータを明らかにしたことで、屋外歩行獲得のための個別化支援に貢献します。今後は、より高精度なモデルの構築や縦断研究へと発展する必要があります。 論文情報 Yasuhiro Inui, Yusaku Takamura, Yuki Nishi, Shu Morioka Identifying and predicting gait stability metrics in people with stroke in uneven-surface walking using machine learning. Scientific Reports. 2026 関連する先行研究 Inui Y, Mizuta N, Hayashida K, Nishi Y, Yamaguchi Y, Morioka S. Characteristics of uneven surface walking in stroke patients: Modification in biomechanical parameters and muscle activity. Gait Posture. 2023 Jun;103:203-209. Inui Y, Mizuta N, Fujii S, Terasawa Y, Tanaka T, Hasui N, Hayashida K, Nishi Y, Morioka S. Differences in uneven-surface walking characteristics: high-functioning vs low-functioning people with stroke. Top Stroke Rehabil. 2025 Dec;32(8):789-799. Inui Y, Mizuta N, Terasawa Y, Tanaka T, Hasui N, Hayashida K, Nishi Y, Morioka S. Distance-related changes in gait parameters during uneven-surface walking in people with stroke versus healthy controls: A cross-sectional analysis. Clin Biomech (Bristol). 2026 Jan 9;133:106747. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 博士後期課程 乾 康浩 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2026.02.18
脳卒中後の体幹機能の構造を解明:4つの因子と難易度階層に基づく新しい評価モデル ~ ニューロリハビリテーション研究センター
脳卒中者において、体幹機能の低下は座位保持や歩行、日常生活動作(ADL)の自立を妨げる主要な要因となります。これまで多くの体幹機能検査が開発されてきましたが、それぞれが評価する要素や難易度が異なり、統合的な解釈が困難でした。畿央大学大学院博士後期課程の田上 友希 氏と森岡 周 教授らは、既存の4つの体幹機能検査を統合的に分析し、脳卒中後の体幹機能が「静的座位」「基本動作」「動的座位(より挑戦的な課題)」「動的座位(挑戦的ではない課題)」の4つの因子で構成され、明確な難易度階層構造を持つことを明らかにしました。 この研究成果はArchives of Physical Medicine and Rehabilitation誌(Integrated Structural Analysis of Trunk Function Assessment After Stroke – New Evaluation Model Based on Multiscale Factor Analysis and Rasch Analysis)に掲載されています。 本研究のポイント 急性期脳卒中者200名を対象に、既存の4つの体幹機能検査(TIS-V、 TIS-F、 FACT、 TCT)を用いて、体幹機能の構成要素を検証しました。 探索的因子分析とRasch分析を用いた結果、体幹機能は「静的座位」「基本動作」「動的座位(より挑戦的な課題)」「動的座位(挑戦的ではない課題)」の4つの因子に分類され、それぞれの難易度が段階的に高くなる階層構造を持つことが明らかになりました。 研究概要 脳卒中後の体幹機能障害は、ADLや歩行の予後を予測する重要な因子ですが、臨床現場では複数の評価尺度が混在しており、「どの検査がどの能力を測っているのか」が不明確なままでした。畿央大学大学院 博士後期課程 田上 友希 氏、森岡 周 教授らの研究チームは、発症早期の脳卒中患者200名を対象に、代表的な4つの体幹機能検査(計38項目)を実施し、得られたデータを高度な統計手法(探索的因子分析およRasch分析)を用いて解析しました。その結果、脳卒中後の体幹機能は単一の構造ではなく、明確に異なる4つの因子から構成されていることを突き止めました。さらに、これらの因子間には難易度の順序性(静的座位<基本動作<動的座位[挑戦的ではない]<動的座位[より挑戦的])が存在することを証明しました。本研究は、脳卒中後の体幹機能の構造と階層性を初めて統計的に明らかにしたものであり、より個別化されたリハビリテーション介入への道を開くものです。 研究内容 本研究では、脳卒中後の体幹機能評価の構造を解明し、新しい統合的な評価モデルを構築することを目的としました。発症から48時間以内に離床が可能となった脳卒中患者200名を対象に、Trunk Impairment Scale (TIS-V、 TIS-F)、Functional Assessment for Control of Trunk (FACT)、Trunk Control Test (TCT) の4つの評価尺度を用いて評価を行いました。 図1. 本研究で統合解析した体幹機能評価 収集したデータに対し、探索的因子分析(EFA)を行った結果、体幹機能は以下の4つの因子に分類されることがわかりました。 静的座位(Static sitting):座位姿勢の保持能力 基本動作(Basic movement):寝返りや起き上がりなど、支持基底面内での基本的な体動 動的座位・難易度低(Dynamic sitting – Less Challenging):支持基底面内での重心移動を伴う動作 動的座位・難易度高(Dynamic sitting – More Challenging):支持基底面外へのリーチや体幹回旋を伴う高度な制御 さらに、ラッシュ分析を用いて各因子の難易度を検証したところ、これらは並列な関係ではなく、静的座位や基本動作が容易で、動的座位(特に回旋や大きな重心移動を伴うもの)が最も困難であるという階層性を持つことが示されました。 図2.体幹機能の4因子と難易度階層 研究グループは、従来の評価法ではこれらの異なる要素が混在してスコアリングされていたため、患者の特異的な課題(例:静的保持はできるが、回旋を含む動的動作だけができない等)が見過ごされていた可能性があると考察しています。本研究で示された4因子モデルを用いることで、患者が「どの段階の」「どの因子」に問題を抱えているかを正確に把握することが可能になります。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究成果は、脳卒中後の体幹機能を「静的」「基本動作」「動的(低難度・高難度)」という4つの視点から整理し、その難易度順序を明確にした点にあります。これにより、リハビリテーション専門家は、単なる合計点での評価ではなく、患者の回復段階に応じた適切な目標設定(例:静的座位が確立したら、次は支持基底面内での動的課題へ進むなど)が可能になります。今後は、このモデルに基づいた短縮版の評価票(Keyform)の臨床応用や、各因子にターゲットを絞った介入プログラムの効果検証を進める必要があります。 論文情報 Tagami Y, Fujii S, Inui Y, Takamura Y, Nakao S, Takase K, Tomotake A, Shinbori N, Kitahara R, Morioka S. Integrated Structural Analysis of Trunk Function Assessment After Stroke- New Evaluation Model Based on Multiscale Factor Analysis and Rasch Analysis. Arch Phys Med Rehabil. 2026 Feb 5 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 博士後期課程 田上 友希 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2026.02.03
人工膝関節全置換術後早期には疼痛強度と運動が相互に関連し合う ~ ニューロリハビリテーション研究センター
急性疼痛を経験した後、疼痛、運動恐怖、運動機能は互いに影響し合い、たとえ創傷や外傷といった痛みの原因が治癒した後であっても、これらの要素がネットワークを形成することで疼痛や運動機能低下が慢性化すると考えられています。畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程の古賀 優之氏(川西市立総合医療センター)と森岡 周教授らは、人工膝関節全置換術(Total Knee Arthroplasty:TKA)を受けた患者を対象に、術前・術後1週・術後2週の縦断データを用いて、疼痛、運動恐怖、運動機能の時間的関係を交差遅延効果モデル(Cross Lagged Panel Model:CLPM)により分析しました。その結果、術後1週における運動の狭小化が術後2週の安静時痛強度を予測し、同様に術後1週における安静時痛強度が術後2週の運動の不規則さを予測するという双方向の関係が明らかになりました。本研究成果はEuropean Journal of Pain誌(Temporal relationship between pain/fear and knee movement disorder after total knee arthroplasty)に掲載されています。 本研究のポイント TKA患者を対象に術前、術後1週、術後2週の3時点で、「痛み」や「動かすことへの恐怖心」、「膝関節の動かしにくさ」が測定されました。 解析の結果、術後1週時点における膝の曲がる角度(屈曲角度)が小さいほど、2週時点の安静時の痛みが強くなることや、術後1週時点での安静時の痛みが強いほど、2週時点の膝の動きが不規則でぎこちない(滑らかでない)ものになることが明らかになりました。 TKA術後1〜2週という極めて早い段階において、痛みと運動機能がそれぞれ異なる経路で互いに影響し合っていることが科学的に裏付けられました。この「悪循環」を断ち切るためには、術後1週から痛みを適切に管理しつつ、運動機能の改善を図る具体的な介入が不可欠です。 研究概要 人工膝関節置換術(Total Knee Arthroplasty:TKA)は、膝の痛みを軽減し、生活の質を向上させる有効な治療法です。しかし、手術を受けた患者の約20%では、術後も痛みが長引いたり、運動機能の回復が十分に得られなかったりするという課題が残されています。「痛み」「動くことへの恐怖心」「運動機能(膝の動き)」といった要素は互いに関連しており、疼痛が遷延化する要因となります。しかし、術後早期において、「動かないから痛くなるのか」、「痛いから動かなくなるのか」といった時間的な順序や関係性については、十分に明らかにされていませんでした。畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程の古賀 優之氏(川西市立総合医療センター)と森岡 周教授らの研究グループは、TKAを受けた患者を対象に、手術前、術後1週、術後2週の時点で、痛み、動くことへの恐怖心、そして膝の運動機能を縦断的に調査しました。研究では、ベッド上で膝を曲げ伸ばしするシンプルな運動課題を実施し、膝の曲がる角度や動作の速度、動きの滑らかさといった運動の量と質の両面を詳細に分析しました。 解析の結果、術後1週時点で膝の曲がる角度が小さい(十分に動かせていない)ほど、術後2週の安静時の痛みが強くなることが予測されました。また、術後1週時点で安静時の痛みが強いほど、術後2週の膝の動きが不規則でぎこちないものになることが示されました。一方で、術後早期における「動くことへの恐怖心」は、術後2週の運動機能には直接影響していませんでした。この結果は、恐怖心が重要であるとされてきた従来の知見を踏まえつつも、術後早期においては「痛み」と「実際の動き」がより強く相互に影響し合っていることを示しています。多くの先行研究が、術後数ヶ月から数年といった長期的な経過に注目してきましたが、本研究は手術直後のわずか1週間の変化が、その後の回復過程に影響を及ぼす可能性を示しました。また、単に動きの速さや大きさだけでなく、「動きの滑らかさ(不規則性)」という目に見えにくい運動の質を数値化して評価に取り入れた点も、これまでにない新しいアプローチです。 これらの知見は、術後早期から痛みに配慮しつつ、適切に膝を動かすことが、その後の痛みの悪化を防ぎ、よりスムーズな動作の獲得につながる可能性を示唆しており、リハビリテーション戦略の改善に貢献することが期待されます。 研究内容 本研究は、術後早期における「疼痛強度」「動くことへの恐怖心」「運動機能(膝の動きの質)」といった要素が、時間の経過とともにどのように影響し合っているのかを明らかにすることを目的に行われました。評価は術前、術後1週、術後2週の3つの時点で行われました。運動機能については、ベッド上で膝を最大限速く大きく曲げ伸ばしする運動課題を動画撮影しました。この映像を解析し、膝が曲がる角度や動かす速度、動きの滑らかさ(ぎこちなさ)といった指標を数値化しました(図1)。また、課題直後に疼痛強度(運動時痛、安静時痛)と運動恐怖がVisual Analog Scaleにて評価されました。 図1. 運動学的データの抽出と解析手順 下肢にマーカーを貼付して撮影された動画データをトラッキングし、角度変化の時系列データから速度、加速度が算出されました。経過良好例では速度変化で滑らかな曲線を示し、加速度変化でもほぼ乱れがありませんでした。一方、経過不良例では速度変化が不規則になり、加速度変化では細かなノイズが観察されました。 統計的な解析(Cross-Lagged Panel Model:CLPM)の結果、術後1週時点で膝の屈曲角度が小さい(十分に曲げられていない)ほど、術後2週の安静時の痛みが強くなることが予測されました。また術後1週時点での安静時の痛みが強いほど、術後2週の膝の動きが不規則でぎこちないものになることが示されました。一方で、今回の研究の範囲内(術後2週間まで)では、動くことへの恐怖心がその後の運動機能の低下に直接つながるという因果関係は見つかりませんでした(図2)。 図2. 疼痛、恐怖、運動学的データの時間的関連性 交差遅延効果モデル(CLPM)の解析結果から、術後1週の角度が術後2週の安静時痛を予測し、術後1週の安静時痛が術後2週のエントロピー(円滑さ)を予測していることがわかりました。 これらの結果から、手術直後の極めて早い段階において、「動きの制限」と「痛み」が互いを悪化させ合う特有の経路が存在するということが明らかとなりました。この知見は、リハビリテーションにおいて術後1週という「超早期」から、痛みを適切にコントロールしつつ、膝を動かす範囲をしっかりと確保する介入を行う重要性を示唆しています。単に歩けるようになることだけでなく、早期に「質の高いスムーズな動き」を取り戻すことが、痛みの慢性化を防ぐ鍵になるかもしれません。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究では、術後1週という「超早期」の運動制限がその後の痛みを予測し、逆に痛みが動きの質(不規則性)を悪化させるという具体的な相互作用の経路を特定しました。この知見は、遷延化リスクがある患者の早期特定や標的を絞った早期介入の検討につながるものであると考えられます。今後はより大規模なサンプルを長期間追跡することにより、慢性疼痛へ移行しやすい患者の特徴を明らかにし、「精密なリハビリテーション(Precision Rehabilitation)」戦略の策定につなげていく予定です。 論文情報 Koga M, Fujii S, Nishi Y, Koyama K, Maeda A, Fujikawa K, Morioka S. Temporal Relationship Among Pain, Fear, and Motor Function After Total Knee Arthroplasty: An Exploratory Study. Eur J Pain. 2026 Jan;30(1):e70210. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 博士後期課程 古賀 優之 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2026.02.03
脳卒中者が不整地を歩きつづけたときの歩き方の変化~ニューロリハビリテーション研究センター
脳卒中者は、歩行障害を有することで、不整地を含む屋外の地域社会での歩行が困難となる場合があり、結果として社会参加を妨げ、生活の質に不利益をもたらします。さらに、脳卒中者は不整地上で長い距離を歩いた場合に課題を抱える可能性があります。畿央大学大学院博士後期課程の乾 康浩氏と森岡 周教授らは、脳卒中者と健常者が80mの不整地を歩行した際の距離に応じた変化の違いを検証しました。この研究成果はClinical Biomechanics誌(Distance-related changes in gait parameters during uneven-surface walking in people with stroke versus healthy controls: A cross-sectional analysis)に掲載されています。 本研究のポイント 健常者と脳卒中者の不整地歩行中の距離に応じた変化の特徴の違いを自作の不整地路を用いて評価しました。 脳卒中者は、不整地歩行中に歩行速度、安定性、股関節および膝関節の角度は維持する一方で、健常者とは異なり踵接地の際に前脛骨筋の筋電図振幅が増大せずに足関節背屈角度が低下し、立脚終期には中殿筋の周波数が低下することが明らかとなりました。 研究概要 脳卒中者は、中枢神経系の損傷により歩行障害を有し、不整地を含めた屋外の地域社会での歩行が困難になります。これは、社会参加を妨げ、生活の質の低下にもつながります。また、脳卒中者は不整地上で長い距離を歩いた場合に課題を抱える可能性があります。畿央大学大学院 博士後期課程 乾 康浩氏、森岡 周教授らの研究チームは、自作の予測困難な摂動が生じる不整地路を用いて、脳卒中者が80mの不整地行中の歩行速度、体幹の加速度、麻痺側の関節運動、および下肢筋電図振幅と周波数を計測し、脳卒中者と健常者で歩行距離に応じた変化の特徴の違いを分析しました。その結果、脳卒中者は、不整地歩行中に歩行速度、安定性、股関節および膝関節の角度は維持する一方で、健常者とは異なり踵接地の際に前脛骨筋の筋電図振幅が増大せずに足関節背屈角度が低下し、立脚終期には中殿筋の周波数が低下することを明らかにしました。本研究は、健常者と脳卒中者の不整地歩行中の距離に応じた変化の違いを明らかにした初めての研究です。 研究内容 本研究では、脳卒中者が予測困難な摂動が生じる不整地80mを歩行する際の距離に応じた歩行パラメータ変化を健常者と比較することを目的とし、自作の不整地路(図1)を用いて検証しました。 図1. 不整地路と実験環境 実験で得られたデータから、歩行速度、歩行安定性を評価するための3軸の体幹の加速度のRoot Mean Square、麻痺側下肢の最大関節角度、麻痺側下肢の筋電図振幅と瞬間平均周波数を算出しました。その結果、脳卒中者は、 不整地歩行中に歩行速度、安定性、股関節および膝関節の角度は維持する一方で、健常者とは異なり踵接地時に前脛骨筋の筋電図振幅が増大せずに足関節背屈角度が低下し、立脚終期には中殿筋の周波数低下がみられました(図2)。 図2. 不整地歩行中の脳卒中者と健常者の歩行パラメータの変化の違い 研究グループは、この結果のうち、脳卒中者が不整地歩行中に歩行速度、安定性、股関節および膝関節角度を維持したことは不整地への適応と考えています。一方で、前脛骨筋の筋電図振幅を増大せずに足関節背屈角度が低下したことは皮質脊髄路損傷による神経駆動の低下に起因し、中殿筋の周波数が低下したことは疲労の可能性があると考察しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究成果は、予測困難な摂動が生じる不整地を歩く際の距離に応じた変化について、脳卒中者と健常者の違いを明らかにしており、リハビリテーション専門家が脳卒中者の屋外歩行の適応や疲労を考える際に着目すべき点を示しています。今後は、より長い距離での歩行パラメータの変化や非麻痺側を含めた戦略の特徴を調査する必要があります。 論文情報 Yasuhiro Inui, Naomichi Mizuta, Yuta Terasawa, Tomoya Tanaka, Naruhito Hasui, Kazuki Hayashida, Yuki Nishi, Shu Morioka. Distance-related changes in gait parameters during uneven-surface walking in people with stroke versus healthy controls: A cross-sectional analysis. Clinical Biomechanics, Volume 133, 2026, 106747. 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 博士後期課程 乾 康浩 教授 森岡 周 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600
2025.12.22
小学校教諭7年連続70%超、公立幼・保100%、養護教諭43.5%が現役合格!~2026年3月卒業予定者
教育学部 現代教育学科4回生は、小学校教諭49名、養護教諭10名、特別支援学校教諭4名、中・高教諭(英語)3名が教員採用試験を突破しました。また健康栄養学科からも栄養教諭2名が現役合格。2026年3月卒業予定者全体では、のべ96名(実68名)が現役合格をはたしています!また、公立幼稚園教諭・保育士採用試験ではのべ39名(実25名)が現役合格を達成。教員・保育士をめざすなら、畿央大学で! 小学校教諭の現役合格率は、7年連続7割超となる72.1%に!長期間にわたって高い水準をキープしています。 小学校教諭 現役合格率 受験者 合格者 2026卒 72.1% 68 49 2025卒 81.4% 70 57 2024卒 74.0% 77 57 2023卒 85.4% 82 70 2022卒 77.8% 90 70 2021卒 71.2% 73 52 2020卒 75.6% 82 62 難関の養護教諭は、過去2番目に多い10名が合格!現役合格率は43.5%となりました。 狭き門を突破して、安定して合格者を輩出しています。 養護教諭 現役合格率 受験者 合格者 2026卒 43.5% 23 10 2025卒 40.9% 22 9 2024卒 50.0% 10 5 2023卒 64.7% 17 11 2022卒 35.7% 14 5 2021卒 36.4% 22 8 2020卒 46.2% 13 6 その他、中・高教諭(英語)で75.0%、特別支援学校教諭で80.0%、栄養教諭で66.7%が現役合格をはたしています。 教採・公務員対策室では、学科教員と連携した「ダブル担任制」で教員志望の学生をサポートしています。一人ひとりに合わせて情報提供と対策、個別指導などオーダーメイドの支援を実施し、伴走してきました。結果が出るまで頑張った4回生の皆さんと、熱意のこもった教育・サポート・対策に奔走いただいた先生方にも敬意を表します。 講師等の採用も含め、畿央生を最後の一人まで応援していきます。夢に向かって頑張れ、畿央生! 教採・公務員対策室 公立学校教員採用試験 現役合格率ならびに都道府県・市別の合格者数 公立小学校教諭 72.1% 合格者49名/受験者68名(現代教育学科) ➡7年連続で7割以上が現役合格! ※のべ合格者72名 都道府県・市 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 23 22 - 22 18 大阪市 18 18 4 14 12 堺市 2 2 - 2 2 奈良県 22 21 1 20 13 京都府 1 1 - 1 1 静岡県 3 3 - 3 1 鳥取県 13 13 6 7 6 島根県 1 1 - 1 1 高知県 32 30 17 13 10 茨城県 3 3 1 2 2 千葉県 7 6 4 2 2 東京都 2 2 1 1 1 横浜市 1 1 - 1 1 川崎市 5 5 2 3 2 公立学校養護教諭 43.5% 合格者10名/受験者23名(現代教育学科) ➡過去2番目に多い合格者! ※のべ合格者11名 都道府県・市 受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 11 8 1 7 1 大阪市 6 3 - 3 3 愛媛県 3 2 - 2 2 高知県 6 3 - 3 2 茨城県 11 1 - 1 1 東京都 6 2 - 2 1 鹿児島県 1 1 - 1 1 特別支援学校教諭 80.0% 合格者4名/受験者5名(現代教育学科) ➡毎年安定した現役合格率! ※のべ合格者7名 都道府県・市 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 1 1 - 1 1 兵庫県 2 2 - 2 2 奈良県 2 2 - 2 1 鳥取県 3 3 1 2 2 大分県 1 1 - 1 1 公立中学・高校教諭(英語) 75.0% 合格者3名/受験者4名(現代教育学科) ➡3年連続全員合格は逃したものの、高い合格率! ※のべ合格者4名 都道府県・市 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 3 2 - 2 2 大阪市 1 1 - 1 1 名古屋市 1 1 - 1 1 公立学校栄養教諭 66.7% 合格者2名/受験者3名(健康栄養学科) ➡6年連続で現役合格! 都道府県・市 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 2次受験者 最終合格者 大阪府 1 1 - 1 1 大阪市 2 1 - 1 1 公立幼稚園教諭・保育士採用試験 現役合格率ならびに自治体別の合格者数 公立幼稚園教諭・保育士100% 合格者25名/受験者25名(現代教育学科) ➡4年連続全員合格!8年連続で9割をこえる現役合格率! ※のべ合格者39名(併願合格含む) 都府県・市(町) 1次受験者 1次合格者 (辞退者) 最終合格者 奈良県大和郡山市 10 10 3 1 奈良県橿原市 10 7 1 5 奈良県香芝市 11 11 7 4 奈良県葛城市 3 3 1 1 大阪府大阪市 10 9 1 7 大阪府堺市 3 3 1 1 大阪府吹田市 7 6 4 1 大阪府豊中市 3 3 0 1 大阪府和泉市 4 4 0 2 大阪府八尾市 5 4 0 3 大阪府柏原市 3 3 0 2 大阪府泉南市 1 1 0 1 大阪府藤井寺市 2 2 0 2 大阪府大阪狭山市 1 1 0 1 大阪府田尻町 1 1 0 1 兵庫県尼崎市 3 3 0 1 兵庫県加西市 1 1 0 1 兵庫県伊丹市 1 1 0 1 京都府京田辺市 1 1 0 1 京都府木津川市 1 1 0 1 滋賀県甲賀市 1 1 0 1 注1.過年度卒業生を含みません(すべて2026年3月卒業見込者) 注2.2025年12月19日現在の判明者数です。今後変動する場合があります。 注3.一部試験での1次試験免除者を含みます。 注4.小学校教諭(奈良県)は、2024年度実施の3年次選考で合格した4名を含みます。 現役合格者の声(YouTube) 現役合格者の声(大学公式ブログ) 関連リンク 2023年、教育学部がさらに「深化」! 小学校教諭81.4%、公立幼・保100%、養護教諭40.9%が現役合格!〜2025年3月卒業生 小学校教諭74.0%、養護教諭50.0%、公立幼稚園・保育士100%!〜2024年3月卒業生 小学校教諭85.4%、養護教諭64.7%、公立幼稚園・保育士100%!〜2023年3月卒業生
2025.12.22
2025年度人間環境デザイン学科 卒業研究・作品展を開催します。
在学生の4年間の集大成となる卒業研究・作品として、64点が展示される予定です。ご来場を心よりお待ちしております。 卒業研究・作品展はどなたでもご参加いただけます。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。 【参考】昨年度の卒業研究・作品展の様子(2024年度) 開催日 2026年2月28日(土)10:00~17:00 2025年3月1日(日)10:00~16:00 会 場 大和高田さざんかホール 2F 展示ホール ※さざんかホールには一般来場者用の駐車場はございません。お車でお越しの際は、JR高田駅西側の市営の立体駐車場をご利用ください。(有料)。 アクセス また、会場となる大和高田さざんかホールには本学の学生が多世代交流拠点にリノベーションした絵本図書館「きらきら★ステーション」がありますので、こちらも是非ご覧ください! 卒業研究・作品展ポスター 関連リンク 人間環境デザイン学科「2024年度卒業研究・作品展」を開催しました。 人間環境デザイン学科「2023年度卒業研究・作品展」を開催しました。 人間環境デザイン学科「2022年度卒業研究・作品展」を開催しました。 人間環境デザイン学科「2021年度卒業研究・作品展」を開催しました。 令和2年度 卒業研究講評会および学内展示会を開催しました。 人間環境デザイン学科「2018年度卒業研究・作品展」を開催しました。 …コロナ前のイベントレポート 人間環境デザイン学科 作品ギャラリー …過去の卒業作品をまとめた特設サイト
2025.12.18
2/21(土)第25回畿央大学公開講座を開催します。
本学では、地域の皆さまに生涯教育の場を提供し、地域社会に貢献することを目的とした「畿央大学公開講座」を毎年開催しています。人間環境デザイン学科と現代教育学科の教員から、それぞれの研究テーマに関する講座をお届けします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 申込フォーム 講座① 「地産地消の町と建築」 【日時】2026年2月21日(土)10:00-11:00 【講師】健康科学部 人間環境デザイン学科 𠮷村 理 教授 地産地消と聞いて皆さんはどんなことを思い浮かべますか?地元でとれた魚や野菜を地元で食べる事を想像する方が多いでしょう。実は町や建築にも地産地消という考え方があります。地元の素材を使って、地元の職人さんの手でつくられる町や建築は、人々の暮らしを豊かにし、地域の魅力を高め、大きな財産になります。皆さんの身の回りにもきっと沢山の素晴らしい地域資源があります。ぜひ探してみて下さい。 講座② 「多文化社会スウェーデンの現状~その光と影~」 【日時】2026年2月21日(土)13:00-14:00 【講師】教育学部 現代教育学科 大城 愛子 准教授 福祉国家として有名なスウェーデンは、積極的に移民や難民を受け入れてきたことでも知られています。異なる文化的背景をもつ人々を社会に統合することで労働力を確保して発展してきた「移民に寛容な社会」である一方で、最近では、銃犯罪の増加や犯罪の低年齢化といった深刻な治安上の懸念を抱えており、平和で安全な福祉国家というイメージが変わりつつあります。この公開講座では、スウェーデンで暮らした経験をもとに多文化化の現状についてお話して、私たちが同様の課題にどう向き合うべきかについて考えたいと思います。 第25回畿央大学公開講座【2月21日(土)】 会 場 畿央大学 受講料 無料 申込 方法 下記【申込フォーム】より必要事項を入力のうえお申し込みください。 申込期限:2月15日(日) 申込フォーム なお、E-mailでもお申込みいただけます。件名を「公開講座参加希望」として、下記6点を明記のうえinfo@kio.ac.jpに送信をお願いします。 ①氏名 ②年齢 ③住所(市町村まで) ④電話番号 ⑤参加人数(本人含む) ⑥参加希望講座番号 問合せ 畿央大学 教育推進部 公開講座係 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 【E-mail】info@kio.ac.jp 【Tel】0745-54-1601 公開講座チラシ 【関連記事】 第24回「野菜のふしぎ/メンタルヘルスを護る生活習慣」 第23回 「妊娠・出産とウィメンズヘルス」/「ロックと映画で見るイギリス」 第22回「入浴着にできること」 第21回「うま味とコクの新常識/古都奈良と近代建築」 第20回「コロナ時代におけるこれからの認知症ケア」 第19回「感染症を知ろう~新型コロナウイルスとこれからの生活~」 第18回「当事者とともに創る認知症ケア」 第17回「認知症の正しい理解」 第16回畿央大学公開講座を開催しました。 第15回畿央大学公開講座B・C(2日目)を開催しました。 第15回畿央大学公開講座 講座Aを開催しました。 第14回畿央大学公開講座を行いました。 第13回畿央大学公開講座を開催しました。 第12回畿央大学公開講座「健康長寿のための食と運動」を開催しました。
2025.12.02
第18回理学療法特別講演会「世界を舞台に得た学び - 卒業生へのメッセージ -」を開催しました。
令和7年11月18日(火)19時より、畿桜会(同窓会)主催の「第18回理学療法特別講演会」を開催しました。夜間開催にもかかわらず、95名の方々にご参加いただき、大盛況のうちに終了いたしました。 「世界を舞台に得た学び - 卒業生へのメッセージ -」 今回のテーマは、「世界を舞台に得た学び - 卒業生へのメッセージ -」です。登壇されたのは、本学の松本 大輔准教授と、16期生で海外トレーナーの経験を持つ吉田 昇弘先生のお二人です。 松本 大輔准教授 「国際活動とフランス留学を経て、卒業生に伝えたいこと 日本の強みとこれから必要な力 ― 特に地域・予防分野 ―」 松本先生は、フランス南西部トゥールーズのトゥールーズ大学病院・老年科/加齢研究所(Gérontôpole)に在外研究員として滞在されていました。講演では、現地での研究活動や学術交流、日本との価値観の違いや共通点から、ラグビーの現地取材で取り上げられたエピソードなど、国際的な視点ならではの多彩な話題が紹介されました。 松本先生の在外研究の様子は以下からご覧ください。 https://www.kio.ac.jp/topics_news/85622/ 吉田 昇弘先生(理学療法学科16期生) 「海外トレーナー経験を経て、卒業生に伝えたいこと 若さを武器に、挑戦への一歩を踏み出す」 吉田先生は、総合病院での臨床経験を経て、オーストリア1部リーグの女子サッカーチームを中心に、メディカルトレーナーとして活動されてきた異色のキャリアをお持ちです。講演では、海外へ挑戦するまでの準備、異文化での仕事におけるリアルな体験、若い時期に挑戦することの価値などについて、等身大の言葉で語っていただきました。 吉田先生が卒業後一度大学に来校いただいた様子をブログにしています。 https://www.kio.ac.jp/information/2024/07/80233.html 「海外で活躍する人=別世界の存在」と感じてしまいがちですが、母校でお世話になった教員、また同じ学び舎で学生生活を過ごした卒業生の経験を聞くことで、海外が身近に感じられた方も多いのではないでしょうか。 講演後は、質疑応答を含めたオンライン懇親会を実施しました。仕事終わりの時間帯にもかかわらず多くの方が残ってくださり、講師への質問が途切れることなく続き、学生・卒業生・外部参加者の垣根を越えて語り合う非常に活発な交流の場となりました。 卒業後は、なかなか大学と関わる機会を持てない方も多いと思います。しかし今回のように、母校が卒後の学びと交流の場を提供してくれることは、畿央大学の大きな魅力の一つではないでしょうか。すでに来年度の企画も動き始めています。 ぜひ次回も、多くの皆さまのご参加をお待ちしております。 理学療法学科 7期生 久保 峰鳴 関連記事 令和7年度 理学療法学科卒業研究発表会を開催!~学生レポート 無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」 地域リハビリテーション研究室大学院生・研究員の学会での活躍をご紹介~健康科学研究科 第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました!
2025.11.18
【快挙】躍進と深化:第23回日本神経理学療法学会学術大会での圧倒的な成果
2025年10月31日、11月1日に開催された第23回日本神経理学療法学会学術大会(金沢市)が、前回を大きく上回る参加者(2,500名以上)を集め、盛況のうちに閉幕しました。本学関係者が今年も目覚ましい活躍を見せ、神経理学療法学の最前線における本学の存在感を改めて示す大会となりましたので、その成果をご報告いたします。 大学院修了者ならびに在学生の圧倒的な受賞実績 本学大学院健康科学研究科の修了生および在学生が、応募800を超える演題の中から、今年も見事に多数の受賞を獲得しました。 最優秀賞(1名中1名を本学が独占) 田上 友希 氏(畿央大学大学院博士後期課程在籍、森岡周研究室) 演題名:脳卒中後体幹機能評価の統合的構造解明 ― 多尺度因子分析とRasch解析による新評価モデル ― 優秀賞(3名中2名が本学関係者) 寺澤 雄太 氏(西大和リハビリテーション病院、畿央大学大学院博士後期課程在籍、森岡周研究室) 演題名:スペクトログラム形状特徴量を用いた定常歩行からのパーキンソン病のすくみ足の識別:横断研究 本川 剛志 氏(トヨタ記念病院リハビリテーション科、2025年3月修士課程修了、森岡周研究室出身) 演題名:重症虚血性脳卒中患者における注視偏倚と体幹起居能力は脳卒中関連肺炎を独立に予測する 奨励賞(5名中2名が本学関係者) 山崎 雄一郎 氏(畿央大学大学院博士後期課程在籍、森岡周研究室) 演題名:小脳性運動失調歩行における方向特異的・速度依存的な体幹制御特性の定量的解析 堀 めぐみ 氏(畿央大学大学院修士課程在籍、森岡周研究室) 演題名:歩行時視線制御の特異的代償戦略 ― 脳卒中患者における機能・能力と視線パターンの関連 ― 2年連続の圧倒的成果が示すもの 昨年の第22回大会に引き続き、本学は今年も神経理学療法学会において最高位の成果を収めました。最優秀賞の2年連続受賞は、本学の研究力の高さと継続性を如実に示すものです。(昨年の記事) 今大会で特筆すべきは、体幹機能評価の統合的アプローチ、パーキンソン病のすくみ足の客観的識別、脳卒中関連肺炎の予測因子の解明、小脳性運動失調の定量的解析、視線制御の代償戦略という、多様かつ高度な研究テーマが評価されたことです。これらは、昨年の「運動主体感」「主観的意識経験」といった身体性研究とともに、臨床課題の解決に直結する実践的研究の重要性を示しています。 本学の研究・教育の特色 これらの受賞は、以下の本学の教育・研究体制の成果です: ニューロリハビリテーション研究センターを有した研究・教育体制 新学術領域研究およびCREST研究から継続する最先端の研究基盤 修士課程から博士後期課程まで一貫した質の高い研究指導体制 臨床現場と密接に連携した実践的研究アプローチ 最新の計測技術と統計手法ならびに質的研究を駆使した文理融合型の独創的探究 修士課程在籍中の堀氏が奨励賞を受賞したことは、早期からの研究教育の質の高さを物語っています。 未来への挑戦 本学では、これらの成果を踏まえ、さらなる革新的な理学療法およびリハビリテーションに関連する研究・教育を推進してまいります。神経理学療法学ならびにニューロリハビリテーションの分野は、従来の機能障害・回復から、身体性の科学ならびに臨床予測モデルの開発まで、その可能性は無限に広がっています。 学生の皆さんには、先輩たちの背中を追い、自らの「粘り」と「探究心」で、新たな知見を切り開いていってほしいと思います。臨床現場で働く皆さんには、本学での学びが実践と研究を結びつける確かな力になることをお約束します。 謝辞 最後に、今回の成果を支えてくださった全ての関係者の皆様、研究にご協力いただいた患者様、そして日々学生たちを支えてくださる臨床現場の先生方に、心からの感謝を申し上げます。今後も本学は、理学療法学、ならびに世界の科学の発展に寄与し、社会に真に貢献できる人材の育成に全力を尽くしてまいります。 高校生の皆さん、臨床家の皆さん、研究者の皆さん、ぜひ本学の挑戦にご注目ください。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長 森岡 周 関連記事 第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました! 【快挙】挑戦と革新:第22回日本神経理学療法学会学術大会での輝かしい成果を収めました! フランス・リヨン神経科学研究センターのHugo ARDAILLON 氏が畿央大学を訪問されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター 神経リハビリテーション学研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 森岡研究室の同門会に院生・修了生49名が参加!~健康科学研究科 本学にて第33回奈良県理学療法士学会が開催されました。~健康科学研究科・理学療法学科 第28回 日本ペインリハビリテーション学会 学術大会で大学院生が一般口述演題奨励賞を受賞しました!~健康科学研究科 【快挙】大学院生の研究において、脳卒中患者の物体把持の測定における新しいアプローチを開発しました。 健康科学研究科の記事 理学療法学科の記事 インタビュー記事 活躍する大学院修了生vol.3~大松 聡子さん(株式会社デジリハ 勤務/健康科学研究科博士後期課程修了) 活躍する大学院修了生vol.2~宮脇 裕さん(国立研究開発法人 産業技術総合研究所勤務/健康科学研究科博士後期課程修了) 活躍する大学院修了生vol.1~片山 脩さん(国立長寿医療研究センター勤務/健康科学研究科博士後期課程修了) 【森岡周研究室修了生インタビュー】大学教員をしている皆さんに色々聞いてみました! 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.2~岩佐さん×赤口さん 【学生×実習先インタビュー】実習での症例を基にした卒業研究が国際誌に!vol.1~淡路さん×渕上さん
2025.11.11
健康栄養学科ヘルスチーム菜良の活動が学生団体応援メディア「GAKUNITY」で紹介されました。
2025.10.31
香芝警察署と施設使用に関する協定を締結しました
畿央大学はこのたび、香芝警察署と「警察署使用不能時における施設使用に関する協定」を締結しました。 この協定は、今後発生する可能性のある巨大地震などの大規模災害で警察署の庁舎が使えなくなった場合に、本学の施設を代わりに利用してもらうことで、警察の災害警備活動を継続できるようにするものです。 署長からは「大学のご協力により、災害時にも警察の力を維持できる体制が整いました」とのお言葉をいただきました。今後は、実際に警察署の災害警備本部を移す訓練も予定されています。 畿央大学では、地域の安全・安心にも貢献できるよう、これからも地元の警察や自治体と連携を図ってまいります。
2025.10.23
【本学2度目の快挙】築330年 興善寺本堂の屋根葺き替え修理で「グッドデザイン賞」を受賞!
人間環境デザイン学科の吉永規夫講師が、大阪府岬町にある『興善寺本堂』にて、屋根の葺き替え修理※1を手掛け、見事『2025年度のグッドデザイン賞』を受賞しました。本学としては、今回2度目のグッドデザイン賞受賞となります。(過去の受賞作品はこちら) ※1 葺き替え(ふきかえ)修理とは…古い屋根材を取り除き、新しい屋根材を張る工事のこと。 ▼興善寺本堂の外観 興善寺本堂 興善寺本堂は、仁寿二年(852年)第五十五代文徳天皇(在位850~858年)の勅願により、慈覚大師円仁によって創建されました。元亀天正(1570年頃)に兵火(へいか)により建物は焼失しましたが、元禄3年(1690年)に再建され、現在に至ります。本堂内陣には、本尊 大日如来(胎蔵界)、脇佛 薬師如来、脇佛 釈迦如来が奉安されおり、3如来とも平安末期作で、現在は国の重要文化財(旧国宝)に指定されています。 受賞のコメント(吉永講師) 大阪府岬町に建つ興善寺の重要文化財の仏像の修理に合わせて、本堂の屋根の葺き替え工事の設計・監理を2021年から継続して、2025年に修理が完了し、2025年度グッドデザイン賞をいただくことができました。興善寺さま檀家の皆さま、文化庁、各行政の皆さま、工事関係の皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。暑い日も寒い日も1枚1枚瓦を手作業で作業頂きました職人さんの皆さまの技術には特に感謝いたします。 江戸時代中期の元禄3年(1690年)に再建された本堂を大切な仏像を風雨から守り続ける必要がありました。また、地元・谷川は古くから瓦の一大産地で、本堂の屋根はこの地元瓦が使われ、330年間大規模な葺き替えが行われることなく、今回の修理が初めての葺き替えになります。 ▼本堂屋根部分 工事では、職人さんたちが1枚1枚手作業で瓦を屋根から取り外し、手洗いし、打音検査を行なって、再度屋根に葺き直しました。 今回の修理では、 ①地元の谷川瓦を可能な限り再用する ②竣工当時から残る屋根下地も保存する ③限られたコストの中、素屋根をかけずに屋根を葺き替える施工方法を開発 をテーマに掲げています。 ▼葺き替え修理の様子 瓦の再用に関しては、結果的に総数約22,822枚の瓦を全数打音検査を行い、約73%もの谷川瓦を保存することができました。また、屋根瓦だけでなく、当時の屋根下地である野地に関しても江戸時代中期に施工された技術が残るものとして、今回合板下地※2と最新技術のルーフィング※3を用いることで温存することに成功しています。大屋根の葺き替えでコストもかかる素屋根を施工することが一般的ですが、野地合板の施工やルーフィングの活用、施工職人さんたちの技術も相まって、素屋根をかけないローコストの仮設計画で文化的価値のある建築物の修理を実践しました。今回の施工報告は、昨年の学内での研究授業でも学生向けにレクチャーを行なっています。古い建築物を次世代に大切に受け継いでいくことが求められている時代に、屋根瓦の修理プロジェクトで今後100年以上建物を守っていく修理を行いました。330年以上前に建てられた建築物が、現在のグッドデザイン賞として受賞したことを大変嬉しく思います。 ※2 合板下地…屋根の下地材。強度と耐久性を高め、屋根材の荷重を均等に分散させる。 ※3 ルーフィング…防水シートを合板の上に敷設し、雨水の侵入を防ぐ。 グッドデザイン賞 審査委員の方のコメント それにしても、本葺替保存修理まで330年間屋根の葺替が行われてこなかったとは、瓦葺き屋根は斯くも耐久性のあるものなのか、と感嘆した。とはいえ、この屋根を将来に引き継いでいくためには葺替保存修理は不可欠であり、新たな技術を取り入れつつ330年前の屋根下地を温存した本構法によって、7割以上の瓦を再利用できたことは高く評価できる。瓦は地域ごとに色や風合いが異なるため、瓦葺き屋根のまちなみは地域らしい景観を形成する重要な要素である。勇気と創造性のある保存修理によって、オリジナルの瓦葺きの景観を地域で維持し続ける取り組みに拍手を送りたい。 グッドデザイン賞 1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組みです。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加しています。受賞のシンボルである「Gマーク」は、良いデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。 問い合わせ先 人間環境デザイン学科 講師 吉永 規夫 Email:n.yoshinaga@kio.ac.jp 関連記事 グッドデザイン賞ホームページ(興善寺本堂屋根葺替保存修理) 日本初の乳がん術後女性のための使い捨て入浴着が「グッドデザイン賞」を受賞! 6大学建築合同ゼミ合宿2025が三重県で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ 人間環境デザイン学科
2025.10.07
株式会社中尾組と産学連携協定の調印式を行いました。
畿央大学は2025年10月1日(水)、株式会社中尾組と畿央大学健康科学部人間環境デザイン学科による産学連携に係る協定の締結調印式が開催されました。 (左から)人間環境デザイン学科 東実千代学科長、冬木正彦 畿央大学学長、株式会社中尾組 中尾隆成社長 奈良県内で創業110年を迎える総合建設会社である株式会社中尾組とは開学以来、企業インターンシップや卒業生の就職など多方面で交流を深めてきました。今回の協定は、奈良県産材を活用した木造建築や桜井市のまちづくり、建築分野の実証実験、インターンシップ・現場見学会などの体験学習、地域振興・社会活性化、教育・人材育成、SDGsへの取り組みなど、多岐にわたる分野での連携をさらに前に進めることを目的としています。 中尾社長、冬木学長、東学科長からそれぞれ挨拶があり、これまでの連携実績を振り返りつつ、Win-Winの関係で人材育成と地域に根差した活動の進展に対する期待が述べられました。双方が協力し合うことで、地域社会や産業の発展、人材育成への新たな一歩を踏み出すことへの強い意欲を確認する機会となりました。 協定書の締結後は記念撮影が行われ、和やかな雰囲気の中で式が進行しました。 両者の懸け橋となっている人間環境デザイン学科4期生の鈴木理人さんにも駆けつけていただきました。今回の協定を機に、相互協力しながら地域社会の総合的な発展と大学の教育・研究・社会貢献のさらなる深化を進めていく予定です。 関連リンク 自治体等との協定
2025.10.01
「認知症の人と家族の支援を考えよう!」 ~看護実践研究センター認知症ケア部門研修会
2025.09.12
新校舎の建設が始まります!
畿央大学では、教育研究環境のさらなる充実を目指し、新校舎の建設を進めています。 その工事の着工に先立ち、2025年9月2日(火)、「地鎮祭」を執り行いました。 まだまだ厳しい暑さが残るなか、神主をお招きし、学園、設計者、施工者の三者がそろって、工事が安全に、そして無事に完成するよう祈願しました。 新校舎には、教育研究活動の成果発表や地域交流イベントなどで幅広く活用できる2層吹き抜けのプレゼンテーションホールを設けます。畿央大学の持つ「知」のリソースを地域へ発信し、繋がりを育む拠点となることをめざしています。 新しい校舎の完成に、どうぞご期待ください!
2025.09.09
【小学生対象】畿央祭で「おしごと体験イベント」を開催します(事前予約制)
健康・デザイン・教育のスペシャリストを育てる畿央大学ならではの「おしごと体験」企画です。 畿央大学は「大学をもっと身近に、そして、子どもたちの未来に寄り添いたい」という想いから、このイベントを企画しました。小学生が大学で楽しく職業体験をすることで、新しい発見や夢につながるヒントを得てもらいたいと考えています。地域とともに成長し、未来を担う子どもたちを応援する特別な体験を、ぜひご一緒に楽しんでください。 ↓クリックすると、各プログラムに移動します。 ①ファッションデザイナー ②理学療法士 ③栄養教諭 ④建築士 ⑤小学校教諭 ⑥看護師 申込方法(事前予約制) 下記申込フォームよりお申込みください。 ※10月19日(日)23:59まで/申込多数の場合は抽選予定 10/25(土)申込フォーム 10/26(日)申込フォーム 10/25(土)イベント概要 ①【ファッションデザイナー】親子でお揃い服をデザインしよう(スカート作り) 日時 10月25日 (土) 午前の部 10:30~12:00/午後の部 13:30~15:00 会場 R棟3階 デザイン実習室 内容 親子でおそろいスカートをつくろう! スカートの形をデザインして、少しだけミシンにもチャレンジ! お手伝いするので、はじめてでも大丈夫。 世界にひとつだけのスカートができあがると、とってもワクワクします。 デザインのお仕事に触れながら、自分だけのおしゃれづくりを体験しましょう。 対象 小学校3年生~6年生 定員:14組(午前の部、午後の部それぞれ7組) ※保護者様同伴必須 10/25(土)申込フォーム ②【理学療法士】遊びながら学ぼう!リハビリをする理学療法士ってどんなお仕事? 日時 10月25日 (土) 15:15〜16:00 会場 P棟1階 理学療法実習室 内容 「人のためになる仕事ってかっこいい」「体のしくみって面白そう」と思ったら、理学療法士のお仕事を体験してみよう。 けがをした人や病気になった人をまた元気に動けるようにするお仕事です。 ゲームや体験を通して、リハビリのことや体の動きについて楽しく学べます。参加者にはうれしい景品もあります。 ぜひ気軽に参加ください! 対象 小学校1年生~6年生 定員:30組 10/25(土)申込フォーム 10/26(日)イベント概要 ③【栄養教諭】体験!学校の“給食”を守るお仕事〜栄養教諭ってどんな人?〜 日時 10月26日 (日) 10:00~11:00 会場 C棟1階 栄養教育実習室 内容 みなさんが食べている学校の“給食”は、毎日どのように作られているのでしょうか? 給食をつくる調理室の見学や、献立づくりの体験をしながら、栄養の先生や調理員さんなど、給食にかかわる人たちのお仕事を学びます。 栄養バランスを考えたりアレルギーに対応したりと、おいしくて安全な給食をみなさんに届けるためにはさまざまな工夫があります。給食の大切さや栄養バランスの工夫について、楽しく知ってみましょう! 対象 小学校1年生~6年生 定員:20組 10/26(日)申込フォーム ④【建築士】段ボールでつくる法隆寺五重塔 日時 10月26日 (日) 午前の部 10:30~11:30 / 午後の部 13:30~14:30 会場 R棟2階 R201講義室 内容 あなたは未来の建築士!パーツを組み合わせて、法隆寺五重塔の模型を作る体験イベントです。 建物のしくみやデザインを学びながら、楽しくものづくりにチャレンジしましょう! 大工さんになったつもりで取り組めば、ものづくりのおもしろさや達成感が感じらます。ぜひ親子でご参加ください! 対象 小学校1年生~6年生 定員:20組(午前の部、午後の部それぞれ10組) 保護者様のご参加大歓迎! 10/26(日)申込フォーム ⑤【小学校教諭】せんせい体験!はじめての学級通信づくり 日時 10月26日 (日) 11:00~11:45 会場 E棟2階 オープン教室 内容 先生が配る「学級通信」づくりにチャレンジ!自分のクラスを想像して学級通信を作ります! 自己紹介やクラスの目標を考えて、オリジナルの1枚を完成させよう! 学生スタッフがマンツーマンでしっかりサポートするから安心。完成したら修了証もゲット! 先生のしごとを体験できる特別な時間です。 対象 小学校5年生~6年生 定員:5組 10/26(日)申込フォーム ⑥【看護師】「やってみよう!看護師のお仕事体験」~生まれてすぐの赤ちゃんの抱っこや衣類の交換をしてみましょう~ 日時 10月26日 (日) 13:30~14:15 会場 K棟1階 看護実習室 K棟地下 KB01講義室(保護者様待機場所) 内容 小さな命を守るお仕事にふれてみませんか? 看護師さんのお仕事体験では、赤ちゃんのお世話にチャレンジできます。 沐浴やお着替えなど、やさしさと気づかいが求められるケアを実際に体験しながら、命を支える仕事のやりがいや魅力を感じてみましょう。 未来の自分の姿を思い描きながら、楽しく学べる貴重な時間です! 対象 小学校5年生~6年生 定員:10組 ※お子様のみのご参加となります(保護者様別室待機可) 10/26(日)申込フォーム その他の情報等は、畿央祭公式Instagramで随時更新中!ご確認ください! 皆様のご来場を心よりお待ちしております! 畿央大学 こども夢サポートプロジェクト
2025.08.18
公立学校教員採用試験(1次試験)速報〜2026年3月卒業予定者
2026年度公立学校教員採用試験の1次試験結果が発表され、昨年同様、今年も多くの学生が1次試験を突破しました。 教員採用試験は終盤に差し掛かってきましたが、教採・公務員対策室では、1人でも多くの学生が所期の目標を達成できるよう、学生が実際に受験する自治体に対応した2次試験対策を実施しているところです。 一人ひとりの夢がかなうように、大学一丸となって最後まで応援していきます。ゴールは近い。頑張れ、畿央生! 教採・公務員対策室 ▶2025年3月卒業生の実績(小学校教諭81.4%、公立幼・保100%、養護教諭40.9%) 公立学校教員採用試験 都道府県・市別の合格者数 公立小学校教諭ー現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 奈良県 18 17 94.4% 大阪府 23 22 95.7% 大阪市 18 18 100% 堺市 2 2 100% 豊能地区 1 1 100% 京都府 1 1 100% 京都市 2 1 50.0% 兵庫県 2 2 100% 和歌山県 2 2 100% 滋賀県 1 1 100% 高知県 32 30 93.8% 香川県 1 1 100% 鳥取県 13 13 100% 島根県 1 1 100% 茨城県 3 3 100% 千葉県 7 6 85.7% 東京都 2 2 100% 神奈川県 1 1 100% 横浜市 1 1 100% 川崎市 5 5 100% 静岡県 3 3 100% 北九州市 1 1 100% 沖縄県 1 1 100% 公立中学・高校(英語)教諭ー現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 3 2 66.7% 大阪市 1 1 100% 高知県 3 2 66.7% 名古屋市 1 1 100% 公立学校養護教諭ー現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 奈良県 5 5 100% 大阪府 11 8 72.7% 大阪市 6 3 50.0% 兵庫県 1 1 100% 滋賀県 3 2 66.7% 愛媛県 3 2 66.7% 高知県 6 2 33.3% 鳥取県 12 3 25.0% 島根県 10 6 60.0% 岡山市 1 1 100% 北海道 6 6 100% 茨城県 10 1 10.0% 千葉県 4 2 50.0% 東京都 6 1 16.7% 静岡市 3 1 33.3% 鹿児島県 1 1 100% 特別支援学校教諭ー現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 奈良県 2 2 100% 大阪府 1 1 100% 兵庫県 2 2 100% 滋賀県 1 1 100% 鳥取県 3 3 100% 茨城県 2 2 100% 愛知県 1 1 100% 北九州市 2 2 100% 大分県 1 1 100% 栄養教諭ー健康栄養学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 1 1 100% 大阪市 2 1 50.0% 鳥取県 1 1 100% 注1. 過年度卒業生を含みません(すべて2026年3月卒業見込者)。 注2. 2025年8月15日現在の判明者数です。今後変動する場合があります。 注3. 一部試験での1次試験免除者を含みます。


