トピックス
2016.08.31
小学生向け「ひらめき☆ときめきサイエンス2016~大学の研究室へようこそ~」を実施しました。
小学校5・6年生29名が、大学で「運動中のからだのしくみ」を学びました。 2016年8月27日(土)、小学生の夏休み最後の土曜日、午前10時から『ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~』に、奈良県をはじめ遠くは京都・大阪・和歌山からも元気な小学校5・6年生29名の参加がありました(奈良新聞8月29日(月)付2面にも掲載されました)。 畿央大学では文部科学省の外郭団体である独立行政法人日本学術振興会の助成を受け、平成21年から毎年連続実施している小学校高学年向けイベントです。大学は教育研究機関として、国の科学研究費を使っていろいろな社会に役立つ研究を行っており、その成果を子どもたちにも知ってもらい、未来の科学者を育てていくのがこのイベントの狙いです。 この日のプログラムは「運動中のからだのしくみを発見しよう~健康をたもつ運動と栄養の科学~」と題して、健康科学部健康栄養学科 永澤健准教授が実施責任者、同学科小西佳奈助手と北野文理助手、および理学療法学科松本大輔助教が実施分担者、健康栄養学科10名と理学療法学科8名の学生チームで実施しました。 事務局より簡単な事務連絡を行った後、日本学術振興会の定藤規弘先生(写真右上/医歯薬学専門調査班専門研究員)からこの事業の目的と科研費についてわかりやすく説明いただきました。引き続き、永澤先生から当プログラム概要とスタッフの紹介を行いました。そのあと生理機能実習室に移動し、講義と実験が行われました。 胸の上から聴診器をあてて心臓のドクドク音を聞いてポンプの働きによって血液が全身に送られる様子を観察。運動をすると筋肉はたくさんの酸素を必要とするので拍動が増えます。筋肉の反応時間を知る=脳が筋肉へ指令を出すメカニズムを理解するために落ちる棒をつかむ時間を測定、また自分の腕や背中の体脂肪の厚さを測りました。超音波を使って筋肉や脂肪を観察するのも普段できない珍しい実験です。いろんな機器を使用して自分のからだの仕組みを知ってもらいました。 学食棟に移動して運動効果アップの食事を学びました。主菜、副菜、デザートをバランスよく食べることで筋肉をつけ骨を太くし健康な体を作ります。たくさんのフードモデルが並ぶ食育SATシステムを使って毎日自分が食べている食事がどのくらいのカロリー、栄養素なのか瞬時に計算します。 食事タイムには、「まごはやさしいわ」(豆、ごま、発酵食品、野菜、魚、しいたけ、いも、わかめ)という中身の食材ゴロ合わせで、1つひとつのメニューに込められている意味を噛み締めながら、特別に発注した栄養バランス弁当を食べていただきました。 お腹が空いているとスポーツや勉強にも集中できません。筋肉をつけるには、肉や魚、大豆などのたんぱく質をしっかり摂取することが大切です。スポーツと食事についてのスポーツ栄養クイズにもチャレンジ! 昼食後は生理機能実習室に戻って、光を使って体内の酸素量を測る実験です。座っているときと運動したときの酸素飽和度と心臓の拍動数を比べてみました。赤い光をあてて自分の血管を見て、ヒトの血管を全部つなげると10万km(地球2周半)にもなることを学びました。 最後の授業は、運動療法実習室に移動して理学療法学科松本大輔先生による体力アップのための健康体操。運動でも勉強でも大事なのは、背筋を伸ばした姿勢、規則正しい生活、十分な睡眠、適度な運動です。血圧の測定方法を学びながら血圧の変化を測定し、さらにストレスの測定を行いました。参加者からは「ストレスってはかれるんだー」という声があがりました。 そして保護者の方々も一緒になって、ゲーム感覚で出来るおすすめの健康体操を全員で行いました。 朝から約7時間も勉強しました。すべてのプログラムが終了し、受講生一人ひとりに畿央大学の冬木正彦学長から修了証書(未来博士号)が授与されました。後ろで見守っていた保護者の方々からは笑みと大きな拍手が響き渡りました。 畿央大学が毎年「ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~」を開催するのは、子どもたちとその保護者の方々に喜んでいただいているからです。 今回の参加者(児童・保護者の方)からの感想は、「いろいろな実験ができて楽しかった」「畿央大学のイベントにまた参加したい」「大学生のお兄さん・お姉さんと楽しく過ごすことができ、記念写真も撮りました」「違った小学校の方とお友たちになれて良かった」「夏休みの終わりに貴重な体験ができた」「先生方や学生さんの説明はとてもわかりやすかった」と有意義な一日を過ごすことができたと評価をいただいています。 理科や科学に興味を持った子どもが増えてくれることを願っています。「未来博士号」をもらった元気な子どもたち、また畿央大学に来てくださいね。
2016.08.29
2016年度 教職員のための夏の公開講座を開催しました。
「教職員のための夏の公開講座」は、奈良県教育研究所および大阪教育センターの依頼に基づいて、夏休みの間に現場の先生方に知識を深め、得意分野はさらに伸ばしていただくことを目的に任意に選択受講していただく講座です。 畿央大学では2016(平成28)年8月25日(木)午前(10時30分~12時)・午後(13時30分~15:00)の2講座を設けました。奈良県・大阪府を中心に総勢80名を超える現職教員の皆様にご参加いただきました。 【午前の部】 『子どもの発達を支え、心をはぐくむ~神経発達症群(発達障害)の理解と子どもへの支援~』 講師:教育学部現代教育学科 小野 尚香教授 内容:2013年のDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)から神経発達症群(発達障害)についての解説。「合理的配慮」や「基礎的環境整備」の考え方に留意しながら、ICF(国際生活機能分類)を用いての子どもの特性、行動、関係性、感情面に対する支援方法の紹介。 受講者アンケートでは、「説明の核にある『思い』を感じて良い時間でした」「今回の話をきいて、さらに日本の自分たちが行ってきた支援教育はすばらしいものだと感じました」「私の中で固まっていた専門用語がスッと溶けました。」「今日のテーマでもっと詳しいことを知りたい」など、ご意見をいただきました。 【午後の部】 『子どもと家族を支える~子どもをほめて育てるペアレント・トレーニングの考え方~』 講師:教育学部現代教育学科 古川恵美准教授 内容:医療機関、療育機関、大学、発達障害の家族会やNPO団体など、さまざまな場所・形で行われている「ペアレント・トレーニング」について。子どもの行動観察を基本に、好ましい行動をほめ、適応行動を増やしていくペアレント・トレーニングの基本的な考え方の解説、および模擬セッションでの『ほめるポイント』の検討。 受講者アンケートでは、「教員として2学期から使える内容であったのがうれしい」「保護者との対話について、大変参考になりました」「日々の子供への話や態度をふりかえるよい機会となりました。」「子どもの良いところをどんどん見つけて褒めていきたい」など、ご意見をいただきました。 今回の受講者アンケートを参考にさせていただき、今後とも教員のみなさんのお役に立てる講座設定に努めて参ります。 【過去の講座一覧】 2015年度 2014年度 2013年度 2012年度 2011年度 2010年度 2009年度 2008年度
2016.08.19
2016年3月卒の就職率、関西3位に~AERAムック「親子で探す 就職力で選ぶ大学2017」
就職者数300人以上の国公私立大学で、本学の就職率が関西3位に 朝日新聞出版発行AERAムック「親子で探す 就職力で選ぶ大学」の特集記事「全国539大学 就職率ランキング」地域別ランキングを元に集計したところ、就職者数が300人以上の国公私立大学の中で、本学が関西3位(300人未満を含めた関西全体で14位)にランクインしました。 学生の熱意と教員およびキャリアセンター、教採・公務員対策室のサポートが実を結んでいます。全員の進路保証をめざし、これからも畿央生の夢の実現に向けて、大学一丸となって取り組んでまいります。 関連リンク 就職データ(2016年卒および過去10年間の就職率) 【1分でわかる畿央大学vol.1】どうして畿央大学はこんなに「就職」に強いの?
2016.08.16
第14回畿央祭~「頂(いただき)」を開催します。
10月22日・23日開催、みんなで頂きをめざそう! 実行委員がお送りする畿央祭のイベント情報ページです。プログラムや企画などの詳細が決まり次第、随時更新していきます!畿央祭は当日だけではなく、準備から力を合わせて行なっています。畿央祭を一からつくりあげる学生の様子を実行委員によるブログで見てください! ●昨年の畿央祭の様子(YouTube) 日時 2016年10月22日(土)・23日(日) 会場 畿央大学 アクセスはこちら ※駐車場はありません。 公共交通機関を利用してご参加ください。 同時開催 ウェルカムキャンパス ミニオープンキャンパス ▲クリックで拡大します。 第14回畿央祭テーマ: 頂(いただき) 今年のテーマは、先代方が作ってくださった土台にみんなで頂点を作ろうという思いで決定しました。そして「いただきます」という感謝の気持ちも込めています。畿央祭に関わってくださるすべての方々への感謝の気持ちを忘れず、最高の畿央祭を作り上げていきます。ぜひお越しください! 第14回畿央祭実行委員長 最新情報 吉本お笑いLIVE 23日(日)10:00~11:00 ※都合により変更になる可能性があります。 子ども向け企画 わくわくひろば 両日開催 10:00~16:00 アリーナ(体育館)では、「ぞうさん」「ふわふわめいろ」「宝探し」「幼児コーナー」「スライム」「ボーリング」「ストラックアウト」「わなげ」「牛乳パック制作」「お面づくり」「プラパン」「おりがみ工作」など、さまざまなあそびが体験できます!ビンゴゲーム、スタンプラリーも開催! 模擬店 今年も52店舗が出店予定!皆さんをお待ちしております! 畿央祭実行委員ブログ 畿央祭に向けて頑張る、実行委員たちの奮闘記!畿央大学公式ブログ「KIO Smile Blog」でご覧いただけます。 ●昨年の記事・写真はこちらから! 第13回畿央祭・ウェルカムキャンパスを開催しました。facebookフォトレポート
2016.08.15
「学びを結ぶワークショップⅣ」を開催しました。
畿央大学現代教育研究所では、教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに2013(平成25)年度から夏に毎年ワークショップを開催して参りました。4回目となる今年は2016年8月9日(火)に「学びを結ぶワークショップⅣ」として、多様な子どもたちに十分な学びを確保していく支援、指導の在り方を参加者の皆様と共に考える場として、3つのワークショップを行い、71名のご参加をいただきました。 保育、教育に携わる方々71人がそれぞれ希望に応じて選ばれたワークショップに参加されました。どのワークショップも、皆様の積極的な参加のおかげで充実した時間を過ごすことができました。 ワークショップ1: ポジティブな行動支援で発達障害のある子供とその家族を支える - 家族の多様性に応えるための科学的実践- Joseph Lucyshyn 博士(カナダ ブリティッシュコロンビア大学 教育学部 准教授) 大久保 賢一(教育学部 准教授) カナダから、「ポジティブな行動支援(PBS)」について国際的に第1線で活躍されている「ジョー先生」をお招きして、同時通訳によるお話、演習が行われました。ポジティブな行動支援とは、問題行動のある人に対して効果的な環境をつくって問題解決を促す家族を中心とした支援です。はじめに、ポジティブな行動支援の意義や効果、手順について映像を交えながらプレゼンテーションがなされました。そして、「ショウタ君」の問題行動を例に、グループごとでどのような「問題行動」が起こったのか、問題校の起こった「直前のきっかけ」は何なのか、問題行動はそんな「セッティング事象」がある時が起こりやすいのか、考えていきました。幼稚園・保育所から福祉関係、保護者の方など幅広い立場からの参加がありました。 ワークショップ2: 運動学習と学習意欲からアプローチする楽しい体育の授業づくり 辰巳 智則(教育学部 准教授) 体育科では、文化的に価値ある運動を学ぶこと自体に価値が置かれています。そのためには、内発的な学習意欲を高め、楽しんで取り組める設定が必要となります。参加者は、何を行うかわかる「知識・理解」どうやって投げたらよいか工夫する「思考・判断」の段階を経て、できた、うまくいった「運動技能」の段階に到達することを輪投げ課題に取り組みながら実感しました。最後の輪投げでは、指示されたコーンに確実に投げ入れる参加者も現れ、大いに盛り上がりました。 ワークショップ3: 見て、ふれて、考える、インクルーシブ教育の視点からの図工の授業 西尾 正寛(教育学部 教授) 題材「クミ クミックス」をインクルーシブ教育の発想から見直すと、どの場面でどのような支援が必要なのか、段ボールを組み合わせたりつないだりする活動を通して体験的に学びました。多様なニーズに応じて一人一人の特徴にそった支援の在り方を、まずは材料を集める段階から考えてみました。今まで違う環境に戸惑わないよう、事前に知らせておく、フリップに書いて活動が視覚的にわかるようにする、教師と同じ側に座らせて手元を見せるなど具体的な手立てを参加者とともに考えていきました。最後はつくった作品を互いに鑑賞し、それぞれの発想の豊かさに賞賛の声があがりました。 昼食交流会は、教育学部長 前平泰志教授の「大学教員と参加いただく皆様との結び目がますます強く太くなってきました」とのご挨拶から始まりました。当日参加者を含め50名あまりの方々の参加で大盛況でした。 午前中のワークショップの成果を話し合われたり、講師の先生方に積極的に質問したりするなど、活発な交流が行われました。 ワークショップ終了後のアンケート(参加者の皆様の声)を抜粋して紹介させていただきます。 ・今日の学びはまさに「何を学ぶか」「どうやって学ぶか」「どうしていくか」のアクティブラーニングであったと感じた。 ・お昼ご飯を食べながら交流できたことがとてもよかった。交流できたため、午後からの活動がよりしやすくなり、気持ちよく活動できた。 ・PBSは初めて聞きましたが、とても分かりやすく教えていただきました。今後家族一丸となって、出来て当たり前ではなく、ほめて日々を過ごしていきたいです。 ・具体的に作業をしながら、普段の授業の様子を思い浮かべながらてきてよかったです。ホワイトボードでの考える機会もよかったです。 ・ワークショップ形式だったので、とても楽しく、また少人数のグループだったので話もしやすく参加できた。具体的な支援を考えることができた。子どもへの声かけも参考になった。 「次期指導要領改訂のまとめ」にも盛り込まれている「何ができるようになるか」「アクティブラーニング」「多様性の尊重」等を参加者の皆様が感じ取ってくださったのであれば、大変うれしく思います。これからも、教育の動向を受けつつ、大学と教育現場を結び、教員と教員、教員と子ども、子どもと子どもの「学びを結ぶ」発信を続けていきたいと思います。ワークショップを終えられ、帰路につかれる参加者の皆様の充実した笑顔が、この一日の成果を物語っているように感じられました。 畿央大学現代教育研究所では、今後もワークショップを継続していきます。現職教員の皆様の充実した研修の場を提供できるよう努力いたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2016.08.01
第2回畿央大学シニア講座を開催します。
ー定員に達したため、申込みを締め切りましたー 畿央大学では、地域のシニアの皆さまに「健康」と「教育」について学びを深めるための講座をオープンします。学びに年齢は関係ありません。この機会に畿央大学で学んでみませんか? ●プログラム・日程 回日時テーマ会場 第1回 9月6日(火) 9:30~12:00 (受付9:00~) 腰痛の理解を通じて考える 脳と痛みの関係 畿央大学 P棟 ・座学での授業と実技、体験学習を交えた形式で進めます(適宜休憩を挟みます)。 ・終了後には学生食堂を開放しますので、昼食で利用していただけます。 ・公共交通機関を利用の上、お越しください。 ●募集要項 対 象 シニア世代の方 申込定員 30名(要事前申込、先着順) 担当教員 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 大住倫弘助教・信迫悟志助教 受 講 料 500円 (当日徴収) 主 催 畿央大学地域連携センター、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 申込方法 ①氏名(ふりがな)、②年齢、③住所、④電話番号、⑤メールアドレス を明記したEメール、または電話でお申し込みください。 【定員に達しましたので、申込を締め切りました】 【問い合わせ・申込み先】 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学教育推進部 シニア講座係 電話:0745-54-1601 FAX:0745-54-1600 E-mail:kikaku@kio.ac.jp
2016.07.26
田原本町と包括連携協定の調印式を行いました。
畿央大学は田原本町と一層の関係強化を図ります。 畿央大学は2008年5月に田原本町教育委員会と連携協力に関する協定を締結しており、すでに多方面において親密な関係でありましたが、2016(平成28)年7月26日、特別会議室において「田原本町・畿央大学との包括的な連携協力に関する協定書」を取り交わす調印式を行いました。 この調印式には田原本町から森章浩町長、片倉照彦教育長、持田尚顕総務部長、森博康産業建設部長、小林昌伸観光・まちづくり推進課長、本学から冬木正彦学長、金子章道健康科学部長、前平泰志教育学部長、三井田康記地域連携センター長、水上亨男大学事務局長に出席いただきました。協定書の全文が読み上げられた後、森町長と冬木学長が協定書に署名いたしました。 今後、田原本町と畿央大学相互が人的・知的資源の交流・活用を図り、田原本町におけるまちづくり、健康づくり、子育て支援や教育等の充実等多岐にわたる分野で協力し、地域社会の総合的な発展と大学の学術研究の深化に努めてまいります。田原本町との包括的な連携協力は奈良市・香芝市・大和高田市・御所市・橿原市・広陵町・斑鳩町・宇陀市に続き9つ目となります。 【関連リンク】 自治体等との協定一覧 奈良県田原本町連携「味間いもを使ったメニュー開発プロジェクト」がスタートしました。 田原本町「やどかり市」でアンケート調査を実施!~人間環境デザイン学科清水ゼミ
2016.07.23
近鉄連携「近鉄香芝SAフードコート丼物メニュー開発プロジェクト」審査会を行いました。
近鉄香芝サービスエリアで販売される丼物メニューが決定しました! 昨年2015年度は「近鉄香芝SAカフェメニュー開発」を実施、今回2016年度は「近鉄香芝サービスエリア丼物メニュー開発」を行っています。この事業には畿央大学健康栄養学科(指導教員:中谷友美先生、餅田尚子先生)の主に食品開発コースの2回生36名が参加、10チームに分かれて創作メニューに取り組んでいます。このプロジェクトの締め括りとして、2016(平成28)年7月9日(土)12時10分から入賞(サービスエリアで採用)作品を決める審査会が行われました。 主催者として㈱近鉄リテーリング 中井潔 代表取締役社長、岩崎雅浩 取締役、山中久次 香芝SA支配人、来賓として西日本高速道路株式会社 後藤由成、阪奈高速道路事務所長および西日本高速道路サービス・ホールディングス㈱ 大野元 執行役員関西支社長、大学側からは冬木正彦学長、栢野新市健康栄養学科主任らが出席し、学生たちが精魂込めて作った丼メニューを審査していただきました。 (左から栢野学科主任、冬木学長) (左から後藤事務所長、大野支社長、中井社長) (左から岩崎取締役、山中支配人) 審査基準は、1)課題達成度(SAの客層を勘案しているか)・2)課題達成度(管理栄養士の卵としてのセールスポイントは魅力的か)・3)課題達成度(見た目)・4)課題達成度(味)・5)課題達成度(独創性)・6)課題達成度(注文したいと思うか/審査員自身が)・7)課題達成度(調理作業時間/提供時間)の7項目各6点42点満点でのチェックです。 SAでのトラックドライバーやファミリー層向けへの幅広い顧客層をターゲットとしており、商品のネーミングや提供時間(単純・短時間調理)などいろんな場面に照らしてのプレゼン能力も問われます。 (10種類の創作丼メニューが完成) 学生たちは10時頃から作りはじめ、自分たちの順番・プレゼン時刻に最良の状態で出せるよう準備していました。自分の前のチームがプレゼンする頃には盛り付け、まるで店売りのように直前調理が出来栄えを左右します。プレゼン持ち時間10分で1チーム、餅田先生が調理室で「急いで!準備出来てる?」と指揮をとっていました。 10チームの新メニューのプレゼンを聞き、試食し、審査となるとかなり時間を要しましたが、ほぼ時間通りに終了しました。その後、講義教室に移動し、いよいよ表彰式が始まりました。最初に特別賞2作品、準グランプリ賞、グランプリ賞の計4作品が受賞対象になり、㈱近鉄リテーリング中井社長から各チームに表彰状と賞品が贈られました。ここで当初の予定とは違うサプライズがありました。特別賞が岸和田SAで販売に向け検討という副賞がついたのです。 以下、4作品を掲載します。 【グランプリ】大和ポークねばねばアボカ丼 グループ5 下平愛、奥田佳菜、上山蓮実、辻川裕里江 «受賞者のコメント» グランプリ受賞時、驚きましたが何度も繰り返し試作し、努力してきたので受賞の自信はありました。メニュー開発に向けて、実際にサービスエリアに行って、客層やメニュー、厨房の様子を生で見ました。あっさりしたメニューが少なく、厨房が忙しそうだったので、それらを考慮して手軽にできるメニューを考えました。 【準グランプリ】まほろば大和のうるわし豚丼 グループ7 今北知世菜、岡本愛海、谷南萌子、中家安也奈、橋本咲穂里 «受賞者のコメント» 準グランプリを受賞できて、驚きと感動でいっぱいです。サービスエリアとしてのメニューと管理栄養士の卵としての考えを結びつけることと、奈良のイメージを丼に表現することが難しかったです。それでも、どのグループよりも一番奈良への愛情を持っていたことがこの丼の完成につながったと思っています。 【特別賞】1杯で2度美味しい♪一石二豚丼 グループ9 北島進吾、垣尾大輔、高橋直也、中村啓、古川貴章、柳本博輝 «受賞者のコメント» 特別賞受賞できうれしかったですが、グランプリ・準グランプリではなかったことが悔しかったです。一杯で全く違う味を楽しめるという独創性と遊び心は他のチームより自信がありました。その分、冷汁の調味料の微調整や大和ポークのどの部位を使うかとても悩みましたが、チームみんなで試行錯誤しこの丼が完成しました。 【特別賞】二上山のトントン丼 グループ4 築紫茜、池内美聡、的場萌、三木恵実 «受賞者のコメント» 選ばれると思っていなかったのでびっくりしましたが、素直に嬉しかったです。この丼ができるまで、考えた作り方と実際に作ってやってみるのでは全然違って、実際に作るのはともて難しかったです。小さなパンフレットを手書きで作成し、より丼の魅力を分かりやすく伝える工夫をしました。 最後に、西日本高速道路株式会社 後藤阪奈高速道路事務所長、西日本道路サービス 大野支社長、㈱近鉄リテーリング 中井社長、冬木学長、中谷先生から講評をいただき、みんなで記念写真を撮りました。4月から始まった近鉄SA丼メニューも勉強会、検討会を経ていずれの作品も甲乙付け難い見事な仕上がりとなりました。学生にとっては思い出に残る貴重な体験になったはずです。このような機会を与えていただいた近鉄関係者のみなさま、ありがとうございました。 グランプリ、準グランプリは2016年10月頃から香芝サービスエリアで販売開始となる予定です。 【関連記事】 近鉄連携「香芝SAフードコートメニュー開発プロジェクト」レシピ検討会を行いました。 近鉄連携「香芝サービスエリア 丼物メニュー開発」質問会を開催しました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」がスタートしました。 近鉄連携「香芝SAフードコート メニュー開発プロジェクト」~第1回目プレゼンテーション会を開催!
2016.07.06
平成28年度 理学療法特別講演会のご案内
畿央大学 理学療法特別講演会のご案内 特別講演会は、毎年、畿央大学卒業生に向けてリカレント教育(卒業後も幅広い知識を養う)を兼ねて行っています。 今回の理学療法特別講演会では、現在、平成記念病院での臨床に加えて、畿央大学大学院の客員研究員としてご活躍されている徳田光紀先生(畿央大学理学療法学科1期生)をお招きし、大腿骨頚部骨折術後の理学療法についてご講演頂きます。大腿骨頚部骨折に対する理学療法の最新知見と徳田先生が実践している疼痛コントロールや筋力増強のための物理療法研究も含めてお話し頂きます。 なお本講演は、受講料1000円にて卒業生以外の医療関係者にも公開させて頂きます。 日 時 2016(平成28)年12月18日(日) 14:00~18:00 (13:30~受付) 会 場 畿央大学 L棟1階 L103講義室 講演 14:00~16:00 「大腿骨頚部骨折術後の理学療法の理論と実際」 徳田 光紀 先生 平成記念病院 リハビリテーション科 主任 / 畿央大学大学院健康科学研究科 客員研究員 受講料 1000円(当日受付でお支払いください。) 申込方法 参加を希望される医療関係者の方は下記①~⑤の内容をE-mail、ハガキ、FAXのいずれかでお申し込みください。 受講証の発行は致しません。当日、直接受付にお越しください。 ①氏名(ふりがな) ②住所(郵便番号から) ③電話番号 ④メールアドレス(お持ちの方) ⑤所属先(団体名、病院名等) 申込み締め切り 2016年12月18日(水) 本学卒業生はコチラをご参照ください。 宛先 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学 広報センター 理学療法特別講演会係 FAX : 0745-54-1600 E-mail:dousoukai@kio.ac.jp (件名に「理学療法特別講演会」と明記) お問合せ TEL:0745-54-1601(担当:増田、伊藤) ※公共交通機関を利用してご参加ください。
2016.06.24
平成28年度畿桜会(同窓会)役員会・総会・懇親会を開催しました。
100名をこえる卒業生・教職員が旧交を温めました。 畿桜会(きおうかい)は、畿央大学、畿央大学短期大学部、桜井女子短期大学の卒業生約1万人のための同窓会組織です。2016(平成28)年6月19日(日)、総会および懇親会が開催され115名の卒業生・教職員が参加しました。 総会に先立ち畿桜会役員会が行なわれ、参加役員25名により事業報告等の総会議案の確認と今後の畿桜会の発展のための意見が積極的に交わされました。 総会は定刻11時より食堂棟地階で、石原莉沙代表幹事(看護医療学科1期生)の議事進行のもと行なわれました。冒頭には唄畿桜会長(理学療法学科2期生)、続いて冬木正彦理事長先生のご挨拶があり、学校法人冬木学園が70周年を迎えたこと、4月から学長に就任したこと、卒業生の皆さんの協力を得ながらこれからも力強く発展していく覚悟を示されました。 今回の総会では「大学院同窓会の畿桜会への統合」が提案され、承認されました。平成28年2月2日(火)に行われた大学院同窓会臨時総会で大学院同窓会の発展的解散と畿桜会への統合が出席正会員全員賛成で可決されており、この総会での承認をもって正式に畿桜会への統合、そのことによる発展的に解散が決定しました。畿桜会には「大学院部会」を新たに設置するとともに、下記の変更が加えられることも合わせて承認されています。 *大学院部会の代表幹事は佐藤剛介氏(健康科学研究科修士課程2011年修了)とする。 *大学院同窓会口座残金を畿桜会に移行する。 *正会員の終身会費は16,000円とし、大学院同窓会正会員だった者からは別途徴収しない。 *大学院同窓会での同窓会補助については、短期大学・助産学専攻科と同等の最低8名とする。 その後、平成27年度決算・事業結果報告、平成28年度予算・事業計画が承認され、最後に新役員紹介がありました。諸事情で 同窓会役員として活動できない代表幹事については交代を認め、さらなる同窓会の活性化をはかるために同窓会グッズを作成することになりました。なお、卒業生の皆さんから好評を博している同窓会開催補助についても昨年度同様に継続することが承認されています。 参加人数 補助金額 畿央大学 畿央大学 短期大学部 畿央大学大学院 助産学専攻科 桜井女子 短期大学 8名~9名 16,000円 - - ● ● 10名~14名 20,000円 ● ● ● ● 15名~19名 30,000円 ● ● ● ● 20名~24名 40,000円 ● ● ● ● 25名~29名 50,000円 ● ● ● ● 30名以上 60,000円 ● ● ● ● ※詳細は同窓会開催に関わる補助についてをご覧の上、お申込みください。 正午からは、新食堂R棟1階に会場を移して、谷口舞衣代表幹事(看護医療学科3期生)による司会のもと、冬木智子名誉学園長のご挨拶、冬木理事長の乾杯の音頭で懇親会がスタートしました。久しぶりの大学、恩師や旧友との再会に終始笑顔の絶えない会となりました。 懇親会恒例となっているビンゴゲームの司会は、新任代表幹事3名に務めていただきました。今年の1等は「ペア温泉宿泊など選べるカタログギフト3.3万円相当分」、2等「USJ年間パスポート」、3等「スチームクリーナー」、4等~20等「ワイン」or「日本酒」or「ギフトカード」まで、豪華景品が当たりました。見事ゲットされた皆さま、おめでとうございました!また当日は父の日であったこともあり、冬木正彦理事長に日本酒がプレゼントされました。 来年度の総会は2017(平成29)年5月21日(日)に決定しました。多数のご参加お待ちしております。
2016.06.15
身体運動制御学/高次脳機能学/発達神経科学とニューロリハビリテーション研究会のご案内
畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター主催 研究会のご案内 ニューロリハビリテーションは、神経科学に基づくリハビリテーションであり、神経科学に関する最新の知見の臨床的応用が要求されます。ヒトの多様で柔軟な身体運動の制御・学習を科学的に捉えるためには、運動学・運動力学を基礎としたバイオメカニクスだけでなく、神経科学の理解と応用が必要になります。これにより身体運動制御のメカニズムを包括的に解釈でき、各個人の呈する現象や病態に応じたリハビリテーションが可能になると考えられます。 また、ヒトにおいて生物学上最も進化した機能として、高次脳機能があります。高次脳機能は、認知・思考・行動・感情などヒトを人足らしめると同時に、我々の生活を効率的かつ豊かにしてくれるものです。また日常生活の様々な場面で、意識・無意識に関わらず、個人の行動を支え、特徴づけているのもまた高次脳機能が影響しています。このような高次脳機能に関する科学的知見を整理し理解することは、高次脳機能障害の臨床思考を高めると同時に、ヒトの理解につながると考えています。 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターでは、上述した2つの領域に関連した研究会を開催します。「身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会」ではヒトの身体動作の制御システムを神経科学に基づく新しい視点で理解すること、「高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会」では動物とヒトの間に共通する、あるいは解離する高次脳機能について理解し、新たなニューロリハビリテーションの創造を目指しています。本研究会では、これまでのニューロリハビリテーション研究と融合・発展させるために、セラピストと研究者が集まりディスカッションすることを通じて、日本におけるこの分野の発展と推進に貢献することを目的としています。 本研究会では、招待講演、指定演題発表、ポスター発表のプログラムを準備しております。参加のみでも可能ですが、是非ともポスター演題にも積極的にご応募いただき、活発なディスカッションの中から、これまでのセミナーとは違う学びの場、研究の場が創発されればと考えております。皆様のご参加をお待ちしております。 第2回 身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会 日 時:平成28年7月30日(土)午前10時開会(受付9:30)〜16時50分閉会 会 場:畿央大学 身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会プログラム 招待講演 ◆井澤 淳 先生(筑波大学システム情報系エンパワーメント情報学プログラム 准教授) 計算論からアプローチする運動学習・運動障害・機能回復 ヒューマノイドロボット開発の成果によって強調されるのは、機械工学の精密性や人工知能の汎用性では無くむしろ、素早く巧みな運動を繰り返し学習のみから獲得することのできる私達ヒトの脳が持つ高度な適応性である。このような意味で、脳は学習する機械である。運動制御・学習の研究は、過去20年、工学的な枠組みを用いることによって大きく発展してきた。本発表では、議論が収束しつつある運動学習の計算理論について概説し、この枠組を用いて脳の各部位の変性が、それぞれ特徴的な運動障害を生み出すメカニズムについて考察する。この考えを脳機能回復の理解へ適用し、リハビリテーションスケジュールの最適設計へ示唆を与えるようなエンジニアリング・サイエンスとしての脳科学の可能性を探る。 ◆今水 寛 先生(東京大学大学院人文社会系研究科心理学研究室 教授) 認知・運動学習と脳のネットワーク 人間は新たな生活環境に置かれたとき、さまざまなことを学習し、行動パターンを変え、環境に適応します。自分の脳や身体もケガ・病気・加齢などで変化することがあり、そのような場合にも新たな学習・適応を迫られます。人間が学習するときに、脳の一部が変化するだけでなく、脳全体に渡ってさまざまな変化が生じ、脳のネットワークはダイナミックに変わります。私たちの最近の研究の中から、1)学習に伴って短期と長期の運動記憶が獲得される様子を機能的磁気共鳴画像で捕らえた研究、2)安静状態の脳活動から脳のネットワークを解析し、個人の認知学習の結果を予測した研究、について説明します。計算モデルや数理統計解析の進歩により、人間の行動履歴や脳活動から、将来の行動や学習の結果をある程度予測することができるようになりました。このような成果をリハビリテーションに役立てる方法について議論したいと思います。 ケースディスカッションおよび指定演題を予定(詳細はプログラムを参照) ポスター発表: 詳細は「ポスター応募要領」をご覧ください。 第1回 高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会 日 時:平成28年7月31(日)午前10時開会(受付9:30)〜16時50分閉会 会 場:畿央大学 高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会プログラム 招待講演 ◆前田 貴記 先生(慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室 講師) 自己意識の神経心理学 神経心理学において扱われる自己意識(self-consciousness)には、自伝的(autobiographical)な側面など多様であるが、今回扱うのは、意図性・随意性に関する自己意識である。このような自己意識に異常を来たす高次脳機能障害として、神経学領域におけるalien hand syndrome、anarchic hand syndrome、道具の強迫的使用、運動開始困難、拮抗失行、使用行動や、精神医学領域における統合失調症の“させられ体験”などがある。脳卒中後の麻痺においてすら麻痺肢の随意性が低下するため、身体に関する自己意識が変容していることが伺われるが、当たり前のこととしてこれまできちんと扱われて来なかったかと思う。実のところ、そもそも健常人においても、或る行為が意図的・随意的か否かについて厳密に線引きすることは容易ではなく、当人の主観に依拠するしかないのだが、さらにその異常となると正確にとらえることはかなり難しい。方法論的にも定量評価が難しいため、定性的に記述するしかないのが現状である。 近年、意図性・随意性に関する自己意識について、「運動主体感・意志作用感(sense of agency:SoA)」というパラダイムで神経科学研究が進められている。SoAとは、自己が思考や行為の「主体(agent)」であるという主観的体験のことで、我々はSoAについて実証的に評価するために、「Sense of agency task (Keio method)」を作成し、主に統合失調症の自我障害について研究を進めてきた。 SoAの神経基盤については、Keio methodを用いたf-MRI研究にて、ACC、SMA、insula、IPL、PCC/precuneusなどが重要であることを明らかにしたが、興味深いのは、default mode network の中心領域であるcortical midline structure: CMSが含まれているという点である。CMSの中でも、特にposterior CMS(PCC/precuneus)は大脳皮質における最高度のhub領域であり、極めて重要な機能を担っているものと考えられているが、その役割については明らかではない。posterior CMSの機能について、SoAとの関連で研究を進めて行くことは重要と考えている。 統合失調症の基本病態については未だに不明であるが、脳の局在性の機能障害というよりも、脳領域間の結合性の異常(disconnection)と考えられており、近年、白質異常による神経生理学的な伝導障害(delayed prediction signal)、すなわちtemporal disconnection を支持する知見が得られつつある。治療的観点からは、この結合性の異常の改善がターゲットとなるが、共同研究者の今水寛先生らが進めているf-MRIを利用した結合ニューロフィードバック法という治療手法は、SoA異常を脳活動から矯正していくという治療方略であり、精神疾患に対する非侵襲的治療として大いに期待されるものである。 SoAという切り口から、精神疾患を含む高次脳機能障害の病態理解、治療、リハビリテーションのための新たな戦略を提案していきたいと思っております。 <参考文献> 前田貴記:自我の脳科学から考える統合失調症-精神病理学と脳科学のありうべき連繋-. こころの科学No.180: 79-86, 2015 ◆吉田 正俊 先生(生理学研究所認知行動発達研究部門 助教) マカクザルを用いた半側空間無視動物モデル 半側空間無視の病態メカニズムを明らかにするためには動物モデルの開発が有効であると考えられるが、これまでにヒトでの病態を充分に反映した動物モデルは確立していない。近年のヒトイメージング研究の知見から半側空間無視は背側注意ネットワーク、腹側注意ネットワークの失調であることが示唆されている。そこでわたしはマカクザルを対象動物として、背側注意ネットワーク、腹側注意ネットワークの相同部位に損傷を加えたあとでの行動を評価した。その結果、半側空間無視の症状と類似した行動が損傷後1ヶ月以上持続することを見出した。また、安静時自発脳活動をMRIによって計測し、マカクザルにおいても損傷後に注意ネットワークの失調が起きていることを示唆するデータを得た。以上の実験結果についてヒトでの知見に関しても紹介しながら順番にお話してゆきたい。 ケースディスカッションおよび指定演題を予定(詳細はプログラムを参照) ポスター発表: 詳細は「ポスター応募要領」をご覧ください。 第1回 発達神経科学とニューロリハビリテーション研究会 日 時:平成28年12月3日(土)午前10時開会(受付9:30)〜16時50分閉会 会 場:畿央大学 発達神経科学とニューロリハビリテーション研究会プログラム 招待講演 ◆乾 敏郎 先生(追手門学院大学心理学部心理学科 教授) コミュニケーション機能の脳内メカニズムと自閉症発症機構 言語・非言語コミュニケーション機能の主要な脳内基盤に関する我々の研究を紹介するとともに、自閉症発症機構の我々のモデルについても紹介する。 ◆中井 昭夫 先生 (兵庫県立リハビリテーション中央病院子どもの睡眠と発達医療センター 副センター長) 神経発達障害は身体障害である?~診察室から見えてきた子どもの発達における身体性の重要性~ 神経発達障害は高次脳機能の発達の問題であり、不器用、感覚、睡眠や食事など身体性の問題は中核症状とは関係ない、単なる併存状態とされてきたが、近年の当事者研究、脳研究、構成論的アプローチなど様々な学際的研究から、胎児期からの「身体性」と環境との相互作用が高次脳機能の発達、そしてその障害としての神経発達障害の進展に重要な役割を果たしている事が強く示唆されてきています。協調運動、睡眠、食事・・・ 診察室から見えてきた子どもの発達における身体性の重要性について、私達の臨床研究のご紹介や取り組みを交えてお話したいと思います。これからの発達障害診療のあり方や先制医療の可能性について社会みんなで考える契機となれば幸いです。 ケースディスカッションおよび指定演題を予定(詳細はプログラムを参照) ポスター発表: 詳細は「ポスター応募要領」をご覧ください。 発表応募要領 下記フォーマットをダウンロードして抄録を作成し、メール添付にて送信してください。 ※研究会により送信先アドレスが異なりますので、ご注意ください。 抄録書式 抄録サンプル 抄録データ作成送信先および注意事項 ●7月30(土)「身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会」 立位姿勢、歩行、その他の身体運動の制御、学習に関連した基礎研究から、臨床研究まで広く募集します。また、身体運動制御学に関連した症例報告も歓迎します。 提出先:m.ohsumi@kio.ac.jp ●7月31日(日)「高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会」 特に研究領域の指定はありません。高次脳機能障害に関する基礎研究・臨床研究・症例報告はもちろん、人文科学分野、精神心理学分野、行動学分野などからの発表も歓迎します。 提出先:s.nobusako@kio.ac.jp ●12月3日(土)「発達神経科学とニューロリハビリテーション研究会」 特に研究領域の指定はありません。発達障害に関する基礎研究・臨床研究・症例報告はもちろん、人文科学分野、精神心理学分野、行動学分野などからの発表も歓迎します。 提出先:s.nobusako@kio.ac.jp 文字数の制限はありません(但しA4用紙1枚以内)。 Microsoft Word(MS明朝・12ポイント)で作成ください。 アブストラクトの編集はこちらでは行いません。お送り頂いた状態を完成版として抄録集にまとめますので、誤字・脱字等のご確認をお願いします。 文字化け対策の為、WordとPDFの両ファイルをお送りください。 締切 ●「身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会」、「高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会」は、平成28年6月30日(木)着 《←7月15日(金)まで演題締切を延長します。》 ●「発達神経科学とニューロリハビリテーション研究会」は、平成28年11月20日(日)必着 参加申込について 事前申込およびポスター発表の受付は終了しました。当日参加は可能ですので、受付に直接お越しください。 参加費用 ●「身体運動制御学とニューロリハビリテーション研究会」、「高次脳機能学とニューロリハビリテーション研究会」2日連続参加:5,000円 どちらかの研究会のみ1日参加:3,000円 ●「発達神経科学とニューロリハビリテーション研究会」参加:3,000円 問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター事務局(畿央大学 総務部) TEL 0745-54-1602 E-MAIL soumu@kio.ac.jp
2016.06.10
【満員御礼】8/27(土)ひらめき☆ときめきサイエンスご案内
【定員に達しましたので、申込を締め切りました】 運動中のからだのしくみを発見しよう~健康をたもつ運動と栄養の科学~ 運動すると心臓はドキドキするのはなぜでしょうか?筋肉をつけるには何を食べたらよいのでしょうか? このプログラムでは、運動中のからだのしくみを観察して、健康をつくる運動と栄養について考えます。 また、自分の食事バランスを調べて、体力をつくるためには何をどれだけ食べたらよいかを学びます。 体力をアップするための健康体操の実技を体験し、ランチタイムでは大学生との交流も行います。 みなさんの健康をたもつ運動と栄養の科学を一緒に学びましょう。 日 時 2016年8月27日(土)10:00~15:40 ▲クリックで拡大します。 会 場 畿央大学L101教室、生理機能実習室など →アクセスはこちら 内 容 運動中のからだのしくみを発見しよう ※詳細内容(タイムテーブル等)は、 右のチラシをご参照ください。 対 象 小学校5・6年生 (原則、保護者同伴) 定 員 20名(先着順、参加無料) 持ち物 筆記用具、ノート、タオルなど ▼昨年の「ひらめき☆ときめきサイエンス(運動すると体のなかはどうなる?~健康をつくる運動と食事のサイエンス~」の様子を見る 【参加申込方法】 ① 小学生本人の氏名(ふりがな)、保護者の氏名、②性別、③学校名・学年、④〒住所、⑤電話番号、⑥保護者の同意の有無⑦保護者の見学の有無を明記のうえ、ハガキ、ファックス、もしくはメールでお申込みください。 【宛先】 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学教育推進部 サイエンス係あて FAX:0745-54-1600 E-mail:uketsuke@kio.ac.jp 【お問い合わせ】 畿央大学教育推進部 ひらめき☆ときめきサイエンス担当係 TEL:0745-54-1601 ※個人情報については、本イベントの受付整理以外には使用いたしません。 本イベントは独立行政法人日本学術振興会の選定助成事業です。
2016.06.09
平成28年度 冬木智子特別奨励賞・畿央大学特別奨励賞授与式が挙行されました。
平成28年6月9日(木)12時30分より、平成28年度冬木智子特別奨励賞ならびに畿央大学特別奨励賞の授与式がC棟エントランスホールで執り行われました。 「冬木智子特別奨励賞」は、冬木智子名誉理事長が私財を寄付し設立した特別奨励基金により、本学に在籍している学業・人物ともに優れ他学生の範となる学生に表彰状・奨励金の授与を行うもので、各学科から1名、合計5名が選ばれました。 「畿央大学特別奨励賞」は、学業成績・人物共に優秀な学生に対し更なる努力を期待して表彰状・奨励金の授与を行うもので、2回生以上の各学科学年それぞれから選出された18名に授与されました。 学部長をはじめ、多くの教職員や学生が見守るなか、冬木正彦理事長より賞状と奨励金が一人ひとりに手渡される時、大きな拍手が沸き起こりました。 理事長は挨拶のなかで「周囲の方々のサポートなしには自分の成長はありません」「他の学生の模範となるよう更に努力してください」と語られました。 受賞された皆さんの更なる躍進を期待いたします。
2016.06.08
6月27日(月)第2回認知症ケア研修会のご案内
平成28年6月27日(月)に第2回認知症ケア研修会を開催いたします。 「認知症ケアを支える地域ケアシステム」と題して、台湾における認知症ケアの実際について 講師に、台湾社団法人雲林県老人長期ケア協会付属小太陽デイサービスセンター 陳 玲穎(チン リンイン)氏をお迎えして講演を行います。(無料) ▲クリックで拡大します(申込み用紙もコチラからプリントアウト出来ます)。 ※講義の後に、K204ゼミ室で茶話会を予定しています。 本研修会は、平成28年度科学研究費助成事業(基盤研究C)「認知症高齢者グループホームの終末期ケアにおける看護連携を強化するための教育支援システムの開発」の助成を受け、開催します。 多数のご参加をお待ちしています。
2016.05.31
週刊東洋経済「本当に強い大学2016」で、関西の私立大学で本学が10位に!
5月16日東洋経済新報社発行「週刊東洋経済」臨時増刊「本当に強い大学2016」の特集記事「本当に強い大学 総合ランキング」において、本学が関西の私立大学で10位にランクインしました。国公立大学を含めると16位(全国では88位)という結果になっています。このランキングは「教育力」「就職力」「財務力」「国際力」の4つの視点から評価されたもので、本学が高い水準で進めてきた教育研究活動が総合的に評価されています。 「本当に強い大学」総合ランキング(抜粋) ※1…関西の国公私立大学 ※2…関西の私立大学 ※1 ※2 大学名 1位 - 京都大学 2位 - 大阪大学 3位 - 神戸大学 4位 1位 関西医科大学 5位 2位 近畿大学 6位 3位 同志社大学 7位 4位 大阪医科大学 8位 5位 兵庫医科大学 9位 6位 立命館大学 10位 7位 関西学院大学 11位 - 大阪府立大学 12位 - 大阪市立大学 13位 8位 関西大学 14位 - 和歌山県立医科大学 15位 9位 関西外国語大学 16位 10位 畿央大学 【備考】東洋経済新報社の「週刊東洋経済」臨時増刊「本当に強い大学2016」中の「本当に強い大学 総合ランキング」をもとに、本学にて関西における順位を作成しています。
2016.05.25
5月29日(日)に「奈良県認知症ケア専門士会」第5回研修会が開催されます。
平成28年度奈良県認知症ケア専門士会研修会のご案内です。受付後に総会があり、続いて研修会が開催されます。講師の武田先生は地域ケアシステム「つなぐ明日香」を実践されており、以前は畿央大学の非常勤講師としても本学の教育活動にご協力いただいております。皆さまのご参加をお待ちしています。 平成28年度奈良県認知症ケア専門士会研修会 5月29日(日)13:00-16:00 13:00-13:30 奈良県認知症ケア専門士会 総会 13:00-15:00 @L101講義室 Dr.イチロー診療所 「認知症の人を理解するために」 講師 武田 以知郎先生 (明日香村国民健康保険診療所 所長) 15:20~ @L302講義室 ワールドカフェ 「認知症ケア 地域と人とのつながりをつくるには」 ▼詳細はPDFデータをご覧ください(クリックで開きます)。
2016.05.25
畿央大学現代教育研究所主催「学びを結ぶワークショップⅣ」を開催します。
教育現場における教育力向上の一助となることをねらいに、畿央大学現代教育研究所が主催するワークショップの第4回です。より多くの皆様に参加して頂きやすいよう「大阪府教育センター 平成27年度大阪府教職員自主研修支援事業 大学・専修学校等オープン講座」に参画させて頂いての実施です。 テーマである「学びを結ぶ」は、子供の未来のために、私たち大学教員とご参加いただく現職の教育関係者の皆様がワークショップで育む学びで結ばれることを願って設定したものです。夏季休業中の研修として利用していただけるよう、教育にかかわる多くの皆様のご参加をお待ちしております。 【日時】平成28年8月9日(火)10:00~15:30 ワークショップ1 10:00~15:30 【全校園教諭・教員、福祉関係者、保護者対象】 ポジティブな行動支援で発達障害のある子供とその家族を支える- 家族の多様性に応えるための科学的実践- Joseph Lucyshyn 博士(カナダ ブリティッシュコロンビア大学 教育学部 准教授) 大久保 賢一(教育学部 准教授) ワークショップ2 午前の部10:00~12:00 午後の部13:30~15:30 【小・中学校教諭・教員対象】 運動学習と学習意欲からアプローチする楽しい体育の授業づくり 辰巳 智則(教育学部 准教授) ワークショップ3 午前の部10:00~12:00 午後の部13:30~15:30 【全校園教諭・教員対象】 見て、ふれて、考える、インクルーシブ教育の視点からの図工の授業 西尾 正寛(教育学部 教授) 昼食交流会 12:10~13:20 R棟1階食堂にて,軽食を準備いたします。 食事しながら,日頃の教育に関する話題を交流しましょう。 ※講座の詳細はPDFでご確認ください。 ※ワークショップ1は午前・午後を通して行うため、2・3とあわせてお申込みいただくことはできません。 ※ワークショップ2と3の「午前の部」と「午後の部」は同一内容です。 ▼ワークショップ案内チラシ ▼ワークショップ詳細と申込用紙 申込方法 申し込み票に記載されてある必要事項を明記の上、E-mail または FAXにて送信してください。 【送付先】 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 畿央大学総務部 畿央大学現代教育研究所ワークショップ係 宛 FAX:0745-54-1600 E-mail:rime@kio.ac.jp 問合せ先 TEL:0745-54-1602 畿央大学総務部
2016.05.23
学校法人冬木学園創立70周年記念式典を開催しました。
平成28年5月21日(土)、ホテル日航奈良にて学校法人冬木学園創立70周年記念式典を開催いたしました。創設者である冬木智子名誉学園長が終戦後、三人の教え子を相手にあり合わせの衣服の更正から始めた洋裁教室から70年。創立記念日である当日には200名をこえる来賓の方々にお集まりいただき、その節目を分かち合いました。 記念式典は11時に開式。冬木智子名誉学園長は式辞で、これまでの多大なるご支援、ご協力への感謝の意を表すとともに、建学の精神「徳をのばす・知をみがく・美をつくる」について、そして創設以来変わらない教育に対する情熱を熱く語りました。 続いて馳浩文部科学大臣代理大路正浩参事官、荒井正吾奈良県知事、中村昭奈良県議長から祝辞を頂戴しました。荒井知事からは、「奈良県内でも教育の模範となる存在であり、誇りである。」というお言葉をいただきました。 式中ではこれまでの70年を振り返る動画が上映され、最後に冬木正彦理事長が「冬木学園のめざすもの」というテーマで今後の教育にかける想いをスライドを使いながら紹介し、冬木学園のさらなる発展に向けての決意を表明しました。 式典に続いて祝賀会が開催されました。山村吉由広陵町長、吉田弘明香芝市長、奥野誠亮前衆議院議員からも祝辞を頂戴するなど、学園の関係者と御来賓の皆様で親睦を深める絶好の機会となりました。 教職員一同、今後も建学の精神である「徳をのばす・知をみがく・美をつくる」に立ち返り、その具現化に努め、教育・研究・社会貢献に邁進してまいります。 【関連記事】 畿央大学学長の交代について