2008.09.09
公開講座やパッククッキング講習会など、夏の取り組みを行いました。
畿央大学では、この夏、公開講座やパッククッキング講習会をはじめ、さまざまな取り組みをおこないました。また同時期に、奈良教職員互助組合主催のえほん展が本学を会場として開催されました。子供たちから高齢者の方々まで、真剣な学びと笑顔があふれたキャンパス風景をご報告します。中にはパッククッキング講習会受講後、公開講座に飛び入り参加したり、公開講座の空き時間にえほん展をのぞいてみたりして、有意義な1日を過ごしてくださった方も多かったようです。
第6回畿央大学公開講座
8月23、24日の2日間にわたって4つのテーマで公開講座を開催しました。
23日の公開講座Aは、現代教育学科西端律子准教授の「情報社会におけるコミュニケーション」というテーマ。「平和」や「愛」といった抽象的な概念を、折り紙や切り絵を通して表現する内容で、受講者の方からは「体験型の講座なので、楽しかった」という感想をいただきました。
公開講座Bは、看護医療学科弓場紀子准教授「子どもとの関わりから学ぶ」。看護師としての体験談や、スライド、実物の「子どもの写真」「子どもが書いた絵本」などを通して、苦しい状況の中でも懸命に生きている子どもたちの姿を浮かび上がらせ、受講者の方々の心をゆさぶったようでした。
24日の公開講座Cは、看護医療学科山本隆教授の「別腹のしくみ」がテーマ。日頃、よく使う「別腹」について、脳と食欲との関係を、専門的な話もスライドを使ってわかりやすい解説があり、健康な食生活についても考えさせられました。受講者の方々にも、耳でも目でもお腹でも「別腹」について理解していただけたのではないでしょうか。
公開講座Dは、畿央大学特任教授で、関西中央高校副校長を兼務している山田純二教授の「親学のススメ」。先生独特の、ユーモアたっぷりの口調で脱線もしながらも、現実の教育問題にも鋭く切り込んだお話で、受講者にたいへん好評でした。
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パッククッキング講習会
8月23日・24日のパッククッキング講習会では、早々と受付をすませ、三角巾とエプロンをつけてやる気十分の受講生の方々が集まって来られました。先生から説明を受け、熱心にメモをとる姿も見受けられました。途中、お湯を入れすぎてポットからあふれ出すというハプニングもありましたが、簡単に何種類もの料理ができあがり、大満足をしていただいて講習会は終了しました。受講者からは「料理が好きになりそう。食べる人から作る人に変身です。」との感想もいただきました。
その後、新聞やテレビで報道されたものを目にされたのか、次の講習会には必ず参加したいという電話もかかり、担当の先生はまた秋に講習会を開きたいとおっしゃっています。
えほん展なら
奈良教職員互助組合主催で開かれたえほん展ならは、8月22日・23日・24日の3日間を通して約4500名が訪れ、大盛況でした。ところせましと並ぶ2000冊の絵本を前にして、今の子どもも、昔の子どもも、お気に入りの絵本や懐かしい絵本を見つけて時のたつのを忘れていました。畿央大学を会場としてのえほん展は今年初めてです。本学からボランティアで参加した学生も、最初は戸惑いがあったようですが、慣れてくると『ぐりとぐら』のコスチュームを着けて読み聞かせをしたり、子どもたちに折り紙を教えたりして、スタッフとして大活躍してくれました。
教職員のための夏の公開講座
奈良県公立学校の教職員を対象とした公開講座も8月25日に開かれました。
午前中の「講座1」は、本学中城進教授が、【スタンレー・ミルグラムの「服従実験」から学ぶ】と題して、「服従実験」について資料を使ってわかりやすく説明し、それを通して、学校現場で起きている問題について問いかけました。講座終了後も、受講者から質問を受け中城先生は熱心に答えられていました
午後の「講座2」は、本学東山明子教授が、【見方が変わる・子どもが変わる:生き生きした教育現場に変えるために】をテーマに講演しました。「生徒をほめること、話を聞くこと!!それによって自発的・自主的に取り組む子どもたちを育てることができる」と、エネルギッシュな口調で語りかけ、予定時間をオーバーしましたが、先生の熱意が参加者に伝わり最後まで熱心に受講されていました。