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すべての新着情報一覧

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2025.01.31

教職員対象「令和6年度人権教育推進委員会主催学内研修会」を開催しました。

2025年1月23日(木)、本学教職員対象の「人権教育推進委員会主催学内研修会」を開催し、60名以上の教職員が参加しました。 今年度の研修では、「アルビノ・ドーナツの会」代表の藪本舞先生を講師にお招きし、「素顔の私はダメですか?~多様な見た目が受け入れられる社会にするために~」をテーマにご講演いただきました。     藪本先生は、アルビノ(アルビニズム・眼皮膚白皮症)として生まれ、ご自身の経験からアルビノの人たちが交流するための場所の必要性を感じ、「アルビノ・ドーナツの会」を設立、アルビノの当事者やご家族のネットワークづくりに尽力してこられました。また、「アルビノについて」や「見た目問題」に関する講演を各地で実施し、情報発信に努めておられます。 アルビノの人は、先天的な遺伝性疾患により皮膚や毛、瞳の色素が欠乏し、紫外線過敏や視力低下といった症状を抱えておられます。髪や肌の色が白い(薄い)という「見た目」の特徴から、「外見差別(ルッキズム)」や「見た目問題」に直面し、悩み苦しむ方もおられます。当事者である藪本先生ご自身の経験を交えながら、お話をしていただきました。     『外見差別(ルッキズム)』とは、人を外見で判断し、一方のみに不利益を与えること、『見た目問題』とは、病気やケガを理由に見た目に症状を持つ人が生きていく上で直面する様々な問題のことであり、そういった人たちが世の中に受け入れられづらいという社会問題です。藪本先生ご自身も、アルバイトへの応募や就職活動で差別や不利益を受け、「どういう容姿であれば受け入れられるのだろう」と悩み、ファッションやメイクを武装のように考えていたという話を伺いました。また、自身の抱える見た目問題は個人の問題だと考えてしまい、身近な人にも相談できず悩んだ時期を過ごされました。一方で、「自身の素顔を大切にしてもらった」という経験がそれまでの自分を解放してくれたというお話もありました。現在に至る人生の中で、アルビノという見た目の特徴を抱えて揺れ動いてきた心の有り様がとても印象的でした。 また、商業的に作られた「見た目の基準」がメディアやスマートフォン、街中に溢れ、無意識のうちに若者の目に触れているという話もありました。若者の中には、そういった情報に晒されることで、その基準との差に悩み、コンプレックスを抱く人も多くいます。多様性を謳う世の中に逆行し、「人と同じ見た目でないといけない」という価値観を商業優先の社会が生み出し、外見至上主義が作られています。こういった風潮が、色々な見た目の人が受け入れられづらい社会に繋がってしまうことも危惧します。     最後の質疑応答では、見た目問題を抱えている学生への関わり方について、「当事者が困っていることを伝えるには時間が必要。本人が自ら話をするまでは待ってほしい。」というお話がありました。問題解決のためには、当たり前ではありますが、人と人との信頼関係が前提にあり、その上で当事者の方の気持ちに寄り添い、対話の中で時間を掛けて進めていく必要性があります。また、「見た目問題を触れてはいけないものとしてしまうと理解が遠のいてしまう。」というお話もありました。今回の講演のように当事者の方からの話を聞く機会は大変貴重です。当事者のことを正しく知り、理解を深めることが、当事者を含むあらゆる人が生きやすい世の中や環境づくりの礎であると思います。 本学に集う人々が多様な人々を受け入れ、大学があらゆる人にとって安心できる場所になる、そうありたいと強く思うことができた貴重な機会となりました。   【関連記事】 教職員対象「令和5年度人権教育推進委員会主催学内研修会」を開催しました。 教職員対象「令和4年度 人権教育推進委員会主催学内研修会」を開催しました。 令和3年度 人権教育推進委員会研修会「コロナ禍においてあらためて部落差別について考える」 令和2年度 人権教育推進委員会研修会「コロナ禍における人権問題について」 令和元年度 学園ハラスメント防止委員会・畿央大学人権教育推進委員会 共催研修会「LGBT(ハラスメントと人権)~多様性を認め合う社会をめざして~」 平成29年度 人権教育推進委員会研修会「LGBTって何?ーつながるための第一歩ー」 平成28年度 人権教育推進委員会研修会「子どもの声を聴き権利を守るー子どもアドボカシーとはー」 平成27年度 人権教育推進委員会研修会「ヘイト・スピーチとは何かーだれの、何を傷つけるの?ー」 平成26年度 人権教育推進委員会研修会「発達障害を持つ学生への対応について」  

2025.01.30

就職レポートNo.820(公的病院/助産師)助産学専攻科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第820弾! 助産学専攻科  (25卒) K・N さん 公的病院(助産師) 勤務     あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 もともと赤ちゃんが大好きで、母が医療従事者ということもあり、助産師という仕事を知り興味を持ちました。そして助産師という仕事を調べていくうちに、命の誕生に立ち会えるなんて素敵な仕事だなと思い、目指すようになりました。 畿央大学を目指したのは、もともと助産師になりたいと考えており、4年間看護のことを学んだあと、専攻科という形で1年間助産のことを学べるのは、自分の性格にもあっており、看護のことも助産のこともしっかり時間をかけて学べると思ったからです。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 学生生活を振り返り、学部の時も専攻科の時も、友達と一緒にしんどいながらも頑張って課題や実習を乗り越えたことが一番の思い出です。課題や実習はしんどかったですが、一緒に頑張れる仲間がいたことがとても心強かったです。 また、学生生活を振り返り、オープンキャンパスのリーダースタッフをしていたことはよかったと思います。私は部活動やサークル活動はしていなかったのですが、オープンキャンパスでの運営や来場してくださる高校生や保護者の方との関わり、参加してくれるスタッフとの関わりなど、さまざまな経験が就職活動での自己PRに役立ったので、やっていてよかったなと感じました。       就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 先輩や先生の話を聞き、自分自身のなりたい助産師像に、この病院でなら近づけると思ったからです。また、婦人科もある混合病棟であるため、助産師としてだけでなく看護師としても成長できると考えたからです。   就職活動を振り返っていかがでしたか? 大変だったことは、専攻科に入学する前から病院探しをはじめ、入学してすぐには履歴書の作成などの就職活動を、授業や課題を進めながら同時に行っていかなければならなかったことです。また、助産師採用の数は限られているので、1つだけではなく、いくつかの病院の就職活動も進めていかなければならないことも大変でした。 キャリアセンターの方には、授業が1~4限まで毎日あるため、昼休みや放課後といった限られた時間の中で履歴書や志望理由書、面接練習などサポートしていただき、とてもありがたかったです。   就職活動で役立ったツールを教えてください。 就職活動で主に使用したツールはないですが、自分なりに想定した質問に対する答えや自分の考えをまとめたものは持っていきました。   後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 助産師としての就職活動は、入学前や入学してからすぐに行わなければならず、加えて授業や課題と並行して行うため、書類を作成するのも、病院見学に行くことも、とても大変だと思います。なので、できるだけ早め早めに自分の興味がある病院を見つけ、いつまでに書類を出すのか、いつが試験日なのかを確認しておくと安心だと思います!また、助産師として採用してくれる病院は少なくなっていたり、少人数しか募集していない病院も多かったりするので、1つに決め切らず、いくつかの病院の選択肢を持っておくといいと思います!    

2025.01.28

プレティーチャーズガイダンスを実施しました

学校や園で先生として4月から新たな一歩を踏み出す4回生を対象に、プレティーチャーズガイダンスを実施しました。 このガイダンスは、年度当初に必要な業務や準備、社会人としての心構えなどについて、教育学部と教採・公務員対策室の教員が講義を行い、不安なくスタートできるようにするものです。         今年度は、1月14日(火)、1月15日(水)、1月16日(木)、1月20日(月)、1月21日(火)の5日間にわたり、合計6講座を実施しました。   学校教員志望者は、服務やコンプライアンス、板書のポイント、教室掲示物の作成方法、学級経営のポイントについて学びました。また、幼保志望者は、保育者としての心構えやクラス通信の書き方について学びました。   4回生の後期になると履修する授業も限られており、採用試験に向けて一緒に頑張ってきた友人と教室で講座を受けるのは久しぶりでした。講座中には懐かしむようにお互いを励まし合う姿もみられました。         4回生のみなさん、大学生活の残りわずかの時間も、一日一日を大切に過ごしてください。みなさんが4月から先生として活躍されることを期待しています!

2025.01.27

3分でわかる「KIO元気塾」ムービーを公開しました~理学療法学科

  週2回ペースで地域の方をお呼びして、教員サポートのもと理学療法学科の3回生主体で運動相談を企画・実施する「KIO元気塾」。コロナ禍を経て今年度復活した課外活動には、3回生のほぼ全員が参加しています。     卒業生が多数在籍する西大和リハビリテーション病院の協力のもと、そこで理学療法士として活躍する卒業生もサポートに駆けつけていただきながら、長期の臨床実習前にコミュニケーション力をみがき、実際に目の前で困りごとのある参加者の皆さんに対して理学療法士としてできることを必死で考えて実践する、大きな学びの場となっています。     今回はKIO元気塾の魅力を、岡田洋平准教授のインタビューと参加者と在学生の声、そして現場の映像で紹介する3分ムービーが完成しました。畿央大学でしか体験できないKIO元気塾の様子を、ぜひご覧ください!  

2025.01.24

就職レポートNo.819(民間病院/理学療法士)理学療法学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第819弾! 理学療法学科19期生(25卒)   H・Hさん 民間病院(理学療法士) 勤務     あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 子供の頃から様々なスポーツを経験してきたので、スポーツ分野に関われる職業につきたいと考えていました。また、私自身は幸いなことに大きな怪我や病気を経験したことはありませんが、共に切磋琢磨した仲間や大事な家族が怪我や病気で苦しんでいる姿を何度も見たことで、怪我や病気が原因で何かを諦めなければいけない人達の未来を少しでも明るいものにする手助けをしたいと思い、理学療法士を目指しました。 畿央大学は就職実績、国家試験合格実績が近畿では突出している印象がありました。また、オープンキャンパスを通して学生の様子や先生方はもちろん、入学後私達をサポートしてくださる方々の雰囲気がとてもよく、受験を決めました。加えて、畿央大学の理学療法学科は出身校である大阪の高校まで噂が届くほど勉強に関して厳しいといわれていたのでサボり癖のある私に最適だなと思ったのも理由の一つです。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 勉強に関しては入学前に想定していた数倍大変で、テストの回数や課題の量がとても多いうえに難易度も高いので何度も理学療法士の夢を諦めそうになりました。特にテスト前は毎回半泣きになりながら睡眠時間を削って勉強した印象が強いです。しかし、先生達の手厚いサポートや友達と協力することで十分乗り越えることが出来ると思います。また、三年間で培ってきたことは、臨床評価実習や総合臨床実習において大いに発揮されます。蓄えた知識や積み重ねた努力があるからこそ臨床の面白さに気付けるし、何より指導者の先生にめちゃくちゃ褒められるのできっとしんどいだけの実習で終わらないと思います。 サークル活動はもちろん畿央祭を含む様々なイベントが開催されるので、遊ぶ時は全力で遊ぶ、勉強する時は真剣に頑張るというメリハリを持って過ごせば、有意義な大学生活を送ることが出来ると思います。       就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 高度救命救急センターに指定されており、超急性期から生活期に至るまでの切れ目のない環境と豊富な診療科目数から多様な患者様や先輩方のもとで学べると考えました。 また、大学生活を通して関心をもったウィメンズヘルスの分野に対して積極的に理学療法を実施している点や産婦人科との連携が良好であった点から入職後、まだまだマイナーであるこの分野で困っている患者様の手助けができるのではないかと思い選びました。   就職活動を振り返っていかがでしたか? 私はとても心配性なので実習期間中から何度かキャリアセンターの方に相談に乗っていただきました。早く内定が欲しくて総合臨床実習でお世話になった病院を受けようと安直に思っていましたが、キャリアセンターの方や担任の先生、ゼミ担当の先生など色々な人の意見を聞いて8月の学内合同説明会に参加してから判断することにしました。 説明会に参加して気づいたのは自分の視野がとても狭くなっていたことです。そこでまずは第一志望を実習先の病院としてその病院の採用試験日までに①合同説明会で興味を持った病院②自分の興味のある分野(ウィメンズヘルスや脳神経)を取り扱っている病院③就職後も理学療法士としての成長が見込める病院という3点を基準に病院見学や説明会に多数参加しました。そして病院見学に参加し印象が良く、自分の将来のキャリアプランが具体的に想像でき、福利厚生も充実している病院を最終的に選びました。 キャリアセンターの方は、私がスケジュールを詰めすぎて面接練習や履歴書の作成を急いでいる時、柔軟で迅速な対応と温かい言葉をかけてくださったので、安心して面接に挑むことが出来ました。   就職活動で役立ったツールを教えてください。 就職活動を通して大事だったことは積極的な面接練習と情報収集だと思います。 面倒くさがらずに面接で話すことはしっかり文字として記録し、定型文(志望動機や自己PRなど)は口から自然と出てくるぐらい練習しておきましょう。また、面接官の何気ない質問にも対応できるようになるので、大学から配布される自己分析シートを利用して一度自分の過去や性格と向き合っておいて損はないと思います。他にもキャリアセンターから配布されるよく出る質問や先輩方の合格体験記がある場合はしっかり読んで対策を立てるのも良いと思います。 そして何より大事なことは一人で頑張りすぎないことです。キャリアセンターの方はもちろん、先生方や友達にどんどん頼りましょう。私自身就職活動で行き詰った時は先生の研究室におしゃべりしにいったり友達と気分転換に出かけたりしました。また、ほとんどの病院が友達の実習先であったり、畿央大学の卒業生がいたりするので、実習を通してどう感じたか、実際に働いてどうかなどを聞いておくのは病院を選ぶ段階でとても大事だと思います。       ↑就職活動中は、友達とトムとジェリー展に遊びに行ったり、大好きなアサイーを食べたりしてリフレッシュしていました!   後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 3回生の3月になると徐々に就職活動に向けた情報が増え、焦りもでてくるかもしれませんが、行きたい病院が決まっているか、採用試験日が早い病院でない限りまずは実習を乗り越えることを考えてください。4回生の総合臨床実習になると時間と心にある程度余裕が出来るので気が向いたときに気になる病院の採用試験情報を集めるぐらいしておけば、畿央大学は他の学校より実習の終了時期が早いので実習が終わってから本格的に就職活動を開始しても全然遅くないと思います。実習で得たことは面接でとても役立つので実習期間中は患者様と向き合うことに全力を注いでください。 ただ、注意すべきことは、4回生になると実習以降のスケジュールがとても密であることです。実習終了後から11月上旬までは卒業研究が、12月には卒業判定試験が始まります。期末試験が終わった今でこそ思うのは本当に就職活動を早めに終わらせておいて損はなかったということです。実習終わりの夏休みは開放感から遊びたくなる気持ちになるかもしれませんが、そこで少し我慢して就職活動を進めれば、その後時間に余裕が出来て良いことしかないので、やるべき時にやるべき事をするということを忘れないで頑張ってみてください。皆さんが自分に合った就職先を選べることを願っています。  

2025.01.24

顕著な前屈姿勢を示すパーキンソン病患者の歩行不安定性と代償戦略の解明~ニューロリハビリテーション研究センター

パーキンソン病(Parkinson’s disease: PD)患者は、顕著な前屈姿勢(Camptocormia)を示すことがあります。しかし、そのような前屈姿勢が歩行不安定性にどのような影響を与えるのか、またそれをどのように代償しているのかについて客観的に十分明らかにされていませんでした。畿央大学大学院博士後期課程の浦上英之氏と岡田洋平准教授らは、三次元動作解析装置を用いて実験的検証を行うことにより、顕著な前屈姿勢を示す患者は、歩行中の垂直方向の不安定性が高く転倒リスクが高いこと、また重心位置を後方に位置させ、側方への重心移動を増加させる代償戦略をとることを初めて明らかにしました。本研究の知見は、前屈姿勢を示すパーキンソン病患者の歩行安定性を最適化するためのリハビリテーションにおける介入戦略を検討する上で有益な知見となることが期待されます。この研究成果は、Journal of Movement Disorders誌(Gait instability and compensatory mechanisms in Parkinson's disease with camptocormia: An exploratory study)に掲載されています。 研究概要 畿央大学大学院博士後期課程の浦上英之氏と岡田洋平准教授らは、三次元動作解析装置を用いて実験的検証を行うことにより、顕著な前屈姿勢を示すパーキンソン病患者は、歩行中の垂直方向の不安定性が高く、転倒リスクが高いこと、また重心位置を後方に位置させ、側方への重心移動を増加させる代償戦略をとることを初めて明らかにしました。   本研究のポイント ・顕著な前屈姿勢(camptocormia)を示すパーキンソン病患者と顕著な姿勢異常を示さない患者の歩行の不安定性とそれを代償するための戦略について、三次元動作解析装置を用いて実験的に検証した。 ・ 顕著な前屈姿勢を示す患者は、歩行中の垂直方向の不安定性が高く、転倒リスクが高いことと、重心位置を後方に位置させ、側方重心移動を増加させながら歩く代償戦略をとっていることを明らかにした。 ・ また、パーキンソン病患者は前屈姿勢が強くなるにつれて、これらの歩行不安定性と代償戦略が強くなることも示した。   研究内容 本研究では、顕著な前屈姿勢であるCamptocormiaを示すPD患者10名、CamptocormiaがないPD患者30名および健常高齢者27名を対象に、三次元動作解析を用いて歩行不安定性の検証を行いました。対象者には快適歩行速度で5mの歩行路を歩行してもらい、歩行安定性指標(図1)と時空間歩行指標、運動学的指標を計測しました。実験環境における歩行安定性と代償戦略は、個人の特性や心理状況によって異なる可能性があります。したがって、健常高齢者群と比較して顕著に異なる歩行不安定性の傾向を有する患者を確認したうえで、その者を除外し、3群間比較を実施しました。また、PD患者全体で前屈角度と各歩行指標との関連を検討しました。 図1.歩行安定性指標 前方・側方・垂直方向の歩行安定性指標の算出方法を示す。いずれも歩行中の踵接地時に算出した。速度が考慮されたCOMであるXCOMが支持基底面内に位置する場合はMOS>0、支持基底面から逸脱し物理的に不安定な状態はMOS<0となる。 CamptocormiaがあるPD患者のうち1名は、顕著な前方への歩行不安定性を示しました。異質であったこの1例を除き、解析を行った結果、CamptocormiaがあるPD患者はCamptocormiaがないPD患者と比較して、COMが低位であり、垂直方向の歩行不安定性が高いことが示されました。また、CamptocormiaがあるPD患者は、歩行中のCOMを後方に位置させ、矢状面上の下肢関節運動範囲が減少し、COM側方速度、骨盤側方傾斜の運動範囲、歩隔が増加することが示されました(図2)。   図2.Camptocormiaがあるパーキンソン病患者の歩行の特徴   Camptocormiaがあるパーキンソン病患者はCamptocormiaがないパーキンソン患者と比較して、COM位置は低かった。また、歩行時にCOMを後方に位置させ、矢状面上の運動範囲を減少し、前額面の運動やCOM移動を増加させることも示された。 顕著な前方への歩行不安定性を示した1名は、CamptocormiaがあるPD患者群の特徴であったCOM後位や矢状面上の関節運動範囲の減少、歩隔の拡大を認めませんでした。また、この症例は頻回な前方への転倒歴を認め、転倒恐怖心が乏しく、歩行時の安全性を優先しない発言や行動を認めました。 これらの結果は、Camptocormiaを示すPD患者はCamptocormiaがないPD患者と比較して、垂直方向の歩行不安定性が高く、前屈角度の増加に伴い転倒リスクが高まることを示しています。一方で、Camptocormiaを示すPD患者は、前方への歩行不安定性が生じないように後方重心姿勢をとり、矢状面上での関節運動を減少させ、側方の関節運動を増加させることで、体幹屈曲の慣性モーメントを減少させる代償戦略をとっていると考えられます。   本研究の臨床的意義および今後の展開 本研究の知見により、顕著な前屈姿勢を示すパーキンソン病患者は、垂直方向の歩行不安定性による転倒リスク増加と歩行不安定性の代償戦略について、初めて客観的に解明しました。また、一部の前屈姿勢を示す患者は、実験環境下でも顕著な前方への歩行不安定性を示すことが確認されました。本研究の知見は、前屈姿勢を示すパーキンソン病患者の歩行安定性を最適化するためのリハビリテーションにおける介入戦略を検討する上で有益な知見となることが期待されます。今後は、実際の日常生活場面の歩行不安定性の検証や個人の代償戦略の適用に及ぼす要因についても検証する予定です。   論文情報 Urakami Hideyuki, Nikaido Yasutaka, Okuda Yuta, Kikuchi Yutaka, Saura Ryuichi, Okada Yohei. Gait instability and compensatory mechanisms in Parkinson’s disease with camptocormia: An exploratory study. Journal of Movement Disorders, 2025.   問い合わせ先 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 准教授 岡田洋平(オカダヨウヘイ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: y.okada@kio.ac.jp

2025.01.23

合格した先輩に訊く!“教採・公務員対策室”とは-公立幼保編-(Part2)

教採・公務員対策室では、教員採用試験や公立幼稚園教諭、保育士等の公務員試験への対策・支援を行なっています。 今回は、公立幼稚園教諭・保育士採用試験に合格した現代教育学科16期生(25卒)のY.Sさん、H.Sさん、K.Tさん、T.Tさんに、教採・公務員対策室で行なっているサポート内容や先生方とのエピソードについて語っていただきました。 今回は、後半(Part2)をご紹介します。    ※前半(Part1)はこちら     ■「では、対策室の先生の模擬保育、実技対策についてはどうでしたか。」   H.Sさん ピアノの導入の仕方など、試験官に「導入をやって良いですか?」と尋ねる場面の練習ができたので、本番でもスムーズに対応できました。試験官の前でピアノの前に立って挨拶をすべきか、それとも面接官の前で挨拶をすべきかなど、細かい部分まで教えてくださったのでとても役に立ちました。   Y.Sさん ピアノに集中しがちですが、本番ではここはどうすれば良いのかなど、普段は気づきにくい点も教えてくださって。例えば、試験室に入ってどこでノックをするのかなど、事前に確認できたおかげで、本番でも落ち着いて対応できました。実演では、みんなで意見交換する場を設けていただいたのが本当に良かったです。自分のアイデアを先生に相談し、より良い作品にするためのアドバイスをいただきました。また、複数回参加することで、大人数の前で発表する練習にもなり、自信がつきました。   H.Sさん 友達と協力して課題に取り組むことができ、良い刺激になりました。合格・不合格に関わらず、みんなを応援し合える雰囲気が良かったです。   T.Tさん 最初は、結果によって人間関係がギクシャクするのではないかと心配していましたが、そんなことは全くありませんでした。   H.Sさん 一回もそうなったことはないですね。素直におめでとうって言えました。あれはすごいです。 また、私は手遊びとかピアノだけではなく、絵画製作もご指導いただきました。立体的な作品を作るための様々な技法で、例えば、紙を丸めて立体感を出したり、色の使い方を工夫したりするなど、普段思いつかないようなアイデアがたくさん得られました。   T.Tさん 立体的にするのも、ただ丸を作るとかではなくて、「紙をぐちゃぐちゃにしてみましょう」など様々な方法を教えてくださったから、試験本番で周りの人がたくさんいるなかでも、落ち着いてできました。   K.Tさん 人の絵を描く練習では、服の色をあらかじめ決めておくなど、時間の有効活用方法を教えてくださいました。   T.Tさん あとは、ダンスですね。   Y.Sさん あー!サイドステップ!   T.Tさん 対策室の先生に見ていただき、部屋を広くつかうことも教わり、安心して臨めました。試験当日は予想外の曲が流れてしまいましたが、サイドステップで乗り切りました。         ■「ありがとうございました。他に、みなさん自身にとって、印象深いエピソードみたいなことがあれば、教えてください。」   H.Sさん 志望していた自治体の結果が悪かった時、もう公立幼保の道は諦めようかと考えていました。その時に対策室の先生に相談したら、一緒に泣いてくださいました。「公立幼保をやめるのは、決して逃げることではない」と、とても優しい言葉をかけてくださって。さらに泣きました。   K.Tさん 私も何回一緒に泣いたのだろうっていうくらい、一緒に泣いてくださいました。私たちの気持ちを全部受け止めてくださる。そして、嬉しい時は一緒に喜んでくださる。   H.Sさん 飛び跳ねて喜んでくださいますよね。本当に良かったねって。   K.Tさん 対策室の先生は、私にとって心の拠り所でした。ずっと先生がいてくださるから、きっと乗り越えられる、そう思っていました。   H.Sさん 絶対的な味方ですよね。   K.Tさん 他大学の人に話を聞いても、先生のような方はおられないようです。先生がいらっしゃらなかったら、今の私はここにいません。ここまで手厚く対策してくださっているのは畿央大学だけだと思います。   Y.Sさん 私はいつも母に、対策室の先生のことを話していました。先生の存在を、いつも近くに感じていました。   K.Tさん そう、私も、先生にはずっとそばにいてほしいです。   H.Sさん 試験の時、先生に同じ空間にいていただきたいと心から思いました。見守ってくださっているだけで、安心できたと思います。面接練習でも、実技でも必ず褒めてくださるので、安心して取り組むことができました。   Y.Sさん 先生は、否定的なことは一切おっしゃいません。何かをより良くしようという前提で話してくださるので、「今の自分がダメなのではない」と思えました。そのため、ちょっとした不満や不安も相談することができました。そして、一つ一つ丁寧に解決策を見つけてくださいました。   H.Sさん 私は、自分がうまくできなかったと思っていたことを相談すると、「この内容は素晴らしいから、どのようにまとめればいいか一緒に考えよう」と、決して否定せず、一緒に解決策を考えてくださいました。   K.Tさん 先生は、「これをやっておきましょう」と指示するだけでなく、一緒に調べて考えたりしてくださるので、駆け込み寺のように、とりあえず対策室へ行こう、と思うようになりました。   H.Sさん エントリーシートを書く際も、自治体の情報を一緒にパソコンで調べてくださって。その自治体で重要視されていることなどを教えていただき、印刷して渡してくださるなど、一人ひとりにしっかりと向き合っていらっしゃることに感動しました。   Y.Sさん 一つ上の先輩に、「とりあえず対策室に通っていれば大丈夫だから」と言われたことがきっかけで、先生のことを知りました。最初は、それほど深く知らなかったので、そんなにすごい先生なんだと思ったことを覚えています。先日、後輩に体験を話す機会がありましたが、私は後輩に対して同じことを言っていました。「とりあえず対策室の先生に聞けば大丈夫だから」と。       「最後に、あなたにとって、教採・公務員対策室とは?」   H.Sさん 対策室がなかったら、就職が決まらなかったのではないかと思うくらいです。相談できる人がいる場所です。資料なども多くあり、何かしらの情報を教えてもらえる場所です。   K.Tさん ここに来ると不安がなくなるというか、何か解決するような気がします。対策室の先生も相談にのってくださり、先輩の報告書を見て、こんな対策をしているのだということを知ることができます。   Y.Sさん 学校で例えると、保健室のような場所です。とりあえず何かちょっとした時にパッと行くことができます。一般的に大学は先生と学生との距離が遠いイメージをもっていました。しかし、畿央大学に入学してそのイメージが変わりました。畿央大学がアットホームと言われる理由がとてもよくわかりました。対策室にそれが詰まっているように感じます。   T.Tさん お家って感じです。最初は少し入りづらく、厳格な印象を受けましたが、対策室の先生方は皆さん優しく対応してくださり、相談したい先生が不在の場合でも、「後で伝えますね」と他の先生方が優しく声をかけてくださるので、とてもありがたかったです。   Y.Sさん 公立幼保について詳しく聞ける場所があるというのは、とても大きいですね。   T.Tさん 就職に強いんだなって実感しました。入学前から公立幼保の合格率が高いとは聞いていましたが、自分が就職できるかどうかはすごく心配だったんです。今となっては、対策室があるから結果が出せるんだって納得しました。   K.Tさん 就活をしていく中で、対策室があることで、本当に畿央大学に入学して良かったと心から思いました。   H.Sさん これだけ力を入れてくださるから、みんな本気で取り組めるんだろうなって感じました。そういう雰囲気にしてくれる場所なんだろうなって感じます。   Y.Sさん すごく充実した1年でした。大学生活で、一番良かったと言えるくらい、自分自身も頑張れたし、友達とも仲良くなれたし、充実感があります。   H.Sさん 利用回数が多い方が自分のためになります。1回生や2回生は対策室に来にくいかもしれないけれど、漠然と公立幼保に就職を考えていたり、気になってたりしているのだったら利用するべきですね。   K.Tさん 先輩の受験報告書を見るだけでも参考になりますよね。   H.Sさん 報告書を見て良いものか迷う方もいるかもしれませんが、漠然とした就職活動のイメージでも、どのような勉強が必要なのか、面接ではどのような質問がされるのかなど、具体的な情報を得ることは非常に有益だと思います。 合格率が高いという実績は決して誇張ではなく、その裏にはしっかりしたサポートがあるということを実感しました。     いかがでしたでしょうか。 今回は、公立幼稚園教諭・保育士採用試験に見事合格された4名のみなさんに、教採・公務員対策室でのサポート内容や先生方とのエピソードを語っていただきました。 4名のみなさん、どうもありがとうございました。 「保育教諭になりたい」というみなさん、夢の実現に向けて、一緒に頑張っていきましょう!         ※合格した先輩に訊く!“教採・公務員対策室”とは-教採編-はこちら

2025.01.23

就職レポートNo.818(大学病院/看護師)看護医療学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第818弾! 看護医療学科14期生(25卒)   H・Rさん 大学病院(看護師) 勤務       あなたがその職種を志したきっかけを教えてください。 小学生の時に母が入院し、お見舞いに行った際、看護師が患者である母や家族の私たちに笑顔で接してくださることで不安が和らぎ、看護師という仕事に憧れをもち、目指すようになりました。 畿央大学は国家試験の合格率100%であり、また急性期看護学実習で救急看護の実習も行うことができると知り、救急看護の現場で働きたい私には魅力的で、夢に近づけると思い志望しました。   畿央大学での学生生活を振り返ってどうでしたか? 時には、きついなと感じることもありましたが、先生方の手厚い指導や、担任制であることから相談しやすい環境が整っているので、乗り越えることができました。また、国家試験の勉強をするにあたり、一回生からの授業が全て大切だと改めて実感し、一つひとつの講義を真剣に受け、課題を真面目に取り組み、その時に理解を深めるということを継続して頑張ってきてよかったなと感じています。そして、保健師課程も選択していたため、保健師の実習をしながら看護師の授業やテストの両立を行うことが大変な時もありましたが、看護師を共に目指す親友や保健師選択の親友とも、励まし合いながらここまで乗り越えることができました。       就職活動について、その就職先に決めた理由を教えてください。 救急看護の現場で働いてみたいという思いで、高度救命救急センターがある病院を選びました。志望した病院は、高度救命救急センターの中にも病床があるため、継続的に患者さんの観察ができることに魅力を感じました。また、大学病院であることから、多くの診療科があり、多種多様な症例に関わることができ、看護師としての専門性を高めることができる環境であると考えました。さらに、高度な医療を提供しており、最先端の医療現場で働くことができることに魅力を感じ、この病院に決めました。     就職活動を振り返っていかがでしたか? 私が志望していた病院は、採用試験の申込期日が早く、それを事前に調べて知っていたので、早い段階から、志望動機などをまとめておき、すぐ作成できるように準備をしていました。また、面接練習は何度もしていただきたかったので、キャリアセンターの方にお願いをし、日程を組んでいただきました。面接練習を数多くしていただいたおかげで、色々な角度からの質問に対する自分なりの答えを考える時間も多くもつことができ、採用試験当日は緊張せずに受ける事ができました。また、冬休みの期間を利用し、志望する病院のインターンシップにも行き、その時に救急看護に興味があることをお話ししたら、学生のうちにBLSプロバイダーの資格を取っておくといいよ、と教えていただき、すぐに講習の手続きをし、資格を取得しました。それも、採用試験の面接時に話が出来たので、強みになったと思います。   就職活動で役立ったツールを教えてください。 アプリのマイナビ看護学生は、気になる病院をお気に入り登録しておくことで、定期的に情報収集することができます。また、気になる病院などを照らし合わせて確認する、“病院比較”といった機能もあるので、おすすめです。他には、病院のホームページを定期的にチェックしていました。最近では、SNSをしている病院も多いので、身近な情報ツールから定期的に情報収集することも大切だと思います。また、就職活動をするにあたり、メモ帳をよく使用していました。病院説明会やインターンシップなどに参加した際に得た情報や感じたことについてすぐにメモし、面接などに活用できるように工夫していました。     後輩のみなさんへメッセージをお願いします! 就職活動に関しては、早めに準備をすることが重要だと思います。病院の情報を定期的に収集し、エントリーシートの記載や面接の練習を早い段階から始めることで、自信を持って本番に挑めると思います。就職活動をする中で、不安なこともたくさんあると思いますが、キャリアセンターの方々や先生方は親身になって話を聞いてくれます。一人で抱え込まず、是非相談してみてください。また、病院説明会やインターンシップには積極的に参加することをおすすめします。実際の病院の雰囲気を知ることができ、自分自身が働いている姿を想像するきっかけにもなります。本番は緊張するとは思いますが、頑張ってください!応援しています!    

2025.01.22

【広陵町×畿央大学】2月15日(土)転倒予防のためのフットケアを学ぶ「足育」講演会(無料)を開催します。

広陵町が掲げる「骨折ゼロ」を目指して「足育」を軸に、フットケアの大切さや家庭でできるトレーニングの実践方法を紹介する無料講演会を開催します。 町民一人ひとりの生涯にわたる骨折リスクを低減させ、健康寿命延伸を目指すため、理学療法学科の福本教授が知識と具体的な取り組みをご紹介しますので、ぜひご参加ください。 広陵町HP   申込フォーム 概要と申込方法について 日 時 2025年2月15日(土)10:00~12:00 講 師 【講師】健康科学部 理学療法学科 福本 貴彦 教授 会 場 畿央大学 冬木記念ホール 〒635-0832 奈良県北葛城郡広陵町馬見中4-2-2 受講料 無料 定 員 250名程度 ※先着順 参加 特典 ①講演会にお越しの方へ「足指パッド」をプレゼント! ②「広陵くつした」インスタグラムをフォローしたらサンプル靴下を進呈! 申込 方法 申込フォームより必要事項を入力の上、お申込みください。 申込フォーム 注意事項 公共交通機関を利用してご来場ください。近隣の商業施設等への駐車は決して行わないでください。 本講演や申込についてのお問い合わせは下記連絡先までお問い合わせください。 問合せ 広陵町 けんこう推進課・産業総合支援課 【Tel】0745-55-1001(平日8:30~17:15)   足育講演会チラシ

2025.01.22

合格した先輩に訊く!“教採・公務員対策室”とは-公立幼保編-(Part1)

教採・公務員対策室では、教員採用試験や公立幼稚園教諭、保育士等の公務員試験への対策・支援を行なっています。 今回は、公立幼稚園教諭・保育士採用試験に合格した現代教育学科16期生(25卒)のY.Sさん、H.Sさん、K.Tさん、T.Tさんに、教採・公務員対策室で行なっているサポート内容や先生方とのエピソードについて語っていただきました。 今回は、前半(Part1)をご紹介します。          ■「まずは、教採・公務員対策室を知ったのはいつでしたか。知ったきっかけを教えてください。また、その時の感想や印象についても教えてください。」   K.Tさん 3回生の春の進路ガイダンスで教採・公務員対策室のことを知った気がします。   H.Sさん 私は3回生の春に、対策講座のプリントを取りに来たときでしょうか。その当時、公立幼保志望か私立幼保志望かで悩んでいたけれど、対策室の先生と相談して、早めの対策が必要だとアドバイスいただき、対策講座を受けていました。 (注:教採・公務員対策室では対策講座を欠席したみなさん用にプリントを置いています)   T.Tさん 3回生の10月、11月頃の幼保専門の対策講座で、画用紙で星を切ったことは覚えています。その時はうまく切ることができなかった気がします。   Y.Sさん 3回生の後期に、対策室の先生との面談もありましたよね。だから、それ以降、対策室を利用する回数が増えました。       ■「教採・公務員対策室を初めて利用したのはいつですか。利用する前、そして利用した現在とではイメージは変わりましたか。」   H.Sさん 1、2回生の時期は、対策室を利用していませんでしたが、3回生になってからは、進路のことだけでなく、あらゆることを対策室の先生にご相談するようになりました。   K.Tさん 確かに。何か困ったことがあれば、まず相談する、というのが習慣になりました。   Y.Sさん 相談する場所が対策室の先生になりました。   T.Tさん 初めて対策室に入ったときは、とてもドキドキでした。最初は「どうすればよいのだろう」って戸惑いました。でも、今では「失礼します。」って自然に入室するイメージ。すっかり慣れましたね。   H.Sさん そうですね。今では普通にガチャって扉を開けて、対策室に入りますね。   Y.Sさん はじめは少し固いイメージをもっていて、本当に必要な時だけ行っていたのが、今では気軽に入ることができますね。   H.Sさん 4回生の先輩が対策室を利用しているイメージが強かったので、自分が入っていいのかな、優先順位として、4回生の人から利用するのかなと思っていました。 (※注:優先順位は全くありませんので、1、2、3回生も気軽に利用してください。)       ■「教採・公務員対策室ではいろいろなサポートを行なっていますが、まず、進路面談について、実際に面談を受けたみなさんに、受けてどうだったかをお聞きしたいと思います。進路面談、どうでしたか。」   H.Sさん 面談はとても丁寧で、私の話をじっくりと聞いてくださいました。面談を受けるまでは公立幼保の受験の流れを理解していませんでしたが、自治体によって試験内容が異なることなど、丁寧に教えていただきました。   Y.Sさん 私も、3回生の冬に実施されていた、「4回生の先輩から学ぶ会」に参加して、漠然とした不安や、「結局どうしたら良いの?」という不安や悩みを相談しました。不安を1つずつ解消する感じで進めてくださって、何を取り組めばいいのか分かるようになりました。   K.Tさん 面談を受けた時は、どの自治体を受けるのか決まっていない時期でしたが、「この自治体では、このような試験が行われていますよ。」って教えてくださって。それがきっかけで、受験先を決めることができました。   H.Sさん 面談前は、試験形式が似ている自治体をほとんど知りませんでしたので、「何も分かりません」と正直に伝えました。すると、たくさんの資料を用意し、一人ひとりに丁寧に対応してくださいました。   T.Tさん 私は、先輩が受けたことのない地方の自治体を受験することが多かったのですが、それでも一生懸命調べてくださり、「今の時期でもこの自治体の募集が出てるけど、どう?」などと声をかけてくださいました。本当に感謝しています。   Y.Sさん 対策室の先生が後押ししてくださったから、受験した自治体もあります。自分だけでは調べきれていない自治体があったのですが、募集状況をお聞きして、受験を決めることもありました。 相談の際には事前にメールでアポイントを取って、「ここの時間に行ってもいいでしょうか」「少しお時間がある時に相談させてください」など連絡し、何度も対策室へ行きました。   H.Sさん 私はアポイントなしで行くときもありました。   K.Tさん 毎日行っていたこともあります。 私たちは食堂で勉強をしていましたが、勉強していない時は、先生がいらっしゃる対策室へ行こうという流れになっていました。   T.Tさん 友達が対策室に行くから、じゃあ私も行くってなりました。   Y.Sさん 気づいたら、対策室の先生と話している時間が長くなっていて。聞きたいこと以外にも、小さな不安などを話すと、先生はそれを全部聞いてくださいました。   H.Sさん 全部解決しますよね。         ■「では、次に筆記試験の対策講座について、講座を受けてどうだったかをお聞きしたいと思います。筆記試験の対策講座、どうでしたか。」   H.Sさん 対策講座を受けていると自然と勉強しますよね。あの空間にいると。   Y.Sさん みんながいるから、自分も勉強しないといけないという気持ちになりました。   K.Tさん 勉強の習慣!   T.Tさん 対策講座が朝からあったため、受講後はすぐに帰宅せずに大学に残って、勉強をすることもありました。それから、貸与PCを使用したテストセンター対策講座もありましたよね。ペーパー試験と勝手が違うので、とてもドキドキしていました。   H.Sさん 対策講座は行くべきです。時間を有効活用できます。       ■「面接・模擬授業対策は、教育学部の先生方にもたくさんご指導いただいたと思いますが、ここでは、教採・公務員対策室の先生の面接指導についてお聞きしたいと思います。対策室の先生の面接指導は、受けてどうでしたか。」   Y.Sさん 自分が志望する自治体に焦点を当てた面接対策をしていただき、先輩の受験報告書を参考に、本番で聞かれそうな質問の対策をしてくださったことが大変ありがたかったです。また、より深く聞かれそうな質問に対してアドバイスをいただきました。   K.Tさん 何を話せばよいか迷っているときに、どうすればよいのか、丁寧に答えてくださいました。   H.Sさん 面接練習を重ねるごとに、自分が成長していることを実感しました。同じ質問でも、よりまとまりのある聞きやすい回答ができるようになっていました。これは対策室の先生方のおかげだと感じています。   Y.Sさん 集団面接の講座では、他の受講生の様子を観察することで多くのことを学ぶことができました。みんながどんどん上手になっているのがわかり、刺激になりました。同じ質問でも、それぞれ違った答え方をしているのを聞き、自分の引き出しを増やすことができました。私は結局、試験本番では集団面接を受けませんでしたが、友達が集団面接で聞かれた内容を試験本番で聞かれた際に、自分の言葉で話すことができました。これは集団面接対策講座に参加していたおかげだと感じています。   K.Tさん 集団面接の練習をしていたおかげで、本番で急遽集団面接になった際にも対応することができました。面接室に入室する際の所作など、事前に知っていれば慌てずに済むことを学びました。集団面接では全員が入室するまで待たなければいけないですからね。   Y.Sさん 不安な状態で話しているときに、良い点や改善点などを具体的に指摘してくださるので、自信につながりました。褒めてもらえることは嬉しいですし、改善点も具体的に教えてくださるので、とても参考になりました。   K.Tさん 全部「うんうん」って感じで聞いてくださるから、とても話しやすい!   H.Sさん はじめの頃の面接練習は、緊張してガッチガチでした。何を話せばよいか分からずまとまらなかったですね。   K.Tさん 私は30秒くらい黙ってしまいました。   H.Sさん 私も、「えっと、はい・・・・」のように。着地点がわからないから、消えるように言葉が終わっていたこともありました。面接はやはり回数をこなすことが大切だと思います。 それから、オンライン面接の練習もしてくださいました。本番と同じように複数の部屋に分かれて、カメラの操作なども練習して。対面だけでなく、オンライン面接の練習もできたので、とてもよかったです。動画面接の相談にのっていただいた友達もいました。   T.Tさん 「このように話そうと思っているのですが、どうでしょうか」と、対策室の先生に相談している友達や、フリップを作って相談している人もいました。先生は、具体的なアドバイスをしてくださったので、安心できました。   H.Sさん みんな、先生に相談していましたね。     ※後半(Part2)はこちら

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