2020.05.07
学長からのメッセージ(新型コロナウイルス感染症に伴う対応について)
畿央大学学生の皆さん
保護者の皆様へ
2020年度の授業がスタートしてほぼ1ヶ月が経過しました。この度、5月4日に発表されました緊急事態宣言の延長に伴い、本学においても5月31日(日)まで現在の対応を継続することになりました。緊急事態宣言の発令、延長という状況の中、大学の方針も小刻みな発表、変更を余儀なくされ、皆様方におかれましても大変不安な日々をお過ごしのことと存じますが、大学や学生、保護者の皆様が一体となってこの困難を乗り越えられるよう、ご支援、ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
大学には建学の精神を理念として教育を行う使命がありますが、長期化する感染症の影響により社会生活は大幅に制限され、教育の実施も今なお大きな制約を受けています。しかしながら、教育は定められたそれぞれの課程のカリキュラムに沿って行う必要があり、今回のように授業実施の形態が変わっても、卒業に要する学修時間を減らしたり変更したりすることは認められていません。
本学ではノートPCを入学と同時に全学生に貸与していますので、予定通り4月10日からICTを活用した非対面遠隔授業により教育を開始することができました。2020年度前期は非対面型の授業が多くなりますが、4年間の学修期間において必要で十分な教育を提供していく予定です。担任と皆さんの面談についても同様に、様々な方法で開始します。特に1回生の皆さんは色々な面で不安も大きいと思いますが、気になることがあればどのようなことでも担任に相談してください。皆さんと共に考えます。
また、4回生の皆さんや保護者の皆様は就職活動に関して相当な不安を感じておられると思いますが、キャリアセンター、教採・公務員対策室では、これまでのノウハウとコミュニケーションシステムの活用など、今できる方法を駆使し、全力で皆さんを応援していきます。どうかご安心ください。
さて、新型コロナウイルス感染の影響で、経済的に修学の継続が困難になっている方もおられると思います。支援には国の施策が不可欠ですが、大学としても学費延納や分納の扱いについて、これまで以上に柔軟に対応してまいります。
そして、本日より畿央大学が独自に実施している「畿央大学特別奨学生(2~4回生を対象に行う経済支援)」の募集を開始いたしますが、1回生も対象に含めた新たな内容で規模の拡大を直ちに行います。
これに加え、大学や同窓会等が一致して少しでも学生の支援となるような措置を相談、検討中であり、迅速にお示しできるように進めています。大学の制度の新設・変更については本学ホームページで随時ご案内しますので、もうしばらくお待ちください。
保護者の皆様におかれましては、本学の新型コロナウイルス感染症対策の方針ならびに本学の教育システムと教職員の努力をご理解いただき、今後ともご支援、ご協力を賜りたく、よろしくお願い申し上げます。
2020年5月7日
畿央大学
学長 冬木正彦