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2015.12.09

高校「情報科」におけるクラウドを活用したWebサイトの構築と情報発信に協力しました~教育学研究科

畿央大学大学院教育学研究科では、①いじめや不登校の問題、② 特別支援教育の充実、③ ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の三つの課題を中心に教育研究に取り組んでいます。

 

今回は、関西中央高校との③ICTを活用した教育方法・技術の開発・応用の研究に繋がる取り組みを紹介します。

 

11月21日(土)、桜井市にある関西中央高校(冬木学園)にて、クラウドサービスを利用した情報発信の実践が行われました。本実践では、無償でかつクレジットカードの登録なしに利用できる学生支援サービス(DreamSpark)により、マイクロソフトの最新クラウドサービス(Microsoft AZURE)を活用し、Webサイトを構築しました。

 

修正1

 

実践に取り組んだのは、関西中央高校の表現・情報コースの2年生16名と同校の教務部長であり、情報科担当でもある村上徹教諭です。教科「情報」(科目名:「情報の科学」)においてネットワークに関係する単元の実習として(株)日本マイクロソフト、Microsoft MVP for Microsoft Azureの廣瀬一海氏、および西端律子教授(いずれも畿央大学大学院教育学研究科)らの全面的なバックアップのもと実施されました。

 

100分という限られた時間の中で、マイクロソフトアカウント及びDreamSparkの登録、Azureの設定、Webサイト制作アプリケーションのダウンロードおよび構築を行いました。その中では、実習のみならず、進化するクラウドサービスによる情報化社会の進展やパスワード管理の重要性などの講義も含まれています。

 

修正2

 

村上教諭は「ネットワークに関する学習はなかなか机上の学習では理解しづらいことが多く、また最先端のテクノロジーは教科書ではカバーできないので、最先端の現場をよく知る廣瀬さんの話を聞く機会は生徒にとって貴重な経験となりました」と述べています。また、授業後、生徒の一人、森本凜さんは「とても楽しく授業をしてくださって有難うございました。クラウドの知らないことを学べてとても嬉しく楽しかったです。もっと長時間学びたかったです。」とコメントしていました。

 

現在、高等学校では情報科が必履修科目であり、情報活用の実践力、情報の科学的な理解、情報社会に参画する態度の3観点から授業が行われています。しかし、情報技術に関連する分野は日進月歩であること、また、教科書という性質上、執筆から発行および実際に使われるまでに数年のタイムラグがあることなどから、「クラウド」の記述のある教科書は限られています。

多くの情報サービスがクラウド上で展開され、知らず知らずのうちにクラウドサービスを利用している社会において、その仕組みを科学的に理解するだけでなく、情報発信という体験を通し、情報活用の実践力および情報社会に参画する態度の醸成をめざした、貴重な実践でした。実際に教材を作成し、実践指導をおこなった廣瀬氏によると、今回利用した教材は広く公開するとのことで、今後多くの高等学校での活用が期待されます。

 

今後も畿央大学大学院教育学研究科では、教育現場の実践で活躍している先生方と連携しながら現代教育の問題の解決に寄与していきます。

 

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