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2021.04.28
日本初、後期高齢者のフレイル脱却因子を大規模かつ前向きに調査~理学療法学科
「加齢とともに心身が老い衰えた状態」をあらわすフレイルは、健常高齢者に比較して要介護状態に陥る危険性が高いことが多くの研究で明らかにされています。しかしフレイルは、早く介入して対策を行えば元の健常な状態に戻る可能性「可逆性」を前提とした用語でもあります。 これまでフレイルに関する研究では要介護状態に移行する危険因子に焦点をあてたものが多く、フレイルからの脱却に影響する要因は明らかにされていません。本学理学療法学科の高取克彦教授、松本大輔准教授は、フレイルの危険性や発生率が特に高い後期高齢者を対象にフレイルからの脱却に影響する因子を明らかにすることを目的にした研究を行いました。 研究概要 地域在住の後期高齢者約5,000人を2年間追跡し、フレイルのステージ変化を調査しました。初回調査時にフレイルと判定された方で2年後に健常(ロバスト)またはプレフレイル(フレイルの手前の状態)に改善した方に焦点を当て、フレイルからの脱却に独立して影響した因子と、フレイル脱却者の特性を分析しました。 本研究のポイント ■ 後期高齢者に対する大規模調査によってフレイルからの脱却因子が明らかになった。 ■ フレイルから脱却した人は近隣者との交流が多く、地域に対する信頼が高いなどの特徴を有する事がわかった。 研究内容 データ解析の結果、対象者の基本属性を調整した後、フレイル脱却に影響する独立した因子として「高い主観的健康感」、高齢者サロンでの運動や体操教室への参加など「運動系社会参加活動」が重要であることが分かりました。 またフレイル脱却者の社会生活機能の因子特性を分析した結果において、フレイル脱却者は「近隣住民との交流が強い」「住んでいる地域への信頼が強い」「社会参加活動を行なっている」ことなどが主要な因子であることが分かり、その構成概念は「活動的な地域活動を行うための個人レベルのソーシャルキャピタルの強さ」と解釈されます。 本研究の意義および今後の展開 今回の研究は後期高齢者のフレイルの脱却因子を大規模かつ前向きに調査した初めての研究です。現在、初回調査から4年後までの追跡データがあり、今後はフレイルであっても要介護状態に至らない方の特性などを分析し、フレイルの負の側面だけでなくポジティブなステージ変化(transition)に資する基礎データを示すことで、今後のフレイル予防、介護予防に役立てる研究を継続していきたいと考えています。 論文情報 PLoS One. 2021 Mar 3;16(3):e0247296.doi: 10.1371/journal.pone.0247296. eCollection 2021.
2021.04.23
看護実践研究センター第5回研修会「コロナ禍における認知症ケア」を開催しました。
畿央大学には4つの付置研究機関があり「看護実践研究センター」は2019年4月に開設されました。センターは認知症ケア部門、地域包括ケア部門、助産学部門、卒後教育部門、国際交流部門の5部門により構成され、保健、医療または看護を専門とする職業人および研究者に対して、最新の看護実践に関する情報を提供し、看護実践研究を推進しております。 今回、畿央大学看護実践研究センター認知症部門では2021年4月18日(日)に、第5回研修会「コロナ禍における認知症ケア」を開催しました。当初は開催地と遠隔参加を合わせたハイブリッド形式として計画されていましたが 感染拡大が急増の社会状況からリモートのみでのオンライン開催に変更になりましたが、43名の参加がありました。 受講者は筑波市、岐阜県、関西圏はもとより、広島県、熊本県、遠くは海外(台北市)からの参加がありました。この研修会は奈良県認知症ケア専門士会との共催で実現したもので、認知症ケア専門士の認定単位(2単位)としても認定された研修会でした。 冒頭、看護実施研究センター長(奈良県専門士会 会長)の山崎尚美教授から、Covid-19にて1年前に緊急事態宣言が発出されたとき、誰がその1年先が今も同じ(昨年以上の)状況になっていると予測しただろうかと問いかけられました。そして、現状の中、たいへんだ、できないと言っているばかりでは、現状に打ち勝って世を変えていけないと、高齢者ケアの実情とこれから進むべき方向性を伝えられ、今回の研修の趣旨を説明いただきました。 続いて、講師の岡山県倉敷市の片山内科クリニックの院長、片山貞夫氏の紹介がありました。 コロナの蔓延防止のため私たちの身の回りでは “あれダメこれダメ” “こうしてくださいああしてください”ということが毎日のように報道され日常生活でも少なからず、ストレスに感じるような状況でもありますが、片山先生は、このようなコロナ禍の中でも、「いつもと変わりがないことが大事だ」と首尾一貫してご講演いただきました。 決して、コロナの対策をせずに過ごすという意味ではなく、「認知症ケアに大事なものは。コロナであってもなくても変わりないということ」です。 例えば、BBQがダメということではなく、そのBBQの取り組み方に問題があるわけで、顔や距離が近過ぎていないか、料理遊具の使いまわしをしていないかなど新型コロナウイルス感染症の蔓延につながることがないかを見極めて対策すること。そして、ケアをする側が当事者にさせるという意識にならずに、一緒にすること。あなたも私も一緒というその感覚を忘れてはならないと伝えていただきました。 コロナ禍においても、疎外感を感じさせるようなことは、認知症ケアにはふさわしくありません。 また、新たに時代は、認知症に関わる地域の話に、遠隔地から参加できる状況をつくりだし、新たな人の輪を広げることもできるということも話しておられました。 そして、少し難しい内容となりますが、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症などに関連するアミロイドβやタウ蛋白質の蓄積を、点滴で治療できる時代がすぐそこに来ていることも話してくださいました。片山先生の知見によると「アップルタグ®」といった物忘れで探し物をしている方のために、タグをつけて音で場所を知らせる用具の発売(日本では4月30日予定)や、7月7日には、エーザイとバイオジェン社の合同開発として、認知症の治療薬が承認される見込みもある、といった認知症になったとしても安心して生活できるような、心がホッとするようなお話もありました。 講演の後は、いくつかのブレイクアウトルームにて、少人数に分かれて感想や日ごろの思いを話し合い交流しました。今日の研修会に参加して、コロナ禍をすすんできたが日々の気づかずにしているケアへの振り返りがいかに重要かが良くわかったと、仕事への思いを新たにしました。 看護医療学科 准教授 上仲久 ●日本県認知症ケア専門士会公式HPはコチラから! ●日本県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ●奈良県認知症ケア専門士会公式Facebookはコチラから! ▶認知症ケアサークル「畿央大学Orange Project®」に関連するブログ記事 KIO Smile Blog 【関連記事】 第15回 奈良県認知症ケア専門士会オンラインセミナー「〜コロナ時代におけるこれからの看取り〜」参加者レポート~看護医療学科 奈良県認知症ケア専門士会第14回研修会 講演会&VR認知症体験レポート~看護医療学科 2019年度 奈良県認知症ケア専門士会総会&第13回研修会を開催しました!~看護医療学科 第1回国際交流企画 韓国・大邱市からの訪問団を迎えました~看護実践研究センター 畿央祭教員企画「第12回奈良県認知症ケア専門士会研修会」~看護医療学科
2021.04.22
学部1回生を対象とした「ネット環境整備奨学金」の給付について
新型コロナウイルスの影響に鑑み、本学では2020年度にネット環境を整備してもらうことを目的として、1人あたり3万円の支援を在学生対象に実施しました。また、毎年度実施している「畿央大学特別奨学金」についても、応募可能な対象を広げて募集を行い、採用者数を増やし給付を行いました。 2021年度についても、新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからない状況に鑑みて、4月24日(土)以降、すでにホームページに掲載している通り遠隔授業を取り入れていくこととしましたので、学部1回生を対象として今年度も「ネット環境整備奨学金」の給付を実施いたします。 支給方法や時期については対象となる学生に4月22日(木)にお知らせした通りです。 「畿央大学特別奨学金」についても、現在今年度の募集内容を検討しています。こちらについても、内容が決まり次第KiTssからご連絡いたします。 新型コロナウイルス感染症の拡大は未だ収束の気配が見えず、学生の皆さん保護者の皆さまにおかれましては不安な日々をお過ごしかと存じます。本学としても可能な限りサポート体制を充実させてまいりますので、共にこの困難を乗り越えていきましょう。
2021.04.14
畿央大学は「黙食」を推進しています。
会話は食事後に、マスクを着用してから楽しみましょう! 新年度になり新入生の皆さんを迎え入れることができました。学生食堂も平時に近い賑わいを取り戻しつつあります。学生食堂では昨年度から感染防止対策として、・光触媒抗菌・抗ウイルス剤コーティング施工(抗菌・抗ウイルス加工)・アクリル板の机上への設置・サーキュレーターを使用しての換気・1座席空けての着席などを実施しています。4月からは新たに、食堂内での混雑を避けることを目的として中庭に大型テントを2台建て、屋外の食事スペースを設けています。食事する人同士が向かい合わせにならないよう、一方向に座席を配置して座席の間隔も広く取っています。 マスク着用が定着した今、毎日の学生生活で感染リスクが高くなるのは「食事中の会話」です。食事中の飛沫感染リスクを下げるための「黙食」を推進するため、開講後しばらくは事務局スタッフによる「黙食推進活動」を昼休みの間に実施しています。学生・教職員の健康を守るために、畿央大学では【黙食=食べている時はしゃべらない】の徹底をめざします。 未だ収束の目途はたちませんが、学内で安心して学生生活を送ることが出来るよう、学生の皆さんへの注意喚起を継続していきます。学生の皆さま、教職員の皆さま、ご協力をよろしくお願いいたします。 【関連記事】 新型コロナウイルス感染症に関する対応について
2021.04.06
大学院生の論文がnature系「Scientific Reports」の神経科学分野のダウンロードTOP100に選出!
大学院博士後期課程に在籍している水田直道さんが筆頭著者の論文「脳卒中患者における運動まひの重症度と歩行速度の関係性」が、nature系の雑誌「Scientific Reports」の神経科学分野のトップ100(ダウンロード)に選ばれました。2020年に3,000回以上もダウンロードされており、1750以上ある論文のうち80位にランクインしています。水田さんの研究成果が世界中でダウンロードされ、多くのセラピストや研究者に注目されていることになります。 研究の詳細については、畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターのプレスリリースをご覧ください。 脳卒中患者における運動まひの重症度と歩行速度の関係性
2021.04.05
令和3年度入学式を行いました。
2021(令和3)年4月2日(金)、畿央大学健康科学部331名、教育学部193名、健康科学研究科35名(修士課程27名、博士後期課程8名)、教育学研究科修士課程4名、助産学専攻科10名、臨床細胞学別科7名、あわせて580名の新しい畿央生が誕生しました。学部は午前10時、大学院・専攻科・別科は午後3時からと2部にわけて入学式を行いました。 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大予防のため一同に会しての式典形式を見合わせ、学科にわかれての開催となりました。今年度については冬木記念ホールで式典を開催し、その様子を中継して各会場から視聴・参加しました。 学部の入学式では、冬木正彦学長が学科ごとに新入生への入学許可を行いました。 つづく学長式辞では、”建学の精神である「徳をのばす」「知をみがく」「美をつくる」を大切にしながら充実した4年間を過ごしてほしい”と力強いメッセージがありました。 新入生代表として健康栄養学科1回生見杉遼さんから入学生宣誓、在学生代表として現代教育学科3回生荒井斗子さんから歓迎のことばがあり、閉式となりました。 閉式後は、学科別に入学生ガイダンスが行われました。各会場でも手指消毒、換気などの感染予防策を徹底したうえで、1回生担任紹介や学生生活に関してのオリエンテーションが行われました。 当日はこれ以上ない晴天に恵まれ、あたたかい一日となりました。卒業式でも好評だったフォトスポットや入学式の看板の前で撮影する初々しい新入生の姿が見られました。 ※写真については撮影直前のみマスクを外し、声を出さないようにして撮影しています。 午後3時からは大学院健康科学研究科、教育学研究科、助産学専攻科および臨床細胞学別科の入学式が冬木記念ホールにて行なわれました。入学を許可された後、学長、それぞれの研究科長・専攻科長・別科長から祝辞をいただきました。 新入生の皆様、入学おめでとうございます!皆様のこれからの学生生活が実りのあるものになるよう教職員一同全力でサポートしていきます。
2021.04.02
小児の運動の不器用さに対する確率共鳴現象の効果~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
学校生活・日常生活やスポーツ活動における様々な運動スキルに不器用さが現れることを特徴とする発達障害として発達性協調運動障害があります。発達性協調運動障害を有する児では、単に運動の不器用さに止まらず、自己肯定感・自尊心の低下や不安障害・抑うつの増加といった心理面への影響も懸念されています。畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫悟志 准教授らは、中井昭夫 教授(武庫川女子大学)、嶋田総太郎 教授(明治大学)、前田貴記 講師(慶應義塾大学)らと共同で、コンパクトな確率共鳴装置を手首に装着することで、発達性協調運動障害を有する児の手先の器用さが改善することを明らかにしました。この研究成果はFrontiers in Neurology誌(Influence of stochastic resonance on manual dexterity in children with developmental coordination disorder: A double-blind interventional study)に掲載されています。 研究概要 発達性協調運動障害(Developmental Coordination Disorder:DCD)とは、麻痺はないにも関わらず、協調運動技能の獲得や遂行に著しい低下がみられる神経発達障害の一類型です。その症状は、字が綺麗に書けない、ボタンが留められないといった手の微細運動困難から、歩行中に物や人にぶつかる、上手く走れない、縄跳びができないといった粗大運動困難、片脚立ちができない、平均台の上を歩けないといったバランス障害まで多岐に渡ります。DCDの頻度は学童期小児の5-6%と非常に多く、またDCDと診断された児の過半数が青年期・成人期にも協調運動困難が残存するとされており、DCDに対する有効なハビリテーション技術の開発は、ニューロリハビリテーション研究における喫緊の課題の一つとされています。 一方で、古くから身体への微弱な機械的ランダムノイズ刺激は、感覚および運動機能を改善することが知られています。この改善は、確率共鳴(Stochastic Resonance:SR)現象と呼ばれ、例えば、感知できない程度の機械的ランダムノイズ刺激であっても、触覚感度が改善することやバランス、歩行、手指の運動といった運動機能が改善することなどが報告されています。また、このような改善は健常者だけでなく、脳卒中後片麻痺患者、パーキンソン病患者、脳性麻痺児でも観察されています。しかしながら、DCDを有する児に対するSR現象を用いた介入の報告は極めて少なく、その有効性は明確ではありませんでした。そこで畿央大学ニューロリハビリテーション研究センターの信迫悟志 准教授らの研究グループは、二重盲検介入研究を行い、SR現象がDCDを有する児の手先の器用さに及ぼす影響を調査しました。その結果、SR装置によってSR現象を付与している際に、DCDを有する児の手先の器用さが有意に向上することが示されました。 本研究のポイント ■ DCDを有する児の手先の器用さに対するSRの影響を調査した。 ■ DCDを有する児の手先の器用さは、SRを付与している際に向上した。 ■ SRによる手先の器用さの改善効果は、SRの提供を止めると消失した。 研究内容 6~11歳までのDCDを有する児30名(平均年齢9.3歳、男児27名、右利き25名)が本研究に参加しました。参加児たちは、はじめにベースラインデータとして、DCDの国際標準評価法であるM-ABC2のテストを受けました。SRは子どもたちの両手首に装着された振動触覚デバイス(SRデバイス)による感覚閾値の60%の強度の振動触覚ランダムノイズ刺激によって提供されました。条件には、SRを提供するSRオン条件と、SRを提供しないSRオフ条件が設けられ、15名はSRオン⇒オフ⇒オン⇒オフの順で、残り15名はSRオフ⇒オン⇒オフ⇒オンの順で、手先の器用さテスト(微細運動機能テスト)を実施しました(図1)。 図1. 実施風景 その結果、手先の器用さテストの成績は、SRオン条件において、ベースラインデータおよびSRオフ条件と比較して、有意に向上しました(図2)。 図2. 結果 **:p<0.001,n.s.:有意差なし 本研究の意義および今後の展開 本研究結果は、SRの提供によってDCDを有する児の手先の器用さが即時的に改善することを示しました。 しかしながら一方で、SRによる改善効果は、その直後のSRオフ条件に持ち越されませんでした。したがって、今後はどのくらい長い時間装置を装着すれば、持ち越し効果が観察されるのか?さらにSR装置を装着している間、どのような運動を行えば、持ち越し効果が観察されるのか?といった持ち越し効果に関する研究が必要です。 関連する論文 ■ Nobusako S, Osumi M, Matsuo A, Fukuchi T, Nakai A, Zama T, Shimada S, Morioka S. Stochastic resonance improves visuomotor temporal integration in healthy young adults. PLoS One. 2018 Dec 14;13(12):e0209382. doi: 10.1371/journal.pone.0209382. ■ Nobusako S, Osumi M, Matsuo A, Furukawa E, Maeda T, Shimada S, Nakai A, Morioka S. Subthreshold Vibrotactile Noise Stimulation Immediately Improves Manual Dexterity in a Child With Developmental Coordination Disorder: A Single-Case Study. Front Neurol. 2019 Jul 2;10:717. doi: 10.3389/fneur.2019.00717. 論文情報 Satoshi Nobusako, Michihiro Osumi, Atsushi Matsuo, Emi Furukawa, Takaki Maeda, Sotaro Shimada, Akio Nakai, Shu Morioka Influence of Stochastic Resonance on Manual Dexterity in Children With Developmental Coordination Disorder: A Double-Blind Interventional Study Frontiers in Neurology. 2021. doi: 10.3389/fneur.2021.626608 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 准教授 信迫悟志 Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.nobusako@kio.ac.jp
2021.04.02
4/18(日)看護実践研究センター研修会「コロナ禍における認知症ケア~COVID-19に認知症に人の生活はどう変わったか~」を開催します。
今回のテーマはコロナ禍における認知症ケア 2021年4月18日(日)に畿央大学看護実践研究センター主催、 奈良県認知症ケア専門士会共催での研修会を開催いたします。講師に片山禎夫氏 ( 倉敷市 片山内科クリニック院長)をお招きし、「コロナ禍における認知症ケア~COVID-19に認知症に人の生活はどう変わったか~」をテーマとした講演会を行います。 認知症ケアにおいてコロナ禍で施設や生活の場での活動が制限され、本人や家族の不安は大きいと思います。その中で、大切にしたい本人の思いを尊重したケアのあり方を共に考える機会となればと思いますので、是非ご出席ください。 開催日時 2021年4月18日(日) 13:20~15:30 講演90分・意見交換30分 開催方法 ①オンライン(Zoom)50人 ②畿央大学L101講義室(先着30名) ※視聴用のURLは後日お知らせします。 講 師 片山 禎夫氏 (倉敷市 片山内科クリニック院長) 対 象 認知症ケア専門士 看護職・介護職・教育関係者他 定 員 ①原則Zoom (50人) ②対面 畿央大学 L101講義室 (先着30人) 参 加 費 ①Zoom 無料 ②対面 会員:1,000円 非会員:2,000円 申込方法 【以下のいずれかの方法でお申し込みください。】 畿央大学での対面受講を希望されるかた:FAXでお申込み ①氏名、②職種、③施設名、住所、電話番号をチラシの裏面に明記の上、FAX 0745-54-1600までお送りください。 Zoom受講希望されるかた:専用フォームによるお申し込み 申込フォーム(下記QRコード)からお申込みください(メールアドレス必須)。 開催前に参加用URLを申込メールアドレス宛に送信します。 【QRコード】 ▼セミナーチラシPDF(画像をクリックすると、PDFデータがご覧いただけます。) 問い合わせ先 畿央大学 看護実践研究センター 山崎・上仲 E-mail:n.yamasaki@kio.ac.jp TEL:0745-54-1601 【電話の対応時間 平日(月~金)9:00~17:00】
2021.04.02
5/23(日)第3回卒後研修会「コロナ禍の看護の現状~やさしさをチカラに変える 現場の声から」を開催します。
3回目のテーマは「コロナ禍の看護の現状」 2019年4月1日に畿央大学「看護実践研究センター」が開設されました。同センター卒後教育部門は、さまざまな現場で活躍する看護医療学科卒業生たちが最先端の知識・技術を習得するための機会を提供すべく活動しています。 その活動の一環である卒後教育研修会ですが、昨年はCOVID-19の影響により残念ながら開催を断念しました。そこで、今年はオンラインで開催する運びとなりました。 今年は「コロナ禍の看護の現状~やさしさをチカラに変える 現場の声から~」をテーマに、看護医療学科卒業生の乾 文乃氏(7期生)をお迎えし、新型コロナウィルス感染症患者様への看護の体験を講演していただいた後、ワークショップを企画しています。withコロナ/afterコロナの看護について、看護医療学科の先輩・後輩・教員の枠を超え、一緒に考えてみませんか。今回はオンライン開催ですので、気軽に参加していただけます。同僚を誘っての参加も歓迎です。多くの皆様のご参加をお待ちしています。 開催日時 2021年5月23日(日) 14:00~15:30 開催方法 オンライン ※視聴用のURLは後日お知らせします。 講 師 乾 文乃氏 (畿央大学 看護医療学科7期生) 林田 麗 (畿央大学 看護医療学科 急性期看護学 准教授) 申込方法 【以下のいずれかの方法でお申し込みください。】 申込フォーム(下記QRコード) からお申込みください(メールアドレス必須)。 開催前に参加用URLを申込メールアドレス宛に送信します。 【QRコード】 ▼セミナーチラシPDF(画像をクリックすると、PDFデータがご覧いただけます。) 問い合わせ先 畿央大学 看護実践研究センター 卒後教育部門 E-mail:nprc@kio.ac.jp TEL:0745-54-1601 【電話の対応時間 平日(月~金)9:00~17:00】
2021.03.31
大学院生の半側空間無視に関する原著論文が「iScience」に掲載されました~健康科学研究科
半側空間無視の病態解明に貢献 大学院健康科学研究科博士後期課程に在籍している高村優作さんの筆頭著者の原著論文「Pathological structure of visuospatial neglect: A comprehensive multivariate analysis of spatial and non-spatial aspects」がiScienceに2021年3月17日(水)にオンライン掲載されました。 iScienceはCell Pressが発行する大変インパクトの高い雑誌で、理学療法士が行った臨床研究がCNS※系の雑誌に掲載されるのは極めて稀なことであり、快挙です。 https://www.cell.com/iscience/fulltext/S2589-0042(21)00284-4 ※Cell、Nature、Science - 生物医学分野で有名な科学雑誌3誌の総称 本研究は同じく本学博士後期課程に在籍している藤井慎太郎さん、本学博士後期課程修了し、現在国立障害者リハビリテーションセンター病院で勤務している大松聡子さん、本学 森岡周教授、本学客員教授で国立障害者リハビリテーションセンター研究所神経筋機能障害研究室長の河島則天さんとの共同研究です。 本研究は、脳卒中後に出現する半側空間無視の病態解明に貢献すると共に、リハビリテーション医療における有効な検査法の確立につながる内容です。 なお詳細は、高村さんが現在研究員として所属している国立障害者リハビリテーションセンター研究所のプレスリリースをご覧ください。 脳卒中後に生じる高次脳機能障害『半側空間無視』の病態解明につながる新しい発見 理学療法学科で関西で唯一となる6年連続100%を達成するなど「資格・就職に強い」と評価されている畿央大学ですが、研究活動においても卓越した実績を残しています。 【関連記事】 大学院生の研究成果が神経学領域で最も権威ある雑誌「Brain」に掲載されました~健康科学研究科