トピックス
2020.09.23
利用できる手がかりに応じて変化する運動制御時の自他帰属戦略~ニューロリハビリテーション研究センター
動作の中で得られる感覚を自己帰属したとき(自分で自分の運動を制御していると思えるとき)、我々はその感覚に基づいて運動を制御しようとします。この自己帰属は、内的予測や感覚フィードバックといった感覚運動手がかりや、知識や思考といった認知的手がかりなどに基づいて決定されることが報告されています。畿央大学大学院博士後期課程・日本学術振興会特別研究員の宮脇 裕 氏と森岡 周 教授は,運動制御時にこれらの手がかりがどのような関係性で利用され自他帰属が達成されるのかについて検証しました。この研究成果は、Attention, Perception, & Psychophysics誌(Confusion within feedback control between cognitive and sensorimotor agency cues in self-other attribution)に掲載されています. 研究概要 自他帰属(Self-other Attribution)とは、自己由来感覚と外界由来感覚を区別することを指します。この区別が上手くいかなくなると、「自分で自分の運動を制御している」という運動主体感の変容を招いたり、不必要な感覚に基づいて運動を遂行してしまったりすることが明らかにされています。この自他帰属には、運動の内的予測や感覚フィードバックといった「感覚運動手がかり」や、自分の持つ知識や思考といった「認知的手がかり」が関与することが報告されています。そしてこれらの手がかり間の関係性について、最適手がかり統合(Optimal Cue Integration)と呼ばれる仮説が提唱されています。本仮説によると、脳は状況に応じた手がかりの信頼性を計算し、その信頼性に基づいて自他帰属にどの手がかりを利用するか決定すると考えられています。しかしながら、運動に直接関与しない認知的手がかりが運動制御時の自他帰属に影響しうるのかは依然明らかになっていません。 宮脇 裕 氏(畿央大学大学院博士後期課程,日本学術振興会特別研究員,慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室)と森岡 周 教授は、フィードバック制御課題を用いて、自他帰属における認知的手がかりの効果について,感覚運動手がかりの情報量を操作した3つの実験により検証しました。その結果、感覚運動手がかりが十分に利用できる状況では(実験1)、,認知的手がかりは自他帰属に利用されませんでしたが、感覚運動手がかりの情報量が少ない状況では(実験2)、認知的手がかりも自他帰属に利用されることが示されました。そして興味深いことに、感覚運動手がかりが十分利用できないような状況では(実験3)認知的手がかりの効果は認めず、これらの実験から、運動制御では認知的手がかりの効果は特定の状況に限定される可能性が示されました。 本研究のポイント ■ 運動制御時の自他帰属は感覚運動手がかりに基づく。 ■ 運動制御では認知的手がかりは特定の状況においてのみ自他帰属に影響しうる。 ■ 認知的手がかりの効果は利用できる感覚運動手がかりの情報量に依存する可能性がある. 研究内容 参加者(健常大学生)は,モニタ上に表示されたターゲットラインをなぞるようにペンタブレット上で上肢の正弦曲線運動を遂行しました(図1; Asai, 2015)。この際,視覚フィードバックとしてカーソルが表示されました。感覚運動手がかりとして、カーソルの動きには、自分のリアルタイムの運動が反映される条件(自己運動条件)と、事前に記録した運動が反映される条件(フェイク運動条件)がありました。参加者は、自分の実際の運動とカーソル運動の時空間的な一致性に基づき、カーソルが自己運動を反映していると判断できる場合にそのカーソルを操作しターゲットラインをなぞることを求められました。 図1:実験セットアップ ターゲットラインの前半(Cycle 1と2)では、カーソルの形を動きに対応付け、形に基づき自他帰属させることで形を認知的手がかりとして与えました(図2)。具体的には、前半では●の形のカーソルは自分のリアルタイムの運動(自己運動)を反映し、※のカーソルは事前に記録した運動(フェイク運動)を反映していたため、参加者に形の情報から自他帰属することを求めました。特に、形を基にカーソルを制御する条件を設け、形をプライミングしました。ターゲットラインの後半(Cycle 4と5)まで運動を進めると、この対応関係が変化することがあり、この際に参加者が動きと形どちらの手がかりを用いて自他帰属するかを検証しました。課題中にターゲットラインとペン座標の距離を運動エラーとして測定し、この運動エラーから手がかりの利用度を算出しました。 図2:実験デザイン 実験2と3では、それぞれカーソルを8 Hzと4 Hzで点滅させることで、カーソルの動きの情報量を減少させました。この際,動きの情報量減少により認知的手がかりの効果が変動するかを検証しました。 結果として、実験1の感覚運動手がかり(カーソルの動き)が十分に利用できる状況では、自他帰属において認知的手がかり(カーソルの形)の効果は認めませんでしたが(図3)、実験2の感覚運動手がかりの情報量が少ない状況では、認知的手がかりも自他帰属に利用されるようになりました(図4)。そして実験3の感覚運動手がかりがほとんど利用できない状況では,認知的手がかりの効果は認めませんでした(図5)。 図3:実験1における運動エラー 運動エラーについては、各条件とベースライン条件(視覚フィードバックなし)間の差分を算出しています。また,サイクル3で各条件の運動エラーの値がゼロになるようにロックしています。自己運動条件(青線)とフェイク運動条件(緑線)間の運動エラーにおける差は,参加者が後半にカーソルの動きに基づいて自他帰属を為したことを示します。●条件(実線)と※条件(点線)間の差は、参加者が後半にカーソルの形に基づいて自他帰属を為したことを示します。エラーバーは標準誤差を示します。 図4:実験2における運動エラー 実験2では、カーソルを8 Hzで点滅させることで、実験1に比べて自他帰属に利用できる感覚運動手がかりの情報量を減少させました。 図5:実験3における運動エラー 実験3では、カーソルを4 Hzで点滅させることで、実験2からさらに感覚運動手がかりの情報量を減少させました. 本研究の意義および今後の展開 本研究は、運動制御時の自他帰属が感覚運動手がかりを基になされており、その手がかりを利用できてかつ情報量が少ない状況では認知的手がかりで代償しうるという、健常者における運動制御時の自他帰属戦略を示唆しました。今後は、感覚運動手がかりの利用に問題をきたす可能性がある脳卒中後遺症を有する方々を対象に、その自他帰属戦略について健常者との相違を検証していく予定です。これらの検証による研究の発展は,脳卒中後遺症の病態と運動主体感の関係性を解明する一助となることが期待されます。 関連する先行研究 Asai T. Feedback control of one’s own action: Self-other sensory attribution in motor control. Conscious Cogn. 2015;38:118-129. 論文情報 Miyawaki Y, Morioka S. Confusion within feedback control between cognitive and sensorimotor agency cues in self-other attribution. Atten Percept Psychophys. 2020 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 宮脇 裕(ミヤワキ ユウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: yu.miyawaki.reha1@gmail.com
2020.09.15
令和2年度 遠隔授業説明会(研修会)を開催しました。
9/9(水)と9/10(木)16:00からKB04講義室にて「遠隔授業説明会」が開催されました。非常勤の先生方を含む教員・職員を対象に、学生支援センター・教育学習基盤センターが共催で企画し、今年度のFD研修会も兼ねる形での開催となり、2日間で約90名の教職員が参加しました。 本学では4月以降、対面での対応が不可欠な授業を除いて遠隔授業を実施してきました。後期の授業は「科目の性質等に応じて対面授業と遠隔授業を併用する新たな授業運営形態(ハイブリット型)をとる」こととなり、本学で活用しているOpenCEAS(授業支援型ラーニングシステム)の使用方法を改めて確認することや、遠隔授業に使えるツールの紹介、その他様々な遠隔授業に関する情報共有を行いました。特に学生の皆さんから寄せられた声に全員が耳を傾け、教員の苦労や工夫、成功例を共有することで、後期からの遠隔授業をより円滑に進めていくことを目的としました。 第1部では、前期末に学生の皆さんにお願いした「遠隔授業アンケート」についての紹介がありました。このアンケートは前期の遠隔授業について振り返りを行い、実態を把握するとともに、後期に向けた改善点や課題を見出すことを目的にしたものです。まず、前平泰志先生(教育学部長兼 教務委員長)より総評があり、その後、学生アンケートの結果を全員で共有しました。このアンケートの回答総数は934件、回答率は42.7%でした。web試験や最終レポート提出と重なる時期の実施であったにもかかわらず、多くの回答を得ることができました。以下はその一部です。 遠隔授業の受講については、「快適とまではいえないが、大きなストレスを感じることはない」が46.8%ともっとも多く、「特にストレスを感じることはなく、快適である」と合わせると6割近い皆さんが概ね順調に学修を進めているようです。一方、残り4割の皆さんは何かしらのストレスを抱えていることになり、今後の課題として真摯に受け止めるべきであると確認しました。 遠隔授業は「課題提示型」「オンデマンド型」「双方向型」の大きく3つに分けられますが、今回のアンケートで最も支持を集めたのは自分のタイミングで自由に視聴できる「オンデマンド型」で、課題提示型と双方向型はほぼ同数という結果になりました。その他、対面授業よりも質問がしづらいと感じた学生が半数にのぼること、フィードバックの有無が満足度に影響していることなどを共有しました。 ご協力いただいた学生の皆さん、本当にありがとうございました。今後の授業実施にあたって、大変参考になるものでした。アンケートのまとめについては学内メールで配信していますので、ご確認ください。 また、福森貢先生(健康科学部 理学療法学科 教授兼 教育学習基盤センター長)よりOpenCEAS機能の新たな改良点についての説明と、Microsoft365やZoomといったツールや便利な機能の紹介がありました。 第2部では、前期に実施された遠隔授業の中で、評価が高かった授業の事例報告がありました。今回紹介されたのは、大久保賢一先生(教育学部 現代教育学科 准教授)が担当されました「特別支援教育入門B」です。授業で実際に使用された音声画像つきのパワーポイント動画を提供いただいて視聴しました。多くの先生が遠隔授業は初めての経験で、前期は試行錯誤の日々でしたが、普段目にしない他の先生の授業は後期に向けて大変参考になったようです。 ▼説明会は録画して、全教職員で後日共有できるように 最後に、参加した教員間で、遠隔授業の経験談や、遠隔授業に関する疑問点などについて様々な意見・情報交換が行われました。予定した時間を超えてご相談される先生方もいらっしゃいました。学生の皆さんの声を真摯に受け止めるとともに、後期の遠隔授業運営にむけて、貴重な意見交換の場となりました。 9月現在、新規感染者数の推移は一時に比べると少し落ち着いているようです。大学としても、少しずつ対面授業を増やしていく予定ですが、感染リスクを無視して楽観視しすぎることはできません。遠隔授業は通常の授業と比較すると失われるものはあると思います。しかし“元に戻るまでの我慢”と悪いところだけに目を向けるのでなく、遠隔授業の新しい可能性を最大限まで高める努力を行い、対面授業とのバランスをとりながらこれからの授業を進める予定です。今後もこのような研修会が開催できればと思います。学生の皆さん、先生方にはご苦労、ご不便をおかけしますが、ご協力をよろしくお願いします。
2020.09.04
公立学校教員採用試験(1次試験)速報〜2021年3月卒業予定者
2021年度公立学校教員採用試験がほとんどの自治体で終了し、今は最終結果を待つのみとなっています。1人でも多くの学生が所期の目標を達成できることを祈りつつ、これからも様々な支援を行っていく予定です。 一人ひとりの夢がかなうように、大学一丸となって最後まで応援していきます。ゴールは近い。頑張れ、畿央生! 教採・公務員対策室 公立学校教員採用試験 都道府県・市別の合格者数(2020年9月4日現在 判明分) 【小学校教諭】現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 18 17 (1次免除含む) 94.4% 大阪市 14 11 (1次免除含む) 78.6% 堺市 6 3 50.0% 奈良県 37 25 67.6% 京都市 3 1 33.3% 兵庫県 2 1 50.0% 和歌山県 2 1 50.0% 三重県 21 20 95.2% 岡山県 8 7 87.5% 鳥取県 30 29 96.7% 島根県 2 2 100% 山口県 1 1 100% 高知県 63 44 69.8% 愛知県 7 5 71.4% 愛媛県 3 2 66.7% 横浜市 2 2 100% 千葉県 7 7 100% 【養護教諭】現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪市 3 1 (1次免除含む) 33.3% 堺市 3 2 66.7% 奈良県 7 6 85.7% 京都市 2 1 50.0% 三重県 6 6 100% 島根県 2 2 100% 高知県 19 6 31.6% 愛媛県 5 5 100% 【特別支援学校教諭】現代教育学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 2 2 (1次免除含む) 100% 奈良県 2 1 50.0% 神戸市 1 1 100% 鳥取県 3 3 100% 高知県 4 3 75.0% 愛知県 1 1 100% 愛媛県 1 1 100% 長野県 2 2 100% 【栄養教諭】健康栄養学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 大阪府 1 1 100% 大阪市 1 1 100% 京都市 1 1 100% 高知県 3 1 33.3% 【中学校・高校(家庭科)】人間環境デザイン学科 都道府県・市 受験者数 1次合格者数 1次合格率 愛知県 1 1 100% 長野県 1 1 100% 高知県 1 1 100% 注1. 過年度卒業生を含みません(すべて2021年3月卒業見込者)。 注2. 2020年9月4日現在の判明者数です。今後変動する場合があります。
2020.08.18
新型コロナウイルス感染症の影響による国民年金保険料の猶予に係る臨時特例手続き等の案内について
20歳以上の在学生の皆さんへ 日本年金機構より「新型コロナウイルス感染症の影響による国民年金保険料の猶予に係る臨時特例手続き等」について案内がありました。 ■この制度の概要 新型コロナウイルス感染症の影響で経済的困難な状況にある学生の国民年金保険料の納付について、臨時措置として本人申告の所得見込額を用いた簡易な手続きにより、学生特例申請が可能となりました。 制度の詳細については以下のURLからご覧ください。 https://www.nenkin.go.jp/tokusetsu/gakusei.html 【関連記事】 新型コロナウイルス感染拡大に伴う本学の支援策について(8/4更新) 新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金のお知らせ(8/6更新)
2020.08.06
10/24(土)・25(日) 第18回畿央祭の中止について
2020年10月24日~25日に開催予定でありました「第18回畿央祭」について、畿央祭実行委員会および畿友会執行委員会(学生自治会)と協議の上、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、開催中止を決定いたしましたのでお知らせいたします。 例年、畿央祭は地域からも数千人の皆さまにお越しいただいております。新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない中での開催は、学生をはじめとする本学関係者ならびに来場者の皆さまの健康と安全を守れないと判断いたしました。 畿央祭を楽しみにしてくださっていた皆さまには大変残念なご報告ではございますが、何卒ご理解の程よろしくお願い申し上げます。 畿央大学 第18回畿央祭実行委員会
2020.08.06
新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金のお知らせ
在学生の皆さんへ 厚生労働省より「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金」について案内がありました。条件に該当する方は、必要に応じて各自で手続きを行ってください。 この制度の概要 新型コロナウイルス感染症およびその蔓延防止の措置の影響により休業させられた中小企業のうち、休業中に賃金(休業手当)を受けることができなかった方に対して、当該労働者の申請により支援金・給付金を給付し、失業の予防を図るもの。具体的には、主に以下2つの条件に当てはまる方に、休業前賃金の8割(日額上限11,000円)を休業実績に応じて支給する制度です。アルバイトをしている学生も対象になります。 申請条件 (1)令和2年4月1日から9月30日までの間に、事業主の指示により休業した中小事業主に雇用される労働者 (2)その休業に対する賃金(休業手当)を受けることができない方 詳細については、厚生労働省HPをご確認ください。 ◎制度の詳細、QAなど https://www.mhlw.go.jp/stf/kyugyoshienkin.html ◎ 「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金のご案内」 https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000646892.pdf ◎「新型コロナウイルス感染症対応休業支援金・給付金 支給申請について」 https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000647832.pdf 本制度の質問は厚生労働省コールセンターへお願いします。大学ではお答えしかねますので、予めご了承ください。 TEL:0120-221-276(月~金 8:30~20:00/土日祝 8:30~17:15) 【関連記事】 新型コロナウイルス感染拡大に伴う本学の支援策について(8/4更新)
2020.08.06
新型コロナウイルスの影響により中止・変更となったイベントについて
新型コロナウイルスの影響により中止・変更となったイベントは以下の通りです。随時更新していきます。 イベント名日時中止・変更 第18回畿央祭 10月24日(土)10月25日(日) 中止 理学療法特別講演会 10月24日(土) 中止 マミポコ・キッズ 2020年前期・後期 中止 マミポコ・親子ひろば 2020年前期・後期 中止 保護者懇談会 7月4日(土) 中止
2020.08.04
新型コロナウイルス感染拡大に伴う本学の支援策について(8/4更新)
新型コロナウイルス感染拡大の影響に鑑み、この度本学では新たに下記の支援策を用意いたしました。全ての学生が修学を継続できるように、大学としてできる限りのサポートを続けてまいります。この難局を学生の皆さんと共に乗り越えていけるよう、保護者の皆様、同窓会の皆様にも、今後ともご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。 1.一律3万円のネット環境整備奨学金の給付 WEB配信等による遠隔授業が長期化する状況において、ネット環境整備費用等の経済的負担が大きいと判断し、学生一人あたり、一律3万円のネット環境整備奨学金を給付いたしました。対象は本年5月15日現在の在籍者(学部、大学院、専攻科、別科)です(休学者を除く)。 2.畿央大学特別奨学金の募集枠拡大 ※申請期間終了しました 従来からの「畿央大学特別奨学金」について、対象を新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、家計が急変した家庭の学生にも拡大し、「畿央大学特別奨学金」(2~4回生対象)と「畿央大学特別奨学金-2020年度緊急支援奨学生-」(1~4回生対象)を合わせて実施いたしました(20万円給付)。なお、本奨学金には予想を超える応募がありましたので、当初予定していた定員(100名程度)から急遽採用者数を増やし、申請内容を慎重に審査いたしましたことを申し添えます。 3.畿央大学図書館の所蔵図書資料の貸し出し等 図書館は7月6日(月)より9:00~18:00(土曜日17:00)まで開館(本学学生・教職員のみ。1名につき1時間以内の予約制)していますが、遠隔授業の補完・卒論などの執筆のため、所蔵図書資料の郵送による貸し出し(送料大学負担・返信自己負担)を引き続き実施しています。また、医中誌Web、最新看護索引Webについて学外からの文献検索期間を8月31日まで延長されていますので引き続きご利用ください。なお、メディカルオンラインの学外からの文献検索は7月31日をもって終了しました。詳細は畿央大学図書館のホームページをご参照ください。 図書館URL:https://www.kio.ac.jp/library/ 4.後援会費および同窓会費 畿央大学後援会および同窓会(畿桜会)より、今年度納付された会費の一部免除についてご承認いただきました。前期学費納入済みの方については、順次ネット環境整備奨学金の給付で申請いただきました銀行口座へお振込みしております。 2020年8月4日 畿央大学 学長 冬木 正彦
2020.07.31
飲食店等におけるクラスター発生の防止について
在学生の皆さんへ 7月28日付で文部科学省より各大学等へ向けて、新型コロナウイルス感染症における「飲食店等におけるクラスター発生の防止に向けた取組の徹底について」の通知がありました。 報道されている通り、新型コロナウイルスの感染者数は全国的に拡大傾向にあります。 「身体的な距離の確保」、「マスクの着用」、「手洗い」を徹底すること、また「三密を回避」すること等、感染防止への取り組みの必要性が叫ばれていますが、ここ最近の傾向として、若い世代の感染者数の増加、飲食店等における会食の場を介したクラスターの発生事例が多くなってきています。 これまで感染リスクが高いとされてきた場所(カラオケ等)に加え、会食の場への参加についても自粛するようにしてください。 今一度、皆さん自身と周囲の方のために、感染防止に向けた行動の徹底をお願いいたします。 畿央大学学生支援センター 【関連記事】 課外活動の段階に応じた活動再開について(2020.7.15)
2020.07.17
理学療法学科教員および大学院修了生が家庭用低周波治療器「DRIVE-HOME」に開発協力!
本学理学療法学科長・健康科学研究科の庄本康治教授および大学院健康科学研究科博士後期課程修了生で現在は大学院客員研究員を務める生野公貴さん(西大和リハビリテーション病院)が、株式会社デンケンより今月発売された家庭用低周波治療器「DRIVE-HOME」に開発協力しました。 開発に携わったお二人に、機器の特長や臨床・自宅での活用について語っていただきました。 庄本教授(写真左)コメント DRIVE-HOMEは、電気刺激による筋力増強トレーニングを家庭で実施可能に設計したコンパクトな機器です。高齢になると下肢筋の筋力低下が増悪しますが、何らかの疾患、手術後ではさらに顕著になります。自分自身で筋力増強トレーニングを定期的に実施できれば良いのですが、様々な問題で筋力増強トレーニングを実施困難な方が多いのが現状です。そのような方を対象とした我々の研究では、下肢筋に約2ヶ月間DRIVE-HOMEを実施して頂くと、かなりの筋力増強が起こり、結果的に動きやすくなることがわかっています。 機器本体を刺激的な赤色にしてユーザーのやる気を誘発し、機器インターフェースは文字も大きく、操作も簡単です。また、理学療法士などの専門家による指導を定期的に受けることによって、最大の効果を得ることが可能であると考えています。 生野さん(写真右)コメント 脳卒中後に生じる麻痺、骨折後での安静、人工関節手術時の切開による侵襲など様々な要因で著明な筋力の低下が生じてしまいます。この筋力低下によって日常の生活に大きな支障をきたします。その筋力低下に対して、リハビリでは積極的な筋力増強練習を実施しますが、麻痺や骨折後で痛みがあれば十分な負荷をかけることが難しく、よい効果が得られないことをよく経験します。電気刺激療法は麻痺や骨折、人工関節手術後の筋力増強練習により高い効果があることが科学的に証明されています。しかしながら、従来の電気刺激装置は高価なものが多く、かつ管理された医療機器のため患者さんが手軽に扱うことはできず、治療時間は限られたものでした。 DRIVE-HOMEは筋力増強に特化した刺激パターンを搭載しているため、医療現場においても十分実施することが可能です。また小型で携帯性に優れているため、病室などどこでもトレーニングすることが可能です。また、DRIVE-HOMEの強みは、病院で実施した練習をそのまま自宅に退院した後も継続できることです。操作が簡単で、かつ筋肉の萎縮の改善に特化した電気刺激のパターンを搭載しているため、自宅でお手軽に、かつ安全に専門的なトレーニングが実施できます。 DRIVE-HOMEは現状のリハビリ医療における問題点をシンプルに解決しており、より効果的なリハビリを可能にする機器であると期待しています。 ▶理学療法学科 ▶健康科学研究科(修士課程) ▶健康科学研究科(博士後期課程)
2020.07.17
脳卒中患者における運動まひの重症度と歩行速度の関係性~ニューロリハビリテーション研究センター
古くから、脳卒中患者の歩行速度は下肢の運動まひの重症度に依存すると言われています。しかし、個々の症例毎に観察すると、運動まひが軽症であるにもかかわらず、歩行速度が低下している症例が存在しています。畿央大学大学院 博士後期課程 水田 直道氏と 森岡 周 教授らは、運動まひの重症度が軽症であるにもかかわらず、歩行速度が低下している症例の歩行特性について検証しました。この研究成果は、Scientific Reports誌(Walking characteristics including mild motor paralysis and slow walking speed in post-stroke patients)に掲載されています。 研究概要 脳卒中患者の歩行速度は、日常生活能力や生活範囲を担保する重要な要因ですが、下肢の運動まひの重症度に強く影響されています。一方で、運動まひが軽症であっても歩行が遅い症例が存在すると考えられており、運動まひの重症度が歩行速度に関係していないといった乖離している症例が一定数存在していることも臨床上明らかですが、なぜかは分かっていませんでした。博士後期課程の水田 直道氏らは、運動まひの重症度と歩行速度の関係性から、クラスター分析を用いてサブグループを特定し、「運動まひが軽症ながら歩行速度が遅い症例の歩行特性」を明らかにしました。この特徴的なグループにおいては、歩行時における不安定性や下腿筋の同時収縮が高値であることが分かりました(関節を動かす筋と動きのブレーキをかける筋が同時に収縮していて運動効率が悪い状態)。加えて、大脳皮質からの干渉を反映する筋間コヒーレンスが高く、運動まひの重症度からみても過剰な皮質制御が歩行速度を低下させていることが考えられました。 本研究のポイント ■ 脳卒中患者を対象に、下肢の運動まひの重症度と歩行速度は概ね関連するが、この関係性から乖離する症例群が一定数存在することが分かりました。 ■ 運動まひが軽症ながら歩行速度が遅い症例は、歩行時の不安定性や下腿筋の同時収縮、大脳皮質からの過剰な干渉が原因であることが分かりました。 研究内容 介助なく歩行可能な脳卒中患者を対象としました。 対象者は運動まひの重症度評価および快適速度での10m歩行テストを行いました。運動まひの重症度と歩行速度の関係性をもとにクラスター分析を行い、運動まひが軽症ながら歩行速度が遅い症例を抽出しました(図1)。 図1:運動まひの重症度と歩行速度の関係性 運動まひの重症度と歩行速度は正の相関関係を認めましたが、それらの分布を確認すると運動まひの重症度と歩行速度の関係性から乖離している症例が確認されました。そこで階層的クラスター分析を行い、5つのサブグループを抽出しました。 クラスター1 :運動まひは軽症から中等症、歩行速度は低値 クラスター2 :運動まひは重症、歩行速度は低値 クラスター3 :運動まひは重症、歩行速度は中等度 クラスター4 :運動まひは軽症、歩行速度は中等度 クラスター5 :運動まひは軽症、歩行速度は高値 図2:各クラスターにおける体幹加速度と筋活動波形、筋間コヒーレンスの結果 (A)運動まひが軽症から中等症にもかかわらず、歩行速度が低下しているクラスター1は、立脚期(図2のDS1,SS,DS2の区間)の体幹加速度が高値を示し、体幹動揺が大きい状態でした.またクラスター1の前脛骨筋および腓腹筋の筋活動は、歩行周期の各相に応じた筋活動の増減が少なく、同時収縮指数が高いことがわかりました。 (B)beta帯域のコヒーレンスは筋活動の起源が大脳皮質由来であることを示します。コヒーレンスは各クラスターによって大きく異なり、クラスター1が最もコヒーレンスが高いことがわかりました。 本研究の意義および今後の展開 この研究では、運動まひが比較的軽症にもかかわらず、歩行速度が低下している症例の歩行特性について、運動学的ならびに運動力学的に検証しました。結果として、そのような特性を有する症例では、運動機能は比較的残存しているにもかかわらず、体幹の不安定性や下肢筋の同時収縮、過剰な大脳皮質制御によって残存機能がマスクされている可能性が考えられました。今後は、クラスター別に歩行能力の回復へ貢献する要因について調査する予定です。 論文情報 Mizuta N, Hasui N, Nakatani T, Takamura Y, Fujii S, Tsutsumi M, Taguchi J, Morioka S. Walking characteristics including mild motor paralysis and slow walking speed in post-stroke patients. Scientific Reports. 2020 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 水田 直道(ミズタ ナオミチ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 peace.pt1028@gmail.com
2020.07.15
課外活動の段階に応じた活動再開について
在学生の皆さまへ 本学公認のクラブ・サークル団体が課外活動を再開する場合は、「課外活動の段階的な再開のための基準」に沿ってそれぞれの活動の特性を踏まえた感染拡大予防策を作成し、「活動計画書兼誓約書」に記載の上、学生支援センターに提出し、活動再開の許可を得る必要があります。 課外活動の再開を認められた団体は「学内活動願」「参加者名簿」等を提出し、活動日時や参加予定者の届け出を行ってください。活動終了後は翌日までに「参加者名簿」「見学者名簿」を学生支援センターに提出してください。提出がない団体に対しては、次回の活動を認めないことがあります。 活動条件の一つに「2週間前からの体調記録」がありますので、活動開始予定日の2週間前から検温や咳症状の有無等の記録を始めてください。発熱、倦怠感、軽度であっても咳・咽頭痛等の体調不良者及び海外から入国後2週間以内の者は、当該課外活動に参加しないでください。 活動の内容を勘案しながら、オンライン課外活動を併用していくことも推奨します。 詳細はKiTssをご覧ください。 畿央大学学生支援センター
2020.06.17
令和2年度畿桜会総会(Web審議)を開催しました。
新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点より、2020年5月17日(日)に予定していた「2020年度畿桜会(同窓会)総会」は「Web審議」とし、5月15日迄に参加申し込みのあった方々56名(役員を含む)に5月20日〜5月29日まで期間を設け、インターネットを利用して審議していただきました。 2019年度の事業報告では、昨年に行われた同窓会関連の事業報告(総会・懇親会、同窓会サロン、理学・看護・教育のリカレント教育など)を行いました。 2020年度の事業計画としては、例年行っている内容【畿央祭同窓会サロンの実施(2020年は10/24・25開催)、畿桜会NEWS・同窓会グッズの作成、学科毎の卒後教育の開催、学科・ゼミ・クラブ単位などでの「同窓会補助制度」の継続】に加えて、唄大輔畿桜会長より「新型コロナウイルス感染症における学生への支援策」が提案されました。 ① 同窓会費の免除について 在校生は準会員として4年間で終身同窓会費(16,000円)を毎年4,000円支払っているが、今年度の在校生に限り、この終身同窓会費の一部として支払うべき4,000円を免除する。大学院、専攻科、別科についても4,000円を免除する。 ② 家計急変学生を支援するための大学への寄付について 家計が急変し、学業継続等が難しくなる学生に対し、大学が緊急の奨学金等を支給することになった場合に、同窓会としても資金の一部を支援するために寄付をおこなう。寄付金額は大学からの協力要請に応じて役員会にて審議の上、決定する。 また、2019年度新設された「臨床細胞学別科」の修了生輩出にともなう会則変更(別科部会の追加)と今年度畿桜会役員の選出、同窓会補助制度および卒後教育の当面の間の見合わせ(社会情勢を見ながら再開の可否を役員会で検討)についても諮り、今年度Web総会での審議事項はすべての議案が可決されたことをご報告いたします。 なお、2021年度の総会は2021(令和3)年5月23日(日)に決定しました。多数のご参加お待ちしております。 畿桜会会則 同窓会開催にかかわる補助について
2020.06.11
新型コロナウイルス対応 学生等支援募金 ご協力のお願い
本学学生生徒等にご支援を頂ける皆様 学校法人冬木学園 理事長 畿央大学 学長 冬木 正彦 関西中央高等学校 校長 西川 隆彰 畿央大学付属幼稚園 園長 宮本 忠史 新型コロナウイルス感染症の蔓延によって影響を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。 学校法人冬木学園の運営する畿央大学、関西中央高等学校、畿央大学付属幼稚園におきましても、学生、生徒及び園児の健康と安全の確保を最優先としつつ、より良い遠隔授業、家庭学習教材等の提供により学生生徒等の修学環境を確保することと合わせ、新型コロナウイルス感染症の影響による家計支持者の収入急変、学生アルバイト収入の減少などに対する学生生徒等の修学継続への措置として、法人として緊急の補正予算編成を行い、次のような対応を実施しています。 畿央大学ではこの事態以前より全ての学生にノートパソコンを貸与しておりますが、それに加え自宅等での遠隔授業対応のための通信設備整備、通信費補助等への奨学金として全学生に一律30,000円の給付、経済的理由による修学の困難な学生へ20万円を給付する奨学金制度の50名の追加募集、必要な書籍や資料、物品等の宅配サービスやオンラインデータベースの学外利用等を実施しています。関西中央高等学校では、家計支持者の収入急変に対し10万円を給付する奨学金制度を創設致しました。 今後も学園の建学の精神(徳をのばす、知をみがく、美をつくる)を礎とし、学生生徒等に対する有形・無形の様々な支援を提供し、関係者するすべて方々の知恵と努力で、この苦境を乗り切っていく所存でございます。 つきましては、関係各位(役員、教職員、同窓生及びこの支援金にご賛同いただける皆様)に、本学の一人でも多くの学生生徒等への支援を拡げていくため、ご寄付のお願いを申上げる次第でございます。 皆様の温かいご支援、ご協力を是非とも賜りたく、何卒宜しくお願い申上げます。 新型コロナウイルス対応 学生等支援募金 募金目的:新型コロナウイルス感染拡大に伴う学生生徒等への各種支援の充実のため 申込期間 :2020年9月30日まで *新型コロナウイルス感染状況により期間を延長する場合がございます。 寄付金額:個人 / 1口 10,000円 ※金額にかかわらず、1口もしくは1口未満のご寄付もありがたくお受けいたします。 ※本寄付は学校法人冬木学園への寄付であり、税制上の優遇措置が受けられます。 ※法人、団体様でのご寄付に関しましてはお問合せ下さい。 寄付のお申込み方法 個人用寄付申込書 個人用寄付申込書 ●寄付申込書に必要事項をご記入いただき、FAX、E-Mail、郵送などで、お送りください。 ●同封の振込用紙にて記入機関からお振込をお願いします。(郵便局からのお振り込みはできません。) ●現金送金(現金書留)や法人総務部窓口へご持参いただくこともできます。 寄付金に対する税制上の優遇配置について 寄付金の入金確認後、領収書と寄付金控除にかかる証明書をお送りします。確定申告の際に所轄の税務署に提出すれば、下記のいずれかの制度を利用して所得税が控除されます。詳細については所轄の税務署にお問い合わせください。 税額控除制度 寄付金額が年間2,000円を超える場合には、その超えた金額の40%する額が、当該年の所得税額から控除されます。 (年間の寄付金合計額*―2,000円)×40%=所得税からの控除額** *年間総所得金額等の40%が限度となります。 **所得税額の25%が限度となります。 〈例〉 課税所得金額300万円の方が3万円寄付された場合 (30,000-2,000)×40%=11,200円が、確定申告すれば還付されます。 課税所得金額700万円の方が10万円寄付された場合 (100,000-2,000)×40%=39,200円が、確定申告すれば還付されます。 所得控除制度 年間寄付金額から2,000円を差し引いた額を、課税所得金額から控除した額に対し課税され、所得税率の高い方、高額な寄付をされた方が有利になります。 (年間の寄付金合計額*―2,000円)=課税所得金額からの控除額 *年間総所得金額等の40%が限度となります。 【お問い合せ先】法人事務局総務部(担当:植村・篠本)TEL:0745-54-1602 FAX:0745-54-1600 E-mail:soumu@kio.ac.jp
2020.06.09
”新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクト”が始動!
1回生の皆さんは入学式やキャンパス歓迎会、新入生宿泊研修などの行事が新型コロナウイルスの影響で中止になり、前期授業が原則遠隔授業になってキャンパスに通えず、クラブ・サークル活動もままならない状況が続いています。畿央大学ならではの「学科・学年をこえた距離の近さ」をなかなか実感できない日が続いているのではないでしょうか? そこで畿央大学では、新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクト”をスタートします!新入生が知りたい情報、新入生にぜひ知ってほしいことを発信したり、同級生はもちろん先輩や卒業生も含めて畿央生同士をオンラインでつないだり…といった取り組みも進めていく予定です。 ソーシャルディスタンスを保ちながら心の距離を縮めたり、この状況でできることを一つでも前に進める取り組みをまとめて紹介していきますので、ぜひご活用ください。 ▶やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクト紹介ページ
2020.06.05
週刊東洋経済「本当に強い大学2020」で、本学が関西私大16位にランクインしました。
5月25日東洋経済新報社発行「週刊東洋経済」臨時増刊「本当に強い大学2020」の特集記事「本当に強い大学 総合ランキング」において、本学が関西の私立大学で16位(関西全体では23位)にランクインしました。このランキングは「教育・研究力」「就職力」「財務力」「国際力」の4つの視点から評価されたもので、本学が高い水準で進めてきた教育研究活動が総合的に評価されています。 「本当に強い大学」総合ランキング(関西の私立大学を抜粋) 順位 大学名 1位 同志社大学 2位 近畿大学 3位 関西外国語大学 4位 立命館大学 5位 関西学院大学 6位 大阪経済法科大学 7位 関西大学 8位 関西医科大学 9位 京都産業大学 10位 兵庫医科大学 11位 甲南大学 12位 摂南大学 13位 大阪医科大学 14位 京都外国語大学 15位 龍谷大学 16位 畿央大学 17位 大阪工業大学 18位 同志社女子大学 19位 大阪経済大学 20位 阪南大学 【備考】 東洋経済新報社の「週刊東洋経済」臨時増刊「本当に強い大学2020」中の「本当に強い大学 総合ランキング」をもとに、本学にて関西の私立大学における順位を作成しています。
2020.06.02
畿央nutrition eggチームが第4回食育活動表彰で「農林水産大臣賞」を受賞!
畿央nutrition eggチーム(「※ヘルスチーム菜良協議会」に所属)は、2020年5月22日(金)に「第4回食育活動表彰」ボランティア部門にて農林水産大臣賞を受賞しました。 https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/hyousyo/4th/result.html ※ヘルスチーム菜良…管理栄養士養成課程を持つ奈良県内4年制大学(畿央大学、近畿大学、帝塚山大学、奈良女子大学)で構成されており、食育啓蒙活動に取り組んでいます。 農林水産省はボランティア活動、教育活動、農林漁業、食品製造・販売等の事業活動を通じた食育関係者の取組を対象として、その功績を称えるとともに、その取組の内容を広く国民に周知し、食育を推進する優れた取組が全国に展開されていくことを目的として、「食育活動表彰」を実施しており、今回の表彰では関西の大学では唯一となる選出をはたしました。 以下、受賞した学生からのコメントを紹介します。 畿央nutrition eggチームは、主に同世代や親子などの若い世代を対象とした、地域に寄り添った食育ボランティア活動・栄養サポートを行っています。主な活動は、親子を対象にした減塩教室、地元の小学校でのエコクッキング、オープンキャンパスでの同世代を対象にした栄養サポート、地域のイベントでの健康コーナーのサポートなどです。 また食育活動の一環で、奈良県民の課題であった「野菜摂取量が少ない」ことに注目し、「大和丸なす」をはじめとした奈良の伝統野菜「大和野菜」を使ったお弁当やピザなどの商品開発をとおして、野菜摂取量の向上と地産地消の推進に取り組みました。その結果、野菜摂取量や消費量が改善するなどの効果があったことが、奈良県公衆衛生学会で発表されました。 ただ言われたことをお手伝いするのではなく、地元の特産品を使った商品開発等の事業企画を大学生の視点で提案・実施し、課題改善につなげられたことが受賞の決め手となりました。 私たちは、これからも地域に密着したボランティア活動に励んでいきます。 ~学生の感想~ 食育活動の実現にご協力頂いた多くの方々のおかげで、「農林水産大臣賞」という素敵な賞を頂くことが出来ました!感謝の気持ちと喜びの気持ちでいっぱいです!これは、畿央nutrition eggチームの一員として、3年間活動をして最も良かったと思うことです!今回の受賞が、畿央nutrition eggチームの活動をより多くの人に知って頂ける良いきっかけになれば嬉しいです!今後も本活動が益々発展し、より多くの人に食に対して興味を持って頂けるような食育活動ができるよう、チーム一丸となって活動を続けていきたいです。 畿央nutrition eggチーム令和元年度代表 徳原 有実(健康栄養学科4回生) 畿央nutrition eggチーム令和2年度代表 秋山 愛奈・小田垣 満帆(健康栄養学科3回生) 【関連リンク】 畿央大学ヘルスチーム菜良ホームページ オープンキャンパスでの様子を確認(YouTube/37秒頃から) 【関連記事】 イオンモール大和郡山「金魚フェス」でピザ・小松菜を試食・販売!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 大和路新発見展で「和食井の上」とのコラボ弁当を販売!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良
2020.06.01
大学院生の研究が日本理学療法士学会の研究助成に採択されました。
本学大学院健康科学研究科健康科学専攻修士課程の嘉摩尻伸さんが行っている研究が、日本理学療法士学会の研究助成に採択されました。 この研究助成は、理学療法及び理学療法学の発展に資する研究を奨励し、支援するための制度であり、嘉摩尻さんの研究はB:一般研究助成部門の採択7件中(申請 66件)の1件となります。嘉摩尻さんおめでとうございます! 健康科学研究科健康科学専攻修士課程 嘉摩尻伸 研究テーマ「COPDモデルラットに対する軽度高気圧酸素療法が骨格筋に及ぼす影響」 【嘉摩尻さんコメント】 この度、日本理学療法士学会の理学療法に関わる研究助成が採択され嬉しく思います。慢性閉塞性肺疾患(COPD)と骨格筋の研究に対して興味を持ったのは、私が病院で呼吸リハビリテーションを軸に働いている中で、COPDが急増している社会的状況を背景にこの研究をすることは社会的意義があると考えたことがきっかけです。 病院に勤めて7年が経ってから大学院に進学し、入学当初は初めてチャレンジする基礎研究、病院勤務と大学院の両立など、少し不安がありました。しかし本学では遠隔授業の環境が整っており、勤務終わりに講義を視聴することで無理なく学ぶことができています。また私の研究指導教員である今北教授にはいつも親切丁寧にご指導いただき、非常に楽しく有意義な時間を過ごすことができています。 基礎研究の内容はラットを用いた動物実験です。COPDでは、慢性炎症や運動不足などが複雑に絡み合い、筋肉が減少しやすい状態になると言われています。その治療としてリハビリテーション分野では運動療法を行うことがスタンダードになっていますが、低栄養や酸化ストレスなどが原因で運動療法が奏効しにくいことがあります。 そこでCOPDモデルラットを作成し、これまでに報告されていない軽度高圧酸素療法の効果を検証すること、また、軽度高圧酸素療法と運動介入を組み合わせて、骨格筋の変化を細胞および分子レベルで検証しています。呼吸器疾患患者にとって運動は息切れを誘発してしまいますが、軽度高圧酸素療法は息切れを惹起することなく骨格筋機能を改善させることができるのではないか、という仮説のもと実験を行っています。 基礎研究は複雑かつ、実験期間中はかなりの体力も必要です。しかし、大学院で得られる知的財産や、人との繋がりは私にとってかけがえのない財産となっています。社会貢献につながる研究が行えるよう、これからも楽しく、しっかりと学んでいきます。 【関連リンク】 日本理学療法士学会ホームページ(採択結果 令和2年度を参照ください) 畿央大学大学院健康科学研究科 1分ムービー「働きながら通える畿央大学大学院」のヒミツって?