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2021.06.14
小学生向けに「切り絵で遊ぼう」動画を公開!~2021年度「マミポコ・キッズ」前期 第1回活動
こんにちは、マミポコ・キッズです! 私たち「マミポコ・キッズ」は、畿央大学に地域の子どもたちを招待して、様々な遊びを行ってきました。しかし、現在は新型コロナウイルスの影響により、対面での活動が難しい状況にあります。そこで、子どもたちが何か楽しめることを遠隔で提供できないかと考え、子どもたちが1人あるいはお家の方と楽しめる遊びの動画配信を企画・制作しました。 今回の動画では、折り紙を使った「切り絵」を紹介しています。誰もが遊んだことのある折り紙、子どもたちにも馴染み深いものだと思います。折ったり、線を書いたり…。どんな形が出来上がるでしょうか?続きはぜひ動画をご覧になってください! ▼いろいろな種類の切り絵を作ってみたよ!動画のどこに登場しているかな? ▼折り紙を準備して、作ってみよう! ▼新聞紙でも作ることができるよ! 次回の動画は、6月末に配信する予定です。楽しい企画を考えているので、お楽しみに! 子どもたちのたくさんの笑顔があふれる活動をめざして頑張ります! 今後とも、マミポコ・キッズをよろしくお願いいたします。 現代教育学科3回生 御崎夢乃(ゆめ) 森美月(みー) 【関連記事】 「マミポコ・キッズ」の取り組みはコチラ!!
2021.06.12
児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」
2021年5月20日(木)に「乳幼児の成長・発達」の授業で、奈良県桜井市にある児童養護施設「飛鳥学院」を見学させていただきました。 飛鳥学院では、様々な理由によって、環境上養護を必要とする子どもたちが入所し、自主性、社会性を持って自立することを支援するため、子どもたちへの温かい関わりをされています。 ▼基本理念:二宮尊徳翁(金次郎)の報徳精神。「勤倹」勤勉に働き、倹約すること、「分度」自己の社会的、経済的実力を知り、それに応じて生活の限度を定めること、「推譲」今日のものを明日に譲る、社会のために譲る。 施設は、70年ほど前に建てられた木造建築で重厚感があり、床はピカピカで掃除が行き届いており、木の温かみと清潔感を感じました。また、大きな保育園が隣接しており、とても賑やかで安心感を感じるような雰囲気がありました。 ▼飛鳥学院の玄関 ▼玄関からホールに続く廊下 院長の河村先生や児童指導員の清水先生からは、施設で生活をする子どもたちの教育にとても力を入れられていることをお話していただきました。施設の中には、塾、そろばんをする学習室があり、その他、部活動や子どもたち自身が興味のある習い事にも取り組むことができるような体制が整っています。勉強ができること、自分の強みを見つけられることで、自尊感情を高め、社会に出た時に大きな糧となるような関わりをされていて、子どもたちの将来にとても真剣に向き合っておられることを強く感じました。 職員の方々の関わりによって、子どもたちが社会に適応する力、社会で生きる力を身につけ、自立した生活ができるようになるのだということを感じました。 ▼河村院長 ▼清水先生の講義の様子 ▼こどもたちの学習室 ▼洗濯室(中学生以上は自分たちで洗濯を行っています) 今回の見学を通し、人に真摯に向き合う、誠実で親切な姿勢を忘れずに、子どもやお母さんをはじめとする家族の架け橋となるようなサポートをしていきたいと思いました。 ▼全員で集合写真(※撮影時のみマスクを外しています。) お忙しい中、私たち学生を温かく迎えてくださった河村院長、宮崎副院長、清水児童指導員、職員のみなさま、本当にありがとうございました。 助産学専攻科 寺林香織 安田悠未 【関連記事】 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科 児童養護施設「飛鳥学院」を見学!~助産学専攻科 児童養護施設を見学!~助産学専攻科「乳幼児の成長・発達」
2021.06.08
親子で簡単にできる手あそび動画を公開!~2021年度「マミポコ・親子ひろば」前期第1回活動
「マミポコ・親子ひろば」は、近隣の未就園児とその保護者の皆さんに遊びと交流の場を提供する取り組みです。親・子・大学生のコミュニケーションの場として、自由遊び、手遊び、絵本の読み聞かせや体操遊びなどを提供し、元気いっぱい活動をしてきました。 現在はコロナ禍により対面での実施が難しいため、「おうちでできる簡単な遊び」を企画・製作しました。是非おうちでお子様と一緒に楽しんでください! 【第1回:5/27(木)】 〇手遊び「かたつむり」 〇ふれあい遊び「ロンドン橋」 〇タッチ遊び「あめふり」 親子一緒にお家で楽しめる遊びを考え、動画配信することになりました。まだまだ皆さんと会うことが難しい中で、少しでも明るく楽しい気持ちになっていただければと思います。 是非ご覧ください! 〈準備の様子〉 ※感染対策を徹底したうえで、練習や準備作業をしています。 ▼こんな感じに出来上がります! 〈撮影の様子〉 これからも、より安心安全に楽しく活動できるような内容を考えていきたいと思います。 子ども達や保護者の方々の笑顔を見られることを楽しみにしています! 動画は順次配信していく予定ですので、チェックしてください! 現代教育学科3回生 荒井斗子 岡村遥佳 【関連記事】 「マミポコ親子ひろば」の取り組みはコチラ!!
2021.06.04
令和3年度畿桜会Web総会(Web審議)・オンライン役員会を開催しました。
2021.06.04
条件付けられた痛みの恐怖は運動制御を変調させる~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
筋骨格系の障害を持つ患者さんの中には、目標に向かって手を伸ばす動作により繰り返し痛みを感じることで、運動に対する恐怖を感じる方が数多くいます。そのような痛みや運動恐怖は生活の質に大きな不利益をもたらします。畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 西 祐樹と森岡 周 教授らは、東京大学 住谷 昌彦 准教授を中心とする研究グループと共同で、痛みの恐怖条件付けモデルを用いて、痛みに対する予期や恐怖に関連した恐怖によって、到達把握運動の制御が変調することが明らかにしました。この研究成果はScientific Reports誌(Kinematic Changes in Goal-directed Movements in a Fear-conditioning Paradigm)に掲載されています。 研究概要 筋骨格系の障害を持つ患者さんの中には、何かの動作をするたびに繰り返し痛みを経験することで、運動に対して恐怖心を抱くようになります。運動恐怖が生じると、痛みを最小限に抑えるために身体の運動戦略を適応させていきます。例えば、ゆっくり動かすと痛みがマシになるなら、患者さんは肢をゆっくり動かすように適応させていきます。一方で、保護的な運動戦略は、身体の器質的な障害や痛みを助長し、より大きな障害につながることがあります。畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 西 祐樹らの研究チームは、痛みの恐怖条件付けモデルを用いて、目標指向性到達における運動軌跡や筋収縮の変化を調査しました。その結果、運動に伴う痛みに対する予期や恐怖によって、得られた感覚に基づいて運動を調整するフィードバック運動制御が先行して緩慢化し、その後、予測的に運動を遂行するフィードフォワード運動制御が緩慢化することを明らかにしました。また、運動に伴う痛みがなくなると、フィードバック制御が先行して元に戻り、その後、フィードフォワード制御が元に戻りました。加えて、そのフィードフォワードやフィードバック運動制御の変調の背景には主動作・拮抗筋の共収縮が関与していることを明らかにしました。 本研究のポイント ■ 痛みの恐怖条件付けを用いて、到達把握運動の運動軌跡と筋収縮を計測した。 ■ 運動に伴う痛みの予期や恐怖によって、運動が緩慢化し、主動作・拮抗筋の共収縮が増加した。 ■ 運動に伴う痛みがなくなると、運動の緩慢化や共収縮が徐々に元に戻った。 研究内容 到達把握運動における痛みの恐怖条件付けとして、練習段階では痛み刺激は与えられませんが、次の獲得段階では運動に伴って痛みが与えられたり、与えられなかったりしました。その後の消去段階では練習段階と同様に、運動に伴う痛みが与えられませんでした(図1)。 図1.到達把握運動における痛みの恐怖条件付け(© 2021 Yuki Nishi) 被験者は到達把握運動を行い、運動を完了した直後に痛みが与えられる。 運動制御の指標として、到達把握運動をフィードフォワード制御とフィードバック制御に分類し、それぞれに要した時間を算出しました。また、上腕二頭筋と上腕三角筋の筋電図を計測し、時間周波数解析という解析方法を用いて、筋収縮の様相を評価しました。その結果、運動に伴う痛みに対する予期や恐怖によって、得られた感覚に基づいて運動を調整するフィードバック運動制御が先行して緩慢化し、その後、予測的に運動を遂行するフィードフォワード運動制御が緩慢化することを示しました。また、運動に伴う痛みがなくなると、フィードバック制御が先行して元に戻り、その後、フィードフォワード制御が元に戻りました。加えて、そのフィードフォワードやフィードバック運動制御の変調の背景には主動作・拮抗筋の共収縮が関与していることを明らかにしました。これらの結果は、筋骨格系の障害における保護的なフィードフォワードおよびフィードバック運動の異常を説明できる可能性を示唆します。加えて、痛みの慢性化に影響を及ぼす要因を特定するためには、運動制御障害が生じるプロセスを詳しく評価することが重要であるということを示唆しています。 本研究の臨床的意義および今後の展開 筋骨格系の障害における保護的な運動の異常を詳細に説明できる可能性を示唆し、痛みの慢性化に影響を及ぼす要因を特定するために、運動制御障害の獲得過程を評価することの重要性を示しました。今後は筋骨格系の障害による運動制御や筋出力の詳細な分析を行い、その結果に基づいた介入を研究する予定です。 論文情報 Yuki Nishi, Michihiro Osumi, Masahiko Sumitani, Arito Yozu, Shu Morioka Kinematic Changes in Goal-directed Movements in a Fear-conditioning Paradigm Scientific Reports, 2021 関連する論文・記事 Nishi Y, Osumi M, Nobusako S, Takeda K, Morioka S. Avoidance Behavioral Difference in Acquisition and Extinction of Pain-Related Fear. Front Behav Neurosci. 2019 Oct 11;13:236. 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 西 祐樹(ニシ ユウキ) 教授 森岡 周(モリオカ シュウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: s.morioka@kio.ac.jp
2021.06.03
セルフモニタリングが必要な患者のアセスメント・支援の演習~看護医療学科「慢性期看護学援助論Ⅱ」
看護医療学科3回生対象の授業「慢性期看護学援助論Ⅱ」で、令和3年5月17日(月)、24日(月)に、セルフモニタリングが必要な患者のアセスメントと支援についての演習を実施しました。演習は糖尿病の事例患者を基に2つのブロックに分かれ、1つは血糖自己測定(患者が自分で血糖を測定する)の教育支援、もう1つは事例患者の1日の食事メニューを作成する内容です。 血糖自己測定の教育支援のブロックでは、学生が事前に準備してきた血糖自己測定の説明用パンフレットと行動計画をもとに、患者役と看護師役になり、実施しました。 学生が作成したパンフレットは工夫を凝らした様々なものがあり、教育支援実施後はグループメンバーで共有し、良い点・改善点を話し合いました。 その後、教員が患者役となり学生が看護師役でのロールプレイングを実施しました。他の学生の教育支援を見学することで、事例患者の疾患や背景を考慮した関わり方などを考えた行動計画の立案が必要であることに気付いたようでした。 事例患者の1日のメニュー作成のブロックは、食品カード(そのまんま料理カード)を用いて実施しました。和洋中の様々な食品およびアルコールやパン、ケーキなどのカードもあり、グループメンバーと相談しながら、メニュー作りをしました。 作成後、カードの裏にある栄養成分表を見て再度検討し、メニューを作っていきました。何度も計算を繰り返し、食事療法の制限範囲に収めるメニュー作りの難しさに悲鳴をあげていました。 事例患者とはいえ、糖尿病という慢性疾患を持つ患者が生活していくうえで必要な食事療法と血糖自己測定の教育支援の演習を通して、生活者としての患者の療養を想定した支援が必要であることが理解できたようです。今後は臨床現場で患者に合わせた教育支援を考え、実践できるようになってほしいと思います。 看護医療学科教員(慢性期看護学)對中百合・山本裕子
2021.06.03
畿友会(学生自治会)だよりvol.69~「1・2回生応援企画!畿友会ワードラリー!」結果発表
こんにちは!学生自治会「畿友会運営委員会」です! 2021年4月12日(月)~4月30日(金)に行った「1・2回生応援企画!畿友会ワードラリー!」に参加してくださった皆様ありがとうございました!合計123人の応募があり、とても嬉しいです!! そして、そのワードラリーの応募の中から抽選で、景品当選者が選ばれました!当選された皆様おめでとうございます!! 当選した方々には感染対策をして、直接、豪華景品をお渡ししました。 一部の方に写真撮影の許可をいただき、いい笑顔を撮らせていただきました。 おめでとうございます!(^^) ▲大切に使っていただいているようで、嬉しいです!! ワードラリーや大学生活を通して、キャンパス内の場所は少し覚えることができたでしょうか? 少しでも1・2回生のお役に立てたら嬉しいです! 新型コロナウイルスの影響で、遠隔授業が増え、外出自粛の期間が長く、苦しい思いをしている方々がたくさんいると思います。苦しみが少しだけでも楽しさに変わるよう、畿友会はこれからも楽しめる企画を考えていきます! 困ったことや悩んでいること、質問等があれば、いつでも畿友会運営委員に聞いてくださいね!! 畿友会広報部(現代教育学科3回生)下岸あすか
2021.06.01
熟練助産師に学ぶ!母子のための骨盤ケア!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」
令和3年5月13日(金)中井戸明美先生に「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の授業の中で、「骨盤ケア」を教えていただきました。 中井戸先生は助産師として妊産婦さんの腰痛相談に携わっておられます。講義ではフィジカルサポート、骨盤の特徴、妊娠と骨盤の関係性について教わりました。母子のフィジカルサポートでは母と子がその人らしく妊娠・分娩・育児に適応できるように身体的特徴(姿勢や発達)をふまえたサポートを行うことをめざしています。 講義では腰痛や分娩の進行の変化(回旋異常・骨盤位・吸引分娩・帝王切開など)には骨盤の形やゆがみが大きく影響していることを教えていただきました。骨盤ケアを通して骨盤のゆがみを改善することで腰痛が緩和され、妊産婦さんのQOLの改善や出産時のスムーズなお産につながることを学びました。 その後の演習では、学生同士2人1組でお互いの立ち姿勢を観察し、肩の高さ、脇の開き具合、手を上げるスピードなどから身体のゆがみをチェックし、今まで気づかなかった自分たちの身体のゆがみに気づきました。そして、骨盤を支え、ゆがみを改善するために、さらしを巻いたり、体操を行ったりしました。また、バスタオルを使い、座ったときや寝たときの姿勢が楽になる方法も教えていただきました。 さらしで骨盤を支えると、姿勢がよくなり気持ちもスッキリしました。短い演習時間のなかで実践しただけでも、すぐに効果を実感することができました。少しでも支える位置がずれたり、強さがきつすぎたりすると、正しくケアを行うことができないため、学修を積み重ねていく必要性を感じました。 骨盤のゆがみや緩みによるトラブルを抱えている妊産褥婦さんは多いため、学んだ骨盤ケアをお母さんたちの妊娠中や産後の生活が快適になるような援助に活かしていきたいと思います。妊産褥婦さんが、正しい知識を理解して、実践することができるように、まずは助産師として接する私たち自身が、正しい知識と技術を身につけていきたいです。 助産学専攻科 桑野朋佳 辻本詩織 【関連記事】 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法!~助産学専攻科「助産診断技術学」
2021.06.01
産婦人科医に学ぶ超音波診断法~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」
令和3年5月12日(水)の「助産診断技術学Ⅰ(妊娠期診断とケア)」の授業の中で、産婦人科医師である健康科学部長の植田政嗣先生に超音波検査について教えていただきました。 まず、講義で超音波診断法のビデオを見て、仕組みや方法について学びました。 演習では植田先生が超音波診断装置を用いて、装置の使い方やプローブの持ち方、児頭大横径(BPD)、腹囲(AC)、大腿骨長(FL)の測定方法、推定児体重(EFW)、妊娠週数の出し方を教えてくださりました。 その後、実際に学生が一人ずつ超音波診断を行いました。講義前は画像を見てもどこの部位か分からないだろうなと思っていましたが、植田先生の指導を受けて、どこの部位か理解できるようになり嬉しかったです。他の学生が実施している間も、実施している姿をみんなで応援したり、うまくいくとみんなで喜んだり、楽しく和やかに演習を実施することができました。 妊婦さんの立場に立つと、赤ちゃんの存在や成長を超音波の画像を通して感じることができ、大きな喜びを感じる場面だと思うので、一緒に喜びあうことが助産師の役割の一つだと考えました。 コロナ禍だとオンライン授業が多いですが、今回のように感染対策を十分に行いながら、直接演習することができる機会を大切にし、学びを深めていきたいと思います。 助産学専攻科 川﨑祐衣 山下華奈 【関連記事】 熟練助産師に学ぶ!母子のための骨盤ケア!~助産学専攻科「助産診断技術学Ⅰ」 産婦人科医に学ぶ!超音波診断法の理論と実際~助産学専攻科
2021.05.31
【症例報告】疼痛律動性と身体活動量に焦点を当てた患者教育の効果~畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター
近年、日内で疼痛強度が変動する疼痛律動性の存在が報告されています。こうした疼痛律動性を把握することは、慢性疼痛への治療戦略を考えるうえで有用であり、様々な疾患で律動性の調査が行われています。しかし、これまでの研究では疼痛律動性を考慮した治療介入に関する報告はされておらず、律動性を考慮することで具体的にどのような効果があるのかは検討されていませんでした。畿央大学大学院博士後期課程 田中 陽一 氏 と森岡 周 教授 らは、慢性疼痛症例を対象に疼痛律動性、身体活動量の詳細な評価に基づいた患者教育介入を行い、介入後の疼痛律動性、身体活動量に良好な変化が得られたことを報告しました。この研究成果は、World Journal of Clinical Cases誌 (Effectiveness of patient education focusing on circadian pain rhythms: A case report and review of literature)に掲載されています。 研究概要 慢性疼痛への介入では、患者のQOLとADLの向上を目指すべきであり、疼痛管理に重点を置くことが重要である。本研究では、疼痛律動性と日中の身体活動量との関係に基づいて患者教育介入を行った。症例は約8年前から神経障害性疼痛を呈している60歳代の男性であった。日常生活活動の重要性、疼痛律動性、身体活動量について初期評価を行った結果、軽強度活動(light-intensity physical activity:LIPA)を多く行った日の方が、LIPAをあまり行わなかった日よりも日中の痛みが低いことが明らかとなった。そのため、患者教育では、午後に悪化しがちな痛みを軽減する方法を中心に説明し、午後のLIPAを維持するために、重要度評価で重要度が高かった「散歩」を具体的な手段として提示し、症例の行動変容を促した。再評価では、注目していた午後のLIPAが増加し、疼痛律動性にも変化が見られた。複合的評価に基づく患者教育は、疼痛律動性と身体活動に対し肯定的な結果を引き出すことができた。 本研究のポイント ■ 慢性疼痛を有する1症例の疼痛律動性、身体活動量を中心とした複合的評価に基づく患者教育を実施し、介入後の痛みの律動性と身体活動の変化を検討した。 ■ 本症例では、LIPAが痛みの律動性に関与していることを示した。 ■ LIPAに加え、本人が重要と感じている活動(ex. 散歩)を行動変容の具体的手段に活用することの重要性を示した。 研究内容 慢性疼痛を有する1症例を対象に、疼痛律動性と身体活動量の評価と、日常生活の重要度評価を行った。疼痛律動性は1日6時点を7日間評価した。身体活動量は7日間身体活動量計を装着し、装着時間内のMETSを算出した。初期評価の結果、LIPAが日中の疼痛強度に影響を与える可能性を示唆した(図1)。初期評価に基づいて、午後からの疼痛増悪に着目し、午後のLIPAを維持するために、重要度評価で重要度が高かった「散歩」を具体的な手段として提示し行動変容を促した。再評価では、注目していた午後のLIPAが増加し、疼痛律動性にも変化が見られた(図2、3)。 図1:軽強度活動(LIPA)の高い日と低い日における疼痛律動性の比較 LIPAが高い日の方が午後からの疼痛強度が低値を示した 図2:各時間帯における身体活動量の変化 再評価では着目していた午後からのLIPAが増加した(右図) 図3:疼痛律動性の変化 再評価では日内の痛みの最弱点が18時に変化した(右図) 本研究の意義および今後の展開 本研究成果は、慢性疼痛患者への具体的な治療介入のために、疼痛律動性を評価する意義を示したものです。そのため、今後はサンプルサイズを増やし、様々なタイプの律動性、疼痛性質を持った慢性疼痛患者においても治療介入による効果検証を進めていく予定です。 論文情報 Tanaka Y, Sato G, Imai R, Osumi M, Shigetoh H, Fujii R, Morioka S Effectiveness of patient education focusing on circadian pain rhythms: A case report and review of literature World Journal of Clinical Cases. 2021 関連する論文 田中 陽一、 大住 倫弘、 佐藤 剛介、 森岡 周. 日中の活動が慢性疼痛の日内変動に及ぼす影響 ─右腕神経叢損傷後疼痛を有する1症例での検討─. 作業療法 2019; 38: 117-122, 2019 問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 田中 陽一(タナカ ヨウイチ) E-mail: kempt_24am@yahoo.co.jp 畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター 森岡 周(モリオカ シュウ) E-mail: s.morioka@kio.ac.jp Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600


