2017年のすべての新着情報一覧
2017.08.31
小学生5・6年生向け「ひらめき☆ときめきサイエンス」を実施しました。
「ひらめき☆ときめきサイエンス2017~大学の研究室へようこそ~」で、 小学校5・6年生 24名が、「運動中のからだのしくみ」を学びました。 8月29日(月)午前10時から行われた『ひらめき☆ときめきサイエンス~ようこそ大学の研究室へ~』に、元気な小学校5・6年生24名の参加がありました(奈良新聞8月30日(火)朝刊 3面にも掲載されました)。 「ひらめき☆ときめきサイエンス」は、文部科学省所管の独立行政法人日本学術振興会の助成を受け、本学では、小学校高学年向けに、平成21年から毎年実施しています。 大学は教育研究機関として、国の科学研究費の助成を受けて社会に役立つ様々な研究を行っており、その成果を子どもたちにも知ってもらい、未来の科学者を育てていくのがこのイベントの目的です。 この日のプログラムは「運動中の体の不思議を探る~健康をつくる運動と栄養のサイエンス入門」と題して、健康科学部健康栄養学科教員3名(永澤健准教授<実施責任者>、北野文理助手、横田佳奈助手)と理学療法学科教員1名(松本大輔助教)、学生18名(健康栄養学科9名と理学療法学科9名)の計22名のチームで実施しました。 事務局より簡単な事務連絡を行った後、この事業の目的と科研費について説明を行い、永澤先生から当プログラム概要とスタッフの紹介を行いました。その後、生理機能実習室に移動し、講義と実験が行われました。実験では、胸の上から聴診器をあてて心臓のドクドク音(拍動)を聞いてポンプの働きによって血液が全身に送られる様子を観察しました。運動をすると筋肉はたくさんの酸素を必要とするので拍動が増えます。そのメカニズムを把握するために体に負荷をかける前とかけた後に拍動数の違いについて確認しました。 その後、「筋肉の反応時間を知る=脳が筋肉へ指令を出す」メカニズムを理解するために、落ちる棒をつかむ時間を測定しました。また自分の腕や背中の体脂肪の厚さを測ったり、超音波を使って筋肉の量や脂肪を計測するなど、普段できない珍しい実験で、いろんな機器を使用して自分のからだの仕組みを知ってもらいました。 学食に移動して運動効果アップの食事について学びました。主菜、副菜、デザートをバランスよく食べることで筋肉をつけ骨を太くし健康な体を作ります。たくさんのフードモデルが並ぶ【食育SATシステム(※)】を使って毎日自分が食べている食事がどのくらいのカロリー、栄養素なのか瞬時に計算します。 ※食育SATシステム…フードモデルを用いて1食分の食事バランスを栄養価で計算し、5段階で評価されるシステムです。 ●本学の食育SATシステムを用いた取り組みはコチラから!! 食事タイムには、「まごはやさしいわ」(豆、ごま、発酵食品、野菜、魚、しいたけ、いも、わかめ)という中身の食材ゴロ合わせで、1つひとつのメニューに込められている意味を噛み締めながら、特別に発注した栄養バランス弁当を食べていただきました。 ▼『まごはやさしいわ弁当』 お腹が空いているとスポーツや勉強にも集中できません。筋肉をつけるには、肉や魚、大豆などのたんぱく質をしっかり摂取することが大切です。昼食後は生理機能実習室に戻って、光を使って体内の酸素量を測る実験です。座っているときと運動したときの酸素飽和度と心臓の拍動数を比べてみました。赤い光をあてて自分の血管を見て、ヒトの血管を全部つなげると10万km(地球2周半)にもなることを学びました。 最後の授業は、運動療法実習室に移動して理学療法学科松本大輔先生による姿勢改善と運動スキルアップエクササイズ。小学校5~6年生は、一生のうちで最も心や体が成長する時期の始まりと言われており、身長が急に伸びたり、内臓や骨、筋肉など体力や運動能力に関わる機能が大きく発達します。そのため、この時期に沢山体を動かすことは元気で丈夫な心や体を作るために必要で、現状の体力と運動スキルをチェックしました。 体力テストでは「握力」「反復横跳び」「上体起こし」の3つを測定し、運動スキルチェックでは「ボールキャッチ」「ボールねらい」「つぎ足バランス」「後ろつなわたり」「ジグザグホップ」の5つについて取り組みました。自身の得意、苦手なものを把握し、今後の改善に参考になったのではないかと思います。 以上のプログラムを朝から約7時間かけて学び、無事にすべてのプログラムが終了しました。受講生一人ひとりに冬木正彦学長から修了証書(未来博士号)が授与され、後ろで見守っていた保護者の方々からは笑みと大きな拍手が響き渡りました。 今回の参加者(児童・保護者の方)からの感想は、「いろいろな実験ができて楽しかった」「また参加したい!」「理科は好きじゃないけど楽しかった!」「筋肉や健康について学べた」等、有意義な一日を過ごすことができたとの評価をいただきました。今回の体験を通して、理科や科学に興味を持った子どもが増えてくれることを願っています。 「未来博士号」をもらった元気な子どもたち、また畿央大学に来てくださいね! ●過去に本学で実施された「ひらめき☆ときめきサイエンス」の様子はコチラから!!
2017.08.30
「NARAソックス・プロジェクト」に参加!~人間環境デザイン学科
学生が考案した弾性ストッキングのデザインおよびネーミングが採用! 人間環境デザイン学科の村田ゼミ生ら9名が「NARAソックス・プロジェクト」に参加しました! NARAソックス・プロジェクトとは、圧迫療法の普及と国内随一の靴下産地である奈良県の地場産業の復興を目的として、下肢静脈還流促進および血栓症予防のためのソックスの開発・検証を奈良県内の医療機関で行い、デザイン・ネーミングは奈良県内にある大学の学生が発案し、奈良県内の靴下会社で制作するプロジェクトです。 ●西の京病院のHPでも、この取り組みが紹介されています。 医療法人康仁会 西の京病院 血管外科センター長の今井崇裕先生から「NARAソックス・プロジェクト」への参加協力の依頼が人間環境デザイン学科 村田先生のゼミ生たちにありました。 「靴下の町」をもつ奈良県が、産官学の三位一体で取り組んでいるプロジェクトです。2017年6月に、今井先生と打合せして、7月に村田ゼミ生9名でデザイン案およびネーミング案を提案しました。 デザインは鹿をモチーフにし、奈良から発信する靴下であることをアピールしています。その結果、デザインは2パターン、ネーミングは「ashika」が採用になりました。ネーミングは「足鹿」の漢字をイメージしたもので「あしか」と読みます。 「ashika」には、この靴下を着用することによって奈良の鹿のように軽快に闊歩してほしいという願いが込められています。 今後は、商品化に向けパッケージの製作を行い、市場に並ぶこととなります。 ▼参加した村田ゼミ9名 【人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ】 ・竹取公園ツリーハウスプロジェクトが始動!~人間環境デザイン学科プロジェクトゼミ ・「バーンデザイン」農業小屋アート~人間環境デザイン学科 ・東向アーケードサイン・デザインコンペに挑戦!~人間環境デザイン学科加藤ゼミ
2017.08.28
学生広報スタッフblog vol.228~「物理療法学実習」授業レポート
理学療法学科3回生のKです。 今回は3回生の前期にある『物理療法学実習』という授業の紹介をしたいと思います! 『物理療法学実習』は、2回生の後期にある『物理療法学』での学習内容をふまえて、安全に正確に機器を使用して、基本的な物理療法を行う実技型の授業です。 物理療法とは、光・熱・水・電気および機械的なものなど物理的作用要素を用いて行う治療法のことで、運動療法をはじめ、マッサージや電気療法・光線療法・水治療法・温熱療法・気候療法などがあります。 ▲水中トレッドミル (プールとウォーキングマシーンを組み合わせたような機器) ←画像クリックで動画で見られます! ▲神経筋電気刺激 (神経や筋に電気刺激を与えて運動反応を引き起こす) ←画像クリックで動画で見られます! ▲浮腫に対するマッサージ ▲水中での超音波療法 ▲過流浴 (過流や水圧、気泡による刺激を与える水治療法) ▲高濃度炭酸泉浴 上記の写真はほんの一部で、他にもさまざまな物理療法に触れることができます。 教科書や先生の話だけでは伝わらなかったことや分かりにくかったことが理解でき、とても意欲的に授業を受けることができました。 ●その他の広報スタッフblogはこちらから!
2017.08.28
水泳部~西日本コメディカル学生水泳競技大会参加レポート
こんにちは!水泳部キャプテンの理学療法学科3回生 吉竹大輝です。 8月12・13日(土・日)に山口県で開催された第16回西日本コメディカル学生水泳競技大会に出場しました。出場校は中部から九州地方までの医療系大学35校です。 この大会は畿央大学水泳部にとって年間の活動中でメインとなる大会で、この試合でメダルを取るために練習を頑張ってきました。 12日(土)は、試合会場の山口きらら博記念公園水泳プール(屋内50mプール)で前日アップを行いました。実際に試合で使用されるプールでアップをすることにより試合の感覚のイメージ、飛び込み台の高さ、浮き上がりの確認を各自が行い、翌日の試合に向けて調整しました。 そして翌日の13日(日)レース本番です!! 男女ともに去年より部員も増え、個人種目・リレー種目ともに非常に盛り上がりました。 みんな精いっぱい頑張って泳ぎ切りました。 ◆競技結果◆ 【リレー】 男子200mメドレーリレ―:第3位 女子200mメドレーリレー:第6位 男子200mリレー:第2位 女子200mリレー:第6位 男子400mリレー:第5位 【個人種目】 男子400m自由形:第3位 紀伊克弥(看護医療学科2回生) 男子200m自由形:第5位 北松寛大(人間環境デザイン学科2回生) 男子100m背泳ぎ:第5位 山田誠(理学療法学科2回生) 男子50m平泳ぎ:第3位 吉竹大輝(理学療法学科3回生) 男子100m平泳ぎ:第6位 吉竹大輝(理学療法学科3回生) 女子50mバタフライ:第2位 安田あずみ(理学療法学科4回生) 女子50m背泳ぎ:第1位 中居結菜(看護医療学科1回生) 【団体】 男子総合の部 順位 大学名 得点 第1位 関西医療大学 105 第2位 藤田保健衛生大学 79 第3位 神戸薬科大学 58 第4位 畿央大学 54 第5位 鹿児島大学 36 第6位 岡山大学 29 女子総合の部 第1位 神戸薬科大学 74 第2位 信州大学 65 第3位 富山大学 47 第4位 浜松医科大学 45 第5位 九州大学 40 第6位 高知県立大学 34 第7位 畿央大学 24 男女総合の部 第1位 神戸薬科大学 132 第2位 関西医療大学 112 第3位 藤田保健衛生大学 79 第4位 畿央大学 78 第5位 信州大学 77 第6位 富山大学 59 3日目(8/14)は、山口県を観光して帰りました。 僕は今回で2度目の参加だったのですが、今回の大会で一番うれしかったことは、男子の200mメドレーリレーで3位・200mリレーで2位が取れたことです。水泳は個人種目ですので周りの音も応援もほとんど聞こえないのですが、(リレーの時も実際泳いでいるのは一人なのですが)リレーでは不思議とチームの一体感や仲間意識をより強く受けることが出来ます。これがリレーの面白みの一つでもあり、そんなリレーでメダルを2つも取れて本当にうれしく思います。 1つ心残りがあるとすれば、男女総合三位まで1点差であったことです。来年は一つ順位を上げて3位に入賞してくれると信じています。 来年もたくさんの新入生が入って、畿央大学水泳部をもっと盛り上げていってほしいです。 理学療法学科3回生 吉竹大輝
2017.08.28
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.10(教員総括)
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行いました。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しました。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えました。 最終日を迎え、全行程を振り返り、教員から総括(現地リポートvol.10)が届きました! 8月27日(日) をもって2017年度の海外インターンシップ研修の全日程が終了いたしました。 前年度の反省を活かして、企画した今年度のプログラムの特色は以下の通りです。 1.学内プログラムを大幅に変更し、英語の自己紹介やネイティブ講師による英語と日本語によるプレゼンテーションの学習の場を企画した。 2.学習内容の難易度を徐々に上げていくように、①ラトローブ大学で日本語のクラスで友達を作り、②認知症ケアの体験と学習、③高齢者ケアや終末期ケアの講義と実際の施設や病院見学、といったスケジュール順序性を考慮した。 3.施設や病院見学は、オーストラリアの人が利用する(ヴィクトリア州所在)特徴的な施設とした。 4.学生の主体性を培うために、最終日には学生だけで行動する機会を1回は企画した。 特色1.については、学生の自主性と安全性の確保のため、どこまでを指示したら学生の自律を促進するのかという課題は残りましたが、その他の2.~4.については、ほぼ達成できたと評価しています。 さて、それでは以下に、11人の学生達の素晴らしい成長をお伝えします。 学生11人は、最初は緊張していて、とても静かで消極的でしたが、3日目頃から英語にも慣れて聞き覚えのある単語や学内で学習したことのある講義に対して、積極的に質問ができるようになっていました。 ●関西国際空港からタイ経由でメルボルンに到着! 【インターンシップ初日】 ラトローブ大学に行き、日本語コースで勉強をしているラトローブ大学の学生(1~3回生)と一緒に授業に参加しました。日本語で自己紹介をしてから講義に参加し、講義の最後に2回生が畿央大学の紹介を日本語と英語のPPTでプレゼンテーションしました。すぐに友達になり、学生が集う学食の使用の仕方や校内案内、フリー時間にラトローブ大学の学生達のお勧めのアクティビティを紹介してもらったり、レストランを教えてもらったりしていました。 ●ラトローブ大学での講義はコチラ! 【インターンシップ2日目】 ラトローブ大学で、4回生が奈良の文化や歴史について日本語と英語のPPTでプレゼンテーションしました。日本の東京や北海道、京都、奈良、大阪に来たことのある学生は10人ほどいましたが、この学生たちにも関心を持っていてもらうために相手の反応をみながら質問していくプレゼンスキルやPPT資料を事前に印刷・配付した説明はさすが4回生だと実感しました。 ●ラトローブ大学での最後の授業はコチラ! ▲お世話になったElise先生とラトローブ大学の学生との記念写真 午後からのDHHS:Department of Health and Human Services(厚生省:保健社会福祉省)は、オーストラリアのネイティブスピーカーたちの説明に圧倒されながらも、必死に聞き取ろうと努力していました。その場では分からなかったことも翌日以降の講義内容を聞くことで理解できていました。 ●DHHSでの講義風景はコチラ! 【インターンシップ3日目】 VIC(アルツハイマー病協会ヴィクトリア)では認知症の講義とバーチャルな認知症の人の世界の体験をすることができ、日本とヴィクトリアとの相違点や認知症に関する知識を深めるとともに認知症の学習をさらに深めたいと記録している学生もいて、後期の学習への動機づけにつながったと評価しています。 ▲認知症の人の世界をイメージする体験での1コマ ●VICでの講義風景はコチラ! 【インターンシップ4日目】 Banksia Palliative Care Center(緩和ケアセンター)のJulie氏のAged Care、End-of-Life Careに関する講義は、今年5月にもJulie氏の講義を聴講しているので内容の理解もかなり正確にできました。最初に英語で各自の自己紹介とメルボルンに来て学んだこと、興味をもったことについての発表からスタートし、学内でレッスンした英会話や自己紹介のフレーズを活用することができていました。 ●Banksia Palliative Care Centerでの施設見学の様子はコチラ! 午後からのBECC(Bundoora Extended Care Centre)では、メルボルンの特徴のある医療施設やNursing homeを2グループに分かれて見学することで、前日のVICの講義内容や午前中の講義の実際を確認することができていました。また、ラトローブ大学の看護実習生とのインタビューでは、積極的に「看護師をめざした動機」「実習で指導者と上手に関係性を築く方法」などの質問をしていました。 ●BECCでの施設見学の様子はコチラ! 【インターンシップ5日目】 5日目は、学生達だけでBanksia Palliative Care Centerに向かい、Julie氏と駅で待ち合わせてEnd-of-Life Careに関する講義とロールプレイを体験しました。午後に教員と駅で待ち合わせるまで、グループ全員で協力して講義内容を理解しようとしていたようでした。学んだ内容は、End-of-Life Careに関するアドバンスケアプランニングやアドバンスディレクティブなど患者や家族に必要なこと、ロールプレイに参加して死の準備で「自分ならば何を一番最期まで大切にしたいか」という自己の価値観を認識する内容で、学生たちは「家族」「お金」「友達」などを大切にしていると回答していました。 ●Banksia Palliative Care Centerでのグループワーク 午後からのオースチン病院の見学は、2つのグループに分かれて同じ説明を2回に分かれて説明を受けました。1回目に説明を聞いた学生が、2回目に説明を受ける学生達に同行して、通訳をサポートしてくれるぐらい英語のヒアリング力も頼もしく成長していました。 ●オースチン病院見学はコチラ! この5日間の研修をとおして、学生たちは異文化や他国のコミュニティの状況、保健医療制度や高齢者ケア施設、緩和ケア病棟の実際を知る機会につながったと考えます。 また、看護師として就職した後のビジョンとして、海外留学することやもっと英語力を高めなくてはいけないということを再認識していたことが今回の海外インターンシップ研修の最大の学習効果であったと考えます。 オーストラリアの経済や医療情勢も日々変化しているため、大学や企業の受け入れ状況も変化しており、教員は今年度の研修実施の安全確保とともに、次年度の企画実施の日程や内容の確認や新規開拓を行いながらの研修でした。学生教員ともに内容の濃い海外インターンシップ研修として終了いたしました。 ご協力いただいた本学の広報センター・総務部の皆様、また学内に待機してくださったワーキングメンバー(看護医療学科教員)堀内先生、對中先生、河野学科長に心から感謝いたします。 なお、9月1日(金) 13:00-14:30 K204ゼミ室において、今年度の海外インターンシップ研修報告会を実施いたします。皆様、ぜひ学生の学習成果の発表会にご参加ください。 看護医療学科 教授 山崎 尚美 准教授 林田 麗 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.9 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.8 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.7 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.28
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.8
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第8弾です! 【8月25日(金)午前】 インターンシップ6日目です。今日の目標はQOL(Quality of Life;生活の質)に関して自分の意見を考え、看護師が終末期の対象者に対してどういうケアを行うかについて考えることです。学生同士の意見交換やロールプレイングを通して、QOLに対する自分の考えを深めました。 昨日に引き続き、Banksia Palliative Care Centerにて、学習しました。 自分にとって何が大切なのか、QOLとは何であるかを考え、それぞれで発表しました。人によってしたいこと・したくないことは異なり、またQOLの考え方も人によって異なることを学びました。 ▼グループワークの説明 ▼グループワークの様子 看護師役と対象者役に分かれ、演習カードを用いてロールプレイングしました。対象者自身が、家族やケアに対してどういう考えなのか、自分はどういう風な人生を送りたいかなどを知ることができると学びました。 また、なぜ選択したカードが自分にとって重要なのかについて看護師役が対象者役から引き出し、対象者自身の考えや価値観、人生について情報を得ることができると学びました。 ▼発表内容のまとめ 【まとめ】 自分のQOLを考え、話すことは、家族が自分の考えを理解できる機会にもなり、医療者側にとっても対象者の意思を理解しながらケアの方向性や必要なサポートを考えやすくなるのではないかと思いました。 また、急な身体の変化などの突然の場面においても、自分のQOLについて身近な人に伝えておくことで、自分の意志決定に沿ったケアを受けられるのではないかと考えました。 看護医療学科2回生 岡本 悠希、山上 真未 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.7 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.28
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.9
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第9弾です! 【8月25日(金)午後】 お昼からAustin病院の緩和ケア病棟の見学をさせていただきました。 Austin病院は1800年に設立された病院で、同じ建物のなかにMercury病院という女性専門の病院があり、左右に分かれて建設されていました。その理由は、専門科目の意思や職員の連携をスムーズに行うこと、他科受診をしやすくして患者さんの負担を少なくするためです。また、緩和ケア病棟は、5年前に女優のオリビア・ニュートンジョン氏の寄付によって設立されたためとても新しい病棟でした。 病棟内は大きな窓がいくつもあり全体的に明るく、木目調の壁があったり、アボリジニの文化を象徴する飾りや絵が飾られていて、温かい雰囲気が感じられました。 病棟に入ってすぐのところにpray roomがありました。小さな個室で、静かな環境で心を落ち着かせたり、宗教の祈りを行うための場所でした。さまざまな宗教の聖書がおかれていたり、メッカの方向を示す矢印が描かれていました。多民族国家であるオーストラリアには様々なルーツを持った人々が暮らすため、どんな文化的背景や宗教の人でも、自分の最期の時間を大切に過ごすための工夫がなされていると感じました。 病棟内に、患者さんや家族の方が自由に出入りできるバルコニーがあることに驚きました。私たちは患者さんが転落するリスクがあるのではないかと考えましたが、このバルコニーは患者さんや家族の方々からの、外の空気を吸ってリラックスしたいという希望によって作られたもので、椅子はコンクリートで固定して動かせないようにするなど安全面の工夫もされており、医療のquality(質)とsafety(安全)のどちらの視点からも配慮がされていました。 この病棟で使われている「ナースコール」はナースを呼ぶボタンに加えて、トイレに行きたい時のボタンや飲み物を飲みたいときに押すボタン、痛みがある時に押すボタン等が別々にあり、患者さんが今求めていることをナースに伝えることができます。 ボタンに種類があることで患者さんはナースに気を使わずに押せるのではないかと考えました。また看護師にとっても患者さんの目的が把握できるため、優先順位の判断がしやすいのではないかと考えました。 Buthroom(浴室)の見学もさせていただきました。 スタッフが撮った写真が、入浴中の患者さんから見えるように壁に飾られていてリラックスできる雰囲気がありました。 また、終末期の患者さんにとって自分の変わり果てた姿を見ることは辛いことであるため、浴室の鏡はすりガラスに加工されていました。 最後に緩和ケア病棟を案内してくださった看護師長KIRSTENさんに、日本から持参したお土産をプレゼントしました。 日本でも終末期を自分らしく過ごし、生活の質を重視するために工夫された緩和ケア病棟はありますが、オーストラリアではとくに異文化に配慮された工夫がたくさんありました。 明日はオーストラリア最終日です。自由行動になるため、安全面に気を付けて楽しみたいと思います。 看護医療学科 4回 竹田実緒 的場郁恵 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.8 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.7 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから
2017.08.28
第15回畿央祭実行委員Blog vol.9~模擬部署長からのメッセージ!
こんにちは!第15回畿央祭実行委員会の模擬部署長をさせていただく健康栄養学科2回生の平井初音です。 前年度の部署長の黒崎さんに声をかけて頂いたのと、すごく大変ではあったもののとても大きなやりがいを感じたという理由で部署長になりました。 模擬部署は夏休みにあまり活動がなく、畿央祭前後の4日間に活躍する部署です。前日には模擬店のテントを組み立て、当日には構内で危険なことが起きていないかのチェックやごみ捨てをします。夏休みにはキャンパスを見回り、危険箇所のチェックを行っています。 ▲学内の危険箇所などを確認します。 当日、危険箇所には「立ち入り禁止」などのPOPを設置します。 仕事内容は地味ですが、畿央祭を安全に行うためにはとても重要な役割です。縁の下の力持ちとして模擬部署全員で頑張っていきます!! 私はそれとは別に業者さんと模擬店の配置、レンタル機材についての会議を行いました。去年との変更点が多く、苦労しました。 9月上旬には出店許可をもらうため、保健所(中和保健所)を訪問する予定です。 今年は50団体が出店してくれます!どのお店もとても魅力的で、私も楽しみにしています(*^-^*) 畿央祭をみんなが楽しく、安全に終えられるよう頑張ります! 第15回畿央祭実行委員会模擬部署長 健康栄養学科2回生 平井初音 【関連リンク】 ●これまでの実行委員Blogはコチラから! 1分でわかる畿央大学#8 学生たちが作り上げる学園祭「畿央祭」ってどんな感じ?【Youtube】
2017.08.28
第2回BLS(一次救命処置)プロバイダーコースを開催!~看護医療学科
防災救命サークル(WiL)の現在メンバーは、看護医療学科・健康栄養学科・現代教育学科の学生13人です!(他の学科も募集してます!) WiLという名前の由来は、BLSの国際免許を発行しているアメリカ心臓協会が2015年にテーマとして掲げた「life is why」の頭文字を逆さまに読み取ったものです。 ※BLS:一次救命処置(Basic Life Support) 自分は何のために生きているのか?自分は何故助けるのか?その答えは人それぞれですが、私たちはその疑問から発展して、WiLのモットーに「大切な人を守る実践教育」を位置づけました。 サークルとして設立したばかりなので、現在のメインの活動は日曜日(不定期)に開催するBLSプロバイダーコースですが、「大切な人を守る実践教育」をモットーに活動ができますので、初代メンバーになって一緒にサークルをつくっていきましょう!! 前回実施されたBLSプロバイダーコースはコチラから! WiL 部長 看護医療学科3回生 高田咲貴 第2回BLS(一次救命処置)プロバイダーコースを開催! はじめまして、看護医療学科3回生の谷田有加です。 8月20日(日)9時から、サークル「WiL」として2回目のBLSプロバイダーコースを開催しました! このコースは、世界中の医療従事者や社会、病院で使わているアメリカ心臓協会(AHA)のガイドラインのもと、一次救命処置の技術を習得し、国際免許を取得することができるものです。 ▼事前打ち合わせ中のWiLメンバーでBLSインストラクターの3名と小児外科の小角先生 今回の参加者は、健康栄養学科3回生1名と看護医療学科2回生3名の計4名であり、救命に興味があるから学びたい!目の前に人が倒れていた時に行動できる人になりたい!という思いを持って参加してくれました。夏休み期間にも関わらず参加してくれた4名の方々ありがとうございました。 ▼参加してくれた4名とWiLメンバーで ▼インストラクターとして講義中のWiLメンバー 一次救命は、大切な人が倒れたときに職種や年齢に関係なく行うことのできる最善の処置です。なので、BLSって敷居が高いな~と思っている学生にも、どんどん参加してもらいたいと思っています(^^)/ ▼真剣に勉強している受講者のみなさん そして、第2回目のBLSブロバイダーコースも、参加者全員が合格しました!ブロバイダーに認定です!!!! これからも、たくさんの畿央生に最先端のBLSを学んでもらい、実践してもらえるよう、活動していきます。 最新情報はTwitterでチェックできます(^^)/よければフォローもお願いします♪ Twitterはコチラから!! ▼WiLメンバー4名と顧問の看護医療学科の藤澤先生とで講習会終了の喜びをピース! 看護医療学科3回生 谷田有加 次回のBLSブロバイダーコースは、11月26日(日)の予定です。参加希望の方はご連絡ください。 教職員の方も受講できます! 【関連記事】 新生児蘇生法(NCPR)講習会を開催!~看護医療学科 新生児蘇生法(NCPR)の結果発表!~看護医療学科 「NCPR(新生児蘇生法)Aコース」講習会を開催!~助産学専攻科
2017.08.25
看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.6
昨年に続いて、看護医療学科ではオーストラリアのメルボルンで「海外インターンシップ」を行っています。2017年8月19日(土)から27日(日)の日程で、2回生7名、4回生4名の計11名が参加しています。大学や高齢者施設での講義や施設見学、現地の方との交流などを通してオーストラリアの看護と教育、緩和ケア、認知症ケアなどについて理解を深めながら、健康課題や保健医療事情を比較し、看護の在り方をグローバルに考えます。 現地レポート第6弾です! 【8月24日(木)午前中】 メルボルンでの5日目。8月24日(木)は、朝からFlinders駅から電車に乗ってHeidelberg駅へ。そこから徒歩10分のところに位置するBanksia Palliative Care Service(緩和ケアセンター)に行きました。JulieさんとTimさんは5月22日(月)にも畿央大学に講義に来てくださっていて、私たちとの再会をとても喜んで歓迎してくださいました。 この日の目標は、 ①メルボルンの高齢者ケアの最新の知見について、理解を深める。②施設見学をとおして実際を知る。 ということです。 到着するとTimさんが出迎えてくれ、寒いからと一人ずつに温かい飲み物を買ってくださいました。 午前中は、JulieさんにオーストラリアのAged Care(高齢者ケア)にいて説明していただきました。 2050年には5分の1を超える国々で65歳以上である高齢者の人数が増えると予想されています。そこでオーストラリアの政府は、Aged Care systemの見直しを行い、より良いシステム作りに努めました。政府が考えた案として、高齢者のケアを施設で行うのではなく、「地域ケアに移行していること」「オーストラリアにいるアボリジニやその他の民族に対するケアを行う施設を増やすこと」などがあります。在宅への移行など、日本の高齢者ケアシステムの方向性と似ている部分があると感じました。 各部屋にはオーストラリア、アボリジニ、その他の原住民を象徴している旗が飾られていて、多文化・多民族の受け入れ意思を象徴していると教わりました。またその他にも、オーストラリアは多国籍国家であるため、7か国の患者・家族へ説明するためのパンフレットがその国の言葉で用意されていたり、その国や民族が大切にしているものなどが用意されていました。 ▲多民族のための説明資料とコミュニケーショングッズ 施設見学が終わった後、Banksia Palliative Care Serviceの職員方がサンドイッチを用意してくださり、みんなで昼食をとりました。 【まとめ】 ビクトリア州では、高齢者の生活の場は日本と同様に施設ケアよりコミュニティケアにシフトしていること、ダイバーシティの考えにもとづき、異文化や多民族の理解に重点をおきケアとしていることを学びました。オーストラリアは多文化、多民族国家であるため日本ではあまり見られない文化的な援助の方法があることを学びました。 この後は、午後からの「BECC: Bundoora Extended Care Centre」の訪問に続きます!! 【関連記事】 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.5 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.4 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.3 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.2 ・看護医療学科 海外インターンシップ in オーストラリア 現地リポートvol.1 ・過去の看護医療学科の海外インターンシップの記事はコチラから