SNS
資料
請求
問合せ

すべての新着情報一覧

2020年のすべての新着情報一覧

2020.10.09

今井町のまちづくりをオンラインで学ぶ!~人間環境デザイン学科1年次配当「景観・まちづくり演習」

人間環境デザイン学科では、身近な建築やまちに直で触れることを目的とする「景観・まちづくり演習」という授業があります。毎年、実際に歴史あるまちを訪れ、そこに暮らす人の話を聞き、建築に触れることで、自分たちの身近な環境のデザイン、地域社会(コミュニティ)について考えていきます。   前半の授業では、橿原市にある「今井町」をテーマに課題を進めます。今井町は、重要伝統的建造物群保存地区に指定され、かつては『大和の金は今井に七分』といわれるほど繁栄した町です。現在も500軒もの町家が連なり、一般の方々が生活する「生きた町」であるのも魅力の1つです。今年度は遠隔での授業となりましたがMicrosoft Teamsを利用し、1回生74名、教員4名、今井町から5名の方が参加。自治会・今井町並保存整備事務所の方にゲストスピーカーとして講演していただきました。     今井町のまちづくりについて、住民の皆さん目線での今井町、そしてこれまでの今井町と畿央大学との交流についてお話していただきました。これまでもこれからも、今井町の魅力あるまちづくりにむけて住民の皆さんと共に様々な取り組みをされていることを教えていただきました。   【参考】今井町での活動が見える「人間環境デザイン学科」の一日   今後はグループに分かれて、各先生方から出題されたお題についての議論を行います。遠隔ではあるものの、1回生同士でのグループワークでどんな最終成果物が出るのか今からとても楽しみです。実際にみんなで現地に足を運ぶ事は出来ませんが、衛星地図を利用して今井町の町並みを見学し、頂いた資料を参考にチームワークが試されるときです!     先生方も遠隔でグループワークのアドバイスを行います。「畿央大学が奈良県にあるからこそできる学び」を存分に活かして、充実した授業になるように期待しています!   人間環境デザイン学科 助手 小松智菜美   【関連記事】 今井町“みんなでつくろう!”床几プロジェクト~人間環境デザイン学科 江戸時代の街並みが残る今井町を見学!~人間環境デザイン学科「景観・まちづくり演習」 三井田ゼミ「町家改善計画~今井町~」~人間環境デザイン学科 今井町のまちづくり見学会へ行ってきました!! 人間環境デザイン学科

2020.10.09

本学教員が大会長を務める「日本産業看護学会第9回学術集会」が開催されます(12/1~25)

2020年12月1日(火)~25日(金)まで、日本産業看護学会第9回学術集会を学術集会ホームページでのオンデマンド方式で開催します。産業保健分野では、働き方の多様化を支えることとして、がんや難病、精神疾患や生活習慣病などの疾病や発達や身体等の障がいを有する人だけでなく、妊娠・出産する女性、高齢労働者、家族を介護する人の「働きたい」というニーズを可能とすることが求められています。     そこで、本学術集会では、「多様な健康課題を持つ人の「働く」を支援する産業看護-明日へとつなぐ看護実践と連携-」をテーマに、当事者である働く人のニーズや、他職種および関連機関の支援活動を理解し、事業場内外の支え合いの意識改革の創生と他機関との連携と協働を構築する看護実践について考える機会としたいと思います。 新型コロナウイルスに対する産業保健分野の対応などのトピックセミナーの他、本学健康科学部長 植田政嗣教授の基調講演「女性が美しく生きるための健康科学」の他、当事者弁護士による「多様性のある職場づくりに必要なLGBT/SOGIへの理解」、若年認知症当事者講演など多彩なプログラムを企画しました。     また、看護学生を対象としたナーシングサイエンスカフェでは、産業保健分野で活躍する本学卒業生2人が、産業看護の仕事について語ります。     ぜひ皆さまのご参加をお待ちしています。最新の内容はプログラムを参照ください。     日本産業看護学会 第9回学術集会 大会長 看護医療学科 教授 松本 泉美

2020.10.02

水泳部紹介~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.54

こんにちは!畿友会です。新型コロナウイルスの影響で来学する機会が減少している1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環として、大学やクラブ・サークル、課外活動のことなどを随時紹介していきます。 今回紹介するのは、水泳部です!   ○活動頻度・時間 週2回程度 土曜日の朝 平日は放課後 に活動しています!   ○活動場所 奈良県立医科大学プール、スイムピア、大阪プール     ○クラブメンバーからのメッセージ 1年間で医療大学対抗戦、西日本コメディカル、個人参加となるスポーツ報知マスターズ選手権大会といった主に3つの大会に出場します。 現在、練習を行うことが少し難しい状況ですが、皆仲の良い部活なのでぜひ参加してください!   ▶水泳部関連記事 KIO Smile Blog

2020.09.30

課外活動の段階に応じた活動再開について(第2報)

在学生の皆さまへ   本学公認のクラブ・サークル団体は、2020年7月15日(水)より「課外活動の段階的な再開のための基準-STEP1-」に則り、事前に「活動計画書兼誓約書」を提出し、許可を得た団体のみその活動を認めてきました。   コロナウイルス感染症についてはまだ予断を許さない状況ではありますが、奈良県及び近畿地区の新規感染者数が落ち着いてきていること、大学の活動制限のガイドライン対応レベルが「レベル2」に緩和されたことを受けて、10月1日(木)より課外活動の段階的な再開のための基準をSTEP2へ移行することとしました。   STEP2から活動再開を希望する団体については、STEP1と同じく活動再開の許可を得る必要があります。必要な手続きや活動するための条件については、以前KiTssにてお知らせした通りです。更に詳細について、9月28日(月)・29日(火)に実施したクラブ・サークル代表者会議で各代表者にお伝えしました。   活動を許可された団体は、大学から許可を受けた活動内容・感染防止対策に従い、細心の注意を払いながら活動をしてください。 畿央大学 学生支援センター   【関連記事】 飲食店等におけるクラスター発生の防止について(2020.7.31) 課外活動の段階に応じた活動再開について(2020.7.15)

2020.09.29

ルールへの気づきが行為主体感を増幅させる~ニューロリハビリテーション研究センター

自身の行為を制御している感覚を行為主体感といいます。畿央大学大学院博士後期課程の林田一輝 氏と森岡 周 教授はルールへの気づきが行為主体感を増幅させるのかどうかについて検証しました。この研究成果は、Brain Sciences誌(Intentional Binding Effects in the Experience of Noticing the Regularity of a Perceptual-Motor Task)に掲載されています。   研究概要 運動制御は、予測と結果を比較照合する繰り返しによって精緻になります。このモデルは、行為主体感の生成でも同じことが考えられています。行為主体感とは、自身の行為を制御している感覚のことであり、予測と結果の誤差が小さいと「この行為は自分で起こしたものである」という経験をすることができます。我々は過去の研究で、知覚運動能力が高いと行為主体感が増幅することを報告しました(Morioka et al. 2018)。しかしながら、どのような要素が行為主体感に影響したのかは不明でした。本研究では、運動課題中の気づき経験が行為主体感へ与える影響を調査することを目的としました。参加者は、暗黙的なルールを含む知覚運動課題とintentional binding課題(行為主体感を定量的に測定できる方法)を同時に実行しました。実験終了後にルールに気づいたかどうかを聴取することで「気づきあり群」と「気づき無し群」に分けることができました。実験の結果、「気づき無し群」と比較して「気づきあり群」は、intentional binding効果が徐々に増幅しました.つまり,法則性(ルール)への気づきが行為主体感を増幅させることが明らかになりました。   本研究のポイント ■ 気づき経験が行為主体感に影響する可能性がある.   研究内容 29名の健常人が実験に参加しました。参加者は水平方向に反復運動する円形オブジェクトをキー押しによって画面の中央で止める知覚運動課題を行いました。キーを押すとすぐに円形オブジェクトが止まり、そのキー押しから数100ms遅延して音が鳴りました.参加者は,キーを押してから音が聞こえるまでの時間間隔を推定しました。この時間間隔を短く感じるほど行為主体感が増幅していることを示します(intentional binding効果)。知覚運動課題のルールへの気づき経験を与えるために、円形オブジェクトの移動速度を暗黙的なルールに基づいて変更しました。移動速度は5段階(速度1:7.09度/秒,速度2:14.13度/秒、速度3:21.06度/秒,速度4:27.84度/秒,速度5:34.43度/秒)であり、速度は1秒ごとに速度1から速度5に徐々に変更されました。速度5の後,速度は再び速度1に設定されました。このループは、参加者がキーを押すまで繰り返されました。すべての試行終了後、参加者は暗黙の規則性に気づいたかどうか聴取されました。本実験は1ブロック18試行、全10ブロックで構成され、3つの段階(初期、中期、後期)に分けることで運動課題とbinding効果の時系列的な変化を調査しました(図1)。   図1:知覚運動課題とintentional binding課題(行為主体感を定量的に測定できる方法)   「気づきあり群」17名、「気づき無し群」12名に分けられました。「気づきあり群」における高い知覚順応効果は参加者がルールに気づいていた結果であることを示しています(図2a).さらに、「気づきあり群」は徐々にbinding効果が増幅したのに対して,「気づき無し群」は徐々にbinding効果が減少していました(図2b)。   図2a.知覚運動課題の成績:気づきあり群はタスク数を重ねるほど成績が高まっています 図2b.Binding効果(=行為主体感の数値):気づきあり群はタスク数を重ねるほど行為主体感は高まっていきます*緑バーが低くなるほど行為主体感が高くなっていることを意味します   本研究の意義および今後の展開 本研究は,気づきが行為主体感に影響を及ぼす可能性を示唆しました.本研究結果は行為主体感の変容プロセス解明の一助になることが期待されます.   関連する先行研究 Morioka S, Hayashida K, Nishi Y, Negi S, Nishi Y, Osumi M and Nobusako S. Changes in intentional binding effect during a novel perceptual-motor task. PeerJ 2018, 6, e6066.   論文情報 Hayashida K, Nishi Y, Masuike A and Morioka S. Intentional Binding Effects in the Experience of Noticing the Regularity of a Perceptual-Motor Task. Brain Sci. 2020   問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 林田 一輝(ハヤシダ カズキ) E-mail: kazuki_aka_linda@yahoo.co.jp Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600

2020.09.28

TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.81~8月の勉強会は「健康ウィーク」を開催!

こんにちは、健康支援学生チームTASK※の看護医療学科3回生の乾由樹子です! 新型コロナウイルス感染拡大に伴う影響もあり、勉強会や健康測定の実施をすることができませんでしたが今回新学期2回目の活動として「健康ウィーク」というものを行いました。毎朝オンラインでラジオ体操や肩こり解消ストレッチなどをしました。   ※TASKは、Think、Action、Support、for Health by Kio Universityの略称です。学科の枠を超えて協力し合いながら、地域住民の方々や畿央生の健康支援を目的として活動しています。   具体的な活動内容は、5日間を「健康ウィーク」と名付けて、毎日ラジオ体操や肩こり解消ストレッチをみんなで行いました。 オンライン上ではありますが、毎朝みんなの顔を見ることができ、また夏休みに陥りがちな夜型生活も少し軽減され、いい機会になりました。 参加してくださった皆さんありがとうございました!!   ▲参加者の様子part1!!   顔は見せなくても、ぬいぐるみをカメラの前に置き参加する人もいました。 ぬいぐるみの種類やキャラクターからも会話が広がりました!!   ▲参加者の様子part2!!   9時から活動を開始していましたが、開始後15分間はアイスブレーキングとしてお話会も行っていました。他学科の課題やテスト、実習の不安などそれぞれの状況や思いを話すことができ有意義な時間となりました。   ▲最後には参加者全員にスタンプカードのようなものも配布されました!!   今回、新型コロナウイルス感染拡大の影響から、本来のTASKとしての活動(測定会や勉強会、新入生歓迎会など)が行えていない状況です。 このような状況ではありますが、TASKというチームを残していくためにも新入生の皆さんの参加がすごく力になります。 「TASKってなに?」という方→Twitterで、「TASK(健康支援学生チーム)」と検索してみてください! また、畿央大学のホームページから、TASKの過去の取り組みを見てもらうこともできます! 「どうやって参加すればいいの?」という方→Outlookのメールから検索ディレクトリを使用して、「task」と検索してみてください。 ◎参加申し込みだけではなく、質問もこちらのメールで受け付けています!    看護医療学科3回生 乾由樹子   ●TASK関連の情報はTASK(健康支援学生チーム)活動レポートで、詳しくご覧になれます。

2020.09.23

アルティメット部(タンドレス)紹介~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.52

こんにちは!畿友会です。新型コロナウイルスの影響で来学する機会が減少している1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環として、大学やクラブ・サークル、課外活動のことなどを随時紹介していきます。  今回紹介するのは、アルティメット部(タンドレス)です!     ○活動頻度・時間 週3回 月(18:00~20:00)、木(18:00~20:00)、土(10:00~13:00)   ○活動場所 第2キャンパス グラウンド     ○クラブメンバーからのメッセージ 初心者でも男女どなたでも大大大歓迎です!!絶対楽しんでもらえる自信しかありません! 興味がある方はいつでも連絡してください。グラウンドに来てもらってもいいです!!   SNSアドレス Twitter→@kio_ultimate   Instagram→kio_ultimate       ▶アルティメット部が写っている「1分でわかる畿央大学」ムービー どんなクラブ・サークルがあるの?クラブ編 前編|1分でわかる畿央大学#56 畿央大学ってどんな大学?「人」編Part2|1分でわかる畿央大学#53 ▶アルティメット部関連記事 KIO Smile Blog

2020.09.23

令和2年度SD研修「感染予防対策による新生活・勤務を共に生き抜く」を実施しました。

令和2(2020)年9月4日(金)、本学事務職員を対象としたSD研修会が開催され、36名が参加しました。SDとはStaff Developmentの略で「事務職員や技術職員の資質向上のための取り組み」を意味しています。   畿央大学では例年9月上旬に職員を対象にした全体研修が行われています。今回のテーマは、「感染予防対策による新生活・勤務を共に生き抜く」です。新型コロナウイルスの影響により遠隔授業がスタートする未曾有の事態に、職員もこれまでの経験がまったく通用しないイレギュラー対応に追われる毎日を送っています。本研修では、業務を離れていったん立ち止まり、上半期を振り返りながら自己開示をし、職員同士でそれを共有することで新たな気付きと相互理解を得る機会にするべく、企画されました。   感染予防対策による新生活・勤務を生き抜くための力をつけることを長期的なねらいとし、以下の3つを具体的な目的に掲げ、ヒューマニスティックな心理療法※のひとつであるゲシュタルト療法の概念を参考に、「今、ここ」での気持ちや感情、思考についての気づきを促し、また、それを言語化することによりあるがままの自己・自らの生きざまに気づいていくということを大切にした研修を計画しました。   ① 個人における安定した心身の健康をめざす=ストレスマネジメント ② 個人の成長や変化につながると言われている気付きの促進 ③ チームワークの形成・強化   ※臨床心理学的な3大流派のひとつ。精神分析(第一勢力)、行動療法(第二勢力)、そしてヒューマニスティック心理療法/人間性心理学(第3の勢力)が挙げられる。   なお本研修は、十分な感染予防対策を講じた上で実施いたしました。     自己開示をキーワードに小グループ(4人1組)になり、今回の新型コロナウイルス感染予防対策による新生活・勤務において、「私生活や仕事における変化」「変化により感じたこと」について、グループワークを行いました。直後にその経験を振り返り、さらにそのグループメンバーと今回のグループワークでの体験を分かち合うというプログラムで進めました。     本研修を企画・運営したプロジェクトメンバーからは、 「他部署の業務における対応の現状を知ることができた。」 「生活環境が違う立場の人の意見を聞くことができた。」 「自分の気持ちを言語化して他者に伝えることで、自分の感じているストレスが明確になった」 「研修を機にこれまでの振り返りをすることができ、気持ちの整理をすることができた。」 「つながりを感じられる良い研修になった。これからも、他のメンバーとも交流を深めていきたい。」 などといった声が挙がりました。   この研修を実施し、これまで自分自身が抱えてきたストレスだけでなく、共有をすることによって職員同士多くの気付きを得られたと共に、前向きな意見が想定よりも多く見られました。これから後期へ進むにおいて、この時期に振り返りを行い、各々が気付きを得られたことはとても貴重な機会となりました。   今回の研修で参加者から出た気づきについては、今後個々にとどめることなく、本学内で改善すべき点を共有し、反映できるよう努めることで、これからも学生の皆さんのより質の高い「学び」を提供していく予定です。

2020.09.23

利用できる手がかりに応じて変化する運動制御時の自他帰属戦略~ニューロリハビリテーション研究センター

動作の中で得られる感覚を自己帰属したとき(自分で自分の運動を制御していると思えるとき)、我々はその感覚に基づいて運動を制御しようとします。この自己帰属は、内的予測や感覚フィードバックといった感覚運動手がかりや、知識や思考といった認知的手がかりなどに基づいて決定されることが報告されています。畿央大学大学院博士後期課程・日本学術振興会特別研究員の宮脇 裕 氏と森岡 周 教授は,運動制御時にこれらの手がかりがどのような関係性で利用され自他帰属が達成されるのかについて検証しました。この研究成果は、Attention, Perception, & Psychophysics誌(Confusion within feedback control between cognitive and sensorimotor agency cues in self-other attribution)に掲載されています.   研究概要 自他帰属(Self-other Attribution)とは、自己由来感覚と外界由来感覚を区別することを指します。この区別が上手くいかなくなると、「自分で自分の運動を制御している」という運動主体感の変容を招いたり、不必要な感覚に基づいて運動を遂行してしまったりすることが明らかにされています。この自他帰属には、運動の内的予測や感覚フィードバックといった「感覚運動手がかり」や、自分の持つ知識や思考といった「認知的手がかり」が関与することが報告されています。そしてこれらの手がかり間の関係性について、最適手がかり統合(Optimal Cue Integration)と呼ばれる仮説が提唱されています。本仮説によると、脳は状況に応じた手がかりの信頼性を計算し、その信頼性に基づいて自他帰属にどの手がかりを利用するか決定すると考えられています。しかしながら、運動に直接関与しない認知的手がかりが運動制御時の自他帰属に影響しうるのかは依然明らかになっていません。 宮脇 裕 氏(畿央大学大学院博士後期課程,日本学術振興会特別研究員,慶應義塾大学医学部リハビリテーション医学教室)と森岡 周 教授は、フィードバック制御課題を用いて、自他帰属における認知的手がかりの効果について,感覚運動手がかりの情報量を操作した3つの実験により検証しました。その結果、感覚運動手がかりが十分に利用できる状況では(実験1)、,認知的手がかりは自他帰属に利用されませんでしたが、感覚運動手がかりの情報量が少ない状況では(実験2)、認知的手がかりも自他帰属に利用されることが示されました。そして興味深いことに、感覚運動手がかりが十分利用できないような状況では(実験3)認知的手がかりの効果は認めず、これらの実験から、運動制御では認知的手がかりの効果は特定の状況に限定される可能性が示されました。   本研究のポイント ■ 運動制御時の自他帰属は感覚運動手がかりに基づく。 ■ 運動制御では認知的手がかりは特定の状況においてのみ自他帰属に影響しうる。 ■ 認知的手がかりの効果は利用できる感覚運動手がかりの情報量に依存する可能性がある.   研究内容 参加者(健常大学生)は,モニタ上に表示されたターゲットラインをなぞるようにペンタブレット上で上肢の正弦曲線運動を遂行しました(図1; Asai, 2015)。この際,視覚フィードバックとしてカーソルが表示されました。感覚運動手がかりとして、カーソルの動きには、自分のリアルタイムの運動が反映される条件(自己運動条件)と、事前に記録した運動が反映される条件(フェイク運動条件)がありました。参加者は、自分の実際の運動とカーソル運動の時空間的な一致性に基づき、カーソルが自己運動を反映していると判断できる場合にそのカーソルを操作しターゲットラインをなぞることを求められました。     図1:実験セットアップ    ターゲットラインの前半(Cycle 1と2)では、カーソルの形を動きに対応付け、形に基づき自他帰属させることで形を認知的手がかりとして与えました(図2)。具体的には、前半では●の形のカーソルは自分のリアルタイムの運動(自己運動)を反映し、※のカーソルは事前に記録した運動(フェイク運動)を反映していたため、参加者に形の情報から自他帰属することを求めました。特に、形を基にカーソルを制御する条件を設け、形をプライミングしました。ターゲットラインの後半(Cycle 4と5)まで運動を進めると、この対応関係が変化することがあり、この際に参加者が動きと形どちらの手がかりを用いて自他帰属するかを検証しました。課題中にターゲットラインとペン座標の距離を運動エラーとして測定し、この運動エラーから手がかりの利用度を算出しました。     図2:実験デザイン   実験2と3では、それぞれカーソルを8 Hzと4 Hzで点滅させることで、カーソルの動きの情報量を減少させました。この際,動きの情報量減少により認知的手がかりの効果が変動するかを検証しました。 結果として、実験1の感覚運動手がかり(カーソルの動き)が十分に利用できる状況では、自他帰属において認知的手がかり(カーソルの形)の効果は認めませんでしたが(図3)、実験2の感覚運動手がかりの情報量が少ない状況では、認知的手がかりも自他帰属に利用されるようになりました(図4)。そして実験3の感覚運動手がかりがほとんど利用できない状況では,認知的手がかりの効果は認めませんでした(図5)。     図3:実験1における運動エラー   運動エラーについては、各条件とベースライン条件(視覚フィードバックなし)間の差分を算出しています。また,サイクル3で各条件の運動エラーの値がゼロになるようにロックしています。自己運動条件(青線)とフェイク運動条件(緑線)間の運動エラーにおける差は,参加者が後半にカーソルの動きに基づいて自他帰属を為したことを示します。●条件(実線)と※条件(点線)間の差は、参加者が後半にカーソルの形に基づいて自他帰属を為したことを示します。エラーバーは標準誤差を示します。   図4:実験2における運動エラー   実験2では、カーソルを8 Hzで点滅させることで、実験1に比べて自他帰属に利用できる感覚運動手がかりの情報量を減少させました。   図5:実験3における運動エラー   実験3では、カーソルを4 Hzで点滅させることで、実験2からさらに感覚運動手がかりの情報量を減少させました.   本研究の意義および今後の展開 本研究は、運動制御時の自他帰属が感覚運動手がかりを基になされており、その手がかりを利用できてかつ情報量が少ない状況では認知的手がかりで代償しうるという、健常者における運動制御時の自他帰属戦略を示唆しました。今後は、感覚運動手がかりの利用に問題をきたす可能性がある脳卒中後遺症を有する方々を対象に、その自他帰属戦略について健常者との相違を検証していく予定です。これらの検証による研究の発展は,脳卒中後遺症の病態と運動主体感の関係性を解明する一助となることが期待されます。   関連する先行研究 Asai T. Feedback control of one’s own action: Self-other sensory attribution in motor control. Conscious Cogn. 2015;38:118-129.   論文情報 Miyawaki Y, Morioka S. Confusion within feedback control between cognitive and sensorimotor agency cues in self-other attribution. Atten Percept Psychophys. 2020   問い合わせ先 畿央大学大学院健康科学研究科 博士後期課程 宮脇 裕(ミヤワキ ユウ) Tel: 0745-54-1601 Fax: 0745-54-1600 E-mail: yu.miyawaki.reha1@gmail.com 

2020.09.23

硬式テニスサークルFIT(フィット)紹介~新入生応援!やさしさを「チカラ」に変えるプロジェクトvol.53

こんにちは!畿友会です。新型コロナウイルスの影響で来学する機会が減少している1回生の皆さんを応援する”やさしさを「チカラ」に変える”プロジェクトの一環として、大学やクラブ・サークル、課外活動のことなどを随時紹介していきます。 今回紹介するのは、硬式テニスサークルFIT(フィット)です!       〇活動頻度・時間 毎週月曜日、水曜日18時~20時   〇活動場所 第2キャンパス テニスコート   〇サークルメンバーからのメッセージ テニスを楽しみたい人はぜひFITに!! 経験者、未経験者、男女問わず大歓迎です!! 連絡お待ちしています!!!     ▶硬式テニスサークルが写っている「1分でわかる畿央大学」ムービー どんなクラブ・サークルがあるの?サークル編|1分でわかる畿央大学#58 ▶硬式テニスサークル関連記事 KIO Smile Blog

1 8 9 10 11 12 27