2014年11月10日の記事

2014.11.10

就活レポート~就職活動の現場から~№258

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第258弾! 現代教育学科6期生(15卒) 前垣 侑子さん 奈良県 養護教諭     【養護教諭である母への憧れから】 いつも明るく周りを笑顔にする母を尊敬しています。毎日いきいきと仕事する姿や、町で学校の子どもに会ったとき笑顔で接する姿を見て、「私もこんなふうになりたい」と養護教諭という職業に興味を持つようになりました。その後、小学校ボランティアや中学校保健室ボランティアのなかで、からだのこと、こころのことなど様々な問題を抱えた子どもたちに出会いました。学校中の子どもが心身ともに健康で、楽しく学校生活を送ることができるよう養護教諭として支えていきたい、保健室から教室へ戻る子どもが「元気が出た。頑張ろう!」と思える保健室経営をしたいと強く思うようになりました。   【担任との連携は不可欠】 養護教諭・小学校教諭の免許を取得しているため、小学校での実習は2回経験しています。養護実習では、養護教諭の日々の執務や保健室での子どもとの関わり、子どもの健康への意識を高めるための保健指導や掲示物の工夫などについて学びました。学校のなかで養護教諭はどのような存在であるべきか、子どもが元気になって教室へ戻れるようにするためにはどうすればよいのか深く考える機会になりました。 教育実習では、担任という立場に立ち、学習指導も行いました。特に「信頼関係の大切さ」「優しさと厳しさを持ち合わせることの大切さ」を改めて実感しました。子ども一人ひとりを理解し、その子に合った関わり方をする必要があり、そのためには子どもを様々な角度から観察することが大切だと感じました。 子どもの健やかな成長を支えていくには、担任との連携は必要不可欠だと考えています。担任の職務・立場を理解できる養護教諭になり、よりよい連携をしていきたいと思います。   【大学では意欲的にチャレンジ】 1回生で多くの単位を取得していたため、2回生からは余裕ができボランティア活動などの課外活動に積極的に取り組むことができました。小学校ボランティア、中学校保健室ボランティア、地域の子どもたちへの神楽指導、ピアエデュケーション、不登校支援施設へのボランティア、予備校のアルバイトなど、積極的に多くの子どもと関わることを心がけてきました。 周りの友だちは「教師になりたい」という意思が強く、大学の授業やボランティア活動に意欲的に取り組んでいました。そんな友だちが常にそばにいることで、「自分も頑張ろう」という気持ちを持ち続けることができました。教員採用試験の勉強でも、同じ夢を持った仲間の存在があったから、最後まであきらめず頑張ることができたと思います。 また、1回生・2回生と学園祭の実行委員をし、ほかの学部の先輩や友だち、後輩がたくさんでき、学生生活が充実するきっかけとなりました。私は、子どもの遊び場を企画する部署に所属していました。準備などが忙しく時間に追われたときもありましたが、楽しさとやりがいのほうが大きかったです。当時一緒に頑張った仲間とは、今でもご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりしています。畿央大学は自分が望めばさまざまなことに挑戦できる環境が整っています。充実した学生生活を送るには、常にアンテナを張り巡らし、興味のあることに積極的に挑戦することが大切だと思います。 学生生活のなかで不安なことや悩みがあるときは、1回生から担任の先生がついてくださり親身になって話を聞いてくださいます。定期的に担任の先生と面談があり、話を聞いていただく機会が多いこともありがたかったです。 【きめ細やかな教員採用試験対策】 試験は朝から始まることが多いため、朝型の生活を心がけました。朝は5時に起きて家を出る時間まで勉強、朝9時から夜6時までは図書館で勉強、電車の中でも勉強し夜9時に就寝するという生活をしていました。そのため、試験の集合時間が早くても、すっきり目が覚めた万全の状態で臨むことができました。勉強していく中で自分に合った生活リズムを知り、それを崩さないことが大切です。  奈良県志望だったため、筆記は教職教養中心に勉強していました。4月まで予備校のアルバイトをしていて、勉強する時間が足りていなかったので、大学の対策講座には積極的に出席するようにしていました。対策講座は何回もあったので繰り返し覚えることができてよかったです。講座でもらった対策プリントは何回も解き、試験会場にも持っていきました。また、奈良県は時事問題が試験に出るため、新聞を毎日読んだり、大学の先生がつくってくださる対策プリントを毎週もらいに行ったりして、覚えるようにしました。 筆記の勉強は、どれだけ勉強しても不安になります。周囲の友だちと比較して落ち込んだこともありました。しかし、自分を信じ最後まであきらめず勉強し続けたことが合格につながりました。  論作文対策は、3回生の秋から始め、大学の先生に添削してもらいました。早くから始めたことで論作文 を書く力に自信がつき、試験当日の論作文は自信を持って取り組めました。論作文の配点は、面接などより 配点は低いですが、論作文でほかの受験者と差がつくことがあるので、しっかり対策しておくことが大切だ と思います。  面接対策は、4月から養護教諭を目指す友だちと集まり、集団面接を中心に練習を始めました。5月からは大学の先生にみていただき、きめ細やかな指導をしていただきました。面接練習では、何度も自分と向き合いました。私は人前で自分の考えを伝えることが苦手だったので、面接練習では本当に苦しみ、自分の考えを人にうまく伝えられないもどかしさが辛く、何回も泣きました。思うように言葉が出てこず、自己PRさえも言えなくなり自信をなくした時期もありました。そのとき大学の先生は親身になって話を聞いて支えてくださったので、私は自信を取り戻し、試験当日は自分らしさをアピールできたと思います。 面接対策は、人前で話すことに慣れることが大切だと思うので、畿央大学は面接練習の機会が多く、大学の先生方の指導がきめ細やかなことがありがたかったです。 一次試験が終わってからの面接対策は、模擬授業中心に練習しました。同じ自治体と校種を受験する友だちと集まり、毎日朝から晩まで模擬授業の練習をしていました。保健指導で出題されそうなテーマは一通り指導できるようにしました。面接練習は一人ではできないので、一緒に頑張った仲間の存在は本当に大きかったです。 私が教員採用試験に合格できたのは、一緒に最後まで頑張った仲間、温かく支えてくださった大学の先生、そして家族の存在があったからです。家族はいつも「無理しなや」「大丈夫、絶対できる」と励ましてくれました。私の生活リズムを崩さないために、夕食の時間や就寝時間に協力してくれました。周囲に感謝する気持ちを忘れずに、これからも頑張っていきたいです。 【いつも明るく元気を与えられる養護教諭に】 いつも明るく、子どもに元気を与えられる養護教諭になりたいと思っています。保健室に来室した子どもが、笑顔で教室に戻っていくことができるよう、子どもと真っ直ぐに向き合い、子どもが訴えるからだやこころの不調にしっかり耳を傾けたいです。さらに、教師は優しさと厳しさ両方が必要だと私は考えています。優しさだけではなく、子どもの成長のために必要であると判断したことはきちんと指導できる厳しさも持ち合わせ、周囲と連携しながら子どもの健やかな成長を支えていきたいと考えています。