2023.12.14
就職レポートNo.746(公的病院/看護師)看護医療学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第746弾!
看護医療学科13期生(24卒) S.H さん
公的病院(看護師) 内定
【その病院に決めた理由】
実習を通して、「自分の看護観」というような考え、価値観などをよく求められてきました。私の周りには、自分のしたい看護が明確にある人も存在し、そのような方々は病院を決めることが早く、決める際の選択肢も多かったと思います。私の場合は、自分のしたい看護がまだ明確ではなかったため、大きな病院で多くの経験をしていくことで、私が本当にしたいことを見つけていきたいという理由で病院を決めていきました。病院の候補を挙げ、先生や先輩に助言をもらい、見学会に行った上で、最終的に内定先の病院に決めました。病院の見学会で知ることのできる雰囲気や環境は一部分ですが、少しでも病院を知ろうと思い、参加しました。
また私が受験を決めた病院は、実習に行っていない病院でした。実習先であれば、エントリーシートや面接で実習での経験や学びを伝えることができますし、私もそのようにしていたと思います。しかし、実習に行っていない病院であっても、なぜ就職したいのかという理由を明確に伝えることができれば、実習に行った他の学生よりも大きなアドバンテージがとれると思いました。実習先以外の病院を就職先の候補に挙げる際は、実際の現場を知っている先生や先輩に情報を得ることも重要だと思いました。
【就職活動を振り返って】
男性看護師が増加していますが、大半が女性の看護師です。その時点で男子学生は、良くも悪くも目立つのではないかと考えていました。そのため、印象に残りやすいように興味を持ってもらうことを意識しました。面接では、質問してもらうことで自分をアピールするために、質問に対して簡潔に答え、その内容に付随する質問に答えられるように準備しました。いわゆる台本を作ってしまうと自然な自分ではなくなることに加えて、想定外のことが起きたときに対応することが難しいと感じていました。そのため、想定できる質問に対して、キーワードだけを準備して臨んだことで、自然な話し方で自分をアピールできたと思います。
また、準備をしていく上で、考えられる質問の中で嫌なものが1つありました。それは、「学生時代に力を注いだこと」です。私は、大学生活を通して力を注いだことは特になく、他の学生との差が生まれやすいと考えました。そのことから、小学1年生から高校3年生までの12年間続けてきたものがあり、それを強みにしようと考えました。勉強やアルバイトは人並みであったため、無理に繕おうとしませんでした。高校まで続けてきたものをなぜ大学では継続しなかったのか、そのことを今後どのように活かしていくことができるのかなど、本来ガクチカでは大学時代のことを述べるところを、高校までの経験を述べることで、他の学生との違いを作り、より印象に残ることができるよう逆算して考え、準備しました。就職活動を振り返って、事前の準備が大切だと思いました。
【就職活動でPRしたポイント】
他の学生は、新人の教育制度や病院理念に基づいた働きやすい環境を理由に病院を決めている人が多いと感じていました。そのことから私は、1年目だけではなく、2年目以降の将来設計も明確にして、この病院で長く勤めたいということをアピールしました。他の病院ではなく、なぜこの病院でないといけないのかという理由が必要になると考え、長く勤めていくための将来設計をより具体的に分析・研究して準備しました。また、私は緊張しなかったので、実際の面接のときに緊張していないことを伝えました。3人いた面接官が、同時に顔を見合わせたときに確かな手応えを感じました。これまでの経験を通して、緊張しないことも大きなアドバンテージになったと思います。
【キャリアセンターと就職サポートについて】
自分の就職に関して真摯に向き合ってくださり、履歴書の添削や相談、面接の練習に付き合っていただきました。自分の良いところを伸ばしてくださり、伝えたくても言語化しにくいことを噛み砕いて言い換えてもらうなど、自分に自信を持たせてくれるように関わってくださり感謝しています。
【後輩へのアドバイス・メッセージ】
今この文章を読んでいるあなたは、他の人より何倍も頑張っていると思います。まずは十分頑張っている自分を誇りに思い、しっかりと評価してあげてください。一息ついて、自分に自信を持って就職活動に挑むことができるよう、あらゆる場面を想定して準備をしましょう。その中で、遊び心も忘れないでください。履歴書やエントリーシートなどは事前に準備しますが、面接では、素直に自分の言葉で伝えることが大切です。そして、最後は気持ちです。落ち着いて、いつも通りいけば大丈夫です。頑張りすぎないように頑張ってください。