2021.11.05
就職レポートNo.633(高知県/養護教諭)看護医療学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第633弾!
看護医療学科11期生(22卒) Y.I さん
高知県・養護教諭 勤務
※撮影時のみマスクを外しています。
【教師を目指そうと思ったきっかけ】
私が中学生の頃、友人関係で悩みがありよく相談に乗ってくださっていたのが養護教諭の先生でした。保健室へ出向かなくても、掃除時間や休み時間になると廊下にいてくださり悩み事を話せる身近な先生の存在にとても助けられたことを覚えています。そんな先生に憧れて、私も養護教諭になりたいと思うようになりました。
【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習を経験して】
教育現場で働きたいと思うのだから、子どもに関わることをしようと活動場所を学校に限らず、放課後等デイサービスや適応指導教室、小学校の保健室など様々な場所で活動しました。看護の実習やコロナ禍の影響で思うような活動はできませんでしたが、自分自身が子どもとどのように関わっていきたいかを再確認するいい機会になりました。
また、小学校の保健室ボランティアは養護教諭としての仕事を体験するような内容でもあり、教員採用試験のモチベーションにもなりました。「試験のため」と思う気持ちもわかりますが、学校現場の実情や子どもたちとの触れ合いから学ぶことも多く、現在も活動は続けています。
特に看護医療学科の人は、養護実習が教員採用試験の後にあるので、学校現場を知るためにも学校ボランティアへ行くことをお勧めします。
【畿央大学での大学生活について】
看護医療学科の講義や実習と教職課程との両立で忙しさもありましたが、養護教諭の免許取得を目指す看護の仲間と共に頑張ることができました。とにかく単位を落とさないように必死で勉強し、テストに臨んだ四年間だったように思います。また、テストは団体戦です。友達や先輩から傾向を教えてもらったり、教えあったりして一緒に乗り越えることができました。
教員採用試験を受けるにあたり、私は看護医療学科から受験者一名ととても孤独でした。しかし、教職の授業で隣の席だった友達や、面接対策講座で仲良くなった友達など他学科の友達に恵まれて、ここまで来ることができました。「ひとりだ!」と思うとそこまでですが、いろんな人と頑張るんだという気持ちをもって臨むといいと思います。
【畿央大学の教員採用試験対策について】
すごく手厚くサポートしてもらえるなと感じました。教採・公務員対策室の先生全員が自分のことを知ってくださっているという安心感は何にも代えがたかったです。また、定期的に行われる面談で「このままでは落ちる」と発破をかけていただいて、気持ちを入れ替え頑張れたこともありました。
筆記試験対策は、教採・公務員対策室の先生がプリントを作ってくださっていてそれを中心に対策するようにしていました。養護専門は看護の実習の関係で対策講座に出ることができなかったので、プリントを取り置きしてもらったり、受験自治体の過去問を地道に解き対策を重ねたりしました。また、二次試験の面接対策講座では、いろんな先生に面接や模擬授業を見ていただくようにしていました。また、面接講座の仲間とともに何度も集まり面接練習を重ねました。さらに、厳しいコメントをくださる先生にたくさん見ていただくようにしていました。そうすることで、本番同様の緊張感を感じることができ、本番も動転することなく落ち着いて臨むことができました。
【理想の教師像】
私が理想とする教師像は、子どもたちの小さな変化やサインに気づき、養護教諭自らアプローチできる教師です。保健室のみならず、学級での子どもの様子を知ることで「いつもと違う」と子どもたちの変化に気づくことができるようにしたいです。また、「学校はテストや部活動がありしんどいけれど、それでも楽しくて自分の居場所がある」と子どもたちが感じることができるように関わっていきたいです。そのためにも、保健室に留まらず学級や部活動での子どもたちの様子を観察したり、ふとした発言から子どもが発しているサインを汲み取ったりできるように、さらに気付く力を高め、またその気づきを伝えることができるようにしたいです。
【後輩へのメッセージ】
看護医療学科から教員採用試験を受けると決めること、実際に受けてみること、どれをとっても決して楽ではないと思います。採用試験とは関係なく、看護の課題や実習、講義は普通にあり教育学部の人と比べて勉強できていない自分に嫌気がさすことも多々ありました。それでも、ボランティア先の先生方に「一緒に働こう!」と言っていただけたり、子どもたちに応援してもらえたりしたことが頑張る源になっていました。また、一緒に養護教諭を目指す友達や、どんなに辛いことがあっても出迎えてくれた家族、いつでも相談にのってくださる先生方に本当に助けられました。
体調第一で、自分自身がなりたい養護教諭像を見失わないように長丁場の教員採用試験を乗り切ってください!採用されたときのうれしさ、夢って本当に叶うんだという気持ちは何にも代えがたいです。応援しています!!