2022.01.18 

就職レポートNo.668(奈良県/小学校教諭)現代教育学科

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第668弾!

現代教育学科13期生(22卒) S.K さん

奈良県・小学校教諭 勤務

 

久保沙織_掲載用

※撮影時のみマスクを外しています。

 

【教師を目指そうと思ったきっかけ】

きっかけは恩師でもある中学校の英語の先生です。恩師の人柄や学校生活の中で大いに英語を使って私たちと日頃から接してくださる姿、そして授業を受ける生徒と参観に来ていた保護者の両方をひきつける授業に惹かれました。恩師と出会うまで、私の英語に対する思いはそれ程良いものではありませんでしたが、恩師のおかげで英語が好きになりました。今度は私が、英語が苦手な生徒に少しでも英語の楽しさを伝えたいと思い、教師を目指しました。しかし、高校3年生の時、近所の小学生に勉強を教えたことと、小学校で英語が教科化される話を聞いたことを機に私は小学校教諭になりたいと思いました。理由は二つあります。一つは、英語だけでなく、国語や算数などの様々な教科を教えることが純粋に楽しかったからです。もう一つは、小学校の時点から英語に対する苦手意識を無くしたいと思ったからです。かつて私が、恩師のおかげで英語の楽しさを知ることができたように、子どもたちに少しでも英語の楽しさを知ってもらい、大いに活用してほしいと思っています。

 

 

【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習を経験して】

私は2回生の前期に短期間の学習支援ボランティアに参加しました。そこで感じた良い点は、実際の学校生活を知ることができることです。授業中や休み時間の中で、児童の意見を引き出す先生の発問や、児童との接し方などを学ぶことができます。また、児童の反応は学校でしか見られません。授業中、思いがけない部分に着目することが何度もありました。大学で行われる模擬授業では児童の反応を予想しますが、その通りにいかないことがほとんどです。その時、教師は咄嗟にどのように行動しているのかを見ることも非常に勉強になると思います。

教育実習に関して、3回生で小学校に、4回生で中学校(英語科)に行かせていただきました。実習中で一番大変なことは授業づくりです。授業を作るまでにクラスの雰囲気や児童生徒の様子などをよく知っておかなければなりません。その点については日頃から児童生徒としっかり話したり関わったりしていれば大丈夫です。接する中で自然とその児童や生徒がどんな子なのかが伝わってきますので、授業づくりも楽しいものになると思います。ですが、どれだけ頑張っても上手くいかないことの方が断然多かったですし、その度に授業をすることの難しさを痛感しました。それでも、児童や生徒と接していく中で「やっぱり先生になりたい」と思いました。

 

 

【畿央大学での大学生活について】

講義やサークルを通して学部の友達と仲良くなったり先生と気軽にお話ができたりして楽しかったです。1、2回生の頃は、講義や課題で大変バタバタしていたことが多かったですが、それと同じくらい友達と一緒に乗り越えてきた思い出があります。3回生からはゼミが始まるので先生との距離がより近くなったのが良かったです。教採の対策講座では、先生方が名前を覚えてくださり「頑張ってるね」と声をかけていただいたことで励みにもなりました。苦しいことや大変なことが多かったですが、楽しいことも嬉しいこともたくさんありました。この4年間、様々な面で非常に充実した大学生活を送ることができたのも、教員採用試験も頑張ることができたのも、友達や先生方のおかげだと思っています。

 

 

【畿央大学の教員採用試験対策について】

教採・公務員対策室や学部の先生方お手製のプリントは大変役に立ちました。試験に関する問題やその傾向を分析し、分野ごとに整理していただいたプリントは使いやすく、いつでもどこでもすぐに活用できるものでした。また、集団討論、面接、模擬授業の対策は必須です!最初は思うようにできませんでしたが、数を重ねることで少しずつできることが増えていきました。厳しい指導もたくさんありましたが、的確なアドバイスや褒め言葉もたくさんいただいたことでそれが自信にもなりました。

 

 

【理想の教師像】

恩師のような姿を目指していますが、それに加えて、子どもたちとたくさんコミュニケーションをとってお互いのことをよく知って、楽しいことや大変なことも一緒に感じることができる教師になりたいです。また、たくさんの思いを共有する中で子どもたちと同じ目線に立ち、しっかりと向き合って良い関係を築き上げていきたいです。

 

 

【後輩へのメッセージ】

普段の大学の講義だけでなく、教員採用試験の勉強や対策講座でますます忙しくなってきて追われる日々が続くと思います。小学校と中高英語の免許を取得予定の私は、年末年始、英語の模擬授業づくりで教採の勉強ができませんでした。教採の勉強をする時間がなかったり、模試で結果が残せなかったりして焦っていた自分を落ち着かせるために独自の3箇条を作りました。それは、①優先順位をつける、②模試は苦手発見器、③やるなら真剣に、以上の3つです。

 

まずはやるべきことにはっきりと順位をつけ、紙に書いて達成すれば線で消します。期限が迫った課題などがあれば先にそちらに取り組み、教採の勉強は一時お休みです。

 

次に、模試は自分の苦手を明確に表してくれる優れものです。点数も大事だと思いますが、模試で見るべき所は点数が取れていない分野です。まずは自分の苦手を知ることから始め、教採の勉強をする時間ができたら受験する本命の自治体(奈良県)の過去問を解き、問題の傾向と自分が解ける問題を知りました。そして、得意な分野の問題から解いて苦手な分野に時間を費やしました。また、ほんの少しの時間には得意な分野の問題を、休み時間には苦手な分野の問題にそれぞれ取り組んで時間をできる限り有効活用しました。

 

最後は、中途半端にしない、ということです。やることが多すぎて手が付けられない、課題で忙しい、それならしっかりと教採の勉強ができる環境が整ってから勉強する方がメリハリもつきます。正直、私が本格的に教採の勉強を始めたのは1月末です。そこから、教職教養の参考書を2冊、専門を1冊に絞って勉強を始めました。取り組むことがはっきりとわかればかなり体が楽になります。そして、毎日勉強して昨日よりもできるようになったことが少しでも増えたのなら素直に喜んでください。自分の励みになります。

 

長々と私の経験や思いを述べてきましたが、できることが増えても不安になることは必ずあります。そんな時は、その不安を隠さないようにしてください。教採・公務員対策室の先生方や担任の先生方が相談にのってくださいます。不安になったら一度切り替えて、また続けてください。勉強は目標があれば続けることができます。「先生になりたい」という思いを大切にして、コツコツと取り組んでください。

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