2011.02.18 

就活レポート~就職活動の現場から~No.92

就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就活レポート」、第92弾!

 山中さん①.JPG

健康栄養学科5期生(11年卒)

山中 美穂さん

和歌山県伊都郡かつらぎ町 勤務

 

【就職した業界・職種】

地元の町職員の栄養士として内定しました。地元では学校給食がなく、平成24年度から学校給食の実施を予定しています。そのため、栄養士の募集がありました。一年目は学校給食の実現に向けての準備、二年目以降は献立の作成・検収・調理員への指導等を行う予定です。

 

【その職に決めた理由】

 自宅から通える範囲で職場を探していたからです。いくつか老人福祉施設を受験しましたが、なかなか縁がなく、それでも自宅から通いたいという気持ちだけは曲げられず・・・。

ダメもとで受験したかつらぎ町職員の内定通知が届いた時には入職をすぐに決めました。

また、学校給食に携われるというのも大きな魅力でした。学校給食を食べる機会がなかった私が、未来のかつらぎ町を担う子供たちの給食に関わる。私が幼い頃に抱いていた給食への憧れを形にする。この職には可能性や働き甲斐が無限にあると思い、この職に決めました。

 

 

【就職活動を振り返って】

 自宅からで通えるところ限定で探していたので、転勤を伴う一般企業を受けることなく、就職活動のスタートは4回生の4月頃でした。最初は栄養士をする気はなく、スーパーに履歴書を送ったり、事務の求人に問い合わせたりもしました。しかしながら、住所にこだわるあまり受けるところも限られ、限られた求人のなかでどこを受けるか、自分のやってみたいことは何なのか自問自答しながらの就職活動でした。

就職活動をすすめていくにつれて、やっぱり4年間勉強してきたので栄養士をやってみたいという思いが強くなり、夏休みの頃には、自宅から通えるところの老人福祉施設に求人がないか問い合わせをしたり、ハローワークで検索したりしました。

夏休みが明けた頃に老人福祉施設の採用試験が本格的になり、いくつか受けました。しかしながら、採用人数が若干名のことや、どの施設も専願なこともあり、同時期に複数の施設を受けることができず日程の調整も悩みの種でした。また、不採用通知が届いた後、次の施設の応募のため履歴書を書く・・・その繰り返しは精神的にも参りました。募集人数が若干名のところに何十人もの栄養士希望者が集まっているのを会場で目の当たりにすると、内定をもらえる日が来ないのではないかと不安になることも多々ありました。今考えると、かつらぎ町職員の一次試験が最も肩の力を抜いて受けられた試験だったように思います。採用試験をいくつか受けてきて、少し場の空気感に慣れた頃だったのかもしれません。自分の本命に照準を合わせて準備をしていくことが大切だと改めて思いました。

 かつらぎ町職員の内定は11月上旬に出ました。それまでに、給食会社の秋募集で選考も進めていましたが、最終選考の結果が出る前にかつらぎ町の内定が出ました。田舎に住んでいる私には、栄養士をするなら老人福祉施設しかないと思っていましたが、学校給食に関わる仕事が出来るとは本当に驚きでした。

自分の意思を貫き通した私の就職活動は、思ってもいなかった結果になりました。公務員試験の勉強もしていなかったのでダメもとで受けたのですが、終わってみると私が唯一内定をもらえたのがかつらぎ町職員でした。就職活動を通して、精神的な強さとチャレンジする重要性を学んだと思います。正直、楽ではない就職活動でしたが、いろんな経験が出来た就職活動でした。

 

【就職活動でPRしたポイント】

 中学・高校と卓球をしており、全国選抜大会にも出場していたので、部活動の経験と忍耐力を絡めてPRしました。またそれに関連づけて、書道を11年間続けていたこともPRし、どんな逆境や困難にも負けない精神力があるとアピールしました。加えて、アルバイトでアルバイトリーダーとして働いていることを話し、お客様や従業員とのコミュニケーションも積極的にはかることができると話しました。ただ、これだけでは私らしさというか、ほかの人との『差』が生まれないような気がして、必ず「常連のお客様の顔は○○名以上覚えています。」や「アルバイトリーダーとして○○名の後輩を指導しました。」などといった具体的な数字も含めてアピールしました。

 山中さん②.JPG

【キャリアセンターについて】

毎週のガイダンスでは、就職活動を基礎から教えていただけるので、就職活動への心構えがしっかり整うと思います。また、就職活動が本格的に始まってからはちょっとした疑問や不安も親身になって聞いてくれ、心の負担も取り除いてくれようとする姿勢が大変嬉しかったです。履歴書の添削も何度も何度もしてくださり、粘り強い指導には私が根負けしそうなくらいでした。しかしながら、そこまで親身になって指導をしてくれ、就職活動をしている学生と同じくらいの熱意をもってくれているキャリアセンターの方々がいたからこそ、私の就職活動も無事に終われたのだと思います。就職活動は初めての経験ばかりで、トラブルも起こり得るしアクシデントもつきものだと思います。そういった時にすぐに相談できる、キャリアセンターはいわば就職活動の駆け込み寺のようなものだと考えます。キャリアセンターが無いと畿央生の就職活動が成り立たないのは言うまでもありません。

 

【将来の夢・目標】

 学校給食を通じて、かつらぎ町の子供を笑顔にすることです。学校給食に携わる者として、子供たちに食の重要性や食の楽しさを教えてあげられるような栄養士を目指します。そして、子供たちの給食の時間をはじめ、学校生活が充実した笑顔あふれるものになるよう貢献できたら嬉しく思います。そのために、私も日々学び・感じ・体験して栄養士としてのスキルはもちろん、人間としても成長していきたいと思います。

⑦後輩へのアドバイス・メッセージ

 地元での就職を目指す人は、情報収集が大切だと思います。意外なところで求人情報が得られたりもするので自分で動くことも重要だと感じます。私自身、『就職ってどうにかなるだろう』といった感覚で就職活動を始めましたが、実際は自分が動かなきゃ何にも始まりません。周りの人が内定をもらいだして焦ったりもするでしょうが、自分の意思を大切にして就職活動を粘り強く続けていってもらいたいです。自分の実力を信じて、キャリアセンターの方々の協力を得て、悔いの無い就職活動をしてもらいたいです。

 

【畿央大学の印象】

友達が出来やすい。また、先生も個性的で楽しい。学内全体に明るい雰囲気が漂っていて、友達と楽しく学生生活が送れると思う。また、クラスでの一体感もあり、畿央に進学して良かったと思える大学です。

この記事をシェアする