2021.11.11
就職レポートNo.636(奈良県/小学校教諭)現代教育学科
就職活動を終了したばかりの学生のリアルな声を紹介する「就職レポート」、第636弾!
現代教育学科13期生(22卒) S.S さん
奈良県・小学校教諭 勤務
※撮影時のみマスクを外しています。
【教師を目指そうと思ったきっかけ】
「先生になりたい」という思いをもったのは小学校6年生の頃です。当時の担任の先生は3・5・6年生の3年間をともに過ごした大好きな先生でした。いつでも私たちを信じ、向き合おうとしてくださったことや、悩みや相談も「この先生になら言ってみようかな」と思える存在だったことから、「私も先生のようになりたい」と思ったことがきっかけです。
その先生との出会いがあったからこそ、「先生」という存在が私にとってとても大切なものになりました。「先生になりたい」という気持ちを持ち続けることができたのは、中学校、高校でも信頼できる先生に出会うことができたからです。今でも応援し、見守ってくださっている先生方の存在が、私の自信につながっています。
【学校インターンシップ・ボランティア・教育実習を経験して】
大学2回生のときから学校インターンシップ、ボランティアに行かせていただきました。ボランティアといえど子どもたちから見れば先生です。その立場を自覚しながら、子どもたちとどのようにかかわり、言葉がけするかを考えることや、先生方の日々の指導の様子から学ぶことができるので、本当に貴重な経験をさせていただきました。また、私はこれまでに計3つの学校でボランティアをさせていただき、たくさんの子どもたちと出会いました。学校によって、学年によって、特性によって、、、色々な背景から子どもたち一人ひとりが全く違う存在であるということを改めて学ぶことができ、子どもたちとの出会いの分だけ自分の視野も広がります。
大学3回生での小学校実習、4回生での特別支援学校での教育実習は、毎日の学校生活の中で、少しずつ成長していく子どもたちの様子を、身をもって感じることができます。毎日が学びでいっぱいの濃い日々です。先生方の指導や支援、子どもたちとかかわる姿から勉強させていただくことは多々ありますが、自分で「こうしてみよう」と試行錯誤することも大切だと感じました。言葉かけ一つで、かかわり方の工夫一つで、昨日は伝わらなかったことが子どもたちに届いたとき、授業の中で「できた!」「わかった!」という瞬間を分かち合えたとき、嬉しさとともに「やっぱり先生になりたい」という思いがより強くなりました。
【畿央大学での大学生活について】
畿央大学ではいろいろなことに挑戦できるチャンスがたくさんあるなと感じています。学校インターンシップやマミポコキッズなど、教育に関係する経験を積むことができる機会がたくさんあります。また、教育に関わらず、経験の幅を広げる機会もたくさんあると思います。私は災害復興ボランティア部に所属し、初めて被災地にボランティアへ行かせていただきました。そこで一緒に参加した他学部の学生と友達になることができたり、現地の方々からお話を聞いて学ばせていただいたりしながら、自分の知る世界を広げることができました。挑戦できる環境や機会が整っているという点でとてもありがたく、私が畿央大学に来てよかったと思える理由にもなっています。
【畿央大学の教員採用試験対策について】
とても手厚くサポートしてくださる教採・公務員対策室の先生方、そして一緒に頑張れる友達の存在が畿央大学の強みだと思います。筆記試験の対策講座は3回生から始まり、基礎から演習まで丁寧に分かりやすく解説してくださいます。最初、教採の勉強を始める段階は、何から勉強を始めるべきか悩むと思います。そんなときや、自分の勉強だけではしんどいな、と思ったとき、対策講座を受けてみましょう。自分の苦手分野や得意分野が分かって、自分の勉強時間や勉強内容の計画を立てやすくなるので、私も助けられました。また、一緒に講座を受けている友達と問題を出し合ったりしていたので、楽しみながらも勉強することができました。
集団討論や面接、模擬授業の対策についても、教採・公務員対策室の先生方、教育学部の先生方が時に厳しく、時にやさしく指導してくださいます。たくさんの先生に見ていただくことで自分のよさや課題が分かり、回数を重ねるたびに慣れてきます。時には辛い気持ちになることや、自信がなくなってしまうことがあるかもしれません。そんな時は、親身になって聞いてくださる先生方や一緒に頑張っている友達が「あなたなら大丈夫!」と背中を押してくれます。だからこそ、私も本番は「大丈夫!」と思えて、楽しんで挑むことができました。
【理想の教師像】
私は、子どもたちのことを考え続けることができる教員になりたいです。「何が子どもたちのためになるのだろう」「子どもたちのために、私は何ができるだろう」ということを常に考え、行動できるようにしたいです。日々のかかわりの中で子どもたちの声に耳を傾けながら、時には一緒に考え、時には背中を押して見守るような、子どもたちにとってそばにいられる教員になりたいと考えています。授業や指導の中でも、子どもたちが分かりやすい教材や言葉かけは何かを考え試行錯誤しながら、子どもたちの目線になって考えて続けていきたいです。
【後輩へのメッセージ】
自分に合った勉強方法を探すことが大切だと思います。私は、自宅で1日のスケジュールを決めて勉強していましたが、毎日自習室に行っている人もいたので、何が合っているのかは人それぞれです。ただ、誰かと点数や勉強の進度を比べて焦ったりするよりも、落ち着いた環境で確実に自分の勉強ができる方が良いと思うので、自分に合った勉強方法、勉強場所を見つけてください。
そして、忘れてはいけないことは「教員採用試験に合格することがゴールではない」ということです。教員採用試験はあくまで通過点です。筆記試験では考えにくいかもしれませんが、集団討論や面接、模擬授業では「自分が先生になったとき」のことを具体的に考えておくことが大切です。「合格するために」ということばかり考えてしまいがちですが、自分の考えや「先生になりたい!」という思いを大切にしてください。
最後に、「一人で戦っているわけではない」ということも覚えていてください。先生方、友達、周りには助けてくれる、一緒に進んでくれる人たちがいます。大丈夫です。応援しています!