2009.01.29 

熱気あふれる研究発表会!-畿央大学大学院 神経リハビリテーション研究室-

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1月24~25日に
大学院 神経リハビリテーション研究室(森岡研究室) 研究発表会
を開催しました。
初日は、大学から程良く離れた情緒あふれる「信貴山観光ホテル」で行われました。
当日は粉雪舞う厳しい寒さとなりましたが、会場からは発表者の熱気が伝わってくるようでした。

初日は下記の7名の院生がプレゼンテーションを行いました。
M2中野 「立位姿勢制御に効果的に作用する足底の知覚学習に関する研究」
M2藤田 「超高齢者の立位姿勢バランスに効果的に作用する足底知覚学習課題」
M2前井 「介護老人保健施設における認知症ケアの現状と今後の課題」
M2林部 「動作観察時の作業療法士と作業療法学生の視点の相違」
M1吉田 「半側空間無視~参照枠による脳活動の違い~」
M1湯川 「振動刺激を用いた脳卒中片麻痺患者の運動錯覚に関する研究」
M1十河 「認知課題遂行中のストレス反応」
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すべての発表が終了した後、お待ちかねの新年会!
プレゼンテーションの時とは違うリラックスした表情がみられました。
こうした相互のコミュニケーションを通して、人間として、そして研究者として成長していければと考えています。
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2日目は会場を畿央大学に移し、下記の9名の院生がプレゼンテーションを行いました。
M2藤本 「運動イメージの鮮明化に影響する言語の分析」
M2信迫 「視線方向認知の脳内機構とその課題の臨床効果に関する研究」
M2川崎 「身体位置関係の認識と立位姿勢バランスの関係」
M1河村民「ワーキングメモリ容量と注意制御および聴覚意味処理能力の関係」
M2高濱 「高齢者における固有感覚を基にした知覚学習に関する研究」
M2松下 「自閉症スペクトラムにおける聴覚的リズムの視覚的情報処理とその特徴」
M2谷口 「プリズム順応課題の脳活動と治療効果」
M2河野 「道具の観察における右上肢の位置が運動イメージに及ぼす影響」
M2大植 「運動の認識における身体内部及び外部への能動的注意が
脳活動に及ぼす影響」
M1河村章「Differences for cortical activations between self-paced
and cued motor imagery.
A study using functional Near-Infrared Spectroscopy
for human brain」
すでにこれまでにプレゼンテーションを終えているM1の熊谷さんと平松さんは、司会を行いました。熊谷さんは現在、「自閉症スペクトラム児の眼球運動と注意機構について」、平松さんは「擬態語と運動制御の関係について」研究しています。
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M2のメンバーはすでに修士論文を完成させており、その一つ一つから二年間の院生生活の重みが伝わってくるボリュームある内容でした。
一方、M1は研究デザイン検討中の段階で、その苦慮が伝わってきました。会場全体に緊張感もあり、発表者からの一方通行的な展開になる場面も多かったですが、要所では相互交流的な意見交換も見られました。
今回のプレゼンテーションを通じて、一人一人の研究が前進したように思われました。
森岡研究室は、理学療法士のみならず、作業療法士および言語聴覚士と他職種が在籍しており、様々な視点から討論することができるのが特徴の一つです。
院生一人一人が進める研究テーマも多岐に渡っています。これほどの広いテーマを取り扱う研究室は、日本を見渡しても数える程しか見当たらないと思っています。指導する森岡先生は大変かもしれませんが…。しかし研究室にとって学際的な視野を持つ意味でも大きなメリットだと思います。
そのメリットを生かすためにも、様々な経験や視点を持つ院生が、フランクに意見を出し合っていくことが必要だと思います。そのためには、こうした相互交流を定期的に開催することも大切だと実感しました。
次回、県外開催を目論む声もあがっています!?その日が楽しみです。

大学院1回生 吉田慎一

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