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畿央の学びと研究

2025.11.18

無印良品あさかつレポート 第2弾「呼吸と姿勢で整うチェアヨガ」

2025年11月16日(日)、無印良品イオンモール橿原で開催された健康イベント 「あさかつ」に、畿央大学(理学療法学科)が協力し、運動プログラムを担当しました。   ▼▼ 前回の「あさかつ」の様子はこちらから ▼▼ 無印良品イオンモール橿原「あさかつ」に理学療法学科・健康栄養学科の学生が協力しました。 今回のテーマは・・・ 呼吸と姿勢を整えて、椅子に座ったまま誰でもできる “すっきり”チェアヨガ 脳と身体を一緒に使う コンボウォーク(いきいき!ウォーキング) の2本立てとなりました。 前半は健康測定とミニ講座からスタート 運動前の血圧測定を終えた後、教員の松本から資料を用いて、ヨガの健康効果や良い姿勢、呼吸法について、実践しながらのミニ講座を実施しました。       チェアヨガを実施しました その後、学生にバトンタッチし、椅子に座ったまま無理なくできるチェアヨガを紹介しました。     呼吸、肩こり・腰痛・むくみ対策をとして蓮の呼吸(鼻呼吸)、肩甲骨回し、体側伸ばし・ひねり、戦士のポーズなど、しっかり呼吸を意識しながら、参加者の皆さんのペースに合わせて、ゆっくりおこないました。短時間でも身体が温まり、すっきりしたことを実感していただけました。     後半は広い店内を生かしたウォーキングを実施 後半は、開店前の無印良品の広いフロアを活かし、身体と脳を刺激する「コンボウォーク」も学生主体で実施しました。   正しい姿勢と正しいフォームを意識しながら、 3の倍数で手を叩く“脳トレ歩行” 綱渡し・飛び石(バランス歩行) 速歩など 多要素で構成されたウォーキングを実施しました。     今回は多くの学生が参加できたので、参加者の方としっかりコミュニケーションがとれたことで、全体的に和やかなムードで楽しい雰囲気で実施できたのではないかと思います。   本学の学生たちにとっても、地域の方々と直接関わりながら専門性を活かせる貴重な体験となりました。   「学んだことを現場で使うことで、運動の伝え方が理解できた」 「参加者の笑顔に励まされ、もっと地域で活動したくなった」 という感想が聞かれ、教育・地域貢献の両面で大きな価値がありました。 学生からの感想 地域の方々とチェアヨガやウォーキングを通して交流する中で、学内で学んだ知識を実践に結びつける貴重な機会となりました。集団で身体を動かすことの楽しさや、場づくりの大切さに改めて気づくことができました。学生主体で進行する場面では戸惑うこともありましたが、参加者の皆さまが笑顔で取り組んでくださる姿に励まされました。今回得た成果や反省点を今後の活動に活かし、より良い取り組みにしていきたいです。   理学療法学科 4回生 延木 千咲、打越 来未   畿央大学が協力する「あさかつ」 次回実施のご案内 次回、畿央大学が協力する『あさかつ』11月30日(日)は健康栄養学科と理学療法学科のコラボ回になります。   爽やかモーニングストレッチ・・・美しい姿勢につながる軽いストレッチで体を目覚めさせます。  いきいき!ウォーキング(コンボウォーク)・・・脳と身体に効くウォーキングで、姿勢&バランスをアップ もぐもぐタイム・・・無印良品の商品を使った健康栄養学科によるアレンジレシピを紹介します。 個別フィードバック・相談コーナー・・・教員と学生による健康チェックの結果の個別フィードバック・相談コーナー(希望者) と盛りだくさんです。参加申込は無印良品HPから随時公開されます。ぜひご参加ください。   12月の予定をご紹介します。 12月7日(日):冬に向けて、代謝を高める簡単筋トレ(仮) 12月21日(日):肩こり・腰痛予防の姿勢・ストレッチ(仮)   お待ちしております!!   理学療法学科 准教授 松本 大輔 関連記事 無印良品イオンモール橿原「あさかつ」に理学療法学科・健康栄養学科の学生が協力しました。 TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.102 ~ 大盛況御礼!畿央祭ウェルカムキャンパスにてTASK健康チェックコーナーを出展しました! TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.101 ~東生駒地域包括支援センターとのコラボ「TASK介護予防教室」を開催!!          

2025.11.18

地域リハビリテーション研究室大学院生・研究員の学会での活躍をご紹介~健康科学研究科

地域リハビリテーション研究室大学院生・研究員が第84回日本公衆衛生学会総会、第12回日本予防理学療法学会学術大会で発表を行いました。その内容をご紹介します。 第84回 日本公衆衛生学会総会 2025年10月28日(火)~31日(金)の4日間にかけて第84回 日本公衆衛生学会総会がグランシップ(静岡県コンベンションアーツセンター)で開催されました。今年のテーマは「フェーズフリーの地域づくりと健康危機管理」でした。フェーズフリーとは、平時の物や仕組みが、危機時にも垣根無く役立つことです。日本公衆衛生学会は、80年以上の歴史を持つ学会であり、その領域は母子保健から栄養関係、中高年の健康増進、高齢者福祉と非常に幅広く、著名な専門家の方々が多数参加されています。また地域包括ケアシステムや介護予防関連の演題も非常に多く、リハビリテーション専門職の参加、発表も増えてきていることから、地域理学療法や予防理学療法との親和性も高い学会であると言えます。   地域リハビリテーション研究室からは、修士課程2年の田中 明美氏(奈良県福祉保険部)が修士研究のデータを活用した口述発表を行いました。     田中 明美 (修士課程2回生) 演題名:「短期集中型予防サービスの長期的効果の検証」 フレイル※1は可逆性(もとの状態に戻せる性質)であることを包含した概念であることから、これを立証する事業として短期集中型予防サービスの効果が注目されています。これは要支援者を対象に、リハビリ専門職等を活用しながら短期間で集中的な支援を提供し、生活機能の改善や維持を図るサービスとなります。   これまで短期集中型介護予防サービス前後の短期的な効果は数多く報告されていますが、要介護発生率の抑制効果や予防給付サービスを受けている要支援対象者との費用対効果を10年間にわたり検証したものは存在しません。本研究の結果ではサービス利用群は対照群に比較して新規要介護発生リスクが有意に低いこと(部分ハザード比=0.52,95%信頼区間:0.33–0.80,p<0.01)、各参加における観察期間中の総給付額/追跡月数は、サービス利用群が42,655円/人に対し、対照群で85,770円/人と有意に少ないことを明らかにしました(p=0.03)。   ※1 フレイル…加齢によって心身が衰え、健康と要介護の中間にある状態。     畿央大学 健康科学部理学療法学科 畿央大学大学院 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室  教授 高取克彦 第12回日本予防理学療法学会学術大会 2025年11月8日(土)~9(日)の2日間にかけて第12回日本予防理学療法学会学術大会が令和健康科学大学(福岡県)で開催されました。今年のテーマは「あらゆる年齢のヒトが健康的な生活を維持するための疾病・障がい予防の探求」でした。予防理学療法学会では、学校保健や障がい者スポーツ、フレイル・介護予防、ヘルスプロモーションと幅広く、地域に包括的に健康増進や疾病・障がい予防を推進するためには分野横断的に学ぶ機会となる学会であります。また、本学会では介護予防・日常生活支援総合事業における短期集中C型サービスの取り組みや財政効果、介護予防施策の課題についての発表もあり、今後の行政の立場としての介護予防事業の展開に大変参考になりました。   地域リハビリテーション研究室からは、修士課程修了生の中北 智士氏(客員研究員・貴志川リハビリテーション病院・紀の川市役所)が口述発表を致しました。   中北 智士(客員研究員・貴志川リハビリテーション病院・紀の川市役所) 演題名:「フレイル高齢者の新規要介護発生率が低い地域の特徴は?2年間の追跡調査」 フレイルとは、健康と要介護状態の間の状態と位置付けられ、要介護リスクが高いことが報告され、より早期からの介入が重要とされています。また、フレイル有病率や要介護発生率には地域内格差の存在が指摘されているものの、フレイル高齢者の介護予防に資する地域特性は十分に明らかとなっていません。   そこで、本研究では、地域在住の前期高齢者のフレイル・要介護発生率の地域内格差の実態を調査し、フレイルであっても要介護認定を受けにくい地域の特徴を検証しました。地域在住の要介護認定を受けていない前期高齢者8,911名を研究対象とし、フレイル有病率や要介護発生率を合併前の旧町5地区で比較検討しました。本研究では、フレイル有病率は11.0%~16.1%(P=0.022)と地域内格差を認めましたが、要介護発生率には有意差を認めず(P=0.761)、フレイル有病率が最も多いものの新規要介護発生率が低い地区では、フレイル高齢者の自治会やサロン・老人会などの地縁活動への参加率が他の地区よりも多い結果でした(P=0.034)。当地区では従来から地縁活動が活発であり、このような社会文化的要因によりフレイル高齢者の地縁活動への参加が促進され、介護予防に寄与している可能性を示唆しました。人口減少が進む地域において、このような地域コミュニティのさらなる醸成が重要であると考えています。     客員研究員として地域リハビリテーション研究室に所属することで、多角的な視点をもってデータ分析・解釈が可能となり、行政や地域社会にとって有益な報告ができると考えています。また、このような学会に参加することで、他市町村で活躍されている先生方と情報交換することができ、より幅広い視点を持って日々の業務にあたることが可能になると感じています。 最後になりますが、地域住民および行政職員の皆様には、本研究の実施を快く承諾していただき、深く感謝申し上げます。   畿央大学大学院 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室 客員研究員 中北智士 関連記事 第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました! 第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で2年連続となる「医療の質特別賞」を受賞! ~ 健康科学研究科 フランス・リヨン神経科学研究センターのHugo ARDAILLON 氏が畿央大学を訪問されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター 第15回呼吸・循環リハビリテーション研究大会を開催しました!~健康科学研究科 田平研究室  

2025.11.18

第23回日本神経理学療法学会学術大会にて本学関係者が多数登壇・受賞しました!

2025年10月31日(金)〜11月1日(土)に、石川県金沢市の石川県立音楽堂にて「第23回日本神経理学療法学会学術大会」(以下、第23回学術大会)が開催されました。本大会は全国から約2,500名が参加し、発表演題数は800を超える過去最大規模での開催となりました。畿央大学大学院およびニューロリハビリテーション研究センターからも多くの大学院生・修了生・研究員・教員が参加し、研究発表や講演、そして多数の受賞という形で大きな成果を収めました。 今回は、第23回学術大会での畿央大学大学院、ニューロリハビリテーション研究センター関係者の活躍をご紹介したいと思います。   学会での主な講演・発表   初日には、大住 倫弘准教授がモーニングセミナーにて「感覚機能低下に対する理学療法」をテーマに講演を行い、臨床現場に即した感覚リハビリテーションの最新知見を共有しました。   続く特別講演では、立教大学の河野 哲也先生を講師に迎え、「科学の哲学 − 根拠と反証のための問いの立て方」というテーマで講演が行われ、森岡 周教授が司会として哲学的観点から科学の根拠を掘り下げる議論を展開しました。   スキルアップレクチャーでは、客員研究員の水田 直道氏(現・日本福祉大学 助教授)が「歩行リハビリテーションの個別化治療戦略」をテーマに講師を務め、臨床実践に根ざした講演が多くの聴講者を引きつけました。   さらに、基幹シンポジウムでは、客員研究員の藤井 簾氏(現・武蔵ヶ丘病院武蔵ヶ丘臨床研究センター 主任研究員)が「臨床と研究を架け橋する地方民間病院の実践モデル:歩行障害の定量的評価から個別化アプローチまで」をテーマに発表し、様々な機器を導入し地域病院から発信する臨床研究の新たなモデルを提示しました。   一般演題では、CREST研究 の一部として、研究センター長の森岡 周教授が「脳卒中後の上肢に関する経験の構造:現象学的アプローチによる縦断事例研究」を発表し、大学院生の三枝 慎吾氏が「脳卒中後の歩行に関する経験の構造:現象学的アプローチによる縦断事例研究」を発表しました。   両演題は、従来の研究とは異なり、データのみならず“患者の語り”に焦点を当てた新しい研究アプローチとして注目を集めました。   また、セレクション演題(表彰対象)には、大学院生の寺澤 雄太さん、山崎 雄一郎さん、田上 友希さん、堀 めぐみさん、および修了生の本川 剛志さん(現・トヨタ記念病院)の演題が選出されました。   中でも、博士後期課程の田上 友希さんが最優秀賞に輝き、他の方々も優秀賞・奨励賞を受賞する快挙を達成しました。   2日目のランチョンセミナーでは、佐々木 遼研究員が「非侵襲的な温冷刺激を用いた疼痛の可視化:サーマルグリル錯覚の活用」というテーマで講師を務め、革新的な疼痛評価技術に関して活発な議論が行われました。   このほかにも、2日間にわたり多くの一般演題が発表され、本学関係者が多方面で活躍を見せました。  畿央大学大学院生・修了生の輝かしい受賞 800を超える演題の中から、本学大学院健康科学研究科の修了生および在学生が多数表彰されました。以下に受賞者の皆さんとその研究内容を紹介します。   最優秀賞(1名中1名) 田上 友希 氏(博士後期課程在籍/森岡 周研究室、写真左から4番目) 演題名: 脳卒中後体幹機能評価の統合的構造解明 ― 多尺度因子分析とRasch解析による新評価モデル ― コメント:このたび最優秀賞を受賞でき、大変光栄に思います。ご指導いただいた先生方やご協力くださった皆さまに、心より感謝申し上げます。 優秀賞(3名中2名が本学関係者) 寺澤 雄太 氏(西大和リハビリテーション病院/博士後期課程在籍、写真左から3番目) 演題名: スペクトログラム形状特徴量を用いた定常歩行からのパーキンソン病のすくみ足の識別:横断研究 コメント:このような賞を受賞でき、大変光栄に思っております。今後も臨床現場や対象者に貢献できるよう、研究を続けてまいります。   本川 剛志 氏(トヨタ記念病院リハビリテーション科/2025年3月修士課程修了、写真左から5番目) 演題名: 重症虚血性脳卒中患者における注視偏倚と体幹起居能力は脳卒中関連肺炎を独立に予測する コメント:森岡ゼミでの学びと先生方のご支援のおかげで受賞できました。この経験を励みに、今後も臨床・研究に励んでいきます。 奨励賞(5名中2名が本学関係者) 山崎 雄一郎 氏(博士後期課程在籍/森岡 周研究室、写真左から2番目) 演題名: 小脳性運動失調歩行における方向特異的・速度依存的な体幹制御特性の定量的解析 コメント:森岡先生、水田先生、歩行チームの多大なサポートに感謝しています。今後も臨床課題の解明に向け、研究を続けていきたいです。   堀 めぐみ 氏(宝塚リハビリテーション病院/修士課程在籍、写真左から1番目) 演題名: 歩行時視線制御の特異的代償戦略 ― 脳卒中患者における機能・能力と視線パターンの関連 ― コメント:修士課程で進めている研究成果の発表において、奨励賞をいただくことができて大変嬉しく思っています。また、ご指導いただきました森岡先生ならびに森岡研究室の皆様、評価・計測にご協力いただいております関係者や患者様に心より感謝しております。  終わりに 今回の成果は、指導教員をはじめとする多くの関係者の支えと、研究に真摯に取り組む院生・研究員一人ひとりの努力によって実現したものです。全ての関係者の皆様に心からの感謝を申し上げます。本学は今後も、理学療法学および神経リハビリテーションの発展に貢献し、社会に貢献できるよう努めてまいります。   畿央大学ニューロリハビリテーション研究センター長 森岡 周 特任研究員 大西 空 関連記事 森岡周教授らの共同研究が2023年度 CRESTに採択されました。  日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 1st Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 2nd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター 日仏国際共同研究CREST-ANR NARRABODY 3rd Meetingが開催されました!~ニューロリハビリテーション研究センター フランス・リヨン神経科学研究センターのHugo ARDAILLON 氏が畿央大学を訪問されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター 第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で2年連続となる「医療の質特別賞」を受賞! ~ 健康科学研究科 第15回呼吸・循環リハビリテーション研究大会を開催しました!~健康科学研究科 田平研究室    

2025.11.18

長島愛生園を訪問し、正しい知識を持ち、語り継ぐことの重要性を学ぶ ~ 看護医療学科「健康学特論」

2025年11月8日(月)に2年次配当科目である「健康学持論」の授業の一環として、履修者40名が岡山県瀬戸内市にある国立療養所 長島愛生園を訪問しました。   今回のブログでは実際に訪問した学生のレポートを一部ご紹介します。     国立療養所長島愛生園は、岡山県瀬戸内市邑久町虫明に位置する国立ハンセン病療養所です。瀬戸内海に浮かぶ長島には1988年まで本州との橋がかかっておらず、まるでハンセン病療養所を完全に社会から断絶するようでもありました。架橋された邑久長島大橋は人々から「人間回復の橋」と呼ばれています。 長島愛生園を訪問した学生の感想( 抜粋 ) ● 学内の講義や自己学習では想像することが難しかったハンセン病患者の過去および現在の生活を、実際に国立療養所長島愛生園に足を踏み入れ、そこでの歴史館や園内の見学、学芸員や当事者による継承講話を通して、ハンセン病およびハンセン病患者の現在とその背景に対する理解が深まった。 糸谷 美優   ● 今回の見学を通して、病気よりも差別が人を傷つけるということを強く実感した。看護を学ぶ者として、ただ病気を看るのではなく、その人の人生や背景に寄り添う姿勢が必要であると感じた。 池田 葵音   ● ハンセン病が流行し差別を受けるようになったのはもう100年以上も前のことなのにも関わらず、私たちは無関心から来る知識不足により、無意識のうちに過去の過ちを繰り返した。このことから、ハンセン病問題での学びを、決して他人ごとにせず、苦しんだ方々の痛みを家族や友人に伝え、風化させず、今後また同じ過ちを犯して苦しむ人を生み出さないことが重要だと考える。 梅原 麻綺     ● 今回の長島愛生園での学外学習では、長島愛生園内にある、歴史館、収容所(回春寮)、収容桟橋、監房、納骨堂を見学した。その中でも私は歴史館が印象に残っている。歴史館は旧事務所本館の内部を改装しており、国の登録有形文化財となっている。そしてハンセン病の歴史の流れを当時の新聞や写真、物品を展示していたり、入所者の方たちの短歌や詩が展示されていた。短歌や詩から、家族との別離があったことや生きがいを求め、前を向いて文化活動を行っていたことを知った。社会からの隔絶や世間からの差別、収容所での過重労働など、さまざまな困難があったと知った。その中でも、芸術や音楽に光を求め、行動するということには、強い意志と力が必要であったと考えた。 安部 友香   ● 社会では差別に苦しみ、引きこもるように暮らしていたが、愛生園では仲間と支え合いながら穏やかに生きることができたという。この話を聞いて、人それぞれの感じ方や価値観の違いを理解することの大切さを知った。自分にとって耐えられない環境でも、他の人にとっては安心できる場所であることもある。看護においても、患者の価値観を押し付けず、傾聴し、尊重する姿勢が必要であると学んだ。 石田 知花   ● これらの学びを通して私は差別や偏見をうまないためには病気や社会問題に対して関心をもち、正しい情報を知ることが大切であると考えた。しかし、現代社会は様々なSNSが存在し、フェイクニュースなど誤解をうむ情報が多く存在する。だからこそ、その情報の中から正しい情報を見極め、自ら考えて判断していく力を身につける必要があると学んだ。 今井 あす香     ● 差別・偏見をなくすために、ヒトとしても看護職としても、さまざまな疾患や事柄に対して偏った情報だけで判断することなく、誤った理解は少しずつ正していき、もっと関心をもって知ろうとすることで正しい情報から正しい理解につなげていくことが、この先心に深い傷を負って悲しむ人を少しでも減らすために必要なことであると学ぶことができた。 岡本 紗良   ● 私は将来、医療職として3つのことを実践したいと考えた。1つ目は、患者の尊厳を守るために、単に治療やケアを提供するだけではなく、患者一人ひとりの「人間としての価値」を認め、治療方針を決める際に患者本人の希望を丁寧に聞き取って、可能な限りその思いを治療方針に反映させるなど、患者を尊重する姿勢を持つことである。2つ目は、どんな病気や障害を持っていても、患者には「自分らしく生きる力」があるということを信じ、自分らしく生きることができるように支えることである。3つ目は、医療職者として「知ろうとする姿勢」を持ち続けることである。病気のことだけではなく、患者の背景や歴史、社会的な課題についても学び続けることで、偏見のない、尊厳を守る医療を実践することや、より深いケアを提供することに繋がると考えた。 海原 寧音   ● 長島に着いた時、海がとても静かで美しかった。その景色の中に、長い間苦しみながらも懸命に生き抜いた人たちの強さを感じた。そのきれいな海は当時の彼らにとっては、社会との隔離の壁であった。彼らの想いを忘れず、語り継ぐことこそが、今を生きる私たちにできることだと考える。 近藤 おとね   ● 現代においても、コロナ渦で感染した患者やその家族、医療従事者への偏見・差別が起きており、それらはまさにハンセン病の歴史と同じことで、私たちは過去の歴史から何も学べていないと痛感した。二度と同じ過ちを繰り返さないためにも、正しい知識や理解を得て関心を持ち続けることで、知識や理解を広め、偏見や差別を未然に防ぐことが今の私たちにできることであると感じた。 杉本 唯     ● 社会復帰が叶わない方が多くいるのは、後遺症を伴う高齢化、社会生活の大きな変化、家族との断絶、今もなお残る偏見と差別が原因となっているからであるということを学んだ。その中でも私は、今もなお残る偏見と差別が、入所者の社会復帰を最も妨げている原因であると考える。 瀧本 莉乃   ● 長島愛生園で生きた人々の姿から、「語り継ぐこと」の大切さも学んだ。過去の出来事を風化させず、そこに生きた一人ひとりの想いを次の世代へとつないでいくことが、私たちにできる最も大切なことではないかと思う。苦しみの歴史を知り、学び、伝えることが、再び同じ過ちを繰り返さないための第一歩であると考えた。 村尾 シンティア菜那果   ● 私はこの橋が単に島と本土を結ぶものではなく、差別や偏見で分かれてしまった人と人との心をつなぐ橋だと思った。この橋のおかげで今回この場所を訪れ、たくさんのことを学ぶことができたのだと考えると、これまでの歴史の重大さを感じた。 森下 あんず   ● 2020年頃、COVID-19の流行により感染者や医療従事者に対する差別や攻撃が行われた。学芸員によると、この報道を見た入所者が「日本はあの頃と何も変わっていない」と語ったという。私はそのお話で、このようなハンセン病元患者の事例は、現在であってもなお起こりうるものなのだと実感し、ハンセン病をはじめ、疾病や障害者に対して、世間には偏った情報が多いことを自覚し、関心を持って正しい理解をすること、人権感覚を持って情報を見ることの重要性を学ぶことができた。そして、将来の医療従事者として、1人の人間としてこの学びを忘れず、常に心に留めて行動していきたいと考えた。 吉村 弘貴     最後に、長島愛生園のみなさまには貴重なお時間をいただきありがとうございました。改めてお礼申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。   看護医療学科 准教授 前田 則子 助教 大平 俊介 関連記事 ハンセン病療養所を訪問し「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所を訪問、当事者家族の声を聴き「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病療養所で、当事者家族の声から「医療と人権」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 ハンセン病当事者家族から「疾病と差別」を学ぶ~看護医療学科「健康学特論」 国立療養所長島愛生園でハンセン病回復者の現状を体感する~看護医療学科「健康学特論」

2025.11.17

「いつもの場所で時を織る」—ストリート織り機から生まれたソファーカバーがお披露目されました ~ 人間環境デザイン学科 村田ゼミ

畿央大学 ラーニングコモンズに、新しいソファーカバーが登場しました。このカバーに使われている生地は、すべて「靴下のまち」奈良県広陵町で靴下生産時に生まれる残糸を活用し多くの方に織っていただいた布からできています。   この取り組みは、2023年に行われた畿央大学20周年記念イベント「学生が考える居場所づくりコンペ」に応募した企画「いつもの場所で時を織る―とぎれない軌跡―」から始まりました。   当時、村田ゼミでは「受け継がれてきた織り機」と「先輩たちが紡いだ糸」、そして靴下工場で余ってしまう残糸に新たな役割を与え、ストリートピアノのように「誰でも参加できる織り機」をキャンパスに置き、人と人がつながる“居場所”をつくることを提案しました。 畿央祭での「ストリート織り機」——3歳から90歳まで、みんなで織った8メートル このアイデアは、翌年(2024年)の畿央祭で「ストリート織り機」として実現しました。当日は3歳のお子さんから90歳の方まで、本当に幅広い年代の方々が織り体験に参加してくださいました。織りを楽しみながら、靴下生産で生じる残糸の問題や、資源を無駄にしないモノづくりについて考えるきっかけにもなりました。   ▼ 2024年畿央祭にて「ストリート織り機体験」   ▼ 靴下生産時に出るカラフルな残糸   ▼「ストリート織り機」設置のため、3階の実習室からエントランスホールへ移動   ▼ エントランスに設置した「ストリート織り機」で織り体験を楽しんでもらいました   ▼ 多くの方に参加していただきました。   ▼ 2024年の畿央祭の2日間で少しずつ、少しずつ杼を飛ばし織っていただいた結果、布は約8メートルに。   この「みんなで織った布」をどう生かすか——村田ゼミで話し合いを重ね、「多くの学生が集う場所で使えるもの」にしようと決めました。 みんなで織った布が、「みんなの居場所」を包むソファーカバーに 完成したソファーカバーは、ラーニングコモンズで日々多くの学生が利用しているソファーに掛けられています。   畿央祭で織っていただいた布を主役に実習室に保管していた余り布を組み合わせてパッチワークのように配置することで、華やかさと落ち着きの両面を持たせ布の向きを変えることで表情が豊かに、長く楽しめるデザインに仕上げました。   一本一本の糸が経糸と緯糸となって交わり一枚の布になるように、このラーニングコモンズも、『学科や学年を越えて人と人がつながる「交わりの場」であってほしい』そんな思いを込めて村田ゼミ生が制作しました。   ▼ 完成したソファーカバー   ▼ ゼミ生によるテープカットをしました。   ▼ 制作にかけたメッセージを語りました。   ▼ ソファーカバー1   ▼ ソファーカバー2 最後にご協力いただいた皆さまへ ラーニングコモンズにお越しの際は、ぜひソファーカバーに触れてみてください。   そこには、畿央大学で過ごす一人ひとりの時間と、地域とつながる学びの軌跡が、静かに、しかし確かに織り込まれています。ストリート織り機で織ってくださった皆さま、残糸提供にご協力くださった広陵町靴下組合の皆さま、制作を支えてくださった教職員の皆さまに、心より感謝申し上げます。   ▼ 村田ゼミ集合写真   人間環境デザイン学科 村田ゼミ 3回生 鈴木 優真 髙本 怜花 竹村 弥恵 宮田 友希 田渕 那波 関連記事 【20周年記念】人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.1~応募が完了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.2~全審査が終了! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.3~表彰式を実施! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」レポート vol.4~製作開始! 人間環境デザイン学科 学内コンペ「みんなで考える学び舎」 レポート vol.5 ~完成&セレモニー開催!   人間環境デザイン学科 村田ゼミ同窓会を開催しました

2025.11.17

国保中央病院「第13回健康フェスティバル 畿央大学コラボコーナー」活動報告 ~ 看護医療学科

国保中央病院より参加協力依頼があった「第13回健康フェスティバル」に地域連携事業として本学は初めて参加しました。その様子をご紹介します。   2025年11月8日(土)国保中央病院外来に設置された「畿央大学コラボコーナー」において、1年生4名、2年生5名の合計9名の学生と教員3名が参加しました。     今回の企画では、フレイル予防をテーマとして、骨密度測定・足趾把持力と握力・体組成計の計測を行いました。足趾把持力と握力は、結果用紙をもとに年代や性別での結果説明までを学生が行い、結果全般について保健指導の希望があった方には保健師資格保有教員が担当しました。     当日は10時開場予定でしたが、9時過ぎから多くの地域住民の方が病院玄関に行列となって開場を待たれていたため10時前にオープンとなりました。   最初は練習以外で初めて実際に住民の方の測定を行うということで緊張した表情の学生たちでしたが、地域住民の方々とお話をしながら誘導や測定を行うことを通していきいきとした笑顔が多く見られました。     畿央大学のコラボコーナーは、受付を待つ方の列が途切れることがほとんどありませんでしたが、学生同士で声を掛け合いながら自主的に助け合う姿がとても印象的でした。初めての国保中央病院とのコラボ企画でしたが、足趾把持力・握力86名、インボディ・体組成測定97名、骨密度106名と、多くの方々が測定を体験され、5名の保健指導希望があり、大盛況で終わることができました。     国保中央病院 丸橋敦子看護部長から、以下のメッセージを頂戴しました。 国保中央病院 丸橋 敦子看護部長より 国保中央病院第13回健康フェスティバルに参加していただきありがとうございました。当日は、好天にも恵まれ多くの地域住民の方々が足を運んでくださいました。畿央大学の学生の方には、病院職員と共に「骨密度」「足趾把持力・握力」「体成分分析」の測定コーナーを担当してもらいました。   今回の経験はいかがでしたか?学生の皆さんには多くのことを吸収できる柔軟性があります。皆さんの周りには多くの学びの機会があります。その時には気づかないことでも、あとで思い返すと「あの時の経験が自分の中で活かされているな」と思える瞬間が必ずあると思います。それを感じ取れる感性を身につけてもらえたらと願っています。今回参加してもらった経験もそのひとつになれば幸いです。 参加学生からの感想 地域住民の方の握力や足趾把持力を測定して、様々な年代の方とコミュニケーションをとれたのが楽しかったし、想像以上に沢山の人に来ていただけたのが嬉しかったです。普段あまり関わることのない年代の人が多かったので、最初はどのように接すると良いのか分からず難しかったですが、測定だけでなく受付なども行う中で意識しなくても笑顔で接することが出来るようになって、初対面の人と関わることの楽しさに気づくことが出来ました。また、今回は測定結果を元に参加者さんに何かを伝えることはあまり出来なかったので、今後さらに学びを深めて対象者さんに測定結果を元に今後の生活に繋げられるような助言を行えるようになりたいと思いました。本日はありがとうございました。 藤田 初めてのボランティアでたくさんの地域の方と関わり、コミュニケーションをとることができました。自分の骨密度に不安を感じている人に対して、どのような言葉をかけることができるかを考えながら活動し、私の言葉で安心してもらえた時はとても嬉しかったです。そして、安心できる声かけの大切さを学ぶことができました。初めてで不安なボランティア活動でしたが、参加できて貴重な体験ができました。地域住民の方々や病院の医療スタッフの方々が温かい人ばかりであったため、楽しく交流することができました。地域住民の方々に測定の手順や状態をわかりやすく伝えるために、言葉の表現や表情、話し方などの工夫が必要であると感じました。 大門 地域住民の方々の骨密度を測定しているなかで、はじめて測定するから不安だと話してくださる方や、勉強がんばってねと声をかけてくださる方がいました。初めてのボランティアで不安もありましたが、普段関わることの少ない、地域で過ごす方々とコミュニケーションをとることができ、地域の方々の温かさを感じました。また、実際に病院で働く方々がどのような声かけを行なっているか、関わり方など学ぶことができました。 島本 測定を体験された地域住民の方々からの感想 「自身の健康・体に気を付けるきっかけとなり、知ることができて良かったです。」 「自分の体について数値でわかり、生活を見直すきっかけになった。」 「足趾把持力、初めてでした。平均より上とのこと、持続したいです。」 「次回も受けたいと思いました。」       看護部長様からは、来年もぜひ協力してほしいとの要望を頂きましたので、今後もこのような地域でのイベントに協力していきたいと思います。   看護医療学科 助手 北村 有希 講師 中西 恵理 教授 松本 泉美

2025.11.13

【新刊紹介】本学教員が「韓国建築史」について分担執筆!~人間環境デザイン学科前川准教授

人間環境デザイン学科の前川歩先生が分担執筆された書籍 韓国「かたち」紀行 ― 東アジア・建築・人びと (草思社)が刊行されました。刊行にあたり、前川先生からコメントをいただきました。 前川 歩准教授より 本書は、建築家の石山 修武さん、歴史工学家の中谷 礼仁さんが中心となり、海印寺、河回村、浮石寺をへて、扶餘の浄林寺、弥勒寺などの古代遺跡を巡った一週間弱の旅で得た発見をもとに制作されたものです。韓国の建築、色彩論、大地と屋根の関係、地形と風水といった多彩なエッセイを中心に構成され、さらに写真家の中里 和人さんの写真が現地の雰囲気を生き生きと伝えます。   私は、「韓国建築史入門」と題し、韓国の古建築の歴史と特異点について、日本建築と比較しながら執筆しています。さらに韓国で絶対に見るべき古建築を解説した「韓国古建築20選」も執筆しています。   建築の専門家や学生はもちろん、一般の方にも楽しめる韓国文化入門書という側面もありますので、韓国に旅行される際はぜひご一読いただければ幸いです。   関連記事 MBS毎日放送「住人十色」に本学教員が設計した住宅が登場!~人間環境デザイン学科 西宮市苦楽園地区コミュニティ交通の時刻表&車体ラッピングデザインを担当!~ 人間環境デザイン学科 清水研究室 6大学建築合同ゼミ合宿2025が三重県で開催されました!~人間環境デザイン学科 前川ゼミ・吉永ゼミ    

2025.11.12

第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会で2年連続となる「医療の質特別賞」を受賞! ~ 健康科学研究科

健康科学研究科 博士課程1年の玉村 悠介です。 2025年10月24日(金)〜25日(土)に新潟県で開催されました第35回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会において、演題名「回復期リハビリテーション病棟の誤嚥性肺炎患者におけるADL改善の関連因子の検討」が、第8回 医療の質特別賞を受賞しました。   発表内容の紹介 「肺炎」には細菌性肺炎やウイルス性肺炎など病因によって分類が異なりますが、肺炎の中でも誤嚥(ごえん)が原因で生じる「誤嚥性肺炎」は高齢になるにつれてその発生率は増加します。また、誤嚥性肺炎は非誤嚥性肺炎患者に比べて予後が悪いことも知られています。高齢者は加齢により身体機能や免疫機能が低下していることを考慮すると、高齢化が進む日本において、誤嚥性肺炎を発症した患者の日常生活動作能力の改善因子を同定することは日常生活の遂行だけでなく生活の質(QOL)の維持する観点からも重要です。   今回の発表では、回復期リハビリテーション病棟に誤嚥性肺炎の診断で入院した患者において、日常生活動作の改善に関与する因子を分析しました。その結果、筋力の指標である握力と、MNA-SFという評価ツールを用いた栄養状態が日常生活動作の改善に影響を与える因子であることが示唆され、筋力や栄養状態を評価する重要性を報告してきました。     呼吸ケア・リハビリテーション学会「医療の質特別賞」は、昨年に続き当研究室から受賞者を輩出し、2年連続の受賞となりました。この成果は、日々の臨床現場での気づきを研究へとつなげる継続的な取り組みが評価された結果であるとともに、臨床や研究に真摯に取り組む大学院生・修了生、そしてご指導くださる先生方のご尽力の賜物です。       今後も、呼吸リハビリテーション領域の発展に貢献できるよう、田平研究室一同、研究と臨床の両面から取り組んでまいります。   畿央大学大学院 健康科学研究科 博士課程 1年 玉村悠介   【昨年の様子】 第34回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 学術集会での医療の質特別賞を受賞 ~ 健康科学研究科|KIO Smile Blog 関連記事 フランス・リヨン神経科学研究センターのHugo ARDAILLON 氏が畿央大学を訪問されました!~ ニューロリハビリテーション研究センター 第15回呼吸・循環リハビリテーション研究大会を開催しました!~健康科学研究科 田平研究室 日本リハビリテーション医学会学術集会に参加しました! ~ 健康科学研究科 瓜谷研究室 神経リハビリテーション学研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 地域リハビリテーション研究室の学生・教員が World Physiotherapy Congress 2025 で発表 ~ 健康科学研究科 第65回日本呼吸器学会学術講演会で『トラベルアワード』を受賞 ~ 健康科学研究科

2025.11.07

今年度4回目!畿央大学×ならコープのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました!

畿央大学とならコープ 真美ケ丘店との連携事業「こども寺子屋」は、「子どもの居場所づくり」と「保護者の負担軽減」を目的とした取り組みの一環として企画されました。近隣の皆さんにご好評いただき、定期的に開催しています。今回が今年4回目、通算13回目の開催となります。   今回の参加学生は健康栄養学科 2回生の市原 美咲さんおひとりだけでしたが、4名の小学生を相手に、勉強でもレクリエーションでも小学生たちと打ち解けて、とてもうまく盛り上げていただきました。     初めは子供たちの宿題のお手伝いをしました。おひとりで4名のサポートは大変だったと思います。     レクリエーションでは、ならコープの職員の皆さんが用意してくれたクイズで大いに盛り上がりました。     最後まで楽しい時間を過ごすことができ、4名の小学生はご満悦でした。市原さん、ありがとうございました。 参加した学生の感想 普段かかわることが少ない小学生とのコミュニケーションの取り方を知ることができた。職種によっては子どもとかかわることが多いと思うため、どのように接すればよいのか、どのような話題があればよかったのかを考える良いきっかけになりました。 健康科学部 健康栄養学科 2回生 市原 未咲   小学生の保護者の声 プリントでのクイズが楽しかったみたいです!いつもお世話になり、ありがとうございます。 今日は学生のお姉さんが一人と小学生4人でクイズや指スマしてとても楽しかったと話してくれました。毎回楽しい時間をありがとうございます。 次回の「こども寺子屋」の実施について 次回の「こども寺子屋」は11月21日(金)16:30に開催します。 関連記事 今年度2回目となる畿央大学×ならコープのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! 今年度3回目となる畿央大学×ならコープのコラボ企画「こども寺子屋」を開催しました! ならコープ「らくらくお料理パック」商品開発2025が始まります!~ 健康栄養学科 畿央大学✕野迫川村連携事業 【夏の笑顔★大集合!~畿央大学と野迫川村のきずな~】開催!vol.1 畿央大学✕野迫川村連携事業 【夏の笑顔★大集合!~畿央大学と野迫川村のきずな~】開催!vol.2  

2025.11.05

畿央祭・おしごと体験2025レポート【2日目】看護師・栄養教諭・建築士・教師編

2025年10月25日(土)・26日(日)の2日間、畿央祭にて小学生を対象にした「おしごと体験-発見!未来のワタシ-」を開催しました!この企画は、昨年度より発足した「こども夢サポートプロジェクト」の一環として実施したものです。   「大学をもっと身近に、そして、子どもたちの未来に寄り添いたい」という想いのもと、大学生や教員が協力して企画・運営を行いました。このおしごと体験企画は、地域の小学生が専門職を育成する本学の施設やプログラムに触れ、職業体験を通して学びや将来の職業への理解を深めることを目的としています。   大学という環境の中で、子どもたちが「未来のワタシ」を発見するきっかけになれば――そんな願いを込めて実施しました。 2日目の26日(日)は、「看護師」「建築士」「栄養教諭」「教師」の4つの職業を体験!それぞれのブースで、子どもたちは工夫しながら真剣に取り組み、たくさんの笑顔があふれました。その様子をレポートします!   【看護師】やってみよう!看護師のお仕事体験~生まれてすぐの赤ちゃんの抱っこや衣類の交換をしてみましょう~ 看護師体験では、畿央祭で実施していたマタニティクラスと同時開催し、看護医療学科の岡先生を中心に、赤ちゃんのお世話にチャレンジしました。サポートとして、本学の看護医療学科の学生も参加をしています。   赤ちゃんの抱っこやおむつ交換、沐浴など、初めての体験に子どもたちは最初こそ少し緊張をしていましたが、赤ちゃんをそっと抱き上げた瞬間に自然と笑顔がこぼれました。看護学生が一つひとつ丁寧に説明しながら進行し、子どもたちは「優しく扱うことの大切さ」や「命のぬくもり」を感じながら活動できたようです。     体験後には「楽しかった!」「また参加したい」という声も多く聞かれ、看護師という仕事の尊さや、人を支える温かさに触れる時間となりました。 【建築士】段ボールでつくる法隆寺五重塔 建築士体験では、人間環境デザイン学科の林田先生と学生スタッフが設計・作成したオリジナルキットを使い、子どもたちが工作用段ボールで法隆寺五重塔の模型づくりに挑戦しました。     複雑なパーツを前に、最初は少し難しそうな表情を見せていた子どもたちでしたが、林田先生の丁寧な説明と学生たちのサポートで、次第に手際よく作業を進めていきました。保護者や兄弟と協力しながら取り組む姿も多く見られ、完成したときには教室全体に達成感が広がり、自然と拍手が起こりました。     参加者からは「作るのが楽しかった!」「より興味がわいた!」といった感想が寄せられ、ものづくりの面白さを体感する機会となりました。 【栄養教諭】体験!学校の“給食”を守るお仕事~栄養教諭ってどんな人?~ 「食べること」から健康を支える栄養教諭体験では、栄養バランスを考え、給食の献立づくりに挑戦しました。健康栄養学科の玉井先生とゼミ生を中心に、子どもたちは「普段食べている給食がどのように作られているのか」を学び、栄養に関するクイズや、給食を作る調理室の見学などを通して理解を深めました。     実際に調理着を着て実習室に入ると、初めて見る大きな調理器具に子どもたちは興味津々!特に、巨大な調理窯の迫力には驚きの声が上がりました。     体験後には「楽しくて時間が足りなかった!」という声が聞かれ、保護者の方からも「給食を残さず食べてほしいと思っていたので、栄養の大切さを知る良いきっかけになった」といった感想が寄せられました。子どもたちは、栄養教諭の仕事が“食を通して子どもの健康を守る”大切な役割であることを実感していました。     【教師】せんせい体験!はじめての学級通信づくり 教師体験では、子どもたちが自分のクラスを想像しながら、学級通信づくりにチャレンジしました。現代教育学科の増永先生による解説と、学生によるマンツーマンのサポートのもと、子どもたちはオリジナルの学級通信を完成させました。     学級通信が作られる理由や、クラスのみんなにどんなことを伝えたいかを考えながら、想像を膨らませて一生懸命作成。完成した通信には、参加者それぞれの思いが込められた温かな一枚ができあがりました。   体験を終えた子どもたちからは、「普段自分たちが見ている先生の仕事を実際にやってみて、先生の苦労や楽しさを知ることができた。」という声もあり、身近な先生のお仕事に触れられる貴重な機会となりました。     体験終了後には、頑張った子どもたちへ修了証とオリジナルグッズをプレゼントしました。     2日間にわたり開催された「発見!未来のワタシ-おしごと体験」には、多くの子どもたちと保護者の方々にご参加いただきました。理学療法士・看護師・建築士・ファッションデザイナー・栄養教諭・教師という6つの職業体験を通して、子どもたちは新しい発見や学びを得ることができたようです。   また、運営に携わった学生からは 「自分たちが目指す職業は、憧れられる仕事だと再認識できた」 「子どもたちへの関わり方など、深く学ぶことができた」 といった声も多く聞かれ、子どもたちだけでなく学生自身にとっても学びの大きい場となりました。   ご参加くださった皆さま、そしてご協力いただいた地域の皆さまに心より感謝申し上げます。プロジェクトでは、これからも地域の子どもたちが楽しく学び、夢に出会えるような企画を続けていきます。次回の企画も、どうぞご期待ください! 関連記事 畿央祭・おしごと体験2025レポート【1日目】理学療法士・ファッションデザイナー編 人間環境デザイン学科 村田ゼミ同窓会を開催しました TASK(健康支援学生チーム)活動レポートvol.102 ~ 大盛況御礼!畿央祭ウェルカムキャンパスにてTASK健康チェックコーナーを出展しました! 畿央祭にてウェルカムキャンパス ”がんカフェ「きらめき」” を開催!~ 看護実践研究センター