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畿央の学びと研究
2025.05.26
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.4~ 完成に向けて試行錯誤取り組んでいます!
人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。 活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ワークショップ3日目 この日のプログラムは、午前中は屋台の提案を行い、午後は提案チームと制作チームに分かれて作業を進めました。 屋台の提案 屋台の提案はグループ全員が協力して進めます。まずは、各大学の提案をまとめる必要があります。メンバー同士で、良い点や改善点について意見を交わしました。共通点を見つけ出し、最終提案に活かすための取り組みを行っている班もあり、アイデアの共有が十分にできている様子が伺えました。前日に現地調査に行ったメンバーからの情報を基に、屋台の設計、用途、設置場所などについて引き続き検討しました。 午後からの制作作業は、明日の完成、現地設置を目指して全力で取り組みます。 縁台チーム 縁台チームは、脚の高さや水平調整などの細かい作業に取り掛かりました。この縁台は地域の人々に実際に休憩場所として使用してもらうため、安全性、耐久性、安定性に特に注意を払う必要があります。実際に使用して不備がないかを念入りに確かめました。縁台が完成した後は、現地で仮置きをしてみます。作業場所では見つけることができなかった不具合や、水平調整を慎重に行いました。 行灯チーム 行灯チームは、寒冷紗の取り付けに取り掛かりました。使用する寒冷紗は農業用で、適度な張力があり、雨や風に強いという特徴があります。また、様々なカラーが展開されており、デザインの選択肢が広がります。前日に決定した配色を取り入れ、寒冷紗の巻き方に工夫を凝らしました。行灯は屋外に設置されるため、耐久性も重要です。寒冷紗の端がほつれないように加工し、木枠から外れないように試行錯誤を繰り返しました。 ものづくりの過程では、予期しない問題や上手くいかないことが起こり得ます。この日は、それにきちんと向き合えた日でした。上手くコミュニケーションが取れないことで起きる考え方の違いや、実際に使用して初めて分かる不備、予想以上に難しい作業に戸惑う姿も見られましたが、丁寧に、慎重に、あきらめることなく作業を進めることができたと思います。最終提案や完成品がますます楽しみになりました。 いよいよ明日は最終発表会です。住民のみなさんや行政の方に良い提案や作品をお見せできるよう、精一杯頑張りましょう。 人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子 ▼ 昨年度実施の明日香村国際ワークショップ2024の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました!
2025.05.23
「スポーツ栄養クッキング」を開催しました! ~ スプリングフェスティバル特別企画
今年初めて開催されたスプリングフェスティバルの特別企画として、「スポーツ栄養クッキング」が開催されました! テーマ:「アスリートにおすすめの補食を実際に作って食べよう!」 講師に、公認スポーツ栄養士であり、本学健康栄養学科の卒業生でもある三好 友香先生(森永製菓株式会社 in トレーニングラボ勤務)にお越しいただき、簡単で美味しく食べることができる補食の調理実習が行われました! 当日は、事前に申し込みがあった健康栄養学科だけでなく看護医療学科や理学療法学科などの学生の計29名に参加していただきました。健康科学部 健康栄養学科の上西 梢助教と前川 賀洋助手、そして健康栄養学科の3・4回生7名がサポートに入りました。 メニュー 栄養ぎゅっとおにぎり(ビビンバ風) 豆腐白玉のフルーツポンチ カラフルキャンディーパン また、スポーツ栄養クッキング当日に向けて健康栄養学科の3・4回生で試作を行いました!その際に今回のイベントには健康栄養学科以外の学科生や1回生の参加率が高いことを教えていただき、調理経験が浅いであろうことが予想されましたのでどのようにしてサポートを行うことで、スムーズに調理を進められるかを想像しながら試作を行いました! その結果、当日は三好友香先生からの指導の下、参加者はグループに分かれて各調理台についているサポートスタッフやグループ内で会話を弾ませながら楽しく調理が進められていました! 完成後には、調理した捕食をみんなで食べ、「おいしかった!」と参加者は笑顔の様子でした! スポーツ栄養に触れる良い機会で、今後もスポーツ栄養に興味がある人が増えることを願っています! 健康栄養学科 4回生 北山 侑佳 澤井 花奈 関連記事 ならコープ「らくらくお料理パック」レシピ開発に挑戦!vol.3「商品化が決定しました!」~健康栄養学科 大阪・関西万博で万博BENTOを販売!26日の販売を終えて~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ 新入生歓迎会を行いました!〜健康栄養学科・ヘルスチーム菜良 大阪・関西万博にて販売する万博弁当の開発に参加!~健康栄養学科・ヘルスチーム菜良~ ならコープ「らくらくお料理パック」レシピ開発に挑戦!vol.2~健康栄養学科
2025.05.23
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.3~ ワークショップ2日目の様子
人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催しました。 ワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村での交流活動を通して、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。 活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」※の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ワークショップ2日目 この日のプログラムは、顔合わせと屋台の提案発表そして、行灯、縁台の制作活動です。 活動拠点である旧明日香村役場に成功大学、高雄大学、畿央大学の学生・教員が一堂に会しました。昨年度の「明日香村ワークショップ2024」や「台湾ワークショップ2024」で交流した学生さんとの再会に、喜びを隠せない様子でした。今回のワークショップで初めて会う学生さんもいましたが、アイスブレイクを通して緊張を和らげ、コミュニケーションを図ることができました。 午前中の活動は、明日香村岡地区の説明と屋台の提案発表でした。明日香村役場の方からは、明日香村の歴史についての説明を受けました。また、自治会のみなさんにもお越しいただき、岡地区のイベントやお祭りについてもご紹介いただきました。 3つの大学は、ワークショップの事前学習として各大学で屋台の案を検討しました。まず、その案を各班で共有し、最終提案に活かす予定です。言語の壁に苦戦するかと思いましたが、模型やイラスト、写真等を活用することで、意思疎通ができている様子が見受けられました。自分のアイデアを共有するための表現方法として、これらのツールの重要性を実感できたのではないでしょうか。 昼食後、成功大学からのアイスブレイクタイムがありました。各々お気に入りのお菓子を持参しプレゼントしてくれました。顔を合わせて初日とは思えないほど仲が深まったように思います。 午後の活動は提案チームと制作チームに分かれます。 提案チームのようす 屋台の提案チームは、現地調査を実施しました。今回の対象地である明日香村岡地区は、かつて岡寺の門前町として栄え、今もなお伝統的な町家が並んでいます。地域住民が大切に守ってきた岡の町並み景観に調和する屋台を提案できるように、しっかりと現地を調査します。水路や道路、バス停の位置、観光客や車の通り道など、自分たちの目で見て、実測し、住民のみなさまから話を聞くことで、知識を深めることができました。 縁台制作チーム 縁台制作チームは組立作業に取り掛かります。事前に木材の加工を行いましたが、制作物のボリュームが大きいため、簡単に組み立てられません。全員の力を合わせて、安全に作業を進めます。工具の使い方は、畿央大学の学生が台湾の学生にレクチャーしました。ゼミ活動や授業での成果が出たのではないでしょうか。お手伝いに来てくれた4回生のおかげもあり、目標としていた作業を終えることができました。 行灯制作チーム 行灯制作チームも、木枠を組み立てる作業に取り掛かりました。事前に木材の加工を行ったため、スムーズに作業が進みました。畿央大学の学生が指揮をとり、台湾の学生さんを引っ張る姿は非常に頼もしかったです。 行灯に使用する寒冷紗の配色を決める場面では、様々なアイデアが飛び交いました。「color of Asuka」と題し、文化の共存を目指した配色が決定しました。 この日は、わずか1日とは思えないほどの多くの作業をこなすことができました。制作活動では工具を使用するため、安全面対する配慮が必要不可欠です。アイスブレイクを企画してくれた学生のおかげで、学生同士の仲が深まり、コミュニケーションが取れたことで、安全かつスムーズに作業ができたと思います。 住民のみなさまからの期待を力に、完成に向けて頑張りましょう! 人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日 ▼ 昨年度実施の明日香村国際ワークショップ2024の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! ▼ 2024年度 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ ▼ 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.1~ 台湾に向けて出発! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.2~ 成功大学とのワークショップ開始! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.3~ 試行錯誤しながらも順調に作業が続いています! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.4~ 制作の最終日を迎えました! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.5~ みんなで台湾まちあるき! 人間環境デザイン学科 海外インターンシップ vol.6~ かけがえのない仲間に感謝!
2025.05.23
2025年度へき地医療体験実習レポート(川上村)~ 看護医療学科
看護医療学科の4回生は、5月に奈良県内の4つの地域において、へき地における保健・医療・福祉を体験し、対象者を地域の生活者として全人的にとらえ看護のあり方を探求する「へき地医療体験実習」に参加します。 学内実習を経て、5月13日(火)から15(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で臨地実習を行いました。今回は学生20名と教員4名が吉野郡川上村にて、「へき地医療体験実習」を実施しました。その3日間の学生たちの活動の様子を紹介します。 川上村での実習の様子 1日目:5月13日(火) 実習の初日は大滝ダムの見学から始まりました。大滝ダムは、伊勢湾台風の紀の川の洪水被害を契機に、治水、利水、水力発電を目的に建設された多目的ダムで、当時の村の中心部に建設されたことから、村の歴史に大きくかかわる場所です。学生は迫力のあるダムの景色に感嘆しながら、ダムの完成までの歴史やダムの仕組みなど、展示物も交えて学びました。 この実習では、学生は「母子」、「学校」、「成人」、「高齢者」、「包括」の5つのグループに分かれ、各分野で展開されている村民に対する健康支援活動を事前に把握したうえで、村民の暮らしと健康を守るためには、臨地でさらにどのようなことを理解することが必要かを主体的に考え、学習を進めるようにそれぞれのグループ活動計画を立案しました。 村役場で実習始まりの挨拶をさせていただいた後、午後から、グループごとに事前に活動計画としていた、こどもセンターあま☆ごん、保育園、川上村立源流学園、学童保育・診療所、社会福祉協議会、デイサービス、かわかみ源流ツーリズム事務局を訪問し施設内の見学と健康支援を展開している専門職の活動を観察し、また事前に依頼していた質問への回答をしていただきました。 特に、こどもセンターあま☆ごんでは年に数回しかない貴重な乳幼児健診(4か月児~3歳半までを一度に実施)を見学し、健診後の村民の方にお話を聞き、子育て支援の拠点であるあま☆ごんが、子どもを育てている村民にとって、なんでも相談できて安心できる場所となっていることを理解することができました。 デイサービスでは、利用者の皆様を対象とした足趾把持力と握力・血圧測定など健康測定会を実施しました。また、足趾把持力の結果を基に、下肢筋力の向上を図る体操や認知症予防体操であるコグニサイズを学生と一緒に楽しく体験していただきました。 最初は、緊張していた学生たちでしたが、利用者の皆様やスタッフの方々が優しく声をかけてくださり、無事に実践することができました。最後に学生がお礼を伝えると、利用者の方が学生にお礼をしたいと、「しあわせなら手をたたこう」など歌を唄っていただき、全員で大合唱して盛り上がりました。本当にありがとうございました。 ご協力いただいた皆様は温かく迎え入れていただき、学生たちは、村民の方々が利用できる施設および村の医療・看護・保健・福祉について深く学ぶことができました。 この日の最後に、川上村の環境保全と村の歴史を伝承する役割を担う森と水の源流館 を訪れました。学芸員の方から解説をしていただきながら、下流地域の水害を防止のための水源地としてダム建設や地場産業である林業の歴史と環境保全を継続することの役割や意義について学びました。 2日目:5月14日(水) 2日目は、本学主催の健康測定会を川上村ふれあいセンターで行いました。村民の方々と村外の方計19名の方にご参加いただきました。リピーターの方も複数来場され、会場は賑わいました。血圧、足趾把持力、握力を測定し、問診内容も併せて、学生が事前に作成したパンフレットとともに、結果を解説しました。参加いただいた方からは、「健康を見直し自分の状況を知る機会となった」「健康に意識を向けられるいい機会となった」との感想をいただきました。 また、村の買い物支援を中心的に行っている、「かわかみらいふ」の移動スーパーに同行し、移動スーパーと一緒に活動しているコミュニティナースの看護活動を実際に観ることができました。山間部の地区では、移動スーパーは、週に1回の買い物だけでなく、集まった住民同士で話す交流の場となっており、コミュニティナースは、地区の中で気になる方の見守りや健康支援をする役割を担っていました。学生は移動スーパーを利用される方やコミュニティナースからお話を伺い、また、実際にコミュニティナースが熱中症予防を呼びかける姿を通して、村の暮らしやコミュニティナースの役割を肌で感じ学ぶことができました。 さらに、村役場にて健康福祉課の保健師と理学療法士および林業建設課職員の方々に事前に依頼していた質問に回答して頂く回答会を設けていただきました。 保健師は地域のつながりを意識した健康へのアプローチや、健診受診率向上のための取り組みの他、村民運動会の機会を利用した骨密度・体組成測定の結果を活用して健康意識への働きかけを行っていること、また理学療法士は、要介護申請をした方の住居の状況からどういう支援が必要となるかを提案していること、高齢者の増加に伴う認知症の方への対応として看護師を中心とした認知症初期集中支援チーム活動が始まったことなどを学びました。川上村は最大人口8,000人台から現在では1,100人未満となった小さな村ですが、看護師・助産師・保健師・理学療法士・保育士など子どもから高齢者までの発達段階に応じた健康支援実践ができる専門職が揃っていることも村の強みであることを学びました。 林業建設課職員の方からは、川上村では林業従事者が減少している中、くらし定住課・吉野かわかみ社中と連携し、人材を確保するために地域おこし協力隊の活動により若手の林業従事者育成を行う新しい取り組みや、3月に発生した山林火災防止のための対策につついて説明していただき、村全体で林業を守ろうとする取り組みがなされていることを学びました。 3日目:5月14日(木) 最終日の朝、学生たちは役場に出向き、これまでの学びを村長に報告し、実習の御礼を述べました。 また、村民への健康支援を行っている関係機関及びそれぞれの職種の方のお話から理解できたことや康測定結果の集計を行いました。 そして最後に、村で芸術家の生活と創造の場として設けられた「匠の聚」を訪問し、管理者の方と陶芸作家の方からお話を聞きました。 この3日間の実習を通して、学生は実際に川上村の暮らしや保健・医療・福祉・教育が展開されている場に身を置き、また関わる専門職や支援者の方々の思いを理解したうえで、看護の本質とは何かを考える貴重な体験となりました。学内に戻ってからも、それぞれのグループが学んだことを共有しながら、今後の川上村に必要な看護について考察を深めていきました。 本実習にご協力いただいた各機関、村民の皆さまには大変お世話になりました。改めて心より感謝いたします。 看護医療学科 助教 大平 俊介 関連記事 ▼へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」~ 山添村 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! これまでの「へき地医療体験実習」の取り組みについて ▼ 看護医療学科に関する記事 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科 3回生15名が「いこまスポーツの日」にボランティアとして参加!~看護医療学科 第3回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」 松本一生先生講演会「認知症の人と家族とともに」を開催しました。 ~
2025.05.23
2025年度へき地医療体験実習レポート(山添村)~看護医療学科
看護医療学科の4回生は、5月に奈良県内の4つの地域において、へき地における保健・医療・福祉を体験し、対象者を地域の生活者として全人的にとらえ看護のあり方を探求する「へき地医療体験実習」に参加します。 ▼▼ 前回の様子はこちらから ▼▼ 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! 学内実習を経て、5月13日(火)から15(木)までの3日間、吉野郡川上村・五條市大塔町・山辺郡山添村・宇陀市大宇陀の4つの地域で臨地実習を行いました。今回は山辺郡山添村の実習3日間の様子をご紹介します。学生は事前に地域診断を行い、健康課題を考えそれぞれの部署でインタビューを実施しました。 山添村での実習の様子 実習1日目・午前 実習1日目の午前中は、山添村保健福祉センターで、山添村住民福祉課の課長様と保健師長様、山添村社会福祉協議会の事務局長様に、山添村の「行政(主に保健師活動・高齢者保健福祉サービス)」「観光」「移住」についてお話をいただきました。 学生は、インタビューにより「山添村のくらし」についての理解を深めることができました。 ▼ 向かって左から住民福祉課辻井課長、新瀬保健師長 実習1日目・午後 実習1日目の午後からは、「かすががーでん」に伺いました。山添村で55年以上お茶の生産に従事されている寺畑様からは生涯現役の力強いお言葉で、エネルギーの漲った山添村での生活についてのお話をいただきました。学生は、「農業とともに元気に生きる、山添村を守る」、というそのお心に感銘を受けました。 そして、「かすががーでん」の会長様からは、お茶を中心とする農業についてのお話をいただき、茶摘み・製茶体験をさせていただきました。土の匂いや風の音、鳥のさえずりに触れながら、山添村を体感しました。 「かすががーでん」では、日本初の紅茶専用品種である「べにほまれ」が茶園で発見され、和紅茶復活プロジェクトに取り組まれています。山添村の地域活性化について学ばせていただきました。 ▼ 左から、会長東様・岩本様・久保様・川田様 ▼ 東会長、岩本様と一緒に写真を撮らせていただきました。 ▼ 茶摘みの様子 ▼ 茶摘み後の加工の様子 美味しいお弁当をいただきました! 昼食では、山添村で営まれているNPO法人やまぞーえ「きせつふう~奥大和の田舎ごはん~」のお弁当をいただきました。山添村の食材で作られており、とても美味しく、バランスの良い食材で、学生は山添村のパワーをいただきました。 実習2日目・午前 実習2日目の午前中は、学生12名ずつに分かれて、東山地区(東山診療所)と三ケ谷地区の地区踏査をしました。学生は、山添村の地を踏み、地域のくらしを実際に目で見て、耳で聞き取り、感じとる学びを得ました。大和高原民族資料館を見学し、山添村の歴史に触れることができました。 実習2日目・午後 午後からは、山添こども園きらり、東豊ベースへ伺いました。 こども園きらりでは、園長先生より、園での保育の工夫や親子同士の繋がりの密さ、保健師と連携し、切れ目のない支援がなされている等のお話を伺い、山添村での子育て支援の強みに気づくことができました。 東豊ベースでは、村出身の向井様が廃校を活用したカフェとキャンプ場を運営なされており、人と人との繋がりの大切さや山添村を守り続ける思いのお話をいただきました。 ▼ 東豊ベース ▼ 向井様からのお話の様子 実習3日目・午前 実習3日目の午前中は、学生24名で力合わせて準備した「骨密度測定会」を、豊原公民館で開催させていただきました。開催にあたっては学生同士が交替をして、住民様へお知らせを行いました。健康課題から健康管理の必要性を考え、血圧とBMI測定、ロコモチェックも合わせて実施し、茶話会にて実際の住民様のお声を聞かせていただきました。茶話会には11名にご参加いただきました。 ▼ 骨密度測定・ロコモチェックの様子 ▼ 茶話会の様子 実習3日目・午後 実習3日目の午後からは、「やまぞえハイジ」「山添村東山診療所」へ伺いました。 「やまぞえハイジ」では、コミュニティ歯科衛生士の増田様と山中様にお話を聞かせていただき、くらしの中で行える歯科予防、人と人とが繋がれる環境の提供、住民が笑顔になれる山添村への愛を学ばせていただきました。 「山添村東山診療所」では、待合室で患者様へインタビューする機会をいただききました。また、へき地医療の実際と看護師の役割について、吉川院長と大久保看護師が学生のインタビューに応じながらお話し下さいました。山添村の住民は、生涯現役で活動されている方も多く、身体活動の機会も都会の高齢者より多く、健康度が高いこと、村内の医療機関は少ないが30分程度で専門的な病院へアクセスできることから、住民は医療にそれほど不安を感じておらず、事前に学生が考えていた予想とは異なる現実を知ることができました。「色々な経験を積んで、素敵な看護師になるため、頑張って下さい」とエールをいただききました。 ▼ 「やまぞえハイジ」での様子 ▼ 「東山診療所」でのインタビューの様子 3日間の実習を終えて… 3日間の臨地実習は、住民の方々、実習でお世話になりました施設の方々、医療従事者の皆様から支えられて成り立ちました。こちらからの依頼を全て受け入れて、協力いただいた皆様のお力添えのもとに、私たちは臨地実習を終えることができました。幸い3日間の実習は、汗が滲むくらいの良きお天気に恵まれました。 健康を維持して実習ができたことに、うれしく思います。関係者のみなさま、本当にありがとうございました。 看護医療学科 教授 文 鐘聲 准教授 室谷 牧子 講師 松川 真葵 助教 古井 あゆみ 助手 田中 三代 関連記事 ▼へき地医療体験実習に関する記事 2025年度看護医療学科「へき地医療体験実習」がスタートしました! これまでの「へき地医療体験実習」の取り組みについて ▼ 看護医療学科に関する記事 1回生集中講義「認知症ケア論」が開講しました!~看護医療学科 国際看護Ⅰの授業で「海外インターンシップ」発表 ~ 看護医療学科 3回生15名が「いこまスポーツの日」にボランティアとして参加!~看護医療学科 第3回「認知症の人と家族の思いに耳を傾ける」 松本一生先生講演会「認知症の人と家族とともに」を開催しました。 ~ 畿央大学看護実践研究センター認知症ケア部門
2025.05.20
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.2~事前準備とワークショップ初日
人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催します。今回は、事前準備からワークショップ初日の様子をレポートします。 このワークショップの活動目的は、畿央大学と台湾の大学生が明日香村で交流活動を行うことで、旧集落における地域課題の発見と解決方法の模索・提案を行うことです。明日香村の地域活性化へつながることを期待しています。活動内容は以下の3つです。 岡地区の賑わいづくり(岡の町並み景観に調和する屋台の提案と模型の発表) 岡つどいの館の活用(「岡みんなの格子縁側」※の組み立てと設置) 岡地区における行灯の製作と設置 ▼ ▼※「岡みんなの格子縁側」についてはこちらをご覧ください ▼▼ 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 学生は、4チームに分かれ、屋台の提案、縁台の製作、行灯の製作に取り組みます。成功大学、高雄大学の先生、学生さんとのオンライン会議では、屋台、行灯のデザイン案を発表しました。 畿央大学の学生は、ワークショップ当日の作業がスムーズに行われるよう、学内で事前準備を進めました。毎週木曜日と金曜日の放課後に、提案内容のブラッシュアップと製作準備を行いました。 製作準備のようす 縁台、行灯の製作準備 ワークショップ期間は、言葉の壁がある中での作業が必要です。そんな中でも、安全に、スムーズに作業ができるように試行錯誤を重ねました。 屋台提案 事前のオンライン会議では、台湾の学生さんの案に圧倒されてしまいました。設計案だけでなく、様々な発表ツールを活用し、レベルの高いプレゼンテーションを拝聴することができました。畿央大学の学生は、明日香らしい設計案に挑戦します。面格子、格子、貫、水路をイメージしたや提案ができあがりました。 ワークショップ1日目 橿原市今井町で交流し、まちあるきと歓迎会を開催しました。今回のワークショップでは、ホスト役として、参加学生が中心となって台湾の大学生をお迎えします。歓迎会では、ウェルカムボードを準備し、学生さんたちを歓迎しました。 いよいよ明日から畿央大学の学生が合流し、制作活動が始まります。昨年の明日香村ワークショップや台湾ワークショップで仲良くなった学生さんとの再会を楽しみに、3日間の製作活動頑張りましょう! 人間環境デザイン学科 助教 小松 智菜美 関連記事 ▼ 明日香村国際ワークショップ2025の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工 ▼ 人間環境デザイン学科関連記事はこちら 青垣園 Cafeあおりん の外構の設計連携活動 ~ 人間環境学科 陳ゼミ 「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2025年度 新入学生研修 学科別レポート vol.2 ~ 人間環境デザイン学科 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」
2025.05.19
卒業生の高橋京花さんが、フットサル女子日本代表としてアジアカップ初優勝に貢献しました。
本学卒業生である高橋京花さん(現代教育学科2021年3月卒)が5/6(火)~5/17(土)の期間開催された、AFC女子フットサルアジアカップ中国2025に女子日本代表として出場し、優勝に貢献しました。 高橋さんは準決勝、決勝戦でも得点を決めるなどの活躍を収め、決勝まで中1日で6試合を戦うハードスケジュールを最後まで戦い抜きました。優勝おめでとうございます。 フットサル女子日本代表は今年11月に初開催されるフットサル女子W杯(会場:フィリピン)にアジア王者として出場します。 高橋さんのますますの活躍をこれからも応援しています。 関連リンク フットサル女子 2025年 | JFA|公益財団法人日本サッカー協会 JFAなでしこサッカー(@jfa_nadeshiko)さん / X
2025.05.16
ならコープ「らくらくお料理パック」レシピ開発に挑戦!vol.3「商品化が決定しました!」~健康栄養学科
5/16…※商品企画を終えた声を追加しました ならコープのグループ会社 株式会社CWS とのご協力のもと、健康栄養学科の学生が1年間をかけて考案した「らくらくお料理パック」* の商品化が決定しました! 今回商品化される新メニューは、以下の2品です。 鶏肉の梅塩あんかけ 野菜を食べるちゃんぽんスープ *「らくらくお料理パック」 ならコープのグループ会社CWSが製造する栄養のバランスを考えて作られたミールキット。お肉や野菜などの必要な食材と付属のタレが入っており、家で煮たり焼いたりするだけで、1品約15分程度で完成する手軽なキットです。 株式会社CWS担当の大嶋様よりこれらの商品をご紹介いただきました。 畿央大学学生の方々にご提案いただいたメニューの中から、株式会社CWSで商品化させていただいた2品をご紹介させていただきます。 「鶏肉の梅塩あんかけ」は、通常より多くタレを使用しており、3~4人前の大容量で商品開発を行い大家族にも満足していただける一品となっています。 「野菜を食べるちゃんぽんスープ」は、そのままでも美味しく食べていただけますが、中華麺を入れて食べたくなる味に仕上がっています。 2品とも野菜がたくさん取れるメニューとなっていますので、是非、この機会にご利用をお願いいたします。 学生の情熱と思いが込められたこれらの新メニューは、2025年4月4回のならコープの案内書『COMET2』の表紙に掲載される予定です。お楽しみに! 商品企画案内を終えて 多くの方々のご協力のもと、チラシの表紙に大きく掲載していただいたり、配達部門の方々にお声がけいただいた結果、『鶏肉の梅塩あんかけ』743個、『野菜を食べるちゃんぽんスープ』1104個、合計1847個をならコープ組合員の食卓にお届けすることができました。これは、同期間に企画案内された「らくらくお料理パック(ミールキット)」12品の総受注数の約59%に相当します。 携わっていただいた皆さまに心より感謝申し上げます。また、ご購入いただきました組合員の皆さま、誠にありがとうございました。なお、本商品については、今後も案内が予定されています。 完成品を調理・試作した学生からのコメントです。 ミールキットの開発に参加したことで、食品開発の大変さや楽しさを知ることができました。普段意識することが少ない販売価格や原価を考慮しながらレシピを開発することで、管理栄養士として必要な給食の原価管理の意識が身につき、大学の授業で学ぶ際にもスムーズに知識が入ってきました。 今回、自分たちが考えたミールキットの完成商品を試作させていただき、自分たちが考えたレシピがプロの手によってブラッシュアップされ、より魅力的な商品へと仕上がっていることに感動しました。「野菜を食べるちゃんぽんスープ」は、野菜がたっぷり入っておりあっさりとした味付けで、満足感が高く中華麺にもよく合いそうでした。「鶏肉の梅塩あんかけ」は、梅の風味がしっかり際立っており、ご飯が進む味付けに仕上がっていました。 自分たちのアイデアが形となり、商品化され、組合員のみなさまの手に渡っていることが、とても嬉しいです。 畿央大学 地域連携センター 関連記事 野迫川村「郷土料理研究交流実習会」に参加しました!~ 健康栄養学科 奈良県中央卸売市場で「第17回ならいちばのキッチン料理教室」を開催!~ 健康栄養学科 地域とデジタルをつなぐ – スマートフォン年賀状作成ワークショップの開催 ~人間環境デザイン学科 清水ゼミ 河合町佐味田地区の「佐味田みんなの縁側」の増設 板絵の飾り棚および遊び道具の動物将棋の制作活動 ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 畿央祭にて ”がんカフェ「きらめき」” を開催しました!~ 看護実践研究センター 今年度3回目!畿央大学×ならコープ『こども寺子屋』を開催しました!
2025.05.15
活躍する大学院修了生vol.4~飯野 薫さん(大阪市立公立小学校 教諭 勤務/ 教育学研究科 教育実践学専攻修士課程修了)
働きながら学べる畿央大学大学院を経て、現場で活躍する修了生をご紹介!大学院への進学を考えている方、あるいは研究に興味をお持ちの方に向けて、これまでのキャリアや大学院での経験、研究の魅力などを振り返っていただきました! 飯野 薫さん 教育学研究科 教育実践学専攻修士課程 2024年9月修了) 現在のお仕事・研究を教えてください! 大阪市立公立小学校教諭。現在は勤務校にて3年生の担任しています。その他に研究部長も担当しています。 これまでのキャリアを教えてください! 畿央大学を卒業後、大阪市の小学校に7年間勤務し、8年目に畿央大学大学院 教育学研究科に入学しました。その後、3年半かけて修士号を取得しました。 これまで取り組んできた研究、また今関心のある研究テーマ・キーワードは? 学院では、道徳教育における体験的な活動(構成的グループエンカウンターを取り入れた道徳科の授業の在り方)について、島先生のもとで研究をさせていただきました。修了してからも、日々の道徳の学習の仕方についてあれこれ考えながら実践を行っています。研究と呼べるようなものではないかもしれませんが、日々楽しんで道徳の実践をすることができています。 大学院に進学したきっかけや目的は? 自分の学級経営の在り方がこれでいいのか、また、道徳をもっと勉強したいという思いが背景にありました。そして、同じような思いで一緒に大学院に進学しようと声を掛けてくれた友人がいたのも進学に大きく影響したと思います。 大学院での時間を一言でいうと? 一言で言うと、「楽しい」ものでした。先生方の講義で学んだことを次の日の授業や学級経営にすぐ生かすことができたのが大きな魅力だったと思います。また、大学院には様々な年齢、職業の人たちがいたので、自分の世界や価値観が大きく広げられました。リモートで講義に参加することができたので、働いている自分にとってはとてもありがたかったです。課題ももちろん出ますが、それも教授たちが働きながらだと大変だということで相談しながら進めていくことができ、自分のペースで進めていくことができました。 今の仕事や研究に、大学院での学びはどう活きていますか? 大学院での学びは、学級経営の場面で非常に役立っています。振り返ると、それまでの学級経営は自分の考えに固執してしまうところがあったかと思います。もちろん一生懸命はやっていたのですが、、、大学院で学んでからは、以前より柔軟に対応ができるようになったかなと思っています。特に、大学院では特別支援や心理学に関係する講義が多かったので、そういったアプローチの仕方があるのかと、大変勉強になりました。 また、今は勤務校で研究部長をしているので、研究の進め方などは大学院での学びが非常に役立っています。大学院での研究テーマとは全く違う教科で苦労していますが(笑) 修士論文を書いた時の経験や研究のアプローチの仕方を生かして、勤務校で頑張っています。 これから大学院進学を考えている方へのメッセージを! 畿央の大学院は、同じ院生はもちろん、先生方との距離が非常に近いので、困っているときにいつでも相談に乗っていただけました。自分のペースで研究を進めていくことができるので、働きながらでも行くことができます。仕事との両立で不安なこともあるかもしれませんが、行ったことでマイナスになったことは何一つありませんでした。大学院は、これまでの自分自身の経験と講義の内容が繋がっていき、大きく成長することができる場でしたね。仕事をしながらも大学院への進学を考えている方は、ぜひ。
2025.05.14
人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2025 vol.1~事前準備編「岡みんなの格子縁側」の設計と加工
人間環境デザイン学科では2年次前期配当「フィールドワーク演習」の一環として、2025年5月14日(水)から18日(日)まで、『明日香村国際ワークショップ2025(International Workshop in Asuka 2025)』を開催します。今回は「岡みんなの格子縁側」※を事前準備する様子をご紹介します! ※「岡みんなの格子縁側」…「明日香村と畿央大学との相互連携に関する協定」に基づき、明日香村岡大字の地域住民の交流場所および居場所の創出を目的に製作・設置される予定です。設計担当は畿央大学の陳ゼミで、プロゼミ活動として、現地実測調査および明日香村岡大字の地域住民との意見交換会が行われました。この縁側の使われ方は休憩だけではなく、岡地区のことの掲示・展示、古い写真や歴史の語り、住民や来訪者の交流場所になることが想定されています。 『明日香村国際ワークショップ(International Workshop in Asuka 2025)』において、参加の3大学【畿央大学+国立成功大学(台湾)+国立高雄大学(台湾)】の学生たちと教員によって組み立て、明日香村の岡地区に設置する予定です。 事前準備を2025年3月10日、11日、12日の3日間行いました。春休み期間ではありましたが、ワークショップ参加者の多くの学生と「岡みんなの格子縁側」の準備を始めることができました。初日から2日間は、最終日の組立に向けて、材料の加工を行いました。 2025年3月10日、11日 墨付け・加工 今回使用した木材は、奈良県産の吉野桧です。 桧の香りが漂う、素敵な空間で準備をすることができました。桧は、比較的柔らかく、傷が付きやすい欠点があります。そのため、より慎重に加工をする必要がありました。 材料の切断、長さ調整をチームに分かれて実施しています。 制作作業 製作作業は、A班(庇)、B班(フレーム)、C班(格子)、D(縁側ベンチ横材)、E班(縁側ベンチ脚と座面)に分かれ、設計図によって墨付け・加工が行われました。 初めて鋸を触る学生や、大きな木材を初めて扱う学生もいましたが、先輩後輩関係なく、自分たちの持っている知識を出し合って、協力し合うことで、作業を進めることができました。 加工で大変だったことは、ミリ単位の小さなズレが大きなズレを起こすことでした。何度も微調整を繰り返し、加工を行いました。 ▼Aチーム ▼ Bチーム ▼ Cチーム ▼ Dチーム ▼ Eチーム 2025年3月12日 組立と調整 最後の調整を全員で行い、組み立てに向けて進んでいます。細かい作業があるため、真剣なまなざしで、集中して作業しています。 ついに骨組から組み立てが始まりました。 掲示板の骨組からつくっていきます。大きな材料をみんなで支え一つの骨組みの完成をめざします。 次に座面の組み立てが始まりました。人が一番触れる部分なので慎重に組み立てを行います。 骨組の組み立てが終わり地面に立ち上がりました!肘木の取り付け、座面の設置を行いました。 格子以外の掲示板の組み立て、座面の設置が完了したので座れるようになったところで記念写真です! 肘木の加工です。かわいい模様を掘り入れました。細かいところにもこだわりを込めています。 格子も取り付け一度すべての組み立てが完了しました。 模型を上に並べてみましたが、大きさの違いが一目瞭然です。 完成したものと一緒にみんなと記念写真!3日間一緒に作業ありがとうございました! 3日間で墨付けから組み立てまでの作業を行い、事前準備の大切さ、連携を取っての作業が大切だということを知りました。事前に図面を完成させて加工図なども用意していたためそれぞれの班が各自で作業を進めることができ、よかったなと思いました。また、今回いつも作業しているメンバーとは違うこともあり、お互いに何をしているか何をすべきかなど確認、連携をとって進めることが大事だなと改めて感じました。3日間でしたが、学びが多く楽しかったです。 今までは、自分たちで設計した建築は、模型でしか見ることができませんでしたが、今回初めて実際に作るという経験ができました。自分たちの設計したものが、模型ではなく、実際のカタチになるということ、そして、将来の利用者を想定して製作を進めることが建築の楽しさであると気づくことができました。 人間環境デザイン学科 3回生 吉川 香帆子、櫻井 祐美香 関連記事 ▼ 昨年度実施の明日香村国際ワークショップ2024の様子はこちらから 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.1~台湾から大学生・教員が到着! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.2~課題への取組がスタート! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.3~現地調査や意見交換を進めました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.4~活性化案を発表しました! 人間環境デザイン学科 明日香村国際ワークショップ2024 vol.5~最終日を迎えました! ▼ 人間環境デザイン学科関連記事はこちら 青垣園 Cafeあおりん の外構の設計連携活動 ~ 人間環境学科 陳ゼミ 「佐味田みんなの縁側」の塗り替えおよび春の板絵描き・障子替え ~人間環境デザイン学科 陳ゼミ 2025年度 新入学生研修 学科別レポート vol.2 ~ 人間環境デザイン学科 社会と医療の未来をデザインする~人間環境デザイン学科「Japan Venous Talk 2025参加記」
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