2010.09.10 

症例検討会 その2 -理学療法学科-

8月30日に引き続き、8月31日も実習発表会を行いました。

実習から戻ってきた4回生が、1回生や2回生、3回生に向けて実習での貴重な経験や実習での苦労話、感動話など経験した4回生にしか伝えることの出来ない数々の出来事をいろいろな形で発表してくれました。

実習発表会3.JPG

 
4回生1~4名を含む1、2、3回生合わせて10名程度のグループに分かれ、さらにグループによっては4回生1名に対して2~3名の小さなグループに分け、先輩から臨床実習で学んだ症例のケースレポートから実習での経験話まで細かく発表していました。
下級生たちも先輩の話に真剣に耳を傾け、自分たちが数年後におこなう臨床実習についてたくさんの意見を出していました。先輩方の偉大さを感じとりながら、有意義に過ごすことのできた時間でした。
 
今回、初めてこのような機会を設けましたが、教員が入る余地もないくらい学生同士が話し合っていて、それぞれの学年がそれぞれ立派に成長してくれていることを教員も感じ取りました。
 

以下は、発表会を終えての各学年の学生の感想です。 

 
実習発表会9.jpg
 
<1回生>
・全く知らない単語がいっぱいあり、特にレジュメに書かれた言葉1つ1つが本当にわからなかった。でも、これから習っていくと思われる専門用語をこの時期に聞けて、今度授業で教わるときまでに少し調べて、記憶しておこうと思った。
・1回生だからわからないと思ってくれた先輩が基本的な言葉から細かく説明してくれて嬉しかったです。また、今度質問させてほしいと思いました。
 
<2回生>
・理学療法の評価などで数字がいっぱい出てきて・・・例えば周径などの0.5cmの差や関節可動域の5度の違いというのをどう解釈していいのかわからなかった。
・レジュメを説明してもらったけど、考察の部分が自分にはこんなに書けないと思った。でも、それに対して先輩から『変に頭ばかりでまとめたり考えたりせずに、間違ってもいいから思うところや考えるところをたくさん書いて、そこから指導者と一緒にまとめるようにしたほうが良い』とアドバイスいただきました。
・それぞれの専門教科をしっかり学ぶことも大事だけど、それらを患者さまや理学療法と結びつけていくことも大切だと思いました。
 
<3回生>
・大学で習う知識だけでなく、実習しながら学ぶことも多いと思った。実習中も頑張ります。
・実際に実習でいろんな患者さまと関わる場を経験することで同じ診断名の患者さまでも個々にその症状が違ったり、性格が違ったりするので、ほんとに人を診ないといけないと思いました。
・私たちが患者さまに何が出来るのか、何が原因でこうなっているのかを調べていく中で基本がすごく大事だと思いました。
・元気塾でも、現在、発表会に向けてレジュメを作っているのですが、診断名を見て、そこから決めつけて評価をしたり、考察を立てたりしていたので、もっと患者さまを診て、考えないといけないと思いました。
 
<4回生>
・1回生、2回生、3回生で発表の形式を変えるのが大変だったけど、下級生に向けてこのように伝えられたのは自分たちにとっても良い経験になりました。
・実習は評価実習が3回生時にあって、4回生では総合臨床実習1期、2期があるのですが、評価実習、1期実習、2期実習と経験していくうちに楽しくなってきて、3期実習も行きたいな~って思えるようになりました。
・実習では苦労することや大変なこともたくさんあると思いますが、その分、嬉しいことや感動することもたくさんあるので、自分自身が成長したことが実感できました。

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