2011.08.12 

高大連携 科学技術振興機構のサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト採択授業を実施!

科学の授業って、こんなに面白い!理数系に興味のある高校生が科学の実験を堪能!

2011(平成23)年7月29日、8月6日の両日、高校生向け『サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト特別講座 食と健康~味覚と脳の働き~』を実施しました。畿央大学ではいろいろな高校と連携していますが、7月29日奈良県立奈良北高等学校、8月6日奈良県立橿原高等学校の科学部員や科学に興味のある生徒が集まりました。

サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト(略してSPP)とは、(独)科学技術振興機構が、次世代を担う若者たちへの理数教育の充実に関する施策の一環として実施しているもので、平成23年度公募で採択された講座です。畿央大学は、高校生のみなさんに「科学」にもっと興味を深めていただく目的で、食と健康という身近なテーマに「味覚と脳のはたらき」について科学の視点から、大学ならではの設備環境での実験や分析を畿央大学健康科学部健康栄養学科学科長北田善三教授、新谷実希助手、大学院生スタッフ(西尾・峰松・山辺)、教育学部奥田俊詞准教授らによる、わかりやすい授業を行いました。

(7月29日 奈良北高等学校向け講座での開講のご挨拶)spp1.jpg

(8月6日橿原高等学校向け講座の様子)spp2.jpg

市販の飲料水(この日はチューペットのジュース)に含まれている着色料をクロマトグラフィーによって分離し、製品による違いを高校生自身で確認するという実験でした。飲料水や食べ物には必ず成分表示や原材料名表示が義務付けられており食品検査機関では表示どおりの商品であるかのチェックを行っています。そのチェックを受講生のみなさんにやってもらおうという興味深々の実験です。

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最後は、畿央大学大学院リハビリテーション・運動行動学分野専攻の院生による、近赤外線イメージング装置を用いての脳波の測定で、甘いものを食べたときなどに生じる「味覚と脳のはたらき」の勉強です。実際に受講者の一人に被験者になってもらってどのような脳活動がおこるか、モニター画面を通して見てみました。

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一般の県立高校の理科や物理の実験では授業時間や予算が限られるため緻密な実験が行えないのが実情です。そのため、(独)科学技術振興機構では国の予算の一部を割いて理数系学習を支援しています。今回のサイエンス・パートナーシップ・プロジェクト事業に応募することにより、少しでもお役に立てればと、畿央大学健康科学部の教員および院生の方々を講師とし畿央大学が主催するSPP採択授業が実現しました。SPP受講生にとっては近い将来大学に進学するにあたって、いろんな選択肢から自分の希望する道を選ぶためのちょうどよい経験になったという感想をいただきました。

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