2014.04.14
平成26年度新入生宿泊研修レポート~現代教育学科
教育学部現代教育学科では、2014年4月7日~8日に南紀白浜で1泊2日の新入生宿泊研修を行いました。
新入生同士、親しくなるとともに、教員や上回生とのコミュニケーションを通じて、新入生の不安を解消することをめざしています。
畿央大学教育学部の新入生宿泊研修では、2回生、3回生の学生サポーターが研修を進めるようにしています。集団行動の引率は、教員になったときに必ず求められる大切な要素です。その指導力を学生サポーターが身につけることも、重要な目標のひとつに位置づけています。
【1日目】
(左)集合の点呼
(右)全員集合!
出発後、バスの中でガイダンスや自己紹介を進め、お互いの距離が少し近づいたようです。
(左)和やかな雰囲気で進める学生スタッフ
(右)はにかみながらの自己紹介
白浜に着いて最初のプログラムは、とれとれ市場での昼食です。教育学部では、子どもたちに指導する「いただきます」の手遊びから始め、新入生は学生スタッフのまねをしながら覚えます。
(左)ごちそうを目の前に…
(右)手遊びを指導するスタッフ
食後は、白浜の自然や歴史を学ぶために、2クラスずつに分かれて千畳敷、三段壁、紀州博物館を巡りました。
三段壁・・・高さ50mもある崖が2kmに渡って続く名所です。
▲奈良では見られない絶景を背景に、クラス写真やグループ写真を撮りました。
▲千畳敷・・・海水の浸食で複雑な形に切り取られた砂岩の岩盤です。
視界全体に広がる水平線に感動し、地球の丸さを実感することが出来ました。
(左)紀州博物館…白浜温泉を一望できる平草原にあり、紀州の名士・実業家から寄贈された浮世絵や印籠など様々な収蔵品を展示しています。
(右)館内の貴重な浮世絵などを見学させていただいたり、展望台から白浜温泉一体を一望しながら、白浜の地形について学芸員の玉田様のお話を聞かせていただいたりしました。
ホテルに着いて開講式を行い、安井学科長からの講話に続きスタッフからの自己紹介を行いました。その後、学長先生からのメッセージを読み、入学時の決意を文章に残す「夢をチカラに」に取り組みました。
夕食後、2日目に行う「砂の造形」の活動グループを決め、できたグループの紹介方法について話し合いました。そして、紹介のときに映すグループ写真を撮影してグループ紹介へと進みました。
(左)グループでの話し合い
(右)グループ紹介の様子
短時間の話し合いでしたが、工夫された写真と発表ができました。さらに学生間の距離が縮まったように感じました。
【2日目】
白浜町立体育館で、生野先生の指導によるコミュニケーションゲームを行いました。
手をつないだまま全体で同じ動きをしたり、じゃんけんゲームや人数集まりをしたりして、互いのコミュニケーションを深めました。
最後には、恒例となった大縄飛びです。400回以上飛び続けたクラスもあり、すっかり眠気も吹っ飛びました。
白良浜に移動して、宿泊研修の集大成「砂の造形」の始まりです。宿泊研修が始まったときには全然知らなかった学生ともすっかり顔見知りになれたようで、力を合わせて一つの作品づくりに取り組んでいました。
(左)全体説明
(右)活動開始
砂を積み上げ、水をかけて固めて、形を整えます。途中で崩れてしまったり、なかなかうまくいかずに方向転換をしたりというグループもありましたが、苦労した分仲間意識が育ったように思います。
全てのグループが作品を仕上げて達成感を共有することができました。そして、砂浜を元の状態に戻して終了しました。自分たちが苦労して作り上げた作品を、自分たちの手で壊して元に戻す作業も、重要な教育の一つです。
今年も学生スタッフの活躍で充実した研修を行うことができました。毎年、反省と工夫を繰り返している宿泊研修ですが、新入生に対する効果はもとより、2回生、3回生の学生スタッフ自身も成長できるプログラムとして、確立してきているように感じました。
この研修を行うにあたり一方ならぬご協力をいただきました、リゾートホテルラフォーレ南紀白浜の皆様、紀州博物館の皆様に深く感謝いたします。
現代教育学科 准教授 奥田 俊詞
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